中国上海市の対外貿易と外資・技術導入
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(2) いる。 しかし上海工業の特徴はやはり紡紙であり, 全国の 4 分の1に近<. 同市の工業全体の約20%を占め, 紡織関係の労働者も40数万人にのぼる。 そ の他, テレビ. ラジオ, ミシン, 腕時計, カメラ. 自転車など日用耐久消費 財の生産旦が全国の20-40%前後を占め, これが軽工業の比率を裔める大き な要因となっている。 このように上海は かなり高度な技術水準と経済竹理水準をもっている。 ま た中国最大の港湾都市として. 国内外に幡広い経済閃係をもっている。これ は上洵の経済発展にとって有利な条件である。 しかしこの地区で問題なのは 土地が狭<' 人口密度が高く, 工業が集中しすぎる点である。 半面エネルギ ーが無く, 資源も無く, ほとんどすべてを他省に頼らなければならないこと である。 これは不利な条件である。 上海が歴史的な工業都市としての役割を 一屈発抑していくためには. 長期計画の確定, 産棠構造の調整, 既存企業の 改造, 旧都市の改辿. 他省. 他地区の工業発展への援助という諸点に力を入 れるべきことが要請されている (I) 0 中国の社会主義経済は, 1978年 末の3 中全会(第11期中国共産党中央委員 会第3 回全体会議) 以後大きな転換期を迎え, 経済近代化へ向けてのさまざ まな改善措置が講じられてきた。 それは股• 工業部門間および軽• 重工業部 門間の不均衡是正と甚本建設の調整, 奨励金など刺激政策を中心とする各種 餃争原理の森入, 流通機構の改革, 生産性• 技術の向上. 企業および地方行 政機構の自主権拡大, 企業菅理システムの立て直し, 貿易制度の改善など幾 多の経済改革にあった。 上海市の場合も当然その改革の先端を切った。 上海の工業企業の経済貨任制の発展は79年からであり, まず企業の財政権 の拡大から始まり独立採鉢制を中心とする経済茸任制を確立した。8 2年には 利潤留保を主な形式とする経済責任制が実施された (2) 。 上海の財政管理体制 は従来中央による「統一収入, 統一支出」体制のもとにあった。 企業は業績 (1) 「上海の工業発展の方向」「北京周報」1980年7月15日。 (2) 「世界経済導報」(中国世界経済学会・上海社会科学院世界研究所主編) 1982年11 月8日。 - 26. C 286 )-.
(3) .. I. I全. 第1表上i'liJ.市の国民経済主要指標の全国に占める比重(1982年). 工 工. 業 業. 1. 位元 俯元 岱元. 額!. 億元. 額i. 億元 傍元. レ. チ. • •, 量鋼 材 酸 ダ ン. ソ. 性. 農業総生産額 国民収入(現行価) 主要工業品生産額 発 電 粗 鋼 硫. プ. 夕 セ. 工. 自 民需 化 織. 水. 万キロワット 万ト ン 万ト ン 万トン 万ト ン ” 万トン 万トン 万本 万トン 万台 万台 万ト ン. 万トン 万 トン イ必:平プ5メ ー ト)レ 億メ ー トル 億メ ー トル. 国. 上. 海上海の全国に占 める比菫(%). 8,291 5,506 2,740 2,766 2,785 4,247. 658.40 619.79 268.49 351.30 38.61. 3,277! 3,716· 2,902 817 207.3 56 100.3 864 9,520 、. 219.90 494.26 423.34 38.61 24.82 13.68 15.14 141.46. 10 19.6 102.5 51.7 335.4 149.2, 1.27 9.14. 294.05. 212.99 1.60 0.69 19.47 15.91 39.46 16.91 0.33. 万台 万台 万台 万台 万台 万台 万 トン. 2,420 1,286 3,301 592 1.724. 1.19 470.46 259.31 1,040.35 157.65 573.98. 74.2 589. 31.18 32.48. 万トン 万ト ン 万トン. 35,343 359.8 565.6 20,063 515.5. 215.9 8.1 16.7 372 21.5. 万頭 万トン -27. (287)-. 7.9 11.3 9.8 12.7 1.4 6.9 6.7 13.3 14.6 4.7 12.0 24.4 15.1 16.4 2.2 16.0 3.5 19.0 30.8 11.8 11.3 25.7 13.0 19.4 20.2 31.5 26.6 33.3 42.0 5.5. 6•3•0•9•2• 0 2 3 1 4. • • 品 糧花 種 物 物 車 ン 計 ビ オラ 板 クヤ ト 械 車 舶 維 系 紙 \" ッ a び ょ ン機 質 絨 チ ぉ蓋 維 布 織 織 転 シ 時 レ ジ メ 紙産 豚産 動鋼 イ ス の生 用学 メ作 品 ラ 製産 械 農 毛絹 自 ミ 腕 テ ラ カ 機 要 食 綿 菜 主. 苛 工. 産 産. 露 軽. 生 生. 工牒業総生産額(現行価) 工業総生産額. 位. 単.
(4) I. 第1表つづき I. 単. 位. i. iI. 工. .. 海の全国に占 海 1上 める比重(96). 43.6 15.5 471.42. 7.9 3.8 3.3. 13,049, 1,736 6,1201 88 5,4771 1,638.7 23,764 8,976 I 2,5701 97.3 414.3 69.4 626.4 28.44 11,281 475,2 41.3 882. 13.3 1.4 29.9 37.8 3.8 16.8 4.5 4.2 4.7. 555 413 14.357,. I. 7.3 1.3 0.6. 115.4 4,684.4 13,972. 8.4 60.8 78.9. 58.81 15.1 140. 2.2 14.9. 10.6. 314.3 205.4. 9.9 5.1. 3.2 2.5. 6. 億元 基本建設投資総額 基本建設固定資産増加額 億元 基本建設住宅建築竣工面積 万平方メ ー ト)レI 交通運輸 各種運輸工具貨 物 運 転 量 億トンキロ 億トンキロ そのうち:鉄道貨物運転量 億トンキロ 水運貨物運転量 万トン 沿湾貨物呑吐量 億元 社会商品小売総額 億元 対外貿易輸出総額 全人民単位自然科学 技術人員 万人 労働者人数 万人 億元 労働者賃金総額 学校在学生数 万人 大 学 生 中専,普通中学, 技工学生 万人 小 学 生 万人 出版 書 億冊 図 I 誌 億冊 雑 聞 億部 新 衛 生 専業衛生 技術人員 万人 医 院 病 床 万床. 全国i. 10.2 14.6. 出所:「 上海経済1949-82年」 上海社会科学院< 上海経済>編輯部編, 上海人民出版 社, 1983年8月,1238-9頁。 の有無に関係な<. 収入はすべて国家に納付し支出は国家から交付された 。 したがって企業は赤字経営でも 倒産することはなく刺激をともなわない経営 活動が行われていた 。 上海ではその弊害を改革するために企業基本制度の導 入, 超過利謁の一 部を留保する制度, 従来の利潤納付制度から税金を納める 制度への切りかえなどが試行されるようになった。また賃金, 奨励金制度の 改革, 公司の企業化, 計画経済と市場調整の併用, 商品流通の合理化なども 秋極的に実施されている。さらに経済• 技術の協力連合も数多く出現してい -28. (288)-.
