GRIP 資料 2–1 マインド・プロファイリング指導案 1/2 学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 1 生活経験の想 起(3 分) 発問 1 「みんなは普段いやな気持ちになることは ありますか。最近いやな気持ちになったのはどん なときですか。」 〇学校や家庭で、いやな気持ちになったことを想 起させる⇒親と口げんか 複数回の授業を行うこ とを、生徒とともに共 有化できるような導入 を心がける。 2 本時の学習の 確認(2 分) ○本時の「みつける」とはどういうことなのかを 共有する(資料 2–2)。 発問 2 「今日、このワークを通じてみつけてほし いのは、みんな自身の『気持ち』です。」 学級の状況によって、 まず、うれしい(楽し い)気持ちになること を想起させてから、い やな気持ちを想起させ てもよい。 3 マインド・プ ロファイリン グの説明 (5 分) ○マインド・プロファイリングのワークシートを 配布し、作業の説明を行う。
第 学年 組 科学習指導案
指導者
1 日 時
平成 年 月 日( ) 第 校時
2 活動名
自分の気持ちへの気づき(プログラム名「マインド・プロファイリ
ング」)(1 時間目/ 5 時間)
3 目 標
ワークシート「マインド・プロファイリング」を通じて、自分の気
持ちに気づき、いやな気持ちに対処することができる。
4 準備物
マインド・プロファイリングの目的(資料 2–2)、ワークシート 3 種
類(資料 2–3・2–4・2–6)、ここまでのまとめ(資料 2–5)、1 分アンケー
ト(資料 7–1)
5 学習過程
学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 4 マインド・プ ロファイリン グの実施① (20 分) ○「マインド・プロファイリング」を行う。 ○第 1 のミッションを行う(資料 2–3)。 発問 3 「4 コマ漫画の吹き出しに、このとき A が 感じた気持ちを書き込んでみましょう。」 ○第 2 のミッション Part 1 を行う(資料 2–4)。 発問 4 「日常にある色々な場面での自分の気持ち を分析してみましょう。」 5 小括(5 分) 発問 5 「自分の気持ちを言葉にすることの良い点 はなんでしょうか。」 ○ここまでのまとめを行う ⇒ 自分の気持ちを整 理できる。人に気持ちを伝えやすくなる(資料 2–5)。 ◆「(第 2 のミッション Part 1 でみたように、)状 況が変わると気持ちや行動にも違い出てきます ね。次は、自分がどんな場面で特にいやな気持 ちになるのか、そしてその気持ちを変える方法 について考えてみることにしましょう。」 状況によって生起する 感情が違うことや、同 じ状況でも、いろいろ な感情が生起すること を確認する。数名に当 てて多様な意見を共有 する。 6 マインド・プ ロファイリン グの実施② (10 分) ○第 2 のミッション Part 2(自分の気持ちを変え る方法)を行う(資料 2–6)。 発問 6 「いやな気持ちになったときの自分の気持 ちの変化のさせ方について考えてみましょう。」 7 まとめと評価 (5 分) ○まとめを行う。 発問 7 「今日の授業で初めて知ったことや気づい たことを『ふりかえり』のところに書き込んでみ ましょう。」 ・自分の気持ちに気づくことができた。 時間があれば、自分の 気持ちを変化させる方 法について、教室内で 共有する。 1 分アンケート実施 (資料 7–1) GRIP 資料 2–1 マインド・プロファイリング指導案 2/2
GRIP 資料 2–2 マインド・プロファイリングの目的
「マインド・プロファイリング」の目的
ここでみつけてほしいのは、あなたの気持ちです。
自分の気持ちに気づくことで、
つらいことやいやなことがあったときにも、
自分でうまくコントロールできるようになることが目的です。
みつける
「マインド・プロファイリング」
むかいあう
「シナリオコンテスト」たずさえる
「マインド・ポケット」ひらく
「シナリオコンテスト」わたす
「KINO (キノ)」GRIP で学ぶことはほかにも……
GRIP 資料 2–3 マインド・プロファイリング 第 1 のミッション
マインド・プロファイリング 第1のミッション
気持ちを分析(想像)してみよう!
下の4コマ漫画を読んだ後、4コマ目のAの気持ちを分析(想像)して、
その時のAの気持ちを吹き出しの中に書いてみてください。
Aは、夕食後に、部屋でテレビを観ていました。 1コマ 30分くらいした後、親が突然部屋に入ってきて、 「勉強しなさい」と言いました。 A 2コマ 3コマ 4コマ ちゃんと勉強しなさい!! A 親 Aは「今から勉強するところだったのに」と 言いましたが、親は信じてくれません。 そんなこと言って、 どうせやるつもりなんて なかったんでしょ 今から勉強する ところだったのに この時、Aはどんな気持ちでしょうか?この時のAはどんな気持ちだろう?
□ゆううつ
□不安
□怒り
□わくわく
□恥ずかしい □悲しい
□罪悪感
□興奮
□おびえ
□イライラ
□心配
□誇らしい
□ホッとした
□無我夢中
□落ち着かない
□落ち込み
□パニック
□不満
□神経質
□うんざり
□失望
□傷ついた
□心地良い
□激怒
□怖い
□楽しい
□愛情
□侮辱された □腹が立つ
□後ろめたい
□面倒くさい
□ムカつく
□愉快な
□ドキドキ
□落ち着いた □動揺
□つまらない □困惑
む が む ちゅう ぶ じょく ゆ かい こん わく どう よう こわ しん けい しつ めん どう げき ど しつ ぼう ほこ は こう ふん ざい あく かん うし気持ちを表す言葉の例
GRIP 資料 2–4 マインド・プロファイリング 第 2 のミッション Part 1
マインド・プロファイリング 第2のミッション
自分の気持ちを言葉にしてみよう!
