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身体障害者の「満足度」と「モラール」から見た職場の指導方針の問題点 : 管理スタイルの2特性を中心に

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(1)

長 野大学紀要 第15巻 第1号 111-130頁 1993

身体障害者の 「

満足度」 と 「

モラール」か ら見 た

職場の指導方針の問題点

― 管 理 ス タ イ ル の 2 特 性 を 中 心 に ―

"An Effect of Two Styles of Leadership on Physically

Handicapped Workers"

は じめ に 我 国の法制上 では、福祉施 設に よる身体障害者 の労働現場は、身体障害者授産施 設 (以下 、適所 も含め身体授産 と略す )、重 度 身体 障害 者授産施 読 (以下 、重度授産 と略す )及び身体障害者福祉 工場 (以下 、福祉工場 と略す )があるが、現実 で のその 日的、入所者の 目的や資格 、に相違 あるい は まよいがある と思 われ る。それは、各施 設での 「作業訓練」、「自活指導」、「生活指導」といった 目 的間の強調度合 いが、本来のそれ と相違 してい る こ とに見 られ るか もしれない。その結果 、指導 に もまよいが生 じているこ とも十分考 え られ る。 地域上 の理 由や福祉施 設の不充分 さ、それに よ る入所者 の同質性 (重症度や 目的に関 して)の確 保 の難 しさ、一般雇用の機会の少なさ、それに よ る通過施 設 よ りも生活のため生涯施設 としての質 的変化な どやむ を得ない事情の結果ではあるが 、 しか し、障害者の各々の 目的やニー ズにそったよ りよいサー ビス を考 え、そのための施設や企業の 指導方針 を考 えるな らば、現状 を見直 し、何 らか の改善策 を模 索 しなければな らない。実際 、入所 している者のあ きらめ感や 、一般企業 に就労 して い る者の定着 の不安定 さは、関係者が 日々感 じて い る ところである。に もかかわ らずそこで行 われ てい る指導の影響 と入所者の反応が どんな もので あ るかす ら十分に知 られていない。福祉工場 、身 体授産 、重度授産 それ ぞれの間の、指導方針-の 入所者の反応の相違 に加 え、法制上の同種類の施 設間に も相違があると思 われ るが、それ もよ く把

Atsuo Hashimoto

握 されていない。入所者 の 目的あるいは施 設の 目 的が適切 であれば、それにそ った方針や現実 の指 導が望 まれ る。 ここでは、まず指導方法の特性つ ま り 「管理 ス タイル」が入所者-与 える影響 と、それ- の反応 としての入所者 自身のニー ズの充足度 をお もに見 るこ とによ り、上記の改善策 に役立つ こ とを目標 としている。 しか し、入所者の反応 と言 って も、あ ま りに も 範囲が広 く、種 々であるので 、ここでは、あま り 個 々に限定せず、職 業生活に関す る と想定 した反 応の 「満足度」 と、職業 リ- ビ リテ- シ ョンや生 産活動 に関す ると想定 した反応の 「モラール」 を 中心 に検討す る。 よ り下位的 な 目的 を簡単 に示す と以下 のようになる。 目的

1

.「人間性へ の関心」 と 「生産へ の関心」の

2

管理 ス タイル特性 と、「満足度」と「モ ラール」 とい う反応 を通 して ;

a.

対象者全員の結果か ら一般 的な傾 向ない し法則 をさ ぐるO特 に良好 と思 われ る結果 (パ ター ン)とそ うでない結果につ いて、上 記の2管理 ス タイルの特性 を見 る。

b.

各施 設別 に

a

と同 じことを行 い、特 に一 般的に認識 されている各施設の

2

管理 ス タ イルの強調度合 い及びその反応 を検討 して みる。企業 一福祉工場 一身体授産 一重度授 産 とい う変化 を

2

管理 スタイル特性 を通 し て一般的認識 と現実の実態 を比べ る。

(2)

112 長野大学紀要 第15巻 第1号 1993 上司H.S 同僚H.P 一般H.G 合計H.T N M SD N M SD N M SD N M SD グループa 30 37.26 1.26 27 37.65 1.26 29 38.29 1.02 31 110.96 2.73 N-人数 ・ M-平均値 ・ sD-標準偏差 *三沢 ・橋本他

/

「職場における身体障害者の心理特性 と人間関係」 1981年.労働省.身体障害者雇用促進協会

2.

前記

4

要 因につ いて、量的な検討 (平均値 ) を行い、 1の結果 と合せ て考察す る。

3.

管理特性以外の変数 (重症度 、年 齢、施 設 規模 )が4要 因に与 える影響 を検討 し 1と2 の結果 と合せ て考察す る。

4.

総合的に考察 し、授産施設等の問題点 と、 改善策のための知 見 を探す。 〔Ⅰ〕 研究の経過 につ いて 昭和55年 に身体障害者雇用促進協会の委託研究 で職場 におけ る身体障害者の人間関係に関す る調 査 を行 った。その背景 には、従来障害者の職場適 応の失敗の大 きな原因 として 「人間関係」が言わ れていたか らである。その際 、理論的 な基本のひ とつ として、「人間的側面」と 「職務的側面」 を設 定 し、人間関係の構成要素 とした。 こ うして、「上 司 との人間関係」、「同僚 との人間関係」、「一般 的 人間関係」q)3領域 を測定 し、これ らとは別 に全 体的なイメ⊥ ジ としての人間関係 を測定 し、この 二者 と比較 した結果 、

衰 1

の ように人間関係 の良 いグループ (グルー7oa)は、「人間関係」に高 い ポイン トを示 し、悪 い グルー プ (グルー プb)は 低 いポイン トを示 した。人間関係 とは職場 での非 合理 的な部分 、人間的な側面に関連 している部分 が大 きい と考 え られ るが、この 「一般 的人間関係」 の構成要素 は、職務知 識 、技術 、仕事 の満足感 、 発言程度 、責任感、熱心 さ、や りがい、意欲 (モ ラ一ル )、待遇 、欠勤な どであ り、中で も表2の よ うに 「意欲 (Q25)」、熱心 さ (QIO)、責任(Q 6)、 欠勤 (Q28)が高 い平均値 を示 した。理論 的枠組 として 「生産性」は 「満足感」 を条件 として、「満 足感」は 「人間関係」 を土台 としてい る と仮定 し ていた。上記の結果は、お もに人間的側面 を示す 人間関係が 「職務上 の要素」に もか な り関係 して いるこ とを示 し、この こ とを重視 した。そこで、 表2 領 域 質問項目 平M均値 標準偏差SD カテゴ))-の碩度(∼ (他の領域は省略) H G 敬的人関係間 Q2 2ー937 1.047 14 22 32 43 Q3 2.450 1.126 30 27 28 26 Q6 3.505 0.672 1 8 36 66 Q10 3.514 0.749 3 8 29 71 Q12 3.207 0.843 4 18 40 49 Q14 3.198 0.829 4 17 43 47 Q23 3.027 0.899 6 25 40 40 Q25 3.288 0.779 3 13 44 51 Q28 3.495 0.883 7 8 19 77 Q29 3.018 0.820 5 21 52 33 ☆「Q25」は 「モラール」を表す。 *麦 1に同じ。 人間的側面 と職務 的側面 を人間関係の構成要素 と してではな く、規定す る要 因 と仮定 し、再分析 し てみ長20'表3は全質問項 目を因子分析 した結果 で ある。表 4は これ ら主要 因に見 られ る特徴 を示 し、 表

5

は全体的 イメー ジの 「人間関係」 を従属変数 として、これ ら主要 因の独立変数 としての説明程 度 を示 している。 これ らの結果か ら

、庄)

F3

の主 要 因は3項 目しか有 していないが、2番 目に規定 力 を有 し、 しか もほ とん ど 「意欲」(モラ一ル)に よるところが大 きい。㊥ 一番規走力の強いF2は、 この質問が全て 「上司」 に よる評価 であるので、 過大評価すべ きではない。O Flは3番 目に規定 力があ り、「職務 的側面」と 「人間的側面」は相互 に混合 し影響 している、等の点 を重視 した。以下 の ように関係 図 を考 えてみた。

(3)

橋本厚生 身休障害者の 「満足度」 と 「モラール」から見た職場の指導方針の問題点 表3 因子の構成要素 とその負荷 因 千 項 目番号 領域 場 構 面成 要そ の 素他 の 要 素 負荷

F

1

1

8

上司 職業態度 (言動 )

0.

6

2

9

7

/

/

イン .フォ-マル コ ミュニケー シ ョン(世 間話 )

0.

4

9

9

5

同僚 連帯

0.

7

3

4

1

6

/

/

メンテナ ンス

0.

9

1

3

1

9

/

/

フォーマル 職 業人格 (受容 )

0ー

8

1

8

2

7

/

/

親 しみ

0.

