スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育
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(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第57巻 第1号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.57,No.1. 平成18年8月 August,2006. スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育 佐々木. 北海道教育大学釧路枚美術教育講座. ArtandDesignEducationinSwedenandFinland SASAKI Tsukasa. DepartmentofArtEducation,KusiroCampus,HokkaidoUniversityofEducation. 要 旨 スウェーデン・フィンランドは,簡素で洗練された美しさと機能性を兼ね備えた工芸やデザインで知られ ている.また近年では情報通信技術を背景とした映像・メディアデザインの分野でも注目されている.手工 芸から工業デザイン,さらに情報・メディアにまで及ぶ美術工芸,デザインとその教育は,造形教育におけ る触覚的・視覚的メディアの関係を考えるためのモデルになる.両国のデザイン教育,美術教育の現状を知 るために,現地において芸術デザイン大学,総合学校,生涯教育施設を調査した.その結果,高等教育では,. ものづくりから映像・情報メディア表現にわたって特徴的な美術・デザイン教育が確認された.また,美術 工芸を特色とした初等中等教育の実践,幅広いメディアに対応した生涯教育としての美術・デザイン教育を 確認することができた.. る特徴をなしている.また近年,スウェーデン,フィ はじめに 本稿は,2005年12月に行ったスウェーデン,フィ. ンランドにおけるデザイン教育,美術教育の調査. ンランドは高度な情報通信技術を背景に,映像・メ ディアデザインにおいても知られるようになった. このように,ものづくり,産業デザインに加え. 結果を報告するものである.調査の目的は,両国. て情報,映像などのメディアデザインにおいても. の高等教育機関における美術・デザイン教育の実. 優れた表現を生むスウェーデン,フィンランドの. 態,初等中等の学校教育及び生涯教育における美. 美術工芸・デザインとそれを支える教育は,造形. 術教育の現状を把握することである.. 教育における触覚的・視覚的メディアのバランス. スウェーデン,フィンランドの工芸やデザイン. を考える上でのモデルになると考えられる.手の. は,簡素な美しさと機能性の兼備を特徴とし,世. 触覚を生かしてものをつくることと,その対極に. 界的に評価されている.木材を使った伝統的な手. ある視覚情報の操作を通して表現することとを,. 工芸から現代の工業デザインに至るまで,その洗. 教育において調和させた先行事例を,これらの国. 練された美しさと質の高さは,北欧様式とでもよベ. の教育実践に求めた.北欧諸国を対象とした調査. 107.
(3) 佐々木. 宰. としては,水島らがフィンランドのポリテクニッ. ザインに重点を置いた専門教育を行っている.学. クにおけるデザイン・工芸教育を報告したものが. 部では,1年次からの専門教育が設定されており,. ある.また,教育の情報化の事例を北欧に求めた. 専門に分化する前の共通基礎教育のための学年は. 調査には,日本視聴覚協会や日本教育工学振興会. 設けられていない.そのかわりに,専門学科にかか. による現地調査報告がある.本研究の調査では,. わらず,すべての学生に対して芸術的な基盤を形成. これらの先行調査の結果を踏まえつつ,「芸術と. させるための学科目も用意されている.色彩,形態,. メディア」の関係に着目して,高等教育,初等中. 空間,光学などの美術理論,美術史,絵画・彫刻な. 等教育,生涯教育の現場を取材した1).. どの技法,多様な造形原理を結びつけたプロジェク. 次章以降,高等教育の現場として芸術デザイン. ト研究などの授業を,学際研究学科が担当している.. 大学コンストファック(スウェーデン),ヘルシ. このように,コンストファックの教育は,専門領. ンキ芸術デザイン大学(フィンランド),初等中. 域の基礎を形成するとともに,多様なプロジェク. 等教育の現場としてアラビア総合学校(フィンラ. トを通して,経済,技術,エコロジー,人間といっ. ンド),生涯教育の現場としてアンナンタロ・アー. た側面や他の関連科目との関わりをもつものと. トセンター,アートカンパニー(フィンランド). なっているという.. における調査結果を報告し,両国の美術・デザイ ン教育の特徴をまとめていく.. コンストファックの施設・設備は規模,質とも に充実したものとなっている.校舎はエリクソン の工場を利用したものであり,建物の構造をいか. 1.コンストファック コンストファック(Konstfack)は,スウェー. し,制作・展示などの創造的な活動のためのゆと りのある空間が確保されている.入り口には,広. い展示スペースが配置され,展覧会を開催できる. デン国内で最大の国立美術大学である.1844年に. ようになっている.また,廊下の壁面や階段の踊. 職人のための日曜絵画学校として創設されて以来. り場を利用した展示空間,撮影空間が設けられる. 