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Academic year: 2021

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びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第9号 198

編集後記

 2011年3月11日,東北地方を大きな地震と津波が襲いました.この大震災で命を奪われた方々 のご冥福を祈ると共に,未だ多数の行方不明者がおられ,また仮設住宅などに非難されている 方々が多数おられることに心が痛みます.一日も早く,被災地の皆様が日常を取り戻され,これ まで以上に住みよい環境と明るい笑顔を取り戻されることを,心より祈念いたします.

 また,それに付随して原発の事故もあり,こちらは今後何十年影響を及ぼすのか全く分からな い状況です.人が作ったものが人智を越えて暴走を始めたときに,なすすべもない人間の弱さ,

小ささをまざまざと見せつけられ,胸が締め付けられます.我々にできることは,自身の有り様 を整え,悔いのないよう日々を過ごすことだけなのでしょうか.

 その大震災を受けて,本学では2011年の夏休み,二つの大きな震災復興支援プロジェクトを行 いました.一つは,原発の影響により外で遊ぶことのできなかった子供達を沖縄に呼んでの

「Hilfe fuer Japan 義援金補助事業「2011夏休み青少年支援プロジェクト」」.福島県に在住する小 学校1年生から高校3年生の子供110名と,本学野外スポーツコースの教員・学生が29日間,沖縄 でキャンプ生活を行いました.そしてもう一つは,東日本大震災復興ボランティアとして,岩手 県遠野市の「遠野まごころネット」を介して学生総勢142名が4班に分かれて3日間ずつ滞在し,

大槌町,釜石市,大船渡市,陸前高田市などで復興ボランティアや子供達の教育支援,キッズプ ログラムなどを行いました.これらの活動については,本稿に報告がまとめられています.この ような活動が,今回限りで終わるのではなく,継続して行われるよう,本学としても考えていか なければならないでしょう.

 また,今年度の課題研究論文では,「スポーツ学再考」をメインテーマに,教員全員が集まって 行われたシンポジウムの内容が報告されています.2012年に開設10周年を迎える本学が,これか ら向かうべき方向はどこなのか.各コース会議を行い,そこで出た結論を発表していただいたシ ンポジウムは,短い時間ながらも議論が白熱し,大変有意義な時間となりました.ぜひ,第二回,

第三回と開催され,教員一人一人が本学のあるべき姿を考え,方法は違えど心を同じくして目指 すべき方向に向かって大学を推し進めていくような,そんなきっかけになることを願うばかりで す.

 7月,本学准教授である望月聡先生がコーチを務める女子サッカー日本代表,通称「なでしこ ジャパン」が,ワールドカップで優勝して初めて世界一に輝きました.暗いニュースばかりだっ た日本に,非常に明るい光が降り注いだ瞬間でした.スポーツには,大きな力があります.日本 唯一のスポーツ大学である本学が,スポーツを通してどのような形で社会に貢献し,どのような 学生を育てるか,大変大きな課題であると感じていますし,それについて真摯に向き合い,真剣 に考えることが,「スポーツ学再考」につながるのではないかと考えています.

 研究紀要第9号は,課題研究論文,自由研究論文,研究報告,アカデミックアワー研究報告,

文献・資料紹介から成っています.ご協力いただきました皆様に対し,厚く御礼申し上げます.

また,投稿原稿について下記の方々に査読をお願いしました.お忙しい中,査読をお引き受けい ただいた方々に,厚く御礼申し上げます.

 本委員会では,今後,研究紀要のさらなる充実と発展を図るための活動に取り組んでいく所存 でございます.次号は記念すべき第10号です.忌憚のないご意見を,ぜひお願いいたします.

査読者氏名

青木豊明,新井 博,大久保衞,金森雅夫,黒澤 毅,佐藤 馨,柴田俊和,新宅幸憲,

高橋佳三,高柳真人,豊田則成,中薗伸二,吉田政幸

  紀要編集委員会 高橋 佳三

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