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石油緊急時における情報ネットワークシステム

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石油緊急時における

情報ネットワークシステム

炭竃豊治

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システムの概要

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目的 石油情報システムは緊急時の時々の情勢に応じ,①石 油輸入見通し,石油供給見通し,石油需給見通し等,緊 急時対応の前提となる各種見通しの策定,②備蓄放出, 需要抑制等の詳細の決定,③生産計画等に対する指導, 買い占め,売り惜しみ防止,また,原油の高値買いの防 止等の各種措置を講ずる上で必要となる各供給ノレート毎 の輸入,生産,在庫,入荷,出荷,販売等の物流情報お よび国際石油供給構造,国内石油需給構造等にかかわる 情報を収集,解析,提供するものである.その概要を図 1 に示す.

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基本機能 石油情報システムにおける基本機能としては,①物流 状況の把握機能を担う 「物流モニタリングサブシステ ム J ,②緊急時対策に応じた解析機能を担う 「構造デー タペースおよび解析サブシステム J , ③石油会社等関連 機関への情報提供機能を担う「フィードパックサブシス テム J ,④データの維持・管理機能を担う「管理サブシ ステム j がある. それ以外に,石油情報システムで必要とするデータを 抽出,コンパート,チェックする機能を担う,石油中核 企業側のデータ伝送システムがある. 図 2 はこれらサブシステムとデータ伝送システムおよ びデータベースの関係を示したものである. 1.

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ネ ."1 トワーク構成 (25)

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© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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⑨標準額の決定 ⑬高値買い防11::7)千ェック 石油供給見直し 1. 集計情報 A. 国際石油供給構造 パユ I I f育 hn

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係 係 関 関 入 ií長 1. 輸 情 係 関 占ヤl III. 在 ⑤揮発油の使用の制限 注 1) I-!'{ 物流情報 (情報 Il:各石油企業グループから収集) 注 2) A-F 構造情報データベース等 (情報は各石油企業グループ,ユーザー, 既存続計等から収集) 注 3) ①~⑬ 緊急時対策 ④石油の使用の制限 N. 入・ H1 荷,販売関係情報 M肯qup山市kr見)勢三Tq12Hw 章剖益岡附叫林部醇4RKV\

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謙司押川明斗HNV II. 各供給ルート毎の情報 ③石油生産計画等に対する変更の指示 ⑤石油の保有の指示 ②石泊供給目標の策定 ⑦干 ïïill の供給の斡旋の指導等 報 情 係 関 入 1. 輸 絞 係 関 産 II. 生 報 係 関 庫 III. 在 石油情報システムの基本的考え方〔出典:石油審議会石油部会緊急時対策小委員会報告 p.30-31 より〕 ⑪売波しに関する指示 I、,命令 N. 入・出荷, W( 完 1'-'1 係 '/'tí 朝日 図 1 骨滑降糠δuv\べ hHlwFHW阿国富・回一FZ 切り鵬川庁 脳波作品落跡MOH恥vqw洞藩献盃滞薄作付加伊丹Hty@玲旅 山市景FH-剖叫否ゆ洋,q川m議δ貼叩NV「比W跡剤耐尉嶋一貫」品町議迫・ 汁花「「河口 w(同NOBOZ同CV何回同ミご時都幽J『NVゆ洋 FHW郷酒「パAvhrdμ什門戸、汁・⑧脳部困難行,ordA -回目(Ma) 庁父、 luυ\ べhHlwFH同汁嵐波A,恥印刷伊丸〉行進了hT 斗λ て lq 凶に UA・喧牛 lA甲 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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〔物流モニタリングシステム〕

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輸入関連情報

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!体長ら 'tì .生産関連情報 i 円み 11 ・在庫関連情報 注)各種恥データ l

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:入出荷,販売情報

更新に関する処

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\~.(販売価格情報) 理 li 省略. 石油情報システム ワァイル転送 フ。ログラム 石油 A 社 石油 A 社 グループ q各社

