大学の公開講座における親と子どもの学び
-親子化石掘り教室の実践に基づく考察-
Parent - Child Learning in the Open Lecture of the University -Consideration Based on the Practice of the Meeting Where Parent and Child Learn about Fossil Together-
三次 徳二(大分大学教育福祉科学部)
Tokuji, MITSUGI (Oita University)
【要旨】
大学の公開講座として行われた親子化石掘り教室について,学習する親子の観察,
親に対する聞き取り調査,アンケート調査をもとに,親子で学ぶことの効果について考察 を行った。その結果,子どもにとっては,親と一緒に学ぶことにより,子ども単独では解 決できない技術的な問題が解決できること,親がティーチング・アシスタントとして学習 の支援をしてくれることの2点で効果があることを示した。また,公開講座の実施により,
親子で喜びを共有する機会を提供できること,親にも生涯学習の機会を提供できることを 示した。
【キーワード】親子学習(parent-child learning),自然学習(natural learning),
公開講座(open lecture),大学(university),化石(fossil)
1.はじめに
夏休みや冬休みなどの長期休業中に,子どもを対象に自然について学習する自然学習会 が,博物館や青少年の家など社会教育施設の主催で開かれてきた。また,近年,大学にお いても,子どもを対象とした自然学習会を公開講座として企画することが増えてきた。こ のような取り組みは,自然や科学(理科)好きな子どもに対して,興味や関心を増大させ る成果を上げてきている(例えば,足立,2010 など)。
子どもを対象とした自然学習会の中には,親の同伴が必要とされ る企画もある。それぞ れの自然学習会によって違いがあるが,同伴する親も少なからず学習に参加することが多 い。このように,親も積極的に学習に加わった自然学習会の実践例として,野呂・羽賀(2004) では親子の自然・農業体験について,前迫・伊藤(2009)では親子の森林における自然体験 について,報告されている。しかし,実践の報告は多いものの,親子で自然学習会に参加 することの効果については,論じられることが少なかった。
本論文では,大分大学の公開講座として行われた自然学習会「身近な大分の化石収集~
化石が出る理由から,化石掘り,標本づくりまで~」 (以後,親子化石掘り教室と記す)の
実践をもとに,親子の観察,親に対する聞き取り調査,アンケート調査を行い,親子で学
習することの効果について論じる。
2.研究方法
(1)学習する親子の観察
親子化石掘り教室を開催するたびに,初めて参加する親子を 10 組程度抽出し,親と子 どもの間の会話やそれぞれの行動など,親子が学習する様子の観察を行う。観察は,化石 採集の時間を中心に行い,大学に戻ってからの標本整理の時間についても行う。親や子ど もが化石採集や化石の同定を観察者に頼り切ってしまい,親子の学習に影響を与えない よ うにするため,観察者は親子から少し離れた場所から様子を伺う 。
(2)親に対する聞き取り
休憩時や移動時などを利用して,(1)で抽出した親を中心に講座申し込みの動機 ,親 と子どもの自宅での学習の有無や,その内容について聞き取りを行う。
(3)アンケート調査
すべての受講者に対して,講座終了時に無記名でアンケート調査を行う。親と子どもが,
講師の話,化石採集の体験,親子での交流,スタッフ対応についての満足度 をそれぞれ4 段階で評価する。このうち,親子での交流については,家族との交流についての満足度を 評価してもらうものとしており,子どもにとっては親と一緒に,親にとっては子どもと一 緒に公開講座に参加したことの満足度を質問している。 スタッフ対応については,事務職 員を中心とした大分大学公開講座の運営スタッフの対応についての満足度を評価してもら うものとしている。さらに,印象に残ったこと,感想について自由に記述してもらう欄を 用意している。また,全日程を参加した受講者については,この講座の最適な日数につい て問う設問がある。
3.公開講座の実践
(1)親子化石掘り教室の企画と参加者募集
近年,教育・研究以外に大学が果たす役割の1つとして,地域住民に対して大学の開放 を行い,生涯学習の機会を提供することが求められている。著者の所属する大分大学にお いても各種の大学開放事業を行い,公開講座や公開授業などの学習機会を提供している。
多くは成人を対象とした企画であるが, 「夏休み子どもチャレンジ」として夏休みを中心に
子どもを対象とした公開講座を5つ程度開講している。大分市内とその周辺の公立小学校
に通う全児童に, 「夏休み子どもチャレンジ」の案内プリントが配布されている 。水泳教室
など長年の実績を積んでいる講座も多く,これまで地域 の子どもが多く受講している。こ
の子どもを対象とした公開講座のなかに,本論文で研究対象としている親子化石掘り教室
も含まれている。この講座は 2008 年より実施されており,大分市周辺の小学校4~6年生
とその保護者(受講した保護者のほとんどが子どもの親であったため,論文中では単に親
と記している)を対象として,大分県内で産出する化石について学ぶ講座である 。大分大
学公開講座の中でも受講希望者の多い講座の1つであり,申し込み多数のため抽選(平均
倍率は約3倍)で受講者決定を行っている。2008 年度から 2013 年度までに,親子あわせ
て約 500 名が受講している。
化石は子どもにとって興味深いテーマであるが,大分県内に自然科学系の総合博物館が ないため,子どもが化石に接する機会は乏しい。このような背景から,大分大学高等教育 開発センターでは,子どもの受講希望者が多くいることを想定して,この講座を企画した。