8

9

4

1

// イン .フォーマル コ ミュニケー シ ョン(相談 )

0,

8

1

1

2

一般 フォーマル 職務知識

0,

9

0

6

3

/

/

/

/

自発生(参加 )

-0.

4

9

1

6

/

/

/

/

職務責任

0.

9

5

0

1

2

/

/

/

/

職務満足

0.

9

0

5

2

3

/

/

/

/

職務 技能

0.

8

9

5

2

8

/

/

/

/

職 業態度 (欠勤)

0.

8

8

7

F

2

4

上司

/

/

従順

0.

5

0

5

1

3

/

/

/

/

気がね

0.

4

3

8

2

0

/

/

メンテナ ンス

0.

7

5

1

2

1

/

/

満 足

0.

6

0

1

2

4

/

/

親 しみ

0.

8

1

4

2

6

〟 信頼関係

0.

7

6

7

F

3

1

1

7

5

同僚

/

/

イン .フォーマルフォーマル コ ミュニケ- シ ヨン(コ ミュニケー シ ョン(世 間話 )気がね )

0.

0.

4

4

2

9

6

1

「F4」以下 省略。 *橋本/ 「大企業組織におけ る障害者の人間関係の構造分析」

1

9

8

1.長野大学紀要 第

3

1・2

号 表4 因子の名称

FACTORl

FACTOR2

FACTOR3 FACTOR4 FACTOR5

*表3に同 じ。

独立変数 :5因子

表5 重回帰分析の結果 従属変数 :総合項 目(人間関係 ) 独立変数

MULTⅠ

PLE

R

RSQ

SⅠ

MPLE

B

BETA

R

SQUARE CHANGE

R

FACTORl

0.

6

8

5

0.

4

7

0

0.

4

7

0

0.

6

8

5

-0.

2

9

8

0ー

2

0

8

FACTOR2

0.

7

9

1

0.

6

3

1

0.

1

6

1

0.

7

6

0

0.

6

8

7

0.

4

6

9

FACTOR3

0.

8

0

9 _

0.

6

5

6

0ー

0

2

4

0.

6

7

9

0.

3

7

5

0ー

2

8

0

FACTOR4

0_

8

1

2

0.

6

6

0

0.

0

0

4

0.

2

0

3

0.

0

7

0

0.

0

6

9

*麦 3に同 じ。

(4)

114 長野大学紀要 第

1

5

巻 第

1

1

9

9

3

生産性 - 満足感 - 人間関係 † (イ)職務的側面 (ロ)人間的側面 (-)モラ一ル

(

3) ところで、C

.

.

Ba

r

na

r

d

は、人間的側面 にあた る 「

e

f

fe

c

t

i

v

e

ne

s

s

」 と、非 人間的な側面 、つ ま り ここでの職務的側面にあた る

e

f

fi

c

i

e

n

c

y

」及び生 産性 (狭義 の)で組織のアウ トプ ッ トを考 える。 また

、R.

R.

Bl

。k

ざ らは、 I)-ダー シップのス タイ 9 8 ( 高 ) 7 6 5 4 人 間 に 対 す る 関 心 ル として人間的な要素 に関心 を向け る方向

(

pe

o

-pl

e)

と生産性へ の関心 を向け る方向

(

p

r

o

du

c

t

i

o

n)

の二方向の 「組合せ」 を考 える。図

1

の ように リ ー ダー シ ップのス タイル を中心 に論 じ、従属変数 は固定 されず い くつか示 されてい るが、一般 的に は、「生産性」を従属変数 として利用 されている。 ここでは 「職場」 と言 え ども、障害者 の福祉的配 慮 は必要 であ り、基本的には温い 目をもって処遇 す るべ きであ り、その意味で人間的配慮は不可欠 と感 じ、こうした管理特性 をそ もそ も思 いついて 図1 マネジ リアル ・グリッ ド t I.9型 部下たちの人間関f系が うま く 仕事 に打込んだ部下に9 I.9型 よっ 」謁 い くように注意 を行 きとどか せ る.組織のなかは和気あい 業績がな しとけ一組織 目的 とい う「られ る○一本のスジ あい として仕事の足並み もそ をとお して各人の 自主性が ろ う○ 係がで きあが るoられ信楯 と尊敬による人間 5.5 仕事 を 職場士 の とれ 組織力 能 を発型 な しとげる必要性 と 気 をともにバ ランス た状態に してお く.じゆうぶんにその桟 揮 で きる○ 1. 与 え 型れた仕事 をな しとげる

I

業 .ほ と9慕〒芝・1型雪 人間のこ と古い. ま、 1 2 3

4

5

6

7

8 9 く低 〉 業積に対する関心 〈高 〉

*

Ro

b

e

r

t

.

R

.

Bl

a

ke

、1

9

6

9

年 「期待される管理者像」訳/上野一郎、産業能率大学

(5)

橋本厚 生 身休障害者の 「満足度」と 「モラール」から見た職場の指導方針の問完乱卓 いる。本研究は、授産施設等の指導 と入所者の反 応が主眼点であ る。そこで、 リー ダー シ ップのス タイル を 「仕事 中心管理」 と 「人間中心 管理」の

2

特性 の 「組合せ」 とし、従属変数 を「人間関係」 として、企業 で働 く身体障害者(5)

1

0

9

名 につ いて

2

回 目の調査 を行 った。「人間関係」をこの

2

管理特 性 に どう位置づ け るか非常に難 し く、む しろこれ に代 えて 「モラール」 を従属変数 として、「職務 的 側面」 に対応 させ た方がす っき りす る と思われた。 さらに、「モラール」を 「生産性」 に よ り近 い もの として も仮定 し得 た。 しか し、 とりあえず 、上記 の ままで分析 を行 った結果が表

6

であ る。「仕事 に に対す る満足感」は、表3で も 「職務満 足」 とし て高 い負荷 を示 している。上記の仮設的理論枠組 では、言わば中間的な従属変数 として 「満足度」 も設定 してみた。 ここでの 「満 足度」は一般 に こ の瞳の研究 で使 われている意味合 い とは異に して いる。三隅二不

1

6

F

'

ま、む しろ 「モラール」の因子 を構成す る もの として 「満足」 を示す。 しか し、 4回 目の質問項 目 (資料1)が示す ように職務 に 関す るもののほか 、授産施設等 での現在問題 とな ってい る ところの 「収容 され生活 してい くこ とへ の満足」 とい う意味 を内的に もたせ 、 「人間的側 面」にむ しろ対応 させ ている。つ ま り、単 に仕事 表6 管理方法の x2検定結果 人間関係 高 群 低 群 強 弱 仕 事 中 心 管 理 人 間 中 心 管 理

-五 胡

恥 入

強1

9

2

7

満足度(仕事) 本人 可

5

2

5

弱 t 2

6 弱 強 人間中心管理

lo

4

l 3

1

2

弱 強 x2-2.889 弱 強 人間中心管理p<0・10 人間中心管理 *橋本他 「職場で働 く障害者の定着に関する調査研究」

1

9

8

4

年 社会福祉教育年報 日本社会事業学校連盟 115 や職務 的側面の満 足が授産施 設等で入所生活 して いる障害者に とっては、企業 の健常者の場合 に と っての意味合 い と相違す る部分がか な りあ り、モ ラールや生産性にポジテ ィブに影響す る とはか ざ らな いで あ ろ うと想定 した。 なお 、三隅 は結果 的には、「モチベー ターモラール」を平均以上示す 者の約

7

0%

は リー ダー シ ップの特性 であるP (職 務 的側面に当る) とM (人間的側面に当る)の両 方 を高 く示 してい る。表

6

2

管理 特性の

2

地上 に示 され る分布 の比較 では、高群 は両軸 とも強い 者が 多 く、低群 は両軸 とも弱 い者が増 える。「満足 度」 は上司に よる評価 ではな く、本 人に よる評価 の 「仕事 の満 足度」だけ をここに示 してい る。「人 間関係」は上 司に よる評価 であるが 、「仕事 中心管 理」(本人評価 )については高群 は低群 よ りも弱 く、 「人間中心管理」については、高群 は低群 よ りも強 い。 しか し、これ らの関係は、統計上有意 ではな い。「満足度」の場合 、後者 については高群 は低群 とほぼ同 じくらいであ り、前者につ いては高群に 強い。 この関係は統計上有意 となる。 これ らの結 果 、「人間関係」は必ず しも 「人間的側面」 と 「職 務 的側面」が独立 して相乗効果 (ポジテ ィブに) を受 けているとは言えないようである。 これ までの調査 は、庄)企業 を対象に している ㊥「人間関係」、「満足度」、管理 スタイルの質 目項 目が

1

間ずつで構成 されてい る 0 回答者が本人 と上 司である ㊤「人間関係」は当初か ら管理 ス タ イルへ の反応 としての仮定の調査か ら得 た もので (7) はない等 を考 え合せ、3回 目の調査 を以下 の よう に した。 1.研究 目的である各種の障害者の労働現場 に おけ る指導方針 、入所者 目的等の種 々な問題 点の総和的結果 として反応 を考 え、「人間的側 面」 と 「職務 的側面」 との コンビネー シ ョン の差 異 と、それか ら生ず る入所者の反応の差 異 を仮定 し、企業 一福祉工場 -授産施 設 とい う一連性 あるいは混乱 を想定す る。

2.

