長野県下における母子生活の実態 : 妊産授乳期の 母, 及び乳幼児について
著者 寺島 操
雑誌名 紀要
巻 7
ページ 18‑48
発行年 1954‑03
URL http://id.nii.ac.jp/1118/00001125/
Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止
http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja
県下 にお け る母子 生活 の実態
‑ 妊 産授 乳 期 の母 ,及 び乳幼 児 につ いて ‑
寺 島 操
は し が き
長野県は,乳 幼児の死亡率が きわめで低 い
01949年以降
4年間は,東京 都 ・神奈 川県についで,全 国第
3位の優位 を保 ってい る
oしか も逐年減 少 の一途 をた どる目ざま しさは, まことに心あか る く,行 く手 に光 を見 る思 両 け る
。しか し,仏とたび 目を路傍の幼児に,農 山村の乳児にむ けると 普, さらにその母充 ちの生活を見聞 きす るときに, この数字に一瞬疑念 を 抱 くほ ど,そこには暗いみ じめな現実が認 められ る
・J封建的な家庭 に,社会 に,昔 のままに しいたげ られ る女性のすがたの痛 ま しさ,母のお もいの生か されぬ悲 しさを思い,、 また生命 にか えて もと息 ぅ愛児 を, し うとめやその他の人手 に托 して傍観 を余儀な くされて,みず か らの手で護 り育て ようとす る意欲 もくじかれて い るような母親, あま り の無知無気力に焦燥 さえ も感 じ,保健所や医 師の手の届か ぬ ことを欺いて
もみる
。しか し,それ らも結 局は,家庭に根 をは って い る封建性が,母親 をその ような状態 に追いや り,社会的な活動 を もはぽんで しま うので ある ことを思 って,暗然 とな る.農村 を歩いて, これでは生育 もおぼつかなか ろ うと思 われ る乳児のあわれなすがた を眼前 に見なが ら,その母 に適切な 助言 を もな しえす立 ち去るつ らさをたびたび味 わ うo ふが いない とも不誠 実 とも反省 しなが ら
。その よう ̀ な場合の助言が無益で あることを,のみな らず家族 関係,掛 こ嬢 しうとの間柄 を悪化 させ ることに もな り,若い母親 を よ り苦 しませ る結果 に終 ることが 少な くない ことを知 るか らで あるO こ れ は何 とい う不幸 なことで あろ う
o乳児の, この ような恵 まれない生 活 と共 に,考 えさせ られ るのは母性の 生 活で あ る
。公衆衛生の向上 に よ り,母性衛生の状況 も改善 されつつ あ る とは言 え,地域的には望 ま しか らぬ状態 におかれてい る者が けっして少な
くない と思 う。
・試 みに,厚生省児童 局母子衛生課,昭和28 年版 「母子衛生の主な る統計」
に基 いて,二つの表 を作成 して み よう0
‑ 18‑
』‑
(1)
は乳 幼児死亡率の低 い四都県な らびに全 国の妊産婦死亡率,死産率, I
(2)は長野県にお ける乳児死亡率 と人工妊娠 中絶率, 白旗 死産率,妊産婦死 亡率の年次推移で ある
。(1)
の妊産婦死亡率
13.1は全 国的に見て低 い
(8位)が,宛産率は全 国で 4位 とい う高率 を示 してお り, その うち自然死産率は全 国で 中位 にあ りな が ら,人工妊娠 中絶率は第
3位の高率で ある。 これは何 を物語 るもので あ ろ うか。一つには,進取的な県民性 と指導の徹底 と考 えられ もしようが, この中絶が果 して最 も妥 当な条件の もとに行 われて い るので あろ うかO上 「 の表の数字では,中絶率 と乳児死亡率 とが反比例の関係 にあ り, 中絶の実 施が乳児の死亡率の低下に影響 して い るかの感 を,一見抱やせ もす るが, これ を早計 に断定す ることはで きないで あろ う
。が, 中絶の理 由の調査結 果 について見 るに,経済的事情か らとす る者が最 も多い。経済的の考慮は●
もちろん必要で ある
。その安定 のない所に完全 な育児は望 み難 く,文あま りに もミお と近 ミな場合の育児 も,種 々の困難 を伴 いが ちで あろ う
Oその 意味で, 中絶が乳児死亡率低下の一原因 となろ うとの想像はで きる
olしか し農家 には嫁 の妊娠 を嫌 うことが往 々に して あると聞 く。 その家の農業 労
‑ 19‑
働 力が減殺 され,経済的負担が増加す る等の理 由で,暗に,ま允露骨 に中 絶 をすす められ ると聞 く
oかか る事例は全体か ら見れば少数ではあろ うが, 妊娠 中絶 の多い事実 は否定で きないo これは傷 められ る母性の生活の一面 で あ り, この人工妊娠 中絶 の もた らす母体‑ の影響 は重視 されねぼな らぬ 問題で あると思 うo母性,特 に妊産捜乳婦 の生活には,なお幾 多みす ごさ れて い る問題が &, るのではなか ろ うかo
