大学における情報リテラシカリキュラムに関する一考察
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(2) 甲南女子大学研究紀要第 42号. 50. フ トを用 い て 簡単 な統 計 処 理 が で き,wwwコ. ンテ. ^. 人間科学編 (2006年 3月. ). 目の 問題 は消滅 しつつ あ る。. ンツ を作成 しネ ッ トワー クを活用す る こ とを 目標 と し て い る。具体的 には,以 下 の項 目を挙 げて い る。. (3)印 刷 用 ドキ ユ メ ン ト作成 が 目標. O Microsoi Excdの 基本操作 と簡単 な統計処理が で. オ ンラ イ ン ドキ ュ メン ト作成 を中心 に授 業 を展 開す る こ とを試 み たが ,そ の活 用 の ため には,WWW,電. きる よ うになる。 ・WWwサ ーバ ,wWWブ. ラ ウザ ,WWwコ. ンテ. ンッ作成 ソフ トウ ェアの 関係 を理 解す る。. 子 メール , フ ァイル形式 な どの 高度 な知識 が 要求 され るため ,本 学学 生 にその概念 か ら理 解 させ るこ とが 困. ・複数 ペ ー ジか ら構 成 され る WWWサ イ トの構 造. 難 であ った。 この ため現在 は ,印 刷用 ドキ ユ メ ン トと. WWWペ. を理解す る。. ー ジ作成 の両方 を指 導 して い る。. 01ペ ー ジが htmlフ ァ イル を基 本 とす る複 数 の フ ァイルか ら構成 されて い る こ とを理 解す る。. (4)ビ ジネス文書作成が 目標. ・他 の ペ ー ジヘ の リ ン クが 容 易 にで きる よ うに な. ビジ ネ ス文書作成 は学 生の興味 を惹 か な い が ,そ も そ も学生 には大学 の レポー ト以 外 に文書 を作成す る必. る。 ・ フ リー メー ル,フ リー Www公 開 サ ー ビス を利. 要性 が ほ とん どな い。代替 しうる文書が見 当 た らず. ,. ビジ ネ ス文 書 を主 体 と した テ キ ス トが 多 い こ と もあ. 用 で きる よ うになる。 ・セ キ ュ リテ ィとプラ イバ シーの保護 につ い て基 本. り,現 在 は ビジ ネス文書作成 を実 施 して い る。. 的理解 を得 る。. 3。. (5)Wordを テキス トエ デ ィタの よ うに利用 して い る 4年 次 になる と,ほ とん どの学 生が 卒業論 文 を執筆 す る。wOrdに は 自動 整形機 能 ,自 動 参照機 能 な ど論. 情 報 リ テ ラ シ教 育 改 善 効 果. 本 節 で は ,2001年 に指摘 した「1青 報 リテ ラ シ教 育. 文作 成 に便利 な機能が 多数搭載 されて い るので ,こ れ. の 問題 点」│に つ い て ,「 探 検 コ ン ピュー タ」 を. らの適切 な利 用法 を教 育す る こ とを試 み たが ,1年 次. 実践 した結果 どの ような改 善効 果 が 得 られ何が 解決 さ. 学生 にその必 要性 を理 解 させ る こ とは 困難 で あ った。. れて い ないの か ,順 に検討 して い きた い 。. 4年 次 で卒業論文 を書 き始 め た 頃 で なけれ ばその 意味. の 9つ. が理 解 で きな い ようで あ り,現 在 は本項 目を重要視 し. (1)急 増 す る情報教 育 ニー ズヘ の対応 全 ての情報 リテ ラシ科 目を 1年 次必修 と した結 果. て い な い。 ,. 全学生が実習 費用 を負担 せ ず情報 リテ ラシ教育 を受 け る環境 が整 い ,WWW,電. 子 メ ー ル,Microso■ Office. (6)貧 弱 なセキュ リテ イ知識 マ ルチユ ーザ. os,webメ. ール ,履 修登 録 システ ム. の利用 を中心 に情報活用能力 が 底 上 げ された。専 門科. な ど,個 人認 証 を必 要 とす る シス テ ム を導 入 した 結. 目を担 当す る教 員か らも,パ ソ コ ン利 用 ス キルの指導. 