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O 参加型勉強会実施を試みて

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Academic year: 2021

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(1)

参加型勉強会実施を試みて

〜参加型勉強会を実施することによる意欲変化のアンケ}ト調査より〜

くはじめに>

今まで当科の勉強会を振り返ると、そのほ とんどが主催する側が主体となっていること が多く、参加者は座って聞くだけという講義 型スタイルであった。そのため聞き流してい ることが多く実際の看護ケアに生かすことが できていなかったのではないかと疑問に思っ た。そこで主催者側は学ぶ側が自分の持って いる知識を最大限に使い、それを引きだすこ とが出来る、参加者主体の勉強会(以降参加 型勉強会)ができないだろうかと考えた。

聞くだけでなく実際にアクティピティを取 り入れながら勉強会を行うと勉強した内容を イメージ化しやすくまた頭に残りやすい。そ のため日々の看護ケアに活かしゃすいのでは ないかと考え、参加型勉強会を主催し、意欲 変化に対してのアンケート調査を行った。結 果、学習意欲の変化がみられ、また参加型勉 強会の利点・欠点、今後の課題が見つかった のでここに報告する。

<目的>

・参加者主体で勉強会を行い、体験やディス カッションを通しながら他のスタッフと意見 交換、知識の共有を行い、日々の看護ケアに 活用する。

−参加型勉強会を実施することで、個々の学 習意欲がどのように変化したかを知る。

<方法>

1 .

期間:平成

23

10

28

日〜

1 1

29

2 .

対象:B

5

階 看 護 師 の べ

35

3 .

勉強会内容:期間中に勉強会を

5

回実施

1

回目:「死の体験」

CD

レコーダー、カー ドを使い死にゆく人が死ぬまでに何を失っ

B

5

O

前 田 真 穂 岡 本 施 津 子

ていくのかを自分に置き替えながら考え体 験する。

2

回目:「救急カート・常備薬品について」

模造紙に実際の救急カートと常備薬品のケ ースを書き、パズルゲームを使ってグル}

プ毎にそれぞれの中身の配置図を完成する。

3

回目:「挿管の介助の方法j挿管までに至 るシミュレーションを設定。実際に物品を 使い、物品の目的を説明してもらいながら、

介助の方法を練習する。

4回目:「脳血管について」血管の走行を略 語、日本語を踏まえながら、血管ぬりえを 使いグループでディスカッションしながら 血管の走行を知る。

5

回目:「業務内容の振り返り」統一されて いなかった日々の業務の手順を

20

項目ピ ックアップし、個々で解答してもらった後 全員で答え合わせする。

4 .

アンケート内容:参加型勉強会に参加す ることで内容のイメージ化や、他の参加者 との意見交換、知識の共有ができたかどう か、学習に対する意欲の変化等について計

4

項目のアンケートを、各勉強会終了後に 対象者に配布した。

5 .

分析方法:単純集計

6 .

倫理的配慮、:協力は自由意志であり、結 果は個人が特定されず、研究目的以外では 使用しないこと、アンケートの結果は結果 がまとまった時点で消去・破棄する。また 同意はいつでも撤回でき不利益が生じるこ とはないと説明した。以上の内容は当院看 護部・看護研究倫理委員会で承認を得た。

‑ 54 ー

(2)

<結果>

アンケ}トの配布はのべ 35 人、回収率 1

0 0 %

であった。

①勉強会内容のイメージ化は「できたJ 1  6  人

「まあまあできた」 17 人

「あまりできない」

2

人(図

1)

まあま あでき た1 7 人

園 E 勉強会肉審@イメータ化

②他の参加者と意見交換や知識の共有「でき た

J 3 2

理由→先輩の意見がきけた、話しやすい環境 で発言しやすかった、他の人と知識が共有で きた。

「できなかった」

3

人(図

2)

理由→事前学習不足・特定の人しか発言しな い・緊張する。

国 Z 窟見爽換や細聾ぬ共有

③勉強会に対する意欲は「でた

J 2 0

「まあまあでたJ 1  3 人

理由→アクティピティすることで印象に残り やすい・眠たくならない・経験、体験するこ

とで勉強する意欲がわく・体験する事でイメ

}ジしやすかった・わかりやすかった。

「あまりでないJ

2

人(図

3)

