漬キャベツ中の乳酸菌の分類
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(2) . 昭和34年12月. 北海道学芸大学紀要(第ニ部). 0巻, 第2号 第1. 漬. キ ャ ベ ツ 市. 中 の 原. 乳 冨. 酸. 菌 の. 分 類. 美. 北海道学芸大学札幌分校 家政研究室 i l lusi i f Lactobaci ckle ilc日IHARA: Determinat Fun. n the Cabbage p on o び 党 蔵 G 錆 れ sαPpoγo Bγαれc九 万r れ eγ8 9 oたたα o α卿も 9 iaseParatedfrom Pickl i dbacter icac ed i五cat ionofl lass l inly wi act ththec The present paperdea s ma l l f d i i i t df h t w s : t r a s o o l d b n e r e r e a e ido P p cabbages Producedin Hokka . Picke cab agesuse or e nves ga o w d i i i d f l i t ‐ t t b r i tt t ユ n o h h e r 【 】 〔 l e a o a f b j a c h b o a c c s t wasadded to res ca age common5% sal , w c weresu ec. 1days 1 l ary room temperature forsevera . ‘Berge ’ inat i▽e bacte. ibedin‘ ] ] I ich wasdescr ー aofd3ter ia anul i f b t ys 江 The江 . ethod o sePeratng ac er , wh i fl ic i “ 万 一 b b i f h act i d t V e c so fl i b t s es e i a e t g c a f t r a r om g P d h a c e io l . ogy Was use ort esePara ono ac c ac r s i 初 員 乙 i i f l l c o c c z も n l m s γ e 8 d ht h i d i a 七 a e : n s e c c t w e o o p h p l d h t w g e n e i i b 七 W e r e t id bactera soa e y e au or ac b Z ‘ 庭化九 dL Z Z α Z Z t ? % α れ れ 偽 b o α c % s Z Z L t 燭 o n α も Z α α γ z 7 7 a L Z o は 偽 節 α 8 α c 凋 む α 2 0 8G α艶 c の , Zαc洲c oc γoのoγ錫“も , , , αc ,LB錫co偽osむ. ‐. 序. 北海道における冬の 家庭貯蔵食品の中で 重要視されているのは漬物である. 特に本道において 夏以外には糠味噌漬として生野菜を使うことがない, 従って漬物をゆうのとは殆んど貯蔵用のもの. が多い, 併 しこれ等の漬物の熟成には複雑な微生物の作用があるもの考えられるにもかかわらず, 糠味噌以外の漬物の 醗酵に関する微生物学 的な研究の報告は極めて少ないように思われる. 本実 験は貯蔵用漬物と しての秋キャ ベツの 塩漬の中より酸生成菌及 び酵母菌を分離したが, こ の度は酸生成菌中の乳酸菌についての分類実験を行なったことを報告する. 更に今後, これ等の菌 による漬物の人工醗酵を試み, それによって漬物の酪酸醗酵を抑制することを目的と している. 験. 実. 1 試料及び酸 生成菌の分離 1 . 分離源の作製 秋キャ ベ ツを大きく 破砕し, 洗って水を切り, 全量の 5% に相当する食塩でつけ込んだ, これ を9月 中旬に1回, 11月 下旬と2回に亘ってつけ 込んだ. 2 . キャ ベツ漬渉出液中の菌の培養 1 ) 培 養 基 ( 肉 エ ス,キ ペ プ ト ン 食. 塩. ブ ド ー 糖 炭 酸 石 灰. 0%) 5 50g( . 1 0%) log( . o%) 20g( 2 . ooog 1 ,. 水 寒. 0 5g( 5%) , 0 5%) 5g( .. 天. 0%) 1 5~2 15~20g( . . 546一.
