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テニスレシーブ時における筋活動および呼吸相に関する研究 : その1 フォアにレドレシーブについて

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(1)テニスレシーブ時における筋活動および 呼吸相に関する研究 その1. フォアにレドレシーブについて. 蝶 A. Study. on. 間. 林. Respiration. the. CtlrVe. the E・M・G・. and. in Tenmis. of Receive To8hio. 男. 利. CⅡoMABAYASHI. StJA(班ARY The. ptlrPOSe. trainedand that from. the. untrainedwith. the. skill process the measurement. follows.. motor. were. used as 丘ndings. untrained・ the results. As. as. to. then. of receiveand is Called the. what in the. between the of a degree investigate the mechanism. diirerence. the. examine. stroke. movement,. voluntery. the. is to. thi昌paper. Of. receiving,. became. 16mmfilm,. EMG. The. this. of. the. discharge. alternate indicated. the. of the. master. lower. limbs. effected. to. the. and we. experiment,. limb the EMG muscles posttlre, of lower receiving And then aS as was this the trained another postures・ Well and indicated in the untrained patternas the tendency of the same In. 1). doing. well. respiration had a few in. training. effect of as trained・ limbsand. of upper. muscles. by. characteristic. was. the. reAex. The this. receive.. of stroke of discharge of the. decteased at carpi ulnaris eぽective muscles鮎Ⅹor in the This tendency was untrained・ before impact in the trained. o.1 see not shown inspired compaired was most of the untrained at the impact, 3) For the respiration in the the untrained in the trained・ But training received being after with expired important was one hold. Therefore the regulation breath of a most of respiration The. 2). factors. burst. in the As. 4) tlntrained This was. difference the of thefi1m analysis, result from losing bal1ance too tension and much resulted by. completed. in result. the On. and. 5) of the of. a.. It. was. motor. normal. receiving.. the. that. reason. the. other. became. the. hand,. timing'spacial the. trained. reglexible. that development. found. This. skill. development. to. it by. obtained. in the. is necessary of the body.. dynamic. and. take. 緒. in the points body・ of all parts of the. of. 体育教室(°ept.. of. Pbysieal. Edlleation). system wasnlt for long term. regulation the training. of forearm girth into consideration. rose. with. from. a. 丘nisb. the. point. of. view. i. ,ロ. 人間の動作はその運動の種類により特有の′くタ-ソを形成する。 *. impact. ′くタ-ソ形成には個人.

(2) 118. 蝶. 問. 林. 利. 男. 差が関与するが,同一人物の同一運動においても毎回のパタ-ソが全く一致することは少 なく,運動が複雑になればなる程そのバラツキは大きくなるものである。しかし,同一の 運動を反復,練習することによりこの運動′iターンは定常化する債向がみられる.動作の 定常化というものは意識的動作から無意識紛動作に移行された場合におこる。すなわち, 大脳皮質の関与する部位が多くなればなる程,運動ほ円滑に行われにくくなり,反射化さ れにくくなる。動作の習熟とほ,運動に際し,筋がいかに合目的的に反射的に協応された かという結果である。そこで著者は,テニスストロークの一部であるとされ,テニス技術 の中で最も難かしく,予測性が強く要求されるレシーブ技術に注目し,練習により動作が 定常化される過程において形成される無意識的な反射運動に近い動きを明らかにしようと した。その結果,運動習熟のメカニズムの解明,さらに練習方法,技術的開発等に生理学 的見地から寄与できるものと考える。近年,テニスが幅広く行なわれるようになり,テニ スのキネシPジー的研究も数多く報告されている.里見ら9)の硬式テニスグランドストロ ∫.G.. ークについての研究,坂上の硬式テニスバック-ソドストロークに関する研究8), BlivemichtのAccuracy. in. the. forehanddrive:. cinematographic. analyBi86)などが. ある。しかし,これの実験は実験室内でなされ,ラケットを持った上肢の筋電図やラケッ トの軌跡に関する研究が多い.本研究は,実際にテニスコートにおいて,レシーブを行わ せ,構えからテークバック,インパクト,フォロースルーにいたる一連の動きについて, 熟練度および習熟過程による相違を呼吸相の変化, E泌Gの記録, 16mm撮影によるFilm 分析などから比較検討した。更に,テニスレシーブ動作における最も効率的な構えの生理 学的意味づけを,待球姿勢の変化による筋緊張などから考察した。. ⅠⅠ研,究 験. 1)被. 方. 法. 者. &)未熟練者としてテニス歴一年以下の健康な男子大学,大学院生4名,年令20-26 才。. ち)熱薄着としては,昭和49 Respi. r4t'10rl. 日本庭球選手権大会出場者男子4名,. Strain糾e ) ( seryer ( subject ). 年令24-27才。. E.亡. ”. nexor亡aPri. ulnaris. 母TaPh. ”. bicepらbra亡hii ”. (ric叩S. bTa⊂hiI. ”.vaslus. late(al'IS(R). ”.yastus. Lateralis(L). 2)実体装置および概要. 3)対象動作. M. gastrocnenlius M.tibialis. 年度会. anterior. SLrain. /. 覇 Fig.. 1.. gauge. i. サーブされる時点でのレシーブ姿勢を 下記のように指定したo ①. Fig.3にみられるように足巾を. 肩巾に開き膝をやや深く曲げ,上体を軽 く前屈させた姿勢をとらせる。呼吸ほ Free状態とした. ⑧. 上述の姿勢にてサーブされる瞬間.

