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高等教育機関におけるPC及び非PC端末併存利活用に関する研究 -本学「専門演習」における教育環境構築と運用評価を中心に―

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Academic year: 2021

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(1)

(2)  

(3)    !" #$%&'()*+,- 築. 雅. 之.    .

(4).       

(5) .   .        授業支援、 学習システム、 スマー トデバイス、 オープンソース . 面に影響を及ぼしているかのごとき勢いである。 この 高等教育機関における  利用を考える際に、 さし あたり以下の2点から類型化を行い、 利用形態の特徴. . を整理することは有効であろう。. 大学等高等教育機関における  活用の領域は、 専門情報教育科目、 一般情報教育科目から、 非情報教. . !. 育科目へ拡大する傾向が見られる。 利用される端末も. 授業中の教室における利用と、 授業前後の自宅や. ノート から、 タブレット型コンピュータ、 スマー. 図書館、 自習室での利用の2つに分かれる。 前者. トフォン等へと多様化し、 ソーシャルメディアの活用. は教員や大学の関与が大きいのに対して、 後者は. が授業改善の文脈で提唱されている。 筆者らは、 高等. 学生の関与が大きく、 個人差も大きい。. 教育機関における教育活動のうち、 演習などの少人数. "#$%&'(). 対面型授業における情報端末の利活用に注目し、 多様. を利用することを前提とした実習科目と、 そ. な端末の併用を可能とする環境構築を試み、 半年の授. の他の非実習科目の2つに分かれる。 前者には、. 業の後評価を行なった。. 専門情報教育科目、 一般情報教育科目 (注)、 語 学科目それぞれに位置付けられる実習科目が含ま.   .

(6).    .  .

(7). 

(8)       . れる。.    

(9). .         .

(10).  

(11)      .        .

(12). .    . . .

(13)  

(14)    .

(15).       .  !.  

(16) .   . 上記の視点からの類型を表1に示し、 特徴的な傾向 を示す。.     .

(17)   ".   .  

(18)     #

(19)   . 実習科目のうち、 情報関連のを専門的に学ぶ学部学. $  "     

(20). . .  .   .  

(21)

(22) .    . 科で、 授業と同様の環境で予習、 復習することで学習.  . .  %  

(23)  .

(24)  

(25) . 

(26)  

(27)   

(28). 環境の改善を目指して、 ノート 貸与や購入推奨が、.   

(29) . . 行なわれるケースが見られる (注1) 。 この場合、 同一 を、 授業中および授業前後で利用することが前提.

(30) .   . となる。 一般情報教育科目の実習科目を主たる対象としたノー. 大学等の高等教育機関における  (情報通信技術). ト 貸与や購入推奨も続いている。 「リベラルアー. 利用は、 カリキュラム改善、 授業改善、 学生の情報リ. ツ」 の教育改善を目的としたもの (注2) や、 語学教育用. テラシー能力向上、 社会人基礎力育成など、 様々な目. に 必携 (注3) を新入生に求める大学が生れるなど、. 的での導入が提唱されており、 大学教育のあらゆる側. 情報以外の実習科目での 導入が目立つようになっ. .

(31). . . . 89. _. `. †‡T>+ ˆ‰.

(32)   .     

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(34)  .     .  !"## #"$%& '()*+,-./0.  12 3 45 6 5 7#"$%& '89:;<=> ?@A*:B0. CD E!FGHIJK E! 'LM()NNO>PQ*RST0. CD E!FGHIJK E!F E! UV 'WX YZ[\]F^$^0. I a3:<bcd ?@A()*ef NL()NT>gRFhi E!G HFjkJKlm+Fno+ Ip