化石を採集する露頭は危険な箇所が多いので,親に安全確保の中心的な役割を担って もら うために,親の同伴を参加要件に加え,親子で一緒に学ぶ講座とした。また,大分大学は 休日の交通アクセスが悪いため,親も受講することによって自家用車による送迎ができる ことも期待していた。しかし,実際に募集をしてみると,親も化石採集に興味があるなど,
親の勧めによる応募が目立った。
(2)親子化石掘り教室の実践
7 月または 8 月の夏休み期間中の休日に,親子化石掘り教室を実践した。天候が悪い日 もあったが,化石採集の時間帯は雨が上がり,公開講座は毎回実施できている。まれに2 度目の受講となる親子もいたが,ほとんどは初めて受講する親子であった。担当講師は,
大分大学教育福祉科学部で理科教育学および地球科学の授業を担当する教員である。また,
大分大学高等教育開発センターで生涯学習を担当する教員と,大分大学教育支援課の事務 職員 2 名が運営にあたった。担当講師以外は,化石に関する専門的知識を有していない 。
親子化石掘り教室は,化石に関する内容を2日間で一通り学ぶ(表1)。1日目は午前ま たは午後の1時間半を使って,大分から産出する化石の概要や,化石ができる理由,化石
表1 親子化石掘り教室の時程表
1日目(土曜日) 2日目(日曜日)
14:00 14:30 14:40 14:45 16:00
受付開始 講師あいさつ 講座の進行の説明 講義開始
講義終了
8:30 8:50 9:00 10:00 10:20 10:30 10:45 12:10
あいさつ,当日説明 大分大学バス停に移動 バス出発
道の駅「原尻の滝」到着 道の駅出発
バスを降りて採石場へ 化石採集開始
化石採集終了
12:30 12:40 13:40 14:40 15:00 15:30 15:45 16:00
採石場から戻り,バス出発 道の駅到着,昼食休憩 道の駅出発
大分大学バス停到着 休憩
標本づくり開始 標本づくり終了
まとめ,アンケート記入 表2 1 日目の講義内容
項目 時間 講義内容
あいさつ 15 分 スタッフ自己紹介,親子化石掘り教室の内容紹介
化石採集 地層
大分県の地質 化石
化石ができる理由
45 分
採石場の写真,化石の探し方,化石を見つけるコツ,採石場での注意 化石採集場所の地質学的な位置づけ,地球の歴史からみた白亜紀の特徴 大分県全体,県中部~南部の地質学的特徴(付加体,中央構造線など)
大野川層群の化石(アンモナイトなど),さまざまな化石 生物が化石になる過程,産出した化石からわかること
(質問時間) 5 分 化石標本の作り方
2日目の注意事項 15 分 トリミングの方法,化石の保管方法,標本ラベルの重要性 持ち物,服装等の注意,学術的に貴重な化石が出たときのお願い
(質問時間) 5 分
あいさつ 5 分 2日目の集合時間,場所などの再確認
採 集 の 注 意 事 項 な ど を 教 室 で 説 明 する内容とした。説明は主に教室前 方 の ス ク リ ー ン に ス ラ イ ド を 投 影 して行われる(表2)。また,説明 内容のポイントについては,配布さ れ る 2 ペ ー ジ の プ リ ン ト に ま と め られている。2日目は午前中に化石 採 集 場 所 ま で バ ス で 移 動 し て 化 石 採集を行い,午後はバスで大学に戻 り,採集した化石を標本にする作業 を行う。なお,受講者の都合によっ
ては2日目のみの参加も認めているが,実際にはほとんどの受講者が2日間受講する。
化石採集を行った大分県豊後大野市の採石場(図1)では,大野川層群霊山層の泥岩層が 露出している。ここから産出する主な化石は,中生代白亜紀のイノセラムス類をはじ めと する浅海性の二枚貝,アンモナイト類,ウニ類と様々な生痕である 。これまでの公開講座 に お い て 受 講 者 が 採 集 で き た イ ノ セ ラ ム ス は , Inoceramus hobetsensis hobetsensis , Inoceramus hobetsensis nonsulcatus , Inoceramus flaccidus である。受講者が採集した 標本の多くは Inoceramus hobetsensis hobetsensis の破片であったが,中には破損してい ない大きさ 10~30cm の個体を採集できた受講者もいた。アンモナイト類については,大き さが 5cm 程度の破片や直径 1cm 程度の小さな個体を採取していた受講者が多かったが,直 径が 10cm 程度の破損していない個体を採集できた受講者もいた。この採石場では多くの化 石が産出するため,約1時間半の滞在の間で,破片も含めると全ての受講者が何かしらの 化石を採集することができた。 なお,大野川層群の地質学的な特徴については寺岡ほか (1992)などで,この露頭周辺で産出する化石については野田・佐藤(2004)でそれぞれ説明 されており,それらの概要については1日目の講義で触れている(表2)。
4.調査結果
(1)学習する親子の観察から
化石採集の時間について,2008 年~2013 年の間に計 57 組(男の子 33 名,女の子 24 名,
父親 26 名,母親 31 名)に注目して観察を行った。観察をもとに, 代表的な親子の行動に ついて以下のように①~③の3タイプが見られた。
タイプ①については 12 組があてはまり,子どもは男の子が多く(男の子 11 名,女の子 1名),親は母親が多かった(父親2名,母親 10 名)。行動の特徴としては,子どもが積極 的に化石採集の作業を続ける(図2)。親は子どもが採集した化石を眺めてみたり,たまに 自ら化石を探してみたりするが,遠くの日陰で子どもの様子を見ながら,親どうしで話し ていることも多い。化石採集の場面においては,「すごいね」「がんばっているね」など子 どもの行動を誉めるような声かけと,それに対する返答が多少あるものの,それらを除い てあまり会話がない。子どもが「重いから手伝って」 「これ割れない」と言うと,手伝うこ とがある。化石かどうか判別がつかない場合などに講師のところに子どもが質問に来るが,
