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〈研究ノート〉メルバルトに於ける国際価値論の方法

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Academic year: 2021

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(1)

研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 げ る 国 際 価 値 論 の 方 法 ︿ 研 究 ノ ー ト 、﹀ ﹁

      ( 1 )

( 口 )

一   従 来 、 マ ル ク ス 経 済 学 に 於 け る 貿 易 論 の 原 理 範 疇 は 、 資 本 論 前 半 プ ラ ン を 貫 徹 す る 一 般 的 原 理 の 自 己 完 結 性 に の っ と り 、 貿 易 特 有 の 原 理 範 疇 を 否 認 し て 資 本 主 義 発 展 段 階 に 照 応 す る 政 策 的 類 型 分 析 の 有 機 体 的 有 効 性 を 専 ら 主 張 す る 立 場 、 及 び レ ー ニ ン の 外 国 貿 易 テ ー ゼ に 主 と し て 依 拠 す る 世 界 経 済 の 歴 史 的 記 述 の 有 効 性 を 強 調 す る 視 角 を 別 と す れ ぽ 、 国 際 価 値 論 の 領 域 の 中 で 、 そ の 契 機 は さ ま ざ ま で あ る に せ よ 、 結 果 的 に は そ の 範 疇 の 存 在 を 自 明 の も の と し て 承 認 せ 、                                         (2 ) ら れ て き た の で あ る が 、 更 に こ の 場 合 、 木 下 教 授 の 指 摘 さ れ る よ う に そ の 論 理 の 進 め 方 は ( 特 に 価 値 法 則 の モ デ ィ フ ィ ケ ー シ ョ ン に 関 、 し て ) 大 き く 分 け て 、  ﹁ 価 値 論 の 段 階 ﹂ に 於 い て 把 握 し よ う と す る 立 場 と ﹁ 競 争 論 の 段 階 に お い て 捉 え ん と す る 諸 見 解 ﹂ と に 大 別 で き よ う 。 そ し て 後 者 に お い て は 市 場 価 値 或 は 価 格 の 個 別 価 値 か ら の 乖 離 の 問 題 と 看 做 さ れ る の で あ り 、 前 者 を 狭 義 の 国 際 市 場 価 値 論 と 呼                                 一 〇 べ ば 、 後 者 は む し ろ マ ル ク ス 主 義 交 易 条 件 論 と も 言 え る 。   勿 論 、 こ の 二 つ の 視 点 は 機 械 的 に 相 互 に 分 離 し て い る の で は な く 国 際 分 業 体 制 の マ ル ク ス 経 済 学 理 論 構 築 に 当 っ て の そ の 原 理 的 決 定       ヤ   へ   た 因 を 最 初 に ど こ に み る か と い う す ぐ れ て 構 造 的 な 把 握 の 為 の 理 論 的 契 機 こ そ が そ の 分 水 嶺 な の で あ っ た と み た い 。 換 言 す れ ば 、 夫 は 分 業 構 造 認 識 の 理 論 的 継 起 性 を め ぐ る 論 争 に ほ か な ら な か っ た 。 国 際 市 場 価 値 的 把 握 と 競 争 論 的 把 握 を 区 分 す る 標 識 は 旧 来 、 狭 義 よ り 広 義 ま で 在 り 、 必 ず し も 厳 密 な 意 味 に 欠 け る が 以 下 で は 右 の 意 味 内 容                   (3 )   に 限 定 し て 使 用 し ょ う 。   例 え ば 、 異 論 が あ る か も 知 れ ぬ が 、 旧 来 、 木 下 、 行 沢 両 教 授 の 視 角 の 裡 で 右 の 理 論 的 契 機 は 、 価 値 論 を 契 機 と し て ﹁ モ デ ィ フ ア イ さ                                         (4 ) れ た 価 値 法 則 が 競 争 論 の 段 階 に お け る 貫 徹 の 過 程 ﹂ を 把 握 す る 方 法 的 継 起 に よ っ て 一 よ り 具 体 的 に は 当 初 よ り 各 国 民 経 済 の 国 民 的 労 働 生 産 性 水 準 (及 び 強 度 ・ 熟 練 度 ) の 差 を 世 界 貨 幣 に 換 算 せ る 各 国 通 貨 の 相 対 的 価 値 比 率 の 格 差 と し て 設 定 し 、 比 較 生 産 費 と 市 場 的 条 件 (需 給 ) の メ カ ニ ズ ム を 媒 介 と せ る 終 局 的 な 各 国 民 経 済 の 価 値 水 準 変 動 ← 不 等 価 交 換 的 国 際 分 業 体 制 と い う 継 起 的 把 握 と 、 他 方 、 国 民 的 労 働 の 交 換 比 率 の 契 機 的 導 入 を も っ て 世 界 市 場 に お け る 不 等 価 交 換 的 競 争 の 構 造 的 本 質 即 ち 、 そ の 形 成 過 程 把 握 の 欠 落 を 前 提 す る   に 等 し い と 言 う 批 判 点 に 立 脚 し 、 比 較 生 産 費 の 存 在 か ら 価 値 に 基 く . 商 品 交 易 条 件 、 更 に そ こ か ら 価 値 と 乖 離 せ る 生 産 価 格 を 媒 介 せ る 商 品 交 易 条 件 を 継 起 的 に 導 出 し 、 こ の 一 連 の 過 程 裡 に 世 界 市 場 分 業 構 造 の 不 均 等 発 展 の 特 質 μ 抑 圧 体 制 と し て の 理 論 的 原 基 、換 言 す れ ば 、

(2)

D σ 各 国 民 的 労 働 の 不 等 価 交 換 な る 価 値 法 則 モ デ ィ フ ィ ケ ー シ ョ ン の 量                 (5 ) 的 側 面 を み よ う と す る 視 角 と に 夫 々 典 型 と し て 現 成 し て い る と み る こ と は 出 来 な い で あ ろ う か 。                                                   (6 )   メ ル パ ル ト は 過 去 、 資 料 的 に は 紹 介 さ れ た こ と も あ る が 、 そ の 理 論 的 検 討 は な さ れ て い な い 。 特 に 採 り 上 げ る 意 味 は 、 右 に あ げ た 国 際 価 値 論 の 方 法 と 関 連 し て 、 我 国 を の ぞ く 世 界 の マ ル ク ス 主 義 国 際 経 済 研 究 の 理 論 的 領 域 に お け る 稀 少 な 労 作 で あ る こ と も さ る こ と な が ら 、 そ の 理 論 的 基 盤 が 旧 来 の 不 等 価 交 換 的 視 点 に 対 し て 国 際 価 値 . に 基 く 等 価 交 換 論 と 比 較 生 産 費 的 な 国 民 的 労 働 節 約 の 論 理 の 結 合 評                                                 (7 ) 価 に 在 り 、 更 に は 、 ﹁ ス コ ラ 的 な 概 念 規 定 の 応 酬 に 埋 没 ﹂ し 、  ﹁ マ                         (8 )                                              、 ル ク ス 価 値 論 の 解 釈 学 に 終 始 ﹂ す る の で は な く 、 豊 富 な 統 計 的 検 証 を 媒 介 と し て 主 に 帝 国 主 義 国 対 後 進 国 と い う 国 際 分 業 の 構 造 を 基 軸 に 右 の 視 角 を 論 証 し て い る 点 に あ る 。 . メ ル バ ル ト の 場 合 、 価 値 法 則 の モ デ ィ フ ィ ケ ー シ ョ ン を 価 値 論 的 段 階 で 担 え て い る 事 は 明 白 で あ る と し て も 、 国 際 価 値 を 規 定 す る 種 々 の 要 素 の 中 で も 就 中 、 社 会 的 需 要 の 必 然 的 性 格 を 重 視 す る と い う い わ ば ﹁ 市 場 価 値 の 法 則 ﹂ 裡 に お け る 重 要 な 新 視 点 を 含 意 す る も の で あ っ た し 、 更 に そ の 競 争 論 へ の 適 用 乃 至 貫 徹 は 国 民 的 平 均 利 潤 率 に 基 く 国 民 的 生 産 価 格 H 国 民 的 価 値 の 国 際 価 値 に よ っ て 計 ら れ た 等 価 交 換 を 媒 介 と す る 国 民 的 労 働 節 約 の 理 論 的 可 能 性 と 言 う 積 極 的 に は 社 会 主 義 国 際 分 業 へ つ な が る 質 的 継 起 的 な 原 理 と し て 把 え ら れ 、 従 っ て む し ろ 理 論 的 に は 可 能 で あ る が 、 構 造 的 に は 著 し い 不 均 等 を も た ら す 先 進 国 と 後 進 国 間 の 交 易 体 制 と し て 画 き 出 さ れ て い る コ 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル 漆 に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法   抑 々 、 国 際 価 値 論 の 方 法 的 意 味 は 、 よ り 実 践 的 課 題 と し て 、 世 界 帝 国 主 義 の 段 階 に 於 い て 何 故 に 且 つ 如 何 に し て 半 植 民 地 的 ・ 従 属 的 後 進 資 本 制 の 存 在 が 可 能 で あ る の か 、 と い う 原 理 的 な 問 に 対 し そ の                                                 、  、 (9 ) 経 済 的 論 拠 、 す な わ ち 新 し い 自 由 貿 易 下 の 価 値 の 国 際 比 較 を 示 し う る 点 に 在 る 。 あ ら ゆ る 上 部 構 造 か ら の 論 定 は い わ ず も が な 、 経 済 領 域 に お い て も 単 な る 類 型 化 乃 至 歴 史 的 認 識 、 更 に は 個 別 現 状 分 析 等 の 方 法 は 右 の 任 務 に 関 し て は 完 全 に 第 二 義 的 な も の で し か な い 。 こ の 意 味 で 国 際 価 値 論 と は 松 井 教 授 の 所 謂 ﹁ よ り 具 体 化 さ れ た 資 本 主             (10 ) 義 の 一 般 的 原 理 ﹂ と し て 、 私 見 に よ れ ば 、 段 階 論 11 政 策 に 於 け る 理                             ヘ  ヘ  ヘ   ヘ  へ 論 的 領 域 と し て 、 類 型 的 分 析 の 直 接 の 支 柱 た る 役 割 を 果 す 方 法 領 域 に ほ か な ら な い 。 ( 1 )   = 8 0 ↑   竃 o 勺 。。 。。 ℃ ↓ 噛 員 o ぎ 0 9 田 ω 8 9 旨 ⑦   国   ≧ の 巣 泪 k = 巷 貫 誠 o 詠   ↓ o 勺 ﹃ o ロσ ﹄ 9 口 o 消 灯 昌 黛 崔 Φ 詠 = 8 零 ↓ 嘱 目 ↓ 雪 臣 息 6 冒 ↓ ぴ ① 罫 后 o 臼 ・   ﹁ ρ 唱 o 弓 = 胃 宍 o 弓 P ≧ o 與 雷 一 霧 b。 ・  以 下 メ ル バ ル ト か ら の 引 用 は 註     記 し な い 。 ( 2 )   木 下 悦 二 ﹁ 国 際 交 換 と 競 争 の 二 法 則 ﹂ 経 済 評 論 第 六 巻 三 号 七 六 頁 。 ( 3 )   こ の 区 分 に 関 し て 狭 義 で は 、 平 瀬 教 授 の 如 く 、 比 較 生 産 費 の 否 定 、     国 内 価 値 の 生 産 価 格 へ の 転 化 を 国 際 市 場 価 値 把 握 の 範 疇 か ら 全 く 排 除     し 、 他 方 で 不 等 価 交 換 の 社 会 的 大 量 現 象 の み を ︿ 競 争 の 段 階 ﹀ と さ れ     る 主 張 が あ る が 小 論 で は こ の 意 味 で は な い 。 木 下 悦 二 編 ﹃ 論 争 ・ 国 際     価 値 論 ﹄ 、 四 七 、 五 八 頁 参 照 。 ( 4 )   木 下 悦 二 前 掲 論 文 、 七 六 頁 。 ( 5 ) 行 沢 健 三 ﹃ 国 際 経 済 学 序 説 ﹄ 昭 和 32 、 二 五 〇 1 二 五 二 頁 参 照 。 ( 6 )   桑 野 仁 ﹁ チ ェ ッ コ 学 者 の 国 際 価 値 論 と ソ 連 学 者 の 批 判 ﹂ 商 学 論 纂 第     九 巻 第 一 号 。 一 二