傷 められてい る母 を,見捨て られてい る子 どもを見 ることのない世の中 で あ りたい。 すべての子 どもが愛護 されて,心身 ともに健やか に生れ,育 成 され る社会で あ りたho育児の知識が,福祉 施設の指導が,子 らの成長 のた めにすなおに家庭 に受 けいれ られ る時が早 く招来 され るように。
母子の実態 を調査 して,その生活をみつ め,その幸福 をはばむ もの を除 普,正 しい在 り方 を考 える‑資料 としたい との息両 ゝら, この調査 を実施 したので あ る。
Ⅰ 調査の対象 と方法 対 象
この調査は昭和28 年
7月下旬か ら
8月中旬までの間に実施 したo対象 は一輿‑ fの 2歳未満の乳幼児 と,その母親で あ る
o調査の方法
長野県
725校の高等学校家庭科の先生 を通 して,家庭科選択の育児 を修 得 しつつ ある生徒 に依頼 して , 自家近隣親戚等 の母子について調査 を実施 して いただいた。 なおそのほか に本学家政科学生7
0名,南安曇郡女教 員会
32名の調査 を加 えて い る
。調査数
調査数は,母親8
86名,乳幼児7
79名で あ る
oこの数の差は,乳 幼児調査 票 中
2歳 以上の幼児 を対象 とした もの,及び記載が きわめて少な く, また 不明で調査の対象 とな りえない もの,計
107票 を除外 した結果生 じた もの で あ る
。これは一に当方の調査票が,複雑かつ不備のた めの記載 困難 に原
因 した ことを反省 してい る
。集計の地域 区分
区分 を市 :町 ・村の
3地域 とした。農 ・非農別いか んを も考慮 して みた が, この区分法 を妥 当と考 えたo地域別調査数は次の ごと くで あ る
o母 の調査 数 乳 幼 兄 の調 査 数
村
‑ 20‑
調査担 当者の選定 を上記 の ごと くしたた め,市 町村各地域の調査数 を等 し( ‑ す るとか,農家非農家の数 も考慮す る等 の 自由を制限 された ことは, やむ をえない ことで あ った。 なお調査票 中に不明の欄が往 々あ り,集計 の 場合, これ を省いた数 に よった事が少な くない.荏 . って総計が常 に同一で
ない ことを も諒承 していただ きたい。
Ⅱ
母についての調査
母親の調査 は次の ごとき事項 について行 った.
調査対象 の家族 世帯主の職菓 母の職薬 父母の健香 父母 の学歴 祖母の有無
兄姉の出生 ・栄養法 ・焼香 妊娠 中の受診状況
分娩
産蒔期 の摂生状況 市 ・町村別 婚家 ・実家別 祖母の有無別 産碍期 の食餌 F 垂眠
農業労働
夜間授乳 ・おむつ交換
以下 これ を表記 して,多少の説明 を加 えて みたい と思 うO
なお,表 中の父母,祖父母,兄姉等 は,凡て調査対象 の乳幼児 に対す る 称で あ る。例 えば,母 とは妊産婦か らい えば自己の ことで あ り,祖母 とは 妊産婦か らい えば姑 文は実母 (多 (' の場合姑)で あ る。
第1
表 世 帯 主 、の 磯 業 農
‑ 21‑
‑1 ヽ ヽ 、 ■ J .
◆■
第2
表 母 の
市
村
第 1
表の ミ農 ミは純粋 に農薬 のみを営む者で あ る,村部では,世帯主は ほか に職薬 を もち,家人が農業 を営 んでい る場合が大部分 を占めてい る
0第
2表 中 ミ商店 ミの中には, 自家の生業 に従事す る場合 を含 んでい る
。村 部 の農家
445世帯 中,農業 に従事 す る主婦 は
414名,すなわち
930/ O で ある
O. また全調査対象 申半数 は農業労働 を行 い,全地域 を通 じて家事育児のみに 〜 従事 して い る者は約
400/ Cで ある。
第3
表 父 母 の 偉 香
市村
第4
表 父 母 の 学 歴
‑ 22 ‑
へ 顔
乳幼児の父母 の病気の記載は案外 に少なか った。 これは病気 を秘す る傾 向が一般 にあ ること も原因 して い ると思 われ る.
記載 されていた父の病名は, 胃癌 ・マ ラ l )ヤ ・横腹裂傷炎各
1,死 軌 ま 敗血症で あった。母の病気は肋膜炎 ・脚気 ・慢性 胃傷 カクル ・肺門淋巴腺 炎各
1で あった。 この父母 の病気
7例 中
6例 までが村部で ある
。第5
表 祖 母 の 有 無
村
祖父 の調査 の集計は省略 して,母子の生活に深 い関連 を もつ と思 われ る 祖母のみにつ いて行 ったO市部 よ りも町 ・村部の家庭に老人の多い ことは 当然の結果 と思 うが, それだ けに封建性 も根強 く,母子の生活へ の影響 も 大 きい ことを意味す ると言 えよう
。乳幼児の兄姉に対 して は,次 の項 目について調査 した。
第6
表 兄 姉 ′ の 状 況
出 生
成熟 覗 雪 計
死 産
死 産 E流 産 l計
市 五
首 l計
I% 2161
0 弓
226H4二二
:三‑二 1i6&T
T3偏75
‑‑ 一一̲̲」」̲̲̲̲̲
9‑■44r【
一 4 ‑ 5 一 一 1 と ‑ 9 8 9
95.4】
4 . 6 1 0 0
栄 養 法
母 叫 浪 合 相 計
186 32 8ミ226ー ∴E . 102 25 6㌦ 33
出 産
1000対29.
