歌の認知における詞とメロディの役割
1
歌の認知はなぜ速いのか?
齊藤 陽子
2, 3佐久間 尚子 石井 賢二
東京都老人総合研究所水澤 英洋
東京医科歯科大学The role of lyrics and melody in song recognition: Why is song recognition faster?
Yoko Saito, Naoko Sakuma, Kenji Ishii
(Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology),
and Hidehiro Mizusawa
(Tokyo Medical and Dental University)Two experiments were conducted to identify the role of lyrics and melody in song recognition. Experiment 1 (N = 30) investigated the ratings of familiarity, age of acquisition, retrievability of lyrics or melody, and happiness for 100 Japanese children’ s songs. In Experiment 2 (N = 31), a familiarity-judgment task was conducted involving three stimulus types̶sung lyrics (SONG), spoken lyrics (LYRICS), and sung melody using the syllable/la/ (MELODY) ̶for two excerpts (beginning and middle locations). The participants were instructed to judge whether an excerpt sounded familiar as quickly as possible. The more familiar the songs, the easier could they be identied from the three stimulus types. SONG-response time(RT)was shorter than MELODY-RT for both beginning and middle, and than LYRICS-RT for the middle. The location e唖ect emerged most prominently for LYRICS-RT. Our results suggest that interactively connected information of lyrics and melody may facilitate song recognition. Lyrics in the beginning might be an index only for certain, very familiar songs, whereas melody may play a facilitative role for song recognition regardless of location.
Key words: song recognition, children’s songs, familiarity, lyrics, melody.
The Japanese Journal of Psychology
2009, Vol. 80, No. 5, pp. 405-413
歌は言語要素である詞と音楽要素であるメロディか ら構成され,歌の処理機構は複雑かつダイナミックな 過 程 で あ る(阿 部・星 野,1985; Peretz & Zatorre, 2005)。詞はアクセント,イントネーション等の韻律 様式(prosodic pattern)を含む。メロディは,ピッチ, リズム,テンポ等の要素で構成される。このメロディ 情報は,詞の再認成績に影響し(中田・阿部,2007; Serane, Crowder, & Repp, 1984),詞の prosodic pattern とメロディが合致している場合,詞が想起,認知され 易 い こ と が 報 告 さ れ て い る(Purnell-Webb & Speelman, 2008)。 歌の処理における詞とメロディに関し,これまで健 聴者を対象とする行動実験では,詞とメロディの表象 が分離せず互いに関連を持って処理されることが示唆 さ れ て 来 た(Hebert & Peretz, 2001;中 田・阿 部, 2007; Peretz, Radeau, & Arguin, 2004; Serane et al., 1984)。一方,損傷脳研究では,歌の認知(Samson & Zatorre, 1991),歌の生成(Hebert, Racette, Gagnon, & Peretz, 2003)の両面において,詞は主に左半球優位 に,メロディは右半球優位に処理されるという仮説が 示唆されて来た。最近では,脳機能画像研究におい て,詞とメロディの認知,生成時に一部の脳領域が共 通に賦活させられることから,詞とメロディは部分的 に 統 合 処 理 さ れ て い る 可 能 性 が 示 唆 さ れ て い る (Callan, Tsytsarev, Hanakawa, Callan, Katsuhara, Fukuyama, & Turner, 2006; Saito, Ishii, Yagi, Tatsumi, & Mizusawa, 2006)。
