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JAIST Repository: 国家プロジェクト・マネジメントにおける制約と対応 : 遺棄化学兵器処理プロジェクト (II)

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 国家プロジェクト・マネジメントにおける制約と対応 : 遺棄化学兵器処理プロジェクト (II) Author(s) 横田, 真; 前田, 卓 Citation 年次学術大会講演要旨集, 15: 430-433 Issue Date 2000-10-21

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/5899

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

(2)

2C19

国家プロジエクト・マネジメントにおける

制約とナ七万、

( 遺棄化学兵器処理プロジェクト 化 リ 0 横田 真 ( 総理府

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前田 卓 ( 日本国際問題研究所 ) 義

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2 .

遺棄化学兵器処理プロジェクトの 進捗状況

(1)

事業の進捗状況 昨秋以降での

主要な進展としては

以下の 4 点が挙げられる。

①本格的な最初の 事業となる北安 ( 中国東北部の 市 ) での化学砲弾等

窯巌肛ガ 0 発掘回収を 2 0 0 0 年 9 月に実施

(

日本側約 7 0 名、 中国側約 2 0 0 名 が参加 几 % 安方度 碧屡 ②遺棄化学兵器の 主要埋設サイトで

あ るハルバ嶺地区について、 地質調 査

等の本格的調査を

2 0 0 0 年 5 ∼ 6 月に実施し、

道路建設・気象機器

ピョン ヤ

設置等の計画が

本格化。 シ ウル ③南京のあ か 筒 ( 有毒発煙筒 ) のあ か 剤を 9 9 年 1 0

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し 、 2 0 0 0 年 8

月末までに日中秋

方での分析結果を 持ち寄るところま

南京 は 蘇香 で 進展。 ④ 2 0 0 0 年 7

月より処理技術の

価を専任で行うバループを ( 財 ) 日 本国際問題研究所に 設け、 技術評価 図 1

主な活動地点

を 本格化。 中国側専門家と 共同での 欧州調査を 7 一 8 月に実施。

(3)

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Ⅱ①威令

れ ②組織体制 平成 t 2 年度においては、 企画官 1 名 、 事務官 7

名の定員しか

認められず、 室 長及び 3

名の参事官を

含め、

引き続き関係省庁の

協力に依存している。 平成 1 3

年度において 必要人員の確保を 図るべく要求中であ

る。 なお、

対象となる化学制等の

輸送、 保管、 使用 ( 分析・実験 )

などの活動が

、 化学兵器禁止法を 始めとする各種法令で

規制されている

一方で、 現

担当室はその

ような活動を

実施する機関を

有しておらず、 他機関 ( 政府機関、 民間機関 ) の 協

力を仰がざるを 得ない状況にあ

る。 これが、

事業推進上の 制約の一つとなって

い る 。 また、

処理事業を進めるにあ

たっては、

道路等のインフラの

整備から、 施設の 建設、

運転など専門的知識を 持ったものによる 計画立案・推進が

必要であ る。 北 安の発掘回収作業においては、

担当室職員が

中心となって

計画立案・推進を

行っ たが、

現在の組織でハルバ 嶺での発掘作業や

処理の計画立案・

推進を行つめは

困 難であ り、

早期にプロジェクトマネ

ジメントコンサルタントを 調達すべく手続き

を 進めている。

(2)

技術的知見の 集積 以下のとおり

技術的知見の 集積は除々に

進んできている。

今後はアカデミズム

からの協力拡大に

焦点を当て、 「 (3 )

外部からの理解」の 項で紹介する

学会関連

の活動を強化していく

予定であ る。 ①検討チームの 強化 9 9 年 7

月に設置した

技術検討チームについては、

チーム構成の

見直し、 専門

家の補充等を

行い、

検討の深化を

図っている 防衛庁からは、

現職の自衛官及び

技官が新たに

参加している。

(4)

②技術支援バループの 設置 2 0 0 0 年 7 月、 ( 財 )

日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センタ

一内に 、 プラント技術関連の 専門家を中心とした 専任 8 名からなる技術支援バループを 設 置し、 あ か 弾、 きい弾の解体、

無害化技術の

評価を開始している。 8 月の欧州 調 査 に続き 1 0

月には米国調査を

行 う 。

年末を目途に 今後継続的に 検討する技術を

選定し、 来年の実験実施へと 繋げていく予定であ る。 ③北安の発掘回収事業への 防衛庁専門家等の 参加 9 月に実施した 北安の発掘回収事業においては、

防衛庁より武器及び

化学割 の

専門家の派遣を

得た。

これらの専門家は 主に埋設点での

発掘作業を担当。 民間か らも砲弾、 弾薬、 X 線、

探査等の専門家の

参加し、

化学弾の鑑定作業等を

担当。 ④民間組織への 委託 昨年から委託していた 化学割分析に 加え、 ハルバ嶺地区の 道路等の事前準備計 画策定、 あ か 剤 系の処理検討、 発掘回収作業の 遠隔操作化の 検討などを民間に 委 託している。 ⑤諸外国の老朽化化学兵器処理組織との 連携 本年 5 一 6 月に米国、 7 一 8 月にドイツ、 ベルギー、

