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犯 罪 類 型 の 比 較 研 究 ( 英 国 )

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(1)

犯罪類型の比較研究︵英国︶

山 口

︵V︶ 文書濃墨罪︵9巨ぎ能い子巴︶

 一 意    義

    ①  丈書下駿とは︑ω個人の名誉を殿損する内容の照門・図画・または@        ② 宗教・道徳・政府の権威を侵害する内容の丈量・図画を開示︵℃償げ=8璽

二〇昌︶する行為である︒ 前者ωが私的艶書誹鍛︑ 後者@が公的薄書誹

駿︒  多くの犯罪は︑同時に︑.8誉︑︵不法行為︶ともなるのであるが︑ 私

的文書誹殿は︑その最も顕著な例であって︑それは︑単に理論上︑.8泣︑.

であるというのみでなく︑事実上︑常にそのようなものとして取り扱わ

れて来た︒けだし︑本罪は軽罪に過ぎず︑したがって︑ ﹁重罪に対する

民訴手続は︑これを遅延せしめるときは︑無効となる﹂という準則に影

響されないからである︒さらに︑それは他の多くの犯罪と異なり︑民事

裁判所が定めるいかなる賠償をも支払う資力を十分に有する者によって

犯されることが多いので︑刑訴手続によるよりも︑民訴手続により遂行

されることが遙かに多いのである︒  しかし︑裁判官は︑名誉殿損に対しては︑正式起訴手統を執ることを

望む︒名誉殿損が成立するのは︑十分な加重事由の存する場合に限定さ

れる︒加重事由の生ずるのは次の場合である︒

 ω丈書誹鍛が本質的に重大性を有する場合︒  @公的性質︵たとえば︑公的地位にある者に対して為される場合︑ま       ③ たは︑国家間の友好関係を害するために︑外国の有力者に対して為され る場合︶を有する場合︒  ㈲攻撃的な声明が︑多数の無資力者によって繰り返され︑よって民訴 手続によるも︑被害者に相当の賠償を与えることが期待できない場合︒  犯人訴追手続は︑ 二人の個人間の単なる喧嘩に使用されてはならな い︒誹殿が被誹殿者の憤怒を刺戟したとの立証は︑犯人訴追手続の責任 ではない︒ 註①︑嵩び巴.の語源はま①昌口の︵帥一一酔酔一ΦびOO犀︶それがすでに一六三一年に︑不法   な書という現在の狭い意味に使用された︵↓ゴΦO×ho吋α国昌σq=の﹃U皆怠︒昌f   q︶ 誰②即σq・ρ︒・︒・ω①のの・国碧︒oHご歯ρ 註③幻≒●国三霞︵ト︒︒Oω︶bo︒ωけ.↓肖●切oDρ 註④男●く●ミ甘冨︵日①ω①︶蟻楽日ピ●閑﹄㎝ω  二 民事法︑刑事法に共通な根本原則  丈書誹殿に関する民事︑刑事両法に共通の根本原則を概観し︑継いで         ① 刑事法上の特質に及ぶ︒次の原則は共通のものである︒         ②     ③  ω他人をして僧悪・軽蔑・嘲笑を受けさせるために︑または︑その者

が享けている好評を減少せしめるために︑誹質的文書を公にする者は︑

︵ の

犯罪類型の比較研究︵英国︶

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犯罪類型の比較研究︵英国︶

       ④ ﹁誹殿的丈書開示﹂の罪を構成する︒この文書は︑丈章によるものであ      ⑤ っても︑絵画によるものであっても妨げない︒たとえば︑絞首台に吊さ

れた人像でも差支えない︒

 ②一八四三年の導①にげ巴︾9が︑用語上︑本馬を﹁故意による開

示﹂に限定したことは事実であるが︑しかしその意味は︑法上承認され

た弁解の事由なくして︑か鼠る開示が為されたときは︑法はそれを故意

に出たものと推定するということであると解せられる︒ ゆえに今日で

は︑誹殿が故意によるとの形式的陳述を︑訴追者または原告が︑その訴        ⑥ 答において為すことを要しないと解せられるに至った︒

 ㈲丈書が表示すると主張される不法な趣旨は︑交書が宛てられた階級       ⑦ の通常の人々に︑伝達され得るものなることが首肯できねばならない︒

 ω誹殿文書を配布し︑または配布の権限を与えた者は︑一応それを出

版したものと見徹される︒しかしこの者が︑無意識の媒介者に過ぎなか った︵たとえば︑通常の新聞売子︶ということが証明できれば︑そのこ        ③ とは︑十分過抗弁となる︒すなわち︑有責の開示行為を構成するには︑

一定の心的要素を必要とする︒

 ⑤一定の場合には︑誹殿丈書の開示に対して特権が与えられる︒これ

は︑公共の利益︵例外的には個人の利益︶を︑原告の名誉権よりも重し

とするものである︒特権には︑絶対的特権と相対的特権とがある︒前者

にあっては︑いかなる場合にも︵悪意に出ても︶責任が免除される︒後

者にあっては︑悪意の動機︑すなわち︑被告人の側に明瞭な悪意の存す

ることが立証された場合には︑責任を負わされ︑一旦与えられた特権は

消滅する︒

 ︵a︶絶対的特権          ⑨  ㈹国会における開示︒

 @国会の命令による開示︒          ⑩  の法廷における開示︒  ︵b︶相対的特権  ④法的︑または社会的義務による開示︒  @開示者が︑開示内容に付き︑名宛人と利害を等しくする場合︑また      ⑪ は開示の義務を有する場合に︑ 名宛人の利益保護のために為された開 示︒  の公の集会︑ または︑ 公共団体の公開の会議に関する新聞報導にし       ⑫ て︑公共の問題を内容とするもの︒        ⑬  ㊥国会手続︑または裁判手続の公正かつ正確な報導︒        ⑭  ㈲︵以前は︶公共の問題に付いての公正な論評  ㈹ω文書が主張された誹穀的意味を有するものであるか否か︵たとえ       ⑮ ば︑小切手に記入された﹁振出人廻し﹂の口書が名誉を殿損するもので あるか否か︶︑@特権が付与された場合でないか否か︑の明白な犯意の 証拠が存するか否か︑これらを決定するのは︑裁判官の職務である︒交 書が誹殿罪を構成するか否かの根本問題を含めて︑その他の一切の事柄       ⑯ は陪審の手に委ねられる︒けだし︑本曇は文書そのものによって成立す るのではなくて︑それを開示することによって成立するものであり︑か 玉る行為の有罪無罪は︑直接状況︵それについては陪審のみが決定する ︶に存するからである︒ 註①ω39︒p田︒・け●Oユヨ●冨≦﹄る︒︒一ω⑩c︒. 註②たとえば︑無政府主義者の小団体のように︑交友範囲が狭くてもよい︒ 註③米国のある州では︑人を王党員であると記述すると文書誹殿罪を講成し   た︒ ジョージや州の最高裁の修辞的な判決﹁ワシントンという名が愛国者   の耳に親しみなきものとなり︑地球の極が廻転して赤道に一致するに至れ   ばその時には︑他人を王党員と呼ぶことが文書墨書罪となることを止める

  であろう︒﹂Ω一一Φのく●ω紳緯︒︵トoD心O︶℃①Ooびび臥⊃oo心・

G

(3)