(3) 119. テニスレシーブ時における筋活動および呼吸相に関する研究. Recorder. 汰. Ampli丘re. 3V INPUT. BOX.. t. Fig.. ;. STRAIN. GAUGE. 2.インパクト記録装置. Fig,. 3.. Receive. Fig.. 4.. posture. からレシーブ動作が終了するまで吸気相でBre乱th. Standing posture. Ⅱold状態とした。. ⑧ Fig. 4にみられるように足巾を肩巾に開き,膝を浅く曲げ,上体を起こした立位 姿勢をとらせる呼吸はFree状態としたo ④. ⑧の姿勢にてサーブされる瞬間からレシーブ動作が終了するまで,吸気相でBrea也. Ⅱold状態とした。 以上の各姿勢のボール到達時間ほ,サーブされた瞬間から,レシーブインパクトまで 1.8-1.5secであったo ⑤. ③の姿勢にてフォア-ソドグランドストロークで送られた球を返球する。呼吸ほ Free状態とした。 ⑥. ③の姿勢にてFast. serviceを返球するi. サーブされてからレシ-ブイソパクト時までの時間ほ0.7-0.9secの範囲であった. サーバーはテニス歴7年の上級者に行わせ,被扱者ほベースライン中央よりフォアサイ 1m地寄った地点に位置させた。今回はフォアサイド-サービスを入れるものとし,. ド-. レシーバーの返球コースほサーバーのフォアサイ・ド側とした。 4)測定方法 (1) EMGの記緑 筋活動は,日本光電製9チャンネル脳波計を使用し,表面電極による節電位によって 観察,分析した。誘導部位は,利き手尺側手根屈筋,上腕二頭筋(短頚),上腕三頭筋 (長頭)右外側広筋,左外側広筋,左肺腹筋,左前艦骨筋の七ケ所である。 上肢筋ほスイングに伴う上肢の活動状況の観察のためであり,下肢筋は,構えから準 備姿勢における下肢筋の活動状況を観察するためである。誘導に用いた電極ほ,直径 8mmの皿塑銀盤電極であり,各節の筋線維の走行に沿って筋腹上におき,間隔を3cm とした。. (2)呼吸曲練の観察 呼吸曲線ほ,左鼻孔入口に装着したサーミスターにより導出,記鐙したo (3). 16mm. Film撮影による観察. 被験者の身体各苛の動きとインパクトポイント,ラケットのスイング速度などを求め るために,ボレックス社製16mm撮影機を被験者の右側方5cmにセットしたo. フイ.