TI̲+「 二 三 t‑:‑:二三 コ
,
i"二軍 11'1̲‑∫.3 恥9̲…竺 ̲1:5 83才 12・2両 瑚 192・8亘 ・5 第7
表 兄 姉 の病 気 ・死 因病 名
病
23
肺
村
兄姉の場合,早産児は
45.5,死亡率は
56.7,死産率は
29.4(以上 出生10 00に対 して) とな る
。死亡の年齢 ・年 月日が不明で あるが, 仮に乳児死 亡率に比 して も造かに高い。幼児の死亡率に対 してはさらに造かに高率で ある
。記載の誤 りに よるものであろ うか。死産率は本県の 自然死産率
40・1(1952
年) よ りも低い。
既往疾病並びに死因を見 るに,先天性弱質 ・呼吸器 ・消化器の疾患 ・結
「 核 と見 られ るものが多 く, その他事故 に よる死亡が あ り, この傾向は全 国 の統計 と大体共通 してい る。
第
8 表 妊 娠 中 の 受 診
村 市
村市村市村
TF 、T173h1
‑
秤
第9
表 妊 娠 中 の 検 査
市 村
市
村 線
市
村
市
村
受診の場所は内科医 ・産科医 ・ . 保健所 ・助産婦 としね⊃ 886名中全然受 診 しなか った もの
6.50 / oあ り,全体 を通 じて市部 に受診せぬ者の多いのは 意外の現象であるO 受診者 は
1名が平均 2か所で受診 してい
草 。内科医に よる受診は地域的に大差 を認 めないが,産科医 ・保健所での受診は市部が 多 く,村部 は助産婦 に よる受診が多数であ り,町部 はその中問であ る。 こ れは地域の関係か ら自然の結果で あろ う。が産科医の診察 と, 内科的疾患 のおそれある者の内科医 に よる診察 とは是非必要で あろ う
。藷検査 については,受検者が少 く綜合的に見て
300/ Oに達 しない。特 に村
‑ 25 ‑
部の受検率が低 い。 Ⅹ線検査 は胸部疾患のおそれのある者に限 られて もよ く,血液検査は必ず しも妊娠時に再検査 を必要 とせぬ場合 もあるわけで あ るが,尿 ・血圧は必ず受検 を要す るもの と考 えられ る
。70‑800/
Oの妊婦が 受 けていないことに注 目すべ きであろ う。
第10
表 分 娩
(1)
( 新 生 児 の状 顧 ) (
2)(胎生 の区分)
第11
表 分 娩 場 所
市
村
分娩のた めに実家に帰 る風習は郡部には今 も相 当に行われてい る。殊に 初産 の場合はほ とんど実家分娩である
.この風習の是非は一概 に決 し難 い 複雑な問題 を含む と思 うが,産裾期 を婚家で過すか実家で過すかに よる摂 生状況 につV 、て次に述べ る
。(別表第12表参照)
‑ 26 ‑
第12ホ 産 1時 期 〟 秩 生 吹 氏 fll
便 所 に 3T̲ つ l 龍
祖 母 有l
市 i 町 村
好 象 1実 家 1T 盲 耳 = jL コ = 壷
''1''‑1'=I:.''州lI53一
L 工 .・.些 L‑ ̲ し 1 ‑ 1311‑‑ ‑5
祖 母 無 l 祖 母 有
市 ! 町 村 上 市
‑TT 竺 1.・‑3 ∴ ∵ ̲ 52. 11[
= ] lゴ i∃
;二 二 : ‑‑‑:
il 1 21̲ 」 Ⅰ= 「 l= 4I二 言
i ニ ユ ー一一一一一‑ l
祖 母 無
̲1 ̲[ ̲
̲̲」 引‑ JL̲ 二」̲」 L̲二
三 ≡ 三 三 ≡ 三 三
;
L一 三 仁 ≡ 巳 「 3 ‑ = 1‑ ] 二 ≡ = ≡
し7 . 一・・・・l
‑
; ‑ : ‑1 1l ‑J ‑l ‑E lr 一・町 村 J
市
̲
‑i‑ ‑ ‑ =」̲二 二 =Ll.」】二 二」 ̲3」 ̲.̲二・
ウ F・
‑. ‑[ ‑ ‑(3)
便所 に立 つ (3日以 内)
j 至L L(1I6̲5,0) 384 1(57.6)
■ 床
(10日以 内)
経 常
(10日以 内) 妄 可 で 語
炊
事
(10
日 以 内 )
負 数 :菅 の
琵
i
12̲」 A 8)i 1 3̲̲
掃 除 ( 1 0 日 全体 と 以 の 内 比 )
(12.9)
I
(
li・
9)(
8 ・ 1
)(1
1 ・ 3
)(19
. 0
)月数
77 ;)]
T5 ‑ ] て 1 ; . 9 ; i :
⊥ =L 17:p」̲5:¶̲1
.I 251rT.‑.ド‑53日.言上訂二三
(4)
I̲」一軍 二
言
或解 1過 ! 3 0 し̲̲
34
25
I
」̲一一̲̲̲
」̲ 二一 一
節 4週 1 20
†
5 節 5週 l
≡ 121 . 1一5・一・ 節 6過 i 153弓
31計 1 3 2 4 . 6 1
.
