株式の取引単位について
著者名(日)
堀口 勝
雑誌名
東洋法学
巻
53
号
2
ページ
195-217
発行年
2009-12-22
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00000714/
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株式の取引単位について
堀 口
勝
1 はじめに 会社法一八八条以下に定められる単元株制度は、昭和五六年商法改正法附則において当時、暫定的な措置として 導入された単位株制度をその母体とするものと見ることができ、二〇〇一年商法改正によって設けられたものであ るが、単位株制度の基本線を踏襲しつつも、株主の権利に対する制約をより一層推し進めたものと評価することも できる。 単位株制度は、昭和五六年当時、一株のサイズ︵株式単位︶の引上げー一株五万円以上1を意図する改正がなさ れた際に、ある種の副産物的に設計・導入された制度であり、あくまでも暫定的・過渡的な措置であることを条件 パこ として発案されたものであった。 しかしながら、この単位株制度はそのスタート前の段階から、制度に対する慎重論・反対論が唱えられていたの 195レ も事実であり、その中のいくつかの危惧は、現実のものとなってしまったのもまた事実であろう。 本稿では、単位株制度導入に関し、制度の立法趣旨とその中身について、立法当時危惧された諸々の点を考慮し ながら、背景としての株主管理コスト削減要請、一斉併合に対する消極性、一斉併合が実施されなかったこと、単 位株制度の存続期間等につき再考を試み、単位株制度を継承しさらに純化させた単元株制度の問題点について検討 を試みるものである。
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単位株制度再考 ω 単位株制度の概要 株式という言葉は、様々な意味で用いられるが、その法律上の意義は、一般に、株主の会社に対する地位を指 し、それは均等な割合的単位に分割された株主の持分を表すものと考えられている。 一株のサイズに関しては、昭和五六年商法改正前は、二〇円、五〇円または五〇〇円というミニマムサイズが出 資単位として設定されていたわけだが、同年改正は、これを一気に五万円にまで引上げた。これに伴い同年改正法 施行前より存続する会社のうち、額面が五万円以上であるか、または一株あたりの純資産額が五万円以上の会社を 除き、将来一定の日に強制的に一斉併合を実施し一株のサイズを五万円に引上げることとし、それまでの過渡的な 措置として同改正法附則で定められたのが、単位株制度であった。単位株制度の適用と密接な関係を有するのは、 主としてこの制度の採用を強制されることになる上場会社であり、閉鎖会社については、その採用は任意であっ パぽ た。 伝統的に利用されてきた額面株式と昭和二五年商法改正により新たに導入された無額面株式の併用が永く続いた 196が、一株のサイズを決するに当たり、額面株式については、額面未満発行が禁止されていたため、券面額︵額面金 額︶を基準とし、無額面株式についてはその発行価額を基準としていた。 なお、額面が五万円以上であるか、または一株あたりの純資産額が五万円以上の会社については、端株制度が適 用されることになった。 単位株制度とは、一定数の株式をもって取引単位とし︵通常五〇円額面で一〇〇〇株︶、一単位に該当する株式 については、これを一人前の株式として取扱い、完全な権利を認め、一単位に満たない株式︵単位未満株式︶につ パゑ いては、これを一人前の株式として認めず、権利︵共益権︶を制限し、譲渡も制限するものである。 これは、本来株式に認められる固有の権利を制限する、株主平等原則に対する例外的な措置である。また、これ は、株式の自由譲渡性を修正する例外的制度でもあり、当時の自己株式取得の禁止に対する例外でもあった。政策 パヱ 的理由が強く働いた結果、単位株制度の導入が強行されたということのようである。 ω 株主管理コストの削減 このような制度が導入された背景として、株主管理コスト削減という要請が働いたとされている。すなわち、経 費の増大が、株主への利益配当を圧迫して、株主への利益還元を削減している点を強調して、零細株主を温存して いくことから生ずる経済的不合理性を解消することが、額面の引上げないし単位株制度提唱の最大の理由とされ た。株主管理コストのうち主要なものとしては、定時株主総会の招集通知の送付にかかる費用が挙げられるが、少 なくとも株主一人につき年間の管理コストが三千円程度かかるものとされていた。当時主流であった五〇円額面の 株式を採用している会社では、額面五〇円という金額が、貨幣価値から見てあまりに零細であり、株主権行使の基 197
