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社会福祉法人普及啓発パンフレット

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Academic year: 2018

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法⼈経営の適正化と財務規律の確保を⽬指して

東京都 福祉保健局

新しい社会福祉法⼈

制度の概要

(2)

1

1 改正の背景 ... 2

2 改⾰のポイント ... 3

3 新しいガバナンス構造の概観 ... 4

4 評議員及び評議員会について ... 6

5 役員と理事会について ... 10

6 役員の義務と責任 ... 17

7 社会福祉充実計画について ... 19

8 事業運営の透明性と情報公開義務 ... 21

9 所轄庁の監督等 ... 22

10 現存社会福祉法⼈の新制度対応⼿続きについて .. 23

⽬ 次

凡例(法令略語)

社会福祉法

社会福祉法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備

及び経過措置に関する政令

社会福祉法等の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係

省令の整備等に関する省令

一般法人 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律

(3)

1 改正の背景

社 会 福 祉 法 人 は 、 公 益 性 の 高 い 社 会 福 祉 事 業 を 行 う こ と を 目 的 と す る

非営利法人として、長年にわたり、福祉サービスを提供する中心的な役割

を果たしてきました。

この間、福祉サービスの利用の仕組みが行政による措置から利用者との

契約に移行し、また、特定非営利活動法人(NPO法人)など非営利組織

や 株 式 会 社 な ど 多 様 な 経 営 主 体 に よ る 社 会 福 祉 サ ー ビ ス へ の 参 入 が 進 む

とともに、社会福祉のニーズも多様化・複雑化してきています。

他方、手厚い税制上の優遇措置を受けている社会福祉法人の経営体制に

ついて、組織体制(ガバナンス)の改善、透明性の確保、財務規律の強化

などを求める厳しい指摘も受けてきました。

平成28年3月31日に公布された「社会福祉法等の一部を改正する法

律」による新しい社会福祉法人制度は、社会福祉法人が今後も地域福祉の

中心的な担い手としての役割を果たすことができるよう、平成18年の公

益法人制度改革も踏まえて、公益性と非営利性を備えた法人としての在り

方を徹底する観点から改革が行われたものです。

背 景 社会福祉法⼈の信頼性を担保

するために

(4)

2 改革のポイント

改革の主要点は次の5点です。

・議決機関としての評議員会を必置

・役員・理事会・評議員会の権限・責任の明確化

・親族等特殊関係者の役員等への選任の制限

・⼀定規模以上の法⼈への会計監査⼈の導⼊ 等

経営組織の

ガバナンスの

強化

・閲覧対象書類の拡⼤と閲覧請求者の国⺠⼀般への拡⼤

・計算書類・現況報告書・役員報酬基準の公表に係る規 定の整備 等

事業運営の

透明性の確保

・役員報酬基準の作成と公表、役員等関係者への特別の 利益供与を禁⽌

・純資産から事業継続に必要な財産の額を控除し、福祉 サービスに再投下可能な財産額(「社会福祉充実残額」) を明確化し、社会福祉充実残額がある社会福祉法⼈に 社会福祉事業等の実施計画(「社会福祉充実計画」)の 作成を義務付け 等

財務規律の

強化

・社会福祉事業⼜は公益事業を⾏うに当たり、⽇常⽣活

⼜は社会⽣活上⽀援を要する者に対する無料⼜は低額 の料⾦で福祉サービスを提供することを責務として規 定

地域における 公益的な取組を

実施する責務

• 都道府県の役割として、市による指導監督を⽀援

• 経営改善や法令順守について、柔軟に指導監督する仕 組み(勧告等)に関する規定を整備

• 都道府県による計算書類等の収集・分析・活⽤、国に よる全国的なデータベースの整備 等

⾏政の関与の

在り⽅

(5)

3 新しいガバナンス構造の概観

新社会福祉法人の経営を担う、法人統治機関は、評議員(評議員会)、理事(理事会)、 監事及び一定規模以上の法人における会計監査人です。

評議員会はこれまで、任意設置の諮問機関でしたが、今回の改正で、必置の機関と なり、役員や会計監査人の選任又は解任、役員報酬の決定、定款の変更などの重要事 項を決定する議決機関となりました。

理事会については、業務執行に関する意思決定機関として位置づけられるとともに、 理事の職務の執行の監督、理事長の選任・解任など、理事及び理事長に対して牽制機 能を働かせます。

一定規模を超える社会福祉法人には会計監査人を置くことが義務付けられ、公認会 計士又は監査法人が計算書類等の監査を行います。

また、社会福祉法人と評議員、理事、監事、会計監査人は、委任の関係であること が法に規定され、これによって善管注意義務(善良な管理者の注意をもって委任事務 を処理する義務)を負い、義務を怠った場合には、損害賠償責任を負うこととなりま す。