(3)

r ` 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 ( 7 )  建 林 正 喜 ﹃外 国 貿 易 と 産 業 循 環 ﹄ 昭 36 、 三 〇 頁 謁 ( 8 )  松 井 清 ﹁ 国 際 価 値 論 争 の 帰 結 ﹂ 経 済 評 論 、 第 十 一 巻 八 号 、 } 六 四 頁 。 ( 9 )  松 井 清 、 前 掲 論 文 、 一 六 五 頁 。 松 井 教 授 は 国 際 価 値 論 の ﹁実 践 的 意   義 ﹂ の 中 で と く に 南 北 間 交 易 に 言 及 さ れ て い な い が 、 理 論 的 に は そ れ   は 当 然 含 意 さ れ て い る し 、 事 実 先 進 国 間 の 交 易 と 比 べ て 質 的 に 高 い 重   要 性 を 南 北 交 易 は も ち え て い る 。                      ・ (10 )  松 井 清 、 ﹁ 経 済 学 体 系 に お け る 世 界 経 済 ﹂ 経 済 評 論 、 第 十 一 巻 七 号 。                 ( ニ )   メ ル バ ル ト に よ れ ば 、 商 品 の 国 際 価 値 の 形 成 は 、 一 国 に お け る 代 表 的 商 品 の 生 産 に 必 要 な 平 均 的 ・ 社 会 的 条 件 が 、 世 界 資 本 主 義 発 生 の 結 果 、 生 産 発 展 と 労 働 の 社 会 化 過 程 に 伴 っ て 変 動 し 、 そ の 範 囲 を 拡 大 す る こ と に よ り も た ら さ れ る 。 商 品 価 値 は そ の 場 合 、 世 界 市 場 で 国 際 性 を 得 て 国 際 価 値 と な る 。 こ う し て 各 国 の 社 会 的 労 働 は 世 界 的 な 社 会 的 労 働 に 転 化 す る 。 換 言 す れ ば 、 国 内 市 場 で の 個 別 生 産 者 が そ の 個 別 的 労 働 の で は な く 、 社 会 的 労 働 の 照 応 部 分 ( 等 価 物 と の ) を 実 現 す る 如 く 、 世 界 市 場 に 於 い て は 各 国 の 国 民 的 労 働 は 社 会 、 的 労 働 ( 世 界 的 範 囲 の ) の 照 応 量 と 等 価 な 個 別 的 労 働 と し て 現 成 す る 。 即 ち 、 商 品 の 国 際 交 換 の 下 で は 価 値 は 世 界 的 範 囲 に 於 け る 生 産 の 社 会 的 ・ 平 均 的 条 件 と 中 等 の 社 会 的 熟 練 水 準 及 び 強 度 の 条 件 下 に 支 出 さ れ た 社 会 的 必 要 労 働 時 間 に よ っ て 計 ら れ る が 、 そ の 共 通 の 尺 度 で 計 ら れ た 価 値 が 即 ち 該 商 品 の 国 際 価 値 と な る 。 こ の 場 合 、 あ る 商 品 の 国 際 価 値 の 大 き さ は 当 然 、 そ の 国 民 的 価 値 の 大 き さ と 相 違 す る 。 か く て 、 国 内 市 場 に お け る 市 場 価 値 決 淀 と 比 較 し て 、 国 際 価 値 一 一 二       も   も   た 決 定 に 本 質 的 な 相 違 は な い 。   更 に 、 商 品 の 国 際 価 値 の 量 的 な 大 き さ に 影 響 を 与 え る 主 要 な 要 素 と し て 、 労 働 生 産 性 水 準 を 第 一 に 基 本 的 な も の と し て 指 摘 し 、 米 国 に お け る 種 々 の 生 産 部 門 の 労 働 生 産 性 の 不 均 等 な 成 長 テ ン ポ を 統 計 的 指 数 と し て 、 支 出 労 働 量 の 変 化 と 同 時 に 必 然 、 労 働 強 度 と 複 雑 性 11 質 の 変 化 が 惹 起 す る こ と を 論 証 し つ つ 、 更 に 具 体 的 方 法 と し て 特 定 の 国 の 商 品 生 産 に お け る 現 実 の 労 働 支 出 の 変 化 を 把 え 、 同 時 に 該 商 品 の 世 界 市 場 で の 流 通 に 占 め る 特 定 国 の 比 重 、 す な わ ち 、 ・ 該 商 品 の 最 大 の 生 産 者 こ そ が そ の 国 際 価 値 形 成 に 最 大 の 影 響 を 与 え う る と す る 。   こ れ は 一 般 的 に 言 え ば 、 市 場 価 値 の 大 き さ を 決 定 す る 生 産 条 件 は 個 別 価 値 の 単 純 な 算 術 平 均 で は な く 、 二 極 点 間 に 動 揺 す る 大 き さ で あ る こ と を 意 味 す る 。 良 好 或 は 劣 等 の 条 件 で 生 産 さ れ た 商 品 量 が 市 場 に お い て 優 勢 で あ る 場 合 、 商 品 の 市 場 価 値 は (国 際 価 値 も 又 同 様 に ) 優 勢 な (良 好 に せ よ 、 劣 等 に せ よ ) 条 件 で 生 産 さ れ た 商 品 大 量 に よ っ て 規 定 さ れ る の で あ る が 、 世 界 市 場 に お け る 価 値 決 定 の 特 殊 性 は 市 場 規 模 の 急 速 な 変 化 の 結 果 、 生 産 条 件 が か な り 急 速 に 変 化 す る 点 、 す な わ ち 、 世 界 市 場 で 競 争 的 に 行 動 す る 特 定 生 産 者 部 分 が 本 質 的 に 変 化 す る 点 (生 産 量 変 化 ← 個 別 生 産 物 コ ス ト 水 準 へ の 反 映 ) に 求 め ら れ て い る 。   メ ル バ ル L は 、 更 に 需 要 11 消 費 の 要 素 を 強 調 す る 立 場 か ら 、 マ ル       (1 ) ク ス に 依 拠 し て 社 会 的 消 費 の も つ 価 値 規 定 の 力 を と り 出 し 、 諸 生 産 部 門 へ の 労 働 の 比 例 的 配 分 は 、 資 本 主 義 下 で は 諸 商 品 の 生 産 に 対 し

(4)

