西洋ワサビペルオキシダーゼを用いた遅延発色反応による銅(II)の定量
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(2) 北海道教育大学紀要(自然科学編)第57巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(NaturalSciences)Vol.57,No.2. 平成19年2月 February,2007. 西洋ワサビペルオキシダーゼを用いた遅延発色反応による銅(Ⅱ)の定量 森田みゆき・谷 道子*. 北海道教育大学札幌枚被服学・生活環境工学研究室 *札幌市厚別区在住. DeterminationofCopper(II)UtilizingaDelayed Color Development Reaction ThroughtheUseofHorseradishPeroxidase MORITAMiyukiandTANIMichiko* DepartmentofTextileandEnvironmentalSciences,SapporoCampus,HokkaidoUniversityofEducation,SapporoOO2−8502. *Atubetu−ku,Sapporo,004−0002. ABSTRACT. AspectrophotometricdeterminationmethodandvisualdeterminationmethodofCopper(II)were developedbycombiningthecatalyticoxidationreactionofthiolandthecolordevelopmentreactionusing. Cu(II)andHRP. Thespectrophotometricdeterminationmethodwasoptimizedsothatthecolordevelopmentis. strongestforpH9.0.BothTOOSandMAOS(Trindar’sreagent)canbeused.Moreover,tOimprove themeasuringsensitivity,theratioofthesamplesolutiontothereactivesolutionwaschosentobe 33.3%.Inaddition,0Ⅹygenbubblingisrequiredwhilereacting.. TherangeofthedeterminationofCu(II)wasfrom6.0×10 ̄7Mtol.0×10r5Mwhenthecalibra−. tioncurvewasmadeusingthespectrophotometricmethod.Therelativestandarddeviationfor3.0×10 ̄6 MCu(II)was3.3%(n=5).. Therangeofthevisualmethoddeterminationwasfrom8.0×10r7Mtol.0×10r5M.Therelative standarddeviationfor3.0×10r6MCu(II)wasl.2%(n=5).. 1 緒 言 近年,環境分析分野はもとより,材料科学など. 多くの領域で金属イオンの分析が行われている。 中でも,銅イオンは電子伝達能を有するため,材. 科科学では注目を集めている元素である。この金 属を高価な装置を使用せずに,安価で簡便に測定 できる方法の開発が求められている。. 一方,銅(Ⅲ)とペルオキシダーゼ(POD)の 接触酸化により,チオールは過酸化水素と二硫化. 13.
