基盤研究~芸術系大学における海外交流展の企画・運営・実施・
ファイリングを用いた実践的な学びの場の創出~
BASIC RESEARCH FOR CREATING AN EDUCATIONAL PLATFORM FOR PRACTICAL LEARNING EMPLOYING THE
PLANNING, MANAGEMENT, EXECUTION AND FILING PERTAINING TO INTERNATIONAL EXCHANGE EXHIBITIONS
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中山 玲佳 芸術工学部アート・クラフト学科 助教 さくま はな 芸術工学部アート・クラフト学科 准教授 谷口 文保 芸術工学部アート・クラフト学科 准教授
Reika NAKAYAMA Department of Arts and Crafts, School of Arts and Design, Assistant Professor Hana SAKUMA Department of Arts and Crafts, School of Arts and Design, Associate Professor Fumiyasu TANIGUCHI Department of Arts and Crafts, School of Arts and Design, Associate Professor
………. 要旨 このプロジェクトは、芸術系学生を対象とした人材育成プ ログラムの構築に向けての基盤研究として2017 年度に実施 した。研究協力者にメキシコのベラクルス州立大学造形美術 研究所の矢作隆一研究員を迎え、海外交流展の企画・作品制 作・展示・記録集作成などのプロセスを「学びの場」と捉え、 授業などでの実践を通してその可能性と課題を検証した。実 施内容としては、神戸芸術工科大学の学生が制作した作品を ベラクルス州立大学造形美術研究所ギャラリーで展示し、同 研究所の研究員が制作した作品を神戸芸術工科大学ギャラリ ーで展示、日墨活動の報告、その他関連イベントも合わせて行 った。また、アンケートや現地調査を行い、芸術系学生の教育 や海外交流展企画などの参考資料となるように、活動の全行 程を記録集にまとめた。 Summary
This project was conducted from 2017 annual as part of a basic research for building a human resource training program for art students. With research cooperation from researcher Ryuichi Yahagi at Universidad Veracruzana Instituto de Artes Plasticas, this project examined through practice the possibilities of overseas exchange exhibitions and their issues by regarding their processes, such as planning, producing exhibits, installing, and compiling records, as learning opportunities. The project involved exchange exhibiting works produced by Kobe Design University students and Instituto de Artes Plasticas researchers at both gallery, and was held Japan-Mexico related event and activity report. The project also compiled a record of all of its processes to serve as reference material for educating art students and for planning future overseas exchange exhibitions.