このように,歌の詞とメロディの処理機構に関し て,多方面から検討されているものの,まだ両者の役 割や特性については十分に解明されていない。さらに 扱われる音楽材料の親密度や明るさ等の統制の問題も ある(Bella, Peretz, & Arono唖, 2003)。そこで本研究で
Correspondence concerning this article should be sent to: Yoko Saito, Positron Medical Center, Tokyo Metropolitan Institute Gerontology, Naka-cho, Itabashi-ku, Tokyo 173-0022, Japan(e-mail: ysaito@pet. tmig.or.jp) 1 本研究は,平成 19 年度日本学術振興会科学研究費補助金 (特別研究員奨励費)の援助を受けた。 2 投稿時:日本学術振興会特別研究員(東京医科歯科大学) 3 実験の実施にあたり御助力を頂いた呉田 陽一先生に心より 御礼申し上げます。
は,本実験に先立ち,歌の属性について調べた上で, 歌,詞,メロディの音声刺激を用いて,歌の認知にお ける詞とメロディの役割について実験心理学的手法に よって検討する。 近年,複雑な音楽処理過程に関して,損傷脳例の 様々な障害タイプを整理して,機能的なモジュールモ デルが提案されている(Peretz & Coltheart, 2003)。こ のモデルでは,人が歌を認知する際に,入力された歌 情報は音響分析された後,音程処理,テンポ処理,音 韻処理機構を介して,音楽辞書(musical lexicon)と 音韻辞書(phonological lexicon)にアクセスすると仮 定されている。 一般に辞書へのアクセスは,入力された歌のメロデ ィや詞の使用頻度や親密度,感情処理や習熟度などの 影響を受ける。例えば,Bella et al.(2003)は,音楽 家と非音楽家を対象に,メロディを認識するまでの音 符の数を調べ,メロディの親密度が高いほど,また音 楽家は非音楽家よりも,少ない音符数でメロディを認 識できることを報告している。欧米圏では,Peretz, Babai, Lussier, Hebert, & Gagnon(1995)が,144 曲の 歌の親密度,獲得年齢(age of acquisition:以下 AoA とする),想起される詞について調査し,これを基に 材料の親密度等の要因を統制した実験を行っている (Peretz et al., 2004)。一方,日本語圏では,言語材料 に関する大規模データーベース(天野・近藤,1999, 2000;佐久間・伊集院・伏見・辰巳・田中・天野・近 藤,2005)はあるものの,歌や音楽の心理学的属性に 関する系統的な資料は見当たらない。童謡,唱歌に関 する研究として,村上・米澤(2002)は 20 曲の題名 から詞の書き取り実験を行い詞の記憶を検討している が,実験材料の属性を統制するには十分な数ではな い。 そこで本研究では,童謡,唱歌 100 曲を題材として 選び,実験 1 では,歌の親密度など七つの心理学的属 性を調べて資料を作成する。次に実験 2 では,これら 100 曲について歌,詞,メロディの 3 種の音刺激(音 タイプ)を作成して歌の認知実験を行い,各属性の影 響と音タイプの影響を調べる。これまで歌の再認実験 で,詞がメロディよりも再認成績が良いという非対称 性が報告されている(中田・阿部,2007; Serane et al., 1984)。歌の既知判断では,この非対称性は歌の出 だしで見られるが,途中では弱められることが報告さ れている(Hebert & Peretz, 2001)。歌の出だしの再生, 認知が良好なことはよく知られている(村上・米澤, 2002; Peretz et al., 2004)が,この出だしの効果が三つ の音タイプにどのように影響するかは明らかではな い。そこで,本研究では各音タイプによる歌の既知判 断が歌の提示位置によりどのように異なるか,親密度 を統制して調べ,詞とメロディの役割を検討する。 実験 1 歌の属性調査 日本の童謡,唱歌 100 曲に対し,歌の親密度,詞ま たはメロディの想起し易さの程度,AoA,歌の感情的 性格としての明るさの程度を調べ,歌の心理学的属性 資料を作成する。 方 法 参加者 日本語を母語とする大学生 30 名(男性, 年齢 21.7,SD 1.8 歳)。参加者の 1 日の音楽聴収時間 は平均 1.6 時間(SD 0.9),義務教育以外の音楽学習年 数は 3.1 年(SD 3.6),全員非音楽専攻であった。 刺激材料NこどものうたO(日本音楽著作権協会, 2003)に収録されている日本の童謡,唱歌 311 曲につ いて,20 歳代の 5 人を対象に予備調査を行い,5 人す べてが既知であった 60 曲と,未知であった 40 曲の計 100 曲を本刺激として選定した。さらに,これらとは 異なる数十曲を練習曲として選定した。 刺激作成方法 100 曲と練習曲それぞれにつき, (a) 歌 唱(SONG:以 下 S と す る),(b) 詞 の 語 り (LYRICS:以下 L とする),(c)NラO1 音節によるメ ロディの歌唱(MELODY:以下 M とする),の 3 タ イプの音声刺激を作成した。100 曲と練習曲のすべて の歌の一番について,女性 1 名(31 歳,メゾソプラ ノ声域,音学大学卒業,東京方言による標準アクセン ト)が,伴奏のない歌唱または語りで発声したものを 録音した。歌とメロディのテンポはNこどものうたO の楽譜に準じ,詞は自然な語りとした。聴き取り難い 音声刺激は再録音し,すべて明瞭で自然に聞こえるよ うにした。録音には,Hi-MD(MZ-RH10, SONY)と マイクロフォン(ECM-MS957, SONY)を用いた。 次 に,録 音 さ れ た 音 声 刺 激 を 音 声 分 析 ソ フ ト (DigiOnSound,デジオン)を用いて,出だしの 5 秒 間を切り出し,平均音圧レベルを統一して評定用の音 声刺激を作成した。