礎を画する金額として適当でないばかりか、株式の発行費用やその後の管理費と比べて低すぎるという理由で、株 ゑ 式単位引上げの必要性が説かれていた。 ところで、額面株式の額面︵券面額︶には、どの様な意味が、またどの程度あるのであろうか。戦後、額面発行 から時価発行へと株式の発行形態が推移していったために、あるいは、授権資本制度や発行価額中資本に組み入れ なくてよい部分が認められるなど、資本と株式の関係・結び付きが弱まった結果、額面には資本のうち少なくとも 額面相当額の出資がなされたという歴史的事実が表されているに過ぎないと考えられている。言うまでもないこと だが、額面は、その株式の価値を表すものではない。株式の価値は、上場会社であれば、通常、証券市場における 相場によって測られることになるであろう。それにも拘らず、株主管理コストとの対比においてなぜ額面という名 目的な価額を基準としたのか、甚だ疑間である。 ㈲ 単位未満株主に認められる権利︵権利を制限することの是非︶ 単位未満株式は、端株とは異なり株式であることに差異はないが、その所有形態に注目して、共益権は認めず、 単位未満株主は原則として自益権のみを行使できるものとされ、特別の定めのある場合を除いて、①利益もしくは 利息の配当および中間配当を受ける権利、②株式の償却、併合、分割もしくは転換もしくは会社の合併または準備 金の資本組入れによる無償新株の発行もしくは資本が券面額を超える部分についての無償新株の発行により金銭ま たは株式を受ける権利、③新株、転換社債または新株引受権附社債の引受権、④残余財産の分配を受ける権利、⑤ 無記名式株券を記名式とすることを請求する権利、⑥株券の再発行を請求する権利以外の権利を行使することがで きない。なお、特別の定めによって認められる権利としては、株主名簿上の株主が単位未満株式を取得した場合の 198
パヱ 名義書換請求権、および単位未満株式の買取請求権等がある。 これらの権利は、限定列挙と考えられたが、個々の具体的な権利をどこまで認めるかについては見解の相違が見 られた。 単位未満株主には共益権が認められないのだが、以下に共益権のうち最も重要な議決権に限定して言及していく こととする。 単位未満株主は、議決権を﹁有しない﹂のかそれとも議決権自体は有するが﹁行使できない﹂だけなのかについ ては、立法担当官は、株主平等原則との関係で﹁有しない﹂とするのは、表現としてきつすぎるということで、 パ ロ ニュアンスの問題であるとしている。 どちらとも取れるようだが、株主平等原則との関連でこの点を見てみよう。 単位株制度は将来における株式併合にいたるまでの過渡的措置として採用されたものであり、本制度の採用に よって、すでに株式併合過程の第一段階が始まっていることを意味する。単位未満株式は、併合後は、整理されて 端株となるが、端株に与えられる権利と単位未満株式に与えられる権利の間には、そんなに大きな差はない。単位 株制度下の単位未満株は、なお株式だといっても、それは、すでに併合への過程を進みつつあるものなのである。 そのようなものについて、単位未満株もやはり株式であるというだけのことで、株主平等原則との衝突を問題とす パ レ るのは、はなはだしい形式論である。このように考えると、単位未満株式については、株主は議決権を有しないと 解するのがより適当であろうし、一〇〇〇株を一単位とする会社にあって、単位未満の株式を有する株主の持株が 一〇〇〇株になれば、それまでは全く議決権を有していなかったのが、その時に一〇〇〇個の議決権を取得するこ パリ とになり、この段階から、まさに、﹁各株主ハ一株二付一個ノ議決権ヲ有ス﹂という原則が適用される。 199
単位株制度は将来実施が予定されるに一斉併合にいたるまでの過渡的な措置として採用されたものである点に異 存はないが、後述するようにその存続期間ないしは終結期日を明示することなく、見切り発車的にスタートしたと いう経緯が認められる。さらに言えば、立法によって株主の有する権利を剥奪ないしは制限することになり、言う なれば株主の既得権の侵害となる。 単位未満株式は、いずれ端株になるもので、両者の間にはあまり差異はないのだから、もはや一人前の株式とし ての実質は備わっていない。単位未満株主は、議決権を﹁有しない﹂1単位未満株には議決権は備わっておらず、 一〇〇〇株が一単位にまとめられた段階で初めて一〇〇〇個の議決権が発生すると捉えるのは、少々話が行き過ぎ ている感を免れない。 過渡的な措置であるという大前提があるからこそ、単位未満株主は議決権を﹁行使できない﹂1議決権の行使を 遠慮してもらう、という程度のバランスが、平等原則との兼ね合い︵例外的な取扱いが許されること︶から言って も、妥当な線ではあるまいか。このように考えると、単位未満株式については、株主は議決権を有するのだが、持 株数が一単位に到達するまでの間は、議決権を行使できないと解するのが妥当と思われる。一〇〇〇株を一単位と する会社にあって、単位未満の株式を有する株主の持株が一〇〇〇株になれば、それまでは議決権の行使を制限さ れていたのが、その時から一〇〇〇個の議決権を行使できる状態になり、﹁各株主ハ一株二付一個ノ議決権ヲ有ス﹂ という原則に対する例外が解かれる。 単位未満株式は、将来的に端株に移行することが予定されていたため、単位未満株主に認められる権利は、端株 主のそれに対応していたと捉えることもできるが、そもそも端株にどの程度権利を認めるかという点については、 株式の単位を五万円に引上げたため、一株に満たない端数の有する価値が法律的にも無視できないものとなり、株 200