1.研究目的 本研究は、芸術系大学における「海外交流展の企画・運 営・実施・ファイリングを用いた実践的な学びの場を創 出」する為の基盤研究である。本研究では、アート・クラ フト学科美術領域教員がこれまで蓄積してきた国内外で の実践的研究や制作活動を基に、教育の一環として海外 交流展を開催した。また、その展覧会の準備から開催後の アンケート調査までの企画運営のノウハウを、教育ツー ルとして活用できるようにするため記録集にまとめた。 本研究では、「技術習得」「制作」「展示」「発表」「海 外からの作品受け入れ」「大学内展示」「イベント開催」 「ファイリング」を教員と学生が協力して行う中で、アー トによる海外交流やグローバルなものの見方を養い、異 なる文化への理解を深めるとともに、海外において作品 の評価などを直接受けることで、学生自身の作家性の自 覚を養う。また、学部1 年次から「技術習得」「制作」「展 示」「発表」という作品制作の流れを意識付けし、さらに、 展覧会の「企画」「運営」「記録」などのノウハウを習得 する。こうした経験を積むことで、在学中から自主的に活 動できる ように指 導して い く という ことも狙 いであ っ た。学生の自主性を高め、気づきや成長の実現を目指し た。また同時に活動の様子を保存し継続させることが、今 後の美術教育を考えるうえでの大事な資料となり得ると 考える。 2.研究活動の概要 本研究は4 つの活動で構成されている。①メキシコ にお ける 神戸 芸術 工科 大学 の展 覧会 の開 催、 ②本 学に おけ るメ キシ コ人 芸術 家の 展覧 会お よび 日墨 交流 報告 会の 開催 、③ 本学 にお ける ベラ クル ス州 立大 学の 展覧 会の開 催、 ④記 録集 の出版 。 活動ス ケジ ュー ル( 番号① ②③④ は上 記に 準ず る。) 2017 年 3 月 交流 展承 諾書 をベ ラク ルス 州立 大学 造形 美術 研究 所か ら受け 取る 。 5 月~7 月 ①アー ト・ク ラフト 学科 ド ローイ ング 授業 にて メキシ コ文化 、海 外交 流展 ガイ ダ ンス・ 学外 実習 を行 った 後 作品制 作。 8 月 ①学生 作品 完成 、 総評 。梱 包作業 。ベラ クル ス側の 矢 作氏と 連携 し、現 地設 営に 向けて 調整、イベ ント 準備。 教員作 品各 自準 備。 ④学生 作品 撮影 、記 録。 9 月 1 日~9 日 ①中山 、さ くま 渡墨 。ベ ラ クルス にて 展覧 会の 搬入作 業、オ ープ ニン グ、 関連イ ベント 実施 。 ③ 現 地 滞 在 中 に 矢 作 氏 と 本 学 で の ベ ラ ク ル ス 州 立 大 学側の 展覧 会開 催に ついて 打ち合 わせ 。 ④展覧 会お よび イベ ントの 撮影、 記録 。 11 月 ② 本 学 に お け る メ キ シ コ 人 芸 術 家 の 展 覧 会 お よ び 日 墨交流 報告 会の 開催 。 ④撮影 、記 録。 12 月 ③本学 にて「 ベラ クル ス州 立大学 造形 美術 研究所40 周 年記念 特別 展」 開催 。 ④撮影 、記 録。 12 月~2018 年 2 月 ④アン ケー ト調 査実 施。 記 録集編 集作 業開 始 、画像 選 定、構 成確 定後 、執 筆。 3 月 ④記録 集完 成。 3.研究内容 3-1. MERCADO-市場 神戸芸術工科大学アート・ クラフ ト学 科学 生作 品展に 向けて 作品 制作 。 先ず、2017 年 3 月に谷口がベラクルス州立大学造 形美術 研究 所を 訪問 した 。同研究 所研 究員 の矢 作氏の 協力で 、同 研究 所 所 長の ハ ビエル・コ サル 氏に 同研 究 所 に お け る 神 戸 芸 術 工 科 大 学 の 展 覧 会 の 開 催 に つ い て提案 し、了承 を得 た。そ して、同年9 月の展覧会開 催に向 けて 招待 状を 発行し ていた だい た 。