各要 因を測定す る項 目を増加 させ る。前記

Bl

ake

ら (図

1

)や三隅の場合以外 で もこの 種 の研究のパ イオニアである

R.

Li

ke

J

t

8

㌦ 図 2と図3の ように従属変数 を生産性 としてい るが 、セールスマ ンの業績 を対象に している。 こうして一般 に行 われている類似 した研究は

(6)

116 図2

< U n

favorable

A t t i t亡 d e ・t o w ar d ・ヨ e コ F av o r a b

le

9

8 7 6 5 4

3

2 1

0

9 8 7

2

2 2 2 2 2

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2

1 1 1 S

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s m a n a g c r s. s u p

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o r tiv e b e h

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s c o r e s 長野大学 紀要 第15巻 第1号 1993 Departmentalproductivity

O

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1

0

0

0

0

O

0

oo

0 0

O0

R.Likert「New PatternsofManagement」1961年 Mcgraw-Hill

+-

High-performi ngsalesoffice

+

一一Low-performlngSalesOffice

+

_+

+

+

+

+

++

+

+

+ +

0

.5 5.0 5.5 6.0 6_5 7.0 7.5 8.0 Salesmanagers'performancegoals 良.Likent「ThehumanOrganization」1967年 Mcgraw・Hi11

(7)

橋本厚生 身体障害者の 「満足度」と 「モラ-ル」から見た職場の指導方針の問題点 117 図4 高満足度群(N-22) (1) 1 1 1 (1) 1 (1) 2 1 2 (1) 2 1 3 1 1 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 弱

HUMANI

TY

強 図6 高モラール群(N-19) 1 1 2 3 (1) 1 2 (1) 2(1 1 2 1 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 弱

HUMANI

TY

強 強

N

O

Z

J.

U n G O tZ d 弱 N O tL U n G O 出 d 弱 図5 億満足度群(N=26) (1)1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 2 (1) (1) 2(1 ‖)2 1 2 1 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 弱

HUMANI

TY

強 図7 億モラール群(N-29) 川 1 1 1 (1)1 1 (1) 2 1 1 2 12(1 2 (1) 2 1 (1)2 1 1 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 弱

HUMANI

TY

強 橋本、1991年 「授産施設 ・福祉工場等における作業管理の性格 と入所者の満足度 ・モラール との関係」 第29回 日本 特 殊 教 育 学 会 論 文 集 一般企業 の健常者 に対す る もの であ り、特 に 職 場 の状 況 、職場 の 目標 、労働者 の 目的が こ こでの障害者のそれ とは相違 してい る場合 が 多いので 、質問項 目は独 自に作 りあげていか なければ な らない。 このため 、今 後 の尺度作 りも考 えて質問項 目を設定す る。 また、評価 者 を当面 、本人だけに して進 め る。 3.「人間的側面」 と、「職 務 的側面」 あ るいは 「生産性 」 に近 い もの とを独立 させ るため に、 「人間関係」をい ったん保留 し、代 りに 「モ ラ -ル」 を仮定す る。 結果 は、図4か ら図7の通 りであ るO対象者 は、 4ヶ所 の重度授産 の男子 で39歳以下 、知 的水準 の 高 い者39人及び 1ヶ所 の福祉工場 の同様 な対 象者 9人であ る。( )内の数 字 は福祉工場 の 回答者 で あ る。両軸 の 「5」 を中心 に見 る と、重 度授産 で は、「humanity」(人間的側面 )につ いて 、高満 足度 群 は低満足度群 よ り強 く、「production」 (職務 的 側面 )につ いては高満足度群 は低 満 足度 群 よ りも 弱 い。福 祉工場 では「humanityJにつ い て は、高満

(8)

118 長野大学紀要 第15巻 第1号 1993 足度群は低満足度群 よ りも弱 く、「production」 については前者は後者 よ りも強い。 また、高モラ ール群は、重度授産 では「humanity」については低 モラール群 よりも強く 「production」については 弱い。福祉工場では、前者は 「humanity」につい て後者 よ りも強 く、「production」については弱い。 これ らの結果は 4回 目の調査結果 と合せ て考察す る。 4回 目 (今回の調査 )は3回 目の調査 とほぼ同 じ方法で行 ったが、お よそ次のように行 った。 1.対象 を重度授産 、身体授産 、福祉工場の男 子

3

9

歳以下 で、知的 レベルが高い者 (資料

2

-資料

5

参照) とす るOデー タ数 を増加 させ 、 地域 を拡大 させ 、都市部 を入れ、普遍性 を得 る。

2.

質問項 目は

3

回 目の場合 と同 じ要素 を含む 項 目の範囲で増加 させ る(資料1参照)。また 管理 スタイルの特性 を 「人間性への関心」 と 「生産-の関心」 とい う名称にす る。 3.人数の他、変量の分析 (平均値の差 )も行 う。 また、他の変数 (年齢、重症度な ど)の 分析 も行 う。 こうして

、1

9

9

1

年 に関東地方、甲信越地方の各 施設を訪問 し、一定のア ンケー ト用紙 を本人に渡 したが一部は郵送で行った。面接では職員か ら種 々な情報 を入れた。アンケー トの内容は職員の 目 にふれないように筆者 との間で往来させ た。 〔ⅠⅠ〕 4回 日の分析結果 1.座標の分布 管理方法の特性 である 「生産への関心」 と 「人 間性-の関心」 を2軸に、「モラール」と「満足度」 の高低 を見 るために、「全施設入所者」 (( )内は 福祉工場 )の分布 を見た。図8か ら図11が結果 で ある。なお、上記4要 因のそれぞれの分布はお よ そ正規分布 を示 していた。「人間性への関心」がや や右側に片寄 る分布 であったが、大 きな影響はな い。各要因の平均値 とモー ドを参考に、管理特性 は 「5」カテ中心 となるように 「強」 と 「弱」それ ぞれ4段階に分け、「1」が最 も弱 く、「9」が最 も強い とし、従属変数 も高 ・低 の群に分類 した。 高満足度群は、お よそ右半分 (「人間性への関 心」が強い)に集 ま り、中段 (「生産への関心」が 中位 )に集 まっている。良好なパ ター ンである。 低満足度群は「5」を境に上段 と下段 (「生産への 関心」)に分かれ、「人間性-の関心」は左半分、 つ ま り 「弱」に集 まっている。両特性共に強い座 標にはほ とん ど分布 していないで、む しろ両座標 共に弱い分布 を示 し好 ましくないパ ター ンを示す。 3回 目の調査の場合、高満 足度群 (図 4) は、 「production」については、お よそ中段以上に多 く いる。 しか し、福祉工場 では中段 以下に多い。全 体的には、両軸共に 「5」 を中心に集 ま り、良好 なパ ター ンを示す。低満足度群 (図

5

)は両軸共 に比較的低 い分布 を示 し、また分散 している。い ずれ も4回 目の場合 と類似 している。高モラール 群 は、 4回 目の場合(図10)、全体 に分散 し、まと ま りを示 さない。( )の数の福祉工場 はやや左半 分 (「人間性-の関心」が弱い)に片寄 る。低 モラ ール群 (撹ll)はやや右下段 に片寄 るが高満足度 群 に近 い、やや良好なパ ター ンを示すが、「人間性 への関心」に比べ 、「生産-の関心」が弱い。福祉 工場 も同 じパ ター ンを示す。 3回 目の高モラール 罪 (図6)は、下段 、つ ま り「production」につい て弱 く、「humanity」につ いて「5」を中心に分散 している。低 モラール群 (図 7)は全体に分散 し ているが、やや左半分 (「humanity」が弱い)に、 「production」について「5」を中心に分散 してい る。いずれ も4回 目の結果 と相違 している。 重度授産 と身体授産の分布は、煩雑になるので ここには示 さないが、代 りに

x

2検定の麦で検討す る。(後述 ) 上記の三施設全体による分布の統計上の検定(

x

2 検定 )の結果は表7か ら表10の ようになる。平均 値 を参考に対象者 を2分割 して行 った。統計的に 明確に支持で きるのは表7の低 モラール群 (x2

-3.

9

2

7、p<0.

0

4

7)

である。次いで表

9

の高満足度 秤 (x2-1.587

、p<0.

