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眼科領域での最近のレーザー診断と治療

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Academic year: 2021

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49 とそれによる治療等も新しい分野である. 最初の展開は,顕微山下における,レーザーによる 細胞の穴あけと融合であろう.今後はレーザーの波長 とパルス幅を制御することにより,DNA中のA, G, T,C等の塩基の選択的励起と選択的化学変化による 遺伝子制御(fusionや飴sion)が研究されよう。 将来は一番新しいレーザーである軟X線レーザー により44A近傍のwater window領域での生体ホロ グラフィや遺伝子やウイルスの立体構造の決定等が可 能性に入ってくる. 新しい医学応用は新しいレーザーにより進展する. 紫外域から軟X線領域への短波長化,ピコ秒から フェムト秒への短パルス化,新固体レーザーによる広 帯域波長可変幽幽が新しいレーザーとして研究が進め られている.それらのうちで,近い将来医学に大きな 影響を与えるものに自由電子レーザーと軟X線レー ザーがあり,確実な進歩を示している. 本講演では最近のレーザーの医学応用について新し い分野を概説するとともに,新しいレーザーの開発研 究の現状と,将来の新しい医学応用について述べる. 基礎医学への応用,特にセルソーター (微生物学)内山 竹彦 Folow cytometer(FCM)は1960年代の後半,米国 NIHを中心に開発が始まり,1970年代になって現在世 界各国で使用されている各種機器が完成した.開発当 時は反応細胞のDNA量測定に重点がおかれていた. 近年,単クローン抗体の開発により,細胞表面抗原の 解析や特定のマーカーを保有する細胞の分取等,特に 基礎免疫学や臨床免疫学のリンパ球系疾患の解析に とって欠くことのできない機械となった.最近では 3H−TdRを用いない細胞増殖の研究,性染色体の分取, 癌遺伝子産物の分析など応用範囲の拡大は限りがな い. 我々は現在ブドウ球菌やレンサ球菌外毒素のMHC クラスII分子への結合や,これらの外毒素によるT細

胞活性化の解析を行っており,FCMの使用はMHC

クラスII分子の前細胞への発現,抗原に対するT細胞 上の受容体(Tcell receptors, TCR)の解析にとって 大なる威力を発揮している.本学会では本学微生物学 教室で行っている研究一外毒素によるT細胞の活性 化とFCMの利用一を中心として話題を提供したいと 思う. 眼科領域での最近のレーザー診断と治療 (糖尿病センター眼科)堀 貞夫 眼科領域におけるレーザー機器は,診断用と治療用 に用いられるが,両老ともに近年のレーザー工学の発 展の恩恵を受げて,著しく応用の枠を広げた.今回は, 当科において実際に行っているもののうち,糖尿病性 黄斑浮腫に関するダイレーザーの治療と,種々の眼内 侵襲による前房内蛋白濃度のHe−Neレーザーによる 測定の結果を述べる. 1.糖尿病性黄斑浮踵に対するダイレーザー黄斑凝 固 糖尿病性黄斑浮腫は,糖尿病の眼合併症の中でも, 増殖性網膜症による硝子体出血や網膜剥離と並んで失 明にいたる確率が高い.黄斑部は網膜の中でも他の部 位と異なる組織構造をしており,凝固の範囲が広い従 来のアンゴンブルー・グリーンレーザーで凝固するの は禁忌とされていた.ダイレーザーは網膜の比較的深 層のみを凝固するので,浮腫の原因となる漏出血管を 凝固するのに適している.凝固は,浮腫が限局してい る場合は局所凝固を,広汎におよぶ場合は格子状凝固 を,50∼200μm径,0.1∼0.2秒,0.1∼0.2Wで行った. 治療後視力改善率は38.4%,不変51.2%,悪化10.4% であった.手術予後を左右する因子を検討すると,早 期の治療が推奨され,高度の視力障害が長期にわたり 遷延しているものでは予後が不良であること,高血圧 や腎機能低下者の視力予後が悪いことが判った. 2.Laser cell Haremeterによる眼科手術後の前房

内蛋白濃度の測定 眼内での炎症は,細胞や滲出した蛋白が硝子体や前 房内に現われるが,この程度を定量的に測定する, He−Neレーザーを利用したlaser且aer cell−meterが 開発された.糖尿病性網膜症の重症度や硝子体術の予 後に,前房内蛋白濃度の測定がよい判定基準になるこ とカミ半Uつた. 母斑治療とレーザーメス (形成外科)若松 信吾 “あざ”とは皮膚中に正常では存在しない発色細胞 または組織を含有する生まれつきの良性腫瘍である. そしてその色の種類は表のごとくに,原因となるそれ ぞれのあざの細胞または組織によって分類される.ま た同じ病名がつけられてもその細胞が真皮中に存在す る深度によって,色調に変化が見られる.あざの理想 的な治療とは真皮中の正常組織だけを温存し,異常細 一651一

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