発展を続け,現在では,美術,工芸,デザイン,. など,機能的で合理的な配置がなされている.. 美術教員養成を担う美術・デザイン大学となり,. 教室や教育用施設は,各学科の専門教育・研究. 多くのデザイナー,芸術家を輩出している.2004. 用として確保されている部分と,必要に応じて共. 年に,キャンパスがストックホルム郊外のテレ. 同利用する部分がある.色彩学のための演習室は,. フォンプランに移され,携帯電話会社エリクソン. 共通教育の授業で使用されており,色彩学・光学. の工場跡を利用した新校舎での教育・研究活動が. のための実験器具等が備えられていた.専門教. 行われている.. 育・研究用の施設は,コンピュータ,各種機械,. 3年間の学部と2年間の大学院(修士)で学ん. 道具類などが整備されており,量的にも質的にも. でいる学生は約600人である.毎年の入学定員は. 高水準であるといえる.特に,制作実習に関わる. 110名程度であるが,受験倍率は15から20倍に及. 施設は規模が大きく,木材加工機械,テキスタイ. び,新入生の平均年齢は26歳であるという.. ルのプリント用施設などは,中規模程度の工場に. コンストファックの専門学科は,美術教員養成,. 匹敵するものであった.金属工芸の個人用作業台,. グラフィックデザインとイラストレーション,イ. 陶芸施設,ガラス工芸施設など,個人の制作実習. ンダストリアルデザイン,インテリア建築と家具. のための環境も完備しているといってよい.. デザイン,陶芸とガラス,ファインアート 金属. 学科構成や施設を見ると,コンストファックの. デザイン,テキスタイルの8学科から構成されて. 教育は,芸術家としての基盤を形成する美術的教養. いる.この学科構成からわかるように,コンスト. 教育と,デザインや工芸の現場に即した実践的な専. ファックは絵画や彫刻といった純粋美術よりもデ. 門教育との融合を指向していることが理解できる.. 108.
(4) スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育 デザイナー. ・作家養成に加えて,美術教員養成. 大きいとはいえない.この学科には,グラフィッ. の学科をもつこともコンストファックの特徴であ. クデザイン,イラストレーションの他,映像や情. る.コンストファックにおける取材では,美術教. 報メディア表現の内容も含まれている.近年,映. 員養成学科主任Britt−MarieK(ihlhorn氏に面会. 像や情報メディア表現に関する教育の充実は,世. し,美術教員養成学科の教育,教員養成システム. 界的な趨勢であるといえるが,コンストファック. などの説明を受けた2).この学科で行われる教員. では,独立した学科を設置するには至っていない3).. 養成は,義務教育学校の高学年段階や後期中等学. このように見ると,コンストファックの美術・デ. 校(uppersecondaryschool)で美術を指導する. ザイン教育は,プロダクト系にせよグラフィック. 教員の養成を対象としている.教員養成学科の教. 系にせよ,材料の処理をともなった,ものづくり. 育課程は,教員養成一般領域(GeneralAreaof. の感覚や手作業の感覚を底流にもつものに感じら. TeacherTraining),研究領域(FieldofStudy),. れる.. 特別研究領域(Specializations)から構成されて いる.学生は,教員養成一般領域から60単位,研 究領域では美術,イメージとメディア,デザイン. の3分野(各40単位)から2分野選択による80単 位,特別研究領域では同じように2分野を選択し て専門性を深めるために各20単位を取得し,合計 180単位を5年間で履修する.教員養成一般領域 と研究領域の単位には,現場での教育実践(教育 実習)と統合した単位が含まれている.. 美術教員養成学科の施設・設備もまた充実した. 図1 コンストファック校舎. ものとなっている.学科専用のコンピュータ室, 写真現像の暗室,ビデオ編集室,撮影小スタジオ,. 木工室などを見ると,その設備は教員養成だけで はなく,表現のための専門教育に使えると思われ るほどである.とくに情報,映像メディア系が充 実しており,コンピュータやビデオの一方で,銀 塩写真用の暗室設備も完備されている.. ぎ=. 準引昭‖騨. ■・・「1F. ■. コンストファックの教育全体を概観すると,絵 画や彫刻といったファインアートよりも,デザイ ン・工芸に重心を置き,実践的な能力の育成を強. 図2 入り∪正面にある展示ホール. く意識した教育が特徴であるといえる.とくにプ ロダクト系デザインの内容の充実は顕著であり,. そこに工芸的な変素や工業的な変素が集約されて いるように見受けられる.手作りによるものづく りから工業デザインに至る多様な段階の造形教育 が意図され,各学科を通して実践されている.他 方,視覚伝達系デザインの内容は,グラフィック. デザインとイラストレーション学科のみが担って おり,全体に占める視覚伝達系デザインの割合は. 図3 廊下壁面を利用した学生作品の展示 109.
(5) 佐々木. 図4 色彩学・光学の演習室. 図8 テキスタイルデザインのプリント台. 、「\ユ舟\\\、〕⊥」∴し. ⊥上ノ′二 ト ′. =而恵石工諒J. 盛温.  ̄夢−−逗冒 図9 美術教員養成学科のコンピュー. 図6 各種木工機械が設置された木材加工室. 図7 プロダクトデザインのコンピュータ室. 110. 図10 美術教員養成学科の暗室. 図‖ 美術教員養成学科のアニメーション室. タ室.
