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タスクを用いた活動を通して,中学生の話す力の正確性を高める研究 : 生徒の振り返り活動,教師によるフィードバックに焦点をあてて

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Academic year: 2021

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(1)タスクを用いた活動を通して,中学生の話すカの正確性を高める研究  一生徒の振り返り活動,教師1こよるフィードバックに焦点をあてて一                               授業実践高度化専攻                               授業実践リーダーコース.                               学籍番号 P11018D                               氏  名  岩崎公一 1.研究の背景 3.研究の概要  これまで英語科の授業でさまざまな活動を試みて. (1)3年聞の指導計画の作成. きた。しかし,本当の意味で生徒たちがコミュニケ.  タスクを用いた活動に系統性を持たせるため,3. ーションを図っているのかと感じることがあった。. 年間の見通しを持った指導計画を作成した(別紙資. そのような時,W皿b(1996)の提唱するTask・based. 料参照)。その際,『中学校学習指導要領解説外国語. Le趾㎞gに出会い,試儲昔誤してタスクを授業に. 編』(2008)で挙げられている言語使1用場面を活用す. 取り入れてきた。そこで得た成果は,生徒が意欲的. ることにした。検定教科書で話すことを中心に扱っ. に活動に取り組むようになってきたことと,生徒の. た場面と照らし合わせて計画を立てた。また,他の. 発話量が増えてきたことである。これまでの研究で,. 言語活動とのバランスも考慮した。. 内容語中心の不正確な発話や1・2語でタスクの条. (2)正確性を高めるための手立て. 件が達成されてしまうことから,必ずしもタスクが. ①振り返り活動からフィードバックヘの流れ. 文法の習得に寄与しないということが指摘されてい.  F㎝Fにしたがい,生徒の注意を言語形式に向け. る(See此。use1999)。筆者の過去の実践からも同様. るため,生徒の振り返り活動から教師のフィードバ. の課題が挙げられた。. ックヘの手順を以下のように計画した。. 2.研究の目的. (1)タスクの条件が達成できたかどうか振り返らせる。.  本研究の目的は,中学生の話す力に正確性を持た. (2)途中まで英語で言えたけど言えなかった表現や英語で言. せることである。生徒の話す力を向上させるために は,総合的な言語運用力,すなわちコミュニケーシ.  いたかったけど言えなかった表現を書かせる。タスクの  条件を全て達成できた生徒には,どのような英語で達成  したのかを書かせる。. ョ1/能力を育成しなければならない。その手立てと. (3)(2)で書いた表現を生徒から取り上げ,生徒と考えながら. して,タスクが有効なアプローチとされている(高島.  フィードバックをする。. 2000.2005)。タスクのような意味重視の指導にお.  振り返り活動において,生徒自身が気づいた表現. いて,上述したような問題を解決するアプローチが. 力不足に対し,即時的なフィードバックを行うよう. F㏄uson血㎜(以下,Fo祀)とされている。F㎝Fと. にした。教師からのフィードバックでは,フィード. は,意味に焦点をあてた授業において,学習者の注. バックされた表現に含まれる言語形式と生徒の持つ. 意を言語形式に向けさせるアプローチである(Long. 既習知識を結びつけるため,文法的な説明を加える. &Rob㎞son1998)。このFo山の考え方から,生徒. ようにした。. の話す力に正確性を持たせる上での課題が次の2つ. ②同じ活動を繰り返し経験させること. であることが明確になった。(1)生徒の注意を意味か.  活動中に必要であった表現をフィードバックされ. ら言語形式に向けること。(2)言語形式に絞ってフィ. た段階では,それらの表現を正確に用いて話せるの. ードバックを行うことである。これらの課題を解決. かどうか試されていない。そこで,同じ活動を繰り. する上で必要となる,生徒による振り返り活動から. 返し経験させることにした。その理由は,2回目の. 教師によるフィードバックをどのように行うのかと. 活動において,生徒はやりとりする内容(意鳴をあ. いうことに焦点をあて,研究を進めることにした。. る程度理解しているので,注意資源に余裕ができる。. したがって,意味だけでなく,表現(言語形刻や場. 面にも注意を向けることが可能となり得る。その結.