このように、評議員会・理事会による役員等の牽制、会計監査人による監査、役員 等の権限・責務・責任が明確化されたことにより、ガバナンスの強化が図られること となります。

社会福祉法⼈ 評議員(会)

監 事 会計監査⼈ 理事(会)

(6)

社会福祉法人の各機関と権限分配

組織における3つの権限、すなわち、意思決定、業務執行、監査の3機能が適 切に3つの機関に分配され、相互牽制機能がしっかりと働く機関設計となりま した。

前年度決算において収益30億円又は負債60億円を超える法人(特定社会福祉法人)は、 必ず会計監査人を設置しなければなりません。

この規模以下の法人においても任意に会計監査人を置くことができます。

なお、厚生労働省では、会計監査人を設置する法人の規模について、平成31年度以降段階 的に対象範囲を拡大する方針としています。

(7)

4 評議員及び評議員会について

 評議員は「社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者」から選任しなければ なりません。

 法人、成年被後見人、被保佐人、解散を命じられた社会福祉法人の役員並びに一定の 刑に処せられその執行を終わるまで等の人は評議員となることはできません(これら の人は役員にもなれません。)。

 当該社会福祉法人の理事、監事、職員は評議員を兼務することができません。

評議員又は役員の配偶者、三親等内の親族、その他の特殊な関係者も評議員になれな い場合及び評議員総数の3分の1を超えてはならない場合があります。

評議員の資格は

【評議員における特殊な関係者】

A当該評議員又は各役員(役員等)の婚姻届けをしていないが実質上同様の事情にある者、 役員等の使用人、役員等からの金銭等により生計を維持している者及びこれらの配偶者など の外、役員等が評議員となっている他の社会福祉法人の役職員(ただし、役員等が他の社会 福祉法人の評議員総数の半数を超える場合に限る。

B役員等が役員に就任している他の同一の団体の役職員(社会福祉法人を除く)及び国・地 方公共団体等の職員

Aの該当者は評議員になれませんが、Bの該当者は当該社会福祉法人の評議員総数の3分の 1以内であれば評議員になることが許容されます(則2の7、2の8)

(8)

 定款で定めた理事の員数を超える数でなければなりませんが、平成27年度決算にお いて収益が4億円を超えない法人については、平成29年4月1日から3年間は4人 以上としてもかまいません。

 評議員を理事や理事会が選任すると規定する定款は無効です。それ以外の選任・解任 方法を法律は規定していませんが、外部有識者を含めた評議員選任・解任委員会を設 置し、この委員会が選任・解任する方法が国の通知で例示されています。

 選任後4年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の 時までですが、定款の規定により4年を6年まで伸長することもできます(この任期 の数え方は、16ページの図を参照してください。)。

員数は

選任・解任の方法は

任期は

(9)

開催は 招集は

決議は

・ 定時 評議員 会は 、毎会 計年 度終了 後、 一 定 の 時 期に招 集 し なけれ ば な りませ ん 。 一 定 の 時期と は 、 計算書 類 の 作成期 限 が 会 計 年 度(4 月 ~ 翌年3 月 ) 終了後 3 か 月 以 内 とされ て い るため 、 6 月末日 ま で となります。

・ 定時 評議員 会の 外、法 人が 必要あ る場 合 はいつでも評議員会を招集できます。

・原則として理事(通常は理事長)が招集権者と して招集します。

・理事会の決議により次の事項を決定する必要が あります。

①評議員会の日時及び場所

②評議員会の目的である事項(議題)があるとき は、当該事項

③目的の事項に係る議案の概要

・招集権者が招集事項を記載した招集通知を、開 催日の1週間前までに書面で発出することが必 要ですが、1週間を定款で短縮することができ ます。

・評議員会は法令及び定款で定められた事項に限り決議することができます。

・議決権の行使については書面等による決議や代理人による決議は認められません。ただし、議決に 加わることのできる評議員全員が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をしたときは、当該提 案を可決する旨の評議員会の決議があったものとみなされます(いわゆる「決議の省略」)。

・ 議 決 に 加 わ る こ と の で き る 評 議 員 ( 特 別 の 利 害 関 係 の あ る 評 議 員 は 議 決 に 加 わ る こ と が で き ま せ ん。)の過半数が出席し、その過半数をもって決議します(普通決議)。

・法律の規定する一定の議題については、議決に加わることのできる評議員の3分の2以上の多数を もって決議しなければなりません(特別決議)。

必要に応じ参加

評議員

理 事

参加

参加

監 事

会計監査人

評議員会

(10)