(6) スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育. インや,インタラクティブなデジタルコンテンツ, 仮想環境などを扱う学科であり,施設である.デ. ザイン学科はUIAH最大の学科で,陶芸とガラ ス,インテリア建築と家具デザイン,テキスタイ ルアート・デザイン,工業デザイン,ファッショ ン・服飾デザイン,空間デザインなどを扱う.美. 術教育学科は,1915年からの歴史をもつ美術教員 養成のための学科であり,通常の教員養成のほか, 図12 美術教員養成学科の木工室. e−Pedagogy4)も扱っている.視覚文化学科は, 環境芸術とグラフィックデザイン,写真などを主. 2.ヘルシンキ芸術デザイン大学(UtAH) ヘルシンキ芸術デザイン大学(Universityof. として扱い,タンベレ大学との提携による電子 フォトジャーナリズムの修士コースも持つとい う.ヘルシンキから240キロメートルほど離れた. ArtandDesignHelsinki;UIAHと略称)は,フィ. フィンランド西岸の都市,ポリにも視覚文化学科. ンランド国内最大の国立美術大学である.1871年. がある.これは,地域との連携によっていわば分. に創立した彫刻学校を前身とし,現在では約1700. 校として機能しているが,アーティスト・イン・. 人の学生・院生・留学生,400人の常勤・非常勤. レジデンス等の独自の活動も行われている.. スタッフを擁するスカンジナビア地域最大規模の. 学科構成からもわかるように,UIAHは映像,. 芸術系大学である.3年の学士,5年の修士課程. 情報メディア表現に関わるデザインを強く意識し. に加え,博士課程を有する芸術系大学は,スカン. ている.各学科の学生数を見ると,約650人の学. ジナビア地域ではUIAHだけである.. 生がいるデザイン学科の大きさが目立つ.しかし,. UIAHは,ヘルシンキ郊外に工場を持つ陶磁器. 動画・テレビ・生産デザイン学科に約200人,メ. メーカー,アラビア社付近に校合を構えている.. ディアラボに約130人の学生がおり,視覚文化学. この一帯は,アラビア社の企業コミュニティであ. 科に約300人の学生がいることを考えると,. ると同時に文化的コミュニティとなっている.. UIAHが,映像や情報といったメディア表現を重. UIAHの校舎もアラビア社の陶磁器工場を改築し. 視していることがわかる.特に,メディアラボの. たものである.また,UIAH校舎には公立図書館,. 存在は,UIAHの指向性を象徴しているといえ. レストラン,アラビア社の陶磁器ショップが接続. よう.. しており,企業と行政と大学が連携した複合文化 施設が形成されている.. UIAHの学科は,動画・テレビ・生産デザイン 学科,メディアラボ,デザイン学科,美術教育学 科,視覚文化学科(ポリ),視覚文化学科の6学 科から構成されている.. 動画・テレビ・生産デザイン学科は,映画やテ レビ,舞台デザイン,生産デザインなどを扱って. いる.とくに映画に関して,UIAHはフィンラ ンド映画の国家的研究機関であり,この学科はそ. 図13 UIAHの1階入り口. の中心的な存在となっている.メディアラボは,. ニューメディアの研究と教育に特化し,情報デザ. 111.
(7) 図14 図書館・レストランなどの複合施設側入り口. 図15 大学図書館・レストランに隣接する公立図書館. 映像・情報メディアへの意識は,美術教育学科. 図16 ビデオ編集機材を説明するKuohukoski氏. 図17 コンピュータによるビデオ編集. 導する写真の授業に参加する機会を得た.この授. の教育にも現れている.UIAHにおける取材で. 業は1年生を対象にした写真の基礎的な学習内容. は,美術教育学科の施設と教育内容について説明. である.学生たちは,課題作品を持ち寄り,プロ. を受けが).まず,同学科において映画・ビデオ. ジュクターで投影したりプリントを示したりしな. の指導を担当するTimoKuohukoski氏が,フィ. がら,表現のコンセプトを発表していた.課題作. ンランドの高等学校(uppersecondaryschool). 品は,ポートレイトなどの基本的な撮影に関する. における美術教育や,美術教育学科での映画・ビ. ものから,手製のピンホールカメラによるソラグ. デオの教育研究について説明した.同学科の映. ラフイと呼ばれる技法によるものもあっが).. 画・ビデオの設備は,パーソナルコンピュータを. フイルムや印画紙といった旧来の写真技術と,コ. 中心とした簡素なものだが,音響室や簡易スタジ. ンピュータによる画像処理とを併用していた.設. オも用意されている.. 備面も,暗室作業や撮影に充分に対応できるもの. Kuohukoski氏によると,中等学校などの教育. であった.Trygg氏によると,美術教育学科で. 現場でビデオを扱う学校は実際にはそう多くはな. の写真表現は,プロフェッショナルとしての表現. いという.しかし,美術教師の資質としてビデオ. 力育成よりも,学生たちの表現の可能性を拡大さ. 等の映像に関するメディア表現の能力は必要であ. せることを目的にしているという.ソラグラフイ. るとKuohukoski氏は主張する.学生自身の表現. は,写真というメディアの特性を簡潔な撮影素材. 手段を獲得させると同時に,コンピュータの普及. で理解させ,そこから多様な表現を考えさせるも. によってすでに身近な存在になったビデオ撮影と. のであるといえる.. 編集は,映像を学ぶ格好の素材であるという.. さらに,美術教育学科のTarjaTrygg氏が指. 112. 美術教育学科における教員養成のシステムにつ いては,RittaVira氏が説明した.同学科での教.