2

0

7)

がやや その傾向を認め られ よう。 表

9-2

は、従属変数 としての 「満足度」 と、 「モラール」の相互の独立性 を示 しているが、有意 ではない(x2-0.955

、p<1.

0

0

0)

ことが好 ましく、 一応重複 していない と考 えられる0 2.施設間の比較 表11か ら表14までは身体授産の分布及びx2検定 結果 を示 し、表15か ら表18は重度授産 のそれ を示 している。統計的には、身体授産 の低満足度群 と

(9)

橋本厚生 身体障害者の 「満足度」と 「モラール」から見た職場の指導方針の問超点 119 図

8

高満足度群

N-5

6

)

9 8 ム虫 IJ 1 7 6 5 4 3 2 1 生 産 へ の 関 心 弱 9 8 7 6 5 4 3 強 生 産 へ の 関 心 1 1 2 1 2 1 1 1 (1) 1 1 1 1(1) (1)1 (1)1 1 1 3 2 (1) 1 1 (1)1(1)2 1 1 1 (1)31 1 2 2 1 1 1 1 1 1

2 3 4 5 6 7 8 9

弱 人間性への関心 強 2 1(1)1 1 1 (1)11 川 1 1 3(1) 1 2 2 1 2 1 1 1 1 1 (1)1 1 1 1 1 1 11 1 1 1 (1)23 1 1 1 1 1 1

2 3 4 5 6 7 8 9

弱 人間性への関心 強 低 モ ラー ル群が有意 である(x2-2.460、p<0.116、 x2-1.777、p<0.182)0 3回 目の重度授産 と4回 目の重度授産 を比較す ると、前者は2分割 してい ないので、こまか く比較 で きないが 、高満足度群 と低 満足度群 の両者 とも類似 した特徴 を見せ てい る。つ ま り高満足度群 は両軸共 に 「強」 と 「弱」 が少 く、低満足度群 は両軸共 に 「強」が少 く「弱」 が 多い。高モラール群 と低 モラール群 は共に相違 している。つ ま り、高モラール群 は「production」 につ いて、一方は弱 く、他方は分散 して集 まって いる。低 モラール群 は、一方は「production」 に 分散 し、他方 はそれに弱 く集 まる。

4

回 目の結果の内での重度授産 と身体授産 を比 較す ると、前者の高満足度 (表

1

5)

は 「人間性-9 8 7 6 5 4 3 2 1 強 生 産 へ の 関 心 弱 ム虫 「亡J 〓 内 の 数 字 は 福 祉 工 場 生 産 へ の 関 心 9 8 7 6 5 4 3 図9 低満足度群

(

N-6

2

)

2 1(1)1 (1)1 (1)1 2 (1)12 2 1 2 1 1 1 1 1 1 1 (1)1 (1) 1 1 1 1 3 1 1 2 1 1 2 (1)1(1)4 1 1 1 (1)1 1 1 1

2 3 4 5 6 7 8 9

弱 人間性-の関心 強 図11 低モラール群

(

N-6

4

)

1 2 1 (1) 2 1 1 1 2(1)2 1 1(1) 1(1)1 1 1(1)22 1 (1)1 1 ( 1)(1)1(1)3 1 2 2 (1)1 1 1(1)1 3 1 1 1 1 (1)1 (1)4 1 2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 弱 人間性-の関心 強 の関心」につ いては強 と弱半 々に集 ま り、後者(義 ll)は 「強」に集 ま り、やや類似 してい る。「生産 へ の関心」 につ いては共 に 「弱」の方が 多いが、 前者は大 きな差 はない。前者 の低満足度群 (表16) は、「生産への関心」 につ いては後者 (表12)よ り も弱い。「人間性-の関心」につ いては、前者には 大 きな差 はないが、後者は弱い。高 モラー ル群 と低 モ ラール群 につ いては、両者 とも同 じよ うな分布 を示 し、高モラール群 (表17、表13)は 「人間性 へ の関心」に弱 く、「生産- の関心」に中位 であ り、 低 モラール群 (表18、表14)は「人間性- の関心」 に強 く、「生産への関心」に弱 い。 2回 目か ら4回 目の結果 を分か りやす くま とめ ると表19となる。 「人間的側面」を「H」、「職 業 的側面」 を 「P」 と

(10)

120 長野大学紀要 第15巻 第1号 1993 表7 三施設合計 表8 三施設合計 高モラール群 低 モラール群 生産 へ の 関心 強 15 13 28

14 12 26 45 52 92 計 生産 へ の 関心 表11身体障害者授産施設 表12身体障害者授産施設 高満足度群 低満足度群 生産 へ の 関 心 2 2 4 2 4 6 9 28 37 3 4 7 1 1 2 強 弱

弱 強 計 弱 強 計 人間性への関心 人間性への関心

x

2-0.000

x

2-3.927 p<0.98 p<0.047 表9 三施設合計 表10三施設合計 高満足度群 低満足度群 生 産 へ の 関 心

9 24 33 計 19 37 56 生産 へ の 関 心 強 18 9 27 弱 19 16 35 計 37 25 62

強 計 弱 強 計 人間性への関心 人間性への関心 x2-1.587 p<0.207 表9-2 満足度 ×モラール (重度 +身体) モ

ル 高 26 22 48 24 46 高 29 55 低 低 計 53 101 満 足 度 x2-0.955 p<1.000 x2-0.970 p<0.324 して 、総数 に対 す る 「P」 と 「H」 の比率 で比べ て い る。 これ は 、管理 ス タイル に対す る 高 ・低 満 足度群 と 高 ・低 モ ラー ル群 の反応 の一 貫性 を 検討 して い る.∼ 貫性 が 認め られ る の は 、高満 足度群 が低 満 足度群 よ りも強 い 「H」 を受 け て い るこ と であ る。但 し、 3回 目の福 祉工 場 だけ は 「H」 を 弱 く示 して い る。 もし、 この点 が逆 とな り、施 設 の種 類 を考 慮 に入れれば 、企業 と福祉工 場 、つ ま りよ り職務 的 、生産 的要素 の強 い施 設 では 、すべ て高満 足度群 は低 満 足度群 よ り、「H」と 「P」 の 両 軸共 に強 い管理 ス タイル を受 け て い るこ とに な 3 1 4 1 2 3 8 15 23 5 6 11 強

計 生産 へ の 関心 4 6 0 1 1 3 3 9 12 11 7 18 強 弱 計

強 計

強 計 人間性への関心 人間性への関心 x2-0.358 x2-2.460(イェーツ) p<0.549 p<0.116 表13身体障害者授産施設 表14身体障害者授産施設 高モラール群 低 モラール群 生 産 へ の 関 心 生産 へ の 関 心 7 17 24 8 8 16 強 弱 計 5 5 1 2 40 弱 強 計 弱 強 計 人間性への関心 人間性-の関心 x2-0.671 (イェー ツ) x2-1.777 p<0.412 p<0.182 る。 高 モ ラー ル群 と低 モ ラー ル群 の 間 の一 貫性 は ここでは明確 では ない。 また、企業 一福祉工場 一 身体 授産 一重 度授産 の-適性 は部分 的 に確 認 で き、 企業 と福 祉工 場 の2着 の満 足度 は 「P」 の強 さに も影 響 を受 け る。 表20は 、す でに述べ た各施 設 の 内部 のみ の比較 (パ ター ン)を ま とめ た もの であ る。

3.

平均 値 に よる検討 施 設間 の相違 を人数 では な く各要 因の変 量 で比 較 し、考 察 の材料 とす る。表21は4回 目の結果か ら各施 設 間 の4要 因の平均 値 とその有意水 準 を示 す 。有意 も し くはそれ に近 い差 を示 す の は 、重度 授産 と身体 授産 の間 で、「満 足度」(tニー2.25、p< 0.02)、「モ ラー ル」(t-1.94、p<0.05) 、「人間性-の関心」(tニー1.52、p<0.03)等 に関 して であ る。 身体 授産 は 、重度 授産 に比べ 、高 い 「満 足度」 と 低 い 「モ ラー ル」 を持 ち、強 い 「人間性へ の関心」 の管理 を受 け て い るこ とに な る。 また福祉工場 は

(11)

橋本厚生 身体障害者の 「満足度Jと 「モラール」から見た職場の指導方針の問題点 121 表15重度身体障害者授産施設 表16重度身体障害者授産施設 高満足度群 低満 足度群 生 産 へ の 関 心 4 3 7 強 弱 計 6 8 2 5 7 14 生 産 へ の 関 心 5 6 11 4 8 12 強 弱 計 強

計 強

計 人間性への関心 人間性へ の関心 x2-0.291(イェー ツ) x2-0.028(イェー ツ) p<0.589 p<0.867 表17重度身体障害者授産施設 表18重度身体障書者授産施設 高 モラール群 低 モラール群 生 産 へ の 関 心 強 6 6 12 弱 7 5 12 計 13 11 24 生 産 へ の 関 心 1 6 7 2 4 6 強 弱 計