主保護に欠けることとなるという理由で、端株主にも基本的な自益権を認めることとなったのである。しかしなが ら、このような形で端株主にも自益権を残すということは、端株を一株にまとめるのではなく、端株のまま存続さ せるという前提に立つこととなり、株式の単位を引上げて会社が負担すべきコストを節減するという狙いが損なわ パ マ れてしまうことになり、本末転倒であろう。端株は一株にまとめるための手段と位置付け、不必要に権利を与える べきではなかったと思われる。 @ 一斉併合が実施されなかったこと 単位株制度は、当初、端株制度への移行のための一時的なつなぎとして導入された制度であり、単位未満株式は いずれ端株になる運命だったのだが、その一斉併合の時期については﹁別に法律で定める日﹂としか規定されてお らず、確定日はおろか具体的な実施時期にすら全く言及されていなかった。当初、一斉併合が実施されるのは、大 体五年後くらいであろうとされていたのにもかかわらず、結局、一斉併合の実施されなかった理由として、①わが 国の経済情勢の急激な上昇にともない、企業の資金調達が間接金融から直接金融へと移行し、②機関投資家の持株 比率が増大し、個人投資家の持株比率が低下し、③株価の上昇傾向が、株式を個人の手の届かないものへとする傾 向が強まった、④資本自由化による外資からのM&Aに対抗するための株式の持合い、⑤実際に証券市場に出回る 株式の減少傾向による個人投資家への圧迫、⑥相場操縦等の不公正取引の横行、等々、証券市場における予期せぬ 変化の数々が指摘されていた。すなわち、個人株主の投資単位として、最低一〇〇〇株くらいが適当とされていた のが、株価上昇のため、一般投資家にとって株式が手の届かないものになってきたため、一斉併合を先送りにして ハゆレ いたという事情が見受けられたのであった。しかしながら、前述のように、額面を取引単位、投資単位の基準とし 201
て位置付けたこと自体が、本末転倒であり、額面引上げのための株式併合という方策を採用したのは実に奇妙なこ とである。額面の有する意義が希薄である点や、額面ではなく時価が株式の価値を表す点を考慮すれば、果たして 必要な制度だったのか疑間を拭い切れない。 なお、平成二年商法改正の際に、単位株制度の終結が検討されたが、証券界を中心とした実務界の反対により終 パ レ 結が見送られたという経緯があった。 3 単元株制度の問題点 ω 平成一三年商法改正 平成一三年商法改正は、一転、株式の出資単位に関する法規制を全廃し、出資単位は、法律で一律に決めるので はなく、各企業が、株式の流動性、株主管理コスト、投資動向等を考慮して、自己に最適の大きさを決定すればよ パと いとする出資単位の自由化を実施した。 これにともない、出資単位の引上げのために過渡的に導入された単位株制度もその存在意義を失い、終焉を迎え ハを ることとなった。 廃止された単位株制度に替わるものとして単元株制度が創設されたが、これは、定款で定めた一定数の株式をま とめたものを一単元とし、一単元の株式について一個の議決権を与えるが、単元未満株式には議決権を与えないと ハを するものである。 出資単位を自由化し、それにともなって単位株制度を終結しておきながら、一見、単位株制度の変形版のように ハじ 見える制度を創設した理由として、以下の三つが指摘されている。 202
第一に、出資単位が小さすぎると、株主管理コストがかさんで会社にとって負担が大きく、国民経済的にも不利 益であることは、同改正当時も昭和五六年商法改正当時と変わるところはなく、株主管理コストの面では、出資単 位を大きくすべき要請がある。 第二に、株式の流動性の面では、小さな出資単位︵および取引単位︶が維持されることにメリットがあり、それ が国民経済的にもプラスになりうるし、出資単位が大きいと、個人投資家の株式投資への参入が困難になること、 機関投資家もポートフォリオを組みにくくなることなどの間題が生じうる。 第三に、単位株制度のもとで単位未満株式の整理が思うように進まず、株式併合にともなって生じるコスト、す なわち株券交換等の手数・費用および大量の端数の発生による市場への悪影響のおそれは、依然として大きいと考 えられた。 そこで、出資単位は小さいままにして、株主管理コストの節減を可能にするために考案されたのが、単元株制度 であり、単位株制度が出資の単位引上げを段階的に行なうための暫定的・過渡的な制度であったのに対して、単元 株制度は、株主管理コスト節減と株式の流動性の要請とを調整するために考案された、恒久的な制度と位置付けら へお れる。 ところで、株式は株式会社における構成員の地位の単位であるため、一方では、社会的遊休資本を吸収できるほ どに小さいことが要請されるものの︵細分化︶、他方では、株式投資が本来的に企業危険を引き受ける制度である ことから、無産者のように株式投資に相応しくない者による出資を防止するのに十分な大きさであることが望まし パを い。株式単位の大きさは、このような上限と下限の中で、それぞれの会社の自主判断に委ねて差し支えない事項で あるが、株式の細分化によって、大量の株券が発行されて株券受渡事務が膨大となるとともに、株主管理費用の増 203