(3) . 潰キャ ベツ中の乳酸菌の分類. 2 ) 培養回数 ( 9 月 に つ け 込ん だ も の は, 3 日目毎に渉出液(容器を動かして液を混和させたもの)lc cを3回. に亘り培養した.. 11 月 につ け 込 ん だ も の は 7 日目毎に移出液lc cを5回に亘り培養した. , 即ち合計8回に亘り. 移出液を培養した, 3 ) 培養方法 (. つけ込み日数に応じて疹出液の稀釈数を増減しながら, 稀釈平板培養法を行なった, 即ち第 1 10~1 000 ooocc と し, 終 り 頃 は 1 000~1 1 ooocc 位 に 稀 釈 した. 回 目は1 / /10 /1 / , , , , 4 ) 培養温度及び培養日数 (. oC 培 養 温 度 … … …27 培 養 日 数 … … …4~5 日間. 3 . 酸生成菌の分離 培養された平板上に, 炭酸石灰を溶解して輪状の透明帯を形成したコロニー(衆落)を分離した. oC に置いた 後 数回に亘り純粋菌とする実験を 即 ちこの衆落を, 培養基(高層)に穿刺培養し,27 . , 54株である. 行なった. 分離数は 1 1 乳酸菌の分類実験 1 分離した酸生成菌の中, 乳酸を生成すると見徴されたものを 形態学上, 生理学上, 醗酵性, 諸 条件と発育との関係等より分類実験を行なった. その結果, 同様と認められたものをまとめて表に 示す如く 9株と した, 1 . 形態学上の性質 表 1に示すごとくすべて運動性なくグラム陽性である. 表-1 形態学的性質 分離番号 No . 101 54 95 10. 形. 状 球 ″ ″ 禅. 111 56 83 145 33. 大. き. さ. 回. 運 動 性. グラム染色 +. 1~1 25 .. +. 0 6~0 8 . 。 0 5~0 6 , ,. +. 0 7×0 5~0 7~1 25 . . 。 , 0 6~0 7×1 25~2 0 。 。 . . 0 5~0 7×1 25~2 0 . . . . 6~ 8 0 0 7~2 5 。 。 ×1 . 。. 0 6> 25~2 5 く1 . ・ ・ 0 3~0 5×0 6~ 2 5 。 . 。 ,. + + + + + +. 2 . 培養上の性質 表 2の培養上の 生質をみるに 衆落はい づれもブ ドー糖肉汁寒天平板培養において は, 点状で極めて小さく, 白色又は半透明 灰白色, 表面は中高で光訳がある. 0 穿刺による発育は表面発育に比し, 極めて良好である. ゼラチンの穿刺発育は No 01 .1 ,1 , 6 111 5 他は発育が は良好 い 弱 . , , oC で 2~3 日後によく個濁し 更に2 3 肉汁 培 養 に は 32 ~ 日後には沈澱して澄明となる, , oC で 30 日を要した 一体に酸変す ミ ル ク を 消 化 す る も の は 32. 馬鈴薯の切片には発育しない,. .. 7- -54. るにも多くの時間を要した..
(4) . 市 原. 富 美. 表‐2 培養上の性質 落. 票 (mm) No . 101 54 95 10. 十. 1 灰白色 0. 1~0 7 灰白色 0。 .. 白. 色 05. 灰白色 0.1. 111. 3 灰白色 0.1~0 .. 56. 灰白色 0.3~0.7. 83. 3 灰白色 0 .. 145 33. 汁 肉汁寒天 肉 穿刺発育 表面発育 穿刺発育 個濁沈澱 ゼラ チ ン. 灰 〈白色 0.1~0.5 灰白色 0.5. 十. +. 十. +. 什. +. 什. +. 什. +. +. +. +. +. +. +. 什 什 什 什 什 什 什 什 什. リ トマス ミ ル ク. 酸. 消 化. +. 士. 十. +. 一. 什. +. 一. 什. +. 十. 什. 十. 十. 什. 十. 十. +. 士. +. +. +. ±. 3 . 生理学上の性質 表 3の生理学的性質を見るに 酸素と発育との関係は, 好気的よりも嫌気的によく発育する. oC が良好である 併 し1 oC 以下の 5~7 oC でも発育が認めら o 温度と発育との関係は一般に32 . れ た. ガ ス 生 成 は No .95 が 少 し す る が, 他 は しな い. ゼ カ タ ラ ー , 硝 酸 塩 還 元, イ ン ドー ル 生 成 等 す べ て 認 め ら れ な い.. カ ゼイ ン 分 解 は No .10 ,111 ,56 の 外 認 め ら れな い,. 牛乳凝固は約半数は徐々にではある が行なう,. 表-3 生物学的性質. 酸離 洲券 セ イ毎 ; 凝 1蒋ニ 蔓劃 翻覆 瑞 幾ラ繍 蜂1 1 乳 固 牛 一割豊 通性嫌気性. No .101 54 95. ±. 10. 27. 十. +. .1・ ム. 32. 十. +. 56. 32. 十. +. 83. 32. ー45 ←. 32. 33. 27. 4 . 醗. 酵. 性. 醗酵性についてみるに 0%, 少 な い の で は 0 7~1 3~0 6% で あ る. 乳 酸 の 生 成 量 は 全 体 に 少 な く, 多 い も の で 0 . . . .. ブ ドー糖, 果糖は全部が醗酵 し, 乳糖, 麦芽糖は大部分が醗酵 し, 他は半数位である. -548-.