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石油 B 社 グループ各社 -30骨凶泊叩 データ伝送・データベース関連図 図 2 (M 吋)-田-© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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モニタリングルーム (中型汎用計算機) 石油会社(企業グループとりまとめ会社) 製油所 -国一同 MlTIデシジョンルーム

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(M∞) 解析機能入出力データ

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;Jh 槽所 斗、んてlq 凶てU4・唱 情報ネットワーク構成図 図 3 キlA 干 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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は,原則 ISDN (I NS ネット 64) を採用することに ①原油 した.これは,

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SDN の初期費用,通信コストが他の ②原料油 揮発油原料,灯油原料,軽油原料,重 油原料 方式に比較して安価であること,通信速度が64K まで上 げられること(当面9600B

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S とする会社が多 L 、),およ ③半製品 粗揮発油,粗灯油,粗軽油,粗重油 ガソリン,ナプサ,ジェット燃料,灯 油,軽油, A 重油, B 重油, C 重油 び ISDN によるサービスが使えること等によるもので ④製品 ある. しかしながら,実際に検討をすすめてゆくと,異機種 間接続,特に IBM コンピュータとの接続において,タ ーミナノレアダプターの規格で使えるものが少なく,規格 上使えるものでも,確認テストをしなければわからない 等の問題が出てきた.さらに,経験のない INS ネット 64への不安もあることから,実績のある DDX-C の採 用を希望する会社もあるので,センターとしては,

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X-C にも対応できるようにと考えている. 一方,石油中核企業は,それぞれ,グループの企業と 既存または新設のネットワークで結ばれる.これにより 47製油所,約 6, 000 の油槽所・基地および約59 , 000の給 油所がネットワーク化されることになる.図 3 に情報ネ ットワーク構成図を示す.

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各サブシステムの目的・機能

本システムは,緊急時の各措置を講ずるうえで必要と なる次の 4 つのサブシステムから構成され,各サブシス テムの目的,機能は次のとおりである.

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物流モ二タリングサブシステム (1)目的 物流モニタリングサブシステムでは,石油企業グルー プの中核企業から伝送されてくる,物流データを日毎単 位で処理し,各拠点、毎の物流量と全国的動向を把握し, 緊急時対応の前提となる各種基礎データを提供する. (2) 物流データの範囲 ①輸入関係 契約の概要,ノミネーション,アクセ プタンス,積電,実績にかかわる情報 ②生産関係 各製油所毎の原油処理,油種別j生産に かかわる情報 ③在庫関係 製油所,油槽所, CTS における油種 別在庫にかかわる情報 ④入・出荷関係 製油所,油槽所, CTS における油種 別入・出荷にかかわる情報 ⑤小売販売関係末端小売店における油種別入荷,阪 売,在庫にかかわる情報 ⑨困備関係 同家備蓄にかかわる情報 (3) 対象油種 1990 年 3 月号 (4) 機能 物流モニタリングサブシステムでは,データ受信,受 信データ蓄積,集計,データ管理等のモジュールに細分 化される.以下に本サブシステムの主な機能を列記す る. ①データ受信モジュール 中核企業から送信されてくるデータに対し,パスワー ドの検認,誤データ・欠落データ・重複データ等の 1 次 チェックを行なう. ②受信データ蓄積モジュール 後日データ訂正のために再送信されてくる可能性のあ るデータ変更への対応,および集計のためにチェック後 のデータを各社別,データ内容7J1jにデータベースとして 蓄積する. ③集計モジュール データベースに蓄積された情報をもとに,日次,月次 等の定期的な報告書の作成および解析サブシステムのた めのデータ加工・編集を行なう. ④データ管理モジュール データの集信状況および修正状況を管理する.

