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○補助金等に関する基本方針_1表紙・目次(小林修正案)改訂

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Academic year: 2021

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補助金等の見直し方針

平 成 2 8 年 3 月

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目 次

1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 現状と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 3 補助金等の定義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 4 補助金見直しの方向性 ・・・・・・・・・・・・・・ 2 (1)終期の設定(サンセット方式の確立) (2)団体運営費補助の見直し (3)補助金等交付要綱の整備(見直し) (4)事業実施主体と予算科目の見直し (5)交付制限 (6)補助金制度の周知と透明性の確保 (7)新たな補助金交付基準の設定 5 具体的な取組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 見直しの手順と役割 別表1 補助制度の見直し基準 別表2 補助金等交付基準 別表3 補助金交付申請、実績報告受付時セルフチェック表 別表4 補助金等交付要綱見直しセルフチェック表

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- 1 - 1 はじめに(目的) この見直し方針は、糸魚川市第2次行政改革大綱・実施計画に基づき策定するものであ り、限られた財源の「選択と集中」を図るなかで、補助金の公益性、行政負担のあり方、 事業成果など、補助金の適正化を行うための指針として定めたものです。 2 現状と課題 補助金は、行政サービスを補完する公共的サービスの提供、公益的な市民活動の助長な ど、市の施策を展開する上で一定の役割を果たしていますが、一方では次のような課題も 見受けられます。 ⑴ 補助の長期化・固定化 制度化の当初は、社会情勢や市民ニーズを反映していましたが、社会情勢が変化して も見直されることなく、一定額の補助が長期化(固定化)しています。 ⑵ 交付団体の自立の阻害 補助金の交付先団体では、補助金への依存を強め、自らの努力で財源を確保し、運営 する姿勢が希薄になっています。 ⑶ 補助金交付効果の検証 行政側についても、交付すること自体が目的となり、補助金交付による事業効果の検 証・分析が不十分となっています。 3 補助金等の定義 糸魚川市補助金等交付規則では、「補助金等」とは、「補助金、負担金、利子補給 金、その他反対給付を受けない給付金」と定義していますが、この基本方針における対 象範囲では歳出予算科目「第 19 節 負担金、補助及び交付金」のうち、補助金を対象と します。 なお、補助金等は、地方自治法第 232 条の2で、「普通地方公共団体は、「公益上必 要ある場合」に限定して交付できるとされており、市が補助金等を交付する場合には、 公益性の有無を客観的に判断する必要があります。 「公益上の必要性」の判断基準について、判例に基づき次の見解が示されています。

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① 補助金支出の目的、趣旨が適正か。 ② 他の行政支出目的との関連での当該補助金の目的の重要性・緊急性があるか。 ③ 補助が公益目的に適切かつ有効な効果を期待できるか。 ④ 補助金を受ける個人または団体の性格(団体の場合には、目的・構成員・役員等の 状況)、活動状況が適正か。 ⑤ 他の用途に流用される危険性がないか。 ⑥ 支出手続き、事後の検査体制等が適正か。 ⑦ 目的違反、動機の不正、平等原則違反、比例原則(当該目的と補助の程度、補助を 受けた者に期待する行動と補助の程度)違反など裁量権の乱用・逸脱にならないか。 (出典:「判例評論」406 号・判例時報 1433 号) これらは、補助金等の必要性、有効性、公平性、透明性、効率性などを確保すること を、補助金等交付の原則としているともいえます。(公益上の必要性) 【参考:地方自治法第 232 条の 2】 普通地方公共団体は、その公益上必要がある場合においては、寄附または補助をす ることができる。 4 補助金見直しの方向性 補助金の見直しにあたっては、歳出抑制の視点だけでなく、市民や市民団体等の多様 な主体と行政との「協働の推進」を前提に、すべての補助金について基本的に例外を設 けずに、以下の考え方に基づいて補助金の公益性を確保することとします。 ⑴ 終期の設定(サンセット方式の確立) 補助金制度を、長期間見直すことなく継続すると、補助の目的や有効な効果を上げ ているかなどの検証が行われず、状況の変化に応じ、新しいニーズに対応する新たな 補助金制度の創設等が困難になります。 また、補助を受ける側にとっても、補助金の既得権化やそれに伴い自主性・自立性 を損なうといった弊害が発生するおそれがあります。 これらの弊害を防ぎ、対象事業の目的達成に向けた努力を促進するとともに、社 会・経済情勢や市民のニーズの変化に合わせて定期的に制度自体を見直すため、新た な補助金については制度創設時に、既存の補助金については要綱等の改正により、当 該補助金の交付要綱等に制度の終期を設定します。終期は、それぞれの補助金の性質 やその効果が現れる期間により個々に判断し、制度創設または要綱等改正時から3~ 5年以内で設定します。