強 計 弱 強 計 人間性への関心 人間性への関心 x2-0.167 x2 -p<0.682 p< 表19高群 ・低群間比較 (省略 ) 満 足 度 モ ラ 一 ル 高 群 座 群 高 群 l低 群 2 回目 企 業 HP

>

≧ HP 3 回 目 重度授産 H

>

H H

>

H P < P P < P 福祉工 場 H < H H

>

H P

>

P P < P 4 回目 重度授産 H ≧ H H < H P

>

P P

>

P 身体授産 H

>

H H < H P < P P

>

P 福祉工場 H

>

H H ≦ ロ 表20 パ ター ン比較 高満足度群 低満足度群 高モラール群 低モラール群 H P H P H P H P 2 回目 企莱 高 高 高 やや敬分 3 重皮揺又 ⊥中 低中 低分 低分 分中 低中 分低 分敬 回目 産 「司 敬 敬 敬 敬 福 祉 低 中 低 低 分 低 中 分 工 場 高 分敬 分敬 敬 低 敬 4 回目 全 中 中 中 分 分 分 中 中 体 高 高 低 敬 敬 敬 分敬 分敬 宿 祉 中 中 中 分 分 分 中 中 工 場 高 高 低 敬 敬 敬 分敬 分敬 重 皮 中 中 分 低 中 分 分 低 又 揺 産 分敬 分敬 敬 低 敬 敬 身 体 也 中 分 低 分 低 数 が 少 く、有 意差 が 出に くいが 、重 度 授 産 との 間 で 「モ ラー ル」 につ いてや や 有 意 (t-1.28、p< 0.20)を差 が あ る。麦22は、全 体数 に よ って 、「生 産 へ の 関心 」 と 「人間へ の 関心 」 に分 け 、高 ・低 満 足度群 及 び高 ・低 モ ラー ル群 の 間 の平 均 値 の 比 較 を示 して い る。 こ こで もや は り 「人 間 性 - の 関 心 」 を中心 に 、「満 足度」(tニー3.12、p<0.00)と 「モ ラー ル」(t-1.37、p<0.17)に有 意差 を示 す 。 しか し、 「生 産 へ の関心 」 も高 ・低 モ ラー ル群 の 間 に有 意差 の可 能性 (tニー1.13、p<0.26)も期 待 で きる。

4.

他 の変数 に よ る検 討 表23は 、障 害 の重症 度 を重 度 (障 害 者 手 帳 の1 級 と2級 ) と軽度 (その他 の 級 )に分 け 、施 設 で の在年 数 を2分 し、年 配 者 (30-39歳 ) と若年 者 (29歳 以下 )に分 け 、各 々2グルー プ の 間 で4変 数 の平 均 値 を検 討 して い る。在年 数 と年 齢 は ほぼ 同

(12)

122 長野大学紀要 第15巻 第1号 1993 表21施設間の平均値の比手交 人 草 M満SD足t値 確率度 Mモ ラ 一 ルSD t値 確率 M生産へ の関心SD t値 確率 M人間性への関心SD t値 確率 重度授産 37 25.1 5.3 2.26 0.02 29.9 5.2 1.94 0.05 17.7 3.0 0.62.0.54 17.7 3.9 1.52 0.13 身体授産 64 27.5 5.1 27.8 5.1 18.1 3.1 18.9 3.7 重度授産 37 25.1 5.3 0.44 0.66 29.9 5.2 I.28 0.20 17.7 3.0 0.58 0.56 17.7 3.9 0.66 0.51 福祉工場 17 25.9 6.9 28.2 3.9 18.2 2.9 18.4 3.5 身体授産 64 27.5 5.1 1.06 0.29 27.8 5.1 0.38 0.71 18.1 3.1 0.14 0.86 18.9 3.7 0.91 0.36 表22 高 ・低群間の管理特性の平均値比較 人 数

M

生 産 へSD の 関 心

t値

確率 M 人 間 性 - の 関 心SD t値 確 率 高 満 足 度 群 56 18.1 2.8 0.31 0.76 19.6 3.4 3ー12 0.00 低 満 足 度 群 62 19.7 3.2 17.5 3.9 高モラール群 54 18.3 3.2 1.13 0.26 18.0 3.8 1.37 0.17 表23他の変数による平均値の比較 人 数 M満SD足t値 確率度 Mモ フ ー ルSD t値 確率 M生産へ の関心SD t値 確率 M人間性への関心SD t値 確率 小 .中規模 74 26.9 5.1 0.91 0.36 29.1 5.0 1.56 0.12 17.7 2.9 1.33 0.18 18.9 3.4 1.71 0.ll 大 規 模 44 25.9 6.2 27.6 5.0 18.5 3.3 17.7 4.3 重 度 者 82 26.1 5.5 1.58 0.12 28.7 5.1 0.72 0.47 18.0 3.2 0.20 0.84 18.4 3.5 1.43 0,16 軽 度 者 31 28.0 5.5 27.9 4.7 17.9 2.8 19.5 3.5 在年4年以下 53 27.5 5.5 1.57 0.ll 28.2 5.1 0.62 0.53 17.4 2.9 1.54 0.12 19.0 3.1 1.01 0.31 在年5年以上 57 25.8 5.6 28.8 4.9 18.3 3.2 18.3 4.0 若 年 者 47 27.7 6.11.96 0.05 27.7 5.3 1.35 0.18 17.6 3,1 1.12 0.26 18.5 4.4 0.33 0.74 じ傾 向 を示 してい るので、以後 、「年齢」で両 者 を 代表 させ る。 「年 齢」は 「人間性- の関心」以外 は 全 て有意 もし くはその傾 向 を示 してい る。 「重症 度」 は 「満 足度」 及 び 「人間性- の関心」 に有意 差 を示 してい る。 3施 設の変数 の種 々な変化 は、 そこで行 われ てい る管理 ス タイルの相違 に加 えて、 「重症度」と 「年 齢」か ら も影響 を受 けていないか。 表24は、 4要 因の特徴 を分か りや す く大小 で表 わ し、「重症度」 と施 設 を比べ てい る。「満足度」 と 「人間性- の関心」につ いては、「重度者」と重度授 産 が 、「軽度者」と身体授産 が各々一致 してい る。 「モ ラー ル」 につ いては 、大小が 明確 でない部分

(13)

橋本厚生 身体障害者の 「満足度」と 「モラール」から見た職場の指導方針の問題点

1

2

3

表24 重症度 と4要因 との比較 満 足 店 モ ラ - ル 生産への関心 人間性への関心 軽 度 者 大 小 同 じ 大 身 体 授 産 大 小 大 大 重 度 者 小 大 同 じ

重 度 授 産 小 大 小

表25年齢 ・重症度 ・施設別の比較 満 足 度 モ ラ - ル 生産への関心 人間性への関心 若 年 者 大 _ 小 小 -高 齢 者 小 大 大 -高齢者の 占める比率 重 度 授 産

4

8

%

小 大 小 中 身 体 授 産

6

0

%

大 小 中 大 福 祉 工 場

6

4

%

中 中 大 中 重 度 者

6

1

%

小 大 -

軽 度 者

4

5

%

大 小 - 大 表26 施設規模 と4要因 との比較 小 .中規模の 占め る比率 満 足 度 { 7 - JL, 生産への関心 人間性-の関心 小 .中規模 - 大 大 小 大 重 度 授 産

5

4

%

小 大 小 中 身 体 授 産

7

1

%

大 _小 中 早 (細字 )もあ るが 、お よそ同 じ傾 向にあ る。福祉工 場 は明確 ではないが 、「モ ラール」を中心 に身体授 産 と同 じ傾 向 にある。「重症度」が関係 してい るよ うであ る。 これに加 え、「年 齢」の2グルー プの差 を表

2

5

の よ うに まとめ る と、重度授産 の「満 足度」 の小 は明確 な順位 ではな く、 また高齢者 の 占め る 比率 も

4

8

%

と大 き くはない。身体 授産 の「満 足度」 は大 であ るが 、高齢者 の 占め る比率 は

6

0

%

と多 く 高齢者の 「満 足度」小 とは相 入れない。「モ ラー ル」 も同 じであ る。福祉工場 の高齢者 の比率 は

6

4

%

と 一 番 多 く、「生産への関心」は有意 ではないが大 と 一 致 し、「モ ラー ル」は大 と中でお よそ一致す るQ つ ま り2変数 に少 くとも小 さな数値 は示 していな い程度 に一致 し、「モ ラール」と 「生産- の関心」 の関係 がお よそ見 られ る。「施 設の種類」と「年 齢」 は どうも明確 な関係はない よ うであ る。 「年齢」と 「重症度」の間には関係が ある ようだ。重 度 者 は全 体 で

