度が高く, 核 裂像あり, MIB-I L.I.が 7%と高値を示 し,atypical central neurocytomaと診断された.強度変調 放射線治療 (Intensity modulated radiation therapy: IMRT) 可能な放射線装置トモセラピーにて全脳室系 40Gy+局所 16Gyの照射を施行. 特に神経脱落症状なく 7月 28日自宅退院となった.現在,社会復帰している.ト モセラピーを用いた IMRT は複雑な形状の照射野に対 応でき, 大脳皮質や眼球など正常組織への照射線量を抑 えることが可能であり今後同様な症例に臨床応用が促進 されると思われる. 新しい治療装置の紹介を兼ねて報告 したい.
4.Subependymal Giant Cell Astrocytomaの一手術例 塚田 晃裕,藍原 正憲,塚原 隆司
(北信 合病院 脳神経外科) 【背 景】 Tuberous sclerosisは顔面の血管線維腫, てん かん, 精神遅滞を 3主徴とする神経皮膚症候群であり, その約 6∼16%に Subependymal Giant Cell Astrocytoma (SEGA) を合併する. 側脳室内の SEGA に対する手術の タイミング, アプローチ法など議論の かれるところで ある. 【症 例】 11歳男児. 11ヶ月時より多焦点性て んかんとして内服治療を受けるがコントロール不良. 1 歳 4ヶ月時に Tuberous sclerosisと診断. 9 歳時に左尾状 核頭部に腫瘍性病変を指摘され, 当科初診. 精神遅滞, 多 動,四肢体幹機能障害あり.11歳時,増大傾向を示す腫瘍 性病変に対して経脳梁的アプローチにて摘出術を施行し た. 【結 語】 今回我々は側脳室内に突出した SEGA に対し腫瘍摘出を行なったので報告する. 5.Central Neurocytomaの2症例 甲賀 英明,黒崎みのり,若林 和樹 ( 立藤岡 合病院 脳神経外科) 田村 勝 (同 外来センター) 最近経験した cental neurocytomaの 2症例を提示す る. 【症例1】 33歳男性 2003年 10月 24頭痛を主訴に 外来センター脳外科を 受診. 頭部 CT を行い, 右側脳室 前角に脳腫瘍を認めた. CT, MRI で右側脳室前角に φ1. 5cmの enhanced mass (充実 性)を認めた.診察時神経学 的脱落所見なし. 脳血管撮影では tumor stainなし. 頭痛 は自然に軽快し患者希望で外来画像フォローと したが, 3ヶ月後 MRI で, 腫瘍の増大 (φ2×1.5×2cm) を認めた. 2月 17日 右前頭葉経皮質的に肉眼的全摘術施行. 内視 鏡で摘出部の観察も行っ た. 病理診断は central neur-ocytina, MIB-1 LI 7-8%であった. 病理で悪性所見はな いが, 増殖能は高かったため, 照射を行うこととした (3 月 2日∼4月 5日, total 50Gy).その後神経学的脱落所見 なく仕事に復帰し 外来で 4年経過観察しているが現在 のところ再発を認めない. 【症例2】 31歳 男性 1994 年 12月 25日頭痛, 嘔吐, 意識障害で来院. 脳室内腫 瘍, 急性水頭症を認め, 入院. 両側脳室ドレナージを施行. 1995年 1月 17日左側脳室内腫瘍に対し, 亜全摘術施行. 2月 13日独歩退院.その後,外来で follow.順調に経過し ていた. 8年半後, 2002年 6月より頭痛が悪化し. 両足の 痛みも出現. MRI で腫瘍の増大はあきらかでなし. 脳室 拡大が原因と えられ リザーバー穿刺 : 細胞診で腫瘍 細胞を認めた (前回はなし). 水頭症のため, また腫瘍再 発の可能性も否定できなかったため, 2002年 9 月 17日 左側脳室内の残存腫瘍を摘出. 病理は Central neur-ocytoma, 悪性所見なし. 一時頭痛は軽減したが, 9 月 27 日の CT で脳室拡大あり. 頭痛も再発していた. 10月 1 日 V-P shunt施行.その後,頭痛は軽快,脳室も縮小した. 第二回手術後 5年を経過し現在再発なく仕事に復帰して いる.