(4) 120. 間. 蝶. 林. 利. 男. ルム送りほ毎秒64コマとした。分析ほフイルムデータ解析装置(NAC,16-S型Film motion 計測に便なるために,被験者の次の各点に巾1.5cmの analyzer)で行った. 黒色テープを貼布した。 イ)果. 点 (Spbyrion). p)腔骨点. (Tibiale). -)大転子点. (Troeberterion). ニ)茎重点. (Stylion). ホ)槙骨点. (Radiale). -)肩峰点. (Akromion). (4)実験場所. イ)東京教育大学体育学部グラウンド p)朝日生命久我山総合グラウンド (5)実験期間. 1974年9月-12月. ⅠⅠⅠ結. 果. 1)篇の活動状態について Fig・. 5, Fig・. 6はレシーブ姿勢における各被験者のイ./パクトを中心とした.. 0.6mV. 以上の筋放電持続時間を7回の試技中8回を任意抽出し平均しプロットしたものである。 未熟練者ほ熟練者と比較して全身的に放電持続時間が長い傾向にあるが,特に尺側手板屈 M・flexor. 筋(利き手). carpi. ulnaris,左外側広蔚M. しい.連に,熟練者は未熟練老と比較して上腕三頭筋M. Fig・. 間が長いo. (see) 1.0. 7から未熟練老はFast. lateralis. vastus. (L)において著. brachiiの放電持続時. triceps. serviceを受ける時,下肢筋の放電持続時間は 他の対象動作の場合と同様に著しい変化. O. Receive. posture. (free respiration). はみられないが,熟練者ほ達に短縮して. △. Receive. posttlre. (brea也bold). いる。. □ Starlding. (free respiration). posture. 黒Trained. Fig.. 8ほレシーブ姿勢(free. 白ロntrained各4名の平均. respi-. ration)における熟練者の代表的E.M.a. 呼吸曲線であり, Fig. 9は未熟練著の 代表的E.A(.G.呼吸曲線である。サー 0.5. △. ロ. ブされた瞬間に未熟練者ほ尺側手取屈筋. ▲ I ● ●. ▲. ●. ▲. ロ. (M.且exor. carpi. ulraris)に放電がみ. ●. られるが,熟練者でほ0.2砂程遠れて放. △ 0 △. 電がみられるo. インパクト前0.2-0.8. 妙に熟練者,未熟練者共に尺側手取屈筋 M.f.c.u.. Fig.. 5.. Discharge. M.b.b.. period. in impact. M.t.b.. (M.丑exor. (上肢筋). (Aq. biceps. carpi. ulnaris),上腕二頭筋 brachii)にburst放電が.

(5) 121. テニスレシ-プ時における筋活動および呼吸相に関する研究 (see). Receive. 0.5. of Fast. posture. service. (freeresp如tion). (sec). ○. ○ :甘ntrained Trained ●:. 0.5. □. 暮. △▲ ●. ●△▲. ■. 0.1. ”.. Fig.. ユat.. vas.. Discharge. 6.. M.. (L). (L). M.. in impact. Fig.. gastro.. period. tat.. vas.. 7.. (氏) A.. Discharge. vas.. lat・. (I・) M.. period. gastro.. (L). impact. (下肢筋) 5ubi・ A.帆 ・仰-†ヤ㌣-・・.†、--J冊ヤ「rヤ-Y-・'「柵o.1 Respi(ation. see.. みられるが,未熟練着ではこれが 約0.4秒間続き,低振幅放電とな. cLJrYe. 7rrIPaCt POi. l. _ノ′ー\ ̄. nl. ㌔_.__....._.._.し.._・・・・・・・・-. ∧. _.. _JL.. 1r. irnpacl. M.†Lexor capri. ulnaris. I. -. brachrt. M.biceps. --・ふ-,I. -・-. -叫軒---. -・・ムーγ. ・-・ぜ計-. ------・----. 帆tricep与brachii. 17/. ・一.---一丁一、-. laleralis(R〉. ”.y&stus. laleralis(. ”.gaslroc. nem. Jr-. ”. yastu$. 2mv ・-. Fig.. 8.. ・-. ∼. ーW_・_】-... Receive. -〟-¶-・・・-・†---・--一-. free. posture. 未熟練者の上腕三頭筋では,この ような一定のパターソほみられ ず,インパクト後の放電持続時間. M・N・. Subj.. 0.1引に RespirAtion. cwye. lfTIPCt. point. ”.l1輔Or. CaPri. j! I.. LJTlarls. γ八. も短かいo下肢についてみると. Ⅴ♪-. 熟練者では,左右外側広筋(斑・. 1-ト. vastus. ヽ. ”.b]ceps. br&chii. ”.tr[ceFS. br▲:hii. M・y&stus. lateralis)に0.1秒前後. ー. γ. ii 叶-. hter&lチ(R)叫. ・・y-I-r&t・・,L, Rg-drOCn仙. H・tlbiAtl事抑t甘ior. Fig.. 0.2秒後に集中的放電と. なり, 0.4秒間放電が持続する。 respiration. A.M.. Subj.. 開始し,. ・・・丸「′. -. ius. と移行するo上腕三頭筋(M. triceps braebii)は,熟練者でほ イソパクト0.6秒前に揃って放電. --⊥+・・7. L). って持続する。これに対して,熟 練者ではインパクト0.1秒前にこ の放電が消失し,約0.S砂低振幅 放電となって持続しリラックスへ. 9.. の短かい交互性放電がサービスさ. v人. れた直後からみられ,インパクト. γ⊥. o.2秒前まで続く。その後,左,. -咋叫吋. 外側広薪にやや強い放電がみら. †. れ,インパクト-と移行してい. せ叫. --・・・-・-・州i Receive. Subj.. posttlre. free. respiration. M.N.. る。未熟練着では,.このような明 瞭な交互性放電ほみられずインパ クトをはさんで0.3-0.5秒の長. M.. gastrocnemius) い放電がみられる.勝腹筋(L. o.2-0.8砂と長く,放電畳も多い債向がみられる。. の放電持続時間もインパクト時に.