社 会 的 消 費 量 が 要 求 す る 以 上 に 多 く の 労 働 が 支 出 さ れ て い る か ら 、 そ の 消 費 を 超 え る 量 に 反 映 す る 商 品 の 社 会 的 労 働 部 分 は 濫 費 さ れ 、 従 っ て 商 品 総 量 は 市 場 に 現 実 に 支 出 し た よ り も 著 し く 小 さ い 社 会 的 労 働 量 と し て 現 成 す る 故 に 全 生 産 物 は 社 会 的 消 費 に 対 し 必 要 不 可 欠 な 比 率 で 生 産 さ れ る 場 合 に の み 実 現 可 能 と な る の だ が 、 こ の 事 は 、 社 会 的 労 働 の 特 定 部 分 が 夫 等 が 支 出 さ れ る 比 率 に 於 い て の み な ら ず 社 会 的 消 費 の 見 地 か ら 必 要 と な る 比 率 に お い て も 社 会 的 承 認 を 受 け る こ と で あ る と 主 張 す る 。 結 論 的 に い ㌧ 兄 ば 、 商 品 の 量 は そ の 生 産 の 為 に 必 要 な 社 会 的 労 働 の み を 含 む か ら 、 こ の 側 面 か ら は 該 商 品 総 量 の 市 場 価 値 は 必 要 労 働 の み を 反 映 し 、 資 本 主 義 市 場 に お い て は 、 か か る 見 地 か ら 必 要 と な る 一 定 商 品 の 需 要 供 給 間 の 均 衡 比 率 は 長 期 に 亘 る 不 均 衡 (価 格 変 動 ) を 通 じ て 実 施 さ れ る 。 右 の 均 衡 比 率 が 成 立 し た 場 合 に 、 世 界 市 場 で 国 際 価 値 に て 該 商 品 は 実 現 す る 。 し か し 、 現 実 的 に は 、 以 上 の 命 題 は 市 場 に 存 し な い 。 市 場 生 産 価 格 は 、 国 内 市 場 の 場 合 、 市 場 価 値 を 中 軸 と し て 変 動 す る が 、 夫 は 需 給 の 相 互 関 係 成 立 に 依 存 し て い る 。 し か し 、 需 給 間 の 不 照 応 は 、 ' 社 会 的 生 産 と 消 費 の 間 の 不 均 衡 の 拡 大 に 反 映 し 、 失 は 市 場 価 値 の 大 き さ 自 体 に 影 響 を 与 え る 。 こ の 場 合 、 二 種 の ケ ー ス が 出 て く る 。 す な わ ち 供 給 が が 需 要 を 超 過 し た 場 合 と 逆 の 場 合 と で あ る 。   下 の 表 で 社 会 的 労 働 の 生 産 性 が 不 変 と 前 提 し 、 商 品 A の 単 位 生 産 に 対 し 、 社 会 的 労 働 一 時 間 の 支 出 を 必 要 と す れ ば 、 社 会 的 消 費 量 商 品 一 〇 〇 単 位 に 対 し て 社 会 的 労 働 一 〇 〇 時 間 を 必 要 と す る 。 し か し 現 実 で は 社 会 的 労 働 = ○ 時 間 が 支 出 さ れ る か ら 、 一 〇 時 間 は 不 要 研 究 ノ ! ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法

.

A

+

表 

A

τ

B

 -の

B

B

B

国 別 A商 品X単 位         B商 品Y単 位 工         皿

糊←L糊

=

.

(5)

研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 動 、 従 っ て 世 界 価 格 の 変 動 は 、 社 会 的 生 産 と 社 会 的 消 費 の 間 の 比 率 の 変 化 -市 場 に お け る 需 給 の 変 動 11 均 衡 1 を 考 慮 せ ず に は 規 定 で き な い の で あ る 。   以 上 の 視 点 に 基 き 、 資 本 主 義 下 の よ り 深 い 分 析 は 、 国 際 的 範 囲 に お け る 市 場 価 値 の 市 場 生 産 価 格 へ の 転 化 過 程 の 分 析 を 不 可 欠 と す る 。   メ ル バ ル ト は 、 転 化 問 題 に C ・ ヴ ィ ゴ ッ キ ー の 理 論 シ ェ ー マ を 援 、     (2 ) 用 す る 。 最 初 に 市 場 生 産 価 格 が そ の 周 囲 を 変 動 す る 中 心 点 が 市 場 価 値 に よ っ て 与 え ら れ る が 、 そ れ に よ り 、 生 産 価 格 水 準 に 影 響 を 及 ぼ す 一 要 素 と し て 、 利 潤 を 平 均 利 潤 に 市 場 価 値 を 市 場 生 産 価 格 に 転 化 さ せ る 異 部 門 間 の 資 本 家 の 競 争 が 把 握 さ れ ね ば な ら な い 。 結 局 、 こ の 転 化 過 程 分 析 は 世 界 市 場 に 適 用 さ れ る べ き 四 命 題 に 整 理 さ れ る 。 ω 前 払 資 本 の 大 き さ に 応 じ て の 総 剰 余 価 値 の 配 分 。 ② 市 場 生 産 価 格 を 規 制 す る シ ン ボ ル 的 フ 凱 ク タ ー と し て の 市 場 価 値 。 ③ 市 場 生 産 価 格 の 変 動 11 力 学 と 部 門 内 の 市 場 価 値 の 変 動 と は 殆 ん ど ﹁同 一 物 と 見 倣 し う る こ と 。 ④ 生 産 価 格 に 対 し て も 市 場 価 値 の 場 合 と 同 じ 要 素 が 影 響 を 与 え 、 且 つ 、 生 産 価 格 総 額 は 市 場 価 値 総 額 に 等 し い と い う 意 味 で の 全 体 的 関 係 。                                           、   更 に 一 般 的 に 言 っ て 、 市 場 価 値 も 、 市 場 生 産 価 格 も 厳 密 な 数 的 決 定 を 与 え ら れ な い 範 疇 で あ る か ら 、 前 者 よ り 後 者 へ の 転 化 過 程 の 本 質 把 握 は 抽 象 的 な 指 数 的 依 存 関 係 の シ ェ ー マ に よ っ て の み 可 能 と な る と 言 う 。   さ て 、 メ ル バ ル ト の 国 際 価 値 の 形 成 ロ 決 定 過 程 を 簡 単 な 表 式 に 添 一 一 四

第2表  各国 内におけ る国民的市場価値の形成

商 品 の 販 売 に よっ て 形 成 された利 潤 率   H 生産価格 に よる (概数)

  市 に   物 当 座 格 F 座 位 生   生 単 り 価   物 当 場 値 E 座 位 市   生 単 り 価   り 量 り

D

羅,

  総 の 値 D×E

  産 別 B   生 個   全 の 値 (与)A   仮 定 の   資 本 構 成 (C+V+m)   40%   16% 一6% 16%(与 44% 20% 一14%   20% 3.48 3.48 3。48 3.48 3.6 3.6 3.6 3.6 40 33.3 26.7 33.3 魍 拗 96 拗 110 120 130 120 90十10十10 80十20十20 70十30十30 80十20十20 一18%   21%   57% 21%(与 一17 .7%   20%   57.7%   20% 10.34 10.34 10.34 10.34 10.29 10.29 10.29 10.29   8 11.7 15.3 11.7 82.30 120.0 157.7 120 121,25 120.0 118.75 120 15十85十21.25 20十80十20 25十75十18.75 20十80十20 米       国 生産 グルー プ      I     H 一   皿 資本の平均構成 ・ア ラ'ブ連 合 生産 グルー プ       1.      H      皿 資本 の平均構成 ,ア ラブ 連 合 の 平 均 利 潤 率21%と 仮 定す る 。Fの た も の 。 又,ア ラブ 連 合 の 場 合,生 産 価 格(121x 註  メルパル ト,前掲書,166頁。米国の平均利潤率16%   数値は米国の各生産価格116の合計をD合 計で除 し   3)をD合 計で除 したもの。

(6)

勺 カ

第3表  国際市場価値の形成過程

  値 を た 利

  市 で 飯 場 潤 国際 市場価値   G 単位生産 物 (ポン ド) 物 値 G F 産 価 x   生 総 D   物 別 値 E 産 個   生 の 価   の 産 ポ )   花 生 ( ド D   棉 総 量 ソ     C 該 部 門 の 資 本 の 比 較 量   c十V十m (与)(上ヒ率 セまA)  59% 一37% 一44% 4.79 4,79 4.79 459 78.7 56.1 345.6 128.2 120 96 16.3 11.7 230,4十57.6       十57.6 27十81十20.2 20十80十20   B 100単 位 の 資 本 で 生 産 され た ポ ン ド 量   (与) 〈生 産 性 の相 違>  33.3 15 11.7   門 の 成 )

A の       v   与 資 均 + ラ                   与 所 の 平 ( ( 名 園  80十20十20 25十75十18.75  20十80十20 国 米 メ キ シ コ ア ラ ブ 連 合 20% 4.79 593.8 593.8

