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tokugikon
2016.5.13. no.281
コミュニケーションの場としての
特技懇へ
平成28年度特許庁技術懇話会代表委員
酒井 朋広
平成 28 年度の代表委員を務めさせていただきます 平成元年入庁の酒井朋広と申します。不慣れな部分が 多々あるかと思いますが、1 年間よろしくお願い致し ます。
この任をいただくまでは、「特許庁技術懇話会」(以
下「特技懇」と記します。)が何を目的とし、何をすべ き会なのか、恥ずかしながら真面目に考えたことがあ りませんでした。
会則をみると、第 2 条に「本会は会員相互の親睦と 研さんならびに地位の向上をはかりあわせて特許行政 に寄与し科学技術の振興をはかることを目的とす る。」とあり、第 3 条には具体的な事業(以下)が明記 されています。
1. 会報の発行
2. 会員名簿その他印刷物の発行
3. 会員相互の親睦と研さんに必要な事業
4.会員の地位の向上をはかるに必要な事項の検討及 び意見の具申
5. その他本会の目的達成に必要な事業
年 4 回の特技懇誌の発行、特技懇ハンドブックの発 行、特技懇懇親会の開催は皆様に良く知られた事業で す。その他にセミナーや意見交換も行っていますが、 残念ながら参加人数を限らせていただいております。 特技懇の会員は、特別会員を含めて約2700 名いらっ しゃいますので、全ての方々への親睦や研さんに必要 な事業というのはなかなかできることではありません。 そもそも懇話会とは、懇話の意味である「打ち解け て親しく話し合うこと。また、その話。懇談。」から 名付けられたものと思われますが、発足当時(1934 年)はこの意味のとおりできたのかもしれませんが、
これだけの大所帯になると情報等の発信が特技懇の委 員・幹事から一方通行になることは仕方ないかもしれ ません。
話は少々ずれますが、審判の業務を希望される審査 官は多くいらっしゃると聞きます。その一因として、 審査の業務よりも審判の業務の方がコミュニケーショ ンする機会が多いからではないかと思います。審判官 は、1 件の案件に対して合議(通常 3 名)をして結論 を導きます。その合議でお互いの意見を言い合い、合 議体としての判断をまとめる過程で、自然にコミュニ ケーションができ、自分自身の判断が他の審判官と隔 たりはないか等の確認ができ、自己承認欲求が満たさ れていると考えられます。
組織が大きくなればなるほど、自らコミュニケー ションを積極的に図ろうとしないと、一見楽に感じる かもしれませんが、結局のところ承認欲求が満たされ ず、徐々にやる気を失い、組織に対して消極的な態度 になるかもしれません。特技懇にも当てはまるかもし れません。皆様それぞれが特技懇の意義について考 え、その活動について積極的に意見や提案をし、参加 していただければ、きっと皆様にとって存在意義のあ る組織になり、文字通りの「懇話会」になっていくの ではないでしょうか。