(3) 森田みゆき・谷. 物を生成する。Kataya皿aら(1)は,この反応とル ミノール発光反応を組み合わせることにより,銅 (Ⅲ)とPODが優先的にチオールの酸化に関与す. るため,発光が遅延して出現することを見出した。. 2.2 装 置 吸光度および吸収スペクトルの測定には島津. この現象に着目し,本研究ではルミノール発光反. Ⅶ)S−2000自記分光光度計を用い,光路長1c皿の. 応の代わりに発色反応を組み合わせ,分光光度計. 石英セルで測定した。なお,撹拝の影響の検討の. で発色遅延時間を測定することにより銅(Ⅲ)を. 際の吸光度の経時変化はP−RAS5000を用い,光路. 定量することを試みた。さらに,簡便な方法とし. 長1c皿の石英セルを用いて測定した。pHの調製. て目視定量法の開発を試みた。. には,HORIBApHMETERM8Eを用いた。. 2 実 験 2.1 試 薬. 銅(Ⅲ)溶液は,硝酸銅(Ⅲ)・3水和物(関. 2.3 操 作 過酸化水素の生成:バイアル瓶に嬢衝溶液. (CAPSpH9.0)1.8ml,1.0×10r4M銅(II)溶 液を加え,撹拝および酸素バブリングを行う。そ. 東化学製)により調製した母液(1.0×10 ̄2M). こに4.0×10 ̄3Mシステイン溶液1.0皿1を加える。. を使用直前に希釈して使用した。. この溶液を試料溶液とし,0.9皿1を分取して,過. 4−アミノアンチピリン(4−AAP),トリンダー 試薬は同仁化学の特級品を用い,それぞれ水で1.0. ×10 ̄2Mに調製した。トリンダー試薬には,N−. 酸化水素の生成量を測定した。過酸化水素の生成 量の測定は,鉄−phen法(2)によって行った。 銅(Ⅲ)の検量線の作成:石英セルに銅(Ⅲ)溶. エチルーN−(2−ヒドロキシルー3−スルホプロピル). 液1.0皿1を入れ,横衝溶液(CAPSpH9.0)1.4皿1,. −M−トルイジン(TOOS:最大吸収波長555n皿)お. 1.0×10 ̄2M4−A肝溶液0.1皿1,1.0×10 ̄2MMAOS. よびN−エチルー(2−ヒドロキシ)−3−スルホプロ. 溶液0.1皿1,Ⅰ狽P溶液0.1皿1を加え,撹拝および酸. ピルー3,5−ジメチルアニリン(鮎OS:最大吸収波. 素バブリングを行う。次に3.0×102Mシステイ. 長630n皿)を用いた。. ン溶液0.3皿1を加え630n皿における吸光度の測定. 西洋ワサビPOD(Ⅰ丑P)はシグマ社製の市販品を. 特に精製せずに用い,水で調製した母液をそれぞ. れの横衝溶液で1.05×10 ̄5Mに調製して用いた。 媛衝溶液は同仁化学製のグッド媛衝剤を0.1M. を開始し,遅延時間を測定した。 目視法による検量線の作成:バイアル瓶に銅 (II)溶液1.Omlを入れ,横衝溶液(CAPS pH9.0). 1.4皿1,1.0×10 ̄2M4−A肝溶液0.1ml,1.0×10 ̄2. となるように水で溶解し,0.1Mの水酸化ナトリ. M MAOS溶液0.1皿1,Ⅰ狽P溶液0.1皿1を加え,撹拝お. ウム溶液でそれぞれのpHに調製した。チオール. よび酸素バブリングを行う。次に3.0×10 ̄2Mシ. は関東化学製のシステイン(特級)を用い,その. ステイン溶液0.3皿1を加え反応を開始させる。シ. 都度水で3.0×10 ̄2Mに調製した。. ステイン溶液注入直後から急激に発色し始めるま. 鉄(II)溶液は,母液をpHl.O HCl/KClで希 釈し1.0×10 ̄3Mとした。母液は関東化学製の硫. での時間をストップウオッチで測定した。 目視法における個人差:目視法における分析方. 化鉄(Ⅲ)を用い,2%の硫酸溶液で1.0×10 ̄1. 法に従い,被験者5人に測定を行ってもらった。. Mに調製した。1,10−フェナントロリン(phen). 銅(Ⅲ)溶液は8.0×10 ̄6Mと3.0×10 ̄6Mとした。. 溶液は,関東化学製の1,10−フェナントロリン塩. 測定は被験者1人と基準者の2人ずつで行い,各. 酸塩を用い,0.1Mの塩酸溶液で0.1Mに調製した。. 銅(Ⅲ)濃度とも2回ずつ測定した。被験者によ. その他,試薬はすべて市販の特級品を用いた。 水はすべてイオン交換水を2回蒸留したものを用. 14. る各濃度の相対標準偏差(1濃度2回×5人=10 回分の実験)とそれに対する基準者の相対標準偏.
