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LRRK2 阻害薬を用いたパーキンソン病治療の検討

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神戸常盤大学紀要  第 8 号 2015 124 −  −

LRRK2 阻害薬を用いたパーキンソン病治療の検討

澤田 浩秀 小木曽 昇、高野 聡美、六車 香織 パーキンソン病(PD)の発症および進行の原因の一つとして、ミクログリアの活性化に よる炎症性プロセスの関与が考えられる。また、遺伝性 PD の原因遺伝子の一つである leucine-rich repeat kinase 2(LRRK2)は、特にミクログリアなどで強く発現する酵素タ ンパク質であり、炎症性変化が起こるとその酵素活性が上昇し、炎症性サイトカインなど の過剰発現を引き起こすことが報告されている。我々は、ドーパミン神経を傷害する薬物 である 1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine(MPTP)を用いて PD モデルマウ スを作成し、LRRK2 を阻害することにより、PD でみられるミクログリア活性化による炎症 性反応が抑制され、PD の治療に応用することが可能かどうか検討を行った。 10〜12 週齢の C57BL/6J 雄マウスに MPTP(20mg/Kg)を投与し、さらに各種 LRRK2 阻害 薬を投与した群(MPTP-iLRRK2 群)と投与しない群(MPTP 群)を作り、MPTP-iLRRK2 群にお いて黒質ドーパミン神経細胞の変性および同部位におけるミクログリア活性化が抑制され るかどうか、MPTP 群と比較した。LRRK2 阻害薬として、LRRK2-IN-1、GSK2578215A、TAE684 を用いた場合の黒質ドーパミン神経細胞の変性抑制効果は確認できなかったが、GW5074 の 投与による黒質ドーパミン神経の変性抑制効果が認められる傾向があり、実験用マウスを 追加し有意な効果が認められるかどうか検討中である。

変異型フィブリノゲン

Aα鎖を用いたフィブリノゲン生合成に関する研究

澤村 暢、坂本 秀生、前川 真人 【はじめに】フィブリノゲンは分子量約3.4 万の糖タンパク質であり Aα、Bβ、γの 3 種 類のポリペプチド鎖がジスルフィド結合している。今回浜松医科大学にて先天性無フィブ リノゲン血症と診断された一患者を経験し、その解析からFGA遺伝子の1238bp の欠落を 見出した。同時にウェスタンブロット法により、FGA, FGB, FGG遺伝子の産物であるA α鎖、Bβ鎖、γ鎖が血漿中には存在しないことを確認した。本研究では 3 種類のポリペプ チド鎖のうちAα鎖の欠失をフィブリノゲン非産生の培養細胞株 COS-1 を用い再現し、そ の動態について研究を行った。 【方法・結果・考察】FGA、FGB、FGG遺伝子を組込んだタンパク発現ベクターをCOS-1 細胞に遺伝子導入し、それぞれのタンパクを合成させ、フィブリノゲンの生合成分泌に関 してタンパクレベルでの解析を行った。また、FGA の代わりに患者と同様の変異を導入し た変異型 FGA を用いた解析も行った。その結果、Aα鎖、Bβ鎖、γ鎖を発現させた細胞 については細胞内だけではなく、培養液中にも分泌されていた。変異型Aα鎖を発現させた 細胞については細胞内には発現しているものの、培養液中には分泌されなかった。 これらのことから不完全なAα鎖では細胞外に分泌されず、3 本のポリペプチド全てがある 程度完全な形で合成されないと分泌されない、即ち欠損症を引き起こすものと考えられる。 2-O-4 2-O-5

参照

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