q I‑腰 」 .̲ 革 . 契 '# 嬢 家祖母 有 婚 家祖 母 無 7 226
J 7i Ll.i4・9)̲号 i霊
上記 の表 中調 査対 象 の欄 に紀 赦 した数 は,若 干 の調 査 洩 れ と も含 む もので あ って , その調 査 洩 れ の数 も,各 項 目に 上って多 少兵 るが ,繁 雑 を避 け る意 妹 で ,便 宜 者 の調 査 洩 れ を含 む 全調 査対 象 に対 す る青 倉比 を以 て ' 全体 との比 を表 わ し, 凡 その傾 向 を知 る こ と と した。 右 の調 査 洩 を除 い た数 に対 す る比 率 (正確 な比 率 ) を 求 め る時 は,(lIの表 に 上って井 ttIされ たい。
町 11空̲̲空.… 301(45・1)I:171(25
・
6,
ip 472(70・7.,,且‑ 警 斗
121‑
(‑1‑9・t'村 i計
1 428(64.2) 68(10. 2 ) I
195(29.3 〕
2
3
9( 3
5. 8 ) 1
667(100)
祖母 の有無 の数 は,第 6表 の数 よ り少いO これ は病 院 ・・助 庫婦 宅 分 娩 の もの分娩場 所 の不 明 な もの な どを除 外 した た めで あ る。
‑ 2 7‑
■」
‑
; 亭郡 ! 亨 平L ・ ' " L r l 書 、 頓 1 、 一 二 : T: l r も ミ ミ : ‑ i ‑ I ‑ I : 闇 胃胃肝門騨糟
騨 I(1)
t ま,便所に立つ,離床 ・洗濯 ・炊事 ・掃除な どを分娩後何 日目か ら行 ぅか を調査 した ものであ り
, (2)は, その うちさらに
3日以 内に便所に立つ 者,離床 ・洗濯 ・ 炊事 ・ 掃除 を
10日以内に行った ものの数 払 集計 した もの で ある
。これはい ず れ も早 きにす ぎる日数 と考 えたのであ る o
A,
B,
Cいずれ も比 の小な る方が摂生状態 の良い事 を意味す るもので ある
oAの場 合におい七は, 用便 の場合以外は各項 とも市部が良好で あ り ,. Bの場合に は各項 を通 じて実家 の方が遥か に良好で ある
。 Cの場合は祖母 の有 る方が 多少良好 な率 を示 してい る
。これは人手 のあることに よるもの と考 えられ る
。この場合,妊産婦 の摂生に対す る知識 と理解が家人にあれば, もっと 産裾期 の摂生が護 られ ることを思 うム
(3)
の入浴
, (4)の農事養蚕,い ず れ も1 , 2週か ら行 う者 のあるのは考慮 を要す る問題で あ る
。なお,( 5 ) は分娩 の場所 と祖母 の有無の状況 を市 ・町 村別 に示 した もので ある
。産梅期の栄養状態 を知 るた めに,分娩後
7日間の食餌 を調査 したO それ に よると,大体
3日間が特別食餌で,
4日目か ら家族 とほぼ同様 の食物 に 戻 る者が多 く, 4日以後 も3. 日まで と大差ない もめ も多少見受 けられ る
。次表はお よそ 血 o例か ら
3日間の摂取食物 を集計 した延 回数。並び に妊娠 後期 ・産裾観 ・授乳期 において禁忌 されてい る食 品の集計で あ る。
‑ 2 9‑
第13
衰 妊 ・ 産 ・ 授 食
の
期
臥
物
1花O卜
負
汁
EE 日 柿 柿
' ー
TI T ' .L T ▼ 「
。1ILL表 中の ′′魚〟 は, とび うを ・さけ ・さんま ・さば ‑た ら →たこ ・ま ぐろ ・ ぁ じ ・か じき ・か つお ・こい ・うな ぎ ・川魚 な ど, 〝小魚 〟は どじ ょう ・ 小 ぶな ・白す ぼ し ・わか さぎで, こいが最 も多 く,次 が小 魚, 川魚 な どで
ぁ る。 いか ・さば ・た らな どが禁 忌食 品 として あげ られ ていなが ら,一方 産蒋 中に使用 されてい るのは,老 人のなb家庭 と見て よい と思 う0
3日間 に,獣 鳥魚 肉類 は平均 1回, 卵2・5回, みそ汁0・8回, とな る0 日 常 と異 る点は乳 汁 の分泌 を促 す食 品 と して, こい ・米 の粉 ・餅 が 多 く用 い
られ,魚 肉 ・卵 ・牛乳 も平生 よ り多ho
献立 中には,産街 中の栄 養 に対 して十分 な考慮 の払 われ てい るもの も少 数 あ った が,大部分 は,粥 ・お じや ・粉か き(兼の粉)等澱 粉質 に傾 き,令 品 の種類 が きわめて少な く,蛋 白質 ・ビタ ミン ・無機 質瀕 に欠 け るものが 多い ことが 目立 って感 じられた。第4日頃か らほ とん ど家族並 の普通食 に もどるので, その欠陥 は或程 度補 なわれ よ うが , もっと考 慮 されね ばな ら ない と思 う。
第14
表 睡 眠 時 間
労働 の過重 は特 に農 村 の主婦 の問題 とな るところで あ るが,睡眠時間は 村部 の平均 が
7
時間57
分で最 も多 く,予 想 を上廻 ってい る。参考 まで に,他 の機 会 に行 った調査 の結果 を記 してみ よ う。
農繁期 にお け る主婦 の睡 眠時 間
(28年
10月上旬)同
上 農業 労働 時 間
平 均平 均 作 業
時 間時
分8
.10最 低
時 分
2.00最 高 時 分 15.00
これ は;10月上 旬208名 につ いて観査 した もので あ るが, その平均睡眠
‑ 33 ‑