(5) . 潰キャベツ中の乳酸菌の分類 表-4 醗 量 分離番号 生成乳酸 ブドー糖 果 糖 (%) No , 101. 0 4 .. 54. 0 6 .. 95. 0 7 .. 10. 0 7 .. 111. O 1 .. 56. 0 8 .. 83. 0 3 .. 145. 0 3 .. 33. 0 3 .. 糖. 乳. 酵. 性. 麦芽糖1薦 糖. ラ フイ ノーズ. アラビ ノ ース. ソー ビ トー ル. グリ セ レ ロ トノ. 十. +. +. 十. 十. +. +. 十. 十. 十. 十. 十. 十. 十. +. 十. 十. 十. 十. 十. +. 十. +. 十. 十. 十. 十. +. +. 十. +. +. +. 十. +. +. 十. +. +. +. +. 十. +. 一. 士. 十. ±. 岬. -. +. +. 一. +. 士. ±. ±. +. +. 十. +. 十 ー. 5 . 食塩濃度と発育関係 食塩濃度と発育関係をみるに,. 無塩の場合は発育が一般 に悪い.. 食 塩 量 2%, 5%, 7% に対しては発育は良好である. 中 1株は 1 0% 食塩にも発育する.. 6 , 水素イオン濃度と発育の関係. 8 2 4において は全部 が発育良 好であ る 表 6 に よ る PH と 発 育の 関 係 を み る と, PH 5 . . , ,5 ,7 ,8. 8 に お い て も 発 育 し, 2 株 は PH9 で 発 育 した, こ の 中 1 株 は PH3 . 表-5 食塩濃度と発育関係. 表-6 PH と発育関係. 1 12 分離番号 0%ー彫る 10% %15%1 甥 11 No .101 54 95 10 111. 十 一 !± 十 一 - {. ± 十ド ” キニ エ 1 什 r 什. 56. ±. 83. 十. 145. 十. 十 i 十. 33. 十. 什. 一. 十 十. 0 分離番号 213 815 oi5 817 218419 oi 3 ド 12 ド . . . . . . 。. N 1鵠 o ‐ ; ≧. エ. -. -. ゴヒ ヒ 二. . ニド 」」. 三 宝:-: 一二1畜 士. 什. 十. 土. 一. 士. -. -. 十. 一. 一. :. 実. 験. 結. +. 州. 州. 日 十. 56. -. 一. 8 3. -. -. -. 十. 什. 145. -. -. -. ±. 什. 什. 廿. 33. -. -. -. 十. 什. 什. 什. 「. 一. 汁. 果. 以 上 の 乳 酸 菌 分 類 実 験 の 結 果, 1948 年 の Bergey の 分 類 書 に よ り, そ の 位 置 を 表 7 に よ り 示 して み た, 即 ち 次 の よ う に な っ た, No Z Z S に 近 い, .54 等 は s″8力めcocc“s 卿c .101 , No No ZOGGZZ飾りoγ“”⑦ にぅ 丘い. co7 ⑦os , 95 は 乙雑多. No .10 ,111 .56 は 乙 の めろαGZZZZ婚 cαsei にラ丘い, , No , No 3 No 8 ば““sαα”ねγ賜り は 乙伽 ねろαc ⑦ にj丘い, , No. 145, No. 33 は 乙αcZoろαcZ”“s Z Z B G廟”の“例Z にラ丘い.. 併 しそ れ ぞ れ に 2~3 群 あ る の は 表 8 に示すような相違があるためである. -549-.