音声刺激の提示法に関しては,詞 の意味処理を重視して出だしの 2 小節などを提示する 方法もある。その際,時間を圧縮して一定の提示時間 にする方法と,自然なテンポで長短の提示時間にする 方法がある。本実験では,記憶表象されている各歌の 鋳型,すなわち各歌固有のテンポやメロディを重視 し,自然なテンポで音声刺激を作成した。また,今後 の行動実験の提示法を鑑み,全曲一定時間で提示し, 限られた情報を基に各属性の評価を行うことにした。 ただし,最終音が音節レベルで聴取できるように調節 し,5 秒間の切れ目を設定した。 100 曲の 5 秒間(出だし)の音声刺激の物理的特性 を Praat(Boersma & Weenink, 2006)を用いて分析し たところ,平均基本周波数は 496.7 Hz(SD 141.8), 平均音圧レベルは 70.1 dB, SPL(SD 1.4),平均音程変 動は 11.3 semitones/s(SD 2.8)であった。また,歌と
メロディの平均テンポは,10.3 モーラ数 /5 秒(SD 2.9),MM=124(SD 34)であり,詞の平均テンポは 14.9 モーラ数 /5 秒(SD 1.9)であった。 評定方法 静かな小部屋で 5 人ずつの小集団で評定 実験を行った。音声刺激は参加者の前面に置かれたス テレオスピーカーを通して,参加者にとって快適な音 量で提示された。100 曲の提示順序は評定項目及び集 団毎にランダムとした。各評定時に練習を 10 試行後, 本試行を実施した。すべての評定を評定用紙に書かせ た。 手続き 各参加者は次の(a)から(e)の順にすべての 評定を行った4。最初に,個人の各歌の習熟度を調べ るため,メロディを提示し詞の書き取り課題を実施し た。(a)メロディ提示による詞の書き取りでは,メロ ディを 5 秒間提示し,その直後 10 秒間に想起された 詞を書き取らせた。書き取られた詞について,Nこど ものうたO(日本音楽著作権協会,2003)に記載され る歌詞と一致した詞のモーラ数を数え平均モーラ数を 求めた(Moras of Lyrics)。(b)メロディからの詞の想 起し易さでは,(a)の書き取りと同時に,詞の想起し 易さの程度(Retrievability of Lyrics)を 5 段階(1:低 い 5:高い)で評定させた。なお,本実験で初めて 耳にしたメロディは 1 に評定するように教示した。 (c)詞からメロディの想起し易さでは,詞を 5 秒間提 示し,メロディの想起し易さの程度(Retrievability of Melody)を 5 段階(1:低い 5:高い)で評定する よう教示した。(d)歌の親密度では,歌を 5 秒間提示 し,Peretz et al.(1995)の教示に準じて歌の親密度 (Familiarity of Song)を 5 段階(1:低い 5:高い) で評定するよう求めた5。(e)歌の AoA では,歌を 5 秒間提示し,歌を初めて耳にした時期を六つの年齢段 階,1:0 3 歳,2:就学前(4 6 歳),3:小学校低 学年(7 9 歳),4:小学校高学年(10 12 歳),5: 中学生以降(13 歳以上),6:聞いたことない,から 選択させた。参考資料として記録用紙に文部科学省 (1998)の歌の配当学年を参加者に例示した(0 3 歳:ぞうさん,低学年:うみ,高学年:おぼろ月夜)。 最後に,(f)歌,(g)メロディの持つ明るさの程度につ いて,歌またはメロディを 5 秒間提示し,5 段階(1: 暗い-5:明るい)で評定させた6。 各評定では,実験者が合図の後刺激を提示し,小集 団の様子を見ながら次の試行を開始した。一つの評定 項目に約 15 分を要し,全体の所要時間は約 2 時間と なった。 結果と考察 全参加者 30 名のデータを基に,歌毎に正しく想起 された詞の平均モーラ数と各評定値の平均値を求め た。本研究で用いた童謡,唱歌 100 曲中,歌の平均親 密度が 3 以上の歌は 47 曲であり(Appendix7),詞が 平均 2 小節以上正確に想起された歌は 28 曲であった。 100 曲の評定値の平均値と SD,及びこれらの相関係 数(Pearson)を Table 1 に示す。想起された詞の平 均モーラ数,歌の親密度,メロディまたは詞の想起し 易さ,AoA の各評定値間に高い相関関係が示され, 歌の親密度は詞とメロディが想起し易いほど高く,よ Table 1
Statistical values of ratings and tempo for song attributes in 100 songs(N=30 persons)and correlation matrices Mean SD 1 2 3 4 5 6 7 1 Moras_L 4.32 4.98 ̶ 2 Retr_L 2.30 1.19 .97* ̶ 3 Retr_M 2.78 1.63 .91* .93* ̶ 4 Fam_S 2.75 1.55 .91* .95* .97* ̶ 5 AoA_S 4.11 1.49 −.89* −.91* −.96* −.98* ̶ 6 Happy/sad_S 3.23 .68 .13 .10 .10 .10 −.14 ̶ 7 Happy/sad_M 3.21 .65 −.03 −.06 −.12 −.12 .09 .85* ̶ 8 Tempo_S 10.28 2.90 −.07 −.12 −.13 −.17 .14 .59* .62*
Note. Moras_L, Moras of Lyrics; Retr_L, Retrievability of Lyrics; Retr_M, Retrievability of Melody; Fam_S, Familiarity of Song; AoA_S, Age of Acquisition of Song; L, Lyrics; S, Song; M, Melody.