(6) 122. 蝶. 問. 林. 利. 男 Fig・. 00. 00. o oo. 10,. Fig.. 11はレシーブ姿勢. におけるイン′<?ト前後0.2秒間の. T. :. Train●d. U. :. Untr&in●d. 最高電位を熟練妻,未熟練者各4名 づっプロットしたものである.Free. o o. Breath hold respiration時にも, 時にも熟練者ほ尺側手根屈筋(M.. ○. ● ●●. ●●●. ●●●. ●. nexor. ● ●. ●. ●. ●. ●. carpi. ●● ●●ooo. ●. ○00○●●●. (M・. biceps.. oo 0. t. T.. U.. 仙x.cap. U.. T.. ”. bi.br■.. Fig.. ”. 1ri.bra.. 10.. 0. U.. ∪,. T.. ”.yaks. LltiR). Receive. T.. ∪.. T. H.. ”.vai14tL L). ∪.. gait. ro(i). ulnaris),上腕三頭筋 brachii)上腕三頚筋. (M・ triceps. brachii)の放電が未熟 練老と比較して大きいが,下肢の 左,外側広筋(M.. posture. L),左肺腹筋(M.. lateralis.. vastus. gastrocnemius.. L)などの放電ほ逆に弱い傾向を示 している。未熟錬老ほ上肢筋の放電. nY. T U. に著しい差がみられず,全身的筋栗. Tr&rnd. :. UnlFdrd. :. 東を示している。. 2)呼吸相と動作との関係 Free. ●. ●. respiration時に,未熟練者 4名ほレシーブ各28回申,約70%. 0. 0 ●●●. を吸気相でインパクトしている債向. ●●●● ●●●● ●・・・ 。。。。. t. U.. M触叩. I. リ.. ”. bi. br一.. Fig.. T.. U.. ”.IrI,br&.. ll.. T.. U.. ∴。. ・∼・. T.. 。b:・・・ U.. 丁.. ”.Ⅵl&l▲tLR)札Ⅵl一tdL). Receive. U.. ”.pslrd L). にあるが,熟練者4名ほレシーブ各. 28回申,約80%を止息,または呼 気相でインパクトしている。更に, 未熟練者の吸気相パターンは大き. posttlre. く,二種に分類される。一つほ,イ Subj. Respl'(At加curye. lnpact N・ttexor. 、\エ-一r. point capri. 一・・rJV、-・--一一′J:I. ノ\. パクト直前0.1秒に小さな吸気相を. 1一入. 措く′iターン(Fig.. 丁ト. ほ,インパクト0.9砂前で呼息し,. 丁⊥. 0・4秒前から大きく吸気相に移行し. 十人. ているパタ-ソである.. ′ ̄ ̄ ̄一 ̄ ̄一 ̄ ̄ ̄■・. ^・. 9),他の一つ. LJna(is. brachn. ”.biceps. 0.1引托q. ンパクト1・5砂前から始まる大きな 吸気カーブの後,一旦呼息し,イン. S・S・. JIL.・一. -ふ㍉'掛i,J]∼,.L・吋E・. ”.triceps. br∝hii. N・yastus. hterAlis(R)叫軸伽. γ♪. L&ter&-,叫. γ♪. サーブされた瞬間に熟練者はほとん で全てが吸気相であるが,未熟練着. ・γ山. では呼気相,吸気相とバラツキが大 きく一定の′くタ-ソを示していな. 与I. ”・v&-. ”IP'trMemiu8. H'tilbialis. Fig・. 珊瑚樹叶冊-・尤\. an蜘汀. -叫 12・. Receive. posture. free. respiration. い。. (Fig. 12).

