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学童期・思春期にある小児がん経験者の 運動習慣の実態

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P2-066

学童期・思春期にある小児がん経験者の 運動習慣の実態

齋藤 雅世、平元 泉、大高 麻衣子

秋田大学大学院 医学系研究科 保健学専攻

【目的】平成30 年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果によ ると、1週間の運動時間が60分未満の男子児童は7.2%、生 徒は6.9%で、過去5年間の割合は横ばい状態であり、継続 的な運動習慣を身に付けることが課題とされている。小児 がん経験者は、体力・筋力低下によって退院後の生活に支 障をきたしていることが指摘されている。学童期・思春期 にある小児がん経験者の運動習慣の実態を明らかにするこ とを目的に調査を行った。

【方法】1.調査期間:2018年3月~ 2019年2月。2.対象:小児がん の治療終了後1年以上経過している8歳~ 18歳の子どもと保 護者。3.データ収集:質問紙を用いた面接調査。質問項目 は、属性(現在の年齢、性別、学年、身長、体重)、学校の 部活動における運動:部活動所属の有無、1週間の運動回数 と時間。治療状況については許可を得て診療記録から情報 収集した。4.分析方法:運動時間について対象の背景別に 割合を比較した。体格は身長、体重からBMIを算出し、年 齢・性別を考慮したBMI-SDSを算出した。5.倫理的配慮:主 治医の許可を得た対象に定期受診の際に依頼し,同意を得 たものを対象とした。所属機関の倫理審査委員会の承認を 受けた。

【結果】46名を対象とした。男子26名、女子20名、現在の平均年 齢(標準偏差)は、13.6(3.1)歳、小学生18名(39.1%)、

中 学 生14名(30.4%)、 高 校 生14名(30.4%) で あ っ た。

BMI-SDSの第3四分位0.7以上は11名(23.9%)であった。

学校の部活動に所属しているのは21名(45.7%)、1週間の運 動時間の平均(標準偏差)は341.7(496.8)分で、0分が25 名(54.3%)と半数以上であった。背景別では、BMI-SDSが 0.7以上の子どもの運動時間0分は9名(81.8%)で、0.7未満 の16名(45.7%)より割合が高かった(p<0.05)。性別、

現在の年齢、学年別、診断時年齢、診断後経過期間、放射 線照射・移植実施の有無別の差は認められなかった。

【考察】小中学生を対象とした全国調査では、1週間の運動時間が60 分未満の割合が高いと報告されている。本調査においても 体格が影響している可能性もあるが、運動時間が少ない原 因として、疲労感が影響していることも考えられる。今後 は、小児がん経験者の疲労感と運動習慣との関連を明らか にするとともに、学校生活における運動習慣に対する支援 を検討する必要がある。

P2-067

入院児と家族を対象とした事故危険回避 教育ツール導入前後における事故件数の 変化

鎌田 彩加

1

、柴 邦代

2

、浅田 佳代子

1

、加藤 千恵

1

、 澤田 友佳子

1

、汲田 明美

2

、服部 淳子

2

、岡崎 章

3

1あいち小児保健医療総合センター

2愛知県立大学

3拓殖大学

【目的】A病院B病棟では長期入院、短期入院様々な患者を受け入れ る中、入院時に看護師によるベッド柵の使用方法の説明、

入院のしおりへの記載で転落事故予防などの注意喚起を 行っている。しかし、病院内で統一された看護師による事 故予防の説明は行われてはいない。2009年に入院中の子ど もの事故要因と予防行動を盛り込んで山口らが開発した

「事故危険回避教育ツール(以下ツール)」は、保護者の事 故防止行動に関する意識と行動の変化における有効性が示 唆されているが、客観的な評価はされていないため、ここで は病棟における事故件数の変化からツールの有効性を検証 することを目的とした。

【方法】ツールを使用した子どもと家族を対象とした事故防止の介 入は、2018年5月から2018年10月にB病棟に入院した生後 6 ヶ月未満の乳児、脳性麻痺等で移動しない子どもを除い た9歳以下の子どもの家族を対象として、病棟看護師が子ど もと家族に3種類のツール(転落・点滴・転倒)を入院日に 配布し、読んでもらうように依頼した。事故件数はツール 導入前6 ヶ月間(2017年11月から2018年4月)とツール導 入後(2018年5月から10月)6 ヶ月間で提出されたインシデ ントレポートで把握した。本調査ではツールに記載のある 要因と関連のある事故を事故件数とした。A病院の倫理委員 会の承認を得て調査を行った。

【結果】調査期間の入院患者数は、ツール導入前1262名(月平均 210.3名)、ツール導入後869名(月平均144.8名)で、ツー ルを適用した患者数は170名であった。

1) 事故件数はツール導入前4件(転倒3件・点滴1件)から ツール導入後1件(転倒)に減少した。

2) 事故の概要

導入前:事例(1) 5歳 踵のない靴を履いて走り転倒、事例

(2) 3歳 よそみをして手すりにぶつかり転倒、事例(3) 2 歳 自室で走り転倒、事例(4) 3歳 移動時にまとめていた 点滴のルートを戻さずベッド上で踏みルートが切れた 導入後:4歳 踵のない靴を履いており転倒(ツール配布済)

【考察】事故件数減少からツールによる事故抑止効果が確認された。

導入前の4件はツールを使用していたら予防可能であったと 考える。導入後の事故例には履物に関する注意の記された 転倒ツールが入院後に配布されていたが、踵のない靴を使 用していたことから、ツール配布後も注意を徹底していく必 要性が示唆された。

本研究はH28年度科研費(16K12160)による研究の一部 である。報告すべきCOIはない。

健康教育2

一般演題・口演  

6月

25  

日㊏

一般演題・ポスター

6月

24  

日㊎

一般演題・ポスター

6月

22  

日㊏

一般演題・口演

6月

24

日㊎

250 The 66th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health

Presented by Medical*Online

参照

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