(5) る。従来の技術協力, 経済協力は, 局ー公司 ー工場の枠内でのみ可能であり, 上海市の枠の内でのみ可能であった。そのような縦割りの枠をとり払い, 国 営企業と集団企業の連合. 上海企業と外地企業の連合. 上海企業と外国企業 の連合などが実施されている。 さまざまな経済管理制度の改革のなかで, 最も激しくかつ大胆な改革とし て注目されたのが対外経済開放政策下での貿易組織の諸改革である。中国最 大の貿易・港湾都市上海においては, 貿易管理体制が大きく変化したが, こ れを手はじめにさまざまな貿易上の進展がみられる。福建• 広東両省に次ぐ 対外開放の自主権をもつ上海市は, 各種貿易方式. 先進国からの技術. ・. 設備. 導入の最前線基地となっている。8 4年 4月. 中国は対外開放政策をさらに推 進し, 沿岸港湾都市14 C大連, 秦皇島, 天津, 煙台, 青島, 連雲港. 南通, 上海,. 寧波. 温州, 福州, 広州, 湛江, 北海) で既設経済特区(深訓, 珠. 海, 油頭. 度門) と同じ弾力的政策をとることを決め, その 1つである上海 市も 経済開発地域として,. さまざまな 対外経済優遇措置を 受けることにな. った。上海市の対外開放政策もさらに新しい段階に入ることになった。. n.. 上海市の対外貿易の発展. 1949年 5月上海が解放された後, 人民政府が樹立されたことで, 上海の対 外貿易は根本的に変化した。人民政府は上海の対外貿易機構, 海関, 商品検 験局等を接収, 対外貿易の統制政策を実行した。すなわち社会主義対外貿易 体制をつくりあげ. 各種の国営専業輸出入総公司を成立させたのである (3) 。 上海の外国貿易管轄区域は, 新中国成立直後は華東区(江蘇, 浙江. 安徽 江西, 山東, 福建の6省と上海市)で栂成されていた。それに華中区の一部, 西南区の一部の商品も上海港から若千稽み出された。外国貿易の港湾管轄は (3)「上海経済1949-82」上海社会科学院く上海経済〉編輯部編. 上海人民出版社, 1983年8月, 666頁。 -29. (28 9)-.
(6) 上海, 青島, 腹門の3 つであっt::.い。 1953年に華東区など大行政区が廃止さ れ, 各省・市は中央の直接指導となった。 貿易取引は中央の国営専業輸出入 総公司によって行われ, 地方の省• 市が独自に輸出入業務を取り扱うことは できなかった。1960年代後半から7 0年代はじめにかけて, 一部の省で輸出業 務が許可された。 上海市をはじめ, 青島港をもつ山束省, 榎門, 福州浩をも つ福建省が それであり, ただし それは 一部の農産物に限られていた。 その後 河北省 (秦皇島港), 江棘省(連雲湛)でも一部の生産物を輸出できるように なった。 197 9年に貿易体制改革がはじまり, これまでの省以外にも浙江, 安徽, 江 西, 四川の各省などで自主産品を輸出できるようになった。 上海市の輸出は 他省の生産物も輸出していたが, 輸入については中央専業輸出入総公司の管 轄であった。 しかし その後, 上海市自身の外貨で輸入することが可能となっ た。30数年来, 上海の対外貿易は, 輸入業務は中央専業輸出入総公司に統轄 されていたから, 輸出貿易が主であったことになる (5) 。 このように上海市は殆どの輸出入を直接商談できるようになった。 上海市 は16 0を越える国・地域と貿易取引関係をもち, 各分公司は,海外の1万8, 000 余の貿易関係者を受け入れた。 また貿易の発展を通じて工業の発展を促すこ とができるようになった。 上海にある2,000余の 工場が輸出品を生産し,. ま. た郊外の集団所有制企業でも輸出品を生産している。 中国の経済体制改革の大きな柱である中央から下部機構への貿易権限の委 譲は, 地方省・市に直接貿易の門戸を開き, 貿易への取り組みを大きく変え た。 地方の対外貿易が順調に進展した理由のひとつは, 貿易権限の委譲にと もなって貿易公司の新増設がつぎつぎに行われ, あらゆる専門分野が効果的 な連繋をみせはじめたことによる。 直接諸外国との間に合弁事業, 共同生産, (4) 朱如淵「上海市の対外貿易自主権」 『中国第6次5カ年計画・その内容と今後の 課題J日本国際貿易促進協会, 1 983年10月, 48頁。 (5) 「上海経済1949-82年」666頁。 -30. C 290)-.
(7) ノックダウン, ライセンス生産を行う企業も増えた。 80年1 月, 全国ではじ めて上海市対外貿易総公司が発足, その有利な条件を生かして積極的な経済 ・貿易交流を繰りひろげた。. 1II.. 上海市の貿易状況. 注道涵上海市長は1 983年 4月の同市第 8 期人民代表大会での政府活動報告 のなかで,. 「上海は1981年から今世紀末までの 20年間に, 経済効果をたえず. 高める前提のもとに, エ農業生産の 4倍増を実現するとともに, 全国の 4倍 増により多く寄与しなければならない。 この戦略目標を達成するため, 今後 一時 期, 上海はなお断固として揺るぎなく調整・改革・整頓• 向上の方針を 貫徹しつづけ, 『対外進出・対内連合・改造・開発」の新たな道を歩まなけれ ばならない」 (6) と提起した。 そしてとくに「対外進出」については, 対 「 外経 済貿易に力を入れる。 上海は競争力のある商品を発展させ, 国際市場を開拓 し, 拡大しなければならない。 対外貿易に奉仕するさまざまな機構を設立す る。 上海港の中枢機能を発揮して, 長江デルタと内陸に輸出入の便宜を提供 する。 外国駐在貿易機関を設立し, 外国のエ商業界関係者と共同もしくは合 弁で企業を設立し, 工事請負の国際入札に参加する」ことを強調している。 上海市の貿易は, 全国の対外貿易状況のなかでどのような位蹴にあるか。 それを検討するまえにまず, 全国の貿易状況をみよう。1 973年に100 億ドル を突破した中国の対外貿易は, 78年には20 6億 4,000万ドルと倍増, 78年は70 年の4.5倍にも達した。 さらに78- 80年には 輸出入とも毎年20%以上の高い 伸びを示した (ドルベース)。 81年は 403億ドルと史上最高額を記録したが, 82年は輸出が218億 2 ,000万ドルと伸びたものの輸入が減少したため, 往復で は76年以来 6 年ぶりにマイナスに転じた。 輸出は貿易の地方分権化が過当競 (6l. r日刊中国通信J. 1983年5月2日。 -31. C 2 91)-.
(8) 争を もたらした ため 一連の輸出 管理強化策がとられたこと , また 世界経済の 長期停滞要因 も 重な り 伸 び率は鈍化してい る 。 輸 入の減少は中央の貿易管理 が再強化され機械• 輸送設備と耐久消費財の西側先進 国 か らの輸 入が大幅に 落 ち 込 ん だこ と などに よ る 。 この結果82 年の貿易収支 は 43倍4 , 000万 ド ル の 大幅黒字を記録した 。 加えて 観光収入 や華僑送金 も 増加傾 向を示 し, 82年 末 外貨準 備高は 1 11億2,500万 ド ルと 81 年 末 比 約2 倍 に 急培した 。 83年 末 に は 143億4,200万 ド ルと さ ら に増えた 。 1 981 年 か ら2,000年 ま での中 国の年 間工農 業 生産総額 を 4 倍 に す る との目 標 に基づき , 陳慕華対外経済貿易部部長 は, 対外貿易 も 今世紀末 ま で 4 倍 にし年 間輸出 入総額 を1 ,600億 ド ル に す る と い う 指標を示した (1 982年 9 -1 0 月,全国対外経済貿易計画会議 での発言)。 そして 第 5 期全国人民代表大会. 第 5 回 会談 (1 982 年 11-12月) で採択された 第 6 次 5 カ 年 計画 では , 85年 ま でに対外貿易総額 を855億元( 574億 ド ル) , 80年 に 比べ , 51 . 8% 増 , 年 平均伸 び率 8. 7% ,. う ち 輸 入 額 453億元(304億 ド ル),年 平均伸 び率 9. 2%, 輸出 額 40. 2億元(270億 ドル), 年 平均 伸 び率 8. 1%が示された 。 輸出 よ り も 輸 入の伸 び率が高いが, 輸 入 では , 先進技術と 中核設備 , 不足物資, 輸出 関速物資な どに重点をおき, 自 製化可能な物資とくに 日 用消費財の盲 目 的な輸 入 を禁止 す ること にな った 。 輸出 で は, 重要物資 は 国家計画に基づ く として, 軽工. ・. 紡織製品 , 機械 ・ 電気製品の輸出 比率 を高め る 。 また非鉄金属, 稀有金属 非 金属鉱産物と化学 工 業 品 , 医薬品など も 輸出 拡大に努め る 。 し かしエネルギ ー 消費の多い 製品は輸出 を制限す る とい う 。 第 6 次 5 カ 年 計画 から よ みと れ る よ う に, 対外貿易の新しい 運営原則と し て 「以進養出 」C 輸 入 を 進め ること に よ って 輸出を促進す る)の方法を解 明 にしてい る 。 すなわ ち 沿海 地 区の有利な条件を活 かし, 輸 入 原材料. ・. 半 製品. を加工して 製品輸出 す る もので , その輸 入 物資 は , 企 業の技術革新と生産に 必要な一 部原材料 に重点が移さ れ 消 費財の輸 入は大幅に制限していこ う と し -32. (292)-.