法令で規定する評議員会決議事項及び定款で定める決議事項

普通決議の事項 特別決議の事項

○理事・監事・会計監査人の選任(法43①)

○理事・会計監査人の解任(法45の4①)

○理事・監事の報酬(法45の35②)

○計算書類の承認(法45の30)

○役員報酬基準の承認(法45の35②)

○社会福祉充実計画の承認(法55の2⑦)

○その他定款で任意的記載事項として規定した事項 例1:事業報告を評議員会承認事項とする場合 例2:評議員会運営規程を設ける場合

例3:その他の諸規程の一部を評議員会決議事項 とする場合

例4:施設の新設・大規模改修

○監事の解任(法45の4①)

○理事等の責任の一部免除(法45の20④、一般 法人113①)

○定款の変更(法45の36①)

○解散(法46①)

○吸収合併により消滅又は存続する場合の吸収 合併契約(法52)

○新設合併により消滅する場合の新設合併契約

(法54の8)

(11)

10

5 役員と理事会について

(1)理事・理事会

 理事には次に掲げる者が含まれなければなりません。

・社会福祉事業の経営に関する識見を有する者

・当該事業の区域における福祉に関する実情に通じている者

・施設を設置し、管理している場合には当該施設の管理者

当該社会福祉法人の評議員、監事との兼務は認められません。

 理事の員数は6名以上必要です。

 各理事についてその配偶者若しくは三親等以内の親族その他の特殊関係者が3人を 超えて含まれてはなりません。

 当該理事並びにその配偶者及び三親等以内の親族その他の特殊関係者が理事総数の 3分の1を超えて含まれてはなりません。

【理事における特殊な関係者】

理事と婚姻の届出をしていないが実質上婚姻関係と同様の事情にある者、理事の使用人、理 事から受ける金銭その他の財産により生計を維持している者及びこれら(理事の使用人又は 理事から受ける金銭その他の財産により生計を維持している者)の配偶者並びに理事が役員 若しくは業務を執行する社員である他の同一の団体(社会福祉法人を除く。)の役職員や国・ 地方公共団体の職員(ただし、これらの者が理事総数の3分の1を超える場合)などが規定 されています(則2の10)

員数と構成は

資格は

(12)

11

 理事は評議員会で選任・解任されます。

理事の任期は、選任後2年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員

会の終結の時までですが、定款の規定により2年未満に短縮することができます。

 理事長は理事会において選定・解職されます。

 理事長は法人を代表し、社会福祉法人の業務に関する裁 判上又は裁判外の一切の行為 をする権限があります。

 理事会は、必要に応じて社会福祉法人の業務を執行する 執行理事を選定・解職するこ とができます。

理事長と業務執行理事は

選任・解任の方法は

任期は

(13)

12

理 事 ・ 理 事 会

理事長・業務執行理事

(定期)報告

理事会

監 事

開催は 招集は

決議は

・ 開催 日や開 催回 数は特 に法 令上の 規定 は ありませんが、理事長及び業務執行理事の 職務執行報告回数(原則年4回、定款規定 があれば年2回)は最低必要です。

・事業計画・予算審議(3月)、事業報告・ 決算審議(6月)の時期に開催することが 一般的です。

・ その 他必要 に応 じて何 回で も理事 会を 開 催できます。

・原則は各理事が招集できますが、定款で特定の 理事を招集権者と決めることができます。理事 長が一般的です。

各理事は招集権者に対し、招集を請求できます。 この請求にもかかわらず理事会が招集されない 場合は、当該請求理事は自ら招集できます。

・招集権者が招集事項を記載した招集通知を、開 催日の1週間前までに書面で発出することが必 要ですが、この1週間は定款で短縮することが できます。

・理事及び監事全員の同意があれば上記の招集手 続きを経ることなく開催が可能です。

理事長・業務執行理事

選任・解任

・法令で規定する事項、法令で理事に委任できないとする事項の外、定款で特に規定した事項及び 業務執行に関し理事会の承認を求めるべきと判断される事項を決議事項とすることができます。

・理事が理事会の決議の目的である事項(議題)を提案した場合、議決に加わることのできる理事 全員が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をしたとき(監事が異議を述べたときを除く。) は、当該提案を可決する旨の理事会の決議があったものとみなされます。

・委任状か書面による決議参加は、評議員会同様認められません。

(14)

13

法令で規定する理事会決議事項及び定款で定める決議事項

法令に規定する決議事項 定款上決議事項としている事項(事例)