8

2

名お り、その うち高齢者 は

6

1

%

で あ るので、 重度 で高齢 な者が 「満 足度」 に同 じ傾 向 を示 す。 表

2

6

の施 設の 「規模 」は 、入所者 の 人数 、経営母 体 、訪 問時の記録 な どを参考 に 「ノト中規模 」と「大 規模」 に分 け られてい る。施 設の 「種類 」 と比べ るため の簡単 な大小 関係 を見 る と、「小 中規模」は 身体授産 に

7

1

%

と多 く入 って いるが 、「満 足度」の

(14)

1

2

4

長 野大学紀要 第15巻 第1号 1993 大が有意でないので確定 しに くい。また、重度授産 の 「モラール」大 と有意 に一致す るが、小中規模 は 54%しか ここには占めていないので、これも確定 し に くい。明確には確定 できないが、「規模」の大小 と施設の種類は関連 していないのか もしれない。 〔ⅠⅠり 考 察 施設 を3種類に してデータを集めた理由のひ と つは、施 設の 目的 とその強調度合の相違 を想定 し ていたこ とである。す なわち、「人間性への関心」 を 「生産への関心」 よ り強 くもつ施設の経営方針 が、収容 し生涯的に生活 を送 る目的、あるいは施 設での生活 をよ り豊か に送る目的に対応 し、「生産 への関心」 を 「人間性への関心」 より強 くもつ施 設の経営指導方針が 、施設内 もしくは施設外で 自 立 してよ り豊かに送れ る訓練や リ- ビリテ- シ ョ ンの提供 と対応 し、 もしくはこれ ら特性の様々な 混合程度 を想定 していた。企業一福祉工場 一身体 授産 -重度授産 とい う一連の仮定の もとに、 2管 理 スタイル特性の理論 の有効性 を検証す ることが、 各施設での 目標の正 当性(もしくは混乱、まよい) に、管理 ・指導の理 念の正当性 (もしくは混乱 、 まよい)にい くぶんで も接近 できれば成功である と考 えた。法制上の施 設の種類 と実際の内容は少 し相違 している場合が あった。訪問での印象 とし て、特に身体授産 に、小規模 で適所の型 をとり、 かな り福祉工場に内容 的に近 い ものが入っていた り、重度授産だが身体 授産に近 い場合 もあった。 こうして、サ ンプルの十分な同質性 を得 ることの 困難 さで、施設の種類 と2管理 スタイル特性 との 関係は過小評価 されているように思 える。 しか し、 目的はかな り果せ た。

(

1

)

パ ター ンによる比較 対象者全員による2管理スタイル特性の分布 で は、3回の結果 を通 じて高満足度群 は良好なパ タ ー ンを示 し

、「

H

」と

「P

」両軸のお よそ中位 もし くは 「強」に位置す る。このこ とと、 4回 目の結 果の統計上の有意が高満足度群 に認め られたこ と を考えると、「満足度」 を高め るには

、「

H

」と

P」

の両方 を強調す る管理 スタイルが必要の ようであ る。低モラール群 は

4

回白の結果において統計上 の有意 を示 し、高満 足度群のパ ター ンに似ている が少 し分散 していた。管理 スタイルの

2

特性の強 調は 「モラール」にポジテ ィブに作用 していると は言えない。施設別のパ ター ンは複雑であったが、 特徴的な もの を示す と

、2

回 目の企業 と

4

回目の 福祉工場がやは り高満足度群について良好なパター ンを示 し、3回目の福祉工場 と重度授産が低満足度 群 において良好ではないパ ター ン (

2

特性共に弱 い)を示す。 しか し2つの場合 は統計的な有意は ない。 4回 目に有意であったのは、身体授産にお け る低満足度群 についてであ り、これは

4

回目の 福祉工場のパ ター ンと類似 して

、「

H

」が弱

く「

P」

が分散 している。これらか らは、少 くとも

H」

が弱い と、低満足へ作用す るこ とが言えよう。同 じく有意であった4回 目の身体授産の低 モラール 群 は、分布がはっきりとまとまってお り、他の分 布 はお よそ 「モラール」については分散 している ところか ら注 目すべ きである。つ ま り

、「

H

」は強 いが

、「P

」が弱い とい うことであ り、「生産への関 心」 と 「モラール」 との関係 をここで初めてはっ き りと示 して くれた。 (2) 施設間の比較 「満足度」と 「モラール」につ いて、高群 と低群 との間の

2

管理特性の大小に注 目した表

1

9

で見 る と、一貫 して高満 足度群 は低満 足度群 よ り強 い

H

」を示す。但 し、3回 目の福祉工場だけ相違 し ていた。 3回 目の福祉工場のこの点 を無視す ると、 企業 と福祉工場は他の

2

施設よ りも

H

」と

「P

」の 両方に強 く示 し、無視 しなければ

、「

P

」だけ強 く 示す ことになる.企業-福祉工場 一身体授産 一重 度授産の一連性は、「満 足度 」 の高 ・低 について

H

」の強弱で共通 とな り

、「P

」の強弱で前後

2

着ずつ分け られる。「モラール」はおよそ混乱 して いるが、 4回 臼だけで見 ると、共通 して高モラー ル群 は低 モラール群 よりも

「P

」 を強 く示す。こ れは、前述の身体授産の低 モラール群の

「P

」 と の関係 と同 じ関係になる。その他、表

1

9

H」

「P

」の両方 もしくは片方につ いて一致す る施 設があるが特に注 目すべ きは、 4回 目の重度授産 と身体授産 との間の 「モラール」について

H」

「P

」が同 じような傾 向 を示す ことである。調 査時に気づ いた点 として、各施 設の入所者の同質 性が低 い とい うことと開通 しているようである。

(

3

)

平均値の差による検討

(15)

瞭本厚生 身体障害者の 「満足度」と 「モラール」から見た職場の指導方針の問題点 125 平均値 の差に よる施設間の検討 の結果 も(1)、(2) の結果 を支持 している。つ ま り

、「H

」あ る い は 「人間性へ の関心」の強 さは、「満足度」の高 さに 影響 を与 える。但 し、福祉工場 には明確 に示 さな い。福祉工場 と身体授産 は 「モラール」 について 重度授産 よ り低 いO これは、企業 一福祉工場 一身 体 授産 一重度授産 の一過 性 を部分 的に認めない。 表

1

9

の結果 と同 じく、「モラール」は

H

」と

「P」

の強調の不一致 に影響 され るこ とをやや支持 して いる。全体 の対象者に よる平均値の検討 で も

H」

もし くは 「人間性への関心」は 「満足度」 をポジ テ ィブに影響す ることを支持 している。 また、「モ ラール」 にはネガテ ィブに影響 し、逆 に

「P

」 も し くは 「生産-の関心」にはポジテ ィブに影響 し てい るこ ともやや 支持 し、特に、前述の身体授産 の低 モラール群が明確 に低 い

「P

」 を示 したこ と と一致 している。

(

4

)

他 の変数 に よる検討 「重症度」は施 設の種類の意味す る ところ とほぼ 同 じと考 えて よい。「年齢」は施 設の種類 とは関係 ない ようだが、福祉工場 につ いては 「生産-の関 心 」 と 「モラール」 との関係 を明確 ではないにせ よ、ある程度示 している。「重症度」とは明確 な関 係 を示 し、高齢 で重度な者 は低 い 「満 足度」 を明 確 に示 し、高 い 「モラール」 を少 し示す傾 向にあ る。 もし、「年 齢」つ ま り 「高齢者」が重度授産 に 多 くいれば、「年齢

」-

「重症度」-「重度授産」とい う関係 を、高 い 「モラール」 と低 い 「満足度」 で 確 認 できるが 、 ここで のデー タの範囲では、「重 症度」 と 「年齢」のつなが り、 及び 「重症度」 と 「施 設 」 のつ なが りしか確認で きない。ただ、福 祉工場の高齢 者

6

4

0/.につ い て は、「生産-の関 心 」が強 い と、 「モラール」 も強 くなるとい う関 係がやや 成立す るように思 える。施設の 「規模」 は、施設の 「種類」 と明確 に関連 している とは言 えない。 しか し、「規 模 」 その ものが

4

要 因に変 化 を与 えてい る理 由はここのデー タではこれ以上 検討 で きないが、その変化が他の変化 と相違 して 、 「モラー ル」 の 大 と 「生産-の関心」の小 を明確 に示 してい るが 、また逆の関係 を示 してい るこ と か ら、「規模」その ものの判定が正確 ではなか った のか もしれ ない。 【Ⅳ〕 結 論 (1) 満 足 度