大を招いた。そこで、昭和五六年商法改正は、株式の単位の基準を五万円として新設会社に適用するとともに、既 存会社については、将来の株式併合の準備として、議決権等の権利行使の単位を定める単位株制度を導入したので パ ある。 第一に、出資単位が小さすぎると、株主管理コストがかさんで会社にとって負担が大きくなるという点である が、上場会社についてはその元凶とされた株券が電子化されたため、昭和五六年商法改正当時と同じ事情とも言い 切れない面がある。ただ、単元株制度を維持する主たる理由は、出資単位を大きいまま維持し、株主管理コストを 節減することにあるとされる。 第二に、株式の流動性の面では、小さな出資単位︵および取引単位︶が維持されることにメリットがあるとされ るが、株主の権利を制限することを正当化するには、常に相反する点であろう。 第三に、株式併合にともなって生じるコスト、すなわち株券交換等の手数・費用および大量の端数の発生による 市場への悪影響のおそれについてだが、株券自体、電子化により廃止されたのだから、前者についてはもはや理由 とはならないように思われる。 出資単位の引上げという大義名分を失ってなお、一定数の株式が集まらなければ議決権等の権利を与えないとい う措置が、いかにして正当化されるかにつき、単元株制度に代えてその一定数の株式について株式併合の決議をす ることとすれば、その一定数未満の株式は端数となって金銭処理され、その部分についてすべての株主権は消滅す る。議決権行使に関するコストが特に大きいことを考慮し、議決権とそれ以外の権利とで二つの出資単位を使い分 け、議決権については一単元の株式を単位とし、その他の権利については一株を単位として処理することが、定款 パハロ 自治として否定されるべき理由はないというべきであろうという説明がなされる。 204
もつとも、議決権以外にも定款で定めることにより自益権以外の多くの権利を制限することができるため、 む の目的であった株主管理コスト削減とは関連性の薄い制度となってしまっていることは否めないであろう。 本来 ω 平成一七年会社法制定 平成一七年に現行の会社法が制定された際には、平成一三年商法改正で導入された単元株制度が基本的にはその まま引き継がれたが、単元株式数に関する限定、株主総会決議を要しない単元株式数の設定などについて若干の改 正がなされ、さらには、昭和五六年商法改正で導入された端株制度が廃止されることにともなう見直しも加えられ パぞ た。 単元株制度の導入により出資単位が自由化されたことで、端株制度の存在意義が薄れたため、同制度は廃止さ れ、単元株制度に一本化されたが、これは、同制度が、昭和五六年商法改正により出資単位の引上げが実施された ことにともなう端数株主の利益保護という観点から設けられた制度であったことによるものであり、単元株制度と 同様、出資単位の小さな株主の議決権を制限し、株主管理コストを軽減するという共通の目的を有するからであ る。実際上、採用比率の高かった単元株制度に一本化されたのである。端株制度から単元株制度に乗り換えること によって、株主管理コスト節減と株主の利益保護という二つの要請を満たすことが可能と考えられたためであると パぞ される。 なお、経過措置として、整備法八六条一項の規定により、会社法施行時点において端株を発行している会社につ いては、経過措置により、従前通りに端株制度を維持することが認められ、端株制度採用会社の保護が図られてい ぞ る。端株制度から単元株制度への切換えを強制するのではなく、あくまでも、単元株制度の採用は、会社の判断に 205
委ねるということである。昭和五六年商法改正で、株式単位の引上げを一旦、実行しておきながら、結局、平成一 三年商法改正でその要請を放棄した結果、このような立法のスタンスの変化による変更がなされたのであるから、 単元株制度への一本化を強制することはできないということなのであろう。 206 ㈲ 単元株制度の概要 a 一単元の株式数の設定 会社は、一定の数の株式をもって、株主が株主総会又は種類株主総会において一個の議決権を行使することがで きる一単元の株式とする旨を定款で定めることができ︵会社一八八条一項︶、この一定の数は、法務省令で定める 数、すなわち一〇〇〇株を超えることはできない︵会社規三四条︶。単位株制度下における五〇円額面×一〇〇〇 株H一単位という公式を踏襲したと思われるが、一単元の数としてあまりに大きな数を指定すると少数株主の保護 パき に欠けるおそれがあること等を考慮し、濫用的な利用を防止する観点からの制約とされる。 ところで、平成二一年会社法施行規則改正前は、上記の単元株式数の上限に関する規制しか存在しなかったが、 発行済株式総数や一株の価額は、それぞれの会社によってまちまちであるのは言うまでもない。 場合によっては、多数派株主が、一〇〇〇株の範囲内ではあるが、一単元の株式数を大きく設定することによっ て少数派株主を締め出すことを許してしまいかねない。あるいは、発行済株式総数を超える単元株式数を設定する おソ ことが可能かどうかという間題点もあった。 そもそも単元株制度は、株主管理コストの節減という少々希薄な根拠に基づき株主の議決権を制限することを許 容しているのであるから、少数派株主の利益を侵害したり、会社の都合で議決権を有する株主を存在しえなくした