2軍も

謝124

註   メル パ ル ト,・前 掲 書,169頁 。 生 産 物qi位 当 り国 際 市 場 価 値 は,総 生 産 量 でF合 計 を 除 した も の 。 っ て 見 よ う 。   メ ル バ ル ト の 場 合 世 界 市 場 に 於 け る 市 場 価 値 の 法 則 は 生 産           ロ      ヘ   へ 価 格 の 法 則 と は 一 応 は 区 分 さ れ る が 、 各 国 に 於 け る 同 一 生 産 部 門 ( 例 え ば 綿 業 ) で 夫 々 前 払 さ れ た 同 等 の 大 き さ の 資 本 効 果 に よ る 世 界 市 場 で の 生 産 物 市 場 価 値 の 形 成 を 、 同 一 国 内 の 利 潤 率 の 異 っ た 同 一 , 生 産 部 面 裡 の 各 資 本 の 競 争 を 通 じ て の 市 場 価 値 形 成 と 同 等 の も の と し て 視 る の で あ る 。   表 式 と し て は 世 界 棉 花 市 場 を 実 際 に 米 国 、 ア ラ ブ 連 合 、 メ キ シ コ の 三 主 要 輸 出 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 国 が 占 め る と し て 一 〇 〇 単 位 の 資 本 価 値 当 り 米 風 が 三 三 ・ 三 ポ ン ド ア ラ ブ 連 合 が 一 一 ・ 七 ポ ン ド 、 メ キ シ コ 一 五 ポ ン ド を 夫 々 生 産 す る 場 合 、 概 ね ど の よ う な 条 件 下 で 棉 花 の 国 際 市 場 価 値 が 創 造 さ れ る か が 示 さ れ る 。 表 式 に 於 け る 棉 花 単 位 当 り の 国 際 市 場 価 値 は 各 国 で 生 産 さ れ た 棉 花 の 個 別 価 値 の 総 計 を 各 国 生 産 性 に 基 い て 生 産 さ れ た 棉 花 量 で 除 し た 値 と し て 計 算 さ れ 、 従 っ て 各 国 棉 花 の 世 界 市 場 に お け る 総 価 値 は 単 位 当 り 市 場 価 値 に 実 際 の 生 産 量 を 乗 じ た 数 値 と な る の で あ る 。 こ の 場 合 、 棉 花 の 個 別 価 値 は 、 例 え ば 米 国 の 国 内 市 場 に お け る 単 位 当 り 市 場 価 値 の 大 き さ ( メ ル バ ル ト の 例 で は 三 ・ 六 ) 及 び 同 じ く ア ラ ブ 連 合 の 市 場 価 値 ( 一 〇 ・ 二 九 ) と い う 両 端 と 比 較 し た 場 合 、 世 界 市 場 に 於 い て 棉 花 商 品 の 暗 々 七 七 % を 占 め る 商 品 大 量 と                                                       へ    あ   へ し て 顕 現 す る 最 も 優 勢 な 生 産 条 件 (す な わ ち 、 こ の 場 合 は 、 最 も 有 へ      へ 利 な 生 産 条 件 ) に よ っ て 、 米 国 の 国 内 市 場 価 値 に 引 き つ け ら れ 、 そ     ヘ    へ れ に よ り 近 い 値 と し て 国 際 市 場 価 値 が 決 定 さ れ る の で あ る 。 そ し て 世 界 市 場 に 対 し 、 夫 々 の 生 産 物 を 国 際 価 値 に 基 い て 販 売 し た 場 合 の 利 潤 率 は 米 国 の み が 相 当 に 高 い 利 潤 を あ げ る こ と が 出 来 、 他 の 二 国, は 大 巾 な 損 失 を 蒙 る こ と に な る 。 ン ル バ ル ト の 前 記 表 式 に よ れ ば 、 世 界 市 場 に 於 い て は 資 本 の 平 均 . 的 構 成 と 生 産 性 の 高 い 国 、 即 ち 生 産 力 の 高 い 国 が 絶 対 的 に 有 利 な 地 位 に 立 つ よ う に み え る が 、 世 界 市 場 で 出 合 う 特 化 商 品 の 限 定 と 生 産 条 件 の 急 速 な 変 化 に よ っ て 、 必 ず し も 絶 対 生 産 費 説 を と る わ け で は な く 、 従 っ ・て そ の 国 際 価 値 と は 競 争 に よ っ て 国 民 的 価 値 が 国 際 市 場 価 値 に 均 衡 化 す る と い う 単 純 な 平 均 概 念 で も な く 、 抽 象 的 な ﹁ 世 界 ' 一 一 五

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' ' 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 労 働 ﹂ に よ っ て 計 量 せ ら れ た 該 商 品 の 国 際 市 場 価 値 の 謂 に ほ か な ら な い 。 こ の 場 合 の ﹁ 世 界 労 働 ﹂ と は 有 用 な 具 体 的 労 働 で は な く 抽 象 的 ・ 人 間 労 働 で あ り 、 ω ε {① 三 皇 臼 の 中 で 平 均 的 な 生 産 性 と 強 度 を 持 つ と 考 え ら れ て い る か ら 、 該 商 品 (例 え ば 棉 花 ) の 国 際 価 値 は 世 界 的 範 囲 で の そ の 社 会 的 必 要 労 働 量 が 、 そ の 社 会 的 需 要 と 完 全 に 適 応 し て い る 老 い う 意 味 で 、 対 象 化 さ れ て い る 大 き さ な の で あ る 。 従 っ て 、  ﹁ 世 界 労 働 ﹂ を 尺 度 と す る 特 化 商 品 群 の 国 際 価 値 決 定 は 、 ﹂世 界 的 範 囲 で の そ れ ら の 社 会 的 必 要 労 働 量 の ω ε 3 三 窪 田 に 拘 っ て く る コ 故 に 、 社 会 的 需 要 を 一 定 と す れ ば 、 世 界 市 場 に 商 品 大 量 と し て 現 成 す る 生 産 条 件 に よ っ て 該 商 品 の 国 際 価 値 (商 品 単 位 当 り に 対 象 化 さ れ た 社 会 的 に 必 要 な 世 界 労 働 量 単 位 ) は 規 定 さ れ ざ る を え な い 。   で は メ ル パ ル ト の 生 産 価 格 の 法 則 は 世 界 市 場 に 於 い て は ど の よ う に 機 能 す る か 。   彼 は ま ず 国 内 の 市 場 価 値 が 国 民 的 平 均 利 潤 率 を 媒 介 と し て 国 民 的 な 生 産 価 格 へ 転 形 す る 過 程 に 関 説 し て 、 ヴ ィ ゴ ッ キ ー の 生 産 価 格 論                                             ミ   へ を 援 用 し 、 商 品 の 市 場 生 産 価 格 は そ の 市 場 価 値 と 乖 離 す る が 、 そ れ は 市 場 生 産 価 格 が 社 会 的 必 要 労 働 の 直 接 の 反 映 で は な く 、 例 え ば 中 位 の 社 会 的 構 成 よ り 低 い 資 本 構 成 の 部 門 に 於 い て は 生 産 価 格 は 商 品 市 場 価 値 よ り 低 く な り 逆 も 真 で あ る か ら 、 資 本 主 義 的 生 産 方 法 に 於 . い て は 商 品 の 市 場 価 値 は も は や 形 成 さ れ ず 、 部 門 間 の 競 争 を 考 慮 し な け れ ば 一 部 門 の 中 で 市 場 生 産 価 格 に 影 響 を 及 ぼ す 諸 要 因 の シ ン ボ ル ど し て 役 立 つ に す ぎ な い と み る に も 拘 ら ず 、 市 場 価 値 の 運 動 法 則 , 《.

と 市 場 生 産 価 格 の 夫 は 同 等 の も の と 見 倣 し 、 そ の 為 の 条 件 を 検 討 す る 。      ・ ,   こ の 転 形 問 題 を メ ル パ ル ト は 、 一 定 の 国 民 的 利 潤 率 の 差 異 の 存 在 と い う 点 よ り 始 め 、 エ ン ゲ ル ス の ﹁ ⋮ ・: 異 っ た 国 の (異 っ た ) 平 均 利 潤 率 は あ れ こ れ の 市 場 に .対 す る 同 一 或 は 異 っ た 商 品 の 輸 出 に よ っ て 漸 次 平 準 化 し て い く に 違 い な い ﹂ と い う 命 題 を 引 用 し て い る が 、 異 っ た 国 の 問 の 利 潤 率 の こ の 平 均 化 は 経 済 発 展 水 準 を 異 に す る 国 で 生 産 に 投 下 さ れ た 資 本 の 利 潤 率 と 同 一 視 す る べ き で は な い と し 、 マ ル ク ス ・ エ ン ゲ ル ス も 発 展 し た 資 本 主 義 段 階 に 於 け る 生 産 価 格 へ の 転 形 問 題 を 解 決 し な か っ た と 言 う 。 と こ ろ で 世 界 市 場 で は 夫 々 の 国 民 的 市 場 の 場 合 よ り も 資 本 の 流 通 速 度 、 有 機 的 構 成 及 び 剰 余 価 値 率 に お け る 著 し い 差 異 を も っ て 特 徴 ず け ら れ た 諸 国 の 企 業 生 産 物 が 現 わ れ る 。 メ ル バ ル ト に よ れ ば 、 諸 国 に 於 け る 資 本 主 義 的 生 産 力 の 相 '違 の 特 殊 性 が 国 民 的 な 平 均 利 潤 率 の 差 異 の 主 な 原 因 で あ る 。 す な わ ち 、 資 本 主 義 の 発 展 は 生 き た 労 働 の 節 約 を も た ら す 生 産 工 具 の 利 用 に 基 い た 労 働 生 産 性 の 急 速 な 成 長 を も た ら し 、 こ れ は 資 本 の 技 術 的 構 成 の 引 上 げ を 意 味 す る 。 こ の よ う な 発 展 し た 国 で は 一 労 働 当 り よ り 大 き な 生 産 手 段 が 与 え ら れ る が 、 こ の 場 合 、 技 術 構 成 す な わ ち 資 本 の 有 機 的 構 成 に 基 か な け れ ば 資 本 の 価 値 構 成 は 労 働 生 産 性 の 水 準 を 必 ず し も 正 確 に 反 映 し な い 。 資 本 主 義 下 の 労 働 生 産 性 の 上 昇 は 労 働 強 度 の 上 昇 を 密 接 に 伴 い 、 夫 は 主 と し て 相 対 的 剰 余 価 値 の 生 産 に よ っ て 生 み 出 さ れ る 。 以 上 の 事 か ら 確 認 さ れ る 事 は 異 っ た 経 済 的 発 展 水 準 を 持 つ 諸 国 に 於 け る 国 民 的 な 平 均 利 潤 率 は 第 一 に こ れ ら の 国 '