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- 3 - ⑵ 団体運営費補助の見直し 補助金は、補助対象者が行う「事業の公益性」を認めて交付するものであり、本 来、その事業費を対象に交付されるべきものです。つまり、対象者により事業計画が 立てられ、その事業目的の達成に必要な事業費に対して、行政が資金の支援をするこ とが妥当であると判断した時に、予算の範囲内で補助金を交付するものです。 補助対象経費を団体の運営費と事業費を含む全体とした場合、対象経費の中に、公 益性がある事業とは直接関係がない人件費や事務費などの一般管理費も含まれること になり、補助金の目的達成効果の検証が困難となり、補助の妥当性、対象事業の実効 性が検証できないなどの課題があります。 したがって、団体の活動目的や内容が、市の施策と合致するなどの公益性が確保さ れているほか、自立促進の観点からも活動状況が適正と認められる場合を除いては、 原則的に団体運営費補助制度の創設は行わないこととします。 また、既存の団体運営費補助については、自主自立の運営・活動の促進と終期の設 定、事業費補助への移行を含め、交付団体と十分な協議を行うものとします。 ⑶ 補助金等交付要綱の整備(見直し) 要綱等の定めのないもの、また、要綱等に規定してある補助の目的や対象経費等が 不明確なものについては、当該補助金等の存廃や使途について、適正な評価・判断が 困難となります。 したがって、交付要綱の制定は必須とし、補助の目的や対象経費等が不明確な要綱 等は、改正を行います。 また、既存の要綱についても、終期の到来などによる要綱の更新時には補助金交付 基準に照らして目的や効果の妥当性を再確認します。 ただし、事務の煩雑さを避けるため、1年以内の短期間に限って制度を設ける場合 には、要綱等の制定を行わないことができることとします。 補助制度の見直し基準は別表1のとおりです。 ⑷ 事業実施主体と予算科目の見直し 市が実施すべき事業を団体が実施している場合などでは、団体から提供される役務 などに対して、市は相当の対価として補助金を交付する例が見られますが、これらは 本来補助金ではなく、報償費、委託料又は負担金などの予算科目により措置すべきも のです。 市から団体への支出は、その性格の違いにより補助金や負担金、交付金、委託料、 報償費などに区分し予算措置されるものですが、「補助対象事業が具体的かつ詳細に 定められていない」、「市と補助団体との役割分担が明確にされていない」などの理

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由により曖昧な取り扱いとなっているものも見受けられます。 補助金見直しにあたっては、事業実施主体と予算科目の整合性についても、確認す るものとします。 仕訳にあたっては、以下の「予算科目分類表」のとおり整理してください。 ■予算科目分類表 反対給付の有無、 額の決定方法 による区分 事業の実施 主体による区分 市への反対給付は ない 市への反対給付がある (提供される役務などに対する報償な ど、相当の対価である) 額は、市が一方的に決定している 額は、合意・契約 などにより決定さ れる 市が行うべき事業 扶助費 交付金 委託料 団体 が行 う事 業 市にも一定の義 務・責任がある 補助金 (市の施策に合致す るもの) 報償費 負担金・分担金 市に義務・責任は ない 補助金 (公益上の必要性が 認められるもの) 報償費 (妥当性は低い) (想定し難い) ⑸ 交付制限 ① 税・料滞納者に対する交付制限 税は、広く行政サービスの財源となっており、応益負担の考えから完納を補助金等 の交付の条件とすることは妥当性があります。 したがって、原則として、税の滞納者(完納していない者)に対しては補助金等の 交付制限を行います。 滞納者の家族等が補助金等の申請者であった場合については、当該補助金等を受け て実施する事業の直接の受益者が滞納者である場合を除き、交付制限を行いません。 なお、社会福祉・教育に係る補助金等については、補助の内容及び滞納者の事情を 十分に考慮して制限の可否を判断することとします。 ② 補助決定額の一部留保(平成 19 年度から継続中) 補助金手続きにおいて、実績報告等により既に交付した補助金の額が対象経費を超 えている場合は返還を命ずることができるものですが、運営費補助やイベント補助に ついては、事業費として人件費や一般管理費も対象となる場合もあり、対象・対象外 経費の区分が困難な場合があります。 このため、実績報告書で多額の繰越金がある場合は、翌年度の交付申請において、 一部を留保した額で交付決定することで、適正な補助金交付に努めます。

