Sc i . a n dTe c h . E n e r B e t j c i Ma t e r i a l s . Vo L6 4 . No .1 . 2 0 0 3 9
研究論
文川 日 日 日 日 川 l H 日
日Hl川高分子で コーテ ィング された AN を用いた AN系
コンポジ ッ ト推進薬 の燃焼特性
寺 田秀 一 ', 甲類 故 事,萩 原 豊 ●
硝酸 ア ンモ ニ ウム
( AN)
系 コンポ ジ ッ ト推進薬 は,燃焼速度 と比推 力が小 さいために実用 化が困難 といわれ てい るO比推 力 と燃焼速度 を増加 させ るために,AN含 有率の大きな推進 薬 を製造 しなけれ ばな らない。 本実験 では,ポ リ酢酸 ビニル またはエチルセル ロー スでAN 粒子表面をコーテ ィング した。 コーテ ィングされ たANを用いることで,ANと末端水酸基 ポ リプ タジェ ン(HTPB)
の怖れ をよく し,混和性 を改葬す ることによって,推進薬 中に混入可 能なAN含 有率の上限 を増加 させ る とともに.金属燃 料 であるホ ウ素 を添加 す る こ とによっ て,AN /HTPB系推進 薬の燃 焼速度 と比推 力の増加 を拭みた。 その結果,以 下の こ とがわ
かった。 1)高分子 で コーテ ィング されたANを用い ることに よって,推進薬 中に混入 可能 なAN
含有率を10ma88%
増加できた。2)木実験で用いた コーテ ィング剤は推進薬の燃焼速度 を減 少 させ た。燃焼速度 の減少億 は,AN粒子 表面にあ るコー テ ィング剤 のJg.さに依存す る こと がわかった.3)
燃焼速度 と比推力の増加のために,ホ ウ素を金属燃料 として用いた。AN/B/
HTPB=72.9/1 4.3/1 2.8 〔 ma8 8 %]
で知造 された推進薬の燃焼速度は,7MPa
において5. 2 m ・
8l L
, 理論比推力は2460N8kg‑■となった。1. は じめに
現 在. コンポ ジ ッ ト推 進 薬 の酸 化 剤 と して用 い られ てい る過塩 素酸 ア ンモ ニ ウム (以 下,AP と記す)に代 わ り得 るもの として.硝酸 ア ンモニ ウム (以下,ANと記す)が注 目され てい る。 しか し
.ANは多 くの欠点 を持 ってお り,実用化には
至 っていない。 そ の最 大 の 欠点 と して.燃 焼速 度 と比推 力が低 い こ とが あげ られ る。 推進 薬 の 比推 力や燃 焼 速度 を高 め るためには,酸 化剤 と バ イ ンダの混 合比 率 を化学 最論比 に近づ け る必 要が あ る。APと比較 して,ANは現在使用 され て い るほ とん どのバイ ンダに対 して混和性 が磐 いために,AN含有率の大 きな推進 薬 を製造す る ことが困難 で あ る112)
。コンポ ジ ッ ト推進 薬 を判造 す る際 ,酸 化剤 と バイ ン ダを混 合 した未硬 化状 の推 進 薬が注型 可 能 な粘 度 を有 していな けれ ばな らな い。 一 方,
2 0 0 2
年1 0
月1 7
日受 付2 0 0 2
年1 2
月1 2
日受理 '防衛大学校 は:用化学科I T2 3 9 ‑ 8 6 8 6
横須賀市走水l ‑1 0 ‑ 2 0 TEL:0 4 6 8 ‑ 41 ‑ 3 81 0e x t . 3 5 8 5
FAX:0 4 6 8 ‑ 4 4 ‑ 5 9 0l