(9) ている叫 3 中 全会前後か ら 81 年 に か け て の 一 時期, 従来の 「輸入需要優先主義」 ( 経 済建設に不可欠 な , そ し て 国 内 的 に は 供給不可能な資材 ・ 設備 を輸入 し , そ の 代金 に 相 当 す る も の を輸 出 す る と い う 性格が基本) と も い え る 政策 か ら 変 化 し て , 強力 な輸 出 増 大策 が 強 調. (8). さ れ て い た。 ま た 貿 易権 限 の 地方 へ の 拡. 大に よ り , 省 • 市が外貨収入増 を ね ら っ て 輸 出 優 先 ム ー ド を高め て い た 。 し か し 半面, 過度の分権化に よ る 弊害が表面化 し , 国 内 の 需給バ ラ ン ス の 混乱 を招 い た こ と で , 82年か ら 輸 出 入両面 に わ た る 規制 が 強化 さ れ た の で あ る 。 輸 出 許可証制 の 採 用 , 耐久消費財の 輸入制 限強化, 輸 出 税 の 設 定 な ど さ ま ざ ま な 中 央 に よ る 指導 ・ 管理措置が と ら れ た 。 こ の こ と は 貿 易 の 運営 原則 と い う 面 か ら み て , 輸 出 先行の 政策 を 採 る も の で な く , 従来の 「輸入需要優先主 義」 と 同 じ 内 容で は な い と し て も , 基本的 に は 中 国 の 伝 統 的 な 貿易原則 を踏 襲してい る も の と いえよ う. (9) 0. 以上の よ う に 中 国 の 輸 出 の 拡大を支 え て き た 地方政府, 企業 等 は , 中 央 か ら 地方への 貿易権 限 の 委譲を どの よ う に 実行 し て き た の で あ ろ う か。 そ れ は 上海市 の ば あ い が 全 国 の 対外貿易 動 向 を最 も 反映 し た も の と 考 え て よ い 。 上 海 の 貿 易 を み る ば あ い , つ ぎ の よ う な 物資 の 需給 関 係 を念頭 に お か ね ば な ら な い 。 す な わ ち , 上 海 の 物資 の 供 給 源 は , 地場生産, 国 内 の 他地域 よ り の 輸 (7). 陳漿華 「今年の 中国貿易の展望」 「北京周報」 1983年 2 月 8 日 (第 6 号), 16頁。 お よ び 「経済導報」 香港経済導報社, 1983年 3 月 28 日 , 6 頁。. (8) 全国対外貿易計画会議 (1981年11月 ) , 第 5 期全人代第 4 回会議での 趙紫陽政府 活動報告 (1981年12月 ) で も 外国貿易部門の重視が い っ そ う 鮮明 に 打 ち だ さ れた が, そ こ では 貿易拡大の カ ギ は輸出増加 に あ る こ と , 大胆に国際市場に進出 し , 輸出 の伸び率がつねに国民経済の成長率を 上 ま わ る よ う に し な け ればな ら な い こ と が強 調 さ れ る よ う に な っ た。 そ の ほか朱悦寧 「大力発展我国的 対外貿易」 「人民 日 報」 1981年 9 月 7 日 , お よ び同 「発展 出 口 貿易的幾個認識問題」 「人民 日 報」 1981年1 1 月 24 日 が代表的論文で あ っ た。 (9). こ の部分の叙述は, 藤本昭 • 河地重蔵 • 上野秀夫 「中国経済――調整 と 改革」 世 界想社, 1984年, 172-174頁を参照。 -33. ( 293 ) -.
(10) 入,. 外 国 よ り の 輸入 と な り ,. ま た 需要源 は 地坦 硝 費 ,. 国 内 の 他地域へ の 愉. 出 , 外 国 へ の 輸 出 と い う こ と に な る 。 こ れ ら 6 つ の 側 面 そ れ ぞれが入 り 組 ん で 商 品 が 動 か さ れて い る 。 地場生産の う ち 地場消費 に あ て ら れ る も の を 除 く 他 の す べ て の 側 面が と り あ げ ら れ る こ と に な る ( 1 0) 。 地方都市 に お け る 輸 出 額 と い う ば あ い に は , そ の 省独 自 の 輸 出 用 の 商品 を 買 い 付 け た額, あ る い は そ の 地方 に 所属 す る 港 の 船積実績等が混在 し て い て統 一 し た も の で は な い 。 こ こ か ら 上海市の 貿 易 は , 上海港の 輸 出 入 を 考 え て い く の が 妥 当 で あ ろ う が, む ろ ん こ れがすべてで は な い 。 上海港の 輸 出 総額 は 全 国 の 約 6 分 の 1 ( J I ) を 占 め て い る 。 そ の 貨物取扱量 は 全 国 の 3 分 の 1 で あ る 。 こ れ ら 上 海 港 か ら 出荷 さ れ る 輸 出 商 品 の う ち 約 4 分 の 3 は 上海 産 品 で , 残 り 約 4 分 の 1 が他省 (主 と し て 江蘇, 浙江, 安徽, 江西, 四川 の 各省 な ど) の 製 品 で あ る 。 し か し 上悔港を通 じ る 輸 出 比率は , 79年の全 国比27% , 80年23 . 596 . 81年18 . 451る と 低下 し て い る の で あ る 。 こ れ は , 対外貿 易 の 地方への権限委譲の 高 ま り に つ れて他省が独 自 に 輸 出 を行 う 比重が 大 き く な っ た た め で あ る 。 す な わ ち 一 部 の 製品 が 他省 の 経営 に 移 さ れ, 各省 と も 上海 港 を 利 用 し な か っ た こ と が減少 に 結 び つ い て い る 。 上 海 の 対外貿易の う ち , 輸 出 に つ い て は 1971-81年の 間 に 年平均2051る 増 加 し て き た 。 こ の な かで 1981 年の 輸 出 額 ( 約38億 ド ル) は , 76年の 2 倍 に 相 当 し て い る 。 こ れ は遼寧省 に 次 い で 全 国 第 2 位で あ る 。 遼寧省の ば あ い , こ れ は 大連 港 の 船積 実績で あ る 。 こ の な か に は 日 本 を は じ め と す る 各国 へ の 大慶 原油の 輸 出 が含 ま れ る 。 日 本 は 82 年1 , 000万 キ ロ リ ッ ト ル( 約22億 ド )レ) の 大 慶原油 を輸入 し た 。 遼寧省の 輸 出 総額は全 国 の そ れ の 約20形 を 占 め る が , 遼 寧 省 だ け の 買 い 付 け 額 は 約30億元 ( 約18億 ド ル) と み ら れ る 。 1980年の上海市 の 輸 出 商 品 の 買 い 付 け 総額 は83. 18億元で 前年比25 . 7形J沿, UOl 尾上悦三 『中国の産業立地に 関す る 研究』 ア ジ ア経済研究所, 1971年, 276頁。 (JV 黄大明 「上海経済区的特点及其重要意義」 「経済導報J 1983年 7 月 25 日 (総1829 期)。 -34. ( 294 ) -.