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9 々 の 資 本 の 有 機 的 構 成 と 搾 取 率 に 相 違 が あ る と い う 理 由 に よ る 。 メ ル バ ル ト は マ ル ク ス の 表 式 に 基 い て 有 機 的 構 成 に 著 し い 差 が あ る に も 拘 ら ず 夫 々 の 国 民 的 平 均 利 潤 率 、 従 っ て 市 場 生 産 価 格 に は 著 し く 僅 少 の 差 し か な い 先 進 国 と 後 進 国 の 比 較 表 式 に よ っ て 両 国 に お け る 資 本 の 社 会 的 平 均 構 成 は 数 学 的 に 厳 密 な 量 的 大 き さ で は な い が 、 一 定 の 平 均 ( 中 位 ) を 反 映 す る と 結 論 す る 。 か く て 、 生 産 条 件 の 水 準 が 平 均 的 中 位 に あ る 場 合 の 夫 々 の 市 場 生 産 価 格 は 夫 々 の 市 場 価 値 (国 民 的 価 値 ) の 運 動 と 照 応 す る 。   次 の 問 題 は 市 場 価 値 の 生 産 価 格 へ の 転 形 過 程 及 び 利 潤 率 の 平 均 利 潤 率 へ の 転 化 過 程 に お い て 先 進 国 と 後 進 国 で は 種 々 の 障 害 が 存 す る 点 で あ る 。 即 ち 、 先 進 資 本 主 義 国 で は 独 占 に 導 く 資 本 の 集 積 ・ 集 中 に よ り て 常 に 複 雑 と な る 。 他 方 、 後 進 国 で は 外 国 企 業 の 独 占 的 地 位 が 障 害 と し て 出 現 す る 一 方 、 前 資 本 主 義 的 後 進 性 、 就 中 、 小 商 品 生 産 が こ の 転 形 の 障 害 と な る 。   一 般 に 経 済 的 に 発 展 の よ り 小 さ な 国 で は 利 潤 率 は 発 展 の よ り 大 き な 国 よ り 高 い 。 小 商 品 生 産 が 存 在 す る 限 り そ れ は 資 本 の 生 産 物 と し て の 商 品 を 生 産 し な い 故 に 市 場 価 値 か ら 生 産 価 格 へ の 転 形 及 び 利 潤 率 の 平 均 利 潤 率 へ の 転 形 過 程 に 参 加 し な い 。   こ の 場 合 、 私 見 で は や は り 前 近 代 的 比 重 が 余 り 大 き な 国 で は 生 産 価 格 11 平 均 利 潤 率 は 形 成 さ れ え な い と 言 え よ う 。 従 っ て こ の 意 味 で                   も   ヘ     へ は 生 産 価 格 で の 比 較 生 産 費 的 な 交 易 条 件 も 一 般 的 に は 成 立 し え な (記 し   一 般 的 に 言 っ て 後 進 国 で は 国 内 市 場 防 禦 の 関 税 障 壁 が 一 定 水 準 に 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 利 潤 率 を 維 持 す る 為 に も 必 須 の 条 件 と な る 。 即 ち 、 国 民 的 な 平 均 利 潤 率 の 実 現 は 当 該 国 の 特 定 の 生 産 部 門 の 発 達 に 刺 激 を 与 え る が 、 ヨ リ 高 い 労 働 生 産 性 を 持 つ 外 国 商 品 か ら 国 内 市 場 の 防 禦 が 保 障 さ れ な い 部 門 で は 民 族 資 本 は 急 速 に 発 展 で き な い 。 メ ル パ ル ト は 後 進 国 に 於 け る 第 一 次 産 品 特 化 の 趨 勢 を 以 上 よ り 導 出 し 、 こ の 場 合 で も 該 商 品 の 輸 出 に よ っ て 民 族 資 本 は 著 る し く 国 民 的 な 平 均 利 潤 率 を 下 回 る よ う な 利 潤 率 し か 実 現 出 来 な い と し て 前 記 ア ラ ブ 連 合 メ キ シ コ 及 び 米 国 の 棉 花 の 競 合 の ケ ー ス を 分 析 す る 。   第 二 表 に よ れ ば 、 ・ 先 進 国 と 後 進 国 の 国 内 市 場 に お け る 同 一 部 門 内 の 生 産 者 類 型 を 各 資 本 の 有 機 的 構 成 と 生 産 性 の 差 に よ っ て 灘 入 し た 場 合 1 そ れ は 特 に ア ラ ブ 連 合 の 第 ー グ ル ー プ が 小 商 品 生 産 者 た る 点 に み ら れ る 1 平 均 的 な 資 本 構 成 に 対 応 す る 平 均 利 潤 率 は 夫 々 一 六 % と 二 一 % と な る が 、 米 国 で は 第 3 グ ル ー プ が 陶 汰 さ れ 、 ア ラ ブ 連 合 で は 小 商 品 生 産 者 が 駆 除 さ れ 、・ 該 部 門 の 夫 々 の 国 民 的 な 企 業 は 米 国 ア ラ ブ 迎 合 で 夫 々 整 理 さ れ る 。   こ の 場 合 、 三 国 の 世 界 市 場 で の 棉 花 の 輸 出 比 率 を 米 国 七 七 ・ 四 % 、 メ キ シ コ = 二 ・ 二 % 、 ア ラ ブ 連 合 九 ・ 四 % と す れ ば 、 世 界 市 場 で の 三 国 の 利 潤 率 は 、 第 三 表 式 の 如 く 、 世 界 市 場 生 産 価 格 で は な く 、 国 際 価 値 に 基 い て 実 現 さ れ る の で あ る 。 こ の 場 合 、 第 二 表 に み ら れ る よ う に 両 国 の 国 内 市 場 で 夫 々 の 市 場 価 値 に 基 い て 販 売 し た 際 の 平 均 . 利 潤 率 二 〇 % と 世 界 市 場 に お け る 該 商 品 の 総 市 場 価 値 の 実 現 す る 利 潤 率 が 照 応 し て い る 点 に 留 意 せ ね ば な ら な い 。 更 に 現 象 的 に は 、 国 内 市 場 に お い て は 通 常 よ り 高 い 後 進 国 の 平 均 利 潤 率 が 、 世 界 市 場 に             '                               一 一 七

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            研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 於 い て は 、 ヨ リ 高 い 労 働 生 産 性 と 労 働 強 度 を 有 す る 資 本 と の 競 争 に よ っ て 、 正 に そ の 反 対 の 状 況 に 転 化 す る 点 で あ る 。   メ ル バ ル ト に よ れ ば 、 通 常 、 利 潤 率 の 平 均 利 潤 率 へ の 転 化 条 件 に ﹂ は 外 国 貿 易 は 捨 象 さ れ る の だ が 、 実 際 に は 表 式 に 明 ら か な 和 ぐ 、 先 進 国 の 輸 出 部 門 は 平 均 以 上 の 利 潤 率 を 得 る の で あ る 。   そ し て 資 本 輸 出 等 の 事 情 は 各 国 の 相 異 る 平 均 利 潤 率 水 準 を 平 担 化 す る 傾 向 を 惹 起 す べ き 要 因 と し て 作 用 す る が 、 反 対 に 作 用 す る 諸 要 因 、 就 中 各 国 の 不 均 等 発 展 が こ れ を 妨 げ る 。 国 際 的 な 規 模 で お こ な わ れ る 各 生 産 部 門 相 互 の 競 争 は 商 品 の 世 界 価 格 変 動 に 影 響 し 、 .部 門 内 の 競 争 条 件 に 変 化 を 及 ぼ す が 、 こ の 過 程 が 国 際 価 値 の 世 界 市 場 生 産 価 格 へ の 転 化 を も た ら す も の で は な い 。 メ ル バ ル ト は 実 態 的 分 析 よ り 世 界 経 済 ば そ の よ う な 簡 単 な 機 構 で は な い と 主 張 す る 。   結 局 、 メ ル バ ル ト に 従 え ば 、 市 場 価 値 の 生 産 価 格 へ の 転 化 は 世 界 市 場 に は 拡 大 し な い か ら 国 際 商 品 流 通 に 於 い て は 直 接 に 市 場 価 値 が   ( 市 場 生 産 価 格 で は な く ) 調 節 的 役 割 を 果 す の で あ る 。 換 言 す れ ば 世 界 市 場 で は 商 品 は 資 本 の 生 産 物 と し て 、 商 品 資 本 と し て 現 成 す る ﹁か ら 、 商 品 価 格 の 形 成 は 資 本 費 用 の 弁 済 の 原 理 に 従 い 、 且 つ そ の 前 払 資 本 に 対 す る 利 潤 の 実 現 の 原 理 に 従 う 。 ・ こ の こ と は 彼 の 表 現 で                                                     ヘ    ヘ    へ    も は 、 商 品 の 国 際 価 値 が 世 界 市 場 に お い て 国 際 生 産 価 格 の 転 化 形 態 と し て 機 能 し う る 事 を 意 味 し て い る 。 換 言 す れ ば 、 国 際 生 産 価 格 は 国 際 価 値 量 の 貨 幣 表 現 に ほ か な ら な い か ら 、 結 局 、 国 際 市 場 価 値 の 運 動 法 則 が 国 際 市 場 生 産 価 格 の 運 動 法 則 と 同 等 の 傾 向 性 と し て そ の 機 能 を 代 位 す る こ と に な る 。