家に一人でいる時
学校にいる時
買い物をしている時
友だちといる時
イライラした
楽しい
ドキドキする
落ちこんだ
はずかしい
ワクワクする
退屈
たいくつな
不安な
ホッとする
うんざりした
PART 1 さまざまな場面と自分の気持ち
下の左側にある4つの場面を想像してください。それぞれの場面でどんな気持ちに
なるか考えてみましょう。その気持ちに近いものを右側にある言葉の中から選んで、
それぞれの場面と線でつなぎます。線はいくつ引いてもかまいません。自分の気持ち
にあてはまる言葉がない時は、気持ちを表す言葉を自分で考えてみましょう。
ここまでのまとめ
✓ 気持ちを表す言葉にはたくさんの種
しゅるい類がある
✓ 場面によって、気持ちは変化する
✓ 同じ気持ちでも、大きさに違いが出ることがある
たとえば、誰にダメ出しをされるかによって、
「ムカつく」という気持ちの大きさには違いが出るよね。
親からダメ出しをされたときの気持ち
ムカつく
友だちから
ダメ出しをされたときの気持ち
ムカつくここまでの2つの
ワークを見直そう!
自分の気持ちを言葉にすることの良い点は?
言葉にすることで、気持ちの整理がしやすくなる
言葉にすることで、他の人に伝えやすくなる
誰かに「相談」するときにも役立つよ!
GRIP 資料 2–5 マインド・プロファイリング ここまでのまとめ第2のミッション 自分の気持ちを言葉にしてみよう!
PART 2 自分の気持ちを変える方法
あなたがいやな気持ちになる場面を 1 つ思い出して書みよう! いやな気持ちを変えるためにできる「行動」探してみよう!! (今すぐできることでも、家や学校でできることでも、なんでも OK) ふりかえり:今日の授業中で、初めて「知ったこと」や「気づいたこと」は? 「気持ち」について考えすぎるよりも、 先に「行動」を変えた方が、気持ちを変えるのに 役立つときがあるよ! GRIP 資料 2–6 マインド・プロファイリング 第 2 のミッション Part 2学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 1 前時のふりか えり(5 分) ○これまで学習したことをふり返る。 ◆導入「今日のみなさんはどんな気持ちでしょう か?」 ・面倒 ・楽しい ・いや ・うれしい こ れ ま で の 授 業 内 容 (感情をみつける)を 踏まえたものであるこ とを伝える。 2 本時の学習の 確認(5 分) ○本時の目標(対処法の理解・習得)を示す。 ◆「今日は、いやな気持ちや困った状況になった ときどう対処すればよいのかを学びます。」 対処法を増やすことが 目標であることを明示 する。 3 展開①(20 分) ○「場面 1」(※資料 3–2 の補助資料参照)を示し、 そのときの感情や対処法を考えさせる。 発問 1 「自分がこの A さんの場面におかれたと きどんな気持ちになるでしょうか。」 ・いやな気持ち ・恥ずかしい ・帰りたい 発問2 「どうやってこのいやな気持ちを変えますか。」 ・無視する ・音楽を聴く ・愚痴を言う ・部活をもっと頑張る ・友だちに話しかけに行く ○生徒の回答をカテゴリ別(※資料 3–2 の補助資 料参照)に黒板に書いていく。 「 状 況 」 や 対 処 法 は、 黒板に示すなどして、 常に参照できるように しておく。対処法を出 す際にブレーンストー ミングを行ったり、ア イデアを出す練習を先 に行うと発言が出やす い。
第 学年 組 科学習指導案
指導者
1 日 時
平成 年 月 日( ) 第 校時
2 活動名
対処スキルの理解・習得(プログラム名「マインド・ポケット」)
(2 時間目/ 5 時間)
3 目 標
いやな気持になったときに自分の心の健康を回復する対処法(対処
スキル)を学ぶ。そして状況に応じた対処が可能になる。
4 準備物
補助資料(資料 3–2)、マインド・ポケットの目的(資料 3–3)、ワー
クシート(資料 3–4)、1 分アンケート(資料 7–1)
5 学習過程
GRIP 資料 3–1 マインド・ポケット指導案 1/2GRIP 資料 3–1 マインド・ポケット指導案 2/2 学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 4 展開②(10 分) ○「場面 2」(※補助資料)を示し、状況の変化に 合わせた対処法を考えさせる。 発問 3 「このように状況が悪化したときにはどう しますか?」 〇対処法の分類(※補助資料参照) ◆「対処法はひとりで行うものと、それ以外のも のがあります。それはなんでしょう」 対処法の分類は教員が 生徒に提示しやすいも のでよい。 (例) 「短期的―長期的」 「感情発散―問題解決」 「軽い問題への対処法 ―難しい問題への対処 法」 5 ふりかえり (5 分) ○対処法それぞれの良いところ(効能)と悪いと ころ(副作用)を示す。 発問 4 「それぞれの対処法の良いところ(効能) と悪いところ(副作用)を考えてみましょう。」 〇場面 1 → 2 のように問題が深刻になってきた場 合には、それに応じた対処法を行っていく必要 があると伝える。 ◆「問題が大きくなったり、悩みが大きくなった ときには、対処法を変えていく必要があります。」 簡便な対処法では問題 の解決につながらない 場合があることを伝え る。 対処法にはさまざまあ り、良い面と悪い面が あることを、例を挙げ ながら気づかせる。 6 まとめと評価 (5 分) 発問 5 「今日の授業で良いと思ったり、やってみ ようと思った対処法を、一人で行うものと誰かと 一緒に行うものとを分けてワークシートに書き込 んでみましょう。」 ○まとめを行う。 ・場面や状況に応じた対処法を使うことが必要で あると分かった。 ワークシートの左右の ポケットを参照。 次回の授業に向けて、 誰かに(と)行う対処 法(たとえば、他者に 声をかける、人に気持 ちを伝える、大人に相 談する)の重要性を伝 えておく。 1 分アンケート実施