(11) 他省から購 入 した 輸 出商品総額は44. 69億元, 前 年 比3. 1% であ っ た 。 1 980年 の上海港の輸 出総額は63. 6億元, 前 年 比1 1 .7% 増 , 輸 出商品中 , 重工 業 産品 が4 2. 6彩増 加した 。 軽 ・ 紡織産品は7.3彩増 , 農副産品は4.1彩増加した. I. I. 第2 表 上海の主要国家 (地区) への輸出額 ,,. 輸. 総. 出. アジア. 香 日. 港・澳. 額 F月. 本. シ ン ガ ポ ー ル マ レ ー シ ア パ キ ス タ ン ク ウ ェ ー ト アフ リ カ 工. プ ダ. ジ. 卜. .. ス ン ア ル ジ ェ リ ア コ ロ モ ツ. ヨ. ー. ロ ッ ,<:. 西. ィ. ド ラ. ン リ ギ リ )レ ー マ ニ フ. ィ ィ. 夕. ソ. 米 州 ァ. メ. キ. ユ. 力. 大 洋 州. リ ナ. ツ. ス. ァ. ス ア. 連 ヵ ダ. .Iゞ. オ ー ス ト ラ リア ニ ュー ジー ラ ン ド. そ の他. 1 982年 36.05 1 6 . 29 6.49 3.44 1 .26 0.36 0.32 0.63 3.01 0.30 0.14 0.88 0.30. 1 981年 38.07 18.23 7.60 2.92 1 .35 0.42 0.39 0.75. 2.91 0.33 0.1 7 0.47 0.25. I. 増加率 (%) - 5.3 - 10.6 - 14.6 1 7.7 - 6.8 - 14.1 - 1 9.0 - 1 6.0. 3.3 -8.5 - 21 .1 88.7 1 6.8. 9.42 2.13 1 .09 0.87 1 .30 0.54 0.20. - 6.2 5. 7 -34.2 -8.2 - 1 6.0 -14.9 - 2.6. 1 .22 0.99 0.18. 1 .29 1 .07 0.1 7. - 5.2 - 7.5 7.2. 1 .69. 5.24 3.36 0.58 0.40. 0.98. 0. 単位 : 億 ド )レ. 8.84 2.26 0.72 0.80 1 .09 0.46 0.1 9. 5.00 3.45 0 . 60 0.48. ( 12). -4.5 2.6 3.0 1 9.9. 72.0. 出所 : 「 上海経済1 949-82年」 上海社会科学院< 上海経済>編輯部編 . 上 海人 民出版社, 1 983年8月 , 1 261 頁。 U2l 「解放 日 報」 1 981年6月 22 日 。 「上海市統計局関干一九八〇年本市国 民経済発展情 況的公報J 1 981 年6月 21 日 。 -35. (295)-.
(12) l. I. I. 第3表 上 海 市 の 主 要 商 品 輸 出 羅 品. 商 米 用. 食 冷 冷 冷. 凍 凍 凍 肉. 豚. 果 野. 豚. 物. 菜. 兎 家 缶 缶 缶. 詰. 類. 毛. 余 →,-. 糸 綿 綿 布 綿 ボ リ エ ス テ )レ 毛. 物 物. 織 織. 絹 絹. 製. 復. 下 夕. 敷 ハ ン カ. 万トン 万トン トン トン トン トン トン トン. 油 肉 肉 禽 詰 詰. 豚. 品. 着 )レ. ォ チ. ー. 箱 トン 件 疋 万 メ ー ト )レ 万メ ー ト ル 万 メ ー ト )レ 万 ド )レ 万ダ ー ス. 布 フ. 毛 シ ヤ ツ ア ク ロ ン シ ャ ッ ‘ シ ミ ン. 羊. 転. 自 目. し. 覚. 時. 紙 玩 ホ ·ー. ロ. ー. 車 計. 具. 器 皿. 石 油 化学工 業 製 品 薬 類 医 鋼 材 工 械 作 機. 単 位. 1. 万ダ ー ス 万枚 万ダ ー ス 万枚 万枚 万台 万台 万個 万トン 万 ドル 万個 万 ド )レ 万 ド )レ トン ム ロ. 1982年 32 . 45 4.88 1 . 89 2 , 712 1 4 , 375 20.834 6 , 260 69 , 908 57 , 752 46 ,663 47, 833 904 1 7 , 941 737 3 ,672 1 , 590 489 271 517 1 , 705 443 824 51 . 44 82 270 28, 793 3 , 455 4 ,664 22 , 435 7 , 132 231 ,023 2 ,049. I I I. 1981年 1 9 . 42 3.16 1 . 59 3 , 090 13 ,620 16 , 947 7 ,084 59 , 413 59 ,629 41 , 11 7 29 ,646 1 , 124 1 5 , 344 826 5 , 465 1 ,610 510 283 536 1 , 932 374 909 48 . 10 77 380 29,009 4 , 177 6 , 162 24, 996 7 , 815 1 54 , 739 3 , 554. I. I i. i I. I I. 増 加 率 67.1 54.4 18.9 -12.2 5.5 22 . 9 - 1 1 .6 17 . 7 -3.1 13.5 6 1 .3 - 19.6 16 . 9 - 10.8 -32.8 - 1 .2 -4.2 - 4.2 -3.5 -11.7 18 . 4 -9.4 6.9 5.9 -28 . 8 -0.7 -17.3 -24.3 - 10.2 -8.7 49 . 3 - 42 . 3. ' !. I. 出所 : 「上海経済1949-82年」 上海社会科学院<上海経済>綴輯部編, 上海人民出版 社, 1 983年 8 月 , 1260頁。. -36. C 296 ) -.
(13) 198 2年の上海の輸出総額は69 . 4億元, 全国の輸出総額の約20形 . 輸入貨物の 総縁も全国の輸入鼠の20形以上になる (13) 0 輸出商品構成をみると, 198 2年に紡績. 工芸 品を含めて軽工業が約60形 (8 1年58 形 ) を 占めており,. 次い で農副産品22冤,. 重工業品の比重 は20形で. ある。 しかし近年重工業製品の比星がしだい に高まってきて いる。 これは上 海市にお ける輸出商品構造の著しい 変化である。 上海製工業製品の輸出比率 の上昇はつぎの 4 つの面に 際立ってあらわれて い る。 ①1 , 000万 ド )レ 以上 の 外貨を狐得する「目玉」 商 品の販売量が拡大されたこと, ②一 定の競争力を 持つ絹製品, 刺繍ブラ ウ ス, 羽毛製品, 文教用品, 文房四宝などの包装が改 善され, 価格が上昇したこと。 ⑤ 一 部製品の品質が 向上し, 国際市場 に 初め て進出, または輸出が増加したこと, ④新 品種, 新柄の製品の輸出が伸びた こと (14) 。 さらに農副 産品, 工芸 品については他省商 品の比露が高 いと考え られるが, 地方分権化により他省分が減少して い る。 そこで上海市としては 郊外の各県人民公社 に 輸出商品の専門工場を約1 50 カ所建設して , 生産拡大に 力を入れて い る。 貿易相手囚は16 0以上の国・地域に拡大され, 世界の 1 万8 , 000余の企業・ 商社が上海と貿易 関 係を維持して いる。 国別では, 日 本が数年来, 上海市の 輸出額全体の約10形を 占めており, 8 0年は香港・澳 門に次ぎ第 2 位, 81年は 香造 .. i奥門米国に次いで第3 位であ っ た。 日本向 け 輸出商 品としては,. 生糸 ,. 絹織物, 綿布, 工芸品などがある。 上海市と日本との貿易は, 近年さ ら に 大 きく伸びて いる。 上海か ら 日本への輸出商 品実績をみると, 金額的に は生糸 ・絹, 服装, 土産畜産品の順であり, 人気のあるものは少額ではあるが, 日 用衣類, 工芸 品 ( 多種類に及ぶ), 家具などである ( 15) 0 上海の外国にお ける貿易事務所等として は, ス イ スの ジ ュ ネ ー ブ に 上海工 U3l 荘玉麟「上海発展対外経済貿易的有利条件」 『経済導報J198 3年1 0月 1 0日, 25 頁。 U4l 「 日刊中国通信』 19 8 2年 8 月 3 0日。 U5l 「 国際貿易JC日本国際貿易促進協会) 19 8 3年 9 月 2 0日。 -3 7. ( 297)-.
