284 (81) 氏名(生年月日) 本 籍
学位の種類
学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件学位論文題目
論文審査委員
ウチ ダ ケイ コ内田啓子(昭和3
博士(医学). 二股1328号平成4年12月18日
学位規則第4条第2項該当(博士の学位論文提出者)
Sustained activation of PGE2 synthesis i準mesangial cells cocult肛ed with glomerular endothelial cells(糸球体内皮細胞とeocultureしたメサンギウム細胞における持続性PGE2
産生に関する研究) (主査)教授 二瓶 宏 (副査)教授 高桑 雄一,白坂 龍画論 文 内 容 の 要 旨
目的 糸球体内皮細胞(GEN)は種々の血管作動性物質を 産生し,メサンギウム細胞(GMC)を介して糸球体機 能を調節していると想定される.今回,単離培養方法が確立されているGENとGMCのcoculture系を用
い,GENが産生する内因性エソドセリン(ET)によ るGMCのプロスタグランディンE2(PGE2)の産生に 対する影響を検討した. 方法GMCはS-Dラット腎より,GENは牛腎より単離培
養した.GENをプラスチック板上に培養し,テフロンリングを介しあらかじめ培養したGMC上にかぶせ
coculture系とした. 培養上清中のPGE2をRIAにて測定した. ET receptor binding assay(RBA)により1211・ET- 1のGMC表面への結合率を測定した. 結果及び考察1)GENとcoculture後のGMCのPGE2の産生
は,GMC単独培養と比較し3,5倍に増加し(pく0.01), その変化は抗ET-1中和抗体により有意に抑制された (pく0.01).2)GENとcoculture後のGMCを,外因性ET・1で
刺激すると,その反応性はGMC単独培養と比較し,著 しく低下していた. 3)ET RBAで検討すると, GENとcoculture後の GMCではKd=0.22±0.01nM, receptor deneity (Ro)二12±2fM/mg proteinであったのに対し, GMC 単独培養ではKd=0.22±0.02nM, Ro=144±11fM/ mg proteinとET receptorのdown regulationが認 められた. 4)ET receptorのdown regulationは,24時間後に 60%まで回復し}抗ET・1抗体によって一部中和され た. 結語1)GENとcoculture後のGMCでは, PGE2の産生
が充進しているが,外因性のETの刺激に対する
PGE2の産生量は著しく低下していた. 2)外因性のET-1刺激に対するPGE2産生量の低下 は,ET receptorのdown regulationによるものと結 論した.3)GENとcoculture後のGMCにおけるこれらの
変化は,GEN由来の内因性ET・1によると考えられ
た. 4)このcoculture系は腎糸球体細胞間相互作用を 検討する上で,よりin vivoに近い有用な方法と考え られた. 一9ユ8一285