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“ども”さんの退職を惜しみつつ心より祝う

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Academic year: 2021

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(1)

“ども”さんの退職を惜しみつつ心より祝う

著者

田中 喜代次

雑誌名

Human Welfare : HW

9

1

ページ

51-52

発行年

2017-03-10

URL

http://hdl.handle.net/10236/00027376

(2)

“ども”さんの退職を惜しみつつ心より祝う

筑波大学体育系・大学院人間総合科学研究科スポーツ医学・教授 日本健康支援学会理事長、株式会社 THF 代表取締役

田 中 喜代次

“ども”先生には、“社会のためにもっともっと長く活躍して頂きたい”という心残りの気持ちととも に、70 歳直前まで大病(大火)なく、ご無事に定年退職されることとなり、“おめでとうございます、ご 苦労さまでした”の言葉を贈りたいです。 4 歳年配の兄貴分として“ども”先生を長く慕ってきました。これからもずっとそれは変わりません。 以下に、“ども”先生と私とのこれまでの出来事を簡単にですが振り返ってみたいと思います。 1983 年 大阪市立大学に講師として赴任 非常勤講師だった中塘先生に出会う 田中は陸上競技、ソフトボール、卓球、テニス、水泳、体力トレーニングなどと保健体育理論 を担当 中塘先生は主にハンドボールの実技を担当(本務校では多種目の実技と講義を担当) 数少ない余暇時間を利用して、テニス、ゴルフを楽しむ 1984 年 共同研究を開始:無酸素性パワーの測定、身体組成(体脂肪など)の評価 2 人で徹夜しながら、水中体重秤量法のタンクを四苦八苦して製作:若さゆえ実行できたこと 大阪の肥満傾向のおばちゃん対象に減量研究に着手 測定:大阪府立看護短大+大阪市立大学 運動指導・食事指導:大阪ガス健康開発センター(今宮:大阪ドームの前は陸上グランドであ ったが、ここでジョギング指導をやっていた)当時、平均 43 歳の女性たちは今や後期高齢者 (76 歳)の域に! 1984-1989 年 肥満、身体組成、無酸素性パワーなどの研究論文を国内外に多数発表 1989 年 筑波大学に異動し(田中)、つくばヘルスフィットネス教室を茨城県取手市内の東取手病院に 開設 心臓パイパス術後や心筋梗塞・狭心症、脳梗塞、糖尿病などの患者を対象に健康運動教室を主 宰したが、その立ち上げに際し、中塘先生から多大なサポートを受けた 大阪から何度も新幹線で往復して頂き、患者の運動負荷テストや体力測定を繰り返した・・・ それからあっという間に 26-27 年が経過・・・教室参加者とは今も親密に交流中 女性は長 寿! 2000 年 大阪府立看護大学が大阪市内から大阪府羽曳野市に移転した後も、筑波大学での勉強会やセミ ナーで講師をお願いした夜の交流会では大阪からやって来たおっちゃんとして熱弁を振るって いただき、多くの若者の心を魅了した 33 年余りの付き合いを振り返ると、実に多くのことを教えて頂いたと感謝しています。身体組成測定 用の水槽(タンク)の製作に始まり、自転車エルゴメータやトレッドミルの扱い方、故障個所の修理法、 血中乳酸濃度の分析法、体力測定時における様々な工夫、子どもから高齢者に至るまで研究対象者への接 し方(“ども”先生はこれが実に上手い)、運動教室終了時における挨拶(実は次回も出席するよう促す話 術)など・・・どれをとっても目を見張るものでした。これらのすべては現代の若者に欠けているもの で、私が重要だと常々強調している研究遂行要素です。今の自分があるのは、“ども”先生がいたからこ そ・・という思いが強く、感謝の気持ちでいっぱいです。 51

(3)

こんなに優秀で素晴らしい先生ですが、弱点がないわけではありません。長時間にわたって酒を飲むた め、帰宅が遅くなることも珍しくありませんでした。初対面なのに一気に打ち解けあって親近感を抱く人 もいれば、初対面だからこそ馴れ馴れしいと違和感を抱く人もいるようでした。喫茶店では隣に着席して いる女性に気軽に声をかけ、警戒されたこともありました。昨今、セクハラやパワハラ、アカハラなどの 防止が教員側に求められるようになり、教育の本質を貫くことが容易でない時代に移り変わってきまし た。場所が大阪だけに、府民の寛大さ・大らかさと先生の人柄が相まって、幸運にも一度も訴えられなか ったのでしょう。“ども”先生による独特の教えに接する機会が少なくなることは、日本の若者にとって 寂しい限りです。 人生 90 年、100 年の時代なので、“ども”先生には引き続き、日本国民に喝を入れていただきたいと思 います。学術集会などでも無酸素性パワー研究の権威として、身体組成研究のご意見番として、そして被 験者の心を射止めるスペシャリストとして、後輩たちを先導していってほしいと切に願います。 『Human Welfare』第 9 巻第 1 号 2017 52

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