りするところまで許されるべきではないことはいうまでもなく、一単元の株式数に関して、その上限を一〇〇〇株 パぞ とする制限しか置かなかったのは、片手落ちであったと考えざるをえない。 平成二一年会社法施行規則改正により、それまでの一単元の株式数の上限一〇〇〇株という規制に加えて、発行 済株式総数の二〇〇分の一を上限とする規制が新たに設けられた︵一八八条二項、会施規三四条︶。これにより、 ハめレ 少数派株主の締め出しの間題や発行済株式総数との関係に対する一定の歯止めが期待される。 b 単元未満株主に認められる権利 単位未満株主に認められる権利としては、原則として、①利益もしくは利息の配当および中間配当を受ける権 利、②株式の償却、併合、分割もしくは転換、または会社の株式交換、株式移転、会社分割もしくは合併により金 銭または株式を受ける権利、③新株、転換社債または新株引受権附社債の引受権、④残余財産の分配を受ける権 利、⑤無記名式株券を記名式とすることを請求する権利、⑥株券の再発行を請求する権利に限定され、その他に は、株主名簿上の株主が単位未満株式を取得した場合の名義書換請求権、および単位未満株式の買取請求権等が パ あった。 平成一三年商法改正により、単位株制度から単元株制度へ移行した際、単元未満株主の権利の範囲が拡大され た。従来の自益権は認めるが、共益権は認めないというスタンスから、議決権以外の共益権のうち、議決権と密接 に関連する株主提案権等の少数株主権は認められないが、議決権に関わらない共益権は認められることとなった。 すなわち、株主管理コストの節減につながる共益権のうちの一部の権利を制限すれば、それで足り、単位株制度の パ ように、単位未満株式を単位株にまとめて減少させるという要請がないからである。 しかしながら、単元未満株主に認められる共益権の範囲が、単位未満株主のそれと比較して拡張されたからと 207
いって、相変わらず議決権は認めないという取り扱いを継続する理由が、もっぱら株主管理コストの節減というだ けでは、脆弱な気がしてならない。昭和五六年商法改正当時、株式単位の引上げという大義名分の下に株主から議 決権を剥奪するに等しい改正がなされ、単位未満株主という期限付きの中途半端な株主を生み出したのは、一体何 のためだったのだろうか。 平成一七年に制定された会社法は、端株制度を廃止し、単元株制度へ一本化した。これにより端株主の権利と単 元未満株主の権利との間の相違点を解消する調整がなされた。会社法は、議決権以外の権利としてどのような権利 を単元未満株主に認めるかについては、定款自治の立場に立ち、会社にその判断を委ねることとした。すなわち、 ハむ 株主管理コストと単元未満株主の利益保護との調整をどのように図るかの判断を会社に一任したのである。 単元未満株主には議決権が認められない。これは、そもそも単元株制度が、株主管理コスト節減のためにだけに 存在する制度であるがゆえの取扱いと解さざるをえない。議決権を否定することによって、株主総会の招集通知等 のコストを節約することが期待される。 定款の定めをもってしても制限することのできない権利として、株券発行会社の場合、①全部取得条項付種類株 式の取得対価の交付を受ける権利︵会社一八九条二項一号、一七一条一項一号︶、②株式会社による取得条項付株 式の取得と引換えに金銭等の交付を受ける権利︵会社一八九条二項二号︶、③株式無償割当てを受ける権利︵会社 一八九条二項三号、一八五条︶、④単元未満株式の買取請求権︵会社一八九条二項四号、一九二条一項︶、⑤残余財 産の分配を受ける権利︵会社一八九条二項五号、五〇四条︶、⑥定款の閲覧又は謄抄本の交付請求権︵会社一八九 条二項六号、会社規三五条二項一号、会社三一条二項︶、⑦株主名簿記載事項を記載した書面又は当該事項を記録 した電磁的記録の提供を請求する権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条二項一号、会社一二二条一項︶、⑧ 208