(6) . 市 原. 冨 美. 表-7 分類索引上の位置 ia les order . 配ubacter. ly i Fami ter aceae .Lactobac ib3 Tr ( ) Streptococcae a . Genus .. sp輔e ) α綿偽(No s ,s 『 加 伽 鰯 z , 皿,54 L 賦 2 ( } i eucon oc. l. Gen服. ド e ・G. .r ,. Streptococcus. 1 ( ). ies Spec L杉 ) 偽 むoc 聞か○切 れも 7 7 も(No e傷 錫co偽僻 .95 . 上. I , ,…。 , ad c. i l l ー ( ) 1 L 鴫oqac us. enus ,. 雀 i ) SPec 8cα86 es .(No .10 . Lα綿oもαc溺れも ,111 ,56 N 8 Lα綿oるα開放o 3 ( ) o 8 野腐れむαれ加も . .. ) L伽Z o加c詔秘8ZB沈ん侃α偽れ蕩.(No.145 ,33. 表-8 分類書による菌種と分離菌との相違点 t g I Sお8煙ococc z も 8 卿c s と 近 似 の No .54と の相 違 点 .101 , No. 種. 菌. 1. 食. メチレンブルー モ 01%) ( .. 0 ( 5%) ・. 塩. PH. 1. ( 9 2%) . 十. SCγ8のむococc錫8 如綿1 8 No .. 十. 十. No . 101 54. 十. 十. 1I Lαc t obαc溺れも scα8的 と 近 似 の No .56 と の相 違 点 .10 .111 , No , No. 種. 菌. 1. Lαc t oわα“Z目t z scα8e No .. 10. No . 111 No . 56. 発育適 温 0C) { 30. 乳酸生成量. 1. (%) 15. 27. 07. 32. 10. 32. 08. す. 耐 性 ( 彰). 11 乙αc Z 1 Z Z 乙 Z obαc ⑦ ‘ B cれ粥αれ%蕩 と No 8Z ,33 と の相 違 点 .145 , No. 種. 菌. 1. 発育適温. Lαc初bαc鷲乙錫8Z Z cれ? 8 ? もαれれ⑦ ⑦. 36. No . 145. 32. No .. 27. 33. 薦. 0C) (. 糖. 一 十. 考. 1. ラ フィ ノ ー ズ. 十 +. 察. 塩漬キャ ベ ツから分離 した乳酸菌は実験の結果, 球菌に属するもの2 種類で 3 種属になり, 梓 菌に属するもの 3種類で6種属となった. 分類書に記載されたものに比べ 1 . 一体に漬物から分離した菌は耐塩性である. 2 . 標準に比べて 乳酸の生成量 が少ない. 3 . 無塩の場合は発育が悪い. 4 . 高層培地(カルシウム, ブ ドー糖寒天)に穿刺培養するときは 10カ月間室温で生存する.. 以上の事が実験の結果考えられた.. -550-.
(7) . 潰キャ ベツ中の乳酸菌の分類. 摘. 要. 1 , 道 産 キ ャ ベ ツ の 塩 漬 中 よ り 酸 生 菌 を 分 離 し, そ の 中 よ り 乳 酸 菌 を 1948 年 の Bergey の 分 類. 書により分類した. その結果, 球菌二種, 禅菌三種を得た. 2 こ , 次 回 に お い て は, これ等得た乳酸菌を用いて , 酪酸抑制のた め人工的な醗酵の実験を行な. う予定である, 終りに臨み, 本実験をす 本実験をするにあた り, 特に便宜と御指導を賜わりました北大応用菌学教室員各 位に深甚の謝意を表わ します. 参 1 2. 考. 9 49 1 ) 宮路憲治: 応用徴菌学( 。 19 48 ) 斎藤賢造: 醗酵菌類検索便覧 ( .. 書. ive bac i logy( 1948 )eterminat ter ) 3 ) Bergey, o s manualof. . ican bac七er io l i iatyof Amer ts i d ) l 1 1946 s f df t t og er a( 4 L uresu y of bact ) Manua o metho or pure cu , 。Soc. 1- -55.
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