(4) 西洋ワサビペルオキシダーゼを用いた遅延発色反応による銅(Ⅲ)の定量. 示す。低いpH範囲では過酸化水素はほとんど生. 差を比較した。. 成せず,pH7.0付近から生成量が急激に増大し, pH9.0で過酸化水素の生成量は最大となった。な. 3 結果および考察. お,旺PESを用いた場合,過酸化水素の生成量が ほかと比べて低かった。これは,ピベラジン環を. 3.1 遅延反応の定義 遅延反応を行った際の吸光度の経時変化を. 持つグッド横衝剤からはラジカルを生成する(3). Fig.1に示す。システイン注入直後からしばらく. といった報告もあることから,緩衝剤そのものの. の間,吸光度はほぼ0を示した。しかし,1分過. 性質が影響しているものと考えられる。 以上,トリンダー試薬の発色反応および過酸化. ぎから吸光度は急激に上昇し始め,やがて一定の. 水素の生成量の検討から,最適pHを9.0とした。. 値となった。この結果から,システイン注入直後 から吸光度が上昇し始めるまで時間を遅延時間と 定義した。. ぜか、uO芦巾∈﹂○−mOm〓. ︹J. ︹∠. 山Uum上﹂0川上く. 6 0. 1. 2. 3. 4. 5. byCu(II)andHRP.[4−AAP]=1.0×10 ̄2 M,[MAOS]=1.0×10 ̄2M,[HRP]=1.05× 10 ̄5M,[Cysteine]=3.0×10 ̄2M,[Cu(II)]. 8. 9. 10. PH. Reactiontime/min. Fig.1Timescanoncatalyticoxidationofcysteine. 7. 6. Fig.2 EfEectofpHonH202formation. ▲:MES,●:MOPS,[]:HEPES,○:CAPS,. △:CarmodyBuffer,[Cysteine]=4.0×10 ̄3. M,[Cu(II)]=1.0×10 ̄4M.. =2.0×10 ̄6M,pH9.0,)=630nm.. 3.2.3 トリンダー試薬種の検討 3.2 定量のための最適条件の検討 3.2.1トリンダー試薬の発色反応における 最適pHの検討. 横衝溶液は,それぞれpH5.5−6.5はMES,PH. 1.0×10 ̄2Mトリンダー試薬溶液(TOOSまたは 鮎OS)を用いて銅(Ⅱ)濃度を変化させたときの遅. 延時間の変化をFig.3に示す。TOOS,MAOS共に銅 (Ⅱ)濃度1.0×10 ̄5M付近から遅延時間の変化. 7.0−8.0はMOPS,PH7.5−8.5はIiEPES,PH9.0 が急激に小さくなった。また,検出限界は両試薬 −9.5はCAPSを用いて検討した。PH範囲(pH5.5. とも8.0×10 ̄7Mであった。このことから,吸光. −9.5)においてTOOS,MOSともにほぼ一定の吸. 度による遅延時間測定の場合はTOOS,MOSのど. 光度を示した。このことから,トリンダー試薬の. ちらの試薬を用いても定量範囲は同じであると考. 発色反応における最適pHはpH5.5−9.5と考え. えられる。しかし,目視では着色後の溶液が青色. られる。. となる鮎OS(最大吸収波長630ⅠⅧ)の方がTOOS(着. 3.2.2 過酸化水素の生成における最適pH. 色後:紫,最大吸収波長555ⅠⅦ)より変色点を判. の検討. 各pHにおける過酸化水素の生成量をFig.2に. 別しやすかった。以上のことから,トリンダー試 薬は鮎OSを用いることとした。. 15.
(5) 森田みゆき・谷. 道子. がやや短かったものの,大きな差は見られなかっ た。また,それぞれの場合の4回の繰り返し実験 罰 0. 3.67%,撹拝を行わなかった場合で3.42%であっ た。このことから,本分析法においては撹拝の影. 0. 響はほとんどないと考えられる。これは,システ. インの酸化反応に撹拝の必要がないというのでは. 0 0 1. UむS 、 む ∈ 芋 訂 一 む 凸. における相対標準偏差は撹拝を行った場合で. なく,酸素バブリングだけで撹拝効果が十分であ るためと考えられる。以上のことから,分光光度 10 ̄6. 0 ̄7. 10 ̄5. 10 ̄4. Cu(ll〕concent「ationlM Fig.3 Variationofdclaytimcwithcoppcr(II) conccntration.