時数 と 本 調 査 と の ひ ら き は 僅 か に 4 分 で あ る。 こ れ ら に よ っ て 見 れ ぼ , 睡 眠時 間 は 比較 的 多 い と もい え る。 しか し労 働 の程 度 , 睡 眠 の状 態 を あわ せ 考えれ ば 必 ず し も十 分 とい い 難 h 。 農 繁 期 の主 婦 は上 表 の ご と く平 均 8 時
間1 0 分 の 労 働 を課 せ られ て お り,′さ らに この 2 0 8 名 中 , 2 歳 未満 の乳 幼 児 を持 つ 者2 鳩 で , そ の平 均 作 業 時 問 は 7 時 間 7 分 で あ った。 そ の 際 の 作 莫 の種 類 は 次 に 見 る ご と くで , 重 労 働 に 属 す る もの も あ る 0
農事作美 の種類 稲か り 脱 穀 畑 手 入 豆 た 、 た き 落穂拾 い
いも 掘 り
除草
■し
家畜 の 世話 果樹 園 の作 業
その 他
さ らに ,夜 間授 乳 , お む つ 交 換 な ど のた め に陸 眠 時 間 は減 少 す るわ けで ある 。
第 15表 夜 間 の授 乳 並 び に お む つ交 換
齢
月 回
lえ
い 与
な 2 恒I
え い か な
2 3 4 5
9
841
1
4 2
2
諾Il一芸
計I1 59
2 一
2
矧 コ
3026 9
17
3 3 2 71
8
9
8 5 1 4 1 5 3 9 3 6
5258
6 4 5
8 5
2 2 9 1 7 7
1〇 一 18 37 室 49
63 7馴
︵バ︶
2 07
19 ↓ 1〇 一 25
01母 親 が育 児 上 の背 労 と して あ げ て い る事項 中最 も多 い の は , 夜 泣 き,寝 つきが悪 い , 眠 りが 浅 い , な どで , そ れ に伴 う陸 眠 不足 の苦 痛 の訴 えで あ
ー34 −
る。 1 〜 2 年 児 3 40 名 中, 夜 間 の 授 乳 をや めぬ 者 20 4 名 あ り, しか も 3 回 以 上が 相 当数 あ る。 これ らは 夜 中 無 意識 に乳 を ふ くま せ る とぃ う様 な 場 合 が 考え られ る。 母 子 の 休 養 の た めに も夜 間 10 時 以 後 の 授 乳 は 2 ・ 3 カ 月 こ ろ
まで と さ れ て い る。 正 し い 育 児 へ の 関 心 を 高 め る こ と は , も大 切 な の で あ る。
Ⅱ 乳 幼 児 に つ い て の調 査
乳 幼児 の調 査 は 次 の ご と き事 項 に つ い て 行 った 。 出 生 時 の状 態 並 び に 兄 姉 との比 較
出 生 時体 重
月齢 別 体 重並 び に標 準 との比 較
生 菌
栄 養 法
混 合・ 人 工栄 養 児 の食 品
離 乳 ′
離 乳 開 始 期 離 乳 期 の食 物
運動機 能
病 気
予 防接種
着 衣 数 並 び に そ の 地 質
ね ま き
お む つ の枚 数 とお む つ お さ え 扱 い 方
第 16表 調 査 対 象 埠 月 齢 別
母体 の 保 健 上 に
1 2 は 晋ほ 笥 2 年【 計
轄
児呈 且
計
1
_j
2 3
0
_旦
⊥卓
9
三i三
三l∃ 圭 三 二一 三 三i二
2 6 F 1 5 】 1 1 ∃ 8
j「 計石
 ̄ ̄ 忘 】 1 妄
∃j∃
づ毒
12†、9!づ 4 1 6 6
丁芯 ヨ 1 言
箋一 芸
市 町
且
計 0
」 」 2
∃i去
_j⊥堅
j !
2 9
が山
_」 l」 【」_j F」 _j l」 】 _ _j
づ卜 岩】 諾lづ‡ づ
1 4 1 1 6 1 19 】 7 6
蓋i警
㌶1諾l芸章 票弓 芸事 岩 】 芸 事 芸 事 岩 l岩 l式 事 岩j岩 室 謂 諾 ! 芸 l忘
第2 1表 ・月 齢 別 体 重 表 一
0・− 1 2 カ 月
1 一 −2年
男 1 87 1 87
女 2 52 1 53
4 39 3 40 表18衰 成 熟 児 と 早 産 児
成熟 児
町 村 計
早産 児
( % ) ( % )
( 9 1 . 9 ) ( 8 .1 )
( 9 4 . 3 ) 7 ( 4 . 9 )
( 9 1 . 6 ) ( 8 . 4 )
( 9 2 . 2 ) 6 2 ( 7 .8 )
第1 g 表 兄 姉 と の 比 較
第 1 8 表 に よ る と町部 に早 産 児 の 少 h こ とに 気 づ く。 全 体 を通 じて 早 産 児 が7 . 8 〆 ,これ を調 査 対 象 児 の 兄 姉 の3 . 5 9 右と比 較 す る と ,早 産 児 の 増 加 が ぃ
ち じ る し い 。 こ れ は 兄 姉 の 調 査 に も 多 少 の 誤 りが あ る こ と も考 え ら れ る が , 手も とに 参 考 資 料 が な い ので , 検 討 は や む な く後 日に ゆす る ほか な ぃが , 研究 を 要 す る と 同 時 に 警 戒 す べ き 問 題 で あ る と 思 う。
第 20表 出 金 時 体 重 −
域 男
地
町
査 女 象 詞 対
( 人)
6 1
犠 3・ 16
3 .1 1
3 .17
3 .16 対象 調査
( 人 ) 5 7 6 1 2 56 3 74
平均 体重
 ̄ 「 章節 3 .0 6
2 . 87
2・9 9 j
2 . 9 8
最高 最低
男l 女
( k g
3 . 7 5
竺!
