樹脂加工ポリエステル綿混織物の防しわ性と耐摩耗性におよぼす大気中曝露と洗たくの影響
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(2) . S馨祷大 ヲ !識電 受洗霊 E d需澱霊び誓書。盗品. 豊年選月v.2 N , A 9 7 。 5 。 噂 “, ,. 樹脂加工ポリエステル綿混織物の防しわ性と耐摩耗性 におよぼす大気中曝露と洗たくの影響 福. 島. 律. 子. 北海道教育大学岩見沢分校家庭科研究室. ▽ve i i i l ng and vvash ather ib i i ng lnauences 。n the Res t ty s i of Resinated Polyester‐Cotton B1 ended Fabr c Ri t suko FUKUSHIMA H0me Economic Labora l t ido Uni i i ory zawa Col ege t ty ofEduca ver s on ,lwamI , Hokka. Abstract Res inat l ed polyest er and cot i ton b endedf abr cs after weathering i n summer wererepeatedly A f i d d h t h b washed and dr t i e rw r d i e, a s en,t e crease an a rason resst ances were t est ed. As a resul he crease resistance rateofthef t abr cincreasedandtheabrasionrate decreased, f ,t that i s th the crease resistance and the abrasion resistance were raised, whi l e the cr E頴se , bo. bi l i i i t e t i r s s abr c y ofthe unweathered f ,as a control , decreased. Exam1nmg 1nto these resul t ti s s reasonable to assume thattheresinagentandthecotton ,i 五berf f lof f rom the f i ions so that the rat al abr c under washing condit e of Polyest er in the bl i endedf abr c becomes higher,. 1 ,. 緒. 言. さきに著者は, ポリエステル綿混織物の耐候性について, 夏季により多くの脆 化が見られること 1 ) 近年ポリエステル綿混織物は 耐久性向上を目的と して樹脂加工が施 971 を報告した (福島, 1 ) , , )氏らの研究によると 樹脂加 され, 防 しわ性, 耐摩耗性などかなり高く評価されているが 松川2 , , 工織物の耐久性は, 固有性能, 防織加工などにより, 効果に差異のあることが指摘され 西出 ら8 ) , の報告によれば, 樹脂加工された綿織物などは 耐摩耗性が低下 し 反復洗たくにより樹脂が脱落 , , し, 防 しわ性が減少するという. 市販樹脂加工ポリエステル綿混織物製品は 夏季の着用が多い現 , 状か ら, 著者は, 上記織物を夏期曝露 した後, 反復洗たく し, 防 しわ性 耐摩耗性が洗たくにより , , どのような影響を受けるかについての実験結果を報告する ,. 1 1 , 材料お よび方法 1 , 実 験 試 料 6 5 暴露布: 日清紡ポリエ ステル綿混 ( / ) の樹脂加工 布で, 厚さ 0 24mm, 糸数密度タテ 55,5, 3 5 . 8 8(本/ ヨコ 2 cm) の白色平織, 大きさ loocmx9ocm を, 夏季1972 年8月 1日か ら8月 30 日 の , (55).