註④幻・く●竃巷︒︒δ≦︹PoD⑩㎝︺HO・切・田︒︒︵円︾b●︶

註⑤冨︒髪g<●↓ロω︒︒磐傷9︹Ho︒⑩δお・切●①日・

註⑥肉●く●嵐三巴︒妻.上掲︒

註⑦O摺二巴飴巳Oo§鉱Φ¢切動昌犀く.国雪蔓︵Po︒ooO︶為︾りρ9︒亀.寄①⁝O器忽身

  く●∪9一団﹈≦一二O円2Φ≦ωb餌勺⑦目◎・℃︹﹈−⑩鳴㊨︺卜﹂囚・切・ωωH⁝出Oロσqげく●ピO昌ユO口

  国×筥①ωω乞︒芝︒︒bgbo門ド置.︹H⑩心O︺卜⊃国●切・㎝O刈・

註⑧国ヨヨ︒霧く●℃︒三の︵HODo︒①︶ド①O・切・U・ω綬・

註⑨国・︿.い︒鼠魯冒σq山8︵トδ戯︶ト国ω℃●臥﹂鵠︵↓.︾b︶・

註⑩毒暮ω8︿・H8︒9︹H⑩o㎝︺︾・ρAo︒ρこれは︑法上の訴訟手続が未だ熟慮

  中にある場合でさえも︑事件の証人になるかも知れない︵あるいはならな

   いかも知れない︶者によって︑事務弁護士︑または警察吏に対して為され

   た通信を包含する︒参照ωO臼・ピ・閑・㎝⑩ポ反対旨箆︒日⑩9

註⑪ミ伽暮く●Uo昌ゆqω山︒♪︹﹈−⑩ωO︺﹈−内●bd●トωO●

註⑫㎝Pき傷紹く8計ρ①♪ωF この法律は制定法上の絶対的特権を︑司法手

  続に関する新聞紙の報導に対して与えるハ⑦9︒菖oS−いΩ︒毒ohピま①ど﹄﹂住

  ①鳥ご ω㎝ト︶

註⑬dω葺く・口巻Φの︵ト︒︒刈oD︶旨ωOら・U・ωト⑩︵日︾.ρ︶

註⑭↓げ○ヨ︒︒ωく・じd轟住げ貰ざ︹ト⑩O①︺﹄⊃囚・ゆ︒①旨●﹁公正な解釈﹂の抗弁が条件

   付特権と見倣されるか否かについてはミ難山①崔ド鋤零oh↓oH計︒ロけげoF

  卜⊃oO直.

註⑮コ8bΦ#く●切碧︒冨鴇切9閃ピ孟●つΦω①︶b㎝N﹂↓●ピ鶉●ω㎝ω.

註⑯一七五二一九一年の問における論争についてピ︒aO鋤ヨ℃び巴︒︒.ζ<Φω︒h

  昏Φピ︒乙Oゲ碧︒①一一〇♪oび・Oい×図嘱目H璽および .嵐9団︒・.Oo昌の二言江︒昌筥

  国お8同ざ悶N⊃㎝ω1①ω馳憲法問題に関しては竃増男︒×.のい凶び9︾o計ω卜﹂Ωoω︒

   皆︒・①9

三民事法︑刑事法上の相違点

 聖書誹殿事件に関する民事法︑刑事法上の準則は︑原則的には︑この

ように共通しているけれども︑若干の細部に亘っては相異なる︒次のよ

犯罪類型の比較研究︵英国︶ うである︒  ω不法行為︵叶O同什︶に必要な︑第三者に対する表示︒    −  第三者に対する開示がなければ︑文書誹殿に対する民事訴訟は存在し       ① ない︒けだし︑この訴訟の唯一の目的は︑他人が以前に払っていた尊敬 の不法な喪失に対して︑ 原告に賠償を与えることだからである︒ ゆえ に︑名誉殿損的な封書が誹殿された当人に送付されても︑通常の経過と しては訴訟を成立せしめない︒た貸し︑葉書は訴訟提起の理由となる︒ しかるに他方︑ 文書誹殿を刑法上禁止する理由は︑ 誹殿された者をし て︑治安を破壊せしめる傾向があるからだといわれる︒しかも︑か玉る 傾向は︑名誉殿損の名宛人が電装された者自身である場合にもなお存在 する︒したがって︑現に名誉を殿損された者に対する開示は︑正式起訴       ② を支持するに十分である︒  ㈲陳述の真実性と違法性阻却  開示された事項の真実なることは1陪審が︑それが故意に公にされた ものであることを発見したとしても1早くから︑民事訴訟における有効 な抗弁であった︒けだし︑それは︑原告が賠償を請求している奪われた 名声に対して︑権利の不存在を示すことによって︑言葉を﹁正当化する ﹂からである︒しかし︑コモγローは︑これを刑事訴訟手続に対する抗          ③ 弁とは見徹さなかった︒ゆえに︑刑事裁判所においては︑ ﹁真実が大き ければ大きい程︑文書誹鍛罪も大きい﹂というのが原則でさえあった︒ このことは︑引書誹殿罪は︑国王や国家の偉人に対する政治的犯罪で︑ 公共の無秩序を促進する傾向を有するものとして︑ 星法院 ︵爵ΦQD富増 0冨ヨげ①H︶ において始めて︑重要なものとされたという事実に帰因す るものと思われる︒それは︑煽動罪と密接に結合していた︒そのような 状況の下では︑声明が真実であるとの抗弁は許されなかった︒そして丈 書誹殿に関する法律が︑私人に対する丈書による非難に拡大されたとき にもなお︑ ﹁真実﹂は抗弁とならないと解せられた︒それというのは︑

α D

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犯罪類型の比較研究︵英国︶

名誉殿量的声明が真実なりとするも︑捻挫された者を挑発して︑治安妨

害の挙に出でしめるであろうという解釈が︑いつの間にか生じたからで

ある︒さらに︑悪党が摘発された場合には︑善良な者が虚偽の三諦を受

けた場合よりも︑恐らく一層狂暴になるであろうということが暗示され

た︒  しかし︑民事並びに刑事上の準則間の相違は︑ピ︒巴6⇔日喝び免一ω.b9

︵①鋤昌畠 刈 ノN一〇什●O・㊤O︶により殆んど完全に除かれた︒この法律は︑私的

回書誹殿の真実性−詳細な点については誤謬があるにしても︑本質的な

真実iが刑訴手続に対する有効な抗弁となることを許容した︒ しかし

て︑この法律には但書が付いていて︑それによると︑名誉殿損が正当化

されるためには︑被告人は︑問題になっている事項を周知せしめること

は︑公共の利益のためであったということを明白に主張し︑かつ立証し

なければならない︒か玉る但書の存在によって︑声明はその内容がたと

え真実であるとしても︑ 礼節に惇るとか︑ 国家の秘密の曝露であると

か︑家庭生活の秘密への不必要な介入であるとかの理由によって阻止さ

れる︒他人が伝染病に罹っているということを発表するのは︑公共の利

益になる︒しかし︑心臓病に罹っているとか︑注意深く隠された崎形で

あるとかいうことを報せるのはそうでない︒

 ㈲一社会層の人々に対する丈書誹殿は︑民事法上の不法行為とならな

い︒  一社会層の人々に対する誹殿に対しては︑その構成員が︑原告として

訴訟に参加するには余りに多数不特定である ︵通例そうである︶ とき

は︑民事訴訟は成立しない︒しかし︑法律的にいえば︑刑訴手続が遂行

されるのは︑被害者によってではなく︑国王によってであるから誹殿さ

れた社会層が不特定︵例︑社会主義者︑科学者︶でなく︑特定︵例︑何      ⑤      ︑ 々教区の牧師︑何々州の治安判事︶してさえおれば︑正式起訴が可能で

ある︒  ⇔死者に対する文書誹殿は︑同じく民事法上の不法行為とならない︒        ⑥  死者に対する丈書誹殿に対しては︑その代表者により︑民事訴訟が提 起されたことはない︒けだし︑死者は法上権利を有せず︑法上権利侵害 を蒙ることはないと考えられたからである︒しかし︑文書三殿が死者に 対する攻撃に託して︑その子孫を侮辱したり︑憎悪を受けさせたりする        ⑦ 極端な場合には︑彼らは刑法によって保護される︒しかし︑か玉る保護 を︑死者の名誉に対する通常の攻撃にまで拡大することは︑史家の学問        ⑧ 的自由に対して︑堪え難い拘束を加えることになるであろう︒特に︑時 の経過は︑陳述の真実性について法的立証を困難ならしめ︑さらに︑か 玉る真実性は︑たとえ証明されたとしても︑刑事上の訴訟手続に対する 制定法上の抗弁を構成するに十分な公的要素を有しないかも知れないか らである︒史的批判は︑被批判者の子孫に対して︑多くの苦痛を与える ことは饗い・しかし・単なる精神的苦痛嫉それだけでは︑行為を不働 法なものとするには十分でない︒  ㈲雇主は民事上の不法行為に対する責任を負うが︑刑事上の責任を負 はない︒口頭三殿は犯罪を構成しない︒  民事訴訟においては︑雇主は︑その被傭者らが︑被三期間中に開示し た一切の丈書誹殿に対して責に任ずる︒しかし︑薪聞紙上の丈書三殿に 関する刑事事件においては︑当該文書誹殼が︑彼の権限によって開示さ       ⑨ れたものでもなく︑また過失によって開示されたものでもないことを立 証すれば︑それは有効な抗弁となる︒  右の如く︑誹詩的交書の取扱における相異の外に︑この両体系は︑口