* p < .001 4 ただし,(d)と(e),(f)と(g)の施行順序は集団間で半数毎に 入れ替えた。また,各評定はたとえ同じ音声刺激であっても 別々に行った。 5 歌の親密度を調べるに当たり,歌,詞,メロディの 3 種の親 密度を求めたいところではあるが,参加者の負担を考え,今回 は歌の親密度のみを調べた。 6 音楽の感情尺度としてhappy-sadが用いられることが多 い(Peretz, Gagnon, & Bouchard, 1998)。本実験ではhappy/sad を明るさの程度と捉え評定を行った。
7 別途参考資料として http://plaza.umin.ac.jp/〜brain-s/ をご参照 下さい。
り幼い時期に獲得した歌ほど高いことが明らかとなっ た。一方,これらの評定値は歌とメロディの明るさの 程度やテンポとの間には有意な相関が見られず,明る さの程度はテンポとの間に有意な相関が見られ,従来 の知見(Peretz et al., 1998)に一致した。 実験 2 歌の認知実験 実験 1 の童謡,唱歌 100 曲を用いて,既知判断課題 を実施し,歌,詞,メロディの各反応に与える属性の 影響と提示位置の効果を調べる。これまで歌の認知に 対する親密度の影響に関して指摘されているが,三つ の音タイプ及びこれらの出だしと途中という六つの刺 激タイプを同時に比較検討したものはない。本研究で はこれを調べ,歌の認知における詞とメロディの役割 を検討する。 方 法 参加者 実験 1 に参加してない日本語を母語とする 大学生 31 名(男性,年齢 21.1 歳,SD 1.7)。参加者の 1 日の音楽聴収時間は平均 1.1 時間(SD 0.87),義務 教育以外の音楽学習経験は 2.4 年(SD 3.5)で,これ らの指標に実験 1 の参加者と有意な差は見られなかっ た(t(61),p=.158)。 刺激材料 100 曲について,三つの音タイプ(歌, 詞,メロディ)と二つの提示位置(出だし,途中)に よる計 6 種類,合計 600 個の音声刺激を作成した。さ らに,100 曲とは異なる数十曲を練習用刺激として準 備した。実験 1 で録音された音声刺激ファイルから, 実験 1 と同様のソフトウェアを用いて,出だしと途中 各々 8 秒間を切り出して音声刺激を作成した。途中に 関しては,歌のほぼ中央の位置,例えば,16 小節の 歌は第 9 小節から 8 秒間を切り出して作成した。 手続き 参加者は防音室内で個別に実験に臨んだ。 音声刺激は,ヘッドホンを用いて両耳に同じものを提 示した。6 種類の音声刺激毎に 100 曲を 1 ブロックと して,計 6 ブロックの実験を行った。100 曲の提示順 序はランダムとし,6 ブロックの試行順序も参加者間 でカウンターバランスした。各ブロックの最初に 4 試 行の練習を行い,本試行を 100 試行実施した。1 ブロ ックの試行には約 7 分を要し,各ブロックの間に約 3 分の休憩を挟んだ。 各試行の実施方法は,最初に警告音(500 Hz)を 500 ms 提示し,その 500 ms 後に音声刺激を提示し た。参加者は,聞こえてきた音声刺激が知っている歌 である場合は 1 のキーを,知らない場合は 2 のキー を,できるだけ速くかつ正確に利き手の人差し指で押 すよう教示された。なお,音声刺激の提示中でもキー を押してよいとし,題名が正確に分からなくとも聞き 覚えのある歌は 1 とした。音声刺激開始時点からキー 押しまでの時間を計測し,反応時間(response time: 以下 RT とする)とした。次の試行は,参加者の任意 のクリックにより,警告音,音声刺激の順で提示され た。 6 ブロックの終了後に,再度歌の出だし 100 曲を用 いた既知判断実験を行い,反応の信頼性を確かめた。 最後に実験 1 と同じ方法により 100 曲の歌の親密度の 評定実験を行い,実験 1 との異同を調べた。 装置 刺激提示の制御及び反応計測には E-prime
(Psychology Software Tools, Inc.),拡張反応ボックス (PST Serial Response Box, HDW-307051)とコンピュー
タ(NEC PC-VA20SRFEBEGH)を用いた。 結 果 参加者毎に各音声刺激の平均値よりも 2 SD を越え た RT を除去し,さらに全参加者の各音声刺激の平均 値から 2SD を越えた RT を除去して,以下の分析に用 いた8。歌の出だしによる既知判断の一回目と二回目 の RT の相関係数(Pearson)は,全参加者で.5 以上 だったので,全参加者のデータを信頼あると見なし分 析に用いた。歌の親密度の評定値は,実験 1 と実験 2 で有意差はなく(paired t-test, p=.46),相関係数も高 かった(r=.99, p<.0001, Pearson)。 各音声刺激に対して,参加者が 1 と判定した割合, すなわち知っている歌と判断した参加者の全参加者に 対する人数比を求め,既知度(Rate of identication (%):以下 Ri とする)とした。二つの提示位置にお ける三つの音タイプの 100 曲の平均 Ri と平均 RT を Figure 1 に示した。 Ri と RT をそれぞれ従属変数として,二要因分散分 析(音タイプ×提示位置)を行った。その際に,参加 者を繰り返しとする実験参加者分析(F1)と 100 曲を 繰り返しとする項目分析(F2)の 2 種類を行った。 Ri に関して,音タイプ(F1(2, 60)=51.15, p<.001;
Figure 1. Mean rates of identication(%)and mean response time(s)for 100 songs in familiarityjudgments using song(S),lyrics(L)and melody(M)at two locations(begin-ning and middle).