(14) 芸品株式会社 (合弁) を設置. チ ュ ー リ ッ ヒ に 支 店を出 し , 真珠の首飾り, 磁器. 漆器 , 玉器. じ ゅ う た ん 等多品種の 商品を販売 している。 そのほか, 1 982年 3 月より大 阪 に 上海市対外貿易総公司事務所 , 易 セ ンタ ーの上海部. ス イ ス. ・. ニ. ュ ー ヨ ー ク に 中国 貿. ジ ュ ネ ー プ に 上海市対外貿易総公司. サ ン フ. ラ ン シ ス コ に 上海市対外貿易総公司 代 表処が置 かれ た. (lb). 。. さ ら に 対外貿易. 自 主権拡大 決定のあ と . 上海市では対外貿易商談会. 輸出商品商談会などが 開催されている。 上海市の対外経済貿易の発展に し たがって , 上海に事務所を監 く 外国の企 業 . 銀 行および香港の企業が増 加 し . 外国企 業が設置 し た 事務所の数は約80 に 達 している(j7) 。. 1 0余 力 国の外国企業のなかで 最も多いのは 日 本 で , 40余. の企業 . 銀 行が事務所を開設 している。 次い で 米 国が10. フ ラ ン ス . イ ギ リ ス . 西 ド イ ツがこ れ につづ く 。 その他 オ ー ス ト リ ア , デ ン マ ー ク, イ タ リ ア ベ ル ギ ー などの諸国と香港の企業 , 銀 行とな っている。 外国や香港企業の上 海事務所の機構, 営業 範 囲は広い 。 貿易業 務 ば かりでな く , 航空. 漁業 . コ ン サ ルタ ン ト業 務, 電話. 不動産などがあり, 業 種別 に分 けると 自 動車, 電 気機械. ゴ ム 靴, 紡織. 鉄鋼, 絹織物. 百貨など に 広がっている。 ま た 上海 に 事務所を開設 し た 銀 行は11 行 にのぼる。 日 本が7 行 ( 東京 , 日 本 興 業 . 三 和, 三井, 第 一勧銀, 三菱そ れ に 東洋信託の各銀 行) , フ ラ ン スが4 行 で ある。 上 海市 に た いする対外経済貿易業 務の自 主権が与えられて か ら , 上海 市 で 初めての 総合的な商談会 一上海対外貿易商談会が1 983年 6 月 に 開催され た 。 同商談会には上海市の1 8の輸出 入 公司が参加 し , 輸出が主体 で あ っ たが, 商 品 , 技術の輸 入 交渉も 行 わ れ た 。 同 年 7 月 には上海国 際投資 • 技術協力商談 会が開催され , 20余 力 国 と 香港. ・. 澳門 か ら 500余企業の実業 家 ・ 金融家800人. 余が参加 し た 。 ま た 上海が 海外で 行 う 初めての 商品商談会 一上 海市輸出商品 鹿談会が同 年 9 月 香港で 開 か れている。 上海市対外貿易総公司 と 香港華潤公. u�. 荘玉麟, 前掲論文 , 2 5頁。 U7l 「解放 日 報J 1984年1月 29 日 。 「経済 日 報」 1984年1月 2 8 日 。 -38.. (298)-.
(15) 司が共催したも の で , 商談 に は 上海の 紡 縦品 , 服装. 軽工 業 品 , 金 属. ・. 鉱産. 物. 機械, 化学 工 業 . 畜産の 7 専 業 輸 出入分 公司が参加した 。 上海市 の伝統 的な輸 出商品が展示 . 販売さ れ た 。 さ ら に 84年 に 入 っ て か ら は ,. 3 月 に. 上. 海市 対外貿易総公司の主催 に より, 上海対外貿易商談会が開催され た 。 上海市 の 国際経済交 流 は 中 国 の 対外 開放政策がと ら れて 以来, 対外貿易 , 外資導入 ( 委託加工 ・ 補償貿易. 合 弁事 業 . 共同経営. そ の 他) , 設備. ・. 技術. 導入など さ ま ざ ま な面 で積極化して いる。 世界160余の 国 ・ 地域の 1 万8, 000 余の商社. 企 業 と 貿易関係を も ち , 輸 出商品 は大 別して 3 , 000 余種類 に な っ て おり. 輸 出 額 は全国の 6分 の 1 を占 める(18) 0 上海市 の 対外貿易部 門 は 国 際的 に 通用する各種貿易方式ー一見 本 持 ち 込 み 生産. ブラ ン ド 持 ち 込み生産.. バー. タ ー 取り引 き, そ の 他の方式の ほ か. 材. 料持ち込み加工. 部品持 ち 込み組み立て 加工など を 引 き 受 けて いる。 こ の種 の形式 で外国商社の た め に 加工, 組み立て を行 っ て いるの は化繊服装, 羊毛 シ ャ ッ. ア ク ロ ン 人工 フ ラ ワ ー ,. パ. ・. シ ャ ツ, か ぎ針編みの衣服. 剌繍衣服, 手袋, 皮 コ ー ト. ッ ト , 草編み帽子. 腕時計 , ラ ジ オ, そ の 他40数種類 に の. ほる。 こ の ほ か対外貿易部 門 では 日 本 , 西 ド イ ツ , 米 国 , イ ギ リ ス お よ び香 港. 澳門など の商社と 補償貿易 を行い. そ の品 目 は 軽紡 工 業 , 機械・ 電気. 化学 工 業 . 医薬品など数百種 に の ぼ っ て いる(19) 。 上海市 の 対外貿易部門 は ま た 生産部門と協力して , 生産の 潜在能力があり, 輸 出 先があり, 外貨が稼げると いう 原則 で. 国 内 で不足して いる原料 を輸入 し , こ れ を加工して 輸 出して いる。 加 工輸 出 に あ た っ て の 原料の 輸入 に はつ ぎの 4つの方式がある(20) 。. (1)主要原材料を輸入し. こ れ に 国産の 材料 を 加. えて 輸 出 製品を加工する。(2)補助材料 お よ び包装材料を輸入 し , 国産の主要 原材料と合 わせて 輸 出品を加工する。 (3) 国 内 で必需物資とな っ て いる物 を輸 入 し, 養殖 そ の 他を行 っ て 輸 出 品をつくる。 (4) 一 部の小型設備や 計測 器など. -oo. を 輸入 して 生産を援助し. 生産増加部分 を輸 出 する。 今 日 . 上海で原材料を ⑱. 「解放 日 報J 1984年1 月 7 日 。. -39. ( 299 ) -.
(16) 輸 入 して いるのは, 紡織 , 化学 工業, 金属類, 皮革, 材料,鋼材な ど11--C ' 加 工輸 出の商品は 200余種 で, 全市の輸 出 商品の 約半 分 を占 め て いる。 各種貿易方式のな か で最 も 力点をお き は じ め て いるのは合 弁事業 であり, 上海市の受 け 入 れ体制の整備とと も に活発化して いる。 合 弁事業に関連して 上海市 は 注 目 すべ き プ ロ ジ ェ ク トを建設しは じ め た 。 閃行の輸 出 加工 区 ( 約 160ヘ ク タ ー ル) であり, 土地整備 を進 め て いる。 す でに香港の環球玩具が 進 出 を決め工場を建設している。 ま た 虹橋地 区 は 外国 人渉外区が建設されて おり, こ こ に は 外国企業のオ フ ィ ス ビ ル, 住居, 文化施設, 額事館が集 め ら れる。 関行工業区, 虹橋渉外区 はと も に上海が外国企業の進 出 を促進するた \\ めの 受 け 皿. ”. づ く りである。. このよ う に上海市の国 際経済交流の展開 は, 対外貿 易 を中心にしてその決 定権 を中央 から地方, 企業に大幅に委譲する改革のプ ロ セ ス であ っ た. <21). 0. 中央の決定権が地方に委 ねら れ たのに対応して, 上海市対外貿易総公司, 上 海市 投資信託公司な ど各種の対外経済 ・ 貿易 関 連の機構が設立され た 。 従来 上海市の対外貿易局は 他省の輸 出 品を買付 け て 輸 出業 務を行 っ て いたが, 他 省が直接対外輸 出 を開始した た め, 他省 からの買付 け に よる輸 出 は最近 では 大 き く 減少して いる。 ま た 一連の改革のな か で新しい情勢に対応するた め, 対外貿易局 で は 輸 出業務の提携, 新しい輸 出品の開拓,海外活動の強化, 生 産基地, 輸 出 商品専用の加工工場の設立な どさ ま ざ まな改革を行 っ て いる。 輸 入 貿易 も 強化され て いる。 輸 入 につ いて は 中央の専業輸 出 入総公司が主 に取扱 っ て いるが, 同時に上海市 対外貿易総公司のもと に輸 入 部 をつくり, 上海 の工業生産部 門, 科学 技術の研究部 門が必要と する先進的な設備 · 技術 の輸 入 を担当して いる。. (21) 武田清 「上海経済圏の 国際経済交流J 「上海経済圏報告書J 日 中経済協 会, 1982 年3 月, 157頁。 -40. ( 300 ) -.
