生活科における伝承遊びに関する研究
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(2) れ自体のうちに目的をもち、緊張と喜びの感情、. 組めば意味をもってくるのである。. 日常生活とは違うという自発的な行動あるいは. ①と②によって,遊びと学習を一本の連続線上. 活動である」と述べる。. に位置づけた。遊びと学習は対立し合うものでは. またカイヨワは『遊びと人間』で、「遊びとは. なく,両者には共通の原理があるのである。. 自由で任意の活動であり、喜びと楽しみの源であ. (4)生活科と伝承遊ぴ. る、という定義に問題はない。参加するように強. (現状)伝承遊びは,冬の単元の中で行われるこ. 制されれば、遊びは、遊びであることをやめてし. とが多い。地域の人から,伝承遊びを教わること. まう。それは、そこから急いで解放されたい拘. で,地域の人とのかかわりを深めたり,遊びの楽. 束・苦役になってしまう。義務として課され、あ. しさや,工夫したりする喜びや,自分の成長を感. るいは単に勧められただけでも、遊びは、その根. じさせたりすることがねらいである。. 本特徴の一つを失ってしまう」という。. 遊ぶ時間や場所の確保が十分に行われていて,. ホイジンガとカイヨワに共通していることは、. 地域の人や友だちとのかかわりの時間が取るこ. 遊びとは自由であり喜びや楽しみの源であると. とができている。. いうことである。. しかし,活動が,画一化している。教師が伝承. (2)道びの教育的意重. 遊びという教材の特性を理解していなければ,効. 教育が目指す言葉,自主,自立,創造,個性と. 果的な授業を生み出せない。教科書だけでは,詳. いった言葉がある。これは,自由で,自発的な活. しい遊び方もわからず,遊ぶだけの単純な活動に. 動である遊びと原理が重なる。エリスは,遊びの. なる恐れがある。遊ぶ時間は十分にとられている. 理論を教育に生かす際の有効な理論として,①. が,自己の成長や気付きを深めるための振り返り. r覚醒一追究説」と②r能カー効力説」の二つを. の時間が不十分であるといった課題が見えてき. 挙げている。. た。そこで,伝承遊びの特性と生活科のねらいと. ①では,r遊びとは覚醒水準を最適状態に向け. 関連させて,生活科における伝承遊びの価値を明. て高めようとする欲求によって動機づけられて. らかにした。. いる行動である。」と述べている。そして,遊び を教育の中に取り入れるためには,自発的な活動. 4 今後の課題. を学習の中心に据えることである。環境が重要な. 本研究では,伝承遊びの価値と課題を明らか. 役割を果たす。活動の主体である子どもが,環境. にした。今後は,具体的な展開案や指導方法を確. に働きかけるためには,子どもの意欲をかき立て. 立することや,伝承遊びの特性を生かした,単元. るものでなくてはならない。. を開発し,実践し,検証を重ねていく必要がある。. ②では,自分のもっている能力の効力が確かめ られると効力感,達成感を生むということである。. 学校教育では,子どもが自分の能力を出しきって 取り組めるような学習形態でないと,効力感は得 られない。ここに,遊びの特性を学習の中に取り. 修学指導教員 原田智仁.
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