児童自らが考えることを目指した「あまりのあるわり算」「間の数」の授業づくり
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(2) lV.結果と考察 1.類似探求授業 類似探求授業を用いた第一時で、r似ている もの」「似ていないもの」に分類することがで. きた児童は30人中27人であった。そのう ち26人の児童が、あまりのあるわり算の計 算方法を図や式を使って説明することができ た。意識調査の結果r授業が楽しみだ」とす る回答や「前にならったことがっかえる」と する回答が増加した。類似探求授業の導入は、 未習の学習への見通しを持たせ、r児童自らが 考える算数授業」に有効であったといえる。. 2.対話 rあまりのあるわり算」第四時では、全体で の対話を通じて、新たな考えを記述している 児童が4人いた。個人内対話では図を使って 説明していた児童が、式を使って説明したり、 図から数直線に対応させて考えていた。個人 内対話で図や式を使って説明できなかった児 童が、全体での対話を通じて図や式を記述で きるようになった。以上のことから、児童同 士の対話を通して学習の高まりがみられるよ うになったといえる。. 振り返りでは、r友達や先生に教えてもらっ て、できるようになってきて楽しくもなって きました。」など対話について記述している児 童がいた。児童同士の教えあいによって、で きなかった子どもは理解が進み、できる子に は、他の児童に説明させることを通じ・て、有 用感を持たせることができたのではないか、 と考える。. 意識調査では、r考えをともだちに伝えるこ とができる」「どもたちと話をすると、考えが 広がる」「どもたちの考えを聞くことが好き だ。」「自分の考えをともだちに伝えることが 好きだ。」の項目で上位の回答が増加していた。. 3.操作的活動 本実践では、全時間に黒板での操作的活動. 導入の段階で出ており、児童全員が図示して 答えを出していた。九九を適応して答えを出 すことができなかった児童も、絵や図を手掛 かりにして式に置き換えることができるよう になった児童もいた。考えるための見通しを 持つことができたのではないかと思われる。 以上の結果から、これらの操作的活動は、 児童が考える手立てになったといえる。. V.今後の課題 (1)類似探求授業(2)対話(3)操作的 活動 という三つの手立ては、「あまりのある. わり算」r間の数」単元においてr考える」と いうことに有効に働いたのではないか、と考 える。また、その結果、単元目標も概ね達成 することができたことから、本単元の目標を 達成するためにも非常に有効な手立てであっ たと思われる。これらの手立ては、算数学習 における他の単元や、他教科にも応用でき、 授業の中に組み込むことで、本研究で扱った 単元と同様の成果が期待できるのではないか と考えている。実際、対話や操作的活動は、 多くの学校で算数の授業に既に取り入れられ、 成果を上げてきている。類似探求授業は算数 の概念形成に有効な手立てと考えられてきた が、「児童自らが考える授業」の手立てとして も有効であることを示すことができた。今後 更に適用範囲を広げることができると考えて いる。. 子どもたちに十分考えさせるには、そのた めの手立てを取り入れるだけでは不十分であ る。子どもたちの様々な考えをうまく取り上 げ、さらに子どもたちの思考を促すような授 業展開にしなければならない。子どもたちに 考えさせる授業において、有効な手立ての導 入と共に、教師の高い授業力が必須であると 言える。よりよい授業実践の開発に向けて、 さらなる実践、研究が必要である。. を取り入れ、ワークシートには図を書かせた。. 第六時、第七時では、指示しなくても、児 童全員が図を書いて考えようとしていた。そ の後に行った「間の数」単元でも、児童から. 主任指導教員 米田 豊 指導教員 増澤 康男. 「図を書くと簡単だと思う。」という意見が、. 一565一.
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