電磁気.ex13-1.1
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電気と磁気
(2013年度 前期) 試験問題
31.07.13以下で,表記
A~= (Ax, Ay, Az)は空間に固定した右手系の直交直線座標系
O-xyzに対するベクトル
A~の
x,y,z成 分がそれぞれ
Ax,A
y,A
zであることを意味します.また,真空の誘電率を
ε0,真空の透磁率を
µ0とします。なお, 図 の長さや角度は正確ではありません.単位は【2】以外は省略してあります.
【1】図
1に示すように,
xyz座標系の点
A:(2` ,2` ,0)に電気量
3qの点電 荷を,点
B:(0,0, `)に電気量
−5qの点電荷を,点
C:(2` ,0,0)に電 気量
qの点電荷をそれぞれ置く。このとき,以下の問に答えなさい。
(1)
点
Cにある点電荷の受ける力の
x,y,z成分をそれぞれ求めなさい。
(2)
この
3つの点電荷が原点
O:(0,0,0)の位置に作る電場の
x,y,z成 分をそれぞれ求めなさい。
A B
C O
2l q 2l
3q l
x
y z
5q
−
図
1【2】導線に一定の電流
I= 9.6 mA = 9.6×10−3Aが流れている。
(1)1
秒間にこの導線の断面を横切る電気量
Q[C]を求めなさい。
(2)電流が導線中の自由電子の運動によって生じているとする。この導線の断面を1
秒間に横切る自由電子の個数を求
めなさい。ただし,電気素量
(電子の持つ電気量の絶対値)を
1.6×10−19 Cとする。
【3】図
2に示すように,z 軸に平行な
2本の直線導線が
x= 0, y=±`の位置に置かれて いる。導線には
z軸の正の向きに定常電流
Iが流れている。この電流の作る磁束密度 について次の問に答えなさい。
(1)x= 0, y=`
の位置に置かれている導線に,単位長さ当たりにはたらく力の大きさを 求めなさい。また,その力の向きは
y軸の正の向きか,負の向きのどちらであるかを 答えなさい。
(2)x
軸上の点
(x ,0,0)での磁束密度
B~(x,0,0)の
x,y,z成分をそれぞれ求めなさい。
I l
x y
z
I l
図
2【4】図
3に示すように,抵抗
R,電気容量
Cのコンデンサー,自己インダクタ ンス
Lのコイルが直列につながれた回路が振幅
V0,角周波数
ωの交流電源
V(t) =V0cos(ωt)につながれている。
(図の点Aと
Bの電位差が
VB−VA=V(t)となる。) 回路が交流電源につながれてから十分時間が経過しているとする。ま た,電流は図の点
Bから点
Cに流れる場合を正とする。
(1)
時刻
tでの抵抗の両端の電位差
VR(t) =VB−VCを求めなさい。ただし,図の 点
Bと
Cの電位をそれぞれ
VB,V
Cとする。
R
C L
( ) V t
C
D A
B
図
3 (2)交流電源の角周波数
ωを変化させる。回路を流れる電流の振幅が最大になる場合の
ωを求めなさい。
【5】(1) 電気容量
Cのコンデンサーと自己インダクタンス
Lのコイルが図
5の様につ ながれている。図の点
Aと
Bの電位差が
VA−VB=V0 cos(ωt)となるように,
振幅
V0,角周波数
ω(>0)の交流電源をつなぐ。回路の複素インピーダンスを 求めなさい。また,回路に流れる電流
I(t)を求めなさい。だだし,図の点
Aか ら
Bに電流が流れる場合に電流の値を正とする。
(2)
複素インピーダンスが
Z1(ω),Z2(ω)と
Z3(ω)の素子が図
6の様につながれて いる。図の点
A,B間に角周波数
ωの交流電源をつなぐ場合の,回路の合成イ ンピーダンス
Z(ω)を求めなさい。
C
B A
L
図
5B Z1 A
Z2
Z3
図
6電磁気.ex13-1.2
電磁気学(2012年度 前期)試験略解
【1】各点の位置ベクトルは
~
rA= (2`,2`,0), ~rB= (0,0, `), ~rC= (2`,0,0) (ex13-1.2.1) となる。
(1)点Cにある点電荷の受ける力F~は
F~ = q·3q 4πε0
(~rC−~rA)
|~rC−~rA|3 +q·(−5q) 4πε0