理事長・業務執行理事の選任・解任 評議員会招集に係る事項

計算書類、事業報告、これらの附属明細書 重要な財産の処分及び譲受け

多額の借財

重要な役割を担う職員の選任・解任

従たる事務所その他の重要な組織の設置、 変更、廃止

8 理事の職務の執行が法令及び定款に適合す ることを確保するための体制その他社会福祉 法 人 の 業 務 の 適 性 を 確 保 す る た め に 必 要 な 体制の整備

9 役員の社会福祉法人に対する損害賠償責任 の一部免除

会長、副理事長、常務(専務)理事、などの法 人 独 自 の 役 職 を 定 款 で 定 め た 場 合 の 選 任 ・ 解任

理事会運営規定など主要な法人の規程

評議員会に提出する役員候補者名簿、評議 員 選 任 ・解 任 委 員 会 に提 出 する評 議 員 候 補 者名簿

施設の新設・大規模改修

新規事業の実施・事業の廃止

特別の条件が付いた寄附の受け入れ

事業計画・収支予算書

その他業務執行に関し必要と認める事項

上記4~8は、評議員会の決議事項とすることもできますが、8は特定社会福祉法人(事業規模が政令で 定める基準を超える社会福祉法人)の場合、理事会決議事項としなければなりません。

(15)

14

(2)監事及び会計監査人

 監事には次に掲げる者が含まれなければなりません。

・社会福祉事業について識見を有する者

・財務管理について識見を有する者

 監事は、当該社会福祉法人の評議員、理事、使用人との兼務は認められません。

 会計監査人は、公認会計士又は監査法人でなければなりません。

 監事は2名以上必要です。

 監事のうちには、各役員について、その配偶者又は三親等以内の親族、その他の特殊 な関係者(則2の11)が含まれてはなりません。

監事の員数と構成は

資格は

【監事における特殊な関係者】

当該役員の婚姻届けをしていないが実質上同様の事情にある者、当該役員の使用人、当該 役員からの金銭等により生計を維持している者及びこれらの配偶者などの外、当該役員が評議 員となっている社会福祉法人の役職員(ただし、役員等が他の社会福祉法人の評議員総数の半 数を超える場合に限る。

当該役員が役員に就任している他の同一の団体の役職員(社会福祉法人を除く。及び国・ 地方公共団体等の職員

Aの該当者は監事になれませんが、Bの該当者は当該社会福祉法人の監事総数の3分の1以内 であれば監事になることが許容されます(則2の7、2の8)

(16)

15

 監事は評議員会で選任・解任します。なお、監事の選任に関する議案は監事の過半

数の同意が必要です。

 会計監査人も評議員会で選任・解任しますが、その議案内容は監事の過半数により

決定するほか、監事全員の同意による解任もできます。

監事は、選任後2年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員

会の終結の時までです。

 会計監査人は選任後1年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時

評議員会の終結の時までです。

選任・解任の方法

任期は

(17)

16

役員や評議員の任期の数え方が今までと異なっています!

役員・評議員任期の数え方

(下図は理事の例)

30

3 10

30

4

1

30

4

6

30

6 15

31

6 20

32

6 25

33

6 25

29 会 計 年 度 定 時 評 議 員 会 臨

時 評 議 員 会 甲 理 事 選 任 日

甲 理 事 就 任 日

乙 理 事 選 任 同 日 就 任 日

30 会 計 年 度 定 時 評 議 員 会 甲 理 事 任 期 満 了

改 選

31 会 計 年 度 定 時 評 議 員 会 乙 理 事 任 期 満 了

改 選

32 会 計 年 度 定 時 評 議 員 会

・ある会計年度中に選任された理事は、その会計年度の次の会計年度の計算書類等を決議する 定時評議員会終結の時までが任期の期間と計算します。

・起算日は就任日ではなく選任日であることに注意してください。

(18)

17

6 役員の義務と責任

【法人と役員等との関係】

 社会福祉法人と役員、評議員、会計監査人は民法の委任者・受任者の関係です。

従って民法に規定された善良なる管理者の義務などの法理が適用されます。

【理事の義務】

さらに、理事の場合は次のような義務が加重されます。

 法令・定款を遵守し、社会福祉法人の為に忠実にその職務を 執行する忠実義務

 自己又は第三者のために、当該社会福祉法人の事業の部類に 属する取引をしようとするとき(競業取引)は理事会の承認 が必要です。

 自己又は第三者のために、当該社会福祉法人と取引をしよう とするとき(自己取引)や社会福祉法人が理事の債務を保証 するなど社会福祉法人と理事との利害が相反する取引(利益 相反取引)については、理事会の承認が必要です。

・忠実義務

・競業取引制限

・⾃⼰取引制限

・利益相反取引制限

委任関係

法人 役員等

(19)