(3) . 福. 56. 島. 律. 子. )同様大気中に曝露 し, これを曝露布と した. 大気に曝露 しない布は, 非曝露布す 30 日間, 前報1 なわち対照布と した, 2 , 実. 験. 方. 法. 試 布 の 作 り 方:1oocm x9ocm の曝露布および対照布は, 両耳内 5cm の箇所より, 布目正 しく. タテ糸方向に幅 20cm に4枚ずつ計8枚採集 した。 布の周囲は洗たく中, 糸の脱落を防止するた め, 細かく まつり縫いを し, 曝露布および対照布1枚ずつ計2枚を1組と して, 洗たく回数別に不. 滅イ ンキ で マ ー ク した. 洗 た く 回 数 は 4 通 り と し, 0 回, 5 回, 10 図, 15 回 と した. 0QC 士 2oC, 洗 剤 は L 洗たく条件: 家庭用 電気洗たく機噴流型脱水機付 (日立 Ps-210S) , 水温 4. 0 (負荷布は常法により湖抜き した天竺布) , 社製 弱アルカリ性合成洗剤使用, 濃度 0 .3%,浴比1:3 本洗5分, すす ぎ1分x2回, 脱水1分x2回, 乾燥は自然乾燥によったが, その時の条 件は室温. 200C 士 3oC, 湿 度 70% 土 5% で, 実 施 時 期 は 1972 年 9 月 下 旬 で あ っ た.. 洗たく方 法: 洗たく 回数0回の試験布, すなわち対照布は ビニール袋に移 し実験室の戸棚に保管 263 5回の各試験布は, 洗たく直前に24時間にわたって比重 1 0回, 1 , した. 洗たく回数, 5回, 1 の硫酸溶液を入 れた, デシケーター (湿度65%)中に放置 し, その後, 所定の洗浴を作成 し, 洗た く回数別に曝露布と対照布, および負荷布を同時に洗たく 機に投入 し, 前述の洗たく条件に従 って 洗 たく した. 洗 浴 に 当 た っ て は 1 回 洗 たく 毎 に と り か え て, 洗 た く 回 数 5 回, 10 回, 15 回 の 3 通. りの反復洗たくを施 した. 各試験布の乾燥は前述のような自然乾燥によった. 3 , 測定項目および方法 1 ) 防 しわ試験: 洗たく 回数別の曝露試験布, 対照布の防 しわ試験は次のように して行なった. IS の条件によって防 しわ率 er 試験機 (東洋精機製) を用い, J est ‐elyt モ ソ サ ソ ト式 Crease recor )の場合と全く同様であった, を測定 し, 洗たくの影響 を判定 した. 試験布の調製については, 前報1 5回の 4段階の曝露試験布キ よび対照布は, 防しわ試験 0回, 1 すなわち洗たく回数0回, 5回, 1 5x4cm のものを, それぞれ6枚ずつ作っ 機の操作法に したがい, 試験片をタテ・ヨコ両方向に 1 , 5x4cm の試験布は, 手で取り扱うとゆがみを生ずるので, ピンセッ ト て用 意 した タ テ ・ ヨ コ 1 . .. を使用 した, 試験片 1枚 につき, 5分間荷重 後, テスター・クランプにとりつけ, 更に5分間放置 した後の開角 度を測定 し, 次式により防 しわ率を算出 した, 防 しわ率(%)= 品 xloo α: 試験布の開角度 2 ) 摩耗試験: 反復洗たく した曝露布, および対照布を洗たく回数別に摩耗試験機にかけ, 摩耗 率の大小によって洗たくの影響を 判定 した。 摩耗試験機の使用法, およ び摩耗率の算出方法は, 前 )の方法によった 洗たく回数3段階の曝露布, および対照布は, 摩耗試験機の操作法に従い, 報1 . 00回であった, それぞれ5枚ずつ, 総計40枚を 準備 した。 摩耗率測定時 の回転数は毎分3. 1 1 1 , 実験結果および考察 上述の実験方法による各試験布の洗たく回数別の防 しわ率, 摩耗率の実測値は, 表1~表4に示 す通りであ った。 これらの表か ら分るようにいく らかの ばらつきが見られる。 この実測値のぱらつ きは, 実験者の経験・技術水準, 試験布の紡織加工な どの差異, 試験機の性能等の 諸要素いかんに よ って決ま るものである. 本研究の実測値のばらつきの範囲 は, 本研究の目的上許容されるものと 考えられる. (56).