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- 5 - ⑹ 補助金制度の周知と透明性の確保 補助金交付にあたっては、その公益上の必要性の有無について透明性を高めていく 必要があることから、補助金制度に関する情報や事業評価の結果などは、市民にわか りやすい形で公表するよう努めます。 ⑺ 新たな補助金交付基準の設定 これらの補助金見直しの方向性に基づく新たな補助金等交付基準を別表2のとおり 定めます。 5 具体的な取組み 見直しにあたっては、担当課において、別表3及び4によりセルフチェックを行い、 必要な要綱整備や団体等への適切な指導、助言を行います。 企画財政課(事務局)は、補助金の実態把握のほか、予算編成時に事務事業評価の結 果等含めて担当課と協議し、予算に反映することとします。 ◆ 見直しの手順と役割 事業担当課 ・交付・実績報告を受ける際には、交付要件を満たしているか、適正な補助金 交付であるかのセルフチェックを行います。 ・補助金等交付基準及び見直し基準に基づいてセルフチェックを行い、見直し ます。 ・要綱の見直し時には、特にその内容を精査します。 企画財政課 ・随時、実態調査(ヒアリング等)を実施します。 ・事務事業評価により、事業成果・効果の評価(検証)を行います。 ・予算編成時にチェックし、査定に反映します。

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別表1 補助制度の見直し基準 項 目 見直し手法・内容 継 続 ・ 見 直 し 1 法令等により補助の実施が義務づけられているもの 経費精査 2 国・県の補助金等を財源の一部とするもので、市の補助 が義務的であるもの 経費精査 国県補助終了時は廃止 3 国・県の補助金等を財源の一部とするものであるが、実 施方法等について、市の裁量があるもの 交付基準準拠 4 他市町との協議により市の補助額が決定しているもの 交付基準の視点で他市等 との協議による精査等 5 団体運営経費に対する補助 交付基準の見直し 交付団体と協議 6 交付基準に準拠しており補助の効果が認められるもの 経費精査、終期設定 7 社会情勢等の変化により、目的・内容の事業効果が薄れ ているもの 交付基準の見直し (廃止検討) 8 補助の目的が十分に達成されないなど、事業効果が乏し いまたは成果が不明確なもの 交付基準の見直し 交付団体と協議 9 事業目的が具体的かつ明確でないもの 交付要綱及び交付基準の 見直し(統合・廃止) 10 補助金等交付基準に適合していないもの 交付基準の見直し (廃止) 廃 止 ・ 減 少 1 施策の浸透、普及等により、目的が達成されたもの 2 社会情勢等の変化により、目的・内容が適切でなくな り、事業効果が薄れているもの 3 補助の目的が十分に達成されないなど、事業効果が乏し いまたは成果が不明確なもの 4 事業目的が具体的かつ明確でないもの または要綱の見直し 5 団体運営費補助において、団体の実質的な繰越金等が補 助額を超えるなど、団体が明らかに自立しているもの 6 補助金等交付基準に適合していないもの 廃 止 ( 費 目 変 更 ) 1 補助金等の性格になじまないもの 実施主体の見直し 委託料・報償費等への変更 2 団体事業補助において、行政が実施主体になりえるもの であり、団体が行政に代わって行っているもの、また はそういった性格を強く有しているもの 実施主体の見直し 委託料・報償費等への変更 検討 統 合 ( 整 理 ・ 再 編 ) 1 補助金等交付基準に適合しているが、類似の補助制度、 委託事業があり、統合により費用対効果の増加や事務 軽減効果等が見込めるもの 統合(廃止) (補助金等とする場合は 交付基準準拠) 2 専ら単一団体等に補助するもので、当該団体に対して類 似の補助制度、委託事業があるもの 統合(廃止) (補助金等とする場合は 交付基準準拠)