5 月から 7 月にかけてアート・クラフト学科開設授 業「 ドロ ーイ ング 」( 担当 教員 : 中 山、 さく ま) にお いて 、海 外交 流展 につ いて のガ イダ ンス を行 い、 合わ せて メキ シコ 文化 につ いて のレ クチ ャー も行 った 。そ して 、交 流展 につ いて のデ ィス カッ ショ ン を 行い 、メ キシ コで の展 覧会 テー マを 「市 場」 に決 定し た。 地域 の生 活を 支え る市 場 は 、そ の国 の独 自の 文化 を垣 間見 るこ とが でき るの では ない かと いう こと から 、日 本の 生 活 文 化 の 特 色 を 浮 か び 上 が ら せ る こ と を 狙 い と し た。 次に 、6 月 16 日に学外実習として、受講学生全員が 大学 近隣 の市 場「 湊川 商店 街」 を訪 問し 、作 品の モチ ーフを 探す ため の調 査を行 った。 受講 学生 32 名(全 員、アー ト・クラ フト 学科1 年生)とアート・クラフ ト学科 有志 学生 11 名が、市場というテーマに沿って 各自が 選ん だモ チー フをも とに 紙 版画 を1 人 2 点制作 した(図1~3)。 そして 、7 月 28 日に作品総評を行い、同時に、展覧 会企画 書の 作成 につ いての レクチ ャー を行 った(図4、 5)。 図1)交流展ガイダン ス 図 2)市場調査 図3)ドローイング授 業での作 品制作 図4)まとめ 図 5)総評 3-2.MERCADO-市場 神戸芸術工科大学アート・ク ラフト 学科 学生 作品 展開催 題 名:MERCADO-市場 神戸芸術工科大学アート・ クラフ ト学 科学 生作 品展 担 当 :中 山、 さく ま 出品者 :ア ート ・ク ラフト 学科学生43 名 中山、 さく ま 会 期 :2017 年 9 月 7 日~2017 年 10 月 4 日 場 所:メ キシ コベ ラク ル ス州立 大学 造形 美術 研究所
Fernando Vilchis Gallery
学生作 品約80 点と教員作品(中山、さくま)は、中 山とさ くま が手 持ち でメキ シコに 搬入 した 。ベ ラク ル ス州立 大学 造形 美術 研究所 では 、最 初に 研究協 力者 で ある矢 作氏 の工 房を 訪問し 、展 示会場 を確 認し た。そ して 、同研 究所 メン バー と のミー ティ ング を経 て、展 示作業 を行 った 。また 、展 覧会の 広報 活動 とし て、同 研究所 メン バー の協 力を得 て、ポス ターや DM を制作 した 。ベ ラク ルス州 立大 学 が運営 する ラジ オに も出演 し、展 覧会 の紹 介を 行った 。 9 月 7 日に、「MERCADO-市場 神戸芸術工科大学 アート・ クラ フト 学科学 生 作品展 」 が開 幕し た。オー プニン グで は 、ベラ クル ス 州立大 学関 係者 とハ ビエル 所長に ご挨 拶を いた だいた 。 約 50 名の入場者があり 盛大な オー プニ ング となっ た。また 合 わせ て、木版 画 のワー クシ ョッ プも 行った (図 6~12)。 図6)展示作業 図 7)ラジオ出演 図8)ポスター制作 図 9)オープニング
図10)木版画ワークショップ 図 11)展覧会フライヤー 図12)展 示 風 景 3-3. 神戸芸術工科大学 日墨交流展 PREFABRICATED および日墨交流活動の報告会 題 名 :神 戸芸 術工 科大学 日墨 交流 展 PREFABRICATED 会 期 :2017 年 11 月 9 日~2017 年 11 月 24 日 担 当 :谷 口
出品者 :Ingrid Elizabeth Martínez Buendía Miguel Angel Chavira Salas
場 所 :神 戸芸 術工 科大学 エスパ ース KDU ギャラリ ー
11 月に メ キシ コ人 ア ーテ ィス ト Ingrid Elizabeth Martínez Buendía 氏と Miguel Angel Chavira Salas 氏が 来学 し、 両名 の写 真作 品を 中心 にし た展 覧会 を開 催した 。 11 月 9 日には、展覧会のオープニングに合わせて、 ギャ ラリ ート ーク と日 墨交 流活 動報 告会 を行 った 。当 日は14:40 から、会場で Ingrid 氏と Miguel 氏によ るギ ャラ リー トー クを 実施 した 。両 名と も、 自己 紹介 や作 品の コン セプ トに つい てス ペイ ン語 で説 明し た。 通訳は 、本 学大 学院 生 の Martínez Angeles Yarased del Carmen 氏が担当した。大学院生やアート・クラフ ト学科 学生 約 30 名が参加し、真剣なまなざしで作品 解説に 耳を 傾け た(図13)。 