4 .1 3 1
( k g)
3 . 7 5 4 . 5 0 4 . 0 5
/しノ ー
男l 女
( k g)
2 . 1 8 2 . 3 3
( k g)
2 . 2 5 2 . 3 3 2 −10 1 2 .0 4
//l/
ー36 −
齢 一 ⁝
男Il 女
桝 ﹁ 平 均体 重 11 調 査 対 象 平均 体 重
¶
3 . 7 8
( 人 ) 3
( k g)
4 . 0 5
6
5 . 5 6
T4 . 74
6 . 3 6 1 0 5 . 2 1
7 . 0 2 1 3 6 . 2 6
7 . 1 6 1 1 6 . 8 0
7 . 1 9 7 . 2 9
7 . 56 8 . 0 2 7 . 8 2
年 1
1
丁 2
7 . 2 9 7 . 8 2
勺 や
9
8
7
6
;
ヰ
月 齢 別 体 富 の 榛 準 と の 此 較 グ ラ フ ︵ 農 2 2 表 参 照
︶
第2 2 表 月齢別 体 重 の棟 準 との 比 較 (単 位 k g )
似り 平均体重
男
女
榛準体重 平均体重 榛準体重
脚 .﹁ 紬 ↑ 岬 卜 叩 4・︒5 蒜 ㍍ 二 3・8︒
ヱ6・36一5・97蒜蒜仁 叩 ﹂ね ﹂ゆ ㍍
4 一 竺 ほ ㍍ 二 ⁝
6 01 8
65 7
.α可17
49什
67 927 92753 7 40 7
■﹂︻.﹂旧古一 7 一 7
仁旭トト紬
7 . 9 9
7
1 ..﹁ 虹
8 . 7 0 1 2
蒜宇 蒜芦 蒜≠
1 年 半 9 . 6 6
1 0 .1 1
9 . 44 9 出 生 時 の平 均 体 重 は , 町 部 を除 ぃて は 男女 と もに梗 準 を上 廻 って い る。
月齢 別 平均 体 重 は調 査 対 象 少 数 の た めに , 市 町 村 別 の 記 載 を省 略 した 。 標 準体 重 との比 較 は表 に あ らわ れ た 通 りで あ る。 調査 対 象 の 数 が 少 な ぃ た め,
断定 的 な結 論 は下 せ な い が, 7 カ 月頃 (離乳期の ころ)か らの 体 重 の増 加 は やや 思 わ し くな い。
歯
齢 .
月
査 象 詞 対
の る
歯 有 者 枚 数
5 カ 月
4 4
聖
2
3㍍
︶
312︵︶
30︵
7 8
9 012 9 2 1
.0 )l (7 2 .4 )
(0・6)1(1・1)事(2・1)
3 0 ﹁
2 2
939211
(73.3)Ⅰ(74.4)
竺;
( 2・6 )1( 3・8 )
21
3〇 一 30
168蒜年 2 凪 1 ↓
〜 型 1 月 ⁝ 86 醐
8 6 7 5 7 5
1 06 1 06
( 10 0 )】 ( 1 00 )l ( 1 0 0 )
677編
( 7 . 4 )l (7 .9 )
養
栄
し 雪 ・
母
地域
養 栄
%
数 呂 只
第2 5義 母 乳 以 外 の もの を与 え た理 由
地域 l 乳 不 足 、 l 勤 忙し い l 病 気 l 乳 が 合 わ ぬ
市 町
村
計 叫 %
2 】
8
1 1
2
1 .4
第26表 浪 合・ 人 工栄 養 児 の栄 養 品
生 歯 の状 況 は標 準 に比 して , 大 した 遅 速 は な い よ うに思 う。
離 乳 開始 まで の栄 養 法 を各 地 域 別 に 見 る と,第 2 4 表 の ごと くで , 母 乳 栄 養 児 の 比 率 は 市 部 が 高 く, 混 合 栄 養 児 は 町・ 村 部 が 大 で あ る。 人 工 栄 養 児 の 比 は 大 差 を認 めな い。 兄 姉 の栄 養 法 と比 較 す る と, 母 乳 栄 養 児・ 人 工 栄 養 児 の減 少 , 従 って 混 合 栄 養 児 の増 加 が 目立 つ 。 母 乳 栄 養児 の比 率 の低 下 の 原 因 は , 村 部 の低 下 に あ る。 この 現 象 が , 母 乳 不足 が 増 加 した の で は な しに, 育 児 知識 の 向 上 に よ って , 母 乳 不 足 を従 来 の ご と く放 置 せ す に, 混 合栄 養 法 を と った 結 果 と して の あ らわ れ で あ る こ と を望 む 次 第 で あ る が,
注意 して今 後 を見 るべ きで あ ろ う。 僅 か な が ら人 工 栄 養 児 の減 少 した こ と は喜 ぼ しい。
混 合・ 人 工 栄 養 児 の食 餌 に何 が 用 ぃ られ て い るか の調 査 が, 第 2 6 表 で あ る0 煉 乳 が 村 部 に お いて 今 な お 相 当 に 用 ぃ られ て ぃ る0 米 の粉 は 牛 乳 と併 用して ぃ る もの が あ り, それ の み の もの も少 数 見 られ た 。 糖 の添 加 が 少 h のは記 載 もれ と考 え られ るが, 重揚 ・ 穀 粉 の 使 用感ミ少 h o 果 汁・ 野 菜 汁 こ とに 肝 油 の 与 え 方 が 少 な い と思 う。
−39 −
第27
表 離 乳 開 始 期
市
村
市
秤離乳開始状況 を栄養法別, 月齢別,市 町村別 に見 ると,混合 ・人工栄養 児の町部 5カ月,村部の 7カ月を除 いては,凡て 6カ月で開始す る者 が最 も多い。
7カ 月には半数以上が離乳 を開始 してお り ( 市部は
70%開始) , こ の点当を得 てい るが,注 目すべ きは離乳 開始期 の巾が 払ろ く,幼児期 笹は い って開始す る者が,母乳栄養児
5.70 / 0 ,人工栄養児
2・40 / oある点せ ある
。な