△:TOOS,○:MAOS,. [4−AAP]=1.0×102M,[Trindcr,s rcagcnt]=1.0×102M,[HRP]=1.05×. 計による測定の場合は,より幅広い分光光度計に 対応できるよう,撹拝なしの一定条件で行うこと とした。また,目視による測定の場合は吸光度が. 高く,目で確認しやすい撹拝ありの条件で行うこ ととした。. 105M,[Cystcinc]=2.0×102M,pH9.0. 3.3 銅(Ⅰ)の検量線の作成 3.2.4 容量此の検討. 標準操作における横衝溶液(CAPS pH9.0)を1.5. 検討の結果得られた方法に従い,銅(Ⅲ)の検 量線を作成した。結果をFig.4に示す。本方法に. 皿1(反応溶液に対する試料溶液の割合:30.3%). おける定量範囲は6.0×10 ̄7Mから1.0×10 ̄5M. または1.4皿1(反応溶液に対する試料溶液の割合:. であった。銅(Ⅲ)濃度3.0×10 ̄6Mにおける5. 33.3%)とし,また,2.0×10 ̄2Mシステイン溶. 回の実験での相対標準偏差は3.3%であった。. 液0.5皿1(試料溶液割合30.3%)または3.0×10 ̄2 Mシステイン溶液0.3ml(試料溶液割合33.3%)と. ∩︶ ∩︶ 罰 10. 10 ̄7Mであった。このことから,反応溶液に対. 罰. 33.3%となる場合の銅(Ⅲ)の検出限界は6.0×. 亜. た。一方,反応溶液に対する試料溶液の割合が. ∩︶. る場合の銅(Ⅲ)の検出限界は8.0×10 ̄7Mであっ. 0. 反応溶液に対する試料溶液の割合が30.3%とな. UむS、む∈事訂一む凸. 変化させ,反応溶液の容量比の影響を調べた。. する試料溶液の割合が33.3%となるような分析方. 2.0×10 ̄6M銅(Ⅲ)溶液を用いて遅延反応と. ∩︶. 3.2.5 撹拝の影響. ∩︶1. 法で行うこととした。. Cu(ll)concentration/M. Fig.4 Calibrationcurvebyspectrophotometric. 同様の操作を行い,撹拝ありとなしの場合の吸光. method.[4−AAP]=1.0×10 ̄2M,[MAOS] =1.0×10ZM,[HRP]=1.05×10 ̄5M,. 度の経時変化を測定した。反応の際の吸光度は,. [Cysteine]=3.0×10 ̄2M,pH9.0.. 撹拝を行った場合のほうが若干高かった。これは, 4−AAPとMOSの酸化縮合生成物が不安定で退色 が速い(4)ことから,撹拝を行った場合のほうが. 3.4 共存物質の影響 銅(Ⅲ)と適量の他のイオンをそれぞれ共存さ. より効率よく酸化縮合するためと考えられる。一. せて試料溶液とし,共存物質の影響の検討を行っ. 方,遅延時間については撹拝を行った場合のほう. た。試科溶液の銅(Ⅲ)濃度は5.0×10 ̄6Mとし. 16.
(6) 西洋ワサビペルオキシダーゼを用いた遅延発色反応による銅(Ⅲ)の定量. Tablel EfEectofforeignion.. 差は1.2%であった。. 3.5.2 測定における個人差. Ion tasted. Tolerated ratio. Na+. 100. 結果をTable2に示す。銅(II)濃度8.0×10rU. K+. 1000. Mにおける被験者の相対標準偏差は2.93%,それ. Mg2+. 100. に対する基準者の相対標準偏差は2.69%であっ. Ca2+. 1000. た。また,銅(Ⅲ)濃度3.0×10 ̄6Mの場合はそ. Cr3+ Mn2+. 1. 1. れぞれ3.89%と4.05%であった。以上のように,. 被験者による相対標準偏差と基準者の相対標準偏. Fe3+. >1. 差にほとんど差がなかったことから目視法におけ. Co2+. 100. る個人差はないと考えられる。. Ni2+. >1. Zn2+. 10. Cd2+ NH4+. >1 1. 100. [4−AAP]=1.0×10 ̄2M,[MAOS]=1.0×10 ̄2M,. [HRP]=1.05×105M,[Cysteine]=3.0×102M, [Cu(II)]=5.0×10 ̄6M,pH9.0.. ≡、の∈〒詠一の凸. Ag+. 01. た。測定した遅延時間の誤差が銅(Ⅲ)だけの場. については銅(Ⅲ)濃度の1000倍でも影響は見ら れなかった。