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 1/14
マ
イ
ン
ド
・
ポ
ケ
ッ
ト
補助
資料
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 2/14
こ
の
あ
い
だ
の
日
曜
日
、
A
は
部
活
の
大
会
で
大
失
敗
し
て
し
ま
っ
た
。
月
曜
日
、
部
活
に
出
る
と
、
い
つ
も
と
ち
が
っ
て
み
ん
な
が
話
し
か
け
て
く
れな
か
っ
た
。
場
面
1
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 3/14
自
分の
失
敗
に
つ
い
て他
の
人
た
ち
が
こ
そ
こ
そ
話
を
し
て
い
る
様
子
が
見
え
た
。
も
っ
と
い
や
な
気
持
ち
に
な
っ
た
。
場
面
2
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 4/14
黒板
掲示
(
完成形
)
の例
友
達
と
お
し
ゃ
べ
り
し
て
忘
れ
る
ぐ ち愚
痴
を
言
う
笑
い
飛
ば
す
と
り
あ
え
ず
寝
る
友
達
に
探
り
を
入
れ
る
先
生
に
助
け
を
求
め
る
親
に
話
す
友
だ
ち
へ
の
話
し
か
け
方
を
考
え
る
失
敗
し
な
い
よ
う
に
頑
張
る
誰かに
ひと
り
で
何
事
も
な
い
よ
う
に
ふ
る
ま
う
他
に
「
短期」
⇔
「長
期
」
、
「
感情発散」
⇔
「問題
解
決
」と
い
っ
た
分類名
で
も
可
(
説明
し
や
す
い
も
の
で
良
い
)。
横軸
(
ひ
と
り
で
⇔
誰
か
に
)が重要
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 5/14
友
達
と
お
し
ゃ
べ
り
し
て
忘
れ
る
ぐ ち愚
痴
を
言
う
笑
い
飛
ば
す
と
り
あ
え
ず
寝
る
友
だ
ち
へ
の
話
し
か
け
方
を
考
え
る
失
敗
し
な
い
よ
う
に
頑
張
る
何
事
も
な
い
よ
う
に
ふ
る
ま
う
黒板掲示例1
生徒
の回答を
カ
テ
ゴ
リ
別に
黒板
に
書
い
て
い
く
。この
時
点
で
は
カ
テ
ゴリ
は
明
ら
か
に
し
な
い
。
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 6/14
黒板掲示例
2
線を書き、配置された対処法
の
カ
テ
ゴ
リ
名を
掲
示
す
る
。
友
達
と
お
し
ゃ
べ
り
し
て
忘
れ
る
ぐ ち愚
痴
を
言
う
笑
い
飛
ば
す
と
り
あ
え
ず
寝
る
友
だ
ち
へ
の
話
し
か
け
方
を
考
え
る
失
敗
し
な
い
よ
う
に
頑
張
る
何
事
も
な
い
よ
う
に
ふ
る
ま
う
<ポ
イ
ン
ト
>
「
親
に
話す」
といっ
た
分類の判断
に
困
る
も
のが生徒か
ら
出
た
場合
、
ど
う
い
う意図
で
そ
の
対処法
を
出
し
た
のか生徒
に
尋ね
る
こ
と
で
カ
テ
ゴ
リ
を
明確
に
す
る
、
あ
えて
二つの
カ
テ
ゴ
リ
に
ま
た
が
る
部分
に
配置す
る
こ
と
で
生徒
そ
れぞれの考
えを
促すのも
良い
で
し
ょう。
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 7/14
友
達
と
お
し
ゃ
べ
り
し
て
忘
れ
る
ぐ ち愚
痴
を
言
う
笑
い
飛
ば
す
と
り
あ
え
ず
寝
る
友
だ
ち
へ
の
話
し
か
け
方
を
考
え
る
失
敗
し
な
い
よ
う
に
頑
張
る
何
事
も
な
い
よ
う
に
ふ
る
ま
う
ひと
り
で
黒板掲示例3
真
ん
中の点線の補助線を引
き
、
(ひ
と
り
で
)の
カ
テ
ゴ
リ
を
示
す
。
(
誰
か
に
)
の部分は
、(
)
だけ書
く
。
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 8/14
黒板掲示例4
(
誰か
に
)
の部分を埋
め
、
ま
だ
具
体的
な
対
処法
が
出て
い
な
い空欄の
枠
が
あ
れば
埋
め
て
い
く
。
友
達
と
お
し
ゃ
べ
り
し
て
忘
れ
る
ぐ ち愚
痴
を
言
う
笑
い
飛
ば
す
と
り
あ
え
ず
寝
る
友
達
に
探
り
を
入
れ
る
先
生
に
助
け
を
求
め
る
親
に
話
す
友
だ
ち
へ
の
話
し
か
け
方
を
考
え
る
失
敗
し
な
い
よ
う
に
頑
張
る
誰かに
ひと
り
で
何
事
も
な
い
よ
う
に
ふ
る
ま
う
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 9/14
二つのカ
テ
ゴ
リの比較
(
そ
れぞれの
メ
リ
ッ
ト
とデ
メ
リ
ッ
ト
を強調)
友
達
と
お
し
ゃ
べ
り
し
て
忘
れ
る
ぐ ち愚
痴
を
言
う
笑
い
飛
ば
す
と
り
あ
え
ず
寝
る
友
達
に
探
り
を
入
れ
る
先
生
に
助
け
を
求
め
る
親
に
話
す
友
だ
ち
へ
の
話
し
か
け
方
を
考
え
る
失
敗
し
な
い
よ
う
に
頑
張
る
誰かに
ひと
り
で
何
事
も
な
い
よ
う
に
ふ
る
ま
う
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 10/14
「
ひ
と
り
で
」
と
「
誰か
に
」
の比較
友
達
と
お
し
ゃ
べ
り
し
て
忘
れ
る
ぐ ち愚
痴
を
言
う
笑
い
飛
ば
す
と
り
あ
え
ず
寝
る
友
達
に
探
り
を