8 各音声刺激の除去率は,出だしの歌 6.1%,詞 10.1%,メロ ディ 6.3%;途中の歌 6.9%,詞 9.8%,メロディ 7.3%であった。
F2(2, 198)=23.18, p<.001)と提示位置(F1(1, 30)= 137.37, p<.001; F2(1, 99)=44.54, p<.001)の主効果が 見られ,両者の交互作用が有意であった(F1(2, 60)= 13.38, p<.001; F2(2, 198)=6.86, p=.002)。そこで,提 示位置別に音タイプの単純主効果を検定したところ, 出だし(F1(2, 60)=14.63, p<.001; F2(2, 198)=7.95, p< .001)と 途 中(F1(2, 60)= 62.26 p< .001; F2(2, 198)=21.90, p<.001)の両方で有意であった。音タイ プの多重比較では,詞(L)による Ri が歌(S),メロデ ィ(M)による Ri と比べ有意に低かった。特に途中は 出だしと比べ,詞の Ri が歌,メロディより著しく低 か っ た(S= M> L, p< .001,Bonferroni 補 正,参 照 Figure 1)。また,どの音タイプにおいても出だしの Ri は途中よりも高かった(p<.0001,paired t-test)。 RT に関して,音タイプ(F1(2, 60)=63.94, p<.001; F2(2, 198)=141.78, p<.001),提示位置(F1(1,30)= 161.34, p<.001; F2(1, 99)=319.64, p<.001)の主効果 が見られた。両者の交互作用はF1では見られないが (F1(2, 60)=1.70,ns),F2で見られた(F2(2, 198)= 5.28, p=.006)。F1で音タイプの多重比較を行ったとこ ろ,S<L<M の順に速く(p<.01,Bonferroni 補正), どの音タイプでも,出だしの RT は途中より有意に速 かった(p<.000 1,paired t-test)。 属性の影響 次に 100 曲に対し,出だしの 3 種の音 タイプについて,Ri と RT を従属変数とし,実験 1 で 得た歌の属性とテンポの値を説明変数とする重回帰分 析(強制投入法)を行った。Ri では,歌とメロディ には歌の親密度が,詞には詞からメロディの想起し易 さが寄与を示した。RT では,歌と詞には詞からメロ ディの想起し易さが,メロディにはメロディから詞の 想起し易さが寄与を示した(Table 2)。つまり,歌の Ri には歌の親密度の寄与が大きく,一方歌の RT には 詞からメロディの想起し易さの寄与が大きかった。 既知度別の分析 100 曲を次の基準で A D の四つ の既知度群に分け検討した。歌,詞,メロディの出だ しの Ri の平均が 95%より高い 29 曲を A 群,50 95%の 22 曲を B 群,10 50%の 19 曲を C 群,10% 未満の 30 曲を D 群とした。群毎の平均 RT 及び実験 1 で得た歌の各属性の平均評定値を Table 3 に示し た。 7 種の属性値と 6 種の音声刺激の各 RT に対して, 既知度群を要因とする一変量分散分析F(3, 96)を行っ Table 2
Summary of multiple regression analyses with rate of identifi cation(Ri) and response time(RT) as the dependent response variables(N=100 songs)
Ri(%) RT(s) S L M S L M Fam_S .60*** .14 .69*** −.24 .29 −.23 Retr_L −.01 −.16* .36*** −.09 .17 −.69*** Retr_M .17 .92*** −.12 −.69*** −1.16*** .13 AoA_S −.19 −.07 −.02 −.07 .21 .12 Happy/Sad_S .08 .05 .08 −.09 .06 .03 Happy/Sad_M −.09 −.04 −.06 .04 −.09 −.19 Tempo_S −.03 .02 −.02 −.21*** −.05 −.09 Tempo_L .01 −.01 .00 .01 −.04 −.03 R2 (adjusted) .94*** .97*** .92*** .90*** .84*** .81*** Note. For abbreviations, see note of Table 1.
*** p < .001, *
p < .05
Table 3
Mean response times(RTs)in Experiment 2 and mean ratings of song attributes in Experiment 1 for the four familiarity categories: very high(A), moderately
high(B), moderately low(C), and low(D)
A B C D RTs(s) S 1.95 2.82 5.02 5.21 L 2.11 2.99 4.97 5.18 M 3.42 4.22 6.00 6.43 Number 29 22 19 30 Fam_S 4.58 3.62 1.54 1.14 Retr_L 3.80 2.71 1.40 1.13 Retr_M 4.71 3.64 1.46 1.11 AoA_S 2.43 3.24 5.20 5.69 Happy/sad_S 3.43 3.06 3.30 3.12 Happy/sad_M 3.26 2.93 3.32 3.30 Note. For abbreviations, see note of Table 1.