(8) スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育. 就くことができる.Vira氏によると,40人程度 の入学生のうち,9割近くは教職に就くという.. 残りの1割程度の学生は,美術の専門学科への進 路変更を希望する者だという.. 美術教育学科の教育活動の説明に続いて,ス タッフの研究活動の説明として,Martina Paatela−Nieminen氏とTarjaKankkunen氏が, それぞれの博士論文を紹介した.Paatela」ヾieminen 図18 Trygg氏の写真の授業風景. 氏の研究は,英語とドイツ語で出版されている数 多くの「不思議の国のアリス」の絵本を調査し, それらのテクストの相互作用を分析することで,. 美術教育におけるインターテクスチュアル・メ ソッド(intertextualmethod)の可能性を考察. したものである7).他方,Kankkunen氏の研究 は,学校の教室内における美術活動に関わる諸要 素の相互作用を研究したものである.どちらの研 究も,最終的な出版形態がCD−ROMになってい る.例えばPaatela−Nieminen氏の研究の場合は, 図19 ソラグラフイによる作品. 論文自体は700ページに及ぶ文書ファイルとして CD−ROMに収録されているほか,「不思議の国 のアリス」の絵本の詳細が画面の操作を通して画 像や文章などによって理解できるようになってい る.このような研究結果のメディア化も,UIAH のメディア重視の方向性に一改するものといえる.. UIAHの教育全体を概観すると,スカンジナビ ア地域最大のデザイン系美術大学として幅広いデ ザイン領域を網羅しつつ,映像・情報メディアデ ザイン領域重視の方針をもって研究・教育を進め 図20 作品について感想や意見を述べ合う. ていることがわかる.とくにメディアラボは放送 局や撮影所に匹敵する規模をもち,コンテンツの. 員養成は,5年間で180単位を取得する修士課程. 制作,情報メディアによる配信など,映像・情報. を基本とする.180単位のうち,120単位を最初の. メディアの総合的なデザイン研究所としてUIAH. 3年間(学士)で取得し,続く2年間(修士)で. の研究・教育を特徴づけている.. 残り60単位を取得する.これらの単位の中には,. 美術教科に関する科目40単位,教職に関する科目 35単位が含まれている.教科に関する科目は UIAH内で取得できるが,教職に関する科目は他. 3.アラビア総合学校. アラビア総合学校(Arabia Comprehensive. 大学との碇携によって開設されている.この教育. School)は,校名が示すとおり,アラビア社工場. 課程を修了することによって,総合学校. 地区にあり,UIAIIからも近い8).アラビア総. (comprehensiveschool)や高等学校等で教職に. 合学校では,現在,約300人の生徒,30人程度の. 113.
(9) 佐々木. 宰. 教員がいる.通常学級における特別支援教育や,. た描画活動が中心であった.美術室と周辺廊下で. 特別支援学級もあるという.また,多文化教育も. は,個人またはグループでの活動による高学年生. 行っている.. 徒の授業が行われていた.. 総合学校におけるカリキュラムは,「プロファ. フィンランドでは総合学校用の美術教科書はな. イル」と呼ばれる各学校の特色が反映されている.. いため,題材や教育内容については教師が適宜設. 各学校は,校区や地域の実情を加味して,重点を. 定しているという.題材は,絵画や版画,デザイ. 置く教科や教育方法などに特色を持たせることが. ンや工作,焼き物など様々であるが,教師の指導. できる.アラビア総合学校の場合は,美術工芸に. や展示されている児童生徒作品を見ると,第6学. 重点を置いた教育を特色の一つとしている.. 年まで(日本でいう小学校段階)は表現活動の中. アラビア総合学校のもう一つの特色は,2003年. に訓練的な指導の側面も感じられた.子どもの発. に完成した新校舎である.2003年の秋期から使わ. 想に基づいた自由な表現活動を求める指導より. れている新校舎は,従来の学校とは大きく異なっ. も,一定の方法や表現の枠を設定して,その中で. た斬新な設計によるものとなっている.広い入り. 子どもの個別性を表現させるような作品や指導の. 口ホールや,ガラスが多用された教室の壁,教室. 方が多かった.第7学年以上(日本でいう中学校. に隣接したワークスペース,カフェテリアになっ. 段階)になると,訓練的な側面よりも,生徒の個. ている職員室など,機能性と開放的な雰囲気を融. 別的な自己表現を引き出しそうとする指導者の意. 合させた設計となっている.各教室には,水道と. 識が,授業や作品から感じられた.技術的な背景. シンク,画用紙棚が一体となったキャビネットが. や表現の規範を生徒に意識させているようには見. 作りつけられており,美術工芸の重点化が校舎の. えず,第6学年までの中・低学年の指導と対照的. 