(2) 果,より正確な表現を用いて話すことができるよう. ポイント上昇していた(表2)。情意面の分析では,プ. になると考えたからである。. ロジェクト実習と比較するとコミュニケーションヘ. (3)プロジェクト実習. の不安が低下し,英語への好意度や話すことへの自.  (2)の①,②の手立てを取り入れ,プロジェクト実. 信が上昇していた。これらの結果を総合的に判断す. 習を第3学年で実施した。単元を4時間で構成し,. ると,タスクを用いた活動において,正確性を高め. 第4時でタスクを用いた活動の授業を実践した。生. るための手立てが有効であったことが支持された。. 徒の発話,立てた目標,活動中の情意面,単元の事.   表21−2回目の活動における生徒の発話の変化. 前・事後の情意面の分析,考察を行った。. 1回目の活動 2回目の活動 対応のあるt検定.  フィードバックの効果の分析から,生徒に活動を 振り返らせ,表現力不足への気づきにフィードバッ クし,同じ活動を実施した場合,少なくとも50%程. ベアの得点 平均   5,62    7.79.                  t(55〕=11.94  +“ (N=56)   S.D.    1,57      1.1O. 舳Pく.O1. 度の生徒に効果があったことが示された(表1)。加え.  細かい文法にまで生徒の注意を向けるため,(3). て,同じ活動を繰り返すことは,情意面にも大きな. で述べた改善案③である会話を書く活動を取り入れ. 影響を与えていたことが明らかになった。1回目の. た。2回目の活動での生徒の発話と書かれた会話文. 活動と2回目の活動での情意面の変化をみると,2. を比較すると,活動を振り返って会話を書くことで,. 回目の活動では,生徒の不安や緊張感が緩和され,. 細かい文法や不足していた表現に生徒の気づきを促. 活動を楽しいと捉えていた。これらの結果から,(2). すことができていた(表3)。さらに,相づちを打った. で挙げた①,②の手立てが,総合的に有効であった. り,聞き返したりするなどの表現にまで注意を向け. と判断した。しかし,タスクを用いた活動に関して. ることもできた。一方,今後の課題として,タスク. は,分析結果から次の3点が改善案として挙げられ. を用いた活動など実際に話す場面で,生徒同士の暗. た。①目標を立てさせる際,表現に関する具体的な. 示的フィードバックを増やすことが挙げられた。. 目標を立てさせること。②2回目の活動に入る前に,.      表3生徒が書いた会話文の質的分析. ペアで話し合わせる時間を設けること。③2回目の. 主な内容. ペア数. 誤りの河1[. 12. be励■詞の訂正 ・∬折有格の訂正 ・■I専制の訂正 など. を書く活動の導入)である。. 不足した楠報の 付け加え. 14. 不足した怖報{1i帥正myhouso)の付けカロえ. 新しい情報の. 表1 ’Do卿㎜ttotr州㎝㎝?’’におけるフィードバック碗瓢分析   表1 ’Do卿㎜ttotr州㎝㎝?’’におけるフィードバック碗瓢分析 1. 効果の有無. 効果あり. 効果なし. 畑1割合 271−9・1%. 61m…. 効果があつ たかどうカ 不1月. 項目. 活動後,会話に修正などを加えて書かせること(会話. 221州・O%. 付け力11え. 州1割合. 内容 回目の活動で博報なし、1回…の活弼」で正確に英語で蕎うことができた。. 161211・1%. 回日の活動で正確ではないが.典辞で甫えた.!何11の柄醐で正確に言うことがで音だ」. 611n・H%. 519,I%. I回目の活動と発話に変化が見られなかった。. 213.6%. 」 」 I 』 o I ■                                   … …. 相手に言われてしまった. 不足した英文の付け加え など butやIthi皿kなど、ヒり適切な英文になるための付け加え 文や飾での新しいiI苛報の付け山11え など I’. 24. nkay.’’,.’Su蝸.’’、^Isoe.一’などの柿づちの付け加え. O㎞y?’’と確認する表現. 別の表現を使川. 1回日の活動で情報だし、2回1]州舌鋤で’l1碓ではないが.英語で詳えた、. ペアで発話がなかった 1回目の活動から英語で言うことができた。 別の表現を用いて英語で言うことができた。. 寸1づちや確認する 表現の付け力11え. 工5. その他. 15. 芋Hづ辛〕をよりj箇匂」≠二表正理‘こ変ミ史. 話す話題の順番の変更 旭詩番,つ一を繰り返して言う.l1大の付け加1え  など. (N=56                           (N=56) 417.3%.    4.今後の課題 4.今後の課題. 315.5% o1o.o%.     今後の課題は,本研究で作成した3年間の指導計 今後の課題は,本研究で作成した3年間の指導計. 191;M・舳. lN=冊 両に1払バ1一、力フカ右田i一、和洋刮m担畿杉宝畦1 (N・55〕画にしたがい,タスクを用いた活動の授業を実践し, (4)改善実習. 活動をさらに改善することである。実践にあたり,.  (3)で挙げられた改善案を取り入れ,改善実習を行. 生徒の発話により正確性を持たせるために,次の2. った。対象者はプロジェクト実習と同じである。単. つのことが必要ではないかと考えられる。(1)暗示的. 元を3時間で構成し,第3時でタスクを用いた活動. フィードバックを増やすために,コミュニケーショ. の授業を実践した。生徒の発話,立てた目標,単元. ン・ストラテジーを意図的に手鱒すること(和泉. 前・事後の情意面の分析,考察を行った。. 2009)。(2)生徒同士が英語で話すことを認められる.  タスクを用いた活動に(3)で述べた改善案①,②を. 人間関係づくりをすること。. 取り入れ実践した。1・2回目の活動でのペアの発話.      修学指導教員 伊藤博之 佐藤 真. を得点化し,比較すると2回目の活動の平均が2.17.        指導教員 伊藤博之.

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参照

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