ナトリウム,マグネシウム,コバル. ト アンモニウムイオンについては100倍で,亜. 10■. 10 ̄5. Cu(”)concentration/M. 合の5%以内であれば影響がないものとした。. 結果をTablelに示す。カリウム,カルシウム. 10 ̄6. 0 ̄7. Fig.5 Calibration curve by visualmethod.. [4−AAP]=1.0×10 ̄2M,[MAOS]=1.0×. 10 ̄2M,[HRP]=1.05×10 ̄5M,[Cysteine] =3.0×10 ̄2M,[Cu(II)]=2.0×10 ̄6M,pH 9.0.. 鉛は10倍,クロム,マンガン,カドミウムについ ては1倍で影響が見られなかった。ただし,コバ ルトは遅延時間では100倍まで影響が見られな かったものの,反応後の溶液の色は通常の青色で はなく黄緑色で,吸光度への影響は大きいと考え られる。これは,コバルトが錯イオンを形成しや. すい性質を持っていることから,他の物質と何ら かの錯イオンを形成するためと考えられる。. 3.5 目視法の検討. 3.5.1 目視法による銅(Ⅰ)の検量線の作成 分析方法に従い得られた銅(Ⅲ)の検量線を. Table2 RelativeStandardDeviation.. Cu(II)conc 丘vepersons OneperSOn. 8.0×106M. 3.0×106M. 2.93%. 3.89%. 2.69%. 4.05%. [4−AAP]=1.0×10 ̄2M,[MAOS]1.0×10 ̄2M, [HRP]=1.05×10 ̄5M,[Cysteine]=3.0×10 ̄2M, pH9.0.. 4 総 括 銅(Ⅲ)とⅠ狽Pによるチオールの接触酸化と発. Fig.5に示す。本方法における定量範囲は8.0×. 色反応を組み合わせ,発色遅延時間を測定するこ. 10 ̄7Mから1.0×10 ̄5Mであった。銅(Ⅲ)濃度 3.0×10 ̄6Mにおける5回の実験での相対標準偏. とによる銅(Ⅲ)の定量法およびその目視定量法 の開発を行った。. 17.
(7) 森田みゆき・谷 道子. トリンダー試薬はTOOSおよび鮎OSのいずれも pH5.5−9.5の範囲で用いることが可能であった が,目視定量に適している鮎OSを用いることと し,過酸化水素の生成量が最大となるpH9.0で 測定することとした。 反応溶液に対する試料溶液の割合は33.3%とし. た。反応溶液は撹拝することで吸光度は増大する が,酸素バブリングだけでも効果が認められた。 このことから分光光度計による測定の際は撹拝な. しとし,目視法の場合は着色の程度が定量範囲を 大きく左右することから,撹拝を行うこととした。 分光光度計による銅(Ⅲ)の定量範囲は6.0×. 10 ̄7Mから1.0×10 ̄5M,銅(Ⅲ)濃度3.0×10 ̄6 Mにおける5回のくりかえし測定での相対標準偏 差は3.3%であった。共存物質は,カリウム,カ ルシウムについては銅(Ⅲ)濃度の1000倍,ナト リウム,マグネシウム,コバルト アンモニウム イオンについては100倍で,亜鉛は10倍,クロム,. マンガン,カドミウムについては1倍で影響が見 られなかった。 目視法による銅(Ⅲ)の定量範囲は8.0×10 ̄7. Mから1.0×10 ̄5M,銅(Ⅲ)濃度3.0×10 ̄6Mに おける5回のくりかえし測定での相対標準偏差は 1.2%であった。目視法による個人差を検討した ところ個人差は認められなかった。. 引用文献. 1.A.Katayama,T.Kamidate,H.Watanabe,Bull. Chem.Soc.Jn.,65,2501(1992) 2.A.Huseyin,A.Resat,T.Izzet,Analyst,l15,99 (1978). 3.K.JohnGrady,N.DennisChasteen,C.DantelHar− ris,AnalyticalBiochemistry,173,111(1988) 4.K.Yamaoku,K.Ueno,K.Akiura,Y.Ohkaura, Chem.Pharm.Bull,30(7),2492(1982). (森田みゆき 札幌校教授) (谷 道子 札幌市厚別区在住). 18.
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