お 5カ月に開始 した 中には,計画的な ものでな く,母乳不足 を補 う意味 で与 えた添加的な ものが含 まれてい ると思われたo
離乳完了期 の調査 を行 ったが,完了期 の解釈の徹底 を欠いたた め,調査 の集計 をな し難 い結果 に終 って しま った ことを残念に思 うoただ その調査
‑ 40‑
∴
に よって うかが われた一つの点は,満 2歳 に達 して もなお母乳 をや めない 幼児が相 当多数 あ った ことで ある
。 2歳以上 の幼児に も母乳 をや めない者 を住 々見受 けるが, これ らは,乳 幼児の身体的 ・精神的発育 に好 ま しか ら ぬ影響 を与 えると思 う。
離乳期にお ける食品の使用状況 を月齢別に示 した ものが,次の第2 8表で ある
。第 2
8表離 乳
期の食 物
‑ 41‑
トマ ト
ほう れ ん 葺 外線 野 菜
スー フ●
3 1 8
1 2 i 8
7 1首
1 9 4 1
1 0 3 8 2 6
1 5 4 2 3 9
1 5 4 1
!13≠」L7
1 9 4 9
3 2 ≠ 2 8 1
F芦7
2 2 5 3 2 4
1 2 4 5 1 0
1 6 4
表 中 2 0 以 下 は普 通 活 字 を用 いJ 4 0 以 下 は普 通 活 字 の 下 に緑 をひ き, 7 0 以 下 は 太 字 を 用 い J 7 0 以 上 は 太 字 の 下 に 線 を ひ い て フ そ の 与 え られ る 食 品 の 多 少 を 示 し た 。
動 物 蛋 白 は専 ら卵 に依 存 す る とい う状 態 で, そ れ に 牛 乳・ 肉類 . ・ 魚粉 ・ 肝臓 等 を加 え て も, 動 物 蛋 白 は極 め て 少 く, 必 要 量 を 遠か に下 廻 って い る
と思 う0 牛 乳・ 山草 乳 ・ 乳 製 品 の 使 用 が 少 な く, 而 も幼 児期 に 入 って激 減 して い る こ と , カ ロ リ ー 瀕 と し て は ビ ス ケ ッ ト パ ン よ り重 湯 ・ か ゆ ・ う どん に 傾 ぃ て い る こ と , 有 色 野 菜 の 使 用 が 少 な h こ と な ど が 考 え ら れ る 。
第 29衰 運 動 機 能
ー42 −
運 動 機 能 の発 達 は, 地 域 的 の差 異 は ほ とん ど認 め られ な い。 標 準 と もほ ぼ合 致 して ぃ る。
夢 30表 病 気 並 び に 偉 康 状 潜
町 域
肺炎 寝っ た J 否
16r l 1 9 1 ≠
空事⊥ 竺
5 9 ≡● 4 6 3
87
1 】 .2
風
6 92 8 8 . 8
哨イヒ不 良 下痢
与ご † 否 便 しや すい
秘 香 熟 菟 否
やい
し ナ ノ
09394 2 93 1 8 1 42
2 0 2 ■
r
1 2 5 .9 「
】
せ
1 04 3 80 5 77
7 4 .1
き
38
48
矧
3571265重食ピ 控 側 .﹂ 勾
8344
86 21 7 9 .7
腱
43
2 7 9 1 1 52
1 9 .5
訂−1
1 0 1
一9 5
4 31 6 27 8 0 . 5 邪
ひき 易い
2 96 3 . 8
否
や い
し
す 二否 禁め孟 J 不 良
良 不良 l 長 2 2
2 7
二貞
1 1 3 9 5
6 63
8 1 0 9 5
1・ 9 l 1 4 ・ 司 8 3 .6
1 0 1 25
第3 1表 予 防 接 種 ( 6 カ 月以 後 の乳 幼 児 につ い て )
昔日咳 はしか ツ反 応
B C Gツ反 応
( 十 )1 ( − )l ( 士 )
;i二 1
0
竺‡空 ∃」
済 香 済】香 済‡香
町
村 計
9 3 i 1 4
≡】 二
457!160
7 4・1F25・9;
1i幻・5j16・5 33 36 1 1 2 1 8 1
70 71 2 95 4 36
2 9・3 i7 0・7
1 6 1 】4 5 6
病 気 につ い て は, 肺 炎・ 消 化 不 良症 は い す れ もj軽 重 を問 わ す 躍 病 と した 。 7 痢・ 便 秘・ 発 熱 ・ せ きは ノ ん や す い ′ ′ ′ ′ 時 々す る/ /を含 む。 一般 に 発 熱 する と , 虫 の せ い だ と か 生 歯 の せ い だ と か い う。 た え す 鼻 汁 を 出 し, せ き を し て い る 子 を , 多 く村 で 見 か け る。 食 欲 不 振 が 相 当 に 多 い こ と を しぼ し ぼ耳 に す るが , この 統 計 もそれ を裏 付 けて い る。
病 気 の 場 合 , 医 療 を うけ る程 度 の 調 査 を行 わな か った が , 先 ごろ来 2 歳 未満 の 乳 幼児 に対 す る売 薬 の 使 用状 況 を調 査 中 で あ るが , 現 在 まで の 3 23 例に よ る と , 申 90 9るが い わ ゆ る ′ ′ 富 山 の くす り′ /の 3 〜 10 種 類 を 乳 幼 児 に 与え る と し て い る 。 市 販 の 売 薬 を 用 い る 率 は さ ら に 高 い で あ ろ う。 売 薬 の 濫用 が 早 期 に医 療 を 受 け る こ と を妨 げ て , 悪 結 果 を招 く場 合 が 往 々に して あ る と聞 く。 予 防 接 種 につ い て の調 査 を み る と, 接 種 実 施 状 況 は 良好 とは 言い えな い 。 は しか は流 行 の年 で あ った の で , ・ 一 応 調 香 に加 えた 。 ツ反 応 は調 査 児 中の3 9 9るが 実 施 し, そ の うち ( +) が 1 7 . 0 9るで , これ は 全 調 査 乳 幼児 の 5 . 3 ウ左に あ た る も の で あ る 。 こ の 中 に は B C G 陽 転 青 も あ る と思 う が, そ れ を 考 慮 に 入 れ て も , な お 警 戒 を 要 す る こ と で は な か ろ うか 。