3

回分の調査 を通 じて、仝対象者 について

H」

(人間的側面に関す る管理特性 )と

P

」(職務や生 産 に関す る管理特性 )の間の分布が良好なパ ター ン (両特性 もし くは

2

軸共中位か強に集中)は、 高満 足度群 に見 られ、 4回 目の調査 のこのパ ター ンは統計上有意である。 また、3回分の各施設別 にパ ター ンを見 ると、 2回 目、 4回 目の福祉工場 の良好 なパ ター ンも高満足度群 であ る。逆 に、3 回 目の福祉工場 と重度授産の良好 でないパ ター ン

(

H

」 と

「P

」共弱い)は低満足度群 であ る。 こ れ らの こ とか ら、「満 足度」が高満 足度 もし くは良 好なパ ター ンになるには

、「

H

」と

「P

」共 に強い 管理 スタイル を必要 とす る。 さらに、 4回 目の身 体授産 の低満 足度群 は統計上有意 で

、「

H

」は弱い が

「P

」は分散 しているこ とか ら、 どち らか と言 えば 「満足度」は

「P

」 よ りも

H

」に強 く影響 されてい るか もしれない。 (2) モラ一ル 全対 象者 につ いて

3

回分 の調査 か ら

、「

H

」と

「p

」がやや分散 しているものの良好 なパ ター ンは 低 モラール群 であ り,統計上有意 であった。 これ は

H

」 と

「P

」が 「モラール」 に明確 に ポジテ ィブに作用 していないこ とを示す。 しか し、 4回 目の身体授産 の低 モ ラール群 は、明確 な分布 を示 し、統計上 有意 であるが

、「

H

」は強 く

、「P

」は 弱いパ ター ンを示 しているこ とか ら

、「

H

」は比較 的強 くて も

、「P

」が弱ければ「低 モラール」となる。 つ ま り 「モラール」 は

H

」 にやや ネガテ ィブに 作用 され

、「P

」にポジテ ィブに作用 され るか、あ るいは

H

」 よ りもむ しろ

「P

」 に よ り明確にポ ジテ ィブに作用 を受 け るかの どち らか である。 (3) 高群 と低群の比較 高群 と低群 の間で、人数 の比率 に よ り

H

」 と

「p

」の大小関係が

4

回の調査 と各施 設 を通 じて一 貫性が あるか を中心 に見 ると、高満足度群 は一貫 して低 満足度群 よ りも強い

H

」 を示す 。ここで も

H

」は 「満 足度」に作用す る。 また 、企業 と 福祉工場の場合 、他 の2施設に比べ 、一 貫 して高 満足度群 は低満足度群 よ りも強い

H

」 と

「P」

を示す。 これは、3回 目の福祉工場 の結果 を除い た場合 であ り、 もし除かなければ、企業 と福祉工

(16)

126 長野大学紀要 第15巻 第1号 1993 場の高満足度群は、他 の2施 設 よ りも一 貫 して

「P

」だけ強 く示す ことになる.つ まり、職務的、 生産的要素の多い企業、福祉工場 では、「満足度」 は特に

「P

」に影響 されているか もしれない。当 初想定 していた企業一福祉工場 一身体授産 一重度 授産の-適性は、「満足度」について

H

」で共通 に平行に位置 し

、「P

」で前後

2

施設 を組 として分 け られる。 モラールは全体的に混乱あるいは分散 している が、4回 目だけ を見 ると、高モラール群 は低モラ ール群 よ りも

「P

」 を強 く示 し、やは りここで も 荊述の(2)のモラールの結果 と同 じになる。つ ま り 「モラール」は

「P

」に作用 されているか もしれな い。企業 一福祉工場 一身体授産 一重度授産の一連 性は 「モラール」について

「P

」で共通に変化 な く置かれ る可能性があるが、重度授産 と身体授産 を見ると、「モラール」について

H

」 と

「P

」は 相違せず、同 じような傾向 を示 し、どうもこの2 施設はそれぞれ同質性が低い と考 えられる。つ ま り 「モラール」については、この2施設は区別が な く混乱 し、福祉工場 と

H

」の点 (やや強い) で区別 される。「モラール」について3回 目と4回 目が相違 していることも加 えて、おそ らく企業-福祉工場 一身体授産 -重度授産 とい う一連性に混 乱、あるいは 目標 と指導のまよいがあるのではな いか。 しか し、福祉工場の対象者の数が少いこ と も考慮すべ きである。

(

4

)

平均値による検討 施設間の平均値の比較で も

、「

H

」は 「満足度」 の高 さに影響 を与 えていることが支持 され る。福 祉工場 と身体授産 は、重度授産 よ りも低い 「モラ ール を示 し、高い 「満足度」 を示す傾向にある。 に もかかわ らず

「P

」は重度授産 で一番弱いので ある。ここで も、企業 一福祉工場 一身体授産 一重 度授産 とい う一般的イメー ジは こわきれ、特に重 度授産 での指導 とその反応の関係がつかめない。 重度授産 の施設全体か らみ ると

、「P

」は 「モラー ル」に影響 していない (但 し、統計上の有意はな い)。これは、重度者 と軽度者の問の相違 と同 じで ある。つ ま り、高モラール群 には

「P

」は作用 し ているが他の部分の人々には作用せず混乱 してい る。ここの入所者の同質性に関連 し、管理スタイ ル とその反応が内部で種 々に相違 しているか もし れない。 対象者全員の高 ・低群の平均値の検討 (表30)で は、前述の ように、やは り 「モラール」は

H」

「P

」の強調度合の不一致に影響づけ られてい るこ とがやや支持 され る。 また

、「

H

」は「満 足度」 にポジテ ィブに影響 を与 え、「モラール」にはネガ テ ィブに影響 を与 えていることが分か る。逆に、

「p

」は 「モラール」にポジテ ィブに影響 を与 えて いることも分か る。これは、前述の身体授産 の低 モラール群 の明確 を弱い

P

」 と一致す る。 (5) 他の変数の討 重症度は施設の種類 とほぼ一致 している。 「年 齢」は福祉工場 で高 くなるが、施 設の種類 とは関 係ない。福祉工場 では 「高齢」で 「重度」な者は 低 い 「満足度」 と高い 「モラール」 を示す傾向に ある。重度授産の 「モラール」の高 さは、 もし高 齢者が ここに多 くいれば、上記の傾向 と一致す る が、高齢者は今回のデー タでは多 くはいないので、 その 「モラール」の高 さは

「P

」 で も 「年齢」で も説明で きない。「規模」はその判定のあいまいさ によるのか、 4要 因に変化 を与 えているとはいえ ない。

(

6

)

指導について 職場 で働 く障害者への指導は、 こ こ で は 主 に 「管理 スタイル」という点で考察 して きたので、当 然一定の限界が加 えられ、部分的な成果や含富 と して認識 しなければな らない。人間が意欲 をもっ て作業に向 う、あるいは生産性 を上 げる (結果 と して訓練になる)基礎 として 「満足感」が必要で あることは否定できない。サ ンプルの分析結果 も、 「良好なパ ター ン」は、「モラール」 と 「満足度」 について平行 して変化 し、管理 ス タイル もこれに 合致 して

H

」 と

P

」の強調 を特徴 としていた。 従 って授産施設等 での指導 も目的が リ- ビリテ-シ ョンで も生活指導で も、その両方 で も

H

」 と

「p

」共に強調す る管理や指導が必要 である。 とこ ろが、現実 (調査サ ンプル)では、「良好でないパ ター ン」

、「

H

」 と

「P

」のアンバ ランス

、「

H

」・

「p

」 と 「モラール」・「満足度」の間の一定の作用 か らはずれるもの、解釈の困難な もの、特にこれ らの ものが同一施設間で 「良好パ ターン」 と同居 しているこ と等が容易に想像 され るO同一施設内 で、入所者の種々性に合せ て管理 ス タイル を変化

(17)

橋本厚生 身体障害者の 「満足度」と 「モラール」から見た職場の指導方針の問題点 127 させ なけ ればな らない事情 では、一方 では 多様 な ニー ズに応 え得 る柔軟 な指導 として評価 で きるが 、 他 方 では徹底 さを欠 き、一部 の入所者 に不 満 を与 え るか もしれない。一般就労 の希望 の有無 な ど目 的 の種 々性 に加 え、年 齢 、重症度 、価 値観 、施 設 の 目的 ・理 念、親や保護 者の希望 、指導者 の指導 方 法 の違 いな どに も影響 されて、入所者 の反応 は 作 られて いるのか もしれ ない。 重度者 及び重 度授産 においては、「全体数」では、