(4) . 樹脂加工ポリエステル綿混織物の防しわ性と耐摩耗性におよぼす大気中曝露と洗たくの影響. 耗. ・ 7 2 .. 率. 2 ,6. 57. 2 ,5. . →洗たく回数. . →洗たく回数. 図1 曝露試験布と対照試験布の洗た く後の防しわ率(%) 0…対照布 (タテ方向) △…対照布 (ヨコ方向) ‐ ◎-曝露布 (タテ方向) ムー曝露布 (ヨコ方向). 図2 曝露試験布と対照試験布の洗た. く後の摩粍率(%) 0…対照布 ◎-曝露布. 表1 試験布の洗たく後における防しわ率 (%) タテ方向 l. 2. 3. 4. 5. 6. 曝 対. 露 照. 布 布. 65 O , O 72 .. 65 2 , 69 7 .. 65 O , 69 1 ,. 67 2 . 73 5 .. 62 2 , 6 69 ,. 66 7 , 69 1 .. 5. 曝 対. 露 照. 布 布. 67 4 , 70 0 ,. 8 67 . 0 70 ,. 66 7 , O 72 .. 67 8 , 73 3 .. 8 67 . 68 3 .. 70 9 .. lo. 曝 対. 露 照. 布 布. 70 6 ,. 68 9 ,. 70 0 ,. 68 O .. 68 2 .. 67 6 , 71 2 .. 69 O .. O 72 ,. 0 70 ,. 70 6 ,. 692. 15. 曝 対. 露. 布 布. 71 0 , 67 9 .. 71 7 .. 68 8 . 70 1 .. 73 3 , 0 70 .. 3 72 , 70 4 .. 68 8 ,. 照. 69 3 ,. 平. 均. 68 1 , 70 6 .. 0 70 .. 69 O . 70 2 , 0 71 , 69 5 ,. 69 3 ,. 表2 試験布の洗たく後における防しわ率 (%) ヨコ方向 I. 2. 3. 4. 5. 6. 平. 均. 曝 対. 露 照. 布 布. 69 5 , 68 3 ,. 69 8 . 71 1 ,. 69 2 .. 70 0 , I 71 ,. 70 3 . 73 9 .. 68 3 ,. 9 73 .. 5. 曝 対. 露 照. 布 布. 3 70 , 69 6 .. 71 1 ,. 70 4 .. 69 7 , 72 3 .. 70 4 ,. 70 9 .. 72 2 , 8 71 .. 68 9 ,. 73 4 ,. 0 71 ,. 71 5 ,. 10. 曝 対. 露 照. 布 布. 9 73 . 2 72 ,. 71 I , 3 70 ,. 71 6 , 71 7 .. I 71 . 70 6 .. 71 I . 68 9 ,. 70 7 , I 71 .. 71 6 . 8 70 ,. 15. 曝 対. 露. 布 布. 71 7 . 68 8 ,. 70 0 , 70 0 .. 74 3 , 70 1 ,. I 71 , I 70 ,. 72 2 , 8 70 .. 9 73 . 4 71 .. 2 72 ,. 照. (57). 72 2 ,. 70 2 ..
(5) . 福. 58. 島 律 子 表4 対照試験布の洗たく後における摩耗率 (%). 表3 曝露試験布の洗たく後における摩耗率 (%) \ー訳布 no, ● 」 ‐. I. 実験区分\ 洗たく回数 0 5 10 15. 2. 3. 4. 5. 試布 no. \ i. 平均. 85 2 , 2 7 ,2. 2 91 . 2 21 .. 97 2 . 2 36 ,. 82 2 . 2 36 .. 69 2 , 2 33 ,. 85 2 . 2 40 ,. 2 32 . 2 53 ,. 36 2 , 2 30 .. 2 27 , 55 2 ,. 16 2 , 2 27 .. 2 48 . 2 23 ,. 32 2 , 2 38 ,. 実験区分 \ 洗たく回数 ー 0 5 lo 15. I. 2. 3. 4. 5. 平均. 2 40 , 46 2 ,. 3 09 . 4 2 ,9. 2 74 , 64 2 ,. 2 74 , 86 2 .. 86 2 , 2 69 .. 77 2 , 63 2 ,. 2 56 . 41 2 ,. 62 2 . 78 2 ,. 2 46 , 2 60 .. 51 2 , 2 41 .. 47 2 , 2 48 ,. 52 2 , 54 2 ,. 