た結果,歌とメロディの明るさの程度を除くすべての 属性と RT において,既知度群の主効果が有意であっ た(p<.000 1)。多重比較の結果,正確に想起された 詞のモーラ数,歌の親密度,詞またはメロディの想起 し易さの程度は A>B>C>D の順に高く,AoA は A<B<C<D の順に低かった。また,RT は A<B< C=D の順に A 群で最も速く(p<.001,Bonferroni 補 正),C,D 群間では有意差は見られなかった。 次に歌の既知度が低い C 群と D 群を除き,A 群と B 群 の 出 だ し と 途 中 に よ る Ri と RT を 図 示 し た (Figure 2)。B 群は 100 曲全体の結果と類似したの で,ここでは A 群の Ri と RT について二要因分散分 析(音タイプ×提示位置)した結果を示す。Ri につ いて,音タイプ(FA(2, 56)=11.10, p<.001)と提示位 置(FA(1, 28)=31.44, p<.001)の主効果が見られ,交 互作用が有意であった(FA(2, 56)=12.57, p<.001)。 そこで音タイプの単純主効果を検定した。出だしでは 歌,詞,メロディの Ri がほぼ 100%で差がなかった の に 対 し,途 中 で は 単 純 主 効 果 が 見 ら れ(FA(2, 56)=12.16, p<.001),詞の Ri が低かった(S=M>L, p<.001,Bonferroni 補正)。 RT に 関 し て,音 タ イ プ(FA(2, 56)= 38.13, p< .001)と提示位置(FA(1, 28)=68.97, p<.001)の主効 果が見られ,交互作用も見られた(FA(2, 56)=11.11, p<.001)。出だしと途中共に音タイプの単純主効果が 有意だった(出だし:FA(2, 56)=78.19, p<.001,途 中:FA(2, 56)=14.08, p<.001)。多重比較の結果,出 だ し で は S= L< M で メ ロ デ ィ の RT が 遅 く(p< .0001,Bonferroni 補正),途中では S<L=M で歌が最 も速かった(p<.005,Bonferroni 補正)。 考 察 100 曲全体で見ると,Ri は歌とメロディに差が無く 詞で低かった。一方 RT は歌と詞に差が無くメロディ で遅かった(Figure 1)。これまで歌の再認実験で, 詞はメロディ(リズム)よりも再認成績が良いという 非 対 称 性 が 指 摘 さ れ て い る(中 田・阿 部,2007; Serane et al., 1984)。本研究では既知判断の決定(Ri) ではメロディの優位性が見られ,一方処理速度の面 (RT)では詞の優位性が示された。また重回帰分析の 結果(Table 2)では,出だしの詞からメロディが想 起され易い歌ほど RT が速かった。これらの結果か ら,出だしの詞は歌の識別処理速度に大きく寄与する ことが示唆される(Peretz et al., 2004)。 歌の親密度は歌とメロディの Ri に有意な寄与を示 し(Table 2),また既知度別分析より(Table 3),親 密度はすべての音タイプに影響することが分かった。 従って,詞やメロディの特性を調べる際には親密度を 統制して比較する必要がある。 提示位置の効果は三つの音タイプで認められ,Ri を統制した A 群の出だしにおいても,特に詞に対す る影響が顕著で,途中の詞では Ri が著しく低下し RT が遅くなった(Figure 2)。これに対し,歌の RT は一 貫して詞とメロディよりも速く,出だしと途中での変 化パターンはメロディのそれに類似した。 以上の結果から,詞とメロディの Ri が共に高い歌 の出だしに限り,詞単独で歌が同定できる場合があり うるが,基本的には歌の認知において詞とメロディ情 報が相補的に作用して,効率的に処理される可能性が 示唆される(Purnell-Webb & Speelman, 2008)。
総 合 考 察 本研究では,歌の認知過程における詞とメロディの 役割を検討するため,日本の童謡,唱歌 100 曲を用い て二つの行動実験を実施した。 実 験 1 で は 7 種 の 心 理 学 的 属 性 を 調 査 し た (Appendix)。歌の親密度は歌の個々の要素である詞や メロディの想起し易さの程度と AoA と密接に関係し, 歌の明るさとは相関関係が見られないことが分かっ た。歌の明るさは,歌のテンポと相関し,速いテンポ の歌ほど明るい印象を与えた(Peretz et al., 1998)。 実験 2 では,実験 1 で調べた童謡,唱歌 100 曲につ いて,三つの音タイプ(歌,詞,メロディ)による歌 の既知判断が提示位置(出だし,途中)によりどのよ うに異なるかを調べ,詞とメロディの役割を検討し
Figure 2. Mean rates of identication(%)and mean response time (s) of group A and group B for familiarity judgments using 3 sound types(Song, S;Lyrics, L;Melody, M) at two locations(beginning and middle).
た。すべての音タイプで,出だしは途中よりも Ri が 高く RT が速かった。出だしの認知が良好であるとい う結果は,タイトルからの詞の書き取り(村上・米 澤,2002)や,詞とメロディの音声刺激を用いたプラ イミング実験(Peretz et al., 2004)で報告されている。 本実験では三つの音タイプで出だしの効果が示され, さらに各音タイプによる出だしの Ri がほぼ 100%の A 群でさえも詞に対する影響が最も大きいことが分か った(Figure 2)。Hebert & Peretz(2001)も途中では 歌の既知判断で詞の優位性が弱められることを示唆し ている。従って,歌はすべての箇所で必ずしも詞とメ ロディが同程度に学習されておらず,歌の記憶表象に おいて詞とメロディは非対称的である可能性(中田・ 阿部,2007;Serane et al., 1984)が再度確認された。 一方,歌の認知の速さに関しては,一貫してメロデ ィが遅く,Ri がほぼ 100%の A 群の出だしでさえも メロディが最も遅かった。メロディによる歌の認知は ある程度の処理時間が必要であると言える(Peretz et al., 2004)。それに対して,詞が加わった歌は一貫してメ ロディよりも速かった。実験 1 で得られた属性値を用 いた重回帰分析の結果(Table 2)から,歌の RT に は詞からメロディの想起し易さと歌のテンポが寄与す ることが明らかとなった。従って,歌の認知過程では 基本的にメロディ処理が遅いため,テンポが速く,識 別され易い詞とメロディが相互に強く連結した歌ほど 速く認知されると考えられる。このことから,歌の記 憶表象で,詞の音韻様式とメロディ情報が双方向に関 連し,歌として聴取することで最も効率的に処理され るため,歌の認知が速いことが推測される(Peretz et al., 2004;Purnell-Webb & Speelman, 2008)。
一方,A 群の出だしでは,歌の RT は詞と有意差が 無く,詞の Ri がほぼ 100%の場合には,メロディ無 しに歌が同定されうる可能性がある。すなわち,よく 知られた歌の出だしでは,詞が歌のインデックスとな りうる可能性がある(Peretz et al., 2004)。一方,メロ ディは提示箇所によらずに歌の認知を容易にすること が示唆される。 今回は詞の音声刺激の作成方法として,自然な発話 法を用いた。詞のみの発話は,歌における詞の歌唱よ りもスピードが速く,結果として単位時間当たりの詞 の情報量が多くなった。RT で歌と詞に差が見られな かった(Figure 1,Figure 2)原因の一つの可能性と も考えられる。音声材料をどこまで統制するかは難し い問題であるが,今後の課題として,歌,詞,メロデ ィのリズムとテンポを揃えた音声刺激による検討が必 要である。また,今回参加者が男性のみであり,より 一般的な歌の属性資料を得るために,今後女性を対象 とした追加実験を行う必要がある。 引 用 文 献 阿部 純一・星野 悦子 1985.音楽の認知心理学的 研究について 心理学評論,28,267-279. Abe, J., & Hoshino, E. 1985. On the cognitive studies of music. Japanese Psychological Review, 28, 267-279.