(17) IV .. 上海市に お け る 対外経済 ・ 貿 易 自 主権 の 拡大. 上海市に対外経済貿易の大幅 な 自 主権をもたせ る ことが国務院で 決定 さ れ (22) 。 たのは1983 年 4 月 で あったが, それはつぎの分野においてで あ る. (1). 外資 利用の管理権限の拡大. 外国資金調達の ために, 上海市は合弁 事. 業, 共同経営, 共同生産, 補償貿易. リ. ー. ス取り引 き な どの形式をと る とと. もに, 中国銀行の外貨貸付お よ び外国の 各種優待借款を十分に利用す る ほか, 財政部の計画のもとに積極的 に 世界銀行から の 借款を利用で き る 。 利用す る 外国資金は, 国家が指定してい る 項 目 の ほかに上海市独 自 に国際市場で直接, 資金を調達で き る ことになった。 (2). 技術導入権限の拡大. 上海市が外資を利用して技術を導入し, 設備を. 輸入す る ための資金 に ついて審査し許可す る 権限, 地方の 外貨や留保し た 外 貨, 自 己調達した 外貨を用いて技術を導入し, 設備を輸入す る 資金について の審査許可の権限, 導入した 技術設備に関連して必要と さ れ る 国内産部品の 購入資金にたいす る 審査許可権限 な どについて, い ずれも適 当 な権限拡大が 行われ た。 (3). 対外貿易権限の拡大 輸出契約は上海市が 自 主的に行 う ことが可能と. なった。 国家が規定す る 産品お よ び政府間貿易以外はすべて上海が 自 ら取り 引 き 契約を行い, これを国家の輸出計画に入れ る 。 貿易経営の方式を改善す る ため に新たに設立 さ れ る 工業 ・ 貿易連合あ る いは工業 ・ 貿易連営な どの輸 出企業または工業部門によ る 輸出 自 営な どに対して, 上海市は審査許可の権 限を持つ。 上海市の投資信託公司お よ び上海市工商界愛国建設公司な どにたいしては, 四 「世界経済導報J 1983年 4 月25日。 「人民日報J 1983年 5 月 17日。 「解放日報J 1983 年 5 月 3 日。 「国際院批准上海撰大対外経済 貿易自主権」 r経済導報」 1983 年 5 月 23日 (総1820期) 18-19頁。 -41. ( 301 ) -.
(18) こ れらの公司が信託関連の輸 出 入 業 務に投資, 経営すること を許 し , 統 一 し た 計 画 , 政策, 価格の範 囲 内 で直接外国と 交渉する権限を許可する。 (4). 上海港の機能の発押 国 内 ・ 外国 経済交流セ ンタ ーと しての上海港の. 機能を発揮させる。 対外契 約, 海運, 情報収集などに上海港の有利な条件を 利用 し , 上海 以外の地区の輸 出 入 を促進するた め , 他地区との連合をいっそ. う 進める。 以上のよ うな対外経済貿易 自 主権の拡大を実施にうつす作 業がつ ぎつぎ に 実 施された 。. v.. 上 海 市 の 外 資 利 用 , 技 術 ・ 設備導入. 中国 にと って 外資 , 技術の導 入は不可欠 である。 外資導 入 政 策は , ま ず 3 中全会 で対外開放政策が決定 し , 第 5 期全人代常務委第10回会議 ( 1 979年 7 月)の決定に基づき 各部門の外資利用 業 務を 統 轄する外国 投資管理委員会 (1983年 3 月 に 対外経済貿易部に併合)が発足 し ,. また中外合 資経営企 業 法. が制定された 時期 から具体化 してい く 。 そ して 1 980 年 代の前 半 期を通 して 外 資 甜 入の重点を, (1)石油 , 石炭, 電力など エネルギ ー 資源の開発, (2)交通 ・ 迩輸部門など 社会資本の整備 , (3)投資効率が良 く 輸 出 拡大 にもつながる 中・ 小型プ ロ ジ ェ ク ト , (4)既存企 業の技術改追に お く こと になった. (23). 。. 中国の外資利用の方式 ・ 形態は し だいに 多様化 しているが, そ れらを大き く 分 類す れ ば借款と 直 接投資の受 け 入 れ になる(24) 。 国 際金融機関. ・. ま ず借款については,. 外国 政府 からの借款お よ び民間銀 行 からの 商 業 借款 , そ れに. 従来 からの輸 出 者供与の延べ払い信用がある。 このう ち 国 際金融機関 からの 融資 については , IMF , 世界銀 行 , 第二世界銀 行 (国 際開発協会 , IDA), 国 際股業開発基金の諸機関 から, 1 982年 末 ま でに 1 7億9, 100万 ド ルを 合 意 し. (23) 季崇威 「中国におけ る 外資苺入状況 と その政策について」 「北京周報」 1981 年4 月 21 日 , 22 頁。. (24) 魏玉明 「我国利用外資的現状和今后工作的意見」 「 国際貿易」 (中国対外貿易研究 所編. 中国対外経済貿易出版社) , 1 9 83年7月 , 3-8頁。 -42. (302 ) -.
(19) ている。 中国として は , GNP 410ドル以下の国に 融資で き る 第二世銀の超低 利(あるいは 無利子) 資金を希望している。1980年 5月 に日本政府との間で 資源開発を目的とした20億ドルの借款を決めたのを皮切りに.. ベ ルギ ー (約. 2 ,8 50万ドル), ク ウ ェ ー ト (約 5, 000万ドル)など各国政府からの借款受け入 れを開始, 民間部門からも日本. イ ギ リ ス, 米国, 西ドイ ッ . フランス, ヵ ナダ. イ タ リ ア などの商業銀行からの借り入れ契約に調印している。 外資利用方式の第 2 は , 各種の直接投資の受け入れである。 これに は合弁 企業, 石油. 石炭など資源の共同探査 ・ 開発. 補償貿易, 委託加工. 共同生 産 ・ 共同経営,. リ. ー. ス取り引 き , 公社債の発行などがある。 また84年 5月 の. 全人代では外資100%による外国企業の進出が認められた。 外国の技術を導入する面では, 中 国 は つぎのような重点施策を講 じ ている。 ゜. まず大• 中型 フ ラン ト 設備を大械に輸入していた従来の方式を改め. 単体技 術と中核設備の導入を強化している。 また従来ハ ードウ ェ ア中心もしく は ハ ドと ソ フ ト をパ ッ ケ ー ジとした 一 括方式で導入していたのが. 徐々 に技術. ー. の ソ フ ト ウ ェ アの導入に移している。 そして国内産業の育成強化という観点 よりハ ードウ ェ ア はで き るだけ 自 製化する方向に転換しつつある。さらに. 導入の対象を既存企業の改造とりわけ中 ・ 小企業の技術改造に主力をお き は じ めている。 上海市に対外経済貿易の大幅な 自主権が付与され, 外資利用の管理権限も 強ま っ た。 上海市政府が1 , 000万ドルを 超えないプ ロ ジ ェ ク ト の 審査権を持 つようになり. 審査手続 き が簡略化されたこと, 導入)レ ー ト が拡大されたこ と, 中央から上海への外貨供与が増えたことが技術 ・ 設備導入を加速するう えで重要な役割を果たしている。 外資調達のために上海市 は ,合弁事業 ,共同 経営, 共同生産, 補償貿易,. リ. ー. ス取引 など多様化貿易の形態をとるととも. に, 中国銀行の外貨貸付および外国の各稲優 遇借款を十分に利用する ほか, 積極的に世界銀行からの借款も利用する。 利用する外貨は , 国家が指定して いる項目の ほかに上海市独 自に借り入れることがで き るようになった。 自主. -43. ( 303 ) -.