(~rC−~rB)
|~rC−~rB|3 = q2 4πε0`2
„
0,−3 4,0
«
−
„ 2
√5,0,− 1
√5
«ff
= q2
4πε0`2
„
− 2
√5,−3 4, 1
√5
«
(ex13-1.2.2)
となる。従ってF~のx,y,z成分をそれぞれFx,Fy,Fz とすると
Fx=− q2 2π√
5ε0`2, Fy=− 3q2
16πε0`2, Fz = q2 4π√
5ε0`2 (ex13-1.2.3) となる。
(2)点Oの位置での電場E~ は
E~ = 3q 4πε0
(−~rA)
| −~rA|3 − 5q 4πε0
(−~rB)
| −~rB|3 + q 4πε0
(−~rC)
| −~rC|3 = q 4πε0`2
− 3 8√
2(1,1,0) + (0,0,5) +
„
−1 4,0,0
«ff
= q
4πε0`2
„
−3 + 2√ 2 8√
2 ,− 3 8√
2,5
«
(ex13-1.2.4)
となる。従ってE~のx,y,z成分をそれぞれEx,Ey,Ez とすると
Ex=−q` 3 + 2√
2´ 32π√
2ε0`2 =−q` 3√
2 + 4´
64πε0`2 , Ey=− 3q 32√
2πε0`2 =− 3√ 2q
64πε0`2 , Ez= 5q
4πε0`2 (ex13-1.2.5) となる。
【2】(1)電流とは1秒間に導線の断面を横切る電荷なので,Q= 9.6×10−3Cとなる。
(2)電子1個の持つ電荷が1.6×10−19Cなので,1秒間に導線の断面を横切る電子の個数N は N= 9.6×10−3
1.6×10−19 = 6×1016個 (ex13-1.2.6)
となる。
【3】(1)プリント電磁.22,(22.5)と(22.6)より,距離2`離れた並行電流間には単位長さ当たりに大きさ µ0I2
4π` の力がはたらく。
また,電流の向きが同じなので,電流間には引力がはたらく。従って,x = 0, y = `の位置に置かれている導線には y軸の負の向き に力がはたらく。
(2)プリント電磁.21, (21.7)より,磁束密度B(x, y, z) ((x , y)~ 6= (0,±`))は B(x, y, z) =~ µ0I
2π
“− y+`
x2+ (y+`)2 , x
x2+ (y+`)2 ,0” +µ0I
2π
“− y−`
x2+ (y−`)2, x
x2+ (y−`)2,0”
(ex13-1.2.7)
となる。y= 0を代入して
B(x,~ 0,0) =
„ 0, µ0I
π x x2+`2,0
«
(ex13-1.2.8) となる。
電磁気.ex13-1.3
【4】プリント電磁.29-30を参照。
(1) (30.8)より電流は
I(t) = V0
q R2+`
ωL−ωC1 ´2 cos(ωt−θ) (ex13-1.3.1)
となる。ただしθは
cosθ= R
q R2+`
ωL−ωC1 ´2, sinθ= ωL−ωC1 q
R2+`
ωL−ωC1 ´2 (ex13-1.3.2) を満たす角度(位相)である。抵抗の両端の電位差はオームの法則より
VB−VC=RI(t) = RV0
q R2+`
ωL−ωC1 ´2 cos(ωt−θ) (ex13-1.3.3)
となる。
(2) (30.10)を参照。(ex13-1.3.1)より電流の振幅が最大となるのは,ωが
ωL− 1
ωC = 0 (ex13-1.3.4)
を満たす
ω= 1
√LC (ex13-1.3.5)
となる場合。
【5】プリント電磁.問.12-14を参照。
(1)合成される複素インピーダンスをZ とすると 1 Z = 1
iωL−ωC
i より Z=i ωL
1−ω2LC. (ex13-1.3.6)
複素インピーダンスの定義より
I(t) =V0Re
»1 Zeiωt
–
=V0Re
»eiωt i
–1−ω2LC ωL =V0
`1−ω2LC´
ωL sin(ωt) (ex13-1.3.7)
となる。
(2)直列と並列の合成インピーダンスの公式,(p14.1)と(p14.2),より
Z=Z1+ 1
1 Z2 +Z1
3
=Z1+ Z2Z3
Z2+Z3
(ex13-1.3.8)
となる。(p15.10)も参照。