イギリスの担当機関を

訪 間 し、 意見交換を行った。

先方も協力には

前向きであ り、

今後専門家間の

協力 体 制を構築していく 予定であ る。 は ) プロジェクト 外部からの理解 9 月の北安発掘回収事業の 報道等を通して、 遺棄化学兵器処理事業の 重要性に

ついての理解は

十分に浸透してきている。 ただし、

国内での実験の 実施等の活動

ほ ついては、 安全性の確保、

周辺住民の懸念等からまだまだ 制約が残っている

状 況であ る。

引き続き情報の

提供を続けていくとともに、

特に科学的知見に

基づく

評価が構築されるよ

う、

学会関係での 理解の促進を 図って行く予定であ

る。

①学会講演会の

開催等

化学工学会の 協力を得て同会内に 遺棄化学兵器廃棄研究会を

設置し、 1 1 月 2 日に第 1

凹目の講演会を

予定している。 講演会を通して、

遺棄化学兵器処理問題

に関する情報が 流布されることと

共に、 水

処理問題に日本の 各分野の専門家が

力して取り組んで 行くべきであ るとの機運が 高まることを

期待している。

②日本学術会議での

動き また、

この秋日本学術会議の

第 5

部に新たに設置が

了承された 「荒廃した生活 環境の先端技術による 回復」 研究連絡委員会においては、 対人地雷、 原子力設備 の廃棄、 放射線廃棄物、 産業・生活廃棄物と 並んで遺棄化学兵器も 検討対象とな っており、

今後これらの 問題を科学的に 解決する手法を 調査・検討することにな

っている。

(4

) 中国側との相互理解の 促進

①政府レベルでの

調整

中国側においても

本年 1

月に正式に遺棄化学兵器問題を

専任で扱 う 組織 ( 処理

(5)

日本遺棄 在華

化学兵器問題

弁 公室 )

が外交部の中に

設けられた。

意見交換の機会

も一月一回以上に

増えるなど、 日中間の調整も 円滑化し始めている。 特に、 作業

開始を双提としたハルバ

嶺地区の本格調査と、 日本側が多くの

人員を派遣した

北 安での発掘回収作業の 実施は、 日本側がまじめに 取り組む意志があ

ることを中国

側でも認識する

機会となり、 調整のべ 一 ス であ る信頼関係の

醸成に寄与したと

考 えられる。 日中間では、

環境規制等の 規則の違いに

加え、

経費支出に対する 慣行の違いな

どの問題もあ り、

今後更に密接な 意見交換が必要であ

ると思われる。 ②現場での共同作業 北安での発掘回収作業においても、 日本側と中国側の 現場の担当者が 一緒にな って議論する

機会を事前に

設けることにより、

お互いの信頼関係の

醸成ができた。

今後の共同作業実施にあ

たっての良い 例になったと 考えられる。 ③技術的な面での 意見交換 化学制分析については、

時間はかかったがあ か剤の分析手法について

本年 6 月 末 合意に達した。

双方の分析能力に

関する理解も 深まってきている。 処理技術の評価については、

日中双方の専門家が

本年 7 一 8

月に欧州を共同で

調査し、

共通認識を深めつっあ

る。 4 .

プロジェクト・マネジメントの 観点からの評価

( 1 ) プロジェクト 外部からの理解 技術的知見の 集積とプロジェクト 外部からの理解という 課題については、 ・アカデミズムの 理解が得られ 幅広い研究者の 支援が得られること ・実験実施に

関する制約が 解消されること

の 2

点に問題解決の 糸口が絞られてきている

本件処理事業の 検討・実験等に 対し、 日本として責任を 持って行うべきとの 認 識から積極的に 協力する意思を 持つ研究者がいる 一方、 所属機関としては、 安全 性 、

周辺住民対策等の 観点から二の

足を踏む状況となっている。 学会として、 本 事業の重要性についての 見解とともに、 必要な措置を 講じることにより 安全性が 確保できるというような 見解を示すことが、 この状況を打破する 大きな支援とな る 。 ( 2 ) 中国側との相互理解

中国側との相互理解はこの 一年で現場作業を 中心にかなりスムーズに

進むよう になってきているが、 契約慣行、

政府規制等についての 理解促進が課題として

残 っている。 技術面については、

分析分野における 相互理解が進展してきている

一 方 、

処理技術分野における 本格的意見交換は

開始されておらず、

一層の相互理解

を図る必要があ る。 ( 3 ) 政府の実施体制 政府のマネ 、 ジメント体制としては・ 資金の継続 敵 確保、 執行の効率化、 必要な

組織体制の自双での 確保が課題であ

り、

政府内での調整が 引き続き必要であ

る。

参照

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