図 1 化 石 採 集 場 所 の 位 置 図
その際は親も一緒についてきて,化石について子どもと話すことがある。
また,化石採集時以外では,「講師や職員に化石に関する自分のこれまでの体験を話し かける」,「大きなアンモナイト化石を,自分が採集できなかったことをとても悔しがり,
講師や職員などの他者に伝える」といった行動をとることが多い。
タイプ②については 35 組があてはまり,親子とも性別による偏りはみられなかった(男 の子 19 名,女の子 16 名,父親 17 名,母親 18 名)。子ども,親ともに,それぞれが積極的 に化石採集を行うという行動をとる。親子で協力して化石を探すことが多い(図3)。親子 の間で会話も多く,「これ違うかな」「アンモナイト見つけたいね」など化石に関する話題 もしばしば出てくる。なお,親子ともに化石を探すことに夢中になってしまったために,
離れた場所で化石採集を行っていることもあるが,時間の経過とともに合流して,お互い に「こんなの採れたよ」 「あっちの方がいっぱい採れそうだよ」などの会話をし,協力して 化石を探す。
タイプ②の親子が,早い時点で化石を見つけることができ,また,結果として多くの化 石を見つけることができている。
タイプ③については 10 組があてはまり,子どもは女の子が多く(男の子3名,女の子 7名),親は父親が多かった(父親7名,母親3名)。親が化石採集をリードし,子どもは 親に手伝ってもらいながら手を動かすという行動をとる。採集作業開始から時間が経過し
図2 化石採集に積極的な子どもの参加者 図3 ともに化石採集に積極的な親子 (タイプ①) (タイプ②)
親は遠方で見ているためほとんど映って いない
図4 親が化石採集に積極的な親子
(タイプ③)
母親(中央)は手を動かしているものの,
娘は座り込んでいる(右)
たが,化石が見つからないために,子どもが飽きてしま うという行動がしばしば見られた
(図4)。最終的には,全ての受講者が何かしらの化石を見つけたが,化石採集を始めた時 点では化石と岩石風化の模様との区別ができず,探しても化石がわからない親子もいた 。 子どもから「もう,どこからでるの」とか「暑い」「疲れた 」といった会話もきかれるが,
親からの励ましの声かけもみられる。
次項目でもまとめたが,タイプ③とした親に聞き取り調査をしたところ,多くは 親が化石 に興味があり,親の勧めもあり受講申し込みをしていることが多かった。
受講者どうしの会話は,講師が「この子がすごい化石をとったよ」といって,多くの参 加者に声かけする際には,「すごいね」「欲しいなあ」といった受講者どうしの会話がみら れる。しかし,同級生で参加したような場合を除いては,親 どうしの世間話以外に,受講 者どうしの会話はほとんどなかった。なお,希望者のみの参加であるため,親と子どもの 両方ともが消極的であるという親子はみられなかった。
大学に戻ってからの標本整理の時間では,化石採集の場面とは異なり,ほとんどの親子 が一緒に作業を行い,また会話も多くあった。内容としては,親子とも「どうなっている の」 「これは何かな」などと化石に興味を示したり,学名について確認したりする会話があ った。講師が黒板を用いて行った補足的な説明の中に,化石の学名など学術的な内容が多 く含まれていたために,親が子どもに教える姿がしばしば見受けられた。一方で,子ども が真剣に標本整理の作業をするのを,親が見守るという姿も見受けられた。
(2)親に対する聞き取り調査から
(1)で3つのタイプに分けた 57 組を中心に,休憩時や移動時などを利用して,親を 中心に聞き取り調査を行った。多くの家庭において,プリントをもとに2日目の準備をし たり,内容について子どもと復習をしたりするなど,1日目の講義終了後に化石の話をし ていた。親からは, 「示準化石,示相化石なんて,私たちの(学生の)頃に習っていました か?上の子の教科書を見たけど,全然思い出しませんでした。」や,「久しぶりに図鑑を引 っぱりだしました。」,「子どもとネットで調べてみましたが,いろいろ出ていて大変でし た。」といった回答が得られ,何かしら学習した親が半数程度(57 人中 26 人)あった。こ れは,講義内容に難しい内容が含まれており,講義の冒頭で親に対して家庭において補足 をして欲しい旨を説明してあったためである。化石採集については,子どもの関心もあっ て話題にのぼることは当然あったであろうが,それに加え半数程度の家庭においては親が 家庭において講義内容に対する補足を行ったことが注目される。
また,受講動機については,ほとんどの家庭で子どもが希望したため講座の 受講を申し 込んでいるが,それとは別に親も受講を希望していた家庭が半数近くあり(57 人中 24 人),
多くは前述の何かしら学習した家庭と重なる。 「大分県では(高校で)地学がないので,地学 的なことに触れる機会が少なかった」といった主旨の話をする親が多いことから,この講 座の受講はそのような親にとっては自身の生涯学習の機会としても考えていたものとみら れる。
(3)アンケート調査から
実施した親子化石掘り教室の満足度に関する設問(問1)の結果について,2008 年度か
ら 2013 年度にかけた 6 年分の子どもの回答(表3)と,親の回答(表4)をそれぞれ示す。
何れの項目についても「とてもよかった」,「まあよかった」と回答した受講者が多くを占 め,公開講座全体としての受講者の満足度は高かったものと判断できる。ただ,親子交流
表3 講座に対する子どもの満足度
子どもの回答 とても よかった
まあ よかった
ややよく なかった
よく なかった
先 生 の お 話
2008 年度 46 9 0 1 2009 年度 27 9 0 0 2010 年度 34 8 0 0 2011 年度 30 17 3 1 2012 年度 24 14 0 0 2013 年度 25 11 0 0 回答合計 186 68 3 2
化 石 掘 り 体 験