e ‑ ma il:ko hg a @ nda. a c . j p
推 進 薬 中に空隙 が あ る割 合 以 上存在 す る場 合 , その推進 薬の燃 焼 は, 空隙 に彩響 を受 け異 常 に 速 くな るた めに,飛期 体の飛 行 を制御 す る こ と が 困難 とな る3)。 コンポ ジ ッ ト推 進 薬 を製 造す る上で. これ ら二つ の条件 が あ るた めに,推進 薬中に混入可能 なAN含有率の上限 (以下限界AN 含有率 と紀す)が ある。 バ イ ンダ と して末端水酸 甚ポ リブ タジエ ン(以下HTPBと記す)を用いた場 令. 当研 究室にお ける限界AN含有率は最大で約
81ma88%と低 く,その推進薬の理論比推 力は約 1 960N8k
g‑1 ,7MPa
における燃焼速度は1. 1 mm・ 8 ‑ I
と低 い。ANはHTPBとの混和性が悪いために,AN含有率が低 く,実用化 に十分な比推 力 と燃焼
速度 は得 られ なか った。 なお .比推 力はNASASP‑273
プ ログラムに よって理論的 に算出 された。 計昇条件はチャンバ内圧力7MPa,出 口圧力
0.1 MPa
である。A N
含 有 率 を増 加 させ る た め に は.A N とHTPB
の混和他 を改善す る必要がある。 前報 日で は,AN/HTPB系推進薬中に界面活性剤を添加す ることで.ANとHTPB
の滴れ をよく し,混和性 の改 辞 を耗み た。 そ の結 果,ANの含 有 率 を約85maB
8%まで増加 させ ることができた。 しか し,1 0 Sc i . i ) n dTe c h . E n e r B e t j cMa t e r i a l s . Vo l . 6 4 . No .1 . 2 0 0 3
比推 力は
2040N8kgl .7MPa
にお ける燃焼速度は I.6mm・8
‑1と依然 と して低か った。 非血活他 剤 を添加す ることによって,実用可能なAN/HTPB
系推 進 薬 を別造 で きる までAN
含有率 を増加 で き な か った。粒 子表 面 を高分子 で コー テ ィン グされ た
AN
が 高 分 子 化 合物 で あ るバ イ ン ダ と接 触 した場 合.AN
は コー テ ィングされ た満分子 を介 してバイ ン ダ と接触す る。 この場 合 にお け る滞れ は,AN
と バ イ ン ダが 直接 接 触 す る場 合 と比 較 して よい と 考 えた。 この 方法 に よって.AN
とバ イ ンダ問の 濡れ を よ くで きれ ば.AN
とバイ ン ダの混 和性 の 改 善 を期 待 で き る。中島 ら2)は
AN
の温度 変 化に よる体積 変化の対 策 と して.AN
粒子 衆 面に高分子 の コーテ ィン グ をお こな っ た 。 木 実 験 で は . 中 島 ら2
)の コー テ ィン グ方法 を参考 に して.AN
の コーテ ィン グ をお こな った。 そ して, 高分 子で コー テ ィン グ され たAN
を用 い ることで.HTPB
との混和性 を 改 善 し. 限界AN
含有率 を増加 させ る とともに, 金 属 燃 料 で あ る ホ ウ素 を 添 加 す る こ と に よ っ て,AN/HTPB
系推進薬の燃焼速度 と比推 力の上界 を就 み た。 以 上の 就み の結 果 に つ い て報 告す る。
2.