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構造データベースおよび解析ザプシステム 緊急時においては,各石油製品の生産動向,需要動向 に応じて,石油供給の確保,需要の削減,備蓄放出等の 対策を講じることとなる.構造データベースはこれらの 対策支援の基礎情報として,以下のデータを蓄積し,必 要に応じて提供するためのものである. (1)国際石油供給構造関係 ①油田別生産量,油種,性状,埋蔵量等の原油にかかわ る情報 ②製油所能力,生産量,稼働率,操業形態等の製品にか かわる情報 ③積み出し施設,能力,池種,航路等国際輸送にかかわ る情報 (2) 国内石油供給構造関係、 ①製油所別の設備能力,設備特性,生産量等の園内の生 産にかかわる情報 ②生産拠点,物流拠点における輸送にかかわる情報 (29)

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(3) 需要構造関係 ①産業用の油種別需要にかかわる情報 ②民生用の油種別需要にかかわる情報 (4) 燃料転換関係 ①発電能力,発電料,電力消費実態等の電力関係の情報 ②業種,油種別,他燃料への転換可能性等,電力以外の 情報 (5) 価格関係 ①池種毎の原油価格 ②輸入製品価格,末端小売価格 (6) 備蓄関係 ①基地別貯蔵能力,入・出荷能力,貯蔵量等備蓄にかか わる情報 一方,解析ザブシステムは,物流モニタリングサブシ ステムで構築したデータベースおよび構造データベース を利用して,石油緊急時対策を支援する解析情報を作成 するものである.解析サブシステムは平成 2 年度に開発 を計画しているもので,詳細な検討はこれから行なうこ とになるが,現在,解析サブシステムとして,考えられ ている機能は次のとおりである. (1)輸入モジュール ①危機影響予測(脅威の予測) 脅威が発生すると,それが,いつ,現地生産から日本 への入荷主で石油調達ルートのどこ(生産,現地輸送, 海上輸送等)で,誰(輸入者)の,なに(原油の種類等) に,どれだけ(範囲,程度等)影響をおよぼすかを,国 際石油供給構造データベースを用いて見積もる. また,脅威の見積りをもとに,日本への輸入量が,月 別,輸入者別,原油別にどれだけ削減されるかを,物流 モニタリング情報と輸入計画から見積もる. ②輸入手当の予測 緊急時輸入先候補(脅威の影響を受けない地域,国, 物理的・政治的条件から,日本への輸出が可能な地域, 国等)のリストを,国際石油供給構造データベース等を もとに作成し,日本への輸入量が,原油別にどれだけ可 能かを物流モニタリング情報をもとに見積もる. (2) 生産・供給モジュール ①石油供給量の見通し 輸入モジュールおよび物流モニタリング情報より石油 供給量を見積もり,需要モジューんより得られる石油需 要見通しから石油の過不足量を予測. ②供給シュミレーション 上記石油供給見通しと,国備放出量から油種別の供給

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(30) 可能量を見積もる.具体的な方策としては得率調整,民 備取り崩し,国備放出および各拠点の在庫量の調整等が あげられる. (3) 需要モジュール ①石油需要量予測 需要構造データベースに蓄積されたデータにもとづ き, トレンド分析または必要に応じて説明変数のデータ との相関分析等を実施することにより,石油製品のマク ロ需要予測を行なう. ②需要抑制対策の効果と影響度の予測 石油製品の需要削減量に応じ,その削減を可能とする ための対策メニューを設定し,その対策の効果と国民生 活におよぼす影響度を予測する.

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フィードパ・7 クサブシステム (1)目的 石油企業の緊急時における迅速かつ適切な対応を支援 するため,物流情報を必要に応じて石油企業グループへ フィードパックする. (2) 構成 フィードパックサブシステムは次の 2 つのモジューノレ から構成される. ①フィードパック情報生成モジュール ②フィードパック情報送信モジュール (3) 機能 次の各集計情報を日次,月次等で作成し,石油企業グ ループヘフィードパック情報として,オンラインで送信 する. ①ノミネーション,アクセブタンス,積電,実績のそれ ぞれの合計量 ②原油および原料油,半製品,製品tE庫の全国百十,都道 府県別計 ③原油処理量および油種別生産量の全国計 ④油種別販売量の全国計,都道府県別計 2.4 管理サブシステム (1)目的 石油情報システムのデータの維持・管理,セキュリテ ィの保持およびシステムを円滑かつ確実に運用すること を支援する. (2) 構成 管理十ブシステムは次の 2 つのモジューんから構成さ れる. ①セキュリティ管理等の機能を集めたシステム管理者操 f乍モジューノレ オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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②オベレータ用の機健を集めたオペレータ操作モジュー ノレ (3) 機能 管理+プシステムの機能は次のとおり. ①システムの自動運用 ②各種データのパックアップ ③マスターファイルのメンテナンス ④システムのセキュリティ管理 ⑤日報,月報等の作成