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(36). な. トウェアやサービスを組み合わせて、 ゼミ内外に求め. どの の授業利用が増加している。 授業に双方向. られる以下の3点を実現をめざした教育環境を整備し. 性を取り入れたり、 授業内容を社会に公開する効果に. てきた。. の、 ノートテイクには課題があるとの見解もある. 触れているものがみられる (注7)。 大学のポータルサイ. ・研究、 執筆環境の整備. トなどで機能は十分であるものの、 を併用する. ・授業時間内の情報共有、 共同作業. ことで学生の利用が増大した. (注8). という事例もあり、. ・授業時間外の情報共有、 共同作業. 学生サイドが利用して、 習熟しているツールを授業に 取り入れたという側面もある。 実習科目と、 非実習科目とで、  利用の推進の 順序が異なることが分かる。 すなわち、 実習科目では まず、 授業中の情報環境整備として  導入が進み、 教室同様に学べる環境を自宅や自習室で構築する方向. . ノート 貸与休止に伴ない、 9期生以降のゼミの ための教育環境を構築するために、 以下の方針もって すすめることとした。.

(37) +, . . .

(38) .        "##$ "% #&'( )*++,-*++./012 "##$    ( )*++3-*++4/012. ! 56789 N7O)POQ2. +3 .  -./012%&'

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(40) V.

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(42)  2008年入学生の段階で実現していた環境と同等以. ゼミ以外の端末でも、 可能なかぎりゼミ時間中の 教育環境を活用できるようにする $%

(43) &'

(44) "#()*. 上のものを実現する。  . クラウドなど、 個人や企業で標準的に利用されて. 個人所有 の持参など、 学生が所有の端末を最. いるものを取り入れ、 組み合わせる。 情報保持、. 大限に活用するために、 速度、 メモリ搭載. 公開の設定はゼミの性質に相応しいものとする. 量、 、 画面解像度、   . ソフトウェアの有 無やバージョンの違い、 などによって利用体験の 差が生まれにくいないようにする。 また 

(45) . この方針に沿って構築したソフトウェア環境を表3 に、 また、 ネットワークの構成を図1に示す。. や 

(46)   、  など非 も極力活用できる まず、 多様な端末からの利用を可能にするために、. ようにする 

(47)  . !"#. では以下の2種の環境を準備した。. 大学の 教室や自宅 、 スマートフォンなど、. .

(48) /0. 1)23 4567'89.  

(49) . て、 以下の2種の環境を準備した。.   では、 .

(50)  を用いて、 アプリ ケーションとデータ双方を メモリなどで持ち. "#$%&'#$( . 運べるようにした。 これにより、 自宅、 大学 .  、 非  端末双方でデータの共有を可能にし、. 教室、 持参した   いずれでも、 表3で示し. また、 学内 に接続していないときでもデー. たアプリケーションを利用できるようにした。. タ共有やゼミ員との共同作業を可能にするために、.     !. 一般利用者向けのクラウドサービスを活用し、 ゼ.  では実用的な動作速度を発揮できない. ミでの利用に適合させるように公開度などのカス.  を保有している学生に対応するために、 軽量. タマイズを行なった。 非  端末では、 ブラウザ. ディストリビューションである   も併. によって実装している 

(51) 

(52)  .   の仕様が異な. 用することにした。 から起動用 メモリ. るため、  と比較すると限定的な利用に留まる. を作成する手順をまとめることで、 例えば家族の. ものもあり、 また、 ブラウザではなくアプリ経由. 「お下り」 の  を、 本体ハードディスクに影響. で利用する場合でも微妙に互換性がないものがあ. を及ぼさずに、 実用的な速度で運用できるように. る。. した。 また、 8 . 以上の容量の メモリ. )*+,- .. で は 、 上 記 .

(53)   と 併 存 で き る た め 、. ゼミ室内において、 非  端末上を    とし.  でアプリケーションを利用するか、   . て利用するために、  (  . ! 

(54) .  . を起動し、 その上でアプリケーションを利用する. .  "  . ) を運用する。 具体的には、 ターミナルサー. か選択できるようにした。. バ上で稼動する    を、

(55) .  や  上の # クライアント経由で遠隔操作するものであ. また、 非  端末では、

(56) .  と  機を想定し. . る。  そのものは内外の教育機関で動作実績.