設計や施設面にも反映されていることがわかる.. であった.. このような校舎の設計・設備をはじめとする美. フィンランドには学習指導要領に相当するカリ. 術工芸の重点化の計画には,有識者の助言・協力. キュラムはあるが,美術教科書は刊行されておら. があった.元UIAH美術教育学科教授のLiisa. ず,教師が題材を開発する.美術という教科の特. Piironen氏は,設計,設備面だけでなく,教員の. 性を充分に理解して題材開発を行うことは,簡単. 充実についても尽力したという9).. なことではないとPiironen氏は言う.フィンラ. アラビア総合学校における取材時には,複数の. ンドの教師は,学校による格差を無くすために努. 教室で美術の授業が行われていた10).中学年の. 力を払うといわれるが,それだけに美術の題材開. クラスでは,ギリシア古代神殿の円在様式学んだ. 発は教師にとって難しい問題であると推察できる.. 後に段ボールで神殿を作る,という授業が行われ ていた.子どもたちは,教室のスクリーンに映し 出されたスライドを見ながら,教師の解説を聞き,. 解説が終わると教室に隣接するワークスペースに 移動してグループ毎に制作を始めた.ワークス ペースだけでなく,教室で作るグループ,廊下の. テーブルで作るグループもあり,活動の場所は 様々であった.この授業は,歴史と美術の合科的. な内容を,グループ単位で学習させるものと理解 できる. 他方,別の教室では,低学年児童の絵画の授業. が行われていた.子どもの活動はテーマに基づい. 114. 図21アラビア総合学校正面入り口.
(10) スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育. 図22 1階のホール. 図23 各教室に据え付けてある棚・水道・シンク. 図26 円柱と構造を段ボールで作っていく. 図27 低学年の絵画の授業. 図24 職員室は教職員のカフェになっている. 図28 グループ別の制作活動をする高学年. 図25 古代神殿の円柱様式を学んで工作する学習. 図29 個人制作をする高学年生徒と教師. 115.
(11) 佐々木. 4.アンナンタロ・アートセンター アンナンタロ・アートセンター(Annantalo. 宰. スクリーンや照明などの基本的な撮影設備,編集 用のコンピュータ,さらに簡単な衣装も用意され ている.写真のための暗室には引き伸ばし機など. ArtsCentre)は,ヘルシンキ中心部にある子ど. の現像・焼き付けの道具が揃えられている.地下. もの芸術活動のための社会教育施設である.管理. の陶芸室では,成形・乾燥・焼成ができる. 運営は,ヘルシンキ市文化局(CityofHelsinki. 焼成窯を始めとする各種道具が用意され,本格的. CulturalOffice)が担当している.アンナンタロ. な制作に対応したものになっている.アンナンタ. は,公設の文化センターとして,絵画,マンガ,. ロの各種設備は,実際の子どもの活動や指導を考. 写真,ビデオ,テキスタイル,陶芸などの美術工. 慮したものであるが,その規模や質は,成人向け. 芸をはじめ,建築,演劇やダンス,音楽や文学な. 施設あるいは専門教育のための施設としても通用. ど,子どもの幅広い芸術文化活動を支援している.. するものである.実際に,アンナンタロでは教育や. 具体的な事業内容は,来館する子どもたちへの. 福祉に携わる職員の研修なども行っているという.. アートレッスン,作品や活動の発表の場としての. 空間と,. SimoKoivunen氏が指導するマンガコースの. 展覧会活動,特別プロジェクトやイベントの実施. レッスンでは,十人程度の子どもたちが集まり,. などである.. それぞれにマンガを描いていた11).日本のマン. アートレッスンに関しては,約50人に及ぶ指導. ガは,アニメとともに世界中で親しまれており,. 者が,それぞれのコースの技術指導を担当する.. MANGAで通用するひとつの表現様式になって. 指導者は当該の分野に関する専門家で,子どもた. いる.子どもたちが描くものも,日本のマンガを. ちを小グループに分けて,1回2時間のレッスン. モデルとしたものである.しかも,子どもたちは. を5回(5週)にわたって指導する.一つのコー. いわゆる「イラスト」ではなく,物語性を持った. スを10時間(2時間×5回)で完結させるこのプ. マンガを志向しているようであった.子どもに. ログラムは,「5×2レッスン」と呼ばれ,他の. とってマンガは,大衆文化としての美術ではなく,. 文化センターや学校などにも普及し始めたという.. 自分たちの生活や感覚と親和性をもった表現メ. 展覧会活動については,子どもの作品展が毎年. ディアである.そのような表現の場を与えるアン. 開催されるほか,館内のギャラリーや,館全体を. ナンタロの活動は,学校とは異なった美術教育・. 使った展覧会が開催される.