(7) 123. テニスレシーブ時における筋活動および呼吸相に関する研究. ¶ ”. Fig.. 18.. Subj.. Receive. posture. ㌔kb free. respiration. Fig.. 14.. Receive. posttlre. free. respiration. Subj.班.Ⅱ.. M.II.. ≠::二. Fig.. 15.. Subj. 3) Fig.. 16mm. Receive. posture. free. respiration. Fig.. 16.. Subj.. Y.N.. Receive. posture. free. respira・tion. Y.N.. Film分析. 13は熟練者のテークバックからイン′<?トまで,. Fig・. 14ほ,インパクトからフ Fig・. 15,. ォロ-スルーまでの身体の移動とラケットスイングをトレースしたものあり, は未熟練者を同様の観点からトレースしたものであるo熟練者ほ,先のE・Ag・G・からでも ゎかる通り,重心の移動がきわめてスムーズに行われているが,未熟練着でほ重心が右足 ■. に残っているため,体のバランスをくずし上肢筋特に非利き手側に強い緊張がみられるo また,熟練者はポ→レに対して身体が横対しているが,未熟練着ではポールに対して身体 が正対する僚向が強い。 4)未熟練者の習熟過程について Fig.17は,未熟練老のトレーニング前,後および,熟練者のレシ-ブ姿勢free Filmにより右腹骨点Tibiale ration時におけるイソパクト地点を16mm. respi-. (R)から澄. めたものであるo熟練者はインパクト地点が左足(踏み込み足)羊りやや手前で右歴骨点 より,約81cm前方にあるが,未熟練者のトレ-ニソグ前むこほ,右腹骨点より約9・3cm 前方にあり, 5回のバラツキも大きくなっているoトレーニング後には,約11・7emとや や前方にインパクト地点が移行し熟練者のポイントに近づいていく債向がみられバラツキ も小さくなっている。 また,未熟練著は肘関節が屈曲し,イソ′<ク..ト地点が体に近すぎるため,モーメソトが.

(8) 124. 蝶. 間. 林. 利. 男. 小さくなり重心の移動が不十分になると考えら. (cm). れる。 Fig・ 30. 18は,トレーニング後のレシーブ姿勢. free. respirationにおけるE.M.G.呼吸曲線 であり, Fig.19は,トレ-ニング前のレシー ブ姿勢free ○・・・O. pre-training. ●-●. after・training. △-△. Trained. respiration時におけるE.M.G.. を模式化したものであり,. Fig.20は,トレー. ニング後の同姿勢のE.M.G.を模式化したも. 20. のである。トレーニング前と比較してトレーニ ング後でほ上肢筋の放電パターンがインパクト 時に集中的となり,放電持続時間も短縮してい. q. PL、. I. る債向にある。しかし,下肢筋の緊張はトレー ニング前と同様に強く,放電持続時間もFig. 21にみられる熟練者の′iターンにほまだ及ば. 10. ないことがわかる。呼吸相についてみると,ト. レーニング前には,レシーブ28回申,約70%. \l. i) ′. ll. が吸気相でなされていたのに対し,トレーニン. ′′′. ♭′′ 1. Fig.. 2. 17.. 3. Impact. Tibiale. グ後には,レシーブ28回申,約55%が止息, 4. point. 5回. distance. from. (R). またほ呼気相でなされ,吸気相でのイン′1クト. ほ約45%と減少している。しかし,熟練者の 紛80%は止息またほ呼気相でインパクトされ ているが,それにほまだ及ばない。. SubJ. 0.1粍Respiration. curye. lmpact. point. ”.1[exor. capn. ”.biceps. 七+--・--・-∼-. ⅠⅤ. 考. 察. 1)熟練度の相違について. uLnaris. 随意運動の定常化ほ,同一動作の. brachii --ゝ--一汁. L^'t;i''. M. triceps. bra⊂hrl. M・vastus. LaLerali5(R):). M・vastu5. Lateralis(し). ”.gastrocnem. ius. Td.tibiat'lS. antericlr. -⊥一丁. dqJIL・Lt叫--{心J一丁. れる。皮質下の運動領からのインパ -ゝ・・ア・. _叫榔棚.,i:・'〆--. 一人・「一 2m.. Fig・. 18・. Receive. posture. free. respiration. わち,意識的動作から無意識的動作 に移行された時に生起すると考えら. 叫、叫▲'i仙-JT ゞ. ). 反復練習によって形成される。すな. ルスが脊龍を下行して巧敵性を高め ると共に皮質下中枢にも作用して運 動のコントロールを強化するからで. あるoテニスレシ-ブにおいて最も 重要なことほ,打球に角度や深さ,強さをつけること,すなわちボールコントp-ルを正 確に行なうことである。本実験における全日本選手のような高度の熟練者でほ,同一の目 標を有する動作の長年にわたる反復により,順次送り出す刺激がプログラムとして反射運.