株主名簿の閲覧・謄写の請求権︵会社一八九条二項六号、会社規三五条二項一号、会社一二五条二項︶、⑨株主名 簿記載事項を株主名簿に記載し又は記録することを請求する権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条二項二 号、会社二壬二条一項︶、⑩譲渡制限株式を取得した者が、取得したことについて承認をするか否かの決定をする ことを請求する権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条二項三号、会社一三七条一項︶、⑪株式譲渡制限・株 券発行会社において株券の発行が留保されている場合の株券発行請求権、不所持申出株主からの株券発行請求権 ︵会社一八九条二項六号、会社規三五条二項四号、会社一二五条四項、二一七条六項︶ただし、会社法一八九条三 項︵単元未満株式に係る株券の不発行︶による定款の定めがある場合以外の場合、⑫株主の株券不所持の申し出を する権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条二項五号、会社二一七条一項︶ただし、会社法一八九条三項によ る定款の定めがある場合以外の場合、⑬株式会社が株式の併合、株式の分割、新株予約権無償割当て、剰余金の配 当、組織変更を行う場合に、それらの行為により金銭等の交付を受ける権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五 条二項一号︶、⑭株式会社が吸収合併、新設合併、株式交換、株式移転を行う場合に、それらの行為により、吸収 合併存続会社、新設合併設立会社、株式交換完全親会社、株式移転設立完全親会社が交付する金銭等の交付を受け る権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条二項一号︶がある。 同様に、定款の定めをもってしても制限することのできない権利として、株券発行会社の場合、①全部取得条項 付種類株式の取得対価の交付を受ける権利︵会社一八九条二項一号、一七一条一項一号︶、②株式会社による取得 条項付株式の取得と引換えに金銭等の交付を受ける権利︵会社一八九条二項二号︶、③株式無償割当てを受ける権 利︵会社一八九条二項三号、一八五条︶、④単元未満株式の買取請求権︵会社一八九条二項四号、一九二条一項︶、 ⑤残余財産の分配を受ける権利︵会社一八九条二項五号、五〇四条︶、⑥定款の閲覧又は謄抄本の交付請求権︵会 209
社一八九条二項六号、会社規三五条一項一号、会社三一条二項各号︶、⑦株主名簿記載事項を記載した書面又は当 該事項を記録した電磁的記録の提供を請求する権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条一項二号、会社一二二 条一項︶、⑧株主名簿の閲覧・謄写の請求権︵会社一八九条二項六号、会社規三五条一項三号、会社一二五条二項 各号︶、⑨相続その他の一般承継、吸収分割又は新設分割による承継、株式交換又は株式移転による他の株式会社 発行済株式の全部の取得、又は所在不明株主の株式売却︵会社一九七条二項︶による取得の場合に限り、株主名簿 記載事項を株主名簿に記載し又は記録することを請求する権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条一項四号、 会社一三三条一項︶、⑩会社法施行規則三五条一項四号イ∼二までに掲げる事由により譲渡制限株式を取得した者 が、取得したことについて承認を要するか否かの決定をすることを請求する権利︵会社一八九条二項六号、会社規 三五条一項五号、会社二二七条一項︶、⑪株式会社が株式の併合、株式の分割、新株予約権無償割当て、剰余金の 配当、組織変更を行う場合に、それらの行為により金銭等の交付を受ける権利︵会社一八九条二項六号、会社規三 五条一項六号︶、⑫株式会社が吸収合併、新設合併、株式交換、株式移転を行う場合に、それらの行為により、吸 収合併存続会社、新設合併設立会社、株式交換完全親会社、株式移転設立完全親会社が交付する金銭等の交付を受 ける権利︵会社一八九条二項六号、会社規三五条一項七号︶がある。 これらの権利は限定列挙とされるため、上記の権利以外の権利については、定款の定めによる制限が認められる と解される。議決権を基準とする少数株主権を行使することができないのはもとより、議決権の存在を前提とする 株主提案権や質問権、総会の招集通知を前提とする総会出席権、質問権が認められないのは、当然と解されるだろ ︵32︶ ・つ。 しかしながら、規定されていない権利すべてについて当然に制限が認められるとするのは、少々行き過ぎの感が 210
拭い切れない。例えば、総会決議取消訴権については見解が分かれるが、株主として拘束を受ける決議に鍛疵が あってはならないことは、決議に参加できなかった株主も主張できてよいはずであり、単元未満株主も株主総会に おける意思決定を他の株主に委ねたとはいえ、決議に澱疵があれば、自分もその決議に拘束されることになるので あるから、当該決議の効力を争うことは認めるべきであり、少なくとも、決議の内容に蝦疵がある場合にまで、単 パおレ 元未満株主がその鍛疵を主張することができないと解するのは不合理である。単元未満株主の権利を不当に制限し ないよう慎重を期する必要がある。 c 買取請求権 単元未満株主は、自己の有する単元未満株式を買取ることを請求する権利を認められている。昭和五六年商法改 正で単位株制度が導入されたときに、単位未満株主に与えられた単位未満株式の買取請求権を踏襲するものと見る こともできるが、両者の位置付け、認められる根拠・理由には幾分かの相違を見出せる。 なぜなら、単位未満株式の買取請求権は、二つの要請に基づき導入されたものであったからである。すなわち、 単位未満株式の譲渡を制限することにより、その分散を抑制し、会社が単位未満株式を買取ることで、単位未満株 式を束ねて単位株式にすること、換言すれば、単位未満株式を解消することを至上命題とし、かつ、単位未満株式 パゑ の譲渡を制限することで閉ざされてしまう単位未満株主の投下資本回収の途を確保することにあった。 一方、平成一三年商法改正で導入された単元株制度の下では、単元未満株式の解消という要請はまったくないと いっても過言ではなく、あくまでも、単元未満株主に対して投下資本回収の途を与えることが、単元未満株式の買 パおロ 取請求権を設定した理由である。 単元株制度採用会社が株券発行会社である場合も株券不発行会社である場合も、いずれの場合も、単元未満株主 211