入
れ
る
先
生
に
助
け
を
求
め
る
親
に
話
す
友
だ
ち
へ
の
話
し
か
け
方
を
考
え
る
失
敗
し
な
い
よ
う
に
頑
張
る
誰かに
ひと
り
で
何
事
も
な
い
よ
う
に
ふ
る
ま
う
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 11/14
二つのカ
テ
ゴ
リの比較
(
そ
れぞれの
メ
リ
ッ
ト
とデ
メ
リ
ッ
ト
を強調)
「
ひ
と
り
で
」
と
「
誰か
に
」
の比較
<教師の発話例>
「
た
と
え
ば、[好
き
な
音楽を聴く]をし
た
とします。す
る
と、気持ち
は
少し
楽
に
な
る
かもしれません。し
かし、
そ
の場しの
ぎ
の方法
だ
け
で
は、同じ問題が繰
り
返され
る
場合が
あり
ます」
<教師の発話例>
「
ひと
り
で
行
う
対処法の場合、す
ぐに
実行
で
きる
かもしれませ
んが、
そ
れ
だ
け
で
問題が解決
で
きる
とは限
り
ません。別の方
法とし
て
、友
だ
ち
と一緒
に
ど
う
し
た
らいいか考
えて
み
た
り
、先生
に
相談し
て
み
た
な
ら、問題が解決
で
きる
可能性が
あり
ます。問
題
に
応じ
て
対処法を変
え
られ
るよ
う
に
、いく
つ
かの対処法を
知っ
て
おくのが
よ
い
で
し
ょ
う
」
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 12/14
問題に
じっくり
気持ちが
すっきり
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 13/14
長期的
短期的
GRIP 資料 3 –2 マインド・ポケット補助資料 14/14
問題解決
感情
発散
「マインド・ポケット」の目的
ここでは、いやな気持ちを変化させる対処法を考えます。
気分が沈んだときに使える、
お気に入りの方法をみつけて、
あなたの心のポケットに入れておこう。
たずさえる
「マインド・ポケット」
GRIP 資料 3–3 マインド・ポケットの目的むかいあう
「シナリオコンテスト」ひらく
「シナリオコンテスト」わたす
「KINO (キノ)」みつける
「マインド・プロファイリング」GRIP で学ぶことはほかにも……
マインド・ポケット ワークシート
今日の日付( )学年( )クラス( )名前( )
①左右のポケットに対処法をできるだけたくさん入れておこう。
②左右のポケットの対処法の効能と副作用を確認しよう。
▶次に、効能と副作用をチェック! ▶次に、効能と副作用をチェック!□ 気持ちが楽になる
□ すぐに実行できる
□
□
効能(よいところ)□ すっきりはしない
□ 後でまた同じ問題が発生する可能
性がある
□
□
副作用(わるいところ)□ 気持ちが楽になる
□ 一人で悩まなくてよくなる
□
□
効能(よいところ)□ 他の人を巻き込む
□ 相手によってはうまくいかない
□ 時間と労力がかかる
□
副作用(わるいところ) 上に書いてある効能と副作用以外に自分で気づいたものがあれば書き足してみよう。 GRIP 資料 3–4 マインド・ポケット ワークシート左のポケット
一人でできる対処法
● ● ●右のポケット
誰かと一緒にする対処法
● ● ●学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 1 前時のふりか えり(3 分) ○前時で学習したことをふり返る。 発問 1 「いやな気持ちになったとき、どんな方法 で気分を変えますか?」 ・音楽を聴く ・寝る ・友だちに話す GRIP 全体につながり があることを、生徒と ともに共有化できるよ うな導入を心がける。 2 本時の学習の 確認(5 分) ○本時の「いやな感情を聞いてもらう」とはどう いうことなのかを共有する。 発問 2 「友だちに、自分のいやな気持ち(悲しい・ つらいなど)を話すときにはどんな風に切り出しま すか?」 ・実はさぁ ・聞いてくれる? ・あのさぁ 学級の状況によって、 まず、うれしい(楽しい) 気持ちになることを想 起させてから、いやな 気持ちを想起させても よい。 3 KINO の説明 (2 分) ○状況カード 1 を使って「KINO」の説明を行う。 ◆「KINO は『キノ君が誰かに気持ちを伝えると きのことばやそのときの様子』を(映画の演出のよ うに)考えるカードゲームです。」 発問3 「カントクは、他の人がどうしてそのカー ドを選んだのか、教えてもらいましょう。」 KINO はドイツ語で映 画館。映画ではいろい ろな感情やその表現方 法を検討するという喩 え。なお、イラストの 作者は「木下」さん。
第 学年 組 科学習指導案
指導者
1 日 時
平成 年 月 日( ) 第 校時
2 活動名 自分の感情の伝達(プログラム名「KINO
(キノ)」)
(3 時間目/ 5 時間)
3 目 標 感情表現ゲーム「KINO」を通して、自分の感情を他者に伝えるには、
さまざまな気持ちの変化や葛藤があることを考える。また、切り出
し方を知る。
4 準備物 KINO 補助資料(資料 4–2)より状況カード(10 種)、KINO の目的
(資料 4–3)、表情カード(5 種)(資料 4–4)、KINO 記録用紙(資料
4–5)、まとめのワークシート(資料 4–6)
5 学習過程