18

【役員等の損害賠償責任】

 評議員、役員、会計監査人は、その任務を怠ったとき(任務懈怠)は、社会福祉法人に 対し、これによって生じた損害を賠償する責任を負います。

理事はこれに加え、忠実義務、競業取引、自己取引及び利益相反取引の制限規定に違反 し、社会福祉法人に損害を与えた場合も、その損害を賠償する責任を負います。

 これらの社会福祉法人に対する損害賠償責任は下表の方法により免除できます。

また評議員、役員、会計監査人は職務執行に際し悪意又は重過失があった場合、これに よって第三者に生じた損害を賠償する責任があります。

【損害賠償責任の免除】

総評議員の同意

評議員会の

特別決議

理事会の決議

責任限定契約

・損害賠償責任の全部を免除できる。

・対象者(評議員、役員、会計監査人)

・職務を行うにつき善意無重過失の場合、法定の最低賠償責任 額を超える金額について損害賠償責任を免除できる。

・対象者(役員及び会計監査人)

・監事全員の同意が必要

・ 職務を行うにつき善意無重過失で、かつ原因やその職務執行 状況などの事情を勘案して特に必要と認める場合、法定の最 低賠償責任額を超える金額について損害賠償責任を免除で きる。

・定款でこの旨を規定することが必要

・対象者(役員及び会計監査人)

・監事全員の同意が必要

・善意無重過失の場合、あらかじめ社会福祉法人が定めた額と 法定の最低賠償責任額のいずれか高い額を限度として免除 することができる。

・定款でこの旨を規定することが必要

・対象者(非業務執行理事)

(20)

19

7 社会福祉充実計画について

一部の社会福祉法人が利益を蓄積し過大な内部留保を保有しているとの批判がありま した。公益法人では一定の計算方法により超過した財産額を「遊休財産」とし、保有 を違反とする公益認定・遵守基準を定めていますが、今回の改革はこれを一歩進め、 超過した財産(社会福祉充実残額)を、既存又は新規の社会福祉事業や公益事業に積 極的に再投下することを義務づけるものです。

社会福祉充実残額=純資産(資産-負債)-控除対象財産(事業継続に必要な額)

事業継続に必要な額=①+②+③

社会福祉事業、公益事業、収益事業の実施に必要な財産

①の財産のうち固定資産の再取得等に必要な額に相当する財産

翌事業年度において①の事業実施のため最低限必要となる運転資金

【社会福祉充実事業の選定】

社会福祉充実残額は、次の優先順位により再投下対象事業を企画選定します。

第1順位 社会福祉事業又は公益事業(小規模施設であるため、法律上の社会福祉事業 に該当しない社会福祉類似事業)

第2順位 地域公益事業(日常生活又は社会生活の支援を要する住民に対し、無料又は 低廉な料金で、その需要に応じた福祉サービスを提供する事業)

第3順位 公益事業

社会福祉充実残額の計算

趣 旨

(21)

20

【社会福祉充実計画実施までの手順】

・社会福祉充実残額の算定

(残額なしの場合は所轄庁に届出)

・社会福祉充実計画原案の作成

・(地域公益事業を⾏う場合)

地域協議会等からの意⾒聴取

・公認会計⼠・税理⼠等からの意⾒聴取

・評議員会の承認

→法⼈としての社会福祉充実計画案の確定

・所轄庁への承認申請

・所轄庁承認後、社会福祉充実計画に基づく

事業実施

(22)

21

8 事業運営の透明性と情報公開義務

【情報開示の必要性】

社会福祉法人は福祉サービスを提供する高い公益性と非営利性を備えた法人であり、税制 上の優遇措置を受けていることからも、広く国民に対する説明責任を果たす必要があります。 そのため事業や財務に関する情報提供義務が規定されています。

【情報公開の内容】

 情報公開を受ける対象者に一般国民が加えられました。

 定款をはじめ事業の概要に関する詳細な報告書の開示を求めています。

 事務所閲覧と謄写だけでなく、定款、役員報酬基準、計算書類、役員等名簿、社会福 祉充実計画の内容等、事業の概要に関する報告書等については、インターネットによ る開示が必要です。

ただし、所轄庁がこれらを公開したときは、法人が自らインターネット公開をしたも のとみなされます。

(23)

22

9 所轄庁の監督等

所轄庁は、社会福祉法の施行に必要な限度において事業・財務の状況について報告を求め、 立入り検査をすることができます。また、法令、定款等に違反したり、著しく運営が適正 を欠くとき、業務改善のための勧告や命令、又は業務の停止、役員の解職勧告をすること ができます。他の方法により監督の目的が達成できない場合は、解散を命令することがあ ります。

