遺跡紹介
原 遺 跡
長谷川 一英
【遺跡の位置】
S=1/10,000
【遺跡の概要】
原遺跡は岡山市北区御津宇垣に位置します。旭川とその支流によって形成された微高地上とそ の北側の緩斜面上に立地する、面積約 370,000 ㎡の縄文時代~中世の集落遺跡です。
発掘調査は 1982 年に確認調査、85 ~ 88 年に圃場整備に伴う調査、90 年に消防署建設に伴う 調査が行われています。圃場整備に伴う調査では弥生~古墳時代の竪穴建物 42 棟、掘立柱建物 20 棟が見つかり、多量の弥生土器、奈良時代の瓦等が出土しました。消防署建設に伴う調査で は弥生時代後期の水田、縄文時代晩期の川が見つかり、川からは縄文時代晩期の土器や石器が出 土しました。縄文土器はかつて「原下層式」といわれていたものを含んでいます。縄文時代の集 落は見つかっていませんが、土器が摩滅していないことから、近くに集落があるようです。
【文 献】
鎌木義昌・江坂進 1958 年「岡山縣御津町原遺跡 - 縄文晩期の土器を中心として -」『瀬戸内考古学』 第 2 号 瀬戸内考古学会
松本和男 1983 年「原遺跡」『岡山県埋蔵文化財発掘調査報告』54 岡山県教育委員会 二宮治夫 1988 年「原遺跡」『御津町埋蔵文化財発掘調査報告』3 御津町教育委員会
内田亮 1989 年「原遺跡 山条 ・ 冨谷地区」『御津町埋蔵文化財発掘調査報告』5 御津町教育委員 会
長谷川一英 2002 年「備前原遺跡」『御津町埋蔵文化財発掘調査報告』10 御津町教育委員会