GRIP 資料 4–1 KINO 指導案 1/2GRIP 資料 4–1 KINO 指導案 2/2 学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 4 KINO の実施 (35 分) ○状況カード 2 から 4 は一連として実施。 ・時間が足りないようなら、3 は実施せず、2 と 4 を必ず実施する。 *状況カード 2 は、友だちをからかいながらも心 配して先生に相談する場面。3 は恥ずかしい気 持ちを打ち明ける。4 は自分を心配している友 だちに相談する。 発問 4 予想はいくつあたりましたか? ○状況カード 2(と 3)を終えたら一度止めて予想 が当たったかどうかを尋ね、異なる表情の選択 があることを取り上げる。 ・分かってもらえる? からかわれるのでは? 友だちのことを先生に話してよい? といった 不安やためらいが、選択の背景にある。 ・自分の気持ちを伝えるときに、相手のことを考 えるのは自然なことだと説明する(小学 5 年生くら いまでに、相手の印象を考えて感情表出ができるようになる という心理学のデータがある)。 ◆各状況カードの切り出し方に触れ「伝える側も 上手に切り出せるといいね」「もっとよい言い 方があるかな」。 ○状況カード 4 を終えたら、相談にのる側の大切 さを取り上げる。 ・4 人班を作る。 ・注意事項は板書など で、全員に周知する。 ・(注意)カントクも自 分のカードを出す(互 いの違いに気づきやすくな る)。 ・お互いの考えを話す 時間を確保する。 ・カード選択とその理 由がそれぞれ異なる ことに問題ないこと を強調。むしろ友だ ちから違う表現を学 ぶ(映画俳優のように)。 ・選べない生徒には(自 分がどうするかではなく) キノ君の様子として 想像させる ・時間があれば他の状 況カードで実施 5 まとめと評価 (5 分) ○まとめを行う。 ・人それぞれの伝え方があるとわかった。 ・伝えるための言いやすい切り出し方がわかった。 ・それぞれの感じ方があるので、聞く側が大事な ことがわかった。 発問 5 ワークシートに、今日の授業で考えたこ とや気づいたことを書きましょう。 本時は、後のシナリオ コンテストで扱う「聞 き方」の大切さにもつ ながる。 1 分アンケート実施
6 その他
(指導観) 生徒がストレス状況への対処として自らを傷つける行為をとる背景 には、親や友だちに迷惑をかけたくない、話しても仕方がない等の相談への(心 理的)抵抗感がある。KINO を通じて生徒に伝え方を練習させるだけでなく、友 だちの相談の仕方や考え方を知ることで(心理的)抵抗感について理解し、相談 に「のる」場合の留意点(相談者のためらいや葛藤に配慮してていねいに聞くこと)に気づ かせることが、4 回目以降のプログラムに向けて重要である。キノ
の
す
す
め
方と
状
況
カ
ード
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 1/14GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 2/14 キノ
の
す
すめ
方
• ルールを板書する
(生徒の手元の
KINO
記録用紙にも説明がある)
①絵の側を自分に向けて
(ばばぬきのように)
持つ。
②先生が状況カードを読み上げた後、
登場人物
(KINO
君)
が伝える場面を想像して
、
表情のカードを裏向けて出す。
③全員がカードを出すまで待つ。 ④カントク
(当てる番)
の仕事1。
–
出されたカードの予想を
KINO
記録用紙に書き、他の人に説明する。
⑤先生の合図でいっせいにカードを表に返す。 ⑥カントクの仕事2。
–
他の人がなぜそのカードを出したのか聞く。
–
実際の数を
KINO
記録用紙に書き入れる。
–
気づいたことを
KINO
記録用紙のメモ欄に書く。
• 先生がカントク
(当てる番)
の指名、状況カード読み上げを行う。
• 状況カードは
10
種類用意されている。
。
• 皆が経験するために、状況カードごとにカントクを指名する。 •
⑥
の
生
徒
同
士
の
話
し
合
い
に
つ
い
て
尋
ね
、
感
情
を
伝
え
る
う
え
で
の
た
め
ら
い
や
葛
藤を確認し、相互の違いへの気づきを促す。
• 正解はないことを強調する。
キノ
の
す
すめ
方
の
工
夫
①
状況カードを読み上げる代わりに、大きく 印刷して提示する方法もある。
②
状況カードを小さく印刷して各テーブルに 裏
向き
に
積み
上げ
、生
徒が
自
分た
ち
でめ
く
りながら進める方法もある。
ゲームは盛り上がるが、進行の制御は難しくなる。
ー
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 3/14キノ
の
す
すめ
方
の
工
夫
(
つ
づき
)
③
状
況
カ
ー
ド
を
新
たに
作
成
し
て
使う
こ
と
も
で
き
る
。
ー話す相手
(大人、友だち)
ー相手の特徴
(いつも相談、聞き上手、信頼できそう……)
ー大人の特徴
(担任、養護教諭、親……)
ーいやな気持ちが中心だが他の気持ちを伝える設定も
ある
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 4/14GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 5/14
状況カード
01
なんて言うか…
最近、授業がよくわからない。 もうすぐテストだし、 なんかもやもやした気持ち。 いつも一緒にふざけてばかりの
S
に、
まじめな相談してもいいかな。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 6/14
状況カード
02
放課後に、 相談したいことが…
いつも元気な友だちの
T
は、
最近少し元気がない。 「暗いなー」とからかったら、 「べつにっ」
と言われたけど。
T
のこと、
先生に相談したほうがいいかな。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 7/14
状況カード
03
実はさぁ
私は/僕は、ポケモンが大好き。 友だちは皆、モンハン好きなので いつも話ができない。どうなるか 不安だけど、話してみようかな。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 8/14
状況カード
04
聞いてくれる?