2008 年度 49 6 1 0 2009 年度 35 1 0 0 2010 年度 35 7 0 0 2011 年度 34 16 0 1 2012 年度 30 7 1 0 2013 年度 29 6 1 0 回答合計 212 43 3 1
親 子 交 流
2008 年度 35 21 0 0 2009 年度 23 10 3 0 2010 年度 28 12 2 0 2011 年度 22 27 1 1 2012 年度 30 6 2 0 2013 年度 24 11 1 0 回答合計 162 87 9 1 ス
タ ッ フ 対 応
2008 年度 45 10 1 0 2009 年度 23 12 1 0 2010 年度 32 10 0 0 2011 年度 25 24 2 0 2012 年度 29 8 1 0 2013 年度 24 12 0 0 回答合計 178 46 5 0
表4 講座に対する親の満足度
親の回答 とても よかった
まあ よかった
ややよく なかった
よく なかった
先 生 の お 話
2008 年度 52 1 0 0 2009 年度 32 7 0 0 2010 年度 32 8 1 0 2011 年度 41 9 0 0 2012 年度 25 7 1 0 2013 年度 23 11 0 0 回答合計 205 43 2 0
化 石 掘 り 体 験
2008 年度 48 4 1 0 2009 年度 32 7 0 0 2010 年度 29 12 0 0 2011 年度 35 13 2 0 2012 年度 29 4 0 0 2013 年度 26 6 2 0 回答合計 199 46 5 0
親 子 交 流
2008 年度 37 15 1 0 2009 年度 25 13 1 0 2010 年度 28 11 2 0 2011 年度 29 17 3 1 2012 年度 25 7 1 0 2013 年度 19 13 2 0 回答合計 163 76 10 0 ス
タ ッ フ 対 応
2008 年度 51 2 0 0 2009 年度 33 6 0 0 2010 年度 33 8 0 0 2011 年度 42 8 0 0 2012 年度 27 6 0 0 2013 年度 20 14 0 0 回答合計 206 44 0 0
表5 参加者が最適と考える講座の日数 子どもの
回答
1日開催 がよい
2日開催
がよい その他 親の回答 1日開催
がよい
2日開催
がよい その他
2008 年度 7 26 0 2008 年度 4 29 0
2009 年度 7 29 0 2009 年度 8 30 0
2010 年度 8 34 0 2010 年度 9 32 0
2011 年度 8 42 1 2011 年度 8 42 0
2012 年度 9 29 0 2012 年度 7 26 0
2013 年度 7 29 0 2013 年度 11 22 0
回答合計 46 189 1 回答合計 47 181 0
の項目については「とてもよかった」と回答した受講者が,他の項目に比べてやや少なか った。また,スタッフ対応の項目を除くと,親の方が講師の話に対する満足度が最も高く,
子どもは化石掘り体験に対する満足度が最も高い。
開催日数については,2 日間がよいと回答した受講者が親子ともに多い(表5)。1 日目 に行った内容が,この講座に必要だと感じたためとみられる。
次いで,一番印象に残ったことを問う設問(問2)と,講座の感想を自由に書き込む自 由記述(問3)における記載内容としては,子どもは化石採集に関する記述(化石を初め て見たこと,化石をとったこと,びっくりしたこと,完全体の化石がとれなくて残念だっ たこと)が多く,講師からの説明に関する記述(大分県の化石,化石の種類),化石標本に 関する記述(大事にしたい),これまでの自分の経験(博物館体験,小学校での授業など)
をもとにした記述,公開講座の運営に関する記述なども見られた。大人も子どもと同様の 記述が多いが,それに加えて,公開講座全体に対する要望(時間帯,受講料,スタッフの 対応)や,天候(暑い,雨),教育に対する思い(子どもと学んだこと,自然体験),自宅 における学習(子どもと学んだこと,資料に関することなど)が記されていた。なお,資 料1,資料2には 2010 年度に開催した親子化石掘り教室のアンケート調査のうち自由記述 部分について,全ての回答を原文のまま掲載している。同様に,2009 年度の自由記述部分 については,三次(2010b)に示している。
5.親子で学習することの効果
(1)技術的な問題の解決
今回の親子化石掘り教室を受講した子どもは,小学校4~6年生である。技術や体力に は差があるものの,総じて大人より非力な子どもが多い。そのため,大人が一緒に作業を することで力や技術を手に入れることができ,岩石を割ることや持ち上げることが可能と なっている。また,大きな化石は岩塊の中に入っていることが多く,割って取り出したと しても1つ1つの化石の重量は大きい。多くの化石を採集した子どもほど,採集した多く の化石を持ち帰る手伝いとして,大人の存在は欠かせない。これらは,子どもどうしで協 力することでは解決できない問題であり,親が参加することで子どもの学習が成り立つ 。
(2)ティーチング・アシスタントとしての存在
化石採集の時間では親と子どもの関わり方は多様であったが,親子化石掘り教室全体を 通してみると,親が子どもに対して教える場面が多くみられた。1日目の講義で講師から 依頼されたことも要因となっていたであろうが,聞き取り調査からは講義内容に対する補 足を行った親が半数程度いたことが示された。これは,大学におけるティーチング・アシ スタントの役割を,親が担っていたと考えられる。
大分市内で用いられている小学校6年生理科の教科書(有馬ほか ,2011)では,アンモ