果 ,セ キ ュ リテ イに関す る意識 は若干高 ま ったが ,そ. に関す る負担 が 低減 された とい う意見 を聞 く。 一 方. の仕組 みが 複雑 なため に,セ キ ュ リテ イを高 め るため. ,. 心理学 科 か ら「Excdの 統 計処理 の 基礎 を教 えて欲 し. には何 をすべ きで何 をすべ きで な い か を判 断す る能力. い」,多 文 化 共生 学 科 か ら「PowerPOintの 扱 い 方 を教. は 身 につい て い な い。不正 ア クセ スや情報漏洩 事件 が. えて欲 しい」 との 要望 が あ ったが ,前 後期 1コ マの授. 多発 して い る現状 を考 える と,1青 報 セキュ リテ ィ分野. 業時 間 を考慮 す る と組 み 入れ る こ とが 難 しい状 況 にあ. の教育充実が緊急 の 課題 で あ る。. り,専 門科 目での対応 を依頼 して い る。. (7)貧 弱 なプラ イバ シー知識 (2)個 人向 けの OS Windows 95. プラ イバ シー漏洩 には,自 分が意 図 した場 合 と意 図. 2001年 の シ ス テ ム 更 新 に伴 い ,「 探 検 コ ン ピュ ー. しな い場 合 とが あ る。前者 の抑 制 は容易 であ るが ,後. タ」 で は OSと して WindOws 2000 Professionalを 用 い. 者 の理解 には cookic,ス パ イウ ェ ア,ウ イルス,ワ ー. て い る。前 システムの Windows 95と 比 較 し,ユ ー ザ. ム な どの技術 的知識 が必 要 なため ,上 記 (6)と 同様. 認証 や ア クセ ス制 限 な どセキ ュ リテ ィを意識 させ る教. に,適 切 な判 断能力 を与 えるには至 ってい ない 。. 育 が 容 易 にな った。 一 般 家庭 に も windOws 2000の 後 継. OSで あ る WindOwsXPが 普 及 して い る現 在 ,本 項.
(3) 勇 :大 学 における情報 リテラシカリキュ ラムに関す る一考察. 佐伯. (8)ア プ リケ ー シ ョン教育へ の偏重. ル 向 上 の ため には単独 での継続 した練 習が不可欠 であ. アプ リケ ー シ ョンの動作 は,ハ ー ドウ ェア,ソ フ ト ウェア,ネ ッ トワー クが 複雑 に絡 んでお り, トラブ ル の 切 り分 け にはそ れ ぞ れ の 知 識 が必 要 とな る。筆 者 は,「 コ ンピュー タの 世界. AI,Ⅱ. 」 にお い て ,パ ソ. コンの組 み立 て実習 や コ ンピュー タとネ ッ トワ ー クの. り,ス キルの低 い学 生 に 自習 を課す ための宿題 を増 や す必 要 があ る。 また ,履 修登録作 業 の混乱 を避 け るため ,原 則 と し て前後期 同一の クラスで受講 させ て い るが ,こ れ まで の ところ 目だ つた問題 点 は見 られ な い。. 動作 を紙 とペ ンを用 い て実体験 す る授 業 を実践 して き た。非常勤 の担 当教 員 にアプ リケ ー シ ョン以外 の知識 が 乏 しい た め ,今 後 は 「 コ ン ピュ ー タの 世 界. AI,. (2)テ キ ス トの選択 当初 は ビジ ネ ス文書 中心 の教育 を回避す るため ,一. Ⅱ」 で実践 した要素 を「探検 コンピュー タ」 にいかに. 般 の テキ ス トは利用 せ ず各教 員が プ リ ン トを配 布 す る. 組 み込 むかを検討 してい きたい。. 形式 を取 っていたが ,教 員 の負担 が大 き く学生 の理解 も深 ま りに くい こ とか ら,本 学 と協 力 関係 にあ る専 門. (9)教 員 の情報共有不足. 学 校 の Word,Excelの 両 方 に 対 応 した テ キ ス トを. 学生の蹟 きやすいポイ ン トや分か りやす い教 え方 に 関す るノウハ ウを共有す ることを目的 に,「 探検 コン. 1,000円 で 販売 し利 用 す る こ とに な った。内容 的 に学. 