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へ      へ     も      も     へ 際 生 産 価 格 ﹀ ・ へ の 依 存 傾 向 を 強 化 し 、 世 界 市 場 に 後 進 国 に 於 け る 低 廉 な 労 働 力 と 豊 富 な 資 源 を 吸 引 す る こ と に よ っ て 先 進 国 資 本 の 高 利 潤 を 実 現 せ し め る こ と を 意 味 す る 。 (1 )   マ ル ク ス ・, 匡 ソ ゲ ル ス 全 集 刊 行 委 員 会 訳 面 責 本 論 ﹄ 第 3 巻 第 4 分   冊 、 大 月 書 店 、 以 下 同 。 二 三 五 頁 -二 三 六 頁 参 照 。 又 、 ﹁あ る 商 品 が   そ の 市 場 価 値 ど お り に 売 ら れ る た め に は 、 す な わ ち 、 そ れ に 含 ま れ て     い る 社 会 的 必 要 労 働 に 比 例 し て 売 ら れ る た め に は 、 こ の 商 品 種 類 の 総  . 量 に 振 り 向 け ら れ る 社 会 的 労 働 の 総 量 が 、 こ の 商 品 に た い す る 社 会 的   欲 望 す な わ ち 支 払 能 力 あ る 社 会 的 欲 望 の 量 に 対 応 し て い な け れ ば な ら   な い 。 ﹂ 同 書 、 一 一四 二 頁 。 ( 2 )  邦 訳 文 献 と し て ﹁ 生 産 価 格 と 平 均 利 潤 ﹂   ﹃社 会 科 学 の 基 本 問 題 ﹄ 日     ソ 科 学 者 協 会 編 集 、 同 署 、 富 岡 裕 訳 ﹃資 本 論 の 生 誕 ﹄ 第 六 章 参 照 。 (3 )  こ れ に 対 し 、 -単 純 商 品 は 国 際 価 値 の 法 則 に よ っ て 規 制 さ れ る と す る   見 解 が あ る が 、  (建 林 正 喜 ﹃外 国 貿 易 と 産 業 循 環 ﹄ 四 一 頁 参 照 ) 国 民     経 済 の 次 元 で (個 別 取 引 者 で は な く ) 全 く 小 商 品 生 産 の 優 勢 な 前 近 代   的 ﹁ 国 民 経 済 仁 と 、 一 応 、 資 本 制 の 優 勢 な 国 民 経 済 に 含 ま れ た 小 商 品   生 産 者 は 区 別 さ る べ き で あ ろ う 。 前 者 と の 交 易 は 収 奪 関 係 と な る が 、   後 者 の 場 合 に は 全 体 と し て の 国 際 価 値 の 法 則 に 包 含 さ れ る で あ ろ う 。 ( 三 )   以 上 概 括 し て き た メ ル バ ル ト の 方 法 に お け る 国 際 価 値 の 概 念 範 疇 は 過 去 の 我 国 で の 国 際 価 値 論 争 と の 関 連 の 中 で ど の よ う に 位 置 ず け 、 ら れ る の だ ろ う か 。 メ ル バ ル ト の 発 想 は 凝 縮 し て 言 え ば 、 労 働 社 会 化 過 程 の 世 界 的 範 囲 へ の 拡 大 に よ っ て 国 際 価 値 形 成 の 基 盤 が 与 え ら 号 ! ρ

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. れ ( 国 際 的 な 平 均 的 生 産 条 件 (生 産 性 と 強 度 ) に よ っ て 規 定 さ れ る 世 界 労 働 の 社 会 的 に 必 要 な 量 を 媒 介 と し て 国 民 的 個 別 労 働 が 世 界 的 範 囲 に お け る 社 会 的 必 要 労 働 の 一 定 量 と し て 国 際 交 換 の 際 に 現 れ る と い う こ と で あ っ た 。 し か し 、 メ ル バ ル ト の 場 合 、 .そ の 定 義 に も 拘 ら ず 国 際 価 値 と 所 謂 国 際 市 場 価 値 の 概 念 的 区 分 は 明 確 で は な い 。 従 っ て 、 例 え ば メ ル バ ル ト の 所 謂 世 界 労 働 の 社 会 的 必 要 労 働 量 の 概 念 に 恵 実 で あ ろ う と す れ ば 、 吉 村 正 晴 教 授 の と ら れ た 国 際 価 値 規 定 と 殆 ん ど 同 じ 視 角 に 収 斂 し て 来 る の で は な か ろ う か 。 す な わ ち 、 労 働 の 国 民 的 強 度 及 び 生 産 性 の 相 違 に 基 い て ﹁ 国 際 水 準 に あ る 諸 国 の 個 別 的 価 値 、 あ る い は こ の 生 産 部 面 の 国 際 的 平 均 条 件 の も と で 生 産 さ れ 、 且 つ こ の 部 面 の 生 産 物 の 大 量 を な す 商 品 の 個 別 的 価 値 ﹂ に 一 致 ,                         (一 ) す る 国 際 市 場 価 値 と い う 概 念 で あ る 。 こ の 場 合 、 木 下 教 授 も 指 摘 さ れ る よ う に 右 の ﹁ 国 際 市 場 価 値 と は こ の 商 品 の 国 際 的 平 均 的 生 産 条 件 云 々 と は 無 関 係 な 、 各 国 に お い て 同 種 商 品 に 含 ま れ て い る 相 異 る                                         (2 ) 国 際 的 価 値 の 平 均 と い う い み で の み 理 解 さ れ う る ﹂ の で あ り 、 メ ル バ ル ト の 所 謂 、 世 界 労 働 に よ っ て 計 ら れ た 社 会 的 必 要 労 働 量 が 単 位 当 り 商 品 の 国 際 価 値 を 決 定 す る と い う 場 合 の こ の 国 際 価 値 は あ く 迄 、 国 際 市 場 価 値 の 謂 で あ る 。 こ の 意 味 で は 松 井 教 授 の ﹁ そ の 生 産 部 面 の 平 均 的 条 件 の 下 に 生 産 さ れ 、 そ の 部 面 の 生 産 物 の 大 半 を な す                                               (3 ) 商 品 の 個 別 価 値 と い う い み の 国 際 市 場 価 値 は 存 在 し な い ﹂ と い う 批 判 は 正 し い 。   更 に 、 国 際 価 値 を 国 際 市 場 価 値 と 等 置 し た 場 合 、 木 下 教 授 が か つ               ( 4 ) て 批 判 さ れ た よ う に 絶 対 生 産 費 説 に 陥 り 、 国 際 交 換 に お け る 国 民 的 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 ・ な 生 産 力 の 低 い 国 か ら の 輸 出 は 説 明 出 来 な く な ろ う 。   従 っ て 比 較 生 産 費 の 原 理 を 生 か し 、 同 時 に 現 段 階 世 界 市 場 の 典 型 的 分 業 た る 一 握 り の 帝 国 主 義 先 進 国 と 大 多 数 の 後 進 国 と の 間 で お こ   カ    ヘ    ヘ    ヘ    ヘ   へ な わ れ て い る 交 易 の 本 質 を 理 論 的 に 剔 抉 す る 為 に は 、 国 際 価 値 と 国 際 市 場 価 値 の 概 念 を 明 確 に 弁 別 し な け れ ば な ら な い と 言 え よ う 。   世 界 市 場 に お け る 価 値 法 則 の 変 容 と い う 意 味 に 関 連 し て い え ば 、   ﹁ 国 際 市 場 価 値 に つ い て 特 異 な 点 は 、 国 内 の 市 場 価 値 の の 場 合 、 必 ら ず そ れ と 一 致 す る 個 別 価 値 が 多 数 存 在 す る の に 対 し 、 必 ら ず し も                                       (4 ) そ の よ う な 個 別 価 値 が 存 在 し な い と い う こ と ﹂ す な わ ち 、   ﹁ 各 国 の 個 別 価 値 は 国 際 市 場 価 値 か ら 背 離 す る ﹂ と い う こ と は ﹁ 生 産 力 の 高 い 国 の 生 産 者 は 、 全 体 と し て 国 際 市 場 価 値 よ り も 低 い 価 値 を も っ て 生 産 を お こ な い 超 過 利 潤 を 実 現 す る 。 こ れ に 対 七 て 生 産 力 の 低 い 国 の 生 産 者 は 全 体 と し て 国 際 市 場 価 値 以 上 の 個 別 価 値 で 生 産 を 行 な っ て い る た め 、 自 国 の 労 働 の 一 定 部 分 の 価 値 を 実 現 で き な い 。 こ の 場                                                   (6 ) 合 両 国 に お い て 、 と も に も は や 総 価 値 と 総 価 格 は 一 致 し な い ﹂ こ と を 意 味 す る 。 メ ル バ ル ト の 第 二 表 式 で 米 国 綿 花 の 国 民 的 市 場 価 値 に つ い て は 平 均 的 生 産 条 件 ( メ ル バ ル ト の 場 合 、 実 質 的 に は 生 産 性 と 労 働 強 度 を 結 合 的 に 考 え て い る ) の 下 で 総 価 値 と 市 場 価 格 総 額 ( 11 市 場 価 値 ) は 一 致 し て い る し 、 ア ラ ブ 連 合 で も 同 じ 状 況 が 存 す る 。 而 し て こ の 価 値 法 則 の 貫 徹 は 夫 々 の 国 民 的 労 働 が 世 界 市 場 に 於 い て 、 国 際 価 値 に 還 算 さ れ て 、 米 国 で は 国 際 個 別 価 値 E と し て 夫 々 、 国 民 的 価 値 と 乖 離 し て 組 成 す る が 、 そ れ と い う の も 米 国 で は 第 3 グ ル ー プ の 相 対 的 低 生 産 性 に 制 約 さ れ た も の で あ り 、 他 方 ア ラ ブ 連 合 '