実験 方法2.1
妖料本 実験 では.関東化学 知.武藤特級 の
AN
を約20
分間振動 ミルで粉砕 され た もの を用いた。AN
の平均粒 子径 は約1201 1 m
であ った。 なお , 平均 粒 子径 は走 査 型 確 子頼 微 鏡 で鞭 彫 した写 氏 に基 づ き.約2000
傍の粒 子 についてFeret
l曇を測 定 し. 個 数 基 畔 の長 さ平均 径 と して 求 め られ た。バイ ンダには
ARCO
杜刑HTPB( R‑45M)
を用いT 8 bl e 1Coat edAN
た。 硬 化剤 には
I 80phor one di i 80Cyanate
をHTPBI OO
に対 し外割 で8
部 (モル比0.23)
加 えた。金属燃 料 に は添川理 化学 判 のホ ウ素 (平均粒 子径
0.85pm)
を用いた。本 実験 で は, コー テ ィン グ剤 と して ポ リ酢 酸 ビニル (関東 化学 別.以 下
PVAc
と記す)とエ チル セル ロー ス(和 光純 薬別, 以 下EC
と記す )を用 い た。 次の よ うな 方法 で,AN
粒 子 表面 にPVAc
とEC
を コー テ ィン グ した。300cc
ビー カにアセ トン
50g
を入れ, これ に コー テ ィング剤 を溶解 させ る。 このアセ トン溶液にAN60g
を入れ約5
分開披 押 す る。 このAN
が入 ったアセ トン溶 液 を真 空 乾 燥 し. アセ トンを蒸 発 させ た。 なお , アセ トン は コール ドトラ ップで回収 され た。PVAc
とEC
の 添加 虫は0.01‑0.2g
と した。 コーテ ィングされ たAN
拭料 をTabl e
lに示す。 以 下,本突放 にお い て網 刺 され たAN
は同衆 の 妃 号で示す。本実験 の範 朗 内では
,AN
粒 子表 面に コー テ ィ ン グ され た屑 の呼 さを正 純 に測 定 で きな か っ た が , 次 の よ うな 方法 で コー テ ィン グ剤 の厚 さを 推 算 したo 掩 机 本実験 で用い たAN
の比表 面積 を 空 気 通 過 法 で 測 定 した。 A N
の 比 表 面 積 は日0m 2 /kg
であった。 コーテ ィング剤が均一にAN
粒 子 東 面 を搾 ってい る と仮 碇 して, コー テ ィン グ剤 の惇 さは用 いた コー テ ィン グ剤 の容積 をAN
粒 子 の 全 米 面 積 で 除 す こ とに よ っ て 昇 出 され た。 コーテ ィン グ剤 の厚 さの雰 山結 果 をTabl el
に示 す。 粉 体粒 子 の 比 来 両 税 測 定 法 に は空 気透 過 法 とBET
吸 着 法の2
種類 に大別 され る。 空気 通 過 法 に よ って求 め られ る比 表 面積 は, 粉 体 充 填 層 を通 過 す る賀長iの透 過 性 か ら求 め られ る。粉 体 充填 層 を通 過 す る額 気 は. 粉 体 表 面 を滑 る よ うに流 れ る ため に. 粒 子 末 面 に存 在す る微 細 な孔 は無 現 され る
。一方.BET
吸 着法 で求 め らpr epar edi nt hi s8 t udy
Symbol Coat ag ent i ng Quant agentper60gA i L yoic 【 g ふふi ) P. 0. 01 AN PVAc
0. 01 p‑ 0. 03 AN PVA
c 0. 03
P. 0. 05AN
PVAC 0. 05 P. 0. l A
N PVAc 0. 1 0 p‑ 0. 2AN PVA( : 0. 20 E‑ 0. 01 AN EC 0.
Ol E‑ 0. 03 AN BC
0. 03 E‑ 0. 05AN
EC 0. 05
E. 0.
Sc La n dTe c h . E n e r g e t i cMa t e 血I s . Vo I . 6 4 . No .1 . 2 0 0 3 1 1
れ る比 表 面積 は葡 寮分 子 が 入 り込 め る細 孔 の 南 柏 まで測超 され る
。BET
吸 着法 で求 め られ る比 衆 南 柏 と比 較 して . 窄 気 透 過 法 で求 め られ た幌 は,PVAc
またはEC
がAN
粒 ‑7・表面を コーテ ィン グす る面相 に よ り近 い と考 え.本 実 験 で は . 比 表 面梢 の 測 定 法 と して空 気通 過 法 を採 用 した.2.2
せん断応 力の湘定当研究宅では
.AP/HTPB
混和物の粘度測定で は在荷砥押出型細管式 レオメー タを用いてきた 日。AN/HTPB
混和物 の粘 健 を伺装 同 で測'jgした場 合.脱 軸物 が ノ ズル に つ ま るた め に粘 度 刺 客 を で きない ことが あ った。 これ は.AN
とバ イ ンダ の 混 和性 の 悪 さに起 因 す る と考 え られ る。 前報 Hで 報 告 した よ うに.AN
含 有 率 を変 化 させ た AN/HTPB混 和物 のせ ん断応 力 を測定す る ことFi g. 1 Sc hemat i cdi agr am Orappar at u8f orme A・
8uremen tOr8hearing 8t re88 一ヽ一 4 ヽ
ヽlつl‑LtIL ,rJ 1h・・1 ・
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「 ̲ ト ー ト
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で.限 界AN
含有率 を推 定 で きる。 本実験 に お い て も,AN
含有率 を変化 させ て.AN/HTPB混和 物 のせ ん断応 力 を測 定す る こ とで.限界
AN
含 有 率 を推 定す る こ と と した。 せ ん断 応 力 の測 定 に 用いた装冊をFi g.