は、会社に対して、自己の有する単元未満株式を買取ることを請求する権利を認め、投下資本回収の途を開いてい る。会社による買取価格は、市場価格のある株式である場合は、請求の日の最終の市場価格、市場価格のない株式 の場合は、譲渡制限株式の会社による買取請求がなされた場合と同様の手続により決定されることとなる。会社に ハ よる単元未満株式の買取りは、自己株式取得になるが、単元未満株主の投下資本回収が優先され、財源規制はない と解される。 単元未満株主は、会社に対して、単元未満株式の買取を請求する権利を認められているが、この買取請求権を行 使できる単元未満株主をどのように把握すればよいか。現に株券が発行されているかどうかによって、その範囲が 確定されることとなるだろう。株券不発行会社および株券発行会社ではあるが現に株券が発行されていない会社の 場合、株主名簿上の単元未満株主に限定して、買取請求権が認められることとなろう。一方、株券が発行さている 会社の場合、株主名簿上、単元株主である者が、実際には、株券を他に交付することによって持株の一部を手放し ているような場合に、譲受人が名義書換をしていなければ、名簿の記載と実態にずれが生じている可能性がある。 株主名簿上、単元未満株式を有することが明らかな者に限定してしまうと、このような不合理な結果を来たしてし む まうため、株券が発行されている場合は、柔軟に対応することが必要となる。 上記のように、単元未満株主に何ら問題がない場合は、買取請求権を認めて差し支えないだろう。では、単元株 主が、その持株の一部について買取を請求してきた場合はどうであろうか。一単元にまとまっているものについて は、制度趣旨からいって、その一部を買取る必要性はまったくない。仮に、ある者が、複数の名義に分散して単元 ハみレ 未満株式を有しているような場合、背後にいる実質的な所有者の持株数として合算して把握すればよい。 212
d 売渡請求権 会社は、定款の定めをもって、単元未満株主がその有する単元未満株式の数と併せて単元株式数となる数の株式 を当該単元未満株主に売り渡すことを請求する権利を認めることができる。これは、単元未満株主に対し、単元株 主となる途を開く制度であるが、昭和五六年商法改正で単位株制度が導入されたときにも、平成二二年商法改正で 単元株制度が導入されたときにも、同様の制度が設けられることはなかった。平成一四年商法改正により導入され パみレ たもので、平成一七年会社法に引き継がれたものである。 単元未満株式の買取請求権が、単元未満株主の投下資本回収のため必須であり、定款をもってしても排除できな いものであるのに対して、単元未満株式の売渡請求権は、投下資本回収とは直接関連があるわけではなく、買取請 求権の行使により株主としての地位を失う不利益を考慮して、設けられた制度である。この制度を採用するか否か については、会社によるコスト負担と単元未満株主の地位の保護とを天秤にかける必要性があるため、そのような 定款規定を置くかどうかの裁量を会社に委ねたものである。もっとも、会社が、不当に売渡請求権に関する定款規 定を置かないような場合、単元未満株主は、買取を請求することは、一切認められないのだろうか。会社の裁量に 委ねられているのだからという理由で門前払いでは、単元未満株主の保護に欠ける嫌いがある。会社に売渡請求権 を設定することを原則義務付けて、正当な理由がある場合には、請求に応じなくともよいといするのは、単元未満 株主の過保護になるだろうか。 4 おわりに 昭和五六年商法改正以来、株式の取引単位をどのように設定するかについては、以上観てきたとおり、相当の紆 213