頭による誹殿的開示の取扱においても相異なる︒口頭誹殿 ︵ω冨巳①目︶ ⑩

は︑図書誹殿と異なり︑同時に民事︑刑事の二重の責任を生ずることは     ⑪ 決してない︒ すなわちそれは︑ 個人の名誉を殿損するに過ぎないなら

ば︑民事上の責任のみを負い︵決斗の申込をなす場合のように︑直接に

(5)

 ⑫       ⑬  ⑭ 公安を害する傾向のある場合を除く︶︑逆に︑        ︷発言が︑        不敬・狼褻・煽

動的なものであり︑または裁判所に対する非難を惹起するようなもので

あるときは︑ 犯人訴追がなされ得るが ︵同内容の丈書に対すると同様

に︶︑民事上の訴は存しない︒

註①切四重︒凄く9こ①≦︒≡昌︵ト①ト㎝ソ出︒冨詳露︵日Pρ︶

註②9g門二宮禽く.o冨鴎h曾ω︵H・︐ト①︶噂圃ω§5Φ亀︵日︾ρ︶・︒︷・心bd炉9

   0目日・H㎝O︑開示がたんに文書誹蟹を受けた者に対するに過ぎないときは︵

   正式︶起訴は治安を破壊せんとする意図を明白に立証せねばならぬとしば

   しばいわれる︒しかし︑これは実に必要でないと思われる︒

   園.︿.︾畠鋤ヨω︵ドoooo日︶においては︑訴因はか鼠る主張を含まない︒なお菊●く●

   ミざ屏︒・︵冨ω①︶℃語日劉国・卜﹂㎝ω・

註③山︒び9︒詳卜﹂ωω旧寓︒︒δ①卜⊃ご㎝09図8・詰︒日・

註④日常生活の経験上か玉る暗示は殆んど確認されない︒

註⑤即く菖有已二日の︵トoOω卜⊃ソ︒︒ω・鋤旨畠︾一9$㎝・︒h・卜﹂も︒葺きω8昌㎝Oω・

註⑥即く鑑9ミ︒索話︵ドoD︒○心y旨ρ中∪・塾︒酔やω置・臼9湿≦幻Φ暁自ヨ︵崔一

   δo・団ho︿・︶︾oけによれば︑死者の利益またはその財産権のために︑死者に

   残される一切の訴因を保存する規定の申から︑名誉殿損が除外される︒

註⑦園●<・日8朝日︵ト団⑩︶噂心↓閑・H卜⊃①旧即タ国忌9︵トoooo団︶℃ω粘い即ω①①⁝

  肉・<・団q纂︵トoQ卜﹂Q︶℃卜﹂Qりけ臼円︵昌・ω・︶①⑩︵O①o鴇αqΦ嗣くの治世におけるOoI

   o同ひqo屠に対する誹殿について︶︒誹言による恐喝に関しては︑ ピ窪︒Φξ

  ︾o計富ト①ω・ω﹈−・

註⑧ 一九一六年米合衆国タコマにおいて︑ ジョージワシントンは奴隷保有者

   であり︑ 積.年の飲酒家であると書いて文書誹殿罪に問われた者がいる︒

  蜀9︒H昌巴ΦΦ.ωOユヨぎ巳︒αqざ心①O・

註⑨①鋤口α園く8叶・︒・⑩ρω・q・

註⑩秘書に他人の名誉を殿損する手紙の内容を口授すれば︑文書誹殿になるの

   か︑口頭誹殼になるのか未解決︒O︒・げ︒ヨく・じdo巳器び︹ト⑩ωO︺卜﹂囚●切・卜⊃卜⊃①・

註⑪日ゴ︒冒島p︒口勺①昌巴OoΦ︵ω・お⑩︶は刑事訴追を許す︒しかし合理的でな

   い︒けだし︑口頭による表示は少数者により聞かれ︑倉卒一時的なもので

犯罪類型の比較研究︵英国︶    あり︑誤解を招き易いから︒ 註⑫肉・︿.U碧αqδ団︵ト頃O駆︶①罎︒師・島ω︵沈下.O・ソロンドンにおいては︑その    ような言葉が公の場所で深せられたら︑小治安裁判所で罰せられる︵討昌    ω≦9●ρ嵩︶︒ 註⑬殿神罪︵び一9G自bげΦヨ団︶を構成するものについての準則に関しては溶く・図?    8ω曙︶PoOo︒ωソOoび等Φ.き自国まωトト⊃2切︒年長鋤葺くもつoo巳母ω09①ざ︹ト    ⑩ト日︺﹀●ρ心09 註⑭風俗素乱罪︵Oぴ︒・oΦ昌綜く︶については園・<・国一〇屏ご口︵トooOoo︾ωO・ヒd・9︒賠・    ω日お他人に不道徳な影響を与え︑これを腐敗堕落させるか否かがその基準    ︵Ooo吋ぴ霞昌b●H︶︒  四 罰    則       ①  丈書誹殿は︑軽罪であって︑拘禁または罰金に処せられる︒煽動︒不        ② 敬その他公的誹殿は無期︒同内容の口頭誹殿も右に準ずる︒名誉殿損的 文書誹殿にあっては︑開示の内容が虚偽であることを知って為されたと の きは・製法により二年の拘禁その他の場倉は・すべて軸の拘禁α である︒ 註①新聞紙上の文書誹殿に対しては︑新聞の持主︑または編輯者に対する訴追    手続を執る︒ 註②旧く●竃︒目ユ︒︒讐︹H⑩010︺﹄⊃と一国・国・ 註③①①鼠刈く帥︒叶.ρ⑩9︒・の・査α・

︵IV︶財産に対する罪

一 通

 初期の英法においては︑財産に対する侵害は︑加害者の利得を目的と        ① するのではなく︑復讐心︑さらには不注意︵8︒匹Φωω口Φωω結果を顧慮

せず︑または発生しそうな結果孝予想しながら敢えて為す心的状態︶に

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犯罪類型の比較研究︵英国︶

よる加害衝動に出たものでさえも︑殆んどすべて民事上の侵害訴訟によ

る救済に委ねられていた︒それゆえ︑コモγローの刑事犯に属する唯一          ② のものは放火罪︵讐ωo昌︶ であって︑これは︑故意による住家の焼野に

よって成立した︒この犯罪は︑初期の制定法によって︑その他の建造物

ならびに物件に拡大された︒その後立法府は︑相継ぐ立法手続により︑       ③ 刑法が与え得る保護を多種多様な財産にまで着々と拡大して行った︒こ

の間に︑制定法の起草者は︑刑事上の損害は︑.q巳鋤鼠三な碧Ω日蔭凶︒や

○口のξ︑.に加えられたものと記述するのが通例であったが︑ ときによる

と︑.乱需三ζ麟日差導9︒昂90自ω一唄︑︑という用語をも使用した︒そこで︑こ

れらの用語の正確な意味を確定して置く必要がある︒

註①所有者に対して父あろうと︑財産そのもの︵例︑犬︶に対して父あろうと

   これを問わない︒

註②ラテン語Ω︒房︒戸8ぴ目;よりそのように呼んだ︒

註③現在は︑その大部分が夢①竃Ω︒一一90貝の∪鋤目曽mΦb9ト︒︒①トに包含されて

   いる︒

︵a︶二巳鋤≦h巳ぐ

 この語は︑他人の財産に損害を与えることが不法とならない場合︑す       ① なわち︑侵害の違法性が阻却される場合のあり得ることを示唆するもの

である︒もちろん︑加害者が︑その訴えられている侵害を加える法上の

権利を有することを立証するときは︑犯罪は成立せず︑したがって刑事

上の責任も存しない︒しかし︑加害者が推定的権利の下に善意に出た行

為︑すなわち︑加害者が事実上は有しない権利を有するものと真摯に信

じた場合には︑責任の存しないことが示唆される︒

 法律の錯誤は︑制定法により明示されたけれども︑刑事手続において

抗弁として許されることは稀である︒..=巳⇔蕉¢一ぐ鋤昌α題巴一三︒億︒・ξ︑︑と       ② いう語は︑財産侵害に関する法律を統合整理するための最初の制定法の