理由→事前学習しなければできない・グルー プによっては発言できない・緊張する。

あまり でない 2

園 3 勉強会応対する憲健

④講義型勉強会と参加型勉強会ではどちらに 参加しやすいか、「参加型勉強会」 24 人 理由→他の人の知識が共有できる・アクティ

ピティを使うので楽しく学べる・自分の分か らないところが明らかになる・一方的でなく 自分で考えて学べる。

「講義型勉強会」 7 人

「どちらでもよいJ

4

人(図

4)

理由→聞くだけで参加できる・参加型だと、

意見を出したり、事前学習したりプレッシャ ーがあるが、講義では聞いているだけでよ い・らく・新しい事を勉強するなら講義型が

よ し 、 。

どちら でもよ

4

講義型 7 人

4 拳加ぬむや・古

く考察>

今回試みた参加型勉強会は、参加者主体とな るように参加者同士が意見交換やお互い知識 の共有ができるように、アクティピティやデ

‑55‑

(3)

イスカッションを取り入れて実施した。

ジャック・メジローは教育においては「物 の見方 J を学習者自身が「間い直し」「変えて いく J ことが重要であると述べており、自ら の「物の見方

j

を振り返るためにも、他者と の意見交換や経験共有が必要になるりと述べ ている。学ぶということは 習って行うこと であり知識を持っている人から聞くだけでは なく、自分の知識と経験を生かし、学習した ことを実際に活用できて初めて学んだという ことである。参加者が主体性を持ち勉強会に 参加でき、聞くだけではなく実際に体を使い、

他の参加者とディスカッションをしたことで、

内容がイメージでき頭に残りやすかった。そ のことが個々の学習意欲の変化につながった のではないかと考える。

また、

M.

ノーノレズは 学習者は「自己主 導的である」ぺもうひとつは 教育者は「学 習援助者である J

2

)と述べている。

参加者主体となる勉強会を行うことで個人 の主体性を養うことが出来る・他の参加者と 自分との関わりを意識するようになる。

しかし個人の性格や、知識などにパラつき があることで、グノレ}プ内で一人が一方的に 意見を述べる、ディスカッション不足になる というデメリットがあるということにも気付 いた。そのため参加者主体に重点を置きすぎ るのではなく、主催者は、参加者の学びやす い環境や雰囲気作りも配慮する必要がある。

勉強会の形式については、参加型勉強会の 方がよいといった意見が多くきかれた。しか し、個人の性格や新しいものを学習する時な どは講義型の勉強会のほうが学びやすく吸収 しやすいため、講義型の勉強会も取り入れな がら実施する必要がある。

今回参加型勉強会を試みて参加者が主体と なり勉強会を進めていくことで内容がイメー ジしやすく他の参加者との意見の共有ができ、

勉強に対する意欲が高まったという意見が多 かった。しかし日々の看護ケアに活かせてい

るかどうかは今の段階では評価し難い。その ため今後の看護ケアに活かすことが出来るよ

う勉強会を継続していく必要がある。

<結論>

・参加型勉強会は、積極的に他の学習者の意 見や発想を受け入れ、共有し学べる

0

・アクティピティやデイスカッションを取り 入れる事で勉強内容に興味・関心が持てイ メージ化しやすい。そのため、勉強に対す る意欲が高まる。

−学習しやすい雰囲気作り、個人の性格を配 慮した環境を整え継続していくことが重要 である。

−内容に応じて講義型の勉強会が良い場合も ある。

<引用・参考文献>

1 )ジャック・メジロー: L e a r n i n gt o  t h i n k   l i k e  a n  a d u l t ,   Mezirow 

A s s o c i a t e s ,   L e a r n i n g   a s   T r a n s f o r m a t i o n :   C r i t i c a l   P e r s p e c t i v e s  on a  T h e o r y  i n  P r o g r e  

2) M

・ノールズ:『成人教育の現代的実践ー ベダゴジーからアンドラゴジーへ』( 2 0 0 2 ) ( 堀 薫夫, 訳)鳳書房(K n o w l e s , M .   ( 1 9 8 0 ) .  The  m o d e r n  practice of a d u l t  e d u c a t i o n :   2 0 1 0  

『リテラシーズ』 7 、くろしお出版

・ o m pedagogy t o  a n d r a g o g y .  U p p e r  S a d d l e   R i v e r ,   N J :   C a m b r i d g e  A d u l t   E d u c a t i o n  

3) H・ガードナ−−− :  MI :個性を生かす多重 知能の理論 ( 2 0 0 1   新曜社) 松 村 暢

隆:訳

‑56‑

参照

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