 公益事業や収益事業を行う社会福祉法人には、業務の停止命令をすることがあります。

 社会福祉法人が所轄庁に届出すべき事項、認可・承認申請すべき事項はすべて法令で規定 しています。

(24)

23

10 現存社会福祉法人の新制度対応手続きについて

現存する社会福祉法人は、新制度の施行日(平成29年4月1日)に備えて、いくつか の準備作業をしておく必要があります。この準備作業は大きく分けて定款の変更と評議員 などに関連する人事に係る人選です。

【定款の変更】

新制度では、評議員会が必置機関となり、会計監査人も一定規模以上の場合は選任しな ければなりません。また、役員(理事、監事)の資格、員数と構成、任期など並びに評議 員会や理事会の招集、議題、決議方法、運営方法などの詳細が規定されました。さらには、 役員の義務と責任、情報公開の内容、方法なども新しく規定されました。

そこで、現存法人は、新法の施行日までに、現在の定款を新法に則して変更する必要が あります。この変更案は所轄庁に申請し、認可を得る必要があります。定款は法人のいわ ば憲法にも相当するものであり、厚生労働省の定款例などを参照し、現理事会等の機関で 十分検討して、適切に対応するよう留意してください。

【評議員その他の人選】

現在評議員を置いている法人も新法に則した評議員を選任し直さなければなりません。 また、その選任機関としては評議員選任・解任委員会を設けて、ここで選任することが 推奨されていますから、その委員会の委員も選任する必要があります。

また、会計監査人を設置する場合はその人選も必要です。

さらに、理事、監事などもその資格要件、構成、員数、任期計算などが新法で規定され ており、平成29年の定時評議員会から適用されますので、現在の役員が、これらの要件 に合致しない場合は、人選をしておく必要があります。

【社会福祉充実計画の策定準備】

平成28年会計年度より、所定の計算方法により算出した社会福祉充実残額の発生が予 想される場合は、その計画案の内容につき、関係者間で協議し、準備しておく必要があり ます。平成29年定時評議員会後遅滞なく計画の承認を所轄庁に申請し、その計画を実施 していかなければなりません。

次⾴で今後のスケジュールをまとめていますので参考にしてください。

(25)

24

現存社会福祉法人の当面のスケジュール

新社会福祉法人制度に関する相談窓口

新社会福祉法人制度に関する相談窓口

〜12 ⽉ 1 ⽉〜3 ⽉ 4 ⽉〜6 ⽉ 定時評議員会以降 定款

定款変更申請・ 同認可

変更後定款施行

(4/1)

評議員 評議員会

・評議員選任・ 解任委員会開

・新評議員選任

・新評議員就任

(4/1)

・定時評議員会

( 決 算 等 、 新 役 員 、 会 計監査人選任、社会福 祉充実計画)

役員 理事会

・評議員選任・ 解任委員会候 補者の人選

・新評議員候補 者の人選作業

・理事会

( 新 役 員 候 補 業、事業計画、 予算)

・理事会

事業報告・決 算 、 新 役 員 ・ 会 計 監 査 人 候 補 者 名 簿 、 社 会 福 祉 充 実 計 画等)

・新役員任期開始

・新理事会

(理事長等選定)

会計監査人

・ 会 計 監 査 人 候補者人選作

・会計監査人候 補者選定

・予備調査及び 改善期間

・予備調査及び 改善期間

・会計監査人契約締結

・監査準備作業開始

社会福祉 充実計画

・社会福祉充実 残額及び社会 福祉充実計画 の検討

・社会福祉充実 残額及び社会 福祉充実計画 の検討

・社会福祉充実 残額確定

・社会福祉充実 計画の検討

・ 社 会 福 祉 充 実 計 画 の 策定

・所轄庁申請 平成28年 平成29年

(26)