大部分の条文において使用されたが︑一つの条丈 ︵二七条︶を除いて︑ ﹁善意による権利の主張は抗弁となる﹂という指示を与えなかった︒し かし間もなく︑裁判所は︑二七条以外の下交をも上述の見解に導くよう      ③ な方法で解釈し始めた︒顕著な事例は即く.U塁事件である︒ これは︑ 被告人が︑おのれの土地に迷い込んだ羊を閉じ込めて置いて︑羊の所有 者が︑被告人が損害として請求した金額の支払を拒絶するや︑故意に羊 を不具にしたというのである︒ ﹁たとえ錯誤に基づくものであるとはい え︑正当の権利によるものと信じて為した行為は︑制定法上犯罪を構成 しない﹂との裁判官の指示により︑被告人は免訴を言渡された︒同様な 抗弁が許されたのは幻.<.日遍︒ω①事件である ︵被告人は︑共有地のバリエ       ④ ニシダに放火して起訴されている︶︒これらを見るに︑善意による権利の主 張は︑故意の加害を理由とする告訴に対し︑有力な抗弁となるという見       ⑤ 解に対しては判例が存するように思われる︒さらに︑反対の付随的意見 があるけれども︑被告人が︑法律に知られない種類の権利を有するもの と確信する場合にも︑右と連庭ないものと考えられる︒  反対の付随的意見というのは︑治安裁判所に係属する事件が︑土地に 対する権原の問題を判決することを必要とする場合に︑治安判事の管轄 権の剥奪に関するある特別の準則の影響に帰因するもの玉如く解せられ る︒そこで︑これらの準則をかんたんに説明しなければならない 註①信望ωび霞ざド9︒≦ω︒h国彊冨昌P即功①oDO⁝︾同9・○︒o︒﹄⊃⁝ω叶︒昌ρ冒︒︒江8.︒・   寓鋤聖目巴︵﹈−豫oo︶臨写・く●2q昌累々︵﹈Φト㎝︶℃ト①2.ω.ミ・心oo卜⊃. 註②︵Pooω団︶日ρ︒巳ooΩΦo臼♂ρωO︵韻斜穿け︶︒ 註③国・σe︒図≒●冒ヨ①ω︵Ho︒鴇︶o︒O・き傷娼●Pωトピoa︾び冨σqo♪O・切●参照   冒B①ω︿・噌び︒言︒・︵ドoo心O︾トト︾α・鋤目畠国●蔭ooω℃UoaUΦ昌ヨ鋤炉ρH●は四   八入頁で次のように云っている︒.昏obユ昌9艮︒のoh昏oOo8日8富≦   嘆①<Φ算芸①鋤g時︒日び三口σq暁9︒巳︒ロの妻9お二段Φ凶ωgヨ昌8宣   けび①割け酔Φ旨江O肱●

註④ぞ馬素ぎω<・竃ど︒H︵トoD日︒︒︶い癒じ9竃b・ト①︽導℃●ト①○︒噂HoaO地象置oqρ

α

(7)

  ρqごは次のように云っている︒

  ︑零げ①目ΦけげΦHΦ﹈B自ωけげ①目O昌ω目①餌什OOO昌oo江酔離日Φ⇔口Oh暁①昌OΦ⇔⇒げO昌Φωけ       讐

  o冨一目oh瓜αq窪ゴ︒≦①<2帥ぼ自目鼻ミ〇三自脅目ω霞簿Φ9︒のq日ヨ母矯oo昌く一・

  o鉱︒昌●︑

註⑤園●︿●切Φ繋げ鎚辞︹H⑩ωoD︺卜﹂国・切・卜⊃①心における公判裁判官により︑および

  Ωo簿ぐ.罎Φ帥ω霞①9︹ド⑩合︺卜﹂︾一一国.図①O◎における刑事控訴裁判所にお

   いて︒

 治安判事の管轄権の剥奪        ①  財産侵害の罪において︑誤解と困難は︑略式裁判所の管轄権は︑土地

に対する権限の調査を包含する事件を審理する権限を有しないという積

年の準則の意味と範囲についての︑ある種の混乱に基因する︒少なくと       ② も既に一七〇〇年に︑ 幻︒蜜巴Oo三富の判事は︑ ﹁治安判事は︑不動産

に対する権限の問題を判決する管轄権を有せず︑もしも彼らの取扱う事

件において︑ 一見してそのような問題が懸案となっているとするなら ば︑彼らはその管轄権を剥奪され︑手を控えねばならない﹂と解したの

である︒この準則は今日もなお有効である︒た黛し︑その限界は必ずし

も十分に認識されていない︒ 特に二つの重要な点が往々看過されて来        ③ た︒すなわち︑ωこの準則は︑不動産に対する私的権限に関する論争に 限定される︒②裁判官は︑土地に対する権限に関する争が包含されてい

るか否かを決定しなければならないから︑被告人は︑それが包含されて

いるということを単に主張する以上の事を為さねばならない︒ すなわ

ち︑彼はその占有を主張し︑争われるであろうところの不動産に対する 正確な法上の権利を立証しなければならない︒しかして︑不動産に対し

て人が所有することを得る権利は法上限定されている︒したがって︑被

告人の主張に係る土地に対する権利が法上存在しないものであれば︑管       ④ 轄権が剥奪されるとの彼の主張は失敗に帰する︒けだし︑彼の確信がい        ⑤ かに真摯なものであるとしても︑何人にも許されない権限を︑土地に対

犯罪類型の比較研究︵英国︶ して所有するとの法上の論争はありえないからである︒か玉る事情の下 で︑管轄権が剥奪されない真の理由は︑土地に対する権限に関する論争 が存在しないからであり︑主張された権利が法上存在しないからではな い︒ゆえに︑あらゆる場合に適用される一般命題として︑法に知られな い権利に対する善意による確信を何人も有することを得ないと称するこ       ⑥ とは︑誤解に導くもので正し〜ない︒ 註①詳細は殉βωω・閏︾bb魯象匿卜⊃● 註②国・く●ωb①巴︵霜OO︶℃目9夘曙日.㎝︒︒ω 註③したがって裁判官は件の場所が公道であったかどうかという問題を包含す    る事件を審理することができる︵国・<●9詳︒げ一〇ぞ︵↑o︒﹃o︒︶三寸⊃①毛亀閑.①oD日︶・   ぞ三8︿.団︒属︵ト︒︒ooO︶りおい・冒髭・ρ①O℃泣目oaOo冨二島内ρρ同●土地    に立ち入る契約上の請求権にもこの準則は適用がない︒ピq$コ<・切鋤疑⑦暮   ︵﹈bP㎝︶噂δ臼﹄・参ω● 註④権利が存在しなくとも被告人の真摯な確信は重要︑図●︿.Uo傷ωo昌︵ドQ︒ω⑩Y   簿g・︒三国・団︒心      の 註⑤換言すれば︑被告人により主張された権利は民事訴訟において十分な抗弁α   を与えるようなものでなければならない︒ 註⑥たとえば図.︿・切①壽鍔拭およびΩ○詳く・竃$ω葺霧でいわれているよう    O  制定法により明瞭に承認された権利の主張︒  コモンロー︑または特定の判定法の条規により承認された権利の主張 による抗弁は別として︑ 自己の財産の保護︑ 不法妨害の自力排除の如 く︑他人の財産を侵害する有形力の行使が︑その違法性を阻却される場 合のあることに注意しなければならない︒もちろん︑侵害の過剰は不法   ① となる︒しかして︑これらの場合の抗弁は︑自己の防衛権の存在であっ て︑権利の確信ではない︒それにもか&わらず︑制定法はある場合に︑ そのような権利ありとの確信を免責事由として承認している︒明瞭に︑ これらの場合の確信は重罪たらざるを得ない︒何となれば︑被告人が権

(8)