(9) テニスレシーブ時における筋活動および呼吸相に関する研究. 動の調整系をinhibitionする状態によ. Sub). ”.”. Re'pir&tlcn. .叩、,.int. ⊂声く> 4 くゝ. brachu. M.bkeps. M・. _一端. cgr.I dnar-・s. ・・fI-. り,しかも,新たにプログラムを組む必 要がないために,非常に短時間のうち. \. /. curye. 令. triceps br一:his. N・ yastus. hter&l棚). ”.yasIus. L&l●,&L;,EL),. d. Fig.. ⊂=⊃. 19.. Receive. respiration. M.N.. Subj.. が動作の反射化された状態であろう。金 Ⅰ.P.. Pavrov8)はこの反射化された動作. オタイプを唱えている。. free. posture. れ,動作がなされると考えられる。これ. に意志を関与させ,ダイナミックステレ. C7. Q. に,ほとんど無意識的に信号が送り出さ. 子7)はこれを動作の定型化といっている. くフ. ミこ芦プ. ”'g4StrOCnemius. 125. テニスレシーブ軒こおいて,身体から紛 1m離れた空間にイン′1クト地点がある にもかかわらず,随意運動の調整系に加. 5ubj. Respiration. ctJFYe. )rnpact. rtt. pot. MIT4・. えられる感覚の投射は運動の目標値に対 する実際のスイングパターンの誤差を非. ー一山ノ・--一対--. ”.ft融OreaPri drtari皇 ”.bic●ps. brachrL. M・ triceps. bTdlrL. 札y&stu$. ” gJLSt ・. dも q. o. l▲ter&tii(い rOC. n●rn. ”.ub'I▲uS. Fig.. d. ius. Receive. 20.. O. く⊃. bTlterior. a)下肢についてみると,熟練者では. く>. (R). ”. ∀aStLJ事11ter一uS. O⊂>. であると考えられるが,未熟練者にはこ. free. respiration. A・M・. 衣られ,スイングを円滑に行うための重. 心の移動がすみやかに行われているのが. curve. わかる。. Pint. ”.fl甜CaPrl. く戸-I. tJn&ris br一Chli. ”.bleep. ・く亡=-くこ戸. ”.triceF8 t*∝hH t一Ier▲tls (RI. ”.y■■ttJS. l▲Ier一lit(L). Fig.. Receive. Subj.. A.M.. く=>. posture. d. free. 上肢筋の放電がインパクト時点に集中し ンパクト以前からの持続的放電が多くみ られる.また,尺側手根屈筋(M.且exor. ■≦=■. `;,. くゴO. _ク. rOtn●巾itI一. 21.. く>. b)上肢についてみると,熟練者では. てあらわれるのに対し,未熟錬着ではイ. -C>. ”, yISttJS. ”.卯t. のような放電はみられず,逆に岡野陸放 電が多くみられる。また熟練者では,イ ン′くクト時において左,外側広筋(M. lateralis. L)にやや強い放電が vasttlS. Subj.. 11n叩t. ている.これはポールに対していかに速. く反応し正確にとらえるための準備動作. Stlbj.”.N.. 叫irAtbl. サービスを待つ姿勢において,下肢筋に 放電期と休止期が短かく交互にあらわれ. ⊂フ. C砕くフ. posture. 常によく修正しているといえる。. carpi. q. respiration. ulnaris)の放電が熟練者では,イ. ソパクト0.1秒前にみられ,直ちに減少 するが,未熟練着ではこのような′<ター.