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- 7 - 別表2 補助金等交付基準 項 目 基 準 補助 対象事業の 客観的公益性 対象事業は下記のいずれかに該当しなければならない。 1 総合計画及び各種施策の推進計画等に定める施策の推進に資する事業で あり、事業推進に補助が必要であると認められるもの。(ただし、特定 の者の利益に供しないこと。) 2 行政施策を団体、個人に積極的に推進・推奨しようとするもの。 事業の効果 ・有効性 ・効率性 ・適時性 1 補助金等の交付による費用対効果が認められること。 2 事業活動の目的・内容が明確で、かつ社会・経済情勢に合致している こと。 3 市民・団体と行政の役割分担を勘案し、補助することが真に必要である 事業であること。 補助 対象団体の 適格性 1 団体の会計処理及び使途が適正に処理されることが見込めること。 2 団体において、適正な監査機能を有していること。 3 団体が、専ら市からの補助に依存することなく、自主財源等の確保・拡 大に努力していること。 補助 の根拠とな る要綱等の制定 1 補助金等を交付するためには、要綱等を制定していること。 2 要綱等を既に制定している場合でも、その目的や対象経費等が不明確な ものについては、それらを明確にするための改正を行うこと。 3 要綱等を制定または改正する場合、必ず次の項目を規定すること。 ・目 的:何を目的に、何をどのような状態にするために補助金等を交 付するのかを具体的かつ明瞭に規定すること。 ・対 象:対象とする個人や団体の範囲・資格を明確に規定すること。 ・対象経費:補助の対象とする経費(費目)を規定すること。(目的達成 に必要な経費を精査して対象とすること。) ・制度終期: 制度の終期(見直し時期)を規定すること。 補助 対象費目、 補助 率・補助単 価の明確化 1 支出根拠となる例規に、対象経費の範囲を補助対象費目(地方自治法施 行規則別記に規定する「歳出予算に係る節の区分」の節及び説明欄の例 による。)により規定すること。 2 例規には、補助の程度を補助率、補助単価等の数値または数式等によ り規定すること。 3 補助率は、補助対象額の3分の2を超えないこと。 4 補助率が3分の2を超える場合は、客観的かつ合理的な根拠に基づくこ と。 5 定額補助における補助単価は、客観的かつ合理的な根拠に基づくこと。 6 市税滞納者については、補助額を制限すること。 7 合理的な理由がない限り、同一の者に対する補助上限額(年額または 通算額)を設けること。 終期設定の原則 1 国や県の制度によるものは、国や県の制度の終了をもって終期とする こと。 2 市単独の補助制度は、制度創設(要綱改正)時から3~5年以内で制度 の終期(見直し時期)を根拠例規において設定すること。

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別表3 補助金交付申請、実績報告受付時のセルフチェック表 項 目 チェック欄 交 付 申 請 受 付 時 ① 補助金の交付対象になるか。 ア 対象事業に公益上の必要性はあるか。 参考:P2 参照 イ 事業の効果(事業の目的や活動内容が明確で社会・経済状況にも合 致しているか。) ウ 対象団体に適格性はあるか。 自立した(できる)団体として認めることができるか。 ②申請内容の確認 ア 申請に必要な書類はそろっているか。 <事業計画書、収支予算書> ア)新規事業の場合 ・事業の目的と事業内容等の確認(①参照) ・行政の目的、目標と合致、共有できているか。 ・対象、対象経費等が明確に示されているか。 ・補助金の性質等、必要に応じ団体会計全体の収支状況の確認 イ)継続事業の場合 ・新規事業の項目のほか、事業実績と成果・達成状況の確認 ・繰越金の確認等 実 績 報 告 受 付 時 ③報告内容の確認 ア ②の申請内容の確認 ・事業の目的と事業内容の確認 ・行政の目的・目標と合致・共有できているか。 ・対象、対象外経費等が明確に示されているか。 ・事業実績と成果・達成状況の確認 別表4 補助金等交付要綱の見直しセルフチェック表 項 目 チェック欄 ・補助金の目的はしっかりと記載されているか。 ・対象者、対象経費、算定基準、補助率を明確に記載してあるか。 (補助率は、公益性や受益負担能力等を勘案して設定すること。) ・交付限度額は定めてあるか。 (限度額は、定額または規模・数量等により設定すること。) ・対象外経費について、客観的に判断できる記載があるか。 (飲食費は原則補助対象外とすること。) ・終期を設定しているか。 ※ 補助金手続きについても、申請者にわかりやすく、また行政側も事務等が速やかに行える ように、様式等含めて改善を行います。

参照

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