生 の興味 を惹 くもので はない が ,ス キル 向 上 には役 立. ピュー タ」担当教員 のメー リングリス トを設置 し,反. ってい る。. 省会 と次年度 に向け た打 ち合 わせ を毎年実施 して き. また ,ホ ー ム ペ ー ジ 作 成 に は IBM社 の Homepage. た。運営上 の トラブルや不整合 が年 々減少す るにつ れ. Buildcrを 利 用 してお り,初 年 度 は全 学 生 に市 販 の テ. て,メ ー リングリス トヘ の投稿 も徐 々 に減 って きてい. キ ス トを購 入 させ た。 しか し,2年 次以 降 当該 ア プ リ. るが,定 例打 ち合わせで最低限の意思疎通 を図 ってい. ケ ー シ ョンを利用 しない学 生が 多 か ったため ,現 在 で. る。. は メデ イアセ ン タ ー で テキ ス トを購 入 し,教 室 に 10 冊程度ず つ 配置 して い る。 ただ し,テ キ ス トを利用す 4。. 運 営 上 の工 夫. る頻度 には教員 間 で相 当 の差 があ り,必 要 な クラス に 重点 的 にテキス トを割 り当 て る運用 方法 を検討 中 であ. 「探検 コ ンピュー タ」 は ,非 常勤 主体 で あ る 多数 の. る。. 教員が様 々 な スキル レベ ルの学 生 を指導す る形態 の科 目で あ る。本節 で は ,全 ての クラス を円滑 に運 営 す る ため に凝 ら した工 夫点 につい て述 べ る。. (3)成 績評価方法 出席点 と課題 点 を総合評価 し,出 席点 50,課 題 点 50 を標準 とす るが ,配 分 は 内容 に よ り各担 当教員 が決 定. (1)能 力別 クラス分 け. す る方法 を採 ってい る。各 クラスの レベ ル や教 員 の適. 本学入学者 を コ ンピュー タス キルで 分類 す る と,一. 性 に応 じて柔軟 な授 業運用 を可 能 とす るため ,評 価 方. 部 の上 級者 と大多数 の初級者 に分 かれ る。 そ こで ,前. 法 に も柔 軟性 を残 してあ るが ,出 席評価 や授 業 内容 に. 期 第 1回 目の授 業 で クラス分 け を行 い ,後 期 も含 め た. クラス 間 で大幅 な差 が 出 ない よ う,出 席 の取 り方や成. 2回 日以 降 の クラス を指定 して い る。担 当教 員 は最低. 績算 出方法 に一 定 の基準 を設 け配慮 して い る。. 限教 えるべ き内容 を共有 し,上 位 クラスで はそ の 内容 を深 め応 用す る こ とを 目指 して い る。 クラス分 け の基. (4)学 生 の 自宅 のパ ソ コ ン環境. 準 と して ,タ イ ピング速度 計測結果 とパ ソ コン利用 や. ここ数年 で パ ソ コ ンを購 入 した学 生 のほ とん どは. 情 報教 育経 験 に 関す る ア ンケ ー ト結 果 を併 用 して い. Offlcc Personalプ リイ ンス トールモ デル を選択 して い. る。. るため ,wOrdと Excelは 自宅 で も利 用 可 能 な状 況 に. クラス 内 の レベ ル差 は ,最 上位 クラスで大 き く,そ. ,. あ る。 しか し,後 期 に利 用 す る HOmepage Builderを. れ以 外 の クラス で小 さい 。筆者 は これ まで最 上 位 クラ. 所有 す る学 生 は極 めて少数 で あ るため ,自 宅 での 自習. ス を担 当 して きたが ,ク ラ ス内 の レベ ル差 を吸 収す る. が必須 とな らな い よ う授 業時 間 を長 く取 つて あ る。 そ. ため に,ス キルの 高 い学 生 と低 い学 生 の座席が 隣 り合. れで も,ホ ームペ ー ジ作成 は最下位 クラスの学 生 には. わせ となる よ う指定 し,ペ アワー クを増 やす な ど運営. 負担 となる よ うだが ,携 帯電話 で撮 影 した写 真 を使 用. 上 の工 夫 を試 みて きた。 しか し,コ ンピュー タの ス キ. させ るな どす る と,最 も楽 しんで受講す る内容 ともな.