犯罪類型の比較研究︵英国︶

利を有するものとすれば︑彼はその行為を正当化することを得︑それの

ための制定法上の免責事由を要しないからである︒もしも彼が権利を有

するのならば︑その確信は︑敵の窓を破らんと意図した者が︑錯誤によ

り自己の窓を損壊した場合と全く同様に関係のないことである︒彼は犯

意︵8①口ω目の曽︶を有したが︑行為︵碧葺ω︶が罪とならないから︑故意

の侵害犯を構成しないのである︒

 そのような制定法上の抗弁の例は︑ 一入六一年の↓ゴ①嵐9︒一三〇億ω甲       ② 9ヨ国σqΦ諺9の第五二条に見出される︒現在は︑一九一四年の円ゴ¢9幣

日冒暴富ω菖︒Φ︾出目冒富汁同簿ざご諺9の第一四条がこれに代った︒この 立法の効果は︑ 制定法の他の条規に該当しないような加害行為に対し

て︑一般的用語を以って処罰を規定したことであった︒そしてそれは︑

被告人が告訴された行為を為す権利を有するとの公正にして合理的な推

定の下に為した場合には︑ その条規は適用しないと明瞭に表示してい       ③ る︒この条規に対する裁判所の解釈の仕方により多くの困難が生じた︒

註①侵入した犬その他の動物が土地の占有者により攻撃された一連の事件︑た

   とえば閑Φ固守Φ二く・O冨ヨbΦヨOO口︵H①ω日︶博O円O・O碧●卜⊃トのoo⁝<魯⑦ぐ・ドOa

  O餌ξ侮︒円︵トoD8︶℃﹈ート国蓬けα①⑩勒﹈≦出Φのく.口三9貯αqω︹H8ω︺L⊃囚ヒ為辰

   旧Oおωω≦o一一く●ω冒ど︹ド⑩蔭oo︺日足・切・M凸−⁝Ooo島民︒団く・切oo皆Φさ ︹ト①α﹈−︺

  吋︾自国昌国・ω心ρ

註②これが一八二七年の↓ゴΦ竃舘一9︒口︒︒∪①ヨ鋤αq①︾︒酔第二四条に代った︒

註③たとえば︑因●︿bげ︒ω霞おご・︵ト︒︒切O︶卜﹂ω噺も・圏合國鋤口零①団く●切︒巳さ︒⑦

  ︵﹈−ooωOyH﹂≦.⇔昌島閃︒びト心脚ミぼ富く・国Φ9︒o︒什︵﹈−oO話︶℃炉図・日O.図●ωαω⁝閑●

  ︿●団8け9︵旨ooおソω旧臼も・心O合︼︶Φp昌団く●↓ず零巴9の︵HoO日①︶ω㎝ピ●日露oo

   脚HΦ唄︒︒oUく・薯出=歴日◎D︵HoDΦOソ罎臼も●①ωH⁝口O裂創く・OO一Φの︵Hoo⑩﹈−︶る①

  臼もレH⑩⁝園・<・9①ヨ自9︹トoo◎o︒︺トO.切.沼①⁝口Φ碧︒昌く・O玉野︒圧︒メHΦ9︶

  ①oo匂も植αω●詳細は国5ωω.目℃ト㎝謡簿ωOρ.おなじくH㎝oDω典のOρ・

︵b︶二巴言δqωぐ

数世紀の間に︑..臼巴言陣oqω貯︑ という語が︑法上使用された意味の変 化は余りに多様であったので︑この語が制定法上使用される場合に︑そ の正確な定義に対する判例を見出すことは︑ 重罪殺人におけると同様 に︑故意による財産侵害の罪においても困⁝難である︒故国¢ロ塁教授によ って提起され︑ながくその地位を保持している原則は次の如くである︒ すなわち︑B巴客︒.︑は不道徳一般というが如き模糊とした意味に解せら れるべきでなく︑ω現実に為された特定種類の侵害をなさうとする現実 の意思︑または︑②そのような侵害が発生するか否かについての不注意 を要求するものと解すべきであるとするのである︒それは必ずしも被害 ①       ② 者に対する悪意を必要としない︒この原則は︑幻ヒ㌔①日げ犀︒昌事件にお いて十分に例証された︒これは不法かつ故意に出た窓の損壊に対して下 された制定法第五一条による有罪判決に対してなされた上訴の成功例で ある︒

1上訴人は︑夜の居酒屋で争っている仲間の一人であった︒全員店を

追い出されて︑争は路上で続けられた︒上訴人は︑離脱して道路の反対

側から投石した︒石は相手に命らず酒店の窓を損壊した︒陪審は︑彼が

窓を損壊する意思を有しなかった事実を認定したけれども有罪の決定を

した︒刑事函保裁判所は︑この決定を破棄して曰く︑ ﹁陪審は恐らくか

玉る証拠に基づいて⁝⁝被告人がそれを犯すか否かにつき不注意であっ

たということを認定できたであろうが︑実際にはそのように認定しなか  ③ つた︒﹂と︒

 しかし︑意図された特定の侵害が事実加えられた限り︑結果が狙われ

た人または物以外のものに生じても何らの差異を生じない︒

 被告人の結果に対する不予見を理由として下された破棄判例に︑アイ       ④ ルラγド裁判所の即く●閏鋤巳胃P2事件がある︒

一問題の男は水夫であった︒彼は船下の樽からラム酒を窃取中に︑手

申の点火したマッチが酒に引火して船を破壊した︒アイルラγドの刑事        ⑤ 苗保裁判所は国≒●勺①ヨ三津︒ロ事件に徹って有罪決定を破棄した︒ の

d

(9)

註①ωΦ︒叶﹄o︒o書套Φ冒p︒目︒凶︒霧U9︒日︒σq①b︒計ト︒︒①H●

註②︵トoo置ソト﹂ρ︒菊・トH⑩︵日︾●O●︶・ 註③国︒︒喜ξPいによる

註④例因・<.ピ9置目魯︵H︒︒o︒①ソ旨O・じd●U.ωc︒Φ︵臼︒︾●O︶

註⑤︵HoD冒︶HωO︒x田O︵日︾b●ソ

 一入六一年の日ず︒﹈≦⇔嵩90亘ω∪鋤ヨ①σqΦ︾oけの犯罪

 後述する放火罪および動物傷害罪は別として︑本法には︑

︵重罪一終身拘禁︶︑書籍または美術品

くは柵を含む︶の損壊︵軽罪−六月の拘禁︶︑

禁︶︑庭園︑または食糧︒

・野菜の損壊︵略式手続︶の如く︑

ものに至るまでの犯罪が含まれている︒       ② 的または人的財産に対する侵害は︑

小罪である︒

註①ωΦ︒紳.辰●その他の重罪は鉱山.採鉱機・防波堤・

   損壊︒焼殿または破壊.の脅迫状の送付︒

註②ωΦ︒け●㎝ど§儀〇二気心p︒一言︒臣陣8︾α邑馨B江︒昌︾9H⑩ト倉       ①  本法第五一条は︑

つ故意による侵害︵肋㎝以上︶       ② に対して︑二年の拘禁に処せられる軽罪を規定したが︑  ① 織物の損壊

     ︵彫像または記念碑の周囲の手欄もし

       養魚池の損壊︵軽罪一七年の拘

医薬の用に耕された土地における樹木・果実

    重罪から略式手続により処罰される       本法に特に規定を欠く種類の物

    その損害の量に従って軽罪もしくは

運河壁・橋梁・鉄道の

      ω●﹈−蔭・

         人的または物的財産︵種類を問わず︶に対する不法か

      にして上記の条文により処罰されないもの

      一九一四年の

日ぴ¢Oユヨ冒巴冒ω江︒①︾畠目窪冨寓9江︒口︾9第一四条により修正され︑       ③ 故意に加えられた損害肺NOまでは択一的に略式手続を許した︒本条の但

書︵⁝権利を有するものとの公正にして合理的な推定の下に犯した場合

は本条を適用せず︶が解釈適用上生ずる困難は上述の如くである︒同法

第五二条は一九一四年の法律第一四条により廃止された︒しかしその廃

止に至るまでは︑解釈上︑五一条と共に裁判所を悩ました︒殊に︑それ        ④ が取って代った古い法条から︑︑ミま巳ぐ曾ヨβ︒ぎδq巴気.︑という句を複

犯罪類型の比較研究︵英国︶ 成したので益々そうであった︒特に顕著な二つの事件がある︒ 註①たとえば牛乳の御用聞きが主人の牛乳に水増しをする場合口oo亡く.雪ぎ︐   ヰ︾︵﹈−oD⑩oo︶﹈−O●しd・oo①oo. 註②夜間︵午后九時より翌朝六時まで︶の犯罪は五年越拘禁いずれの場合にも   裁判所は拘禁に代えて︑もしくはこれに付加して罰金を科することができ    る︒ 註③裁判官は拘禁に付加して︑被害者に対し賠償金の支払わるべきことを命ず    ることができる︒ 註④ωΦ︒け●卜⊃蔭oh爵①罎9=9︒霧U鋤日§︒σqΦ︾︒計ト︒︒卜﹂日●        ①  O霞α口口く・竃鋤昌ω寓監σqΦ事件︒この事件は︑ 一八六一年の目げΦ竃9甲        ② 三〇信ω∪四日β︒ひq①︾o話劇五二条および第五三条の解釈に基づいて裁判さ