「はぁ、テストゆううつ」 と思いながら帰ろうとしたら、 いつも冗談ばかり言ってる
S
が
「最近元気ないね、どうしたの?」 と心配そうに聞いてくれた。 相談してみようかな。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 9/14
状況カード
05
聞いてほしい
ことが…
とにかく、何についても やる気がでないし、ゆううつ。 部活も今日はサボろう。 こんなことでも、 保健室で話し聞いてくれるかな。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 10/14
状況カード
06
ち
ょっ
と
聞
い
て
よ
やった。 やっぱりテストで
90
点台。
今回はかなり勉強したし、 かなりうれしい。 休み時間に、友だちに報告しなきゃ。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 11/14
状況カード
07
先
生
、
知
っ
て
る?
昨日、 応援しているサッカーチーム勝利。 A
先生はサッカーファンじゃ
ないかもしれないけど、 この喜びを、教えてあげよう。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 12/14
状況カード
08
相
談
し
て
も
い
い?
おととい部活で大失敗。 わざとじゃないのに、 昨日はみんなよそよそしい感じ。 落ち込むなあ。 親に相談してみようかな。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 13/14
状況カード
09
最近ね
S
と最近いい感じ。
昼休みとかも一緒にいて愉快だし。 遊びに来て欲しいから、 親に
S
のこと話そう。
GRIP 資料 4 –2 KINO 補助資料 KINO のすすめ方と状況カード 14/14
状況カード
10
なんて言うか…
最近、
いやな感じ。
つまらないことで
家族と言い合いになったし、 サイフを落とすし、 なんかイライラする。
こんな話でも
友だちは聞いてくれるかな。
GRIP 資料 4–3 KINO の目的
「KINO」の目的
ここで考えるのは、気持ちの伝え方です。
うれしいことがあると、人に言いたくなります。
つらい体験を聞いてもらえると、ちょっと楽になります。
いろいろな気持ちの伝え方を知っておこう。
わたす
「KINO
(キノ)」
GRIP で学ぶことはほかにも……
たずさえる
「マインド・ポケット」ひらく
「シナリオコンテスト」みつける
「マインド・プロファイリング」むかいあう
「シナリオコンテスト」GRIP 資料 4 –4 KINO 表情カード 5種1セ ッ ト キノ キノ キノ キノ キノ
GRIP 資料 4 –4 KINO 表情カード 5種1セ ッ ト
GRIP 資料 4–5 KINO 記録用紙 ( )回目 状況カードの 内容(簡単に) 表情カード カードの数を予想せよ 実際の数 枚 枚 枚 枚 枚 枚 枚 枚 枚 枚
KINO 記録用紙
KINOは、映画かんとく(や俳優)のように「伝えるときの表情や様子」を考えるゲームです。 すすめ方:基本的に 4 人一組です。1 回ごとに「カントク」を決めます。 ① 5 枚のカードを絵の側を自分に向けて(ばばぬきのように)持ちます。 ②先生が説明する場面で、「KINO 君がしそうな表情」のカードを 1 枚選び、机にふせて出します。 ③全員がカードを出すまで、待ちましょう。(カントクも出します) ④カントクは、自分の「集計票」に予想枚数を書き、ほかの 3 人に説明します。 ⑤先生の合図で 4 人いっせいにカードを表に返します ▶ 話してみよう 1 カントクの予想の理由について 2 なぜそのカードを出したのかについて ⑥カントクは、実際の数を集計票に書いてください(自分のカードも含みます)。 ⑦カントクは気づいたことを下のメモ欄に書いてください メモ欄 自分と違う考え方の人はいましたか?どう違いますか?(予想は当たりましたか?) 自分がカードを出すとき迷いましたか? その他GRIP 資料 4–6 KINO まとめのワークシート
話を切り出すときの、せりふを増やそう。
下のなかで、使えそうなせりふをチェックしよう。
□聞いてほしいことが…
□ちょっと聞いてよ
□放課後に相談したいことが… □なんて言うか…
□先生、知ってる?
□実はさぁ
□ちょっとつらいんだ…
□最近ね…
授業で気づいたことをメモしておこう
KINO
まとめ
気持ちを伝えるポイント
表情は個性、いろいろあって当たり前
上手な人の伝え方をまねしてみよう(小さなチャレンジ)
ためらいがあっても、ちゃんと聞いてくれる人がいれば話し出せる
学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 1 前時のふりか えり(5 分) ○ KINO(キノ)のふりかえり。 発問 1 「前回の授業で学習した嫌な気持ちへの対 処法にはどのような分類があったでしょうか。」 ・人それぞれに感じ方やためらいがある。 ・話の切り出し方を知っておく。 ◆「相談関係がうまく成立するためには、話を聞 く側の対応も重要ですね。」 相談することの効果に ついて、これまでの授 業を踏まえた説明を行 う。 相談には一連の行動の 流れがあることを説明 する。 2 本時および次 回の学習の確 認(5 分) ○本時および次回を通じて学ぶ内容(相談のやり 方)について共有する。 発問 2 「みんなは、友だちから相談されたときや、 友だちの悩みに気づいたときには、どのように行 動するでしょうか。」 相談には一連の行動の 流れがあることを説明 する。
第 学年 組 科学習指導案
指導者
1 日 時
平成 年 月 日( ) 第 校時
2 活動名 相談の理解・体験(プログラム名「シナリオコンテスト①」)
(4 時間目/ 5 時間)
3 目 標 動画教材を用いて友だちの悩みに気づいたときの話の聞き方(E
エ コCO
の原則)を習得する。相談できる身近な大人を見つけることができる。