「P

」は比較 的低 いに もかか わ らず 、「モ ラール」が 高 い。「モ ラール」が高 いので

「P

」 を強調す る指 導 が それ程必要 ないのか 、あ るいは 「モ ラール」 の高 さに合致 した指導が な され ていないのか、 も し くは、重度者 の 中に生 活 を中心 とした、生産 が あ ま り望 め ない者が い るため 、それに合致 した指 導 が なされてい るのか等 々が考 え られ る。 いずれ に して も、 重 度 授 産 での指 導 は 見 直 す必要が あ る と思 わ れ る。 重度授産 は 、 「満 足度」の低 さに 部 分 的 に影 響 され て い るか も しれ な い。 これ を カバーす る 「H」の強い管理 ス タイルが望 まれ る。 逆 に、身体授産 と福祉工場 は、軽度者 と同 じく、 「満 足度」 を比較 的高 く見せ るが 、「モ ラール」 が 低 い。 こ こでは、 よ りリ- ビ リテ- シ ョンや一般 就労 の準備 としての指導が必要 である と思 われ る が 、 また実際

「P

」の強 い指導 とな ってい るが 、 結果 は 「モ ラー ル」が低 い。お そ ら く、 これは、 入所者の 「要求水準」 の高 さに関連 してい る と思 われ る。通過施 設ではな くそこを生活の場や生 活 の ための職場 として考 え る者が混在 し、その 「要 求 水準」 が現状 に合致 して 「満 足」 してい るとも 考 え られ るo調査 時に、適所 の身体授産 でかな り の高生産 、高収 入 を達 成 してい る ところが あった が 、施 設長 は "ここの者 は要求水準が高 く、たぶ ん 「満足」 していないで しょう" とい う話 があ っ た。 どち らの場合 で も、「P」の強 い指導が さらに 必要 と思 われ る。 価値観 、 目的 、年 齢 、重症度 、要求水準等の同 質性 が得 に くい事情 で、管理 ス タイルは入所者各 人のニー ズに合せ る必要 が あるが 、そのニー ズの 種 々性 とその反応 は、一般 に予 想 されてい る もの とは相違 してい るこ とに注 目しなければな らない。 もちろん 、入所者 のニー ズに合 った施 設の数 、種 類 、一般 就労 の機会拡大 とい った政策 も基本的 な 問題で ある。例 えば

、「P

」を強調 して も、その結 果得た能力 を発揮す る場がなければ、動機づけにな らず、か えって逆効果になるか もしれないのである。 最 後 に、今 回は、「生産性」を狭 い意味 での 「生 産性」 として も、広 い意味 での 「生産性 」 として も十分 ではなか った。各施 設の管理 者 との話 し合 いでは狭義 の 「生産性 」 の評価 が困難 と思 えたか らであ る。 しか し、入所者の人数 、重症度 、地域 性 (製造業者 と有利 な契約 の可能性 な ど)等 を計 画 的に統制 した上 で

1

人当 りの 「工 賃」 を従属変 数 として「モ ラール」の代 りとす るこ とも考 え られ る。加 えて、前述 した よ うに、施 設側 の種 々 な特 性 、入所者の種 々 な属性や意識 な ども増加 させ て、 再調査 すれば 、 また新 たな知 見が期待 で きるであ ろ う。 (は しもと あっ お 教授 ) (1993.2.23受理 ) 参 考 文 献 (1)1980年 「職場における身体障害者の心理特性 と 人間関係」労働省 身体障害者雇用促進協会 三沢義一 ・橋本厚生 ・他 (2) 1981年 「大企業組織における障害者の人間関係 の構造分析」長野大学紀要第三巻一 ・二号 橋本厚生 (3) 1968年 「ThefunctionoftheExecutive」

HarvardUniv.CエBarnard.邦訳 「新訳 ・経営者 の役割」ダイヤモン ド社 山本安次郎 ・他訳 (4) 1969年 「期待 される管理者像」産能大 RobertR.Blake他 訳上野一郎 pユ4 (5)1984年 「職場で働 く障害者の定着に関す る調査 研究」社会福祉教育年報第五集 長野大学障害者 問題研究会 日本社会事業学校連盟 土屋敦博 ・橋本厚生 ・他 (6) 1970年 「組織におけるリーダーシップの研究」 「リーダーシップ」p.63-p.90 三 隅二不二 日本社会心理学会 勤葦書房 (7) 1991年 「授産施設、福祉工場等におけ る作業管 理の性格 と入所者の満足度、モラール との関係」 第29回日本特殊教育学会論文集 橋本厚生 (8) 1961年 「New PatternsofManagement」

McGraw-Hill p.120RensisLikert 1967年 「TheHumanOrganization」 McGraw-Hillp.150RensisLikert

(18)

128 資料 1(単位%) 読 足 度 項 目 モ ラ I ノレ 項 目 長野大学 紀要 第15巻 第1号 1993 (1) あなたは 、今 の施 設での生 活に満 足 してい ます か。 ィ.満 足 していない ロ.あ ま り満 足 していない -. まあ まあ満 足 してい る 二. とて も満 足 している (20.3) (23.7) (35.6) (20.3) (2) 日々の製 品作 りの作業 に、あなたは、 ィ.満 足 していない こ とが 多い ロ. あ ま り満 足 していない -. まあまあ満足 している こ. とて も満足 している (13.6) (28.0) (44.1) (14.4) (3) あなたの 日々の製品作 りの作業は、 ィ. 多す ぎる と思 う ロ.少 し多い と思 う -. ち ょうどよい と思 う こ.す くない と思 う (5.1) (18.6) (60.2) (16.1) (4) 一 日の生 活のなか で、作業時間は、 ィ.長す ぎる と思 う ロ.少 し長す ぎる と思 う -. ち ょうどよい と思 う こ.み じか い と思 う (6.8) (ll.0) (61.9) (20.3) (5) 作業 は楽 しいですか。 ィ.たの し くない ロ. あ ま りたの し くない -. まあ まあたの しい 二. とて もたの しい (8.5) (19.5) (51.7) (20.3) (6) 作業 を休 みた くな るこ とは、 ィ. よ くあ る ロ. ときどきある -. た まにあ る こ.ぜ んぜ ん ない (9.3) (13.6) (51.7) (25.4) (7)あなたは、あなたの工 貨や 給料に、 ィ.満足 していない ロ. あ ま り満足 していない - . まあ まあ満 足 してい る 二. とて も満 足 してい る (25.4) (32.2) (33.1) (9.3) (8) あなたの作業は 、かんたんで くりか え しが 多 く、いや に なるこ とが あ りますか 。 ィ. よ くあ る ロ. ときどきあ る - .あ ま りない こ.ぜ んぜ ん ない (13.6) (33.9) (33.9) (18.6) (9)あなたの毎 日の作業は、 ィ.つ ま らないこ とが 多い ロ.あ ま りお もしろ くない -. まあ まあお もしろい 二. とて もお もしろい (12.7) (23.7) (47.5) (16.1) (川 工 賃や 、給料 をみんなで分け合 うや りか たにつ いて不満 はあ りますか。 ィ. とて も不満だ ロ. あ ま り不満 ではない - .今 の ままで よい 二. とて も満 足 してい る (31.4) (18.6) (41.5) (8.5) (ll) あなたは 、い ろい ろな作業 をしてみたい と思 い ますか。 ィ.思 わない ロ. あ ま り思 わない -.少 しそ う思 う 二. とて もそ う思 う (13,6) (8.5) (40.7) (37.3) (12) あなたは、 自分 にあった、 もっ とや りやすい、好 きな作業 を してみ たい と思 い ますか. ィ.お もわない ロ. あ ま り思 わない -. そ う思 う こ. とて もそ う思 う (13.6) (16.9) (39.8) (29.7 (13)あなたは、製品作 りや仕事 に 、毎 E]げん きに 、や るさを もってや っているほ うですか。 ィ. そ うだ ろ う ロ. まあ まあそ うだ ろ う -. あ ま りそ うではないだ ろ う ニ. そ うではないだ ろ う (5.1) (12.7) (41.5) (14) もっ とい ろいろな作業 をふや して もらいたい と思 い ますか。 ィ.思 わない ロ. あ ま り思 わない -.少 しそ う思 う 二. とて もそ う思 う (21.2) (18.6) (27.1) (33.1) (15) あなたの これか らの希望 は、 ィ. そん なに仕事 は しな くていいか ら、 自分の家 にいたい ロ. この まま施 設に いたい (7.6) (14.4) (40.7) -.施 設で も、ふつ うの全社 で もどち らで もよい 二. もしで きれば 、ふつ うの会社 ではた らきたい (- .二.54.2) ホ.今す ぐにで もふつ うの会社 ではた らきたい - .独立 して、 自分 で仕事 をしたい (ホ.- .23.7) (16)あなたはなん とな くいや にな って仕事や作業 をす る気に なれないこ とが あ りますかD ィ. よ くあ る ロ. ときどきあ る -. あ ま りない こ.ぜ んぜ んない (14.4) (35.6) (30.5) (19.5)

表 5 重回帰分析の結果 従属変数 :総合項 目(人間関係 )

参照

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