(20) 権拡大に対応 し て外資導入窓 口 も, 上海市対外貿易総公司輸入部, 上海市投 資信託公司, 上海市機械設備輸出入分公司および金山 連合貿易公司などが そ れぞれ取り扱うようになった (25) 0 これまで外貨資金は, 中央が殆ど回収 し ており, 地方にその権限はなかっ た。 上海宝 山 鋼鉄総廠, 上海金 山石油 化学廠など多額の外貨資金を要するプ ロ ジ ェ ク ト から, カラ ー テ レ ビ組み立てラ イ ン, プ リ ン ト 板生産ライ ンの購 入についてもすべて国家のプ ロ ジ ェ ク ト であった。 もっとも, 地方が外貨を 全然保有 していないということではなかった。 地方は, 国家が計画した輸出 を超過 し た 一部を奨励金と し て還元された外貨を使用することはできた。 し たがって輸出の超過達成分によって返戻比率が変動することになる。 各地方 に割り 当 てられる外貨は均ーではなく省 · 市の国にたいする. ". ”. 貢献度 によ. って異なっていた。 上海市の受け取る外貨は北京・天津市より多かった。 要するに地方外貨の源泉と し てはつぎの 4 つになる (26) 。 第1は輸出超過 達成によるもの。第 2 は中央が各地方に割り当 てる外貨。 第 3 は中国銀行の 外貨融 資 (中国銀行上海分行が中央の総行から年間1億ド)レの融資限度割り 当 てを受けており, 期の途中これで不足する場合は追加申請する)。第 4 は外 国からの融資である。 たとえば上海市で建設契約をした ホ テ ルは, 中央から 資金が出るもの(上海賓館) .外国からのユ ー ロ ロ ー ン, 中国人民建設銀行 ・ 中国銀行上海分行から融資されるもの (華亭飯 店), 上海市独 自のもの(虹橋 飯 店, 米国との合弁) の 3 つがある。 地方外貨の使用については ,. 一. 般に大 ・ 中企業建設に中央の許可を要 し , 小. 企業建設は地方が独 自 に決める。 上海市での プ ロ ジ ェ ク ト のばあいも, 地方 が行うもの, 中央が行うものがあるが, 地方が行うばあいにも中央との協議 は行われている。上海市と し ては , ①輸出を増や し て支払能力を高める , ②外 国資金を利用 し て先進技術の導入をはかる, ③先進技術の導入は計画的かつ (25) 『解放 日 報」1983年7月25 日 。 (26) 日 中合作 ・ 合弁特別委員会事務局 「上海 • 福建訪問記」 日 中経済協会, 1980年1 0 月 , 1 3- 14頁。 -44. (30 4)-.
(21) 積 極的に進める, ④契約を翫視し信用をまもる, などの 方針を と っている。 上海市は先辿諸国から工場の改造や技術開発に必要な機械設備や技術 ノウ ハ ウを活発に蔚入している。 と り わけ1983年に入ってからの技術 ・ 設備導入 は急速 に 増加しており, 冶金, 計器, 医薬品, 食品, 水 産など多業種にわ た る工場 ・ 企業が導入した。 i王道涵上海市長は1983年 4 月 , 同市第 8 期人民代 表大会において, 1983年から8 5年までに1, 000項 目 に の ぽる 外資 利用 と 技術 導入を行い, これを多くの中小企業の改述に用 いる と 述べた. 1 27). 。 これらの. 等入項 目 の 重点は , 精密合金 , エ ン ジ ニ ア リ ン グ , プラス チ ッ ク , 電子技術, 精密工作機械, 家庭用 電気機器, 写真材料, 食品加工, 紡織仕上げ の先進技 術・中核設備などであり, さ らに科学研究 用 の 試料, 試薬および実験 • 分析 装罹も導入 さ れる。 1979-8 2年までに上海市が合 弁, 共 同 経営, 補償買易な ど の 形 式で外資を利用 した項 目 は404にのぼる。 83年には, 上海市が外国 と の 間で契約した技術 ・ 設備は26 2項 目 , 金額で 2億1,6 00万ドル と 過去30年間の 最高額に達した。 こ の う ち83年末までに設備 の デ リ バ リ. ー を終えたも. のは86. 項目で, う ち 47 項 目 は据え付けをすでに完了した。 導入相手国は西ドイ ツ が 最も多く全体の 3 分の1を 占 め, 次いで 日 本が 5 分 の1' 米国が 6 分の1で あった。 また輸入した設備 の う ち 軽工業, 紡績工業分野の先端設備が大部分 で, 消費財生産施設の改善が中心 と な っている。 機械工業の分野では, 主 と して技術 と 生産ラ イ ン の 導入に力を入れている。 (28) 外国から先進技術および設備を導入する窓口が増加したこ と も, 迎入の 速 度をはやめる結果をもたらした。・ 外資 の 導入窓口については上述したが, 従 来 の 上海市対外貿易総公司だけに制限 さ れていた の が, 今日では上海市投資 信託公司, 上海市機械設備輸出入分公司, 愛建公司, 上海市儀表 ( 計測 器) 電子輸出入公司, 上海市華建公司などの 窓口が加わった ,29) 。 この 7 つ の 窓 伽 『日刊中国通信.J 1983年 5 月 2 日。 (28) 辛錫「 上海今年 引進技術和進口 設備与各行各業発展規劃密切配合」 『経済日報」 1 984年 4 月 9 日 o 図 『解放日報J 1984年 1 月7日。 -45. (305 ) -.
(22) 口 は い ずれ も 輸入を行 う 権限 を持 っ て い る 。 上海市の 対外貿易, 対外経済管理権 限 の 拡 大の あ と を う け , 上海市 国 際投 資信託公 司 は 1983年 7 月 . 上海国際投資 • 技術協力 商談会 を開催 し た 。 こ れ は 同 年 6 月 に 開催 し た 上海対外貿易商談会 に つ づ く 大型の商談会で あ り , 20 余 力 国 と 香港. ・. 澳 門 か ら 500 余企業 の 実業 家 ・ 金融家800人余が参加 し , 上海. 市投資信託公 司 の 提起 し た 80項 目 に つ い て 投資 • 技術協力 の 商談 を行 っ た。 そ の結果40 余プ ロ ジ ェ ク ト に つ い て そ れぞれ契約. 合 意書, 会談 メ モ . 趣意 書が調印 さ れ た。 商談の 特色 は つ ぎ の 点 に あ っ た. (30). 。. ①上海 と 日 本. 米 国. 西 ド イ ツ , イ ギ リ ス . ギ リ シ ャ , 香港 が そ れぞれ 10余の 合 弁企業 を設立 し た 。 上海 と 海 外 に 設立 さ れ る こ れ ら の 企業 に は , 服飾. 紡織. 捺染. 製糸. メ リ ャ ス 既成服. 玩具な ど の 工場 が含ま れて い る 。 ②上海 と 外国 ・ 香港金融界の 間で 10余 の 業 務協力合意書が 調 印 さ れ た 。 こ の な か に は バ ン ク リ カ,. ド イ ツ 銀行. 東海銀行, ス ウ ェ. ー. ・. オプ. ・. アメ. デ ン 商業銀行, 香港金城銀行 な ど が. あ る 。 ③上海は 10 数件の 新 し い 技術設備 を 導入 し , 老 旧 企 業 の 技術 改造 に 使 用 す る こ と に な っ た。 ④海外投資家の 多 く は , 上海の 関行工業 区 や上海新港 区 の 建設 に き わ め て 大 き な興味を示 し た。. 80件の プ ロ ジ ェ ク ト の 内 容 は ハ ー ド の 買 い 付 け 28件. 技術導入 に 伴 う ハ ー ド購入35件 , 技術指導 7 件 , 合弁事業 , 工場改造各 3 件 , ノ ウ ハ ウ 移転 4 件 と こ れ ま で に な い 包括的 な も の と な っ て い る 。 各案件 は 数10億 円 の 中 ・ 小規模の プ ロ ジ ェ ク ト で業 種 的 に は 一般機械 , 精密機械 , 電子機器 な どが 多 い が, ピ ア ノ や皮革製 品 な ど手工芸 品 の 共 同生産を持ち か け た り , 技術導入で も 業 務用. VTR , 自 動電話 , 炭素繊維 , 紫外線分析器 な ど技術水準 の か な り 高 い 分 野が 目 立 ち . 上海市の 産業育成 に た い す る 意欲を う かが わ せて い る 。 ま た 同市が ノ ウ ハ ウ 移転 を 含め て き た の は 外 国 へ の 協 力 要請 と し て は 異例 の 形で あ る 。 中 国政府 は先進諸国への プ ラ ン ト 発注 な ど に 際 し , ノ ウ ハ ウ や高度技術 は. 00) 「 日 刊 中国通信」 1983年 8 月 4 日 。 - 46. (30 6)-.