ナイトが化石となり,地層中から見つかる仕組みがわかりやすく説明されているものの , 受講した子どものほとんどは,まだその内容を学習していない。また,講師の話には示準 化石や示相化石の考え方も出てきており,それは中学校理科における学習内容となってい るために,子どもにとってはすぐに理解することができない。そのため,過去に化石につ いて学習したことのある親が,講師の話をもとに学習し直し,子どもの学習の支援を行っ たととらえることができる。専門的な内容は,講師が話をするものの,1 回に 80~100 人 が受講するため,子どもが直接指導される機会は少ない。親子で学習することにより,子 どもによってはティーチング・アシスタントがつくと同じ効果があると考えられる。
ティーチング・アシスタントの定義はいくつかあるが,例えば安彦ほか(1993)では「授 業の実施,学生からの質問への対応,実験・実習の指導,試験の実施・監督,成績評価の 手伝いなどのかたちで,学部レベルないし大学院初級レベルの教育を手助けする者のこと をいう。」とされている。本論文では,親が学生(受講している子ども)からの質問への応 答,実験・実習(化石の採集や標本づくりなど)の指導において,教育(大学の公開講座)
の手助けをすることから,ティーチング・アシスタントがつく効果があると結論づけた。
なお,(1)で挙げた技術的な問題の解決のうち,「大人が一緒に作業することで力や技 術を手に入れること」の一部はティーチング・アシスタントの役割に入る。しかし,大学 におけるティーチング・アシスタントは学生に代わって実験・実習を行うことはしない。
親がティーチング・アシスタントと同一であれば,子どもに代わって岩石を割ることはせ ずに,岩石の割り方を教えるにとどめているはずである。しかし,実際には異なっていた ので,(1)と(2)は別の効果として示している。
(3)喜びの共有
親子で受講していたことが要因と考えられるが,親子化石掘り教室全体を通してみると,
受講した子どもどうしの交流が少なかった。子どもどうしを密接な関係に置けば,大人に 比べて比較的早く仲間づくりができるだろうが,大学の教室で 90 分間の講義を一緒に受け るという形態のため,子ども相互の交流にまで発展させることができなかった。子どもの 行動を観察していると,化石が採集できて最初に喜びを伝える相手はともに受講している 親となることが多い。親も,一緒になって喜んでおり,自分の子どもが化石を採集すると いう目的を達成できたことで喜んだことが,アンケート調査にも書かれている場合がある。
そのようなことから,この講座の実践により,親子で喜びを共有する機会を提供できたと 言える。
(4)生涯学習の場の提供
半数程度の親はティーチング・アシスタントとしての役割を担っていたことを示した。
また前述の通り,そのような親は,この分野の学習に関心があったことがわかっている。
さらに,アンケート調査の自由記述欄にも,この分野の学習をしたかったという主旨の回
答がみられる。
大分県においては,約 20 年前から 2 年前まで高等学校理科において地学という科目が 開設されていなかった。そのため,今回参加した親の世代では高等学校での学習は出来な かった。また,大分県において地質学的な内容が対面式で直接提供される生涯学習の場と しては,大分大学の公開授業,京都大学地球熱学研究施設の一般公開,大分地質学会の講 演会,巡検会などであるが,いずれも参加者は限られている。そのため,興味があっても 地質学的な内容に触れることができなかった。
地方大学は,地域住民に対して生涯学習の機会を与えること も役割の1つでもある。こ の親子化石掘り教室は親が主対象ではないものの,学習機会を欲していた親に対してはそ の機会を与えることができたと言える。
6.おわりに
本研究では,大学の公開講座として行われた親子化石掘り教室の実践をもとに,親子の 観察,親に対する聞き取り調査,アンケート調査の 分析を行い,親子で学習することの効 果について論じてきた。その中で,子どもにとっては,親が参加することにより子ども単 独では解決できない技術的な問題が解決できること ,親がティーチング・アシスタントと して学習の支援をしてくれることの2点に加え,親子で喜びを共有する機会を提供できる こと,親にも生涯学習の機会を提供できることを示した。
自然体験会において,親子で学習する機会は多いものの,その効果については経験的に 語られることはあっても,論文等において公表されることが少ない。今後は,化石以外の 自然体験会において,親子がどのように学習を行っているか調べ ,一般化できる内容を探 していくことが課題となると考えている。
本研究を行うにあたり,大分大学高等教育開発センターの岡田正彦先生には,企画の調
整や公開講座の運営など全般に対して,ご助力いただいた。また,大分大学教育福祉科学
部や大学院教育学研究科の学生諸氏には観察記録や分析の手伝いを,大分大学教育支援課
の方々には講座の運営やアンケート調査の集計をご協力いただいた。大分県豊後大野市の
足立建設の方々には,緒方町草深野の採石場利用と化石採集についてご理解をいただいた 。
親子化石掘り教室の参加者には,成果の公表や写真の掲載に対してご快諾いただいた。ま
た,本研究の資料としては用いていないものの,大分市立鴛野小学校PTA主催の親子化
石掘り教室において,研究のための予備的な調査を行わせていただいた。記して謝意を表
する。本研究をまとめるに当たり,科学研究費補助金(課題番号 20700626,24650533)の一
部を用いた。なお,本論文は平成 22 年度日本科学教育学会研究会・九州沖縄支部会で発表
した内容(三次,2010a)に,その後の研究データを加え考察を行ったものである。
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野呂徳治・羽賀敏雄(2004):教員養成における農業体験活動の意義と実践:親子を対象とし た自然・農業体験学習における教員志望学生による活動支援プログラムの検証.弘前大 学教育学部紀要,92, 181-194.
寺岡易司・宮崎一博・星住英夫・寺岡敏和・酒井彰・小野晃司(1992):犬飼地域の地質.
地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,つくば, 129p.