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' O

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卜             研 究 ノ ー ト ・ メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 -で は 第 一 に 小 商 品 生 産 者 の 競 争 脱 落 と 、 更 に 小 さ な 労 働 強 度 の 世 界 労 働 を 通 じ る 還 算 に よ っ て 国 民 的 価 値 と し て は 百 二 十 と い う 低 い 国 際 個 別 価 値 に お し 下 げ ら れ て い る か ら に ほ か な ち な い 。 第 三 表 に あ き ら か な よ う に こ の よ う な 両 国 の 国 際 個 別 価 値 は 夫, 々 の 国 際 市 場 価 値 量 と 大 き く 逆 方 向 に 乖 離 し て い る 。   ・    。   と こ ろ で 各 国 の 国 民 的 平 均 価 値 11 国 内 個 別 市 場 価 値 が 既 に 国 際 個 別 価 値 が 既 に 国 際 個 別 価 値 に 転 化 し て い る 場 合 に は 、 こ の 国 際 個 別 価 値 と 国 際 市 場 価 値 の 関 係 は 理 論 的 に は ど の よ う に 理 解 す れ ば よ い の か 。 断 案 的 に 云 え ば ﹁ 国 際 市 場 価 値 は こ れ ら 国 際 個 別 価 値 の 平 均 値 と み な す べ き で あ る 。 イ ギ リ ス か ら ラ シ ャ が 輸 出 さ れ る の は 、 国 噛 内 価 値 で は ポ ル ト ガ ル よ 肪 も 高 い が 、 国 際 価 値 で は ポ ル ト ガ ル よ り も 低 い た め で あ る 。 ラ シ ャ の 国 際 市 場 価 値 は 、 こ の 高 い ポ ル ト ガ ル                                                 (7 ) の 国 際 価 値 と 低 い イ ギ リ ・ス の 国 際 価 値 と の 平 均 値 で あ る 。 ﹂ 従 っ て 、 メ ル パ ル ト に お け る 国 際 価 値 ど 国 際 市 場 価 値 の 関 係 は 、 逆 に 言 え ば 松 井 教 授 の い わ れ る ﹁ 比 較 生 産 費 説 の 上 に 立 っ て 、 国 際 市 場 価 値 を           (8 ) 示 そ う と す る ﹂ も の と 言 え よ う 。   唯 、 ズ ル バ ル ト の 場 合 、 以 上 の よ う に 国 際 個 別 価 値 の 平 均 値 と し て 計 算 さ れ た 国 際 市 場 価 値 と い う 解 釈 が 妥 当 で あ る と し て も 、 当 該 商 品 の 国 民 的 価 値 か ら 国 際 個 別 価 値 へ の 労 働 の 還 算 は ﹁ 金 生 産 に お                       (9 ) け る 生 産 性 の 格 差 に よ っ て ﹂ お こ な わ れ て い る の で は な く 、 当 該 商 品 の 生 産 性 格 差 と い う 供 給 要 因 と 供 給 価 格 11 労 働 力 再 生 産 の 価 値 を 規 定 す る 当 該 商 品 へ の 世 界 的 範 囲 に お け る 社 会 的 有 効 需 要 の 大 き さ に よ っ て 規 定 さ れ る 。 換 言 す れ ば 、 メ ル バ ル ト の 場 合 、 国 際 市 場 価 = ﹂ ○ 値 が 当 該 商 品 に 対 す る 世 界 的 範 囲 で の 社 会 的 必 要 消 資 に 照 応 し た 、 世 界 労 働 の 体 化 な の で あ る か ら 、 世 界 労 働 を 尺 度 と す る 限 り 、 国 民 的 な 範 囲 で の 社 会 的 に 必 要 な 消 費 11 需 要 の 大 き さ は 一 応 、 該 商 品 全 体 へ の 社 会 的 必 要 と は 無 関 係 と な る か ら 、 逆 に い え ば 世 界 市 場 で 、 ヘ      ヘ     へ 国 民 的 な 社 会 的 必 要 労 働 に 照 応 し た 社 会 的 に 必 要 た 消 費 ロ 有 効 需 要 が 世 界 的 な 範 囲 で の 社 会 的 に 必 要 な 需 要 11 消 費 の ど れ ほ ど の 大 き さ の 可 除 部 分 と し て 評 価 さ れ て い る か と い う こ と に な り 、 こ の 逆 に 、 世 界 労 働 と 世 界 的 な 消 費 に よ っ て 規 定 さ れ て く る 国 民 的 労 働 の 部 分 が 国 際 個 別 価 値 に ほ か な ら な い 。   以 上 の よ う に 彼 の 国 際 価 値 概 念 を 解 釈 す れ ば 、 次 に 国 際 価 値 の 量 的 決 定 が 問 題 に な ろ う 。 ヴ ィ ゴ ッ キ ー に よ れ ば 、  ﹁生 産 物 の 一 単 位 の 社 会 的 価 値 ( 11 市 場 価 値 ) は そ の 部 門 で 生 産 さ れ た 社 会 的 価 値 総                                         (10 ) 額 が 生 産 物 の 量 に ふ り あ て ら れ た も の に ひ と し い ﹂ 。  生 産 部 門 内 部 の 競 争 は 前 述 し た よ う に 、 生 産 条 件 の 三 つ の 等 級 の 範 囲 の 中 で 市 場 価 値 を 決 定 す る が 、 こ の 場 合 ぎ ル ク ス に よ れ ば 、  ﹁ ど の 等 級 が 平 均 . 価 値 を 確 定 す る の に 決 定 的 で あ っ た か と い う こ と は 、 主 と し て こ れ                                                       (11 ) ら の 諸 等 級 の 数 の 関 係 、 す な わ ち 比 例 的 大 き さ の 関 係 に 依 存 す る ﹂ 。 ヴ ィ ゴ ッ キ ー は こ の マ ル ク ス の 規 定 を ﹁ こ の 等 級 に 属 す る そ れ ぞ れ                                                         (12 ) の 資 本 家 が 市 場 に 提 供 す る 生 産 物 の い ろ い ろ な 量 を 考 慮 し て い る ﹂ も の と 註 釈 す る 。  ﹁ つ ま り 市 場 価 値 と は そ も そ も そ の 生 産 部 面 の ﹃ 商 品 の 総 量 が 必 要 と す る 社 会 的 労 働 時 間 の 総 量 に よ っ て ﹄ そ の 最                             (13 ) 大 値 と 最 小 値 と の 間 で 規 定 さ れ る ﹂ 。  ま た ﹁ 社 会 的 に 必 要 な 労 働 時                                                         ヘ   へ   間 の 総 量 の 大 き さ 、 し た が っ て ま た 市 場 価 値一 の 大 き さ は 同 じ く 社 会

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' ヤ     ト     ヤ     し     ル     ル     し     ヘ     ル     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヤ    も     レ     し     ヤ 的 生 産 の 全 体 系 に 占 め る そ の 部 門 の 比 重 に よ っ て き ま る 。  ( 傍 点 -中 嵩 ) い ま 、 そ の 部 門 で は 平 均 的 生 産 諸 条 件 が 優 勢 で あ る が 、 生 産 物 の 総 量 が 社 会 的 生 産 体 系 に お け る こ の 部 門 に ﹃ わ り あ て ら れ た ﹄ 社 会 的 に 必 要 な 労 働 時 間 以 上 で あ る と す れ ぽ 、 生 産 物 の 市 場 価 値 は 、 そ の 部 門 の 生 産 物 の 基 本 的 量 が 平 均 的 生 産 諸 条 件 に 応 じ て 生 産 さ れ た の に 平 均 的 生 産 諸 条 件 に よ っ て で は な く 、 よ り 優 良 な 生 産 諸 条 件                         (14 ) に よ っ て 測 ら れ る こ と に な る L 。   か く て 市 場 価 値 は ﹁ 現 実 に 生 産 さ れ た 価 値 ﹂ で あ り 、 他 面 で ﹁ 虚 偽 の 社 会 的 価 値 ﹂ で も あ る 。   右 の ヴ イ ゴ ッ キ ー の 規 定 に 照 し て 再 評 価 す れ ば 、 メ ル バ ル ト の 所 謂 、 世 界 労 働 に よ っ て 測 っ た 社 会 的 に 必 要 な 労 働 支 出 と は 、 国 際 的 な 輸 出 品 生 産 体 系 の 裡 で 当 該 部 門 が 占 め る 比 重 11 そ の 生 産 条 件 と 、 他 方 に お け る 該 部 門 生 産 物 へ の 社 会 的 消 費 11 社 会 的 需 要 の 均 衡 に よ っ て 規 定 さ れ る 大 き さ に ほ か な ら な い 。 従 っ て 、 メ ル バ ル ト の 所 謂 国 際 価 格 ( 世 界 価 格 ) は 国 際 市 場 価 値 に よ っ て そ の 水 準 を 規 制 さ れ 夫 に 収 斂 し つ つ 、 各 国 際 個 別 価 値 と は 乖 離 す る が 、 世 界 市 場 で の 当 該 商 品 生 産 部 冊 全 体 と し て は 両 者 は 一 致 し 、 価 値 法 則 は 貫 徹 す る 。   メ ル バ ル ト の 前 掲 の 完 全 特 化 ・ 二 国 二 財 の 単 純 な シ ェ ー マ ( 第 一 表 ) か ら 推 論 す れ ば 、 生 産 性 が 硬 直 的 で 夫 々 の 生 産 費 構 造 、 従 っ て そ の 格 差 構 造 (仮 定 で は 故 に 世 界 と 自 国 の 生 産 費 比 較 構 造 ) が 安 定 的 で あ る 場 合 、 世 界 市 場 に 於 け る 社 会 的 に 必 要 な 労 働 と 社 会 的 に 必 要 な 消 費 は 二 種 の 商 品 の 国 際 市 場 価 値 と し て 均 衡 ・ 現 成 し 、 し か も 商 品 交 換 比 率 を 一 定 と し て 世 界 労 働 で 測 っ た 夫 々 の 時 化 商 品 価 値 ( H 国 際 個 別 価 値 ) よ り 高 い 水 準 に 規 制 さ れ て ぐ る よ う な 独 立 変 数 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 で あ る 。 勿 論 、 こ れ は マ ル ク ス の テ ー ゼ 、  ﹁ す な わ ち 需 要 の 原 則 を 規 制 す る も の は 、 根 本 的 に は 、 い ろ い ろ な 階 級 の 相 互 間 の 関 係 に よ                                     (15 ) っ で 、 ま た 夫 々 の 階 級 の 経 済 的 状 態 に よ っ て ﹂ 規 制 さ れ る 意 味 で あ             \                                      (16 ) り 、 市 場 価 値 が 需 要 供 給 を 規 定 す る と い う 規 定 と 抵 触 す る も の で は な い 。                                                     (17 )   国 際 価 値 と 国 際 市 場 価 値 を 全 然 同 一 の も の と み る 見 解 で は 、 世 界 市 場 に わ た っ て 需 給 均 等 な ば あ い に 成 立 す る 均 衡 価 格 に よ っ て 表 示 さ れ る 価 値 が 国 際 価 値 で あ り 、 そ れ は 需 給 の 均 等 と 不 均 等 を 、 従 っ て 国 際 市 場 価 格 の 変 動 を 規 制 す る 、 X 生 産 に 関 し 世 界 的 平 均 的 な 労 働 の 或 る 分 量 で あ る と す る 。 そ し て 単 純 商 品 生 産 国 の 時 化 商 品 は 国 際 価 値 の 法 則 に よ り 、 資 本 主 義 の 夫 は 国 際 市 場 価 値 法 則 に よ り 規 制 さ れ る と す る が 、 前 者 の 場 合 、 二 国 二 財 を と り 、 価 値 形 態 と し て 1 国 の X 1 単 位 、 Y 1 単 位 を 夫 々 金 G 量 に 1 労 働 日 、 豆 国 の X 施 単 位 Y % 単 位 を 夫 々 金 % G 量 11 1 労 働 日 と す れ ば 、 そ の 価 格 形 態 は X 1 単 位 に つ き 王 国 で は 金 G 量 、 皿 国 で は 金 2 G 量 、 Y 1 単 位 に つ き 1 国 で は 金 G 量 、 . 豆 国 で は 全 % G 量 と な る か ら 、 今 単 純 商 品 X Y の 国 際 価 値 が 夫 々 % G 量 、 % G 量 に 走 っ た と す れ ば 、   ﹁ こ れ ら の 国 際 価             ユ 値 は 各 商 品 に つ い て 両 国 の 需 給 の 均 等 を 規 制 す る 。 そ れ ゆ え 工 国 は 皿 国 の Y 商 品 輸 出 に 恰 か も 見 合 う だ け の Y 商 品 の 輸 出 を 行 な う 。 例 え ば 1 国 は X 商 品 四 単 位 を 輸 出 し 、 皿 国 か ら Y 商 品 九 単 位 を 輸 入 す る 。 輸 出 入 は 国 際 価 値 で あ ら わ せ ば と も に 金 6 G 量 で あ っ て 相 等 し ( 18 ) い 。﹂ ' こ れ は メ ル バ ル ト の 考 え 方 と 基 本 的 に は 同 じ 立 場 で あ る と い え る が 、 前 記 シ ェ ー マ に お け る 当 初 の ﹁ 価 値 形 態 ﹂ を 国 民 的 市 場 価 一 二 一