また,これらに関連. メディア表現の教育実践であるといえる.. するワークショップや講演会も開催されている.. アンナンタロのアートレッスンの中でも,ビデ. 特別プロジェクトは,多様な芸術の理解,例え. オや写真などの映像メディアが取り上げられ,さ. ばコンテポラリーアートなどの新しい芸術を取り. らにそのための施設が整備されている点は注目に. 入れた実践である.この取り組みは,美術館や研. 催する.ビデオはコンピュータによってデジタル. 究機関,学校などと連携しながら進められている.. メディアとして扱われるが,写真はフイルムと印. アンナンタロの建物は古い小学校を改築したも. 画紙の現像を伴い,デジタルとは対極のメディア. のだが,2階建ての建物の中に制作活動のための. として扱われる.ビデオと写真それぞれの映像表. 各種教室,ダンスや演劇の教室,メインホールや. 現を取り上げ,その質的な違いを踏まえた上で. 講堂,地卜には陶芸室が設置されるなど,十分な. レッスン内容が計画されている.このような新旧. 空間と設備が用意されている.それぞれの設備は,. の映像メディア表現の機会が,絵画や彫刻,マン. 新しいものばかりではないが,子どもの活動に即. ガ,陶芸などと同じように子どもたちに提供され. した実用的なものが揃えられている.例えば,演. ている.それらはいわゆる「子ども向け」の内容. 劇の教室は舞台稽古に適した黒壁と照明を持って. ではなく,設備・方法ともに正式なものとなって. おり,ビデオ撮影・編集のための教室には,ブルー. いる.. 116.
(12) スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育. アンナンタロの活動全体を概観すると,子ども たちの創造活動が,様々な側面から支援されてい ることがわかる.また,その支援は設備,内容と. もに充実したものになっている.学校ではできな いような美術教育,デザイン教育および創造活動 の場として有効に機能しているといえる.. 図33 黒壁と照明をもつ演劇の演習室. 図30 アンナンタロの外観. 図31アンナンタロの内部. 図32 講 堂. 図34 ビデオ撮影と編集用コンピュータ. 図35 写真のための暗室. 図36 絵画用の教室. 117.
(13) 佐々木. 宰. アートカンパニーは,子どもはもとより大人を対 象にしたレッスンや,個人,グループ,企業向け のアートイベントの企画など,幅広いメニューを 用意している.例えば,子ども向けのアートレッ スンは,火曜と金曜の昼間に設定されており,個 人,グループ,学校でのグループ毎の対応が可能. であるという.内容は,絵画,彫刻,シルクスク リーンやエッチングである.大人向けには,制作 図37 地階の陶芸用実習室. 活動の場や道具類を提供するとともに,希望に応 じて技術指導も行うWalk−InStudioというプロ グラムが用意されている.夕方から夜間に開講す ることによって,仕事を終えたビジネスマンや子ど もを連れた主婦などが利用できるようにしている.. アートカンパニーを開業したのは,自分たちの 美術制作活動を継続しながらできるビジネスを思 案していた時に,現在のビルのテナント募集を知 り,申し込んだことに始まるとPulkkis氏は語っ た.資金も潤沢とは言えず,教室内の机などは, 図38 マンガのレッスンに集まった子ども. 友人たちの手作りによるものだという.開業した ばかりなので,ビジネスとして軌道に乗っている 段階ではないが,受講者も徐々に来はじめ,企業 のアートイベントを手がけた実績もあるという.. 教室の設備は,絵画用イーゼル,作業机,版画 用プレス機など,主に絵画と版画のための簡素な ものとなっている.取材時は夕方であったが,数. 組の親子がイーゼルにカンバスを立てて絵を描い ていた12).. 高校生の描いた作品を見ると,イラストレー 図39 館内で開かれている展覧会. ションに近いものや表現主義的な傾向を持つもの. がほとんどであった.いわゆる写実的な絵画表現 5.アートカンパニー. は皆無に近い.この点についてPulkkis氏は,写 実表現の技術的な要求があれば応えることはでき. アートカンパニー(KunstKampaniet)は,ヘ. るが,実際には技術的な問題よりも,表現の機会. ルシンキ中心部のG18ビルの一室を借りて運営さ. や空間の碇供を優先しており,これはPulkkis氏. れている私設美術教室である.この教室は,若い. らの方針というよりは,むしろ受講者が望んでい. NinaPulkkis氏とFannyTavastila氏が始めたベ. ることのようである,と述べている.多くの高校. ンチャービジネスでもあり,2005年9月に開業し. 生は,絵画の表現技術の向上を望むよりは,自己. たばかりである.. 表現の手段としての絵画を志向するようであると. アンナンタロアートセンターが子どものための. 表現活動の場を提供していたのに対して,この. 118. いう.このことは,美術という表現に対する高校 生の価値観の一端を表しており,興味深い..