図13)日墨交流展「PREFABRICATED」オープニング 続けて 、本学教 員が 関わ っ た日墨 交流 活動 の報 告会 を行っ た 。ま ず 、さく まと 中山が 、ベラ クル ス州立 大 学 に お い て 開 催 さ れ た 「MERCADO-市 場 神 戸 芸 術 工科大 学ア ート・ク ラフ ト 学科学 生作 品展 」 に 関す る 活動報 告を 行っ た 。展覧 会 の搬入 、展示 、オープ ニン グの様 子 、造 形美術 研究 所 研究 員 との 交流 など につい て報告 した 。ま た、 同研 究 所所長 ハビ エル 氏の インタ ビュー 映像「 現地メ キシ コ でのア ート の重 要性 やアー テ ィ ス ト の 活 動 及 び 研 究 所 の 在 り 方 に つ い て 」( 日 本 語字幕 付き )を 放映 した( 図 14)。 図14)「 MERCADO-市場」展活動報告 次に、谷口 が「 メキシ コの コラボ・シ ョー ル」、「フ ァン・エス クッ ティ ア小 学 校での ワー クシ ョッ プ」の 活動報 告を 行っ た。これ ら の活動 は 、2015 年 8 月から 同年 10 月にかけて谷口がベラクルス州立大学造形美 術 研 究 所 客 員 教 授 と し て メ キ シ コ に 滞 在 し た 期 間 中 に実施 され た。報告 では 、同大学 の学 生や 近隣 住民と 交流を 深め なが ら実 施した プロジ ェク トの 様子 や、近 隣 小 学 校 で 行 っ た ワ ー ク シ ョ ッ プ の 内 容 に つ い て 詳 しく説 明を 行っ た (図15)。 最後に 、ま んが 表現 学科 の 坪井美 和実 習助 手が 、メ キシコ 在住 の日 本人 考古学 者と連 携し て 2016 年に実
施した まん が制 作に ついて 報告を 行っ た。「ト ラジ ョコ ルテ ィア 」と 題す るま んが は、 メキ シコ の考 古学 調査 の意 義や 成果 を、 遺跡 周辺 の住 民や 子供 たち に伝 える ため に作 成さ れた もの であ る。 報告 では 、ま んが 制作 のた めに 現地 調査 に出 かけ たこ とや まん が化 のた めの 工夫 、現 地で 行っ たワ ーク ショ ップ での エピ ソー ドな どにつ いて 説明 があ った( 図16)。 図15)コラボショール活動報告 図16)まんがプロジェクト報告 3-4.ベラクルス州立大学造形美術研究所 40 周年記念 特別展 開催 題 名 :ベ ラク ルス 州立大 学造形 美術 研究所40 周年 記念特 別展 担 当 :中 山、 さく ま 出品者 :ベ ラク ルス 州立大 学造形 美術 研究 所 研究員12 名
Vinicio Reyes, Yosi Anaya, Roberto Rodríguez, Marco Antonio Garcia, Natalia Calderón, José Manuel Morelos, Abraham Mérndez, Xavier Cózar, Gerardo Vargas, Sergio Domínguez Aguilar, Beatriz Sánchez, Ryuichi Yahagi
参加者 :ア ート ・ク ラフト 学科学生40 名 会 期 :2017 年 12 月 14 日~2017 年 12 月 20 日 場 所:神戸 芸術 工科大 学 エスパ ース KDU ギャラリ ー 12 月 14 日から、「 メキ シ コベラ クル ス州 立大 学造形 美 術 研 究 所 40 周 年 記 念 特 別 展 」 を 本 学 エ ス パ ー ス KDU ギャラリーで開催した。同研究所研究員 12 名の 作品は 、すべ て平面 作品 で 版画や ドロ ーイ ング 作品で あった 。こ れら の作 品は 、メキシ コで 展示 した 本学学 生の作 品と 一緒 にメ キシコ から郵 送(DHL)され、10 月 中 旬 に 大 学 に 到 着 し た 。 展 覧 会 は 、 中 山 、 さ く ま 、 有志学 生約 10 名が取り組み、額装から展示作業、運 営 、 撤 収 ま で を 行 っ た ( 図 17) 。 オ ー プ ニ ン グ に は 「MERCADO-市場」展に参加したアート・クラフト学 科1 年生を中心に多くの学生が駆けつけ、メキシコ人 作家の 作品 に見 入っ ていた (図 18、19)。 図17)作品額装、展示風景 図18)交流展ポスター、 12 月 14 日オープニング 図19)展示風景