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● , 研 究 ノ ー ト   メ ル バ ル ト に 於 け る 国 際 価 値 論 の 方 法 値 と み 、 更 に ﹁ 価 格 形 態 ﹂ を 国 際 個 別 価 値 と 想 定 し 、 そ の 平 均 値 が   ﹁ 国 際 価 値 ﹂ と し て 国 際 市 場 価 値 を 形 成 す る と み れ ば 、 国 際 市 場 価 値 の 法 則 が 一 元 的 に 適 用 可 能 な の で あ っ て 、 正 し く 国 際 価 値 の 本 質 た る 国 際 市 場 価 値 と 形 態 規 定 た る 国 際 個 別 価 値 は 区 別 さ れ よ う 。 ち な み に 、 こ の よ う な 国 際 交 換 は 等 価 交 換 と し て し か 現 成 し な い 。 メ ル バ ール ト 自 身 の 国 際 価 値 に よ る 社 会 的 な 需 給 調 節 メ カ ニ ズ ム は 体 系 的 に は 精 密 を 欠 く が 、 考 え 方 は 以 上 と 一 致 す る 。 ロ シ ア 版 編 集 者 、 ロ ギ ン ス キ ー は ヴ イ ゴ ッ キ ー の 市 場 価 値 規 定 に 添 う メ ル バ ル ト の 国 際 市 場 価 値 の 大 き さ を 決 定 す る 一 般 的 な フ ,ア ク タ ー と し て の 社 会 的 必 要 (有 数 需 要 ) と い う 概 念 を 例 外 的 ケ ー ス と し て 批 判 し 、 更 に メ ル バ ル ト が 実 例 と し て 外 国 貿 易 の 中 で 優 勢 な 地 位 に あ る 加 工 工 業 の 、 製 品 を 採 り あ げ る の で は な く 、 そ の 市 場 価 値 が 差 額 地 代 に 基 い て 、 即 ち 、 最 も 高 い 生 産 支 出 に も と づ い て 形 成 せ ら れ る 原 料 商 品 を 専 ら                         (19 ) 採 り あ げ る の は 疑 問 と す る 。 し か し 、 現 実 の 世 界 市 場 が 帝 国 主 義 国 と 後 進 国 を 主 要 な 対 極 と す る 垂 直 的 分 業 (水 平 分 業 も 一 部 混 交 す る が ) 体 制 で 固 め ら れ て い る 以 上 、 世 界 市 場 の 大 多 数 を 占 め る 後 進 国 の 輸 出 可 能 な 特 化 商 品 た る 第 一 次 製 品 の 国 際 価 値 形 成 に 焦 点 が あ て ら れ る の は 当 然 で あ ろ う 。 ま た 、 批 判 の 第 一 点 に 関 し て は 、 マ ル ク ス ・ テ ー ゼ の 解 釈 如 何 に 拘 る が 、 国 際 貿 易 に お け る 需 要 の 問 題 は 、 貿 易 当 事 国 の 商 品 価 値 決 定 と 変 動 の 基 本 的 な 要 因 た り う る 点 で は 疑 問 の 余 地 は な い 。 需 要 の 増 大 が 、 該 商 品 の 供 給 に 対 す る 社 会 的 需 要 の 超 過 11 購 買 者 間 の 競 争 を 媒 介 と し て 該 商 品 価 値 に 対 す る 価 格 の 超 過 腔 上 昇 に み ち び き 、 こ 九 に よ り 、 こ の 新 価 楮 水 準 で 平 均 利 潤 を 実 一 二 二 現 出 来 る 生 産 者 の 数 は 、 こ の 部 門 へ の 資 本 と 労 働 の 移 動 に よ る 該 商 品 の 生 産 拡 大 を 通 じ て 増 大 し 、 こ の 新 し い 需 要 と 供 給 の 均 衡 比 率 の 下 で 、 世 界 市 場 に お け る 該 商 品 の 生 産 者 の 比 重 が 変 化 す れ ば 、 換 言 す れ ば 、 生 産 費 用 が 中 位 の 水 準 よ り 高 い な ら ば ( H 生 産 条 件 の 変 化 ) ま た 国 際 市 場 価 値 自 体 も 騰 貴 す る の で あ る 。 メ ル パ ル ト の 前 記 完 全 特 化 の 単 純 表 式 で 右 の 過 程 は 論 証 さ れ る が 、 国 際 交 換 に お け る 需 要 フ ァ ク タ ー を 部 分 特 化 の よ り 精 緻 な 表 式 に 導 入 さ れ た も の と し て 例 え ば 、 木 下 教 授 の 生 産 性 の 異 る 二 国 二 財 の ケ ー ス で の ﹁国 際 交 換 に 伴 う 輸 入 国 の 市 場 価 値 の 下 落 と 輸 出 国 の 市 場 価 値 の 騰 貴 と い う 両 国 に お け る 市 場 価 値 の 変 動 を 通 じ て 、 両 国 の 市 場 価 値 は 一 致 す る ﹂ と       (20 ) い う 命 題 が 指 摘 で き る 。 こ の 場 合 、 国 際 市 場 価 値 の 形 成 は 否 定 さ れ る が 、 メ ル バ ル ト の 所 謂 社 会 的 消 費 と 供 給 が 均 衡 す る 条 件 下 で の 国 民 的 価 値 変 動 が ヨ リ 明 確 に な る の で あ っ て 、 完 全 特 化 の 場 合 は 、 両 商 品 の 世 界 市 場 で の 相 互 需 要 が 輸 出 国 の 生 産 条 件 の み で 与 え ら れ る か ら 、 需 給 は 短 絡 す る 。   国 民 的 市 場 価 値 と 国 際 価 値 の 関 係 に つ い て メ ル パ ル ト の 場 合 、 世 界 市 場 を 世 界 的 単 一 市 場 と 考 え て い る 傾 向 が 強 い が 、 さ り と て ﹁ 国 際 市 場 価 値 が 成 立 す る や 否 や 、 各 々 の 国 の 市 場 価 値 は 消 滅 し 、 国 際 的 に 市 場 価 値 の 法 則 が 貫 徹 す る や 否 や 、 国 民 的 な 市 場 価 値 の 法 則 は                 (21 ) 雲 散 霧 消 し て し ま う ﹂ と 考 え る わ け で は な い 。 棉 花 の 国 内 市 場 価 値 と そ の 国 際 価 値 は 継 起 的 に で は な く 、 同 時 的 に 形 成 さ れ る の で あ る 。 .

参照

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