資料1:受講者アンケートの記述欄への回答(2010 年実施分,子ども)
問2一番印象に残ったこと(びっくりしたことや・不思議だなと思ったこと)は何でしたか
・たくさん化石が出てくるのがかなりすごく,いろいろな生物が住んでいたんだなと思った。今は山 でも昔は海だったということがすごい。
・いろんな種類がいてびっくりした。
・アンモナイトは,殻が硬いからまるごととれると思っていたけど,欠片だったのでびっくりした。
海には,魚がいるのに,魚の化石がなかったので不思議だと思った。また化石堀りをしたいと思っ た。
・昔のものがまだあるんだなと思った。
・なぜ,崖から化石が出るのかが不思議だった。
・化石堀は簡単だと思っていたが,難しかった。
・化石がなかなか,とれなかったけど,大きい化石や小さい化石がとれてよかった。最初は何の化石 か分からなかったけど,あとから分かるようになった。恐竜がとれなかったのはちょっと残念だっ た。
・大分に,あんなにたくさんの化石が出る所があるということ。
・アンモナイトが大きくなると2mにもなることにびっくりした。
・アンモナイトのごつごつした模様がちゃんと残っていたのですごかった。
・イノセラムスの化石がいっぱい出たので,びっくりした。
・アンモナイトの形がくっきりと残っていた化石が割れてしまいました。とても残念でした。
・初めて化石を見つけた時,こういう場所で化石となって残っているんだと不思議に思った。
・化石を発見したこと。
・大分にも化石がたくさん取れる場所があることを初めて知った。
・岩山に化石がけっこうあったからびっくりした。
・大きい化石はなかなか見つからないなと思いました。
・何千年前の生きていた生物が化石として出てくるのはすごいことだと思いました。
・思ったよりたくさんとれなかった。
・化石を発見したこと。
・二枚貝の化石が出てびっくりした。アンモナイトはとてもよかった。イノセラムスは,形がとても 面白くてすごかった。
・岩を何度割っても化石が見つからなかったのに,終わり間際でたまたま持った石が化石だったので,
うれしくてたまらなかった。ひとつの場所にたくさん見つかるなんてとても不思議でした。
・化石を掘るのは難しいことだと思っていたけど,身近な所でたくさんとれて楽しかった。
・化石を初めて見た。暑かったけど,化石がとれてうれしかった。
・化石をたくさん見つけられたこと。
・石の中にいっぱい入っているのがすごかった。
・初めはとれなかったけど,その後5cmぐらいのイノセラムスがとれてうれしかった。
・アンモナイトに固いところがあると分かった。
・化石を掘る場所は,とても暑かったり,厳しい場所なんだなと思った。
・アンモナイトしかとれないと思っていたけど,いろいろな種類の化石がとれてうれしかった。
・一億年前の生き物が,化石になる事にびっくりした。昔の生き物がどんな形をしてまた,どんな所 に住んでいたかが化石からわかることにびっくりした。
・たくさんの化石がでてきてすごかった。
・大きなアンモナイトがとれてびっくりした。
・アンモナイトばかりで,二枚貝が1個しかなかった。
・石をくだき化石をさがしたこと。なぜ,石に化石が付いているのかが不思議だった。
・先生のお話が分かりやすく,化石の大好き僕も知らないことが多かった。
・あんな所で化石がとれてびっくりした。
・アンモナイトが半分しかなくてビックリした。
・化石がたくさんあったので,ビックリした。
・アンモナイトは,欠片で出てくることが多くてびっくりした。巣が化石になることは知らなかった から勉強になった。
・思ったよりたくさんの化石があったので,すごいなと思った。
・なかなか見つけることができず,ちょっと疲れ気味になってしまいました。すぐには掘れなかった けど,家族みんなで掘れて,楽しかったです。
・化石が掘れたこと,あんなに石があるのに,なかなか化石が出てないことにびっくりしました。
問3 最後に,この講座に参加した感想を自由に書いて下さい。
・化石のことで知らなかったことがよく知れて,とてもよかった。化石堀りにまた行きたいです。
・いい化石がとれてよかったけど,全てイノセラムスだったので,ちょっとガッカリしました。
・先生やいろいろな人と化石堀りができて楽しかった。化石はいっぱいとれると思っていたけどあま りとれなかった。
・今回の講座は,とても楽しかったです。3日間あってもよかったなと思いました。行ったことのな い大分大学これてよかったです。
・時間が長くて疲れた。
・化石が出てこないと諦めたけど,見つかってよかった。
・最初は,化石なんて興味がなかったけど,講座を受けて興味が湧いた。もっといろいろな化石を掘 ってみたい。
・いろいろ勉強になった。次,化石堀りに行くときの参考にしたい。
・暑くて大変だったけど,いろいろな種類の化石がたくさんとれてよかったです。
・いろいろな化石が掘れてとても楽しかった。
・すごい化石を掘りたかった。
・先生の説明がよくわかりました。
・化石の形や大きさなど,たくさんのことが分かり楽しかったです。思ったより見つけるのが難しか ったけど,見つけられたので嬉しかったです。また掘りに行きたいです。
・化石を見つける時間がもう少し長いほうがよかった。
・土日で参加しやすかった。
・時間がもっとほしかった。
・発掘の時は暑かったです。先生の話がわかりやすかったです。また参加したいです。
・また参加したいです。
・石好きだから。
・岩に登ったり,割ったりして疲れたけど,化石がいっぱい見つかってよかった。
・化石堀りにいってよかった。
・先生が時々,面白いことを言ってくれて楽しかった。知らないことがたくさんあって,勉強になっ た。
・とても楽しかったです。また来年も応募して当たってほしいです。
・もっと化石を見つけたかった。
・本物の化石が見れてよかった。今日は,あまりとれなかったから,次はいっぱいとりたい。
・化石をとるのが夢だったのでとても楽しかった。
・化石をほるのは疲れたけど,楽しかった。
・もう少し時間を延ばしてほしかった。内容は分かりやすかった。
・来年の秋ならたくさんとりたいです。
・この講座に入ってよかったと思った。化石収集は初めてだったので,人生の中で思い出に残る経験 でした。