3-5.日墨交流展 神戸芸術工科大学アート・クラフト 学 科 ×ベ ラ ク ル ス 州 立 大 学 造 形 美 術 研 究 所 記 録 集 作 成 題 名 :日 墨 交 流展 神戸 芸術 工 科大 学×ベラ ク ルス 州立大 学 担 当 :中 山、 さく ま サイズ :A4、26 頁 発 行 :神 戸芸 術工 科大学 、2018 年 3 月 部 数 :500 部 2018 年 1 月からアンケートまとめと、記録集の編 集作 業を 開始 し、 画像 選定 や構 成作 業な どを 有志 学生 と共に 行っ た(図20)。展示された本学学生作品、本 学教 員作 品、 ベラ クル ス州 立大 学造 形美 術研 究所 研究 員作 品の 画像 に加 え、 プロ ジェ クト 概要 、全 体ス ケジ ュー ル、 アン ケー ト結 果、 交流 展に つい ての コメ ント など をま とめ た。 特に 、全 行程 を時 系列 順に 記述 した 部分 は、 今後 の芸 術系 大学 の教 育や 海外 交流 展の 企画 にお いて 参考 資料 とし て活 用し ても らえ るよ うに 詳し く記述 した 。記 録集 は、3 月に完成した(図 21)。 図20)冊子編集作業 図 21)日墨交流展冊子完成 4.まとめ メキ シコ ベラ クル ス州 立大 学 造 形美 術研 究所 と本 学 アート・ク ラフ ト学 科と の 交流は 、2015 年夏に本プロ ジェ クト メン バー であ る谷 口が アー トプ ロジ ェク ト の 実践 や調 査を 行う 目的 で 同 研究 所に 滞在 した のを 機に スター トし た 。 今回 、交 流展 覧会 を軸 にし なが ら、 学生 たち が作 品 制作 、発 表、 展覧 会運 営、 設営 、ま た記 録集 編集 まで 参加 する こと で、 彼ら が現 場の ノウ ハウ を身 につ け 、 自身 の手 によ り一 連の 活動 を記 録す るこ との 意義 を考 えるよ いき っか けと なった 。12 月の展覧会終了後、学 生に 交流 展を 通し ての 感想 ・ア ンケ ート 調査 を実 施し た結果 、「 テー マに沿 って 作品作 りを する なか で、普 段 注 目 す る こ と の な い と こ ろ ま で 深 く 観 察 す る こ と ができ 、新 たな興 味が 湧い た。」(1 年女子)という制作 につい ての 感想 や 、海外 で の展示 につ いて は 、「 授業 と い う 形 で メ キ シ コ と か か わ る こ と が で き て う れ し い。」 (1 年女子)「海外の人に見られると思うとい つもと は違 う感 覚で 制作が でき、面白 かっ た。」(1 年 男子 )な ど貴 重な体 験が で きたと いう のが 多数 あった 。 活動全 体の 印象 とし ては 、「人 と人の 交流 の大 事さ を 改めて 学ん だ。」(3 年男子)や、「メキシコ人作家の 作品の 幅の 広さ に感 動し、とても 良い 刺激 にな った。」 (3 年男子)など、人と交わってはじめて生まれる、 気づき や驚 き、また 前向 き な姿勢 が綴 られ た。この よ うに 、彼 らが 海外に 目を 向 け芸術 を通 した 国際 交流を 実感し てい くこ と も 確認で きた 。一 方で は大学 間の 連 絡 調 整 や 作 品 輸 送 、 交 流 や 教 育 を 促 進 す る 活 動 な ど 、 工夫す るべ き課 題が たくさ んある こと が分 かっ た。こ の活動 を通 して 、双 方の 教 員・研究員 同士 の交 流が 深 まり 、新 たな 教育 や アー ト 実践の 在り 方考 える 機会に なれば とい う思 いと あわせ て、海外 から の人の 往来 が 日常化 して いき 、今 まで 以 上にク リエ イテ ィブ な動き が活発 にな るこ とを 願う。 参考文献 1) 谷口文保、「メキシコにおけるコミュニティと共創す る芸術創造に関する研究」、『神戸芸術工科大学紀要 「芸術工学2016」』、2016 2) 中山玲佳・さくまはな・谷口文保、『日墨交流展 神 戸芸術工科大学×ベラクルス州立大学』、神戸芸術工 科大学、2018