図 1には表1~表 2の洗たく試験の曝露布と対 照 布のタテ・ヨコ方向の防 しわ率を示 した, 図1 で明らかなように, 曝露布と対照布の差異は, 前者は洗たく回数の増加に従って, タテ・ヨコとも に防 しわ率は増大 しているのに反 し, 後者は洗たく回数の増加にともなって, タテ・ヨコともに防 しわ率は漸減 している, 洗たく回数15回のもの, データーをみると, 曝露布は対照布に比して防 5%, ヨコ方向 しわ性が高いといえる. すなわち曝露布の防 しわ率は対照布に比 して, タテ方向 2 . 0%それぞれ増加 している. 曝露布の防しわ率が反復洗たくによっ・て増大 した起因については, 松 2 . )の見解を参考にして考察すれば, 曝露により綿繊維の強度が低下 し, また洗たくに ) 西出 ら3 川 ら2 , より, 強度低下 した綿繊維と共に, 加工樹脂が洗たく液中に脱落 し, その結果, ポリエステル比率 が増大することとなっ た. ポリエステル 繊維は樹脂加工することにより防 しわ性は低下することが 知 られている. 以上の理由か ら曝露布の防しわ性が高くなっ たものと考えられる. 対照布の防しわ 率減少の 原因については, 当初繊維の間隙に付着していた樹脂 が, 反復洗たくにより, 洗たく液中 に脱落 したためと理解 される, また曝露布, 対照布共にヨコ糸はタテ糸に比較 して防 しわ性が高く なっている, その原因としてタテ糸の場合, 密度が大であり, 従って折り曲げに対 して反発する力 が弱く, さ らに製織,仕上げの工程で繰り返 しの伸張を受けているのに対 して,ヨコ糸の場合には, 密度が小さいため糸間隙があり, 折り曲げのとき糸の逃げの自由度 が大きいことが考えられる, 図 2は表 3~表 4の曝露布と対照布の洗たく後の摩耗率を示したものである, 曝露布, 対照布い ずれも洗たくにより摩耗率は減少 し, 洗たく以前のものとは違った結果を示 している, いいかえる と, 曝露布は対照布と比 較すると, 汚染状態では高い摩耗率を示していたが, 洗たくによりこれが 逆転し, 洗たく回数の増加とともに, 曝露布の摩耗率は対照布より減少 しているのが認められる, 特に洗たく回数5回のものにおいて, 曝露布の摩耗率は対照布に比 較し著 しく低下 している. すな わち曝露布は, 反復洗たくにより対照布に比し, 耐摩耗性が高くなることが認 め られた, これは, 洗たくに比 較的弱い樹脂や綿繊維が, 洗たく液中に脱落 した結果と考えられ, したがって摩耗に強 い ポリエステル の比率の増 大となり, 低い摩耗率を示したものと考える. IV.. 括. 総. 1 . 北海道岩見沢市において, 夏季間大気中に, 樹脂加工ポリエステル綿混織物を曝露した後, 繰り返 し洗た しくを し, 洗たく回 数によって, 織物の防 しわ性や摩耗性に対 して, どのような影響 を与えるかを実験 した. 洗たく回数は, 0回, 5回, 10回, 15回の4段階と し, 洗たく後の防 し わ率と摩耗率とを測定 した, 2 . 防 しわ率について: 反復洗たくにより曝露布の防 しわ率は, タテ・ヨコ共に上昇 したが, 逆 に非曝露布のタテ・ヨコの防 しわ率は低下した, 3 . 摩耗率について: 曝露布, 非曝露布の摩耗率は, ともに洗たく回数の増加に従って減少 し, 特に曝露布は, 洗たく 回数5回の場合, 大きく摩耗率の低下が認められた. 曝露布の耐摩耗性は高 (58).
(6) . 樹脂加工ポリエステル綿混織物の防しわ性と耐摩耗性におよぼす大気中曝露と洗たくの影響. 9 5. く な っ た,. 4 , 樹脂加工ポリエ ステル綿混織物は, 夏期曝露後, 反復洗たくによって, 防しわ性, 耐摩耗性 ともにいずれも高くなっ た, その原因と して, 樹脂や混紡の綿が洗たくによって比較的に 脱落 し , やすくて, 洗たく液中に移行する結果, 織物のポリエ ステルの比率が増大したものと考えることが で き る,. 終りに臨 み本研究を行なうに当たり, 有益なる御助言と御校閲をし・ただいた, 前北海道教育大学 教授, 細井敬三先生に対 し深く感謝の意を表する. 文. 献. 1 1971 ) 福島律子:北海道教育大学紀要第二部 C, 21 ) , 第2号, 65 ,( , 2 ) 女部省科学研究費交付金, 総合研究, 実績報告書,(被服材料の耐久性に関する研究) 1 9 6 9 ) ,( . 3 3 18 197 ) 西出・吉永・掘・林・矢部: 繊消学誌, 1 2 ) ,4 . ,(. (59).
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