4 準備物 動画(場面 1)(資料 5– 3)、ワークシート①(資料 5–4)、ワークシー
ト②(資料 5–6)、1分アンケート(資料 7–1)
5 学習過程
GRIP 資料 5–1 シナリオコンテスト①指導案 1/2学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 3 動画の視聴 (15 分) 発問 3 「今日と次回の授業では、友だちの悩みに 気づいたときの、話の聞き方について考えてみま しょう。」 ○動画の内容と視聴の目的を伝える。 ◇「今日見てもらう動画には、大学生同士の相談 場面が映っています。中学生にはなじみがない 相談の内容かもしれませんが、これはあくまで も相談にのるときの一つの『例』だと思って見 てください。」 ○「ECO(エコ)の原則」の解説と、最初の相談 場面までを視聴する(約 10 分)。 動画をすぐに視聴でき るように事前に準備し ておく。 動画で視聴した方法は 相談の大まかな流れを 示したものであり、唯 一正しい方法というわ けではなく、細部につ いてはケースバイケー スで工夫する必要があ ることを説明する。 4 相談可能な身 近な大人を探 す(15 分) 発問 4 「相談できそうな身近な大人を探して、友 だちに紹介するときの言葉を考えてみましょう。」 ○本時では相談できる身近な大人を探し、その大 人への紹介の仕方を考える ⇒ ワークシート① を使って、生徒各自が相談可能な身近な大人と その大人に相談するメリットを書き出す。それ を班メンバーで話し合い、各班で最も良いと思 う相談相手を決め、発表する。 友だちを説得できそう な方法を考えるように 促す。 5 まとめと評価 (10 分) ○まとめを行う。 発問 5 「ワークシート②の『ひらく』の欄に、自 分が今日一番良いと思った友だちを説得する言葉 を書き込んでみましょう。」 ◇「皆さんが相談できそうな大人は意外と多くい ますね。でも、実際に友だちを大人のところに 連れて行くときには、今日の授業で話し合った ように、説得方法を工夫する必要があるかもし れません。」 ・友だちの悩みに気づいたときの話の聞き方を習 得した。 ・相談できる身近な大人を見つけられた。 「ひらく=大人に相談 すること」の効能と、 相 談 先 は 意 外 と 身 近 にあることを認識させ る。 1分アンケート実施。 GRIP 資料 5–1 シナリオコンテスト①指導案 2/2
学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 1 前時のふりか えり(10 分) ○前時をふり返る ⇒ 必要に応じて前時の動画を 視聴するのも可。 発問 1 「前回の授業で学習した ECO(エコ)の 原則にはどのような行動がありましたか。」 ・声をかける ・心配していると伝える ・判断する ・一緒に大人に相談する ◇「前回は、身近で相談できる大人を探しました ね。大人に相談するよう友だちを説得する言葉 も考えましたね。」 相談における具体的な 行動について、一連の 流れの中で整理するこ とを心がける。 2 本時の学習の 確認(5 分) ○前時をふりかえりつつ、本時の学習目標を共有す る。 発問 2 「友だちの悩みがどのようなものであっ たら、自分たちだけで解決しようとせず、大人に 相談した方が良いと思いますか。まとめのワーク シートの『判断する』の欄に、大人に相談したほ うがよい場面を一つ書き込んでみましょう。」 ○特に「友だちの命にかかわるようなとき(自分 や他人を傷つける危険性があるとき)」が重要 であることを伝える。 問題が大きいときには 「大人に相談する」と 「判断する」ことが重 要であることを強調す る。 生徒に自傷の詳しい手 段や傷の詳細について 伝えることは伝染のリ スクを高めるので、説 明の際には詳細に触れ す ぎ な い よ う 注 意 す る。
第 学年 組 科学習指導案
指導者
1 日 時
平成 年 月 日( ) 第 校時
2 活動名 相談の理解・体験(プログラム名「シナリオコンテスト②」)
(5 時間目/ 5 時間)
3 目 標 友だちの自傷行為に気づいたときの対応方法(E
エ コCO の原則)を習得
する。
4 準備物 動画
(場面 2)(資料 5– 3)、ふりかえりシート
(資料 5–5)、ワークシート
②
(資料 5–6)、ワークシート③
(資料 5–7)、1分アンケート
(資料 7–1)5 学習過程
GRIP 資料 5–1 シナリオコンテスト②指導案 1/2GRIP 資料 5–1 シナリオコンテスト②指導案 2/2 学習活動 教員の働きかけ(○)、教員の発話例(◆)と予想される生徒の様子や応答(・) 留意点 2 本時の学習の 確認(5 分) (つづき) ◇「今回も前回と同様、大学生同士の相談場面を 動画で観てもらってから、友だちの命にかかわ るような大きい問題に出会ったときの相談のや り方について考えていきたいと思います。」 発問 3「今日は友だちが自分自身を傷つけている ときの声のかけ方や大人への『ひらき方』につい て考えてみましょう。」 ◆「命にかかわる問題はいろいろありますが、自 分自身を傷つける行動はその一つです。みんな にはまだあまりなじみのないことかもしれませ んが、これからの人生の中で出会う可能性の高 い問題の一つだろうと思います。(必要に応じ て自傷行為の説明を行う)」 ※自傷の説明の例 自分の体を傷つける 理由はさまざまですが、 つらい感情を和らげよ うとしてやむを得ず行 われることがほとんど です。もちろん、そん な風に自分を傷つけた りしない方が良いので すが、もしも傷つける ようになってしまった としても、つらい感情 を和らげる別の方法を 身につけることが大切 です。大人に相談する というのは、そのため の第一歩になります。 3 動画の視聴 (5 分) ○動画の場面 2(女子同士の自傷の相談場面)を視聴する。 事前に動画の頭出しをしておく。 4 自傷に対する ECO の原則の 活用(20 分) ○自傷している友だちへの声掛けを考える ○ワークシート③:視聴した動画のシナリオ穴埋 め課題を用いて、自分たちなりの声掛け方法を 考えてもらう。