(57) も多く、 画面とキーボードを除いては、   . 用を推奨した。 前期終了後、 全員が表3のソフトウェ. そのものであり高速な動作が確認できている。. アを利用している。 学生の端末の状況は以下となった. 、 非 端末ともに、 速度や互換性の異なる二. ・常時 を持参するのは5名、 3名は非 端末. 種類の環境を準備し、 選べるようにしたこと、 また、. と併用。 例えば発表のある回には 持参、 雨天. どの環境を選んでも、 授業時間での作業の90%以上で. の日には非 端末と併用。 3名はほぼ常時非. 共通の操作ができるようになっている。. 端末を利用。. 学期始めの段階で非 端末で以下の課題を残して いた。. ・非 端末のうち、 常時持参、 利用しているもの はすべて    スマートフォン、 適宜持参するも. ・ターミナルサーバ環境下で非 端末を利用した. ののなかに、  

(58)    、 . が含まれ. 際のキーボードの特殊キーの動作確認。 本体の物. た。 また常時 持参の学生の中にも、      ス. 理キーボードや仮想キーボード、 . あるいは. マートフォンを利用している者が複数ある。 タブ.  

(59).  での接続など非常に多くのバリエーショ. レット型コンピュータを持参したものはいなかった。. ンがあり、 さらに、 クライアントの実装方. ・ゼミ開始時に を購入したものが3名。 うち2. 針の違いもあり、 コントロールキーやファンクショ. 名は         

(60) が含まれていない機種を選. ンキーなどを、   機同様に利用するための検. 択。. 証が不足していた。 ・ブラウザ互換性。  

(61) .

(62) の閲覧やコメント. ・他も入学後に購入したもので、 「お下り」 など古 い機種はなかった。. の投稿では問題はないが、 サイトのページ編集の. ・課題やゼミ用サイトの利用状況では、 持参学. 際に互換性の問題が発生しやすく、 また非 端. 生と非 持参学生との間に大きな差は見られな. 末では動作速度が緩慢になりがちであった。 この. い。  持参で大学のコンピュータ教室等で事. 部分を避けるか、 自宅 などでの課題とするこ. 前に作業しているように思われる。. とでゼミの運用を行なうことにした。 ・有効なホワイトボードプログラムの不在。     . の 

(63). 

(64)

(65).  廃止後に、 ゼミで利用できる適切な 代替製品やサービスが提供されていなかった。. おおむね、 学生は当初のオリエンテーションの趣旨 を理解して、 利用していたと思われる。 前期終了後のアンケートの内容を表4に示す。.  

(66)  のリアルタイムプレゼンテーション機 能や、   

(67) .

(68) へのコメント機能を利用したが、. .

(69) . 二次元空間を共有し、 文字や図形を全参加者が記. . . . . 入できるサービスの効果は大きいため、 引き続き.  

(70) . . 検討をすすめることとした。.    . . !"#$% &' (). *. !"#$% +,-% ./. 0. . 2012年度から本格的に前章での教育環境の運用を開. !"#$% 12345678. *.  9: . .  ;< =>? @AB CD AED FGC@H EFI FJK. 始した。 何らかの端末を学生に求めることとなるので、. LCCMN HOCP I . 付録1の文書を配布したオリエンテーションを2月に. QD RB HST T D P H . 実施した。 授業開始後は、 4月10日に 用の  メモリ作.  0 . U? P H RCCV . W. X YD X X H B . . Z5[ . *. 成をコンピュータ教室で行ない、 4月17日より持参し た端末を利用した授業を開始した。 ソフトウェアの利 用はその都度説明する形とし、 発表資料のレジュメや. 11人中10人の解答で、 現在のゼミで利用してる環境. スライドも、 . 