次 に 衣 服 に 関 す る調 査 につ いて , 数 表 を示 す。
第 3 2 表 着 衣 数 並 び に そ の地 質 (但 し 7 月下 旬 − 8 月中旬 ) 地
域 孟竺 岳計
カ l 月 カ
3 月
4 カ 月
9 カ 月
町 一 村
8
1 9
9 ⊇ 5 l −
6 1 1 1 2
5 5 1 2 4 1 9
3 8 1 1 11 5
2 4 t 12 1 2
149】54l■9
1 0 5 4 1 5
4
6 1 1
3
1
7
1 8 1
覧き蓋
習蓋
1 0
1 4
喜き 華
≡ト芸一 二
8
2 6
三∈
1 1 1
1 1
1
3
≡ざ 三
…i二 二i 1
市 町 村 計
1 1 6 7 0 4 00 5 86
;i
1 2 7 : 2 8 】 3 9
叫l−F− 1 7 3 ! 3 9 」 5 2
J
ま き
4
1 6
4 2 4
1 0 2 0
8 3 2 6 0
1 3 1 5
2
2 第33表 ね
オ
タ
シゼ
ラ ー サ ガ
叫
市 甘 言 首
14
ルi 袷 l 綿 入 れ i
1 4
第35表 お
む
つの 数
第36
表
36む
つ 38さ え市
村
乳幼児の 着衣数 はとか く多きにす ぎる
。老人のあ る家庭,村部 は特 にそ の傾 向が ある。朝 夕
1枚 を増すに して も,盛夏において
4枚 もの厚着 は極 端で あ り, あわせ ・綿人の使用 も改 められ るべ きで あろ うb 冬期 の調査 は まだ実施 しないが,お そ ら く相 当の厚着で あろ うと思 う
。ねま きを着換 え る者が予想 よ り多いのは,夏季 のた めと思われ る
。おむつの持数
30枚台が 多 く, しか も村部で は
300/ Oも占めてい る
。50枚以 下 の者が村に
550/ 0 , 町に
450/ oあ ることは,常 に清潔な ものを当て られてい ない子 らの多い ことを思 わせ る
。おむつ押 えは,乳児前期 は綿おむつ を用い る者が多 く,後期 に活動 に便 利な ものにか えられ るよ うで あるが, は う時期 にな って も紙おむつ または
ゴム布な どで包 んで着物の上か らしぼ ってい るもの も少な くない。
終 りに,乳幼児の扱 い方の
2,
3例 についての調査結果 を記す
.第37表 ひ と り 寝 ・添 い 寝
市
村‑ 4'6‑
市
秤
8; 2 市
村 192 (39.0) 334 (44.7)
2̀ 300 3f 414
第38
表 抱 く ‑ ,負 う
, な ど第 39表 用便 の しつ け
)一\ーノ 肥.'rS :
添 い寝 の習慣 は,市部 よ りも村部に多い, 3
添い寝が予想 よ りも少ないの, は,夏期 の調査 に よるか と考 えられ る
o乳児 よ りも幼児に多いのは,多少 甘 えの気特 をその まま許容 してい るので もあろ うか。
母親が背負 って炊事洗濯 な どをす るの を, あま りk も多 く見か ける
。お よそ首のすわ る生後
3カ 月まで と, はいはいす るころまでに分 けて みね 月令の進む済つれて抱 き・負 うことが 多 くな ㌔
る 。母親の過労 を避 けるた め、
に も' これは改 めたい事柄で ある
。・用便の展 は
4カ月頃か らが よい とされてい
る o母親の観察 と注意 に よっ て,早 くおむつの とれ るように習慣づ けることが結局相互のた めで ある。
む
すび
調査の結果 は,抱 いていた危供が 予想 し如 悪どではなか った 点 も ある 那, なお看過す ることので きない問題が 多 々あ り,殊 にそれは村部 に多 く, . 今後の関心は主 としてそこに向けられ るべ きで あると思 う
。調査 は,詳細 に項 目をたてて行 なったつ も りで あるが,調査対象 の数が
‑ 47 ‑ ‑
少ないた めに,十分な結果が得 られ離 ゝった ことが何 よ り残念であ るO も っと正確 な ものがで きることを願 うこと切で ある
o説明があま りに省暮 し 尭表現のた めに'意味の くみと りに くい個所が あることも心にかか る
Oこの調査が,は乾 して多少な りとも役立つ もの を祷 ってい るであろ うか の不安 を抱 きもす る
o允だ,母子のた めにとの久 しい間の願いか ら出允仕 事であ ることが'その不安 をい くぶん加 ミら軽 くして くれ るo農 山村の, 経済的に も知的に も低 い,仕事 に追われ通 してい る母親た ちに も可能な離 乳食餌 を考 えたい,母親の無理な生酒の改 め方 も考 冬たい, と,仕事はむ
しろこれか らのお もいであ る
o調査 に当られた
1000人の学生生徒が, その熱心な協 力を通 して,母子‑
の関心を抱 き, 自分の周囲の
1人の母親,
1人の幼児に新たな温かい思い や りを持 ち,助力をす る. ことがで きるように奉った ら,また この調査が高 校家庭科の先生方の,御指導の
1資料 とな ることがで きた ら , との願 い も 書 き添 えて稀 を終 るo
‑ 48‑I