296 氏名(生年月日) 本 籍
学位の種類
学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学位論文題目,論文審査委員
(87) マリ ヤマ コ岬山まり子(昭和
博士(医学) 乙第1334号平成5年1月22日
学位規則第4条第2項該当(博士の学位論文提出者)
Theα4(IV)chain of basement membrane col墓agen:Isola盤on of cDNAs enρoding bovineα4(IV)and comparison with other type IV collagens(基底膜コラーゲンのType IVα4鎖:ウシType IVα4鎖cDNAの単離と
その他のType IVコラーゲン鎖との比較) (主査)教授 小幡 裕 (副査)教授 高桑 雄一,村木 篁論 文 内 容 の 要 旨
目的 基底膜の成分であるType IVコラーゲンは少なく とも5つのchain(α1,α2,α3,α4,α5)から成る ことがわかっており,α1,α2,α3,α5については既 に遺伝子構造が決定されつつある.α4鎖について遺伝 子構造を明らかにするためクローニングを試みた. 方法 1)既知のウシα4コラーゲンの部分的アミノ酸配列 をもとに,このアミノ酸配列に相当するすべての塩基 配列の組み合わせからなる混合プライマーを作製し, ウシのcDNAを鋳型にしてPCR(polymerase chain reaction)を行った. 2)1)で得られたα4遺伝子の一部をプローブとし て,ウシのレンズcDNAライブラリーをスクリーニン グした. 結果 1)方法1)に・よりウシα4遺伝子のC末端部の一部 (約270塩基)を増幅しえた. 2)方法2)により4つの重複するcDNAクローンが 得られ,これらのクローンから,ウシα4遺伝子のC末 端部分の約1,400塩基の塩基配列を決定した.そのコー ドするアミノ酸配列は,基底膜のコラゲネース分解に よるアミノ酸分析で既に明らかにされている既知のウ シα4コラーゲンの十数個のアミノ酸配列と一致した. 考察 クローニングされたウシα4遺伝子の塩基配列およ びアミノ酸配列には,特徴的な繰り.返し配列や,分子 内および分子間結合に関与するシステイン残基の位 置,数など,他の4つのα鎖と共通のコラ』ゲンの特 徴がみられた.恥辱との比較においては,コラーゲン 遺伝子のC末端部分のアミノ酸配列には耳鎖に特異 的な部分がみられ,他鎖との識別や相互作用に関与し ていると考えられる.また各鎖のホモロジーより, Type IVコラーゲンをα1-likeとα2-likeの2群に大 別することができた.結論
ウシType IVコラーゲンのα4鎖を新たにクローニ ングし,C末端部分の約1,400塩基配列を決定し,DNA 構造やタンパク質の特徴を明らかにした.さらにこの 、ことは,基底膜に主病変を有し,特に遺伝子背景の明 らかな疾患群に関して,DNAレベルでの検索に有用 な情報をもたらすものと考える. 一930一297