・化石がとれてうれしかった。
・化石がなかなか出てこなくて,大変だった。話の内容がおもしろかった。
・3日間あってもよかった。
・もう少し掘る時間がほしかった。
・少ししかとれなかったから,もう少しとりたかった。少しだけだけど,とれてよかった。
・化石が5個とれたのでうれしかった。
・もっとたくさんの化石をほりたかった。また,この講座に入りたい。
・とっても楽しかったので,また参加したいです。
・暑かったけど楽しかった。疲れた。今度は別の化石を掘ってみたい。
資料2:受講者アンケートの記述欄への回答(2010 年実施分,保護者) 問2 一番印象に残ったことは何でしたか。
(保護者の方は,新たな発見があったり,昔学んだ事を思い出したりしましたか。)
・ 息子は,石から化石が出るとは思わなかったようです。
・ 金もうけ主義の日本の時代に,大切なアカデミックな研究の今後の日本の日本人にとっての教養が 大切であることを学びました。
・ 初化石堀りで楽しかったが暑さにはまいりました。
・ 意外と普通に化石が発見されることに驚いたが,地層とか学習したことを全く思いだせないことに も驚いて,苦笑することしきりでした。
・ 意外と化石が出てきたのでびっくりしました。掘れる他の場所とか教えてほしいです。
・ 説明で昔,学んだと言われましたが,全く覚えていませんでした。
・ 子どもは最後まで自力で化石を見つけることができませんでした。発掘の仕事は地道でとても根気 のいる仕事だなと思いました。
・ 化石の出る地層が限られており,アンモナイト等の化石が身近で発掘できることが分かり,大変勉 強になった。
・ 大分県内で,こんな身近に化石に触れあうことができるという体験にびっくりしました。そして,
炎天下にも関わらず,目を輝かせて収集する子どもと一緒に作業できたことも良い思い出になりま した。子どもの頃,地層の断面を見るだけで,化石を目にすることがなかったので,とてもよい学 習となりました。
・ 小学生のとき,あこがれていた化石掘りができてとてもよかったです。地味な作業ですが,出てき た時の感動は,子ども以上。昔,読んだ化石の本の事を思い出しました。ひとつ残念なことは,せ っかくアンモナイトを見つけたけど,石が大きすぎて持ちかえれなかったこと。
・ 博物館などで見学する化石と違って,破片などでしたが,それでも親子ともども初めての体験であ り,とても有意義な時間を過ごすことができました。これから化石などを見る時には,必ず親子で 体験できた今日のことを思い出すことと思います。
・ 化石堀りは初めてだったので,子どものころの様に無心で集中してしまった。また,機会があった ら参加したいと思う。
・ 山の中に海の生物化石があることで本当に隆起したんだと実感した。簡単に石を砕いてしまいまし たが,よく観察することが必要だと思いました。
・ 身近に化石があることを知って驚きました。
・ 化石収集を始めて経験したが,暑いのを忘れて石を割り続け,発見してとても楽しかったです。
・ 化石は特別なものと思っていましたが,案外,近くにあって,たくさん取れるものなんだと思いま した。
・ 大分県内に化石の発掘場所が近い所にあることが分かった。機会をみて再度,取り組んでみたい。
旧大野郡内にあるのを初めて知った。他にもあれば情報がほしい。
・ 学生時代に習ったはずの化石の知識は,全く残っていませんでした。石を割るという単純な作業が とても楽しかったです。
・ 化石というものを初めて手にしてみて感動しました。最初は,子どもがするのを見ていようと思っ たのがいつの間にか自分も真剣になって探していました。
・ 化石堀の場所が,もっと山奥で立ち入れない場所にあるかと思っていました。
・豊後大野の奥まで海だった時代があったんだなぁと時の流れを感じさせられました。
・ 3cmくらいのアンモナイトが見つかってびっくりした。
・ 昔,海でヒトデの化石をみつけたことを思い出した。
・ 化石がよく出るので驚きました。特別な所にしかないとイメージしていたので,身近にけっこうあ るんだなと思いました。
・ 身近な所にこんなに化石が掘れてとても感動しました。
・ 採石場で化石がとれるとは思わなかった。
・ きれいな化石はなかなか見つけられず,大変な作業だと体感しました。その分,小さな化石でも見 つかった時は嬉しかったです。化石収集も楽しかったですが,数年ぶりに学生に戻って講座を受け たり,知らなかった化石のことを学べたのでとてもよい経験になりました。
・ 暑かったのでこれ以上の化石堀りは難しいと思います。もう少し涼しい時に化石堀りを半日ぐらい かけてやるともっとたくさん発見できると思います。
・ 昔,学んだ事はすっかり忘れていました…化石堀りがこんなに楽しいのだとは知りませんでした。
また来年もぜひ参加したいと思います。
・ 小さいものばかりしか採石できなかったけれど,大変身近に感じました。楽しかったです。
・ 初めての体験で面白かった。
・ 地層のでき方など昔学んだことを思い出しました。
・ 400年前イギリス発進で化石堀りが始まったことは知らず勉強になりました。
・ 素人でも案外と簡単に掘りだせたので面白かったです。
・ 暑くて体力が心配でしたが,なんとか2日楽しくできました。化石もいくつか取れて良かったです。
・ 身近に化石が発見してびっくりした。また講座を開催してほしいと思います。
・ 化石の発掘作業をしたことは初めてだったので石を割ったり,その中から見つけたりするのが面白 かったです。娘は暑さでぐったりしながらもマイペースでこつこつのんびり最後まで頑張っていま した。重たい石も一生懸命持って帰りました。
・化石が身近な場所で取れることが分かった。また子どもと一緒に参加できれば参加したいです。
問3 最後に,この講座に参加した感想を自由に書いて下さい。
・ 化石堀りが,1時間20分でしたがあっという間に終わりました。暑い日でしたが,楽しい休日で した。ありがとうございます。また,機会があれば参加したいです。