25

<新社会福祉法人制度に関する相談窓口>

部署 電話 FAX

東京都

福祉保健局指導監査部指導調整課 社会福祉法人担当

0 3 - 5 3 2 0 - 4 0 4 4 0 3 - 5 3 8 8 - 1 4 1 6

千代田区 保健福祉部福祉総務課厚生係 0 3 - 5 2 1 1 - 4 2 1 1 0 3 - 3 2 3 9 - 8 6 0 6

中央区 福祉保健部管理課庶務係 0 3 - 3 5 4 6 - 5 3 4 3 0 3 - 3 2 4 8 - 1 3 2 2

港区 保健福祉支援部保健福祉課管理係

0 3 - 3 5 7 8 - 2 3 7 3 0 3 - 3 5 7 8 - 2 3 8 2

0 3 - 3 5 7 8 - 2 3 9 8

新宿区 福祉部地域福祉課福祉計画係 0 3 - 5 2 7 3 - 3 5 1 7 0 3 - 3 2 0 9 - 9 9 4 8

文京区 福祉部福祉政策課福祉企画係 0 3 - 5 8 0 3 - 1 2 0 1 0 3 - 5 8 0 3 - 1 3 5 0

台東区 福祉部福祉課庶務係 0 3 - 5 2 4 6 - 1 1 7 3 0 3 - 5 2 4 6 - 1 0 5 9

墨田区 福祉保健部厚生課社会福祉法人係 0 3 - 5 6 0 8 - 1 1 6 9 0 3 - 5 6 0 8 - 6 4 0 3

江東区 福祉部福祉課事業指定係 0 3 - 3 6 4 7 - 4 9 6 1 0 3 - 3 6 4 7 - 9 1 8 6

品川区 福祉部福祉計画課指導担当 0 3 - 5 7 4 2 - 6 9 1 7 0 3 - 5 7 4 2 - 6 7 9 7

目黒区

健康福祉部健康福祉計画課 指導検査係

0 3 - 5 7 2 2 - 9 6 0 2 0 3 - 5 7 2 2 - 9 3 4 7

大田区 福祉部福祉管理課法人指導担当 0 3 - 5 7 4 4 - 1 2 1 5 0 3 - 5 7 4 4 - 1 5 2 0

世田谷区 保健福祉部指導担当課指導調整係 0 3 - 5 4 3 2 - 2 9 3 4 0 3 - 5 4 3 2 - 3 0 1 7

渋谷区 福祉部管理課指導監査主査 0 3 - 3 4 6 3 - 1 8 3 2 0 3 - 5 4 5 8 - 4 9 3 6

中野区

健康福祉部福祉推進分野 指導検査担当

0 3 - 3 2 2 8 - 8 7 5 7 0 3 - 3 2 2 8 - 5 6 6 2

杉並区

保健福祉部管理課 社会福祉法人指導担当

0 3 - 3 3 1 2 - 2 1 1 1

( 内線3 0 7 5 )

0 3 - 5 3 0 7 - 0 7 7 4

豊島区

保健福祉部福祉総務課 社会福祉法人グループ

0 3 - 4 5 6 6 - 2 4 2 2 0 3 - 3 9 8 1 - 4 3 0 3

北区 健康福祉部健康福祉課健康福祉係 0 3 - 3 9 0 8 - 9 0 1 5 0 3 - 3 9 0 8 - 6 6 6 6

荒川区 福祉部福祉推進課管理係

0 3 - 3 8 0 2 - 3 1 1 1

( 内線2 6 1 1 )

0 3 - 3 8 0 2 - 0 2 0 2

板橋区 福祉部管理課社会福祉法人指導係 0 3 - 3 5 7 9 - 2 5 6 8 0 3 - 3 5 7 9 - 2 0 4 6

練馬区 福祉部管理課社会福祉法人係 0 3 - 5 9 8 4 - 1 3 1 8 0 3 - 5 9 8 4 - 1 2 1 4

足立区 福祉部福祉管理課法人指導調整 0 3 - 3 8 8 0 - 5 7 3 2 0 3 - 3 8 8 0 - 5 6 1 4

葛飾区

福祉部福祉管理課 施設整備法人指導係

0 3 - 5 6 5 4 - 8 6 0 3 0 3 - 5 6 9 8 - 1 5 3 0

江戸川区 福祉部福祉推進課庶務係 0 3 - 5 6 6 2 - 0 0 3 1 0 3 - 3 6 5 2 - 9 8 5 7 自治体名

窓口部署

(27)

26

<新社会福祉法人制度に関する相談窓口>

部署 電話 FAX

八王子市

福祉部指導監査課

社会福祉法人認可監督担当

0 4 2 - 6 2 0 - 7 4 5 0 0 4 2 - 6 2 2 - 7 0 1 8

立川市

福祉保健部福祉総務課 地域福祉推進係

0 4 2 - 5 2 8 - 4 7 9 9 0 4 2 - 5 2 9 - 8 6 7 6

武蔵野市 健康福祉部地域支援課 0 4 2 2 - 6 0 - 1 9 4 1 0 4 2 2 - 5 1 - 9 2 1 8

三鷹市 健康福祉部地域福祉課地域福祉係

0 4 2 2 - 4 5 - 1 1 5 1

( 内線2 6 1 5 )

0 4 2 2 - 2 9 - 9 6 2 0

青梅市 健康福祉部福祉総務課法人指導係

0 4 2 8 - 2 2 - 1 1 1 1

( 内線2 6 5 2 )