れた︒それは︑上訴人の畑に生えた輩を採取したたことによる︑価額bOO

シリγグに達する故意の不動産侵害︵第五二条による︶の訴について︑被

告人に免訴の言渡を為した裁判官の判決に基づき︑合意事件として部裁

判所︵酔げ① H汚く一ω一〇昌鋤一 ∩09円叶︶に提起された上訴事件であった︒裁判官

らは︑これらの薄は︑法律第二四条にいわゆる栽培された根または植物

でないと解した︒部裁判所は︑他の条文申の.︑口巳9≦h巳ξロユ盟主皆幣

oqωぢ︑︑という用語の代りに使用された..乱罵巳三王二巴ざδq巴矯と ノ       ③ いう語法には理由を与え得ないと述べた︒しかし︑第五三条に示された

立法者の意図を案ずるに︑第五二条の適用は︑天然果実から分離された   ④ 不動産そのものの侵害に制限されるべきものとなすにあり︑さらに︑栽

培された植物の侵害に対する第二四条による科刑の最高は一月の拘禁で

あるがゆえに︑立法府が土地に天然に生じた藷のような野生の産物を採

取する行為に対して︑二月の拘禁に処せんとする意図を有するものとは        ⑤ 考えられないとの見解の下に︑被告人に有利な判決を下したのである︒       ⑥  三代日算8<.しdo器事件︒ これは︑被告人の栗の花を巡り取ったため

に︑第五三条による上訴人の有罪判決を支持した部裁判所に申し立てら

α D

(10)

犯罪類型の比較研究︵英国︶

れた事件であって︑ ﹁公正にして合理的な権利の推定﹂の下に損害を加

えたか否かという問題について判決が与えられた︒−当事者達は道路

を鋏んで反対側に住んでいた︒被告人の土地にある樹木が︑道路を越え

て上訴人の家の方へ二三灰だけ伸びたが境界線上に差懸る程ではなかっ

た︒上訴人は︑その樹木が彼の家から日光と空気を遮り︑子供らは道路 から樹花をめがけて投石するのが常であり︑そのうちの幾個か父邸内に

落下し窓硝子を破壊したので︑これを不法妨害︵口賃 ω鋤昌OΦ︶であると思 った︒そこで彼は樹花のいくつかを勢除し︑このような方法で︑不法妨

害を軽減する法上の権利を有すると争った︒裁判官らは︑上訴人は公正

にして合理的な権利の推定の下に行為したものでないと解した︒そして

部裁判所は︑彼らの見解を確認した︒白旨ρ↑曰く﹁裁判官らは︑上訴

人が権利の公正にして合理的な推定の下に行為しなかったという事実を

見出すことにおいて誤っていたということを得ない﹂と︒

 このように︑裁判所は両事件の取扱を異にした︒すなわち︑第五二条

は鏑・樹木を含まなかったであろう︑したがって﹈≦餌ロωびユασq①は有罪と

ならなかった︒これに反し︑第二二条と第五三条には樹木が明示されて

いた︒ゆえに雪山日一一8ロは有罪であった︒

註①︵ト︒︒o︒碍ソおρ切・∪・日団・

註②ρH心︒︷芸Φ9首ぎ早言ω江8︾自二目巳雪三江︒自︾︒計ト⑩ト心により廃止︒

註③裁判所の注意は妻三畠く・司Φo腎︵トoo日卜⊃︶事件における切冨︒貯び霞昌判事の

  判決に向けられなかった︒これは説明を与える趣旨のものである︒

註④制定法のかような解釈は裁判上否定されなかった︒しかし︑..鋤口団山僧ヨ9ゆQρ   言忌曙o目呂︒=80円bo嵩き団890Hb①屋︒昌巴質ob忠な≦冨富8・

  く曾..という文章を見れば少なくとも奇妙である︒

註⑤部裁判所のかよう論証は︑もし上記切富︒屏び貫口もによって与えられた説

  明が正しいとすれば︑説得力を失う︒

註⑥︵Ho︒o︒oD︶℃ド①O︒×お刈●

 動物傷害

        ①  ︵a︶家畜︒家畜を故意に殺傷したり︑不具にしたりする行為は︑一 入六一年の已9罎巴§o器︾9第四〇条により︑重罪一四年の拘禁︒  コモンロー上︵稀に︶犯罪を構成した財産侵害は︑相継ぐ制定法に編 入されたのであるがこれらは別として︑制定法が所期したのは︑か玉る 規定がなければ︑民訴手続によってのみ救済されるであろうような侵害 に対する制裁であった︒すなわち︑制定法の目的は︑単に動物に対する 虐待を防止することではなかった︒したがって︑自己の財産にその欲す るいかなる損害を加えようと不法でないと解する限り︵残虐の点はこれを 措き︶男●<.℃幾q事件における判決の正否は疑われる︒i被告人は彼自 身の馬を蹴り︑フォークでこれを刺したために第四〇条により起訴され 有罪の判決を受けた︒動物に対する虐待は︑それが自己のものに対して 臨爵悪落観聲麗誓幾九=年の蒙..㈹ 註①制定法には家畜の定義は無い︒通常の牛属の外に馬︑牝馬︑仔馬︑騨馬︑   緬羊︑豚︒さらに↓びΦ︼︶Oαqの︾O計H⑩O①によれば騙馬と山羊が加わるよう   である︒ 註②HきαL⊃OΦρ<植ρ卜⊃日⁝刑罰は︾目①&日Φ口け︾9ト⑩詰により変更︒   なお参照月げΦOε巴ξ8︾巳二巴ω︾o計トoD碍①︵ω⑩ 鋤昌 心O 〜﹁一〇一● O刈団︶︑   これは科学的実験のために動物を使用することを取締る︒  家畜以外の動物  犬︑小鳥その他の家畜にあらざる獣類を殺傷したり︑不旦ハにしたりす る行為は︑同法第四一条により略式手続を以って六月の禁鋼に処せられ       ① る︒しかしそれらの動物は︑コモγロー上の窃盗罪の対象となるもので あるか︑家庭の用として鑑置されているものという制限が付される︒特

定動物が︑通常鑑置されている種類のものである限り︑差当りそれが鑑

置されていたということを立証する必要もなければ︑動物に対する所有

(11)

権を立証する必要もない︒ ②

註①家禽を含む︒

註②2団Φ︿≧びび①計︵ト⑩ト︒︒︶P国・じd●臥⊃ωH

 動物の侵入

 コモγロー上の財産防衛権は︑動物︵犬︶が侵害または侵害の危険を

与える土地の財産権を過るために︑実力行使をも可能にするということ       ① が判例により確立された︒しかしか﹂る場合にも︑土地の所有者は︑状        ② 況に必要とされる以上の傷害を動物に加えることは許されない︒行為の

違法性が阻却されるのは︑自身の︑もしくはその主人の利益を防衛する

場合に限られる︒常に考慮すべき二つの点は︑ω被告人は保護に価する

利益を有したか︑⑧彼が執った行為は︑その状況において合理的なもの

であったか︒

註①かくて︑すでに古く︑野生鳥獣飼育特許権者は兎を守るために︑特許地に

  侵入した犬を殺してよいと解された︵≦ゴ転げロ同︒・けく●∪鋤ヨ︼ヨΦ︵﹈i①O心︶汽9ρ

  冒ρ畠︶・なお︑己の猟園で︑鹿を殺した二匹のグレイハウンドを捕えて

  殺すことが正当なりとされた︵しdgqぎoq8昌く・↓q導ΦH︵ト①o︒H︶ωH①<・のoo︶●

註②﹈≦置Φのく.ロロ9臣昌αqω噛︹H⑩Oω︺の国.ゆ・目心⁝O目︒ωの≦o=︿●ω一二u︹ト潔oo︺ド

  国・切●卜⊃心ト⁝O︒︒畠≦曙く●bd①︒び︒♪︹ト⑩㎝H︺卜﹂︾ロ国加●ωお⁝反対じu響昌9︒a

  ︿.国く鋤昌ρ︹ト⑩﹄⊃㎝︺卜﹂囚●切●δ蔭︵鋤︒げ胃ひq①ohO門口︒=団︶.