(71)    

(72) あるいは   

(73)   での利. についての質問と、 今後 との併用についての質. .

(74) 問が含まれている。 以下のような傾向を見ることができる。 ・通学時の 持参の負担は大きいと感じている。 ・による画面共有や、 ゼミ用サイトの利用は 有効であると感じられている。 ・ .

(75)

(76) . や  .  の文書作成は、 やや有 効性が低いと感じられている。 

(77)

(78) . との違 いに戸惑ったとの意見もあった。 ・非 端末の方が、 端末よりも満足度が低い。 個別に聞いたところ画面解像度や入力の煩わしさ が課題のように思われた。 ・を通じたゼミ内の情報共有や情報発信には、 やや消極的。. 報告−:110111 川端庸子 (2012) )(*& や    . を活用した双方向授業 (阪南大学), 私立大学情報教育教会, 私立大学情報環境白 書 (平成23年度版) 近畿大学 (2012) 報道資料 「大学生の携帯情報端末の利用に関す る調査」 + 20121 19, 、      $!   "  .  !

(79) 12 0118# .  !

(80) (20123 18更新、 9 15閲覧) 埼玉大学英語教育センター (2012) 埼玉大学学部新入学予定の皆 様へノート型パソコン持参のお願いとお知らせ,       # '  " . ! .    # + 20123 18 更 新 、 9 15 閲覧) 高橋真, 柴田みゆき, 三宅伸一郎, 釆晃, 池田佳和 (2011),  !によるプレゼンテーションスキルの養成, 私立大学情 報教育協会, 平成23年度教育改革 . 戦略大会予稿集 千葉商科大学情報基盤センター (2012), 貸出ノート につい て,      . . '   "  $.  / /'   #+ 20129  15閲覧, 常盤祐司 (2011) 法政大学における授業支援システム活用事例, 法政大学情報メディア教育センター, 情報メディア教育セ ンター紀要25巻3号:68. . . 明治大学和泉メディアセンター (2012), ノートパソコン貸出<試験> サ ー ビ ス ,     #.  "    "  /  "  . $   $!. 0   # (20129 15閲覧). 非 端末での満足度の低さなどの課題は残るもの の、 、 非 併存環境でのゼミを実施することが できた。 他大学でも授業改善のためのスマートデバイ ス利用を前提にした所有や利用実態の調査が行なわれ ている時期 (注9) に、 実運用を行ない、 問題点を洗い出 すことができた意義は大きいと思われる。 今後は以下 の課題に向けて、 さらなる環境整備を進めてゆきたい。. 注 1 . 法政大学理工学部 (常盤 2011) 2 . お茶の水女子大学 (織田 2007) 3 . 埼玉大学 (埼玉大学英語教育センター 2012) 4 . 法政大学理工学部 (常盤 2011)、 東京大学教育学部 (今井、. 岡部 2011) 5 . 千葉商科大学 (千葉商科大学情報基盤センター 2012)、 明. 治大学 (明治大学和泉メディアセンター2012)。 明治大学で は他に図書館内で貸出サービスもあり。 6 . 大谷大学 (高橋他 2012) 7 . 阪南大学 (川端, 2012) 8 . 早稲田大学 (尾澤 2012) 9 . 近畿大学 (近畿大学 2012). 参考文献 今井福司, 岡部晋典 (2011),   . を用いた大学間授業実践 社 団法人情報科学技術協会 情報の科学と技術 61巻9号 368 373 尾澤重知 (2012),   . で学生の疑問点を把握し 授業理解度の 向上につなげる, 早稲田大学メディアネットワークセンター, 情報化推進レター第28号 (2012年9月)     . ! " #$ .  . 2012#  $%    # (2012915閲覧) 織田友恵 (2007) &$$'(.  2007 ( & #. ), 国立大学法 人お茶の水女子大学 &$$'(.  2007−個人別教育研究. .

(81) 付. 録. .

(82)

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