ECO の原則の「E」のシナリオ 部分を考える班、同じく「C」と「O」のシナ リオ部分を考える班の 3 つにグループ分け、各 生徒・各班でシナリオの穴埋め課題を行っても らう。 自傷している生徒らが 不安定な状態になって いないか気を配り、気 になった場合は授業終 了後に声をかける。 5 まとめと評価 (10 分) 発問 5「ワークシート②の『向かい合う』の欄に、 自分が今日一番良いと思った友だちにかける言葉 を書き込んでみましょう。」 ◇「問題が大きいときにも、きちんと友だちの問 題や自分の気持ちに向かい合って、大人に相談 しに行こう。」 ◇「今日はこれから配る回答カードにチェックを 入れて提出してください。」 ・友だちの自傷行為に気づいたときの対応方法を 習得した。 自傷について話題にす るのをためらったり、 大人に相談するのをた めらったりした回答が あった場合は、無理に 肯定も否定もせず、そ う思った理由を話題に する。問題が大きいと、 相談に乗る側も不安に なることを共有し、だ からこそ相談に乗る側 に も 仲 間 が 必 要 で あ り、大人に相談するこ とが大切であることを 強調する。 回答カードを用いて、 フォローが必要な生徒 を把握する。 1分アンケート実施
ひらく
「シナリオコンテスト①」
むかいあう
「シナリオコンテスト②」
「シナリオコンテスト」の目的
ここでは、責任をもって判断することを考えます。
自分で(あるいは、友だちと一緒に)努力することと、
もっとたくさんの人に打ち明けられることは、
困難を解決するための二つの力。その使い方を知ろう。
GRIP 資料 5–2 シナリオコンテストの目的GRIP で学ぶことはほかにも……
わたす
「KINO (キノ)」たずさえる
「マインド・ポケット」みつける
「マインド・プロファイリング」身近で相談できる大人(名前や立場) その大人に相談するとどんな良いところがあるか(班の他のメンバーが「相談したいな」と思える紹介方法を考えよう)
1
2
3
4
5
班で意見を出し合ったなかで、一番相談したいと思った大人と、その人が一番だと思った理由誰:
理由:
GRIP 資料 5 –4 シナリオコンテストワークシート①「相談できる身近な大人は?」「
シ
ナ
リ
オコ
ン
テ
ス
ト
」ワ
ー
クシ
ー
ト
①
相談できる身近な大人は?
ECO の原則とは
Engage、Choice、Open の頭文字をとって ECO
E
エ ン ゲ ー ジngage ― 向かい合う
GRIP 資料 5–5 シナリオコンテストふりかえりシート「ECO の原則とは」ふりかえりシート
「E
エ コCOの原則」とは
自分だけで解決できるか「判断する」
【解決が難しい問題の例】➡犯罪に巻き込まれている
➡いじめに巻き込まれている
➡命が危ない
関係を大人に「ひらく」
➡信頼できる大人のところに、友だちを連れて一緒に相談に行く
➡大人に相談するのをいやがる友だちを説得する
困難や問題に「向かい合う」
➡友だちの抱えている問題から目をそらさない(声をかける・話題にする)
➡話をじっくり聞く
➡話を心配していると伝える
自分の気持ちに「向かい合う」
➡混乱しても落ち着いて、冷静に自分のできることを考える
【Engage】の本来の意味は、「約束する」「かかわる」「従事する」などです。C
チ ョ イ スhoice ― 判断する
O
オ ー プ ンpen ― ひらく
GRIP 資料 5–6 シナリオコンテストワークシート②「まとめ 相談の『聞き手』になるときのコツ」
「シナリオコンテスト」ワークシート②
[まとめ]相談の「聞き手」になるときのコツ
E
エ コCOの原則
向かい合う ― E
エ ン ゲ ー ジngage
あなたができそうな声のかけ方や心配の伝え方を一つ書いてみよう!判断する ― C
チ ョ イ スhoice
あなただけで解決することが難しそうな友だちの悩みはどんなこと? 一つ書いてみようひらく ― O
オ ー プ ンpen
大人につなぐとき、友だちにかける言葉を一つ考えて書いてみよう!GRIP 資料 5–7 シナリオコンテストワークシート③「シナリオを考えよう」1/3 シナリオコンテストワークシート③「シナリオを考えよう」
組
番
名前
「E:向かい合う」
動画の中でのセリフ
自分なりのセリフ
M わかった。誰にも言わないって約
束してくれる?
A いまは秘密を守るっていう約束は
できない。
M じゃあ無理。いま言ったこと全部
なし。
A ねえ、私たち友だちでしょ?
M しつこい。無理だから。
A わかってる? 自分のからだを傷
つけてるんだよ。それを知って心
配しない友だちがいると思う?
私助けたいの。お願いだから何が
起こっているのか話してよ。
M わかった。誰にも言わないって約
束してくれる?
A いまは秘密を守るっていう約束は
できない。
M じゃあ無理。いま言ったこと全部
なし。
A ねえ、私たち友だちでしょ?
M しつこい。無理だから。
A
班で話し合って決めたセリフ
GRIP 資料 5–7 シナリオコンテストワークシート③「シナリオを考えよう」2/3 シナリオコンテストワークシート③「シナリオを考えよう」
組
番
名前
「C:判断する」
動画の中でのセリフ
自分なりのセリフ
M だから…プレッシャーなの。プレッ
シャー。でも…でも、もういいから。
A ねえ、話してよ。
M だからもういいってば。
A 話してくれないの? じゃあ、誰
になら話せるの?
M わかった。誰にも言わないって約
束してくれる?
A いまは秘密を守るっていう約束は
できない。
M じゃあ無理。いま言ったこと全部
なし。
A ねえ、私たち友だちでしょ?
M だから…プレッシャーなの。プレッ
シャー。でも…でも、もういいから。
A ねえ、話してよ。
M だからもういいってば。
A 話してくれないの? じゃあ、誰
になら話せるの?
M わかった。誰にも言わないって約
束してくれる?
A
班で話し合って決めたセリフ
GRIP 資料 5–7 シナリオコンテストワークシート③「シナリオを考えよう」3/3 シナリオコンテストワークシート③「シナリオを考えよう」