天野 成昭・近藤 公久 1999.NTT データベースシ リーズ 日本語の語彙特性 三省堂
Amano, S., & Kondo, T.
天野 成昭・近藤 公久 2000.NTT データベースシ リーズ 日本語の語彙特性 7 頻度 三省堂 Amano, S., & Kondo, T.
Bella, S. D., Peretz, I., & Arono唖, N. 2003. Time course of melody recognition: A gating paradigm study.
Percepttion and Psychophysics, 65, 1019-1028.
Boersma, P., & Weenink, D. 2006. Praat: Doing phonetics by computer. October 26, 2009 〈http: //www.fon.hum.uva.nl/praat/〉 May 3, 2006 Callan, D. E., Tsytsarev, V., Hanakawa, T., Callan, A. M.,
Katsuhara, M., Fukuyama, H., & Turner, R. 2006. Song and speech: Brain regions involved with perception and covert production. Neuroimage, 31, 1327-1342.
Hebert, S., & Peretz, I. 2001. Are text and tune of familiar songs separable by brain damage? Brain
Cognition, 46, 169-175.
Hebert, S., Racette, A., Gagnon, L., & Peretz, I. 2003. Revisiting the dissociation between singing and speaking in expressive aphasia. Brain, 126, 1838-1850.
文部科学省 1998.小学校学習指導要領第 2 章第 6 節音楽
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology
村 上 晴 美・米 澤 好 史 2002.日 本 人 の 歌 の 記 憶
質問紙を用いたタイトルからの再生 認
知科学,9,230-243.
Murakami, H., & Yonezawa, Y. 2002. Memory for songs of Japanese: Recall when given titles using a questionnaire. Japanese Cognitive Science Society, 9, 230-243.
中田 智子・阿部 純一 2007.歌の記憶における詞
と旋律との間の非対称な相互作用 リズムパタ
ーンとピッチパターンの寄与 基礎心理学研
究,26,70-80.
Nakada, T., & Abe, J. 2007. Text-melody asymmetrical facilitation in song recognition: Contributions of rhythm and pitch patterns of melodies. Japanese Journal of Psychonomic Science,
26, 70-80.
日本音楽著作権協会 2003.こどものうた 童謡
と唱歌 17 版 野ばら社
Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers
Peretz, I., Babai, M., Lussier, I., Hebert, S., & Gagnon, L. 1995. Musical excerpts: Indices relating to
familiar-ity, age of acquisition and verbal associations.
Canadian Journal of Experimental Psychology, 49,
211-239.
Peretz, I., & Coltheart, M. 2003. Modularity of music processing. Nature Neuroscience, 6, 688-691. Peretz, I., Gagnon, L., & Bouchard, B. 1998. Music and
emotion: Perceptual determinants, immediacy, and isolation after brain damage. Cognition, 68, 111-141. Peretz, I., Radeau, M., & Arguin, M. 2004. Two-way interactions between music and language: Evidence from priming recognition of tune and lyrics in familiar songs. Memory and Cognition, 32, 142-152. Peretz, I., & Zatorre, R. J. 2005. Brain organization for
music processing. Annual Review of Psychology, 56, 89-114.
Purnell-Webb, P., & Speelman, C. P. 2008. E唖ects of music on memory for text. Perceptual Motor Skills,
106, 927-957.
Saito, Y., Ishii, K., Yagi, K., Tatsumi, I. F., & Mizusawa, H. 2006. Cerebral networks for spontaneous and
synchronized singing and speaking. Neuroreport, 17, 1893-1897.
佐久間 尚子・伊集院 睦雄・伏見 貴夫・辰巳 格・田 中 正 之・天 野 成 昭・近 藤 公 久 2005.NTT データベースシリーズ 日本語の語彙特性 8 単 語心像性 三省堂
Sakuma, N., Ijuin, M., Fushimi, T., Tatsumi, I. F., Tanaka, M., Amano, S., & Kondo, T.
Samson, S., & Zatorre, R. J. 1991. Recognition memory for text and melody of songs after unilateral temporal lobe lesion: Evidence for dual encoding. Journal
Experimental Psychology: Learning Memory and Cognition, 17, 793-804.