 野生の動物に対する財産権

 Oo#タ冒8ω旨︒ω事件︵一九四七年︑昏︒夏乱忽︒上巴∩o自暮に申し

立てられた事件︶︒i被告人は︑彼が狩猟権を有する土地に屡々侵入

する犬︵その所有者に警告したにも拘らず︶が︑孕んだ野兎を追ってい

るところを射殺した︒彼はその犬が直前に維を寸断するのを見たばかり

であった︒ 日げ①U貯帥忽︒聞巴60ロ昌は上訴を許し︑犯罪は立証されたと

いう通知と共に︑事件を裁判官に差戻した︒裁判所は判決の中で︑ ﹁も

しも人がその財産を衛る唯一の方法として必要と信ずるならば﹂犬を射

犯罪類型の比較研究︵英国︶ つ行為は正当化されると宣言すると共に︑他方︑土地に狩猟権を有する 者も土地の所有者も︑維やその他の野生の動物に対して︑それらを占有 するに至らないうちは︑何らの所有権をも取得することはできないと解 した︒ ︵かような法理はヘンリー三世治下の切回︒ゲobohピ︒巳︒づ︑ω∩国ωΦ        ① から一九一二年∩ob①<●ω冨ぢΦ事件に至る一連の判例に矛盾する︒︶  かような理論に基づいて︑裁判所はさらに続けて曰く︑ ﹁被告人がそ の財産保護のために犬を射ったのは合理的とはいえない︒けだし︑それ は法が承認しない物に対する信念であるから﹂と︒これには有力な反対    ② 説がある︒ 註①︵﹈−御卜⊃ω︶辰口Φp爵猟︒.ト冨昌傷冒︒三島昌σq導ΦOωωΦo囲ωξ雪の︵届8︶   日Oo●口ob.﹈−切びト刈ぴ⁝ω暮8昌くし≦oo傷団︵ト①⑩刈ソHピ幽●園帥団B.﹄⊃㎝O旧   囚Φ巨Φ︿●国凶︒胃ぎαq籠︵ト刈8ントH寓a・冨⁝<①話く●日oaOρ妻αg︵トoD   8︶℃H﹈−国器け㎝①⑩⁝U⑦㊤昌︒︿.Ω9︒讐︒嵩︵﹈−oo﹈U︶︾日日鋤ロ昌什・継oo⑩⁝   O雪げヨ<・国≦二士 ︵トoo㎝切︶℃トH国属oFωN⊃①9のけ即 ω心①脚国侍一〇臨HO昌ω畠巴Φ   ︿︒国茜σq︵HoD㎝①ソ昌国×9.①α腿p︒叶℃●①刈ド⁝   切冨畠①の<●出一σqαe︒・︵トoD①㎝︶噸卜⊃OO・切●︵2●ω・︶舞冒b●卜⊃卜︒卜⊃b卜⊃ω℃﹄﹂卜⊃①⁝>H導ω嘗守   昌αqく●寓一8げΦ=︵H8ωソ①団い娼・ω卜﹂99旨侮Oob①︿●ωげ母bΦみト⑩富︺日国●切●    お9詳しくは図qのω●閏ト①c可ω簿ωoσq● 註②国︒目団︑団Oユ日・即︵ト⑩紹︶B・ト⑩H℃P⑩卜﹂・

二 放

 初期の英法においては︑住家は︑侵害と暴力に対し︑ならびに休息の

ために︑所有者の乾臨とみなされた︒ ︵Uoヨ蝦ωωロ僧oq昼=Φ①ωけ↓暮δ−        ① ω一日目目冨含σq冒日ω︶︒ ゆえにいかなる茅屋といえども︑これに火を放 つ行為は兇悪な重罪を構成した︒これに反し︑比類なき絵画︑貴重な綴

錦に火を放つ行為はせいぜい軽罪であり︑エモγローにおいては全然犯        ② 罪を構成しなかった︒放火はコモγロー上財産侵害が犯罪を構成する唯

一の場合であって︑ 放火以外のいかなる方法を以って住家を破壊して ① α

(12)

  犯罪類型の比較研究︵英国︶

       ③ も︑コモンロー上責任を問われなかった︒こ玉において立法府は︑暴動       ④ による住家の破壊を重罪︑同じく損傷を軽罪︑さらに暴動とは別に︑一

般に住家たると否とを問わず︑財物に対する故意の侵害を犯罪とするこ

とにより︑立法の不備を補った︒本誌は前節で見たように︑その損害の

量に従って起訴犯罪あるいは小罪となる︒

註①ωΦ日醸口Φ.ωOp︒︒・Φ︵H①㎝幽︶押Oo・男①b・⑩日.

註②かっては焚刑による非難をうけた︒切ユ洋8ポ心ド・

註③嵐巴三〇霧ーピ鋤身9︒σq①︾g︾トcoのH︵卜︒幽きq謡≦9・︒・⑩刈ソω●トト・

註④ま岸qα●冨

 コモγローの放火罪

 コモγロー上の放火罪は︑ ﹁他人の住家もしくは納屋を故意に三段す

ること﹂と定義された︒故意が必要とされたのは︑放火罪が心的要素の

強調される最も初期の犯罪の一つであったことを示唆するものである︒       ① 極めて早い時代に︑故意による放火としからざる放火とを区別しなけれ        ② ばならなかった︒既にヒロ鑓︒8口の時代に︑ 悪意に出でない︑偶然ある

いは塀怠による火災は死刑に処せられないと解されていた︒ ︵ぎ8昌阜

冨︵o含忌黒く巴づ①σq嵩σQ①づ練冨重富︒苗忠ロ05日巴900諺9窪江98営亨

鋤嵩ω①葺Φロ江♪昌︒昌巴ob賃三耳目εおαq且9︒9ぐ葺梓①憎⇔σq諜q同8箕玉音冨ω︶  本罪にいわゆる﹁他人﹂とは︑所有者の意味でなくて︑直接の占有者

を意味した︒ゆえに︑テナγトが家を適法に現実に占有する場合には︑

たとえ彼の保有期間がもはや一日きりしか残っていないときでも︑その        ③ 家を焼殿しても放火罪とならず︑これに反し︑領主は︑家の所有者であ っても︑住家がなおテナントの占有にある間にそれを焼殿すれば︑本罪

を構成したということは注目に価する︒

 コモγローの定義には︑.︑二づ冨≦h巳︑︑という語を含まない︒ゆえに︑

不法性.の要求は︑︑日巴一90置ω.︑なる語に包含されねばならない︒W田意すべ

きは︑この語は.︑§冨≦含一︑︑または≦目80qh三︑︑を意味することのできた 広いあいまいなものであったことである︒コモγローにおいては︑自己 の家を焼翻しても罪とならなかった︒た写し︑家が都邑にあるか︑延焼       ④ の危険を生ずる程に他人の家に近接している場合は軽罪︑自己の家を焼       ⑤ 思して他人の家に延焼した場合は重罪とされた︒枯草または穀物が充ち        ⑥ ている納屋を焼殿した場合も同じくコモγローの重罪を構成する︒ 註①勺︒ま畠帥ヨ蜜薗三彗P冒心ゆN⊃. 註②周︒●辰①げ. 註③田Φ︒日ΦωO器①︵ド刈︒︒O︶︾卜⊃国器汁即O・H8①・ 註④ト山9︒♂℃・ρc︒①︒︒る守︒・什即O・ト8刈 註⑤幽国・O︒日目●卜・N﹂ピ 註⑥あるいは戸外の堆塚も︑ωOo・冒︒︒け・①ド  制定法上の放火罪  現在は︑放火罪を規定する諸種の制定法がコモγローに代った︒これ       ① らの制定法の多くは︑一八六一年の.︒荘①寓毒薬︒環ω∪鋤目9︒ぴqΦ︾9︑︑に        ロ より統一された︒この法律はすべての場合に︑問題の財産が不法かつ故

