ミソバチ科学(2000)21(2):95
第
22
回 ミツバ チ科学
研究会 に参加 して
河島 雄一郎
玉川大学 ミツバチ科学研究施設 の ミツバチの
研究 も50年 を迎 え,今後 の さ らな る研究 に期
待 して今年 も参加 させて いただいた.毎年, 自
分 の勉強不足 を痛感 しつつ も3年 目とな った.
今年 は,50年記念 にふ さわ しくとて も充実 し
た研究会であった.
午前 のプログラムでは, まず主任の吉 田忠晴
教授が この50年の経緯 を述べ られた. 今, 私
自身が研究会 に参加で きるの もこれ までの長年
にわたる玉川大学の皆 さんの努力 と,研究の成
果だ と思 う.次 に,小野正人助教授が特別報告
と して 「マル-ナバチ類 の情事酎ヒ学物質 とその
機能」 について講演 された.小野先生がカナダ
のサイモ ンフレーザー大学で研究 していたマル
-ナパテの フェロモ ンについての報告で,雄バ
チの臭 いの特異性 による種 の保存の システムを
説 明 して いただ いた. こう した知 見が利用 さ
れ,農産物 の生産性の向上, コス トダウンを計
り,来 る人 口増加,環境破壊の防止 に役立っの
ではないだろうか.松香光夫教授 か らは,昨年
の ア ピモ ンデ ィアの報 告 と今年3月 に タイの
講演する三鷹製薬 (秩)の川島美生民
松香教授の通訳で講演するシーリー教授
チェンマイで行われる熱帯養蜂会議 とアジア養
蜂研究協会大会 についての予告があ った.
午後 のプ ログラムで は
,
「みつばち用 ア ピテ
ン」 について,製造元の三鷹製薬 (秩)学術部
の川 島実生氏が講演 された.「みつばち用 ア ピ
テ ン」 はアメ リカ腐姐病 に対 しての新規予防薬
とい うことで, ミツバ チの飼料 に混入 して,餌
と共 に摂取 されて作用す るため,使用法 につい
てていねいな紹介 とな った.すでに導入 を決め
た養蜂家の方 もお られ るか と思 うが,私 自身 は
まだ しば らく様子 を見てか ら・-・・と考えている
続 いて コーネル大学 の トーマス ・D ・シー リ
ー教授の講演 「ミツバチの巣箱 はハチ ミツ工場
- ミツバ チが- チ ミツを貯 め るまで」が あ っ
た.「ミツバチの知恵」で存知 あげていた シー リ
ー教授だが,改めて, ミツパ テの蜜の収集,受
け渡 し,その後 の貯蜜 までの システ ムにつ い
て, コロニー内での収集 と,貯蜜の分業制,そ
の時々の ダンスの役割 について花蜜の収集能力
や貯蜜の処理能力 とのバ ランスを例 に,わか り
やす く説明 していただけた.講演の中で シー リ
ー教授が触れ られたことは,来場 されていた皆
さんには経験か ら理解 され ることが多か ったと
も思 うが,私のよ うに経験不足の人間 にとって
は大変興味深 く新鮮 に聞 くことがで きた.総合
討論 も収集,貯蜜 に関 しての質問や,マルハナバ
チの利用価値 についての質問が盛んに出ていた
今回の研究会 は,私 の専門 (蜂針療法)か ら
は離れた話題が多か ったが, これを契機 に ミツ
バチの ことを広 く勉強 したいと思 いた った.
(〒431-0201浜松市篠原町 22064-1的)河島-ネー)