(10) 「\. 126. 蝶. 問. 林. 利. 男. ソはみられないoこれほ,増田らの"プロゴルファーのティショットスイングにおけるイ ンパクト時点の分析”12'と同様な結果である.いわゆるグリップの"締め”がインパクト 直前になされ,これがスイングのリズム性に重要な影響を及ぼしていると考えられる。未 熟練着ではテークバック時から筋放電が強く続き,スイングの7)ズム性を失なわせてい るoその結果,肝心のインパクト時点で手首がゆるんだり,疲労が早く生起するのであ る。 Fig・8, c)呼吸の1)ズムから観察すると, Fig・9より,インパクト時点と呼吸相との 関係ほ,熟練者では止息または呼気相においてインパクトされているが,未熟練者の多く. ほ吸気相においてインパクトされているo浅見らも,. "柔道投げ技に関する呼吸調整にお いて,動作発現時点では止息またほ呼気相で行なわれている㈹18'”と報告している。これ らは芝山ら11'のいう,随意的な筋力発揮にスピードの因子の関与するpbasie するパターンと考えられる。. typeに属. d)待球姿勢の問におけるインバク=時の筋緊張および呼吸相との間には,有意な差は みられなかった。これは,姿勢の違いによって,両者の相違があるものと推測されるのに もかかわらずこのような結果がみられたのほ,熟練者,未熟練著共にそれぞれに筋の緊張 に関して他の要因が関与するからと考えられる○すなわち,熟練者は,サーブされた瞬間 にタイミングをとるために,軽くジャンプして身体の過剰な筋果菜を取り除いている.そ のため,構え姿勢を変化させてもインJ<?ト時点での筋緊張などには有意な差ほみられな くなるo. -方,未熟練老にほこのようなジャンプはみられず筋緊勤ミ強く持続するために 反応が遅れ,正確な反射がおこらなくなると考えられる。更に,未熟練者ほ,速いサービ スを受けた時の下肢筋の放電持続時間が熟練者とくらベてより長くなり,速いポールが来 るという心理的プレッシャーが緊張の高まりを一層強くしていると考えられる。 2)未熟練者の習熟過程について 習熟とは随意運動の反射化によってなされるとしたが,. A, Z, Ptmi1,は「運動習熟と は・人間の学習された動作であり,習熟動作がいかに自動化されようとも,そのメカニズ. ムの根底にほ常に,人間的意識動作が残されている。つまり,意志に従わない動作(不随 意動作)から意志に従う動作(随意動作) -と移行が行われるものである。+。とし,運動 習熟にとって意志が強く関与するものであるとしている。習熟形成は,指導法に大きく左 右され,最初の視覚的認知も実習者に大きな情緒的,意志的変化をもたらすものである。 これが進み運動を視覚的にとらえることから,蔚感覚でとらえるようになり,筋紡錘から のフ.ィ-ドバック磯構がすみやかに円滑にすすめられ,打球の時間的,空間的,力的調整 系が養なわれていくものと考えられるo今回,習熟効果の判定ほ,蔚の放電パターン,呼 吸相の変化,. 16mm. Filmによるフォームの分析とから行なった。. a)蔚の放電′iターンについて 上肢筋でほ,トレーニング前と比較してインパクト時に集中的放電がみられるようにな り,特に上腕三頭筋の放電持続時間が長くなっているoこれほ熟練者の放電パターンと似 ており,フォロース†レ-. (ボールに方向性を与える)が適切に行われていると考えられ.

(11) 127. テニスレシーブ時における筋活動および呼吸相に関する研究. る.また,尺側手根屈筋の放電′くタ-ソもトレ-ニソグ後,熟練者のパターンに近似して きている。これは,どの時点でグリップを締めたらよいかということ,つまりスイングの リズム性が感覚的に形成されてきたからであろうと推測される。すなわち,熟練度が増す につれ,随意運動としてのスイング動作を合目的的に遂行していく上に,少ない神経イン パルスで十分なエネルギーを発生しうるような効率のよいメカニズムが存在すると推定さ tibiaris. れる。下肢筋では,特に,前歴骨筋(M.. anterior)の持続的放電が減少してきた. ことから,イン′1クト地点が体に近いながらも一定し,ボール感覚がかなり形成されてき たことを示している.しかし,左・右外側広筋の放電Jくターンほ,トレーニング後も大き な変化はみられない。これほ,熟練者がインパクト地点までのフットワークを小刻みに数 多くとっているのに対し,未熟練着では,大股で少なくとっているからであり,ポールに 対する時間的,空間的調整系はこの程度のトレーニングでは容易に形成されにくいものな のであると考えられる。 b)呼吸相について トレーニング前には,約85%を吸気相でインパクトしていたのが,トレーニング後で 紘,約28%と減少し,紛60%が止息でインパクトするようになっているoこれは'指 導の効果によるものが大きいと考えられるが,更に,実習者のトレーニングへの意欲的働 きかけの結果が,熟練者にみられる動作の反射化-と近ずいたものと考えられるo 著者の先行研究による"デビスカップ代表選手の体力的特徴”4'によると,テニス選手 は利き手握力,敏捷性,スタミナにすぐれ,前腕最大因の肥大が,非利き手側に比較して 原著である。今回のおよそ1ケ月の短期間であるが,形態的に被験者の利き手前腕最大因 が25.5emから27.3emと紛2em増加しているのがテニス競技の特性を裏付けている0 Ⅴ. 総. 括 16mm. Film分 テニスレシーブ動作における熟練度の相違を, E.M.G・呼吸相の変化, 析などから比較検討し,加えて未熟練老の習熟過程からこの随意運動が反射的に行われて. いくメカニズムの解明を試みた。 ⑤ レシ-プ姿勢において下肢筋の中等度の交互性放電が熟練者に特徴的にみられ立位 姿勢やBreath. Ⅱoldにおいてもー定の′くターン化を示している.更に,およそ1ケ月に. わたる未熟練老のエレーニングからの同様のパターン傾向がみられる。このことから下肢 筋の交互性放電は上肢の筋緊掛こ影響を与え,これが動作とししのレシーブ技術の習熟を dynamic posture+と考えらたるo 示す要因の一つと考えられ,テニスにおける「Basic ② 利き手尺側手取屈筋の集中的放電が熟練者ではイソ′iクト直前0・1秒で減少しいわ. ゆるグリップの締めがインパクト直前になされているのに対して,未熟練着ではこのよう な傾向を示していない。 ⑨ 熟練者では,スイング動作時の身体各部位の運動軌跡において,頭部はほとんど移 動せず,腰部もほぼ水平線上を移動するのみで,身体動揺ほ非常に少ない債向にある。 ④. イン′くクト時の呼吸相は,熟練者が止息が呼気相であるのに対し,未熟練老の多く.