余曲折があった。今後、単元株制度が大幅に変更される可能性はほとんどないだろうが、立法の右往左往の挙句、 主に発行会社や証券会社側の都合により、株主から奪い取った諸々の権利、特に議決権という重要な株主権の取扱 いを考えると、株式の本質を再考する段階に来ているのではないだろうか。 通説は、株式”社員権と定義しており、このような理解が広く一般に浸透しているが、昭和五六年商法改正の際 に、単位株制度という過渡的な措置であるという大義名分により株主の権利の一部を剥奪し、結局、いつの間に か、それは、単元株制度という恒久的なものへと推移していったのだから、株式の単位は、場面によって巧妙に使 い分けがなされていると理解すればよいのだろうか。 議決権行使に関するコストを考慮し、定款自治で、議決権とそれ以外の権利とで二つの出資単位を使い分け、議 決権については一単元の株式を単位とし、その他の権利については一株を単位として処理することが許容されると 理解すれば、単元未満株主の権利が制限されることも正当化されるのだろうか。換言すれば、権利行使基準として の取引単位と投資単位としての取引単位とが両立するとするならば、株式“社員権という公式も複雑な構造を持つ ようになったということであろう。 ︵1︶上柳・鴻・竹内編﹃新版注釈会社法︵四︶﹄︹河本一郎︺︵有斐閣、一九九三年︶二一七頁以下。 ︵2︶田中誠二﹁単位株制慎重論︵上︶︵下︶﹂﹃商事法務﹄七七四号六頁、七七五号八頁。田中誠二﹁単位株制再論﹂﹃商事法務﹄七 九七号二頁。高鳥正夫﹁端株主・単位未満株主の権利﹂﹃現代商事法の重要問題︵田中誠二先生米寿記念論文︶﹄三一頁。龍田節 ﹁株式単位の是正についての所感﹂﹃ジュリスト﹄六四六号二〇頁。 ︵3︶上柳・鴻・竹内編﹃新版注釈会社法︵四︶﹄︹岸田雅雄︺︵有斐閣、一九九三年︶二二二頁。神田秀樹﹃会社法︵第一一版︶﹄︵弘 214
文堂、二〇〇九年︶一一五∼一一六頁。田中誠二﹃三全訂会社法詳論︵上︶﹄︵勤草書房︶三四六頁。 ︵4︶元木伸﹃改正商法逐条解説﹄︵商事法務、一九八三年︶三三六頁。 ︵5︶田中誠二前掲註︵3︶三五一頁。丑場直道﹁額面引上げ論より単位株制度への考察−遅すぎた額面引上げ論1﹂﹃商事法務﹄五 三三号七∼八頁。吉田昴﹁額面株式の券面額引上げに関する諸問題︵続︶﹂﹃商事法務﹄三一号八頁。 ︵6︶河本前掲註︵1︶一二七∼二一八頁。神田前掲註︵3︶一一五頁。年間約三千円かかるとされていた株主管理コストの主要な ものとしては、定時株主総会の招集通知の送付にかかる費用が挙げられていた。 ︵7︶高鳥前掲註︵2︶三一頁。岸田前掲註︵3V二三五頁。 ︵8︶稲葉威雄外﹁定款変更事項の研究﹂﹃別冊商事法務﹄五五号三八頁。 ︵9︶河本前掲註︵1︶二三六∼二三七頁。 ︵10︶河本前掲註︵1︶二一二七頁。 ︵n︶高鳥前掲註︵2︶三五頁。田中前掲註︵3︶三四七頁。 ︵12︶大武泰南﹁金融・証券ときの流れ︵1︶単位株制度の行方﹂﹃手形研究﹄四五三号≡二頁。 ︵13︶酒巻俊雄・龍田節編﹃逐条解説会社法︵三︶﹄︹前田雅弘︺︵中央経済社、二〇〇九年︶五頁。 ︵M︶前田前掲註︵13︶五頁。江頭憲治郎・門口正人編﹃会社法体系︵二︶﹄︹長島良成︺︵青林書院、二〇〇九年︶二一二頁。 ︵15︶前田前掲註︵13︶五頁。 ︵16︶前田前掲註︵13︶五頁。 ︵17︶前田前掲註︵13︶五∼六頁。 ︵18︶前田前掲註︵13︶六頁。 ︵19︶前田前掲註︵13︶七∼八頁。竹内昭夫﹃改正会社法解説﹄︵有斐閣、一九八一年︶五七頁。 ︵20︶前田前掲註︵13︶七∼八頁。 ︵21︶吉本健一﹃レクチャー会社法﹄︵中央経済社、二〇〇八年︶二一六頁。 215
︵22︶前田前掲註︵13︶六頁。 ︵23︶前田前掲註︵13︶六∼七頁。長島前掲註︵14︶二一二∼二二二頁。 ︵24︶長島前掲註︵1 4︶二一二頁。 ︵25︶長島前掲註︵14︶一二四頁。 ︵26︶前田前掲註︵13︶九∼一〇頁。多数派株主による少数派株主の締出しに関しては、 決議取消原因と解される。 ︵27︶前田前掲註︵13︶九∼一〇頁。 ︵28︶前田前掲註︵13︶一〇頁。 ︵29︶高鳥前掲註︵2︶三一頁、岸田前掲註︵3︶二三五頁。 ︵30︶前田前掲註︵13︶ ︵31︶前田前掲註︵13︶ ︵3 2︶前田前掲註︵13︶ 閣、二〇〇七年︶二一 ︵33︶前田前掲註︵13︶ ︹岩原紳作︺︵有斐閣、 ︵3 4︶前田前掲註︵13︶ 社は、原則として、 あっても、 ︵3 5︶前田前掲註︵13︶ ︵36V前田前掲註︵13︶ ︵3 7︶前田前掲註︵13︶ 譲受人が株主名簿上の株主である場合を除き、 定款変更決議に係る多数決濫用として総会 一〇 頁。 一五頁。 一八頁、江頭憲治郎﹃株式会社法︵第二版︶﹄︵有斐閣、二〇〇六年︶二七五頁、龍田節﹃会社法大要﹄︵有斐 一∼二一二頁。 一八頁、江頭前掲註︵3 2︶三一〇頁、龍田前掲註︵3 2︶二二一頁、上柳・鴻・竹内編﹃新版注釈会社法︵五︶﹄ 一九九三年︶三二九頁。 二六∼二七頁、江頭前掲註︵3 2V二七五頁、龍田前掲註︵3 2︶二二∼二一二頁。単位株制度の下では、会 単位未満株券を発行することができず、既発行の単位未満株券の交付により単位未満株式が譲渡された場合で 名義書換をすることができなかった。 二七頁、江頭前掲註︵3 2︶二七五頁、龍田前掲註︵3 2︶二一一∼二一二頁。 二七∼二八頁、江頭前掲註︵3 2︶二七六∼二七七頁、龍田前掲註︵3 2︶一二一∼二一二頁。 二八∼二九頁、江頭前掲註︵3 2︶二七八頁、上柳・鴻・竹内編﹃新版注釈会社法︵四︶﹄︹関俊彦︺︵有斐閣、 216
一九九三年︶二五一頁。 ︵38︶拙稿﹁架空名義に分散して株式を取得した単位未満株主の買取請求が棄却された事例ー名古屋地判平成八. 九七号四〇頁。 ︵39︶前田前掲註︵13︶三八頁、江頭前掲註︵3 2︶二七八∼二七九頁。 ︵40︶前田前掲註︵13︶三八頁、江頭前掲註︵32︶二七九頁。 ・二六﹂金判九 217