(14) スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育. E.+. 図40 アートカンパニーのアトリエ. 図43 子どもを連れて参加する受講生. 図41運営者のNinaPulkkis. 図44 ビル内で行われている展覧会. 図42 高校生の作品. 図45 Pulkkis氏(右)とTavastila氏(左). アートカンパニーは,学校や,アンナンタロの ような公設の社会教育施設とは異なった美術教育. を碇供している.その内容は絵画を中心にした. 6.まとめ. スウェーデンのコンストファック,フィンラン. ファインアートである.個人の趣味的な動機にも. ドのUIAHは,どちらもデザイン系芸術大学で. とづくこのような美術教育は,ファインアートの. あるため,デザインを中心とした美術教育を展開. 特性を行かした生涯教育の一つのモデルを示して. している.両者は,それぞれ国内最大規模の芸術. いるといえる.. 大学であり,充実した設備と独自の教育内容を有 している.また,コンストファックはエリクソン. 社,UIAIIはアラビア社と協力関係にあり,ど ちらも提供された社屋や⊥地を校舎の新設に利用. 119.
(15) 佐々木. するなど,産学連携による地域コミュニティの開 発や,実践的なデザイン教育が行われている.. このように両者には共通する部分が多いが,映. 宰. 己表現の空間を碇供するものであった. 以上,2005年12月の調査によるスウェーデン・. フィンランドの美術・デザイン教育の一端を報告. 像や情報などのメディア表現やデザインに対する. した.当初予想していたように,ものづくりから. 姿勢は若干異なっている.コンストファックのデ. 映像・情報メディア表現にわたる特徴的な美術・. ザイン教育は,素材との直接的な関わりの中で生. デザイン教育は,両国の大学教育において確認す. まれるデザインを志向しているように感じられる. ることができた.総合学校の教育現場においては,. が,UIAHのデザイン教育は,それに加えて映. これを確認するには至らなかったが,公設・私設. 像・メディア表現に重点が置かれている.写真や. の生涯教育機関を含む幅広い美術・デザイン教育. ビデオ,情報機器等のメディア表現の教育は,教. の機会が碇供されていることが確認された.. 員養成においても普及している.また,そのため. の設備も充実したものとなっている.教員養成に 注. おけるメディア表現は,ただちに学校教育の現場 に反映されるとは限らないが,学生たちがメディ. 1)調査期間は2005年12月4日から11日,調査地はストッ. アを通して表現行為の意味を考えていく機会を碇. クホルム(スウェーデン),ヘルシンキ(フィンランド),. 供している.. 映像メディアに関して,銀塩写真がまだ重要な. 調査員は佐々木宰,新井義史,伊藤隆介の三人である. 先行調査研究として参照したものには以下がある. ・水島和夫,林哲三,中村滝雄,「ラタテイ・ポリテク. 写真表現の技法として扱われている点が印象的で. ニックを訪問して」,『高岡短期大学紀要』,第17巻,. あった.この傾向は,コンストファックにも. 2002年,pp.83100.. UIAHにも,さらにアンナンタロにも共通してい る.近年の映像表現のデジタル化は著しいが,写. 真に関しては,デジタル写真とは異なる銀塩写真 の表現の質的な価値,教育的な価値が認識されて いるようである.. フィンランドの総合学校の中には,美術を重視. ・日本視聴覚教育協会,『平成14年度文部科学省委託事. 業 「情報化社会における学習資源提供の在り方に 関する調査研究」報告書』,日本視聴覚教育協会,2003 年. ・日本教育工学振興会,『第12回海外調査 英国と北欧 (スウェーデン・フィンランド)教育事情視察団報 告書 英国と北欧における教育の情報化の現状』,日 本教育工学振興会,2003年.. した教育を特色とする学校があり,その一つであ. 2)調査日は2005年12月6日である.. るアラビア総合学校では,充実した設備のなかで. 3)ただし,アニメーションに関しては,ストックホル. 美術教育が行われていた.義務教育段階9年間を 通した美術教育のカリキュラムは,日本の小学 校・中学校のカリキュラムに示唆を与えるであろ う.他方,アラビア総合学校の教育実践からは,9 年間を見通した子どもの表現活動や題材,指導方針 を設定することの難しさもうかがうことができた.. 生涯教育における美術教育という観点から,ア ンナンタロの教育実践を見ると,学校教育の美術 教育とは異なった創造活動の機会を碇供している. ムから340キロメートル南西のエクスジョーに,アニ. メーション・映像学科という独立した学科を設置して いる.. 4)e−Pedagogyは,通信やIT技術を用いて学習する e−Learningのための教育学という意味. 5)調査日は2005年12月8日である. 6)ソラグラフイ(Solargraphy)は,屋外に固定したピ ンホールカメラで長期間露光し,太陽の軌跡を捉えて 作品化する技法.Trygg氏はこの技法で作品制作を行 い,また世界各地でこの技法を指導している.. 7)MartinaPaatela−Nieminen,Onthethresholdq/in− /り・(、〟//Jげ(J/_1/′(、(・∫lJJJ/l・/イ(・.ー/JJ(J/ハ・∫r〃/・(、/JrりJ抽(・′//JJ∫l. ことがわかる.充実した設備とスタッフを持つ公. /川〃「りJ∫〃ノ■/h・どJJg/正/∼_1/′(、l・わJIIlりJ(ん・/イ(川(J(川(J抽(・. 設の社会教育施設として,アンナンタロの活動は. (ノl・/ソナJ(J〃_1/′(、(・′J〃IIIJ〃(ん・/イ(J〃(JわJ′JJ/りソナJl・(J′〟ハ・∫(Ⅵハ、/J. 注目に催する.また,私設の美術教室アートカン パニーは,学校や公設の機関にはない,創造的自. 120. inthefieldofarteducation,DepartmentofArt Education,UniversityofArtandDesign,UIAHHel−.