Serane, M. L., Crowder, R. G., & Repp, B. H. 1984. Integration of melody and text in memory for songs.
Cognition, 16, 285-303.
Title Fam AoA Happy/sad 大きな古時計 4.92 2.83 2.00 森の熊さん 4.90 2.27 4.07 どんぐりころころ 4.87 2.00 4.07 ぞうさん 4.83 1.37 2.70 チューリップ 4.82 1.77 3.63 お正月 4.79 2.23 3.40 七つの子 4.77 2.27 2.50 雪 4.77 2.23 4.03 ぶんぶんぶん 4.77 2.17 4.03 うれしいひな祭り 4.75 2.20 2.07 きよしこの夜 4.74 2.47 2.17 手のひらを太陽に 4.74 2.90 4.47 大きな栗の木の下で 4.74 2.00 3.43 うみ 4.72 2.50 3.30 犬のおまわりさん 4.72 2.00 3.60 こいのぼり 4.70 2.07 3.40 赤とんぼ 4.68 2.83 2.23 蛍の光 4.67 3.47 2.17 兎と亀 4.65 2.20 3.77 めだかの学校 4.64 2.23 2.80 ちょうちょ 4.64 2.03 3.43 幸せなら手をたたこう 4.64 2.87 4.53 メリーさんの羊 4.57 2.37 4.50 一年生になったら 4.57 2.40 4.30 線路は続くよどこまでも 4.57 2.67 4.47 シャボン玉 4.54 2.23 2.93 かたつむり 4.51 2.23 3.53 クラリネットを壊しちゃった 4.46 2.77 3.70 故郷 4.45 3.60 2.27 夕焼け小焼け 4.44 2.70 2.17 春が来た 4.42 2.83 3.83 たき火 4.36 2.80 3.20 さくら 4.28 3.43 1.97 ふしぎなポケット 4.23 2.50 4.60 雨ふり 4.20 2.60 3.43 もみじ 4.13 3.27 2.37 たなばたさま 4.11 3.07 2.97 山の音楽家 4.08 2.90 4.50 きらきら星 4.08 2.70 3.30 春の小川 3.89 3.37 3.10 ロンドン橋 3.85 3.40 4.37 虫のこえ 3.74 2.93 3.40 茶つみ 3.69 3.87 3.00 とんぼのめがね 3.69 3.27 3.40 まっかな秋 3.56 3.13 2.60 春よ来い 3.44 3.33 2.57 黄金虫 3.01 4.13 2.17 おぼろ月夜 2.75 4.5 2.8 星の世界 2.69 4.1 2.9 かわいいかくれんぼ 2.67 3.3 3.2 Appendix
Mean ratings of familiarity, age of acquisition, and happiness for 100 Japanese children s songs in experiment 1
Title Fam AoA Happy/sad
月 2.64 4.0 3.2 鯉のぼり(甍) 2.33 4.7 3.6 かもめの水兵さん 2.29 3.8 3.2 おうま 2.22 4.6 3.0 とんでったバナナ 2.20 4.7 3.9 ふじの山 2.18 5.1 3.0 ゆりかごの歌 1.88 5.0 2.5 里の秋 1.72 5.0 2.6 牧場の朝 1.65 5.3 3.6 とけいのうた 1.51 5.0 4.1 背くらべ 1.50 5.3 3.1 あられ 1.49 5.3 3.3 村の鍛冶屋 1.46 5.5 3.4 花火 1.36 5.8 4.2 あの町この町 1.30 5.5 1.8 手をつなごう 1.29 5.6 4.4 りすりす子りす 1.28 5.6 3.9 金魚の昼寝 1.26 5.5 2.4 空にらくがきかきたいな 1.25 5.5 2.9 夢のお馬車 1.24 5.6 3.8 べこの子うしの子 1.23 5.4 3.7 菊の花 1.23 5.7 3.2 お玉じゃくし 1.23 5.9 3.4 人形 1.23 5.9 2.5 夜汽車 1.21 5.8 2.6 赤ちゃんのお耳 1.20 5.6 3.8 羽衣 1.20 5.5 3.2 うぐいす 1.19 5.9 3.7 おうち忘れて 1.18 5.5 2.9 てぶくろ 1.16 5.8 2.8 かかし 1.16 5.7 2.8 あさがお 1.16 5.6 4.0 かえるのうた 1.16 5.8 3.1 野菊 1.15 5.5 2.5 木(き)の葉 1.15 5.6 3.5 池の鯉 1.15 5.8 3.7 水あそび 1.15 5.6 3.8 びわ 1.15 5.8 2.6 犬 1.13 5.5 2.8 たかいたかいしてよ 1.13 5.5 3.5 夏は来ぬ 1.13 5.8 3.1 山の歌 1.12 5.6 2.8 お猿が舟をかきました 1.11 5.8 4.1 若葉 1.11 5.8 2.4 港 1.11 5.9 2.9 冬の夜 1.10 5.8 2.2 蛍 1.10 5.8 3.4 風 1.08 5.8 2.8 春のうた 1.08 5.9 3.0 木の葉のお船 1.02 5.9 3.0
Note. Three attributes were rated using stimuli of sung lyrics (SONG). For abbreviations, see note of Table 1. Further information including titles translated into English, other attributes, and results of Experiment 2 is available online at http://plaza.umin.ac.jp/~brain-s/