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生活科における伝承遊びに関する研究

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Academic year: 2021

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(1)生活科における伝承遊びに関する研究    教育実践高度化専攻 小学校教員養成特別コース.        P10071K        徳本 賢一. 1 研究報告警の構成. る傾向があり,表現によって活動や体験を振り返.  序章  研究の目的と方法. り考えるといった,思考と表現の一体化という低.  第1章 遊びと教育. 学年の特質を生かした指導が行われていない。.   第1節 遊びの定義と分類. ・知的好奇心を高め,科学的な見方・考え方の基.     (1)遊びの定義. 礎を養うための指導の充実が必要。.     (2)遊びの分類.  連携協力校での生活科の授業において,遊び単.   第2節 教育的意義. 元の一つである伝承遊びの授業を観察した。地域.  第2章 生活科教育と伝承遊ぴ. の老人会の協力のもと,老人会の人が音やってい.   第1節 生活科について. た遊びを子どもたちが体験していた。.     (1)生活科誕生の経緯.  私が感じたことは,この活動がただの体験活動.     (2)生活科教科書にみる伝承遊ぴ単元. になっていないかという疑問だった。中教審の指.     (3)現行小学校学習指導要領におけ. 摘そのものだった。.        る生活科.  そこで私は,遊び単元、その中で「伝承遊びに.   第2節 生活科における伝承遊びの意義. 焦点をあて,伝承遊びの教育的意義や課題を様々.  第3章 生活科における伝承遊びの教材化. な面から明らかにすることで教材性を深め,体験.     (1)伝承遊びの先行実践分析と考察. だけにとどまらない授業を提案することを目的.     (2)伝承遊ぴ単元の改善. とする。.  終章  研究の成果と今後の課題. (2)研究の対一家と方法.  研究の方法は,文献による理論研究の他に,教 2 研究の概1要. (1)研究の所在と研配の目的. 科書及び先行授業実践の分析を踏まえた授業開 発である。.  生活科における課題として,平成20年1月の 中央教育審議会答申において次のように指摘さ れている。. ・学習活動が体験だけで終わっている。活動や体. 3 研究の成果 (1)遊びの定資. 遊びの定資. 験で得られた気付きを質的に高める指導が十分.  ホイジンガは『ホモ・ルーデンス』で、「遊び. に行われていない。. とは、一定の時間の限界内で完了し、自由に同意. ・表現の出来映えのみを目指す学習活動が行われ. された、しかし、完全に命令的な規則に従い、そ.

(2) れ自体のうちに目的をもち、緊張と喜びの感情、. 組めば意味をもってくるのである。. 日常生活とは違うという自発的な行動あるいは.  ①と②によって,遊びと学習を一本の連続線上. 活動である」と述べる。. に位置づけた。遊びと学習は対立し合うものでは.  またカイヨワは『遊びと人間』で、「遊びとは. なく,両者には共通の原理があるのである。. 自由で任意の活動であり、喜びと楽しみの源であ. (4)生活科と伝承遊ぴ. る、という定義に問題はない。参加するように強. (現状)伝承遊びは,冬の単元の中で行われるこ. 制されれば、遊びは、遊びであることをやめてし. とが多い。地域の人から,伝承遊びを教わること. まう。それは、そこから急いで解放されたい拘. で,地域の人とのかかわりを深めたり,遊びの楽. 束・苦役になってしまう。義務として課され、あ. しさや,工夫したりする喜びや,自分の成長を感. るいは単に勧められただけでも、遊びは、その根. じさせたりすることがねらいである。. 本特徴の一つを失ってしまう」という。.  遊ぶ時間や場所の確保が十分に行われていて,.  ホイジンガとカイヨワに共通していることは、. 地域の人や友だちとのかかわりの時間が取るこ. 遊びとは自由であり喜びや楽しみの源であると. とができている。. いうことである。.  しかし,活動が,画一化している。教師が伝承. (2)道びの教育的意重. 遊びという教材の特性を理解していなければ,効.  教育が目指す言葉,自主,自立,創造,個性と. 果的な授業を生み出せない。教科書だけでは,詳. いった言葉がある。これは,自由で,自発的な活. しい遊び方もわからず,遊ぶだけの単純な活動に. 動である遊びと原理が重なる。エリスは,遊びの. なる恐れがある。遊ぶ時間は十分にとられている. 理論を教育に生かす際の有効な理論として,①. が,自己の成長や気付きを深めるための振り返り. r覚醒一追究説」と②r能カー効力説」の二つを. の時間が不十分であるといった課題が見えてき. 挙げている。. た。そこで,伝承遊びの特性と生活科のねらいと.  ①では,r遊びとは覚醒水準を最適状態に向け. 関連させて,生活科における伝承遊びの価値を明. て高めようとする欲求によって動機づけられて. らかにした。. いる行動である。」と述べている。そして,遊び を教育の中に取り入れるためには,自発的な活動.  4 今後の課題. を学習の中心に据えることである。環境が重要な.   本研究では,伝承遊びの価値と課題を明らか. 役割を果たす。活動の主体である子どもが,環境. にした。今後は,具体的な展開案や指導方法を確. に働きかけるためには,子どもの意欲をかき立て. 立することや,伝承遊びの特性を生かした,単元. るものでなくてはならない。. を開発し,実践し,検証を重ねていく必要がある。.  ②では,自分のもっている能力の効力が確かめ られると効力感,達成感を生むということである。. 学校教育では,子どもが自分の能力を出しきって 取り組めるような学習形態でないと,効力感は得 られない。ここに,遊びの特性を学習の中に取り. 修学指導教員 原田智仁.

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