(12) 128. 蝶. 問. 林. 利. 男. ほ吸気相である。しかし,習熟過程後にほ吸気相で止息してイン′<?卜している僚向がみ られ,レシーブ技術において呼吸調整ほ重要な要因の一つであると考えられる. ⑤. フイルム分析より,未熟練者のイン′モクトポイントのバラツキが大であることほ, フォームの乱れや,身体各部位の過緊張の結果であるoこれは,ポールに対する時間的, 空間的,力的調整系がまだ完成していないからと考えられ,熟練者はそれが長い間の訓練 によって獲得され,半ば反射化されていると考えられる。 ⑥ 未熟者の習熟過程終了に伴い,利き手前腕最大因に異状発達がみられる。このこと 紘,身体の正常な発達という観点から考慮すべき問題であると考えられる0 稿を終えるにあたり,終始御指導,御校閲の労を賜った恩師田中英彦教授,藤田紀盛教 撹,宮下節講師,並びに実験,研究に際し労を惜しまず御協力下さった東京教育大学運動 生理学教室諸兄に深い感謝の意を表します。 参 1 2 3. 4) 5) 6 7 8 9 10 ll 12. 考. 文. 献. A・Z・ Puni:実践スポ-ツ心理.藤田 厚,山本 斌訳.不味堂, 1967. 浅見高明,他:柔道投技における呼吸調整について.柔道, 85-3, 1964. 荒川清美,他‥ -ソドボールにおける投球動作の研究一動作と呼吸との関連について-.体育 学研究, 10-(2), 1966. 蝶間林利男,他:テニス選手の体力的特徴 東京教育大学体育学部紀要1975. J・G・. Blievernicht:. The. Research. Accuracy. in the temis. forehand. drivel. Cinematographic. Analysis.. Quarterly. Vol. 89, No. 8. 1966. Ⅱ・S・ Kosuitoyantz: Pavlov選集・東大ソビエト医学研究会訳.合同出版社, 1962. 金子明友:序説運動学,第ⅠⅠⅠ最 大値館書店, 1968. 坂上紀元:硬式テニスバック-ソドストロークの軌跡に関する研究,体育学研究, 14-5. 里見仁志,他:テニスのキネシオロジー約分析-硬式テニスのグランドストロークについ 15-5, 1971. て-.体育学研究, 坪井三郎:剣道における打突動作と呼吸作用。東京教育大学体育学部紀要, 1975. 芝山秀太郎,他:筋力発揮と呼吸との関連(1).体育学研免1967. 増田 允'他:ゴルフスイングの動作分析(2).体力研究, 21, 1971..

(13)

Fig, 3. Receive Fig. 4. Standing
Fig. 5. Discharge period in impact (上肢筋)
Fig. 8. Receive posture free respiration
Fig. ll. Receive posttlre
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参照

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