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中核企業のデータ伝送システム

緊急時において,中核企業は白社分を含め, グループ の個々の会社から物流データ(輸入,生産,入,出荷, 在庫)を集め,日毎にセンターにデータ転送することに なる.一方,各石油企業グループにおいては,すでにネ ットワーク作りがかなり進んでいるものの,システム化 の度合いは会社グループにより異なっている.またコン ピュータの機種についても会社によって種々である.こ のため,石油情報システムとしては,データ伝送手 11慎, 送信データの形式を一定化し,データ伝送システムの機 能等を定め,システムの開発は中核企業毎に行なうこと とした.中核企業側で対応すべき機能は次のとおり. ①各石油企業のデータベースから石油情報システムのデ ータ形式に変換するためのデータコンパート機能. ②石油情報システムで設定した各種コード体系によるマ スターの作成およびメンテナンス機能. ③石油企業側におけるデータのエラーチェック機能. ④送信内容を確認するための帳票等出力機能. 4. 運用 (1)集信 緊急時においては,デイリーで全データを 1 日遅れで センターに送信. 平常時においては,毎月 1 回日程度の送信テスト と土日を含む 10 日程度のテストランを年 2 回程度行なう こと,および出荷データについて,月単位でMT または オンラインで収集する.また,構造データについては随 時平常時において,最新データに更新する. (2) データ修正方法 原則,各社が修正データをセンターに伝送することに より修正を行なう,なお,修正はファイル単位て、もレコ ード単位でも対応できるものとし,修正の方法は,置き 換え方式,赤黒方式のどちらでも対応可能とする. 1990 年 3 月号 (3) データ修正のタイミング 緊急時にはデータがデイリーで送られてくることにな る.したがって,新規データと修正データを分けて送る とし、う運用が難しいことから新規データと一緒に送信し でも,センターでは受け入れ可能とする.なお,修正 は 6 カ月前まで可能. (4) データチェック センターでは,集信データにつき,無効コード,レン ジ,キイ間整合性チェッグ等を行ない,エラーのあった 会社にはエラーリストを自動的にファクシミリで返送. (5) 配信 機密保護の観点から,配信データをセンターで作成 し,各社毎にアクセスできるファイルを決めておき,会 社からのアクセスにより配信を行なう.

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今後の課題

(1)緊急時システムなるがゆえの難しさ 本システムは,石油緊急時対応システムであるため, 緊急時が宣言されてはじめてシステムがフル稼働するこ とになる. 平常時においては,構造データの収集,および大口・ 一般需要家の月単位での出荷データ収集はあるものの, 毎月 1 回の接続テストと年 2 回の 10 日程度テストランだ けとなり,実質的にはデイリーでは稼働しないことにな る.しかも,平常時のデータ収集は,法的強制力はなく, 民間企業の協力のもとに行なうというものである. (緊 急時宣言が閣議でなされた場合は,緊急時 3 法 u 石油需 給適性化法 J r 国民生活安定緊急措置法 J r生活関連物資 等の買い占めおよび売り惜しみに対する緊急措置に関す る法律 J) により,法的強制力が発生する.) 緊急時はいつくるかわからないものであるから,いっ てみればほとんどが平常時ということになる. 緊急時は平常時の延長線上にあるとするなら,平常時 から緊急時に匹敵することをやらなければ,いざ,緊急 時といってもなかなか機能しないものである.かといっ て平常時から,デイリーでしかも協力ベースでデータを 集めることは,各社の負担が多きすぎて,実体的に困難 である.しかし,テストランだけで、は,本当に緊急時に 機能できるかというところに緊急時システムなるがゆえ の難しさがある. (2) データの確定 本システムでは日々刻々と変化する緊急時の流動 的な情勢に弾力的に対応し,迅速な措置を講ずるには, (31)