ロ      の   

意に焼殿されることを必要とする︒これらの三語は後に説明する︒         ②  船舶または造船所に放火する稀な場合における処罰の最高は死刑︒人 の現在する住家に対する放火︑他人に対する侵害または騙取の目的を以 ってする住家その他諸種の建造物に対する放火︑教会その他の礼拝所︑       ③ 駅︑堆塚・炭坑・船舶のための建造物に対するそれはすべて終身拘禁︒ 本法の最初の五ケ条に示された建造物以外の建造物に対する放火︑財貨 保管のための建造物そのもの︑またはその申の財貨に対する放火未遂︑ 牧獲物および農園に対する放火未遂は一四年の拘禁︒作物または植樹に 対する放火未遂は七年の拘禁︒すべて重罪︒

     ロ

 不法︒ この語は上述のように︑ コモγローの定義には現われなかっ た︒この語が制定法に挿入されたのは︑.︐日巴まΦ..が過去におけるよりも

正確な定義を有するようになりつ玉あったということ玉︑被告人の行為

α

(13)

の一般的不法ということよりも︑むしろその心的態度に関するに至りつ 鼠あったということの証左である︒それは﹁達法性阻却︵たとえば財産

が自己のもの︶なしに﹂または﹁免責事由︵たとえば錯誤︶なしに﹂を

意味する︒ かような経緯により︑ 第三条の起草は適当でないと解され

る︒  ︵⁝書窪普Φ皇︒︒二ωgbΦ§一睾hqξ鎚巳三巴§︒琶団二一け三昇①︐

  導昏①号鴇8冒甘80同号h冨qユ︶︒

    ロ  故意︒過失による住家の焼釘は本経を構成しない︒か玉る過失が重罪

行為の進行申に生じたとしても︑結果としての焼干を放火罪たらしめる

に足りない︒ けだし︑ 犯罪を規定する制定法のいかなる定義において

も︑︑ぎ9︒一一〇Φ︑︑はすでにも見て来たように︑ コモγローの意味における ﹁不正一般﹂と解すべきでなく︑事実上犯された特定の侵害に対する現

実の意思または不注意と解すべきだからである︒したがって︑たとえ犯

人が夜盗その他の犯行中に︑過失により住家に火を放ったとしても︑通        ⑤ 常彼は放火罪を問われない︒しかしながら︑犯人の従事する犯罪がそれ

自体焼殿行為であって︑放火罪を結果するかも知れないということが犯

人にわかっているような稀な場合には︑本罪を構成する︒人はその行為

の予見されたすべての結果に対して責を負うべきだからである︒ かく

て︑故意に自己の家を︵たとえ何人に対しても侵害または騙取の意図な

く︶焼売し︑隣接家屋にたまたま延焼したときは放火の責を負う︒その

ような場合には︑法は危険の明白さによって︑か玉る結果について予見

あるものと一応の推定を下すからである︒しかし︑焼遷しても放火罪と

ならないような物件に故意に火を付けて︑それがたまたま放火罪の対象

となるような.建造物に延焼した場合には︑ 必ずしも本藍の責を負わな

い︒たとえば︑悪戯により屋内の財物に火を付け住家の主殿に至った場

合に︑家屋の焼殿を意図せず︑またその可能性も予見しなかったという       ⑥ ⑦ ことが立証され鼠ば骨頂を構成しない︵稀なケースであろうが︶

犯罪類型の比較研究︵英国︶

      

 焼殿︒制定法は..ωゆ国宣σqh胃¢.とい玉︑コモγローはげ雪景昌σq︑.を必 要とする︒思うに無用の区別であろう︒..ω糞勘お8︑︑は現実に︑︑覧8Φ o臨胃¢.を意味するものと解されるからである︒  建造物の木造部の何れかの部分が赤熱により黒焦げとなれば︑焔を発          ⑧ しなくとも十分である︒ある種の木材は焔を全然あげないで完全に焼失 するといわれる︒木造部の一部を黒く焦がしても︑その何れの部分も現 実に消耗しなかったとすれば不十分︒しかし単に黒焦げによっても︑木 炭におけるが如く︑その細胞の化学的組織が変り︑重量の喪失を伴なう 分解が生じた場合は︑事実上木造部の消耗といえる︒た噂し︑男・<菊環ω・    ⑨ ω①ロ︵HQ︒お︶事件においてはこれを否定した︒なお昏Φ聞冒︒二日の︾o計  ⑩ HO巽参照︒ 註①ωΦgω.P−o︒︵び巳冠冒αqの︶⁝ト①ード︒︒︵6同O弓ω噂 OけO●︶⁝卜⊃9日︵ヨ冒︒ψ︶⁝三一偽   ︵︒・げなのゾ 註②旨OΦo・50●ω♪の﹈−⁝日山昌負oDOΦ9H♂ρωoo︑︒・︒・・P刈・ 註③Oユヨぎ善悪︒・寓8>︒計H逡︒︒噂ω・ご以前は懲役 註④これらの文言の正確な解釈は次の如くであろう︒︑︑開鋤ヨ碧ω①冨h貯08   ぼωo妻昌ゴ︒信︒・Φ昌︒弓Φ屋︒昌ぴ①ぢαq爵震︒ぎ︵ω.卜⊃ソ餌昌q昌09犀︒円び三一島昌σq   び︒ぎσq爵忠Φび団Φ旨ユ鋤昌αqΦ掃画︵Oo讐ヨ︒昌冨≦ソぽ①画oo︒・口︒昏貯αq離巳自︒口や   三⁝o・o穿Ω︒一巴荘︒悶σqげ窪ω一二Φ葺ご昌目ρ矯げ¢8畠oh屋置自けげoOoヨ娼9昌団   ≦津げ≦げ︒日び︒犀器冒のロ屋畠けげ︒げ︒口︒・oげΦ埼︒巳畠昌9ぴ︒σq三=団︒略仲ゲ︒   ohho昌8g①母Φ自び嘱島①ωΦoけざ昌矯.・︵国︒昌昌団︑◎・Oユヨ・い.H⑩αN娼︒H⑩心も︒叶︒﹈−︶ 註⑤即〜鵠巳ざ①﹃︵トGo日刈︶トωO︒×㎝㎝o︵ド︾6・︶・ 註⑥.図︿・O三三︵HoO刈ドソ ﹈−ρO・幻・ωO日⁝幻.<●Z9ヰ冨のの︵﹈−oooD卜﹂︶届Oo×Mω   ︵日︒b・ρ︶彼はしかし動産損壊の軽罪の責を負うであろう︒ 註⑦幻.︿国葭ユの︵Ho︒o︒日︶届Oo図冨︵↓b.O︶●鉄道妨害で起訴︵⇔昌山oH浪   鋤鼠卜︒c︒<一9.o・トOQω.ω卜﹂︶された被告人が︑線路妨害の事実を報告する    ことにより︑雇主の引立を得ようとの意図であったことがわかり︑陪審員    により無罪の評決をうけた︒︵日げ①↓一章Φρ卜⊃⑩冒ξH⑩Oド︶●

α

D

(14)

犯罪類型の比較研究︵英国︶

註⑧園く●℃碧閃鶏︵Hooω◎︶℃

註⑨ρ9︒民竃・罎ト.

註⑩ω︒︒け●卜﹂ω鋤乱Q︒9.層

   ︵法経教室︶ ΦO●①昌鳥℃^蔭㎝︒ ︵嘗︒Oユ旨言艶冒ω件言︒︾︒計P逡︒っにより修正︶︒

α

参照

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