0 4 2 8 - 2 2 - 3 5 0 8

府中市

福祉保健部地域福祉推進課 指導検査係

0 4 2 - 3 3 5 - 4 2 6 4 0 4 2 - 3 3 5 - 7 8 0 2

昭島市

保健福祉部生活福祉課 社会福祉法人担当

0 4 2 - 5 4 4 - 5 1 1 1

( 内線2 1 2 3 )

0 4 2 - 5 4 6 - 8 8 5 5

調布市 福祉健康部福祉総務課地域福祉係 0 4 2 - 4 8 1 - 7 1 0 1 0 4 2 - 4 8 1 - 7 0 5 8

町田市 地域福祉部福祉総務課認可指導係 0 4 2 - 7 2 4 - 4 0 9 4 0 5 0 - 3 1 0 1 - 0 9 2 8

小金井市 福祉保健部地域福祉課地域福祉係 0 4 2 - 3 8 7 - 9 9 1 5 0 4 2 - 3 8 4 - 2 5 2 4

小平市 健康福祉部生活支援課管理指導担当 0 4 2 - 3 4 6 - 9 5 3 7 0 4 2 - 3 4 6 - 9 4 9 8

日野市 健康福祉部福祉政策課

0 4 2 - 5 8 5 - 1 1 1 1

( 内線2 8 1 2 )

0 4 2 - 5 8 3 - 4 1 9 8

東村山市 健康福祉部地域福祉推進課

0 4 2 - 3 9 3 - 5 1 1 1

( 内線3 1 8 4 )

0 4 2 - 3 9 4 - 7 3 9 9

国分寺市 福祉保健部地域福祉課福祉計画係

0 4 2 - 3 2 5 - 0 1 1 1

( 内線5 6 6 )

0 4 2 - 3 2 5 - 9 0 2 6

国立市

健康福祉部福祉総務課 地域福祉推進係

0 4 2 - 5 7 6 - 2 1 1 1

( 内線1 5 2 )

0 4 2 - 5 7 6 - 2 1 3 8

福生市

福祉保健部社会福祉課 庶務・ 福祉計画担当

0 4 2 - 5 5 1 - 1 5 2 2 0 4 2 - 5 5 2 - 5 1 5 0

狛江市 福祉保健部地域福祉課地域福祉係

0 3 - 3 4 3 0 - 1 1 1 1

( 内線2 2 3 1 )

0 3 - 3 4 8 0 - 1 1 3 3

東大和市 福祉部福祉推進課指導調整係

0 4 2 - 5 6 3 - 2 1 1 1

( 内線1 1 3 3 )

0 4 2 - 5 6 3 - 5 9 3 0

清瀬市

健康福祉部地域包括ケア推進課 福祉総務係

0 4 2 - 4 9 7- 2 0 5 6 0 4 2 - 4 9 5 - 9 2 2 2

東久留米市 福祉保健部福祉総務課福祉政策係 0 4 2 - 4 7 0 - 7 7 4 1 0 4 2 - 4 7 0 - 7 8 0 8

武蔵村山市

健康福祉部地域福祉課 地域福祉グループ

0 4 2 - 5 6 5 - 1 1 1 1

( 内線1 5 2 )

0 4 2 - 5 6 5 - 1 5 0 4

多摩市

健康福祉部福祉総務課 福祉総務担当

0 4 2 - 3 3 8 - 6 8 3 9 0 4 2 - 3 3 7 - 7 6 6 0

稲城市 福祉部生活福祉課地域福祉係

0 4 2 - 3 7 8 - 2 1 1 1

( 内線2 1 3 )

0 4 2 - 3 7 8 - 5 6 7 7

羽村市 福祉健康部社会福祉課庶務係

0 4 2 - 5 5 5 - 1 1 1 1

( 内線1 1 6 )

0 4 2 - 5 5 5 - 7 3 2 3

あき る野市 健康福祉部生活福祉課庶務計画係 0 4 2 - 5 5 8 - 1 9 2 7 0 4 2 - 5 5 8 - 1 1 7 0

西東京市 健康福祉部生活福祉課調整係 0 4 2 - 4 3 8 - 4 0 2 4 0 4 2 - 4 2 3 - 4 3 2 1 自治体名

窓口部署

(28)

新しい社会福祉法人制度の概要

法人経営の適正化と財務規律の確保を目指して

平成 29 年 2 月発行

編集・発行/東京都福祉保健局指導監査部指導調整課

      〒 163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号       電話 03-5320-4044

印   刷/社会福祉法人 東京コロニー 東京都大田福祉工場 登録番号(28)376

古紙パルプ配合率70%再生紙を使用しています 石油系溶剤を含まないインキを使用しています

参照

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