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可能な限り最新の情報の把控室が必要である」ということ からデイリー J でデータを集めることになっている ものであるが,緊急時にデイリーでデータが送られてき た場合,どの時点でデータを確定できるかと L 、う問題が ある.すなわち,毎日全社が誤りのないデータを送って くるならば,その日時点、で縫定ができるが,実際には, I"J社かは誤ったデータを送ってきたり,ある会社はその 日の都合でデータが遅れなかったり,また,ある会社 は,数日前の誤データの修正データを送ってきたりと, さまざまなケースが入り乱れて送られてくる形の連続に なると思われる.このような場合,デイリーデータはい つまで経っても確定できないことになる.実際にはデー タが確定できるのは週間後とか,悪くすれば 1 カ月 後位になってしまうと考えられる. (3) 緊急時における非定形業務 緊急時に必要と想定されるデータ,解析プログラム等 は,可能な限り用意しておくとしても,緊急時に何が必 要になるかは,起こってみないとわからないところがあ る.緊急時に,普段ほとんどコンピュータを扱うことの ない,政策担当者において,非定形業務を迅速に対応で きるシステム作りが求められている. (4) システムの維持・管理 システムの維持・管理には,常時 3 人程度の専従者が 必要であるが 2 , 3 年毎に交替があることを考慮すれ ば交替者に同等以上のレベルでシステムの維持・管理・ 運営を教育していくシステムを確立することが緊急時シ ステムの運用上必須である.

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あとがき いつ起こるかわからなし、,もしかしたら起こらな L 、か もしれない緊急時のためにシステムを使える形で設計, 維持することは,予想以上に難しいことであり,まだこ れらの細かく検討して L 、かなければならないことは多く あり,あるいはこれまでの検討した点にも,修正を加え なければならないことがでてくることも予想されるが, 鶏係者の 1 人として,できるだけ良いシステムにしてい きた L 、と考えている.ただ,緊急時システムは何でもで きると過大に期待されすぎても問題がある.データの範 週内の限定された中で,ということに注意していただき fこ~'. 文献 [ 1

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1990年代に向けての緊急時対応体制の整備のあり 方について 一石油審議会石油部会緊急時対策小委員会報告一 昭和63年 6 月 1 日

[2J

石油緊急時対応情報ネットワークシステムのあり 方に関する調査検討報告書 制石油産業活性化センタ一一 平成元年 3 月

「論文・研究レポート」の原稿募集

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E OR の実践をわかりやすい事例j を中心に紹介してほしいという会 員からの要望がある一方で, OR 理論の展開あるいは手法の開発な ど学術的な研究報告も忘れないでと L 、う注文も根強くあります. 本誌では「論文・研究レポート!::~、う審査論文欄を設けており ます.この論文・研究レポートでは,特に,経営の実践に役立つ理 論研究,手法あるいはシステムの開発,概念フレームおよび方法論 等を扱った研究のご寄稿を歓迎いたいます. 投稿要領:学会原稿用紙 36枚 (25字 x 12行)以内(図表を含む) (ワープロ可)投稿先は OR 学会事務局 OR 誌編集委員会宛. なお原稿のコピーを 2 部添付してください. レフリ一審査の結果,改訂をお願いしたり,採択されない場合が あることをご了解ください.また, 1京稿は,採択・不採択にかかわ らず,原本, コピーともお返しできません. (OR 誌編集委員会) ...一一一一一一・・ H ・ M ・...・-“…・・....・...・・…・一一一一一一一一一一一...・ H ・..一一...・...一一一一一一一-一一一・・ 6

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