・ 大人用には,もっと詳しい内容の資料をもらってもよかったなと思いました。発掘の際の道具に携 帯用のイスがあればよかったかなと思いました。子どもにとっては,学術調査の苦労が分かったの で,とてもよかったし,古生物の研究内容がわかったのでよかったです。根気強さによって研究は なりたっているのですね。
・ 春,秋開催だったらもっとよかったなと(気候が…)
・ 実際に体験できる場所としてこれからも大人も興味も湧くようなイベントを期待しています。あり がとうございました。
・ 大変「楽しい」の一言。古生物学というか,地球の年表をまた確認したくなりました。もっと化石 のできる理由や,場所の選び方,石の割り方などを聞いてみたい。その他内容などはばっちりだと 思います。
・ 現地での説明があればよかった。たとえば,地層がどうだとか,化石が出てくる所の説明(説明を してくれると言っていたような…)。実際の化石がどういうものなのかよく分からないので,事前 にまたは,途中でこの化石が何なのかを現物で示してもらえれば,よく分かると思います。掘って て見過ごしたものもあるような気がします。暑い中,ありがとうございました。初めて掘りました が面白かったです。三次先生,帽子をかぶった方がいいですよ。体に気を付けてください。
・ めったに体験できない事ができ,とてもよかったと思う。また,次回もあればぜひ参加したいと思 います。
・ 2日目は,化石堀のほかに,原尻の滝で遊ぶことができて一石二鳥でとても楽しかったです。ただ,
1日目は,講座開始時間はもっと早い方がよいと思いました。(1日目のあと,必要な物を買いに 行ったりしたので…)開始は午後 1 時からでよいと思います。(教室の都合もあるかと思いますが
…)
・ 今度,子どもをつれて再度化石堀りにでかけたいと思います。受講料には特に意見ありません。
・ 3倍もの競争率だったと聞き,びっくりです。6年生ラストでしたので,本当によい経験ができま した。下のこどもがいるので,4~6年後も引き続き講座があることを願っています。ありがとう ございました。
・ 大変楽しかったです。講座の内容も楽しかったです。資料内容としてアンモナイトやイノセラムス の写真などあるともっと分かりやすく,良かったのではないかと思います。
・ 真夏の暑い時期でしたが,大変楽しかったです。本日は大変ありがとうございました。
・ 内容は,小学生にもわかりやすく非常によかったです。先生の説明についても丁寧で分かりやすく 説明していただき良かった。時期的に春休みの時期が暑くなく集中できると思った。内容,時間,
受講料は丁度よいと思った。
・ 貴重な体験ができとてもよかったです。内容もとても興味深く,はまりそうです。
・ 意外に化石がなかなか見つからず苦労しました。化石に費やした時間は炎天下のもとでしたので,
ちょうどよかったと思います。時期がよければ,2時間くらいはほしいです。初めての体験でした が,とてもすばらしい時間を過ごしました。またの参加を希望します。ありがとうございました。
・ 昔,化石のことを勉強してみようと思っていました。
・ 以前,子どもから化石収集に連れてってほしいと言われたが,どこに行けばよいのかネットで探し てもよく分からず,今回の講座に参加できてとてもよかったです。ありがとうございます。お疲れ 様でした。
・ 大学の先生なので,小さな子どもへの対応が大変そうだなと思いました。案外,コミュニケーショ ンとれているところが良かったです。
・ 来たことなかった大分大学にいけた事も楽しかったです。大学がきれいでした。
・ 土日であって参加しやすかった。
・ 案外,身近な所で化石がとれるのでびっくりしました。また参加したいです。
・ 先生のお話の内容や長さなど,子どもにとってちょうどよかったと思います。夏休みならではのよ い経験ができました。先生やスタッフの方々の感じもよく楽しい2日間でした。
・ 初めての体験でしたが,いつの間にか子どもよりも夢中になって掘っていました。とてもよい機会 でした。
・ 非常におもしろかった。また参加したいです。ありがとうございました。
・ 第1日目の講座内容をもう少し濃くしてほしい。大分の他の地域ではこんなのがとれるとか,実物 や写真などで教えてほしかった。実際行く場所の写真だけスライドしても面白くない。
・ 先生やスタッフ4名がとても優しく親切で,楽しい2日間過ごせました。子どもも貴重な体験がで きたので大変よかったです。
・ もう少し化石を掘る時間が長いと良かったと思います。(暑い時期ですが)
・ 化石収集は,もっと難しくて大変な物と思っていました。簡単にとれるとは思いませんでした。暑 かった。お世話になりました。
・ 来年もまた下の子どもが4年生以上になっても応募したいし,参加したいです。合格枠が広くなる ことを希望します。中学生の参加もできるといいと思います。長女はもうすぐ高校生になるので 中・高校生対象の講座もたくさん作ってほしいです。中学生の娘を実際に大学の中に連れてきてあ げたいと強く思いました。楽しい2日間ありがとうございました。
・ 去年も応募しましたが,出れませんでしたので,子どもが大変楽しみにしていました。ありがとう ございました。
・ 事前に準備するもの等の説明があったのが助かりました。化石堀りは日陰を作ってもう少し長い時 間する事ができたらとてもよかったと思います。来年も全員が参加できるようご検討下さい。
・ 暑さが大変気になっていましたが,いざ作業が始まると,さほど暑く感じず親子楽しく時間を過ご せました。
・ なかなかできない経験ができておもしろかったです。
・ 1日の方が参加しやすい。
・ もっと大きな化石をとってあげたかったです。
・ 化石掘りは難しく大変だったけど,大変楽しく過ごせました。
・ 時期をもっと涼しい頃にしれもらえればお弁当を用意していけると思いました。
・ 初めての事で楽しめたので良かったです。できれば来年は春か秋にお願いします。
・ 適切だったと思います。
・ 暑い中でしたが,貴重な体験ができました。先生の面白いお話で分かりやすく興味をもって講座を 受けることができて良かったです。大物は見つけられなかったけど,またぜひ参加したいと思いま した。ありがとうございました。
・子どもと一緒によい経験ができました。先生およびスタッフの方々,ありがとうございました。