(16) スウェーデン・フィンランドにおける美術・デザイン教育 学力』,明石書店,2005年.. Sinki,2000.. 8)フィンランドの総合学校(ComprehensiveSchool). フィンランド政府観光局『TORi』,創刊号,フィンラ. とは,基礎教育段階(第1学年から第9学年)の教育. ンド政府観光局,2005年.. を担う学校のことである.日本の小学校と中学校の学. フィンランド政府観光局,『北欧空間事典』,フィンラ. 齢に相当し,総合学校修了までが義務教育となってい. ンド政府観光局,2004年.. る.. 9)2005年12月9日,LiisaPiironen氏の自宅での面談に よる.. 参考ウェブサイト. 10)調査日は2005年12月9日である. 11)調査日は2005年12月9日である.. ・コンストファック www.konstfack.se. 12)調査日は2005年12月9日である.. ・ヘルシンキ芸術デザイン大学 www.uial1.fi. 付 記. 参考文献. ・Konstfack,InternationalStudents’Guide/ECTSIn− formationPackege,Konstfack,2005. ・KonstfackDepartmentofArtTeacherTraining,. TeacherTraininginVisualCulture,ArtandDesign 180−200Credits,Konstfack,2005. ・KerstiHasselberg,Britt−MarieKtihlhornandUlla Lind(ed.),Sh≠乃ingimages−150yea7Tqfteachingart. 本稿は,平成17年度科学研究費補助金(基盤研 究C)「芸術的アプローチによるメディア教育の モデル開発基礎研究」(課題番号17530626,研究 代表者:佐々木宰,研究分担者:新井義史,伊藤 隆介,佐々木けいし,三浦啓子)の成果の一部で ある.. inschool,SchoolofArtEducation,Konstfack,1997, Stockholm.. ・PiaBohlinBrundin,KerstiHasselbergandBritt−Marie. 謝 辞. Ktlhlhorn,Ldrobok(blid,NaturochKultur,1989, Stockholm.. ・UllaLindandGunnarÅsen(ed.),Enannanskola, HLSF6rlag,1999,Stockholm. ・MariaLaukka,MerjaLahteenahoandPirkkoPoh−. スウェーデン,フィンランドでの調査にあたり, 以下の方々からの協力を得ました.ここに,感謝 の意をあらわします.. jakallio(ed.),Zmagesin Time,TheFacultyofArt. Mr.AdamIslam Dahlstr6m. Education,UniversityofIndustrialArtsHelsinki,. Ms.SatokoMatsushita. 1992,Helsinki.. ・CityofHelsinkiEducationDepartment,Learningjbr. Ms.Britt−MarieKtlhlhorn. L娩,CityofHelsinkiEducationDepartment,2005,. Ms.Liisa Piironen. Helsinki.. Ms.TarjaTrygg. ・CityofHelsinkiUrbanFacts,Aris&CultureinHel− Sinki,Siatistics2004:15,CityofHelsinkiUrbanFacts, 2004,Helsinki.. ・AnnantaloArtsCentre,CultureCourse Wbrkbooh, AnnantaloArtsCentre,2005,Helsinki. ・TaidemuseoTennispalatsi,A4ANGAABC,Helsingin KaupunginTaidemuseo,Helsinki,2005. ・水島和夫,林哲三,中村滝雄,「ラタテイ・ポリテクニッ. Mr.TimoKuohukoski Ms.RittaVira Ms.MartinaPaatela−Nieminen. Ms.TarjaKankkunen Ms.Kaisu Karkkainen Ms.JohannaLindstedt. クを訪問して」,『高岡短期大学紀要』,第17巻,2002年,. Mr.SimoKoivunen. pp.83−100.. Ms.NinaPulkkis. ・渡部千春,『北欧デザインを知る』,日本放送出版協会, 2006年. ・庄井良信・中嶋博(編),『フィンランドに学ぶ教育と. Ms.FannyTavastila Ms.Yukiko Komai (釧路校助教授). 121.
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