(23) 等入す る が ハ ー ド や ソ フ ト の 一 部 に つ い て は で き る 限 り 中 国 の 国産 品 や 国 産 技術を合 わ せ て 使 う 「一買三合作. (31 ). 」 政策 を と り は じ め て い る が, 上海市 の. ハ ー ド 買 い 付 け , 技術導入付 き ハ ー ド 購入. 合弁, 工場改造, 技術指導, ノ ウ ハ ウ 移転 と い う 6 種類 の 協力 の 求め方 も , 中 国 の 工業 , 技術水準 に 合 わ せ た新 し い方法で, 中 国 の 先進 諸 国 へ の 経済協力 要請の 多様化 を端的 に 示 す も の と い え る (32) 。. な お 中 央か ら 大幅 な権限委譲を う け た 上海市が, 対外プ ロ. ジ ェ ク ト 案件 に つ い て 自 由 に 運用 で き る 1 件 あ た り の 資金 は こ れま で 最高 5 00万 ド ルだ っ た が ; 上述 し た よ う に 最高限度額1 , 000万 ド ル ま で 認 め ら れ た 。 ま た 80件の プ ロ ジ ェ ク ト 協力 要請の な かで , 関行工業 区 な どへの 外国企業 の 積極的進 出 を促 し て い る 。 上海市が計画中の80プロ ジ ェ ク ト (33) くハ ー ド の買い付け〉 計28件 リ リ ウ ム , ビ ス コ ー ス (セ ロ ハ ン な ど の原料), 塗 ・ 料後処理, プ ラ ス チ ッ ク 被膜, ニ ッ ト , 染色, ペ ニ シ リ ン , 薬品用 ヒ ン , 玩具, テ ィ ッ シ ュ ペ ー パ ー , ペ ニ シ リ ン用小 ビ ン , ェ リ ス ロ マ イ シ ン (抗生物資). O 製造装置 ・ 機機=製鉄 ( 3 件) ,. 0. 生産ラ イ ン. ・. ベ. プ ラ ン ト = 蛍光表示管 ( 2 件) , 海洋発電, °. 樹脂, ポ リ プ ロ ヒ レ ン, 皮革製品, 防水剤, ガ ラ ス チ ュ. ー. ハ ム加工,. ゴム手袋, 合成. プ, 冷蔵庫, 梱包箱, 浴槽. く技術導入付 き ハ ー ド買 い付け〉 計35件 業務用 VTR, ス テ レオ 用磁気ヘ ッ ド , 発光ダ イ オ ー ド, パ ワ ー ト ラ ン ジ ス タ , 自 動 電話, ラ ジ オ, 分析機器, ス キ ャ ナ ー , 小電球, 電界効果型 ト ラ ン ジ ス タ , ダ イ オ ー 凡 電子 レジ ス タ ー . 触媒, 公害防止機器. 染料, カ セ イ ソ ー ダ, ポ ル ア セ テ )レ, 変 (31) 「 日 本経済新聞J 1983年 7月 27 日 。 「毎 日 新聞J 1983年 8 月 27 日 。 「技術」 は 日 本 か ら 等入する (—買) が プ ラ ン ト の 「設計」 「調達」 「製造」 は 協力 し 合 っ てすすめ る (合作) と い う 方式で, す な わ ち 中 国が も っ て い な い技術や ノ ウ ハ ウ と り わ け ソ フ ト ウ エ ア について は 日 本か ら 積極的に導入 し た いが, コ ン ビ ナ ー ト な ど の設計や機 器, 装置類は 日 本側の ア ド バイ ス を受けつつで き る か ぎ り 中 国 内 の 工場で製造 し , 部 材や周辺機器の調達 も 日 本の企業 に ま かせず協力 してお こ な う と い う も の で あ る 。 中 国 と し て は外貨節約, 国産化政策, 設計 • 生産技術の蓄積をね ら っ た措醤 と み ら れ, わが国 と の協力 に よ る 南京石油化学 コ ン ビ ナ ー ト 建設でモ デル化 し た。 (32) 『 日 本経済新聞」 1983年 8 月 18 日 。 (33) 「 日 本経済新聞」 1983年 8月 18 日 。 「国 際貿易」 ( 日 本国 際貿易促進協会) 1983年 8月 30 日 。 -47. ( 307 ) -.
(24) 圧器, 紫外線分析器, 論理解析器, 信号機器, 光学部品, 135 ミ リ カ メ ラ , ラ イ タ ー , バキ ュ ー ム ク リ ー ナ ー 用 モ ー タ ー , 自 転車プ レ ー キ, ガ ラ ス器具, 編み機, 工業用 ミ シ ン , 冷蔵庫, 紙製品, 計測機器, 小型モ ー タ ー , 計測機器部品, ゴム く合弁〉 計 3 件 綿製品工場, 水圧 ・ 空圧機械部品工場, 玩具用 モ ー タ ー 工場 く技術指導〉 計 7 件 (すべて生産技術) 計測機器, ニ ッ ト 製品, 繊維機械, チ タ ン , 電動 モ ー タ ー , ヵ ー ボ ン フ ァ イ バ ー , 冷 蔵庫用 コ ン プ レ ッ サ ー く ノ ウ ハ ウ 移転〉 計 4 件 ボ ウ ルベ ア リ ン グ, プ ラ ス チ ッ ク コ ー テ ィ ン グ, 石英ガ ラ ス , 飛散灰 上海市投毀信託公 司 が外国企業 に 提起 し た 80の 経済技術 協 力 要貼項 日 に つ い て の 商談会の な かで , と く に , 同 公 司 と 野村総合 研究所が1983年 7 月 , 上 海 市 に 連合 コ ン サ ル タ ン ト 事務所 を設協す る 取 り 決 め を結 ん だ. (34). こ と は注. 目 さ れ た 。 こ れ は 中 国 初 の 中 外共 同 経営 の コ ン サ ル タ ン ト 研究機関 で あ る 。 同事務所 は , 上海市の工業技術改造 と 公共事業 を促 す た め , 上悔市関 係単位 の 委託 を 受 け , 各単位 か ら 出 さ れ た 事文 に つ い て 診断, 論証を行 い , 実行可 能性 に つ い て の 分析を助 け る と と も に , 協 力 事業 の 相 手 を紹介 し , 協力方式 と 条件を研究. ・. 討議 し , 必要 な と き に は資金の 調達 ・ 迎用方法を推胞す る 。. ま た 業務講座 も 開設す る 。 国務院が最似先事業 と し て い る 上洵経済 固 に つ い て も , こ の プ ラ ン づ く り や炎金, 技術 の 導入 に. ‘`. 窓口. ”. の 役割 を 果 た そ う と. している。 1984年 5 月 の 全人代で 外 資 100�るに よ る 企業 進 出 が 認め ら れ た こ と は 上述 し た が, そ の 第 1 号 と し て , 野 村証券 グ)レ ー プが全額 出 資 し て , 上海市 に ホ テ ル を建設す る 計画 が具体化 し て い る 。 す で に 中 国 側 と 覚書 に 調 印, フ ィ ジ ビリティ. ー ・. ス タ デ ィ に 入 っ て い る 。 中 国 が近代化の 一 環 と し て外資等入政. 策 を 積極 的 に 進め る あ ら わ れで あ ろ う 。 〔付記〕 本稿で は, 貿易状況 と 外資 • 技術導入問題に ひ き つづ き , さ ら に , 上海市 に お け る 貿易形態の多様化, 合弁事業, 国際労務協力, エ ・ 貿結合企業, 上海経済圏, 貿易機構改革, 港湾建設計画な ど い わ ば各論 と も い え る 諸項 目 に つ いて掲載す る 予 (34) 「 日 刊 中 国通信J 1983年 7 月 25 日 。 -48. ( 308 ) -.
(25) 定で あ っ たが, 紙幅の関係か ら 割 愛 し た 。 こ れ ら 諸 項 目 の 具 体 的 な 内 容に つ い て は. 本稿の続編 と し て別の機 関 誌 (「中国上海市の対外経済関 係 と 貿易制度改革」. 「世界経済研究年報」 第 5 号, 近畿大学世界経済研究所, 1984年 7 月 ) に発表 し て 1984年 5 月 い る。. -49. ( 309 ) -.
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