(4) 甲南 女子大学研 究紀 要 第 42号. 人間科学編 (2006年 3月. ). りうる。 なお ,Wordで もホ ー ム ペ ー ジ作 成 は可 能 だ. 備 されて い る リムーバ ブル メデ ィアは FDDの みで あ. が ,素 材 の 多 さとデザ イ ンの容易 さを考慮 し,専 用 ソ. るため ,多 くの 学 生 が. フ トを不J用 して い る。. ス ク容 量 が 限 られ ,障 害 も多発 す る ため に,USBフ. FDDを 利 用 して い るが ,デ イ. ラ ッシュメモ リの利 用や 自分宛 の添付 フ アイル付 メ ー 5。. ル送信 な ど代替手段 を推奨 して い る。今後 も扱 うデ ー. 今 後 の課 題. タの容量 が増大す る こ とが 予想 され ,フ ァイルサ ーバ. 4年 間の実践 を経 て,「 探検 コンピュー タ」は一つの. のデ ィス ク増設 に も限界があ るこ とか ら,大 学 で. USB. 着地点 を見出 したが,コ ンピュー タ利用 に興味 の ない. フラ ッシ ュ メモ リを一括購 入 し配 布 す る方法 も検討 の. 学生 を多数扱 わなければならないこ とや,専 門科 目を. 価値が あ る と言 え よ う。. 始 め とす る多 くの授業 で コンピュー タが活用 され始め. 6.お. た こ とか ら,新 たな課題 が 浮 き周多りとな って きた。本. わ り に. 節 で は,今 後解決す べ き短期 的 な課題 につ い て述 べ る。 高等 学 校 で は ,2003年 度 よ り普 通教 科 で 情 報 教 育. (1)学 生が 現在必 要性 を感 じて い ない知識 の習得. が必 修 となった。 当初 は情報科 目の教 員免許 を有す る. 学 生 の興味 の あ る こ とと,現 在必 要 ない と判 断 した. 教員数が不十分 で ,担 当教員 の情報教育経験 も不足 し. こ とに対 す る学習意欲 の差 は大 きい 。例 えば , タ ツチ. て い た ため ,2005年 度 にな って よ うや く 3年 生 向 け. タイピ ン グ,フ アイル操作 ,圧 縮 と解凍 ,フ アイル形. に情報教育 を実 施 した高等学校 が 多 く,教 育内容 も レ. 式 ,表 計算 な どは,そ の必 要性 を感 じた ときで な い と. ベ ル もまだ混 沌 と して い る状 態 で あ る。 しか し 2006. 覚 え よ う としない傾 向 が強 い 。3.(5)で 指摘 した Word. 年度 には ,コ ンピュー タや ィ ン ター ネ ッ トな どの基 本. による効率 的 な論文作成方法 も同様 で あ る。少 しで も. 操作 がで きる学生が大学 に入学 して くるの も事実 で あ. 身近 な例 を取 り上 げて役 に立 つ 実感 を持 たせ るな ど. る。現在 ,ほ とん どの大学 で 実施 して い る コ ンピュー. 授 業素材 の工 夫 が必 要 で あ る。. タや アプ リケ ー シ ョンソフ トウ ェアの操作 を中心 とす. ,. る基 礎情報教育 は,近 い将来大半が高等学校 までの教. (2)フ アイル保存 ・移動 方法 の検討. 育課程 で履修 済 み となるため ,大 学 での教 育 はその補. 本学 で は授 業時 間内 は いつ で もメデ イアセ ン ター で. 完 を除 き不要 になろ う。そ の 反面 ,大 学 で は ,高 等学. 自習す る環境 を整 えて い るが ,学 生 の 多 くは宿題 を自. 校 での教育 を踏 まえた高度 な授 業 が求 め られて くる。. 宅 に持 ち帰 るこ とを望 む。学 内 の. PCで あれ ば,フ. イルサ ーバ に よ り「My Documents」. ア. フ ォル ダ を共有. 本学 で も情報 リテ ラシ教 育 の 内容改定 を継続 して行 う 必 要 が あ る。. して い るため に,保 存場所 を全 く気 にす るこ とな く作 参考 文 献. 業 を継続 で きるが ,自 宅 ヘ フ ァイル を持 ち帰 る場 合 は. 1)佐 伯 勇. 手 間 がかか る。 メデ イアセ ン ター が管理 す る PCに 装. 付録. 1. :新 しい 情 報 リテ ラ シ教 育 方 針 ,甲 南 女 子 大. 学 人間科学年報 ,Vol.26,pp。 79-87.. 平成 17年 度 「探検 コ ンピュー タ I, Ⅱ」授 業構成 探 検 コ ンピュー タ Ⅱ. 探検 コ ンピュー タ I. 内. 回数 1. 容. パ ソコ ンの起動 と終了 , クラス分 け Windowsの 基本操作 とタ ッチ タイ ピング. 回数. 容. 内. 概 要説 明 ,Excelの 基礎. 1. 電 子 メー ル. Excelの 基礎 と簡 単 な統計 処理. フ リー メー ル,フ リー. 日本語入力 と文章編集. Web登 録 ,ホ ームペ ー ジ内容検討. ホームペ ー ジ作成 日本語 入力 と文章編集 ,フ ァイル操作 フ リー メールア ドレスの取得 と利 用 ま とめ. 1. 発表 と相互評価. MSN Messenger,セ キ ユ リテ イ,プ ラ イバ シーの保護.
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