1に示す。 セル( A.B)
は,ポ リ 塩 化 ビニル兜 で高 さ2cm
. 内径2.5cm
であ る。
測 定 は 的報 lIと同様 の 方法 でお こな われ た。
すなわ ち.固定セル(B)に可動セル(A)を重 ねた セ ル の 内部 に試 料 を充填 す る。 試 料 は空 隙 率 が
7.0±2
馴こな るよ うに充填 され る。 上部の可動セ ル(A)に取 り付けた糸に荷 耽(E)を加 えて
い く。
セル (A)が横 方向にずれ た時の
荷盛 (E)を測定 し た。
この 荷 窮 をセ ル の断 面楢 で割 っ てせ ん断応 力
を求 めた。 なお .本実験 では.垂 直応 力
2kPa
に対するせ ん 断応 力が 測 定 され た。
2.3
燃焼速度 の溺定
燃 焼 は チ ム ニ ー 型 ス トラ ン ド燃 焼
器 を 用 い て.重来雰囲気 下.圧 力屯
鰐0.5‑7MPa
でお こ な われ た。 燃 焼 速 度 は ,燃 焼 状 況 を ビデ オ カ メラで松 影 し, それ に基 づ き測 定 され た。推 進 薬 初期温度 は
298±2K
であ った。3.
実験 特 異 及 び考 察
3.1 AN/HTPB
混和 物 のせ ん断応 力に及 ぼす コ ー テ ィ ン グ 剤 の 効 果
Tabl el
に示 され たAN
とHTPB
の混和物 につい て.AN
含有率 とせ ん断応 力の関係 を求 め,その 結果の一例 を
Fi g.2
に示す. 比較のた めに. コー テ ィン グ され て い な
いAN
につ い て も併 せ て 示 す 。 同 国 に よれ ば. コー テ ィン グ され て い な い
AN , AN
含有率の増加にしたがい大きくなり.約83ma88%
で危大′O l⊃ 4 r
J とHTPB
の混和物のせ ん断応 力はっ
l ー
tt!tn ] ss と JS
TT.tJ!・) I:
DttS ' 紬70S
O9010OT 50607OSO90100
. Ah.co
tltent l1n aS5%]
1 2 Sc i . a n dTe c h . E ne r g e t i c鵬t e r i a J s . Vo l . 6 4 . No .I . 2 0 0 3
となった。 コーテ ィングされた
AN
を用いた場 合 は, コーテ ィン グ剤 の添加 量 に関係 な く. ほぼ 一本 の曲線 で表 され た。 いずれ の コー テ ィン グ 剤を用いて も.AN
含有率約93ma88%
においてせ ん断応力は最大 となった。 この こ とは.PVAc
あ るいはEC
でAN
粒子表面 をコーテ ィングす るこ とによって,せ ん断応力 を最大す るAN
含有率 を83ma88 %
か ら93m888 %
まで増加 できたことを示 す。 前報II
で報告 した よ うに.限 界AN
含 有 率 は,せん断応力が最大 となるAN
含有率に0.92‑
0.98
を乗 じた範囲内にあ ると考 え られ る。 以上 の ことか ら.PVAc
またはEC
を用いて コーテ ィン グしたAN
を用いた場合,AN
含有率86‑91 m88 8 %
の推進 薬 を刺造 で きる こ とが期待 で きる。AN/HTPB
混和物 に界面活性剤 を添加す るこ とで,その混和物 のせ ん断応 力が放 火 となるAN
含有率 を増加 で きる日。 コーテ ィングされ たAN
とHTPB
の混和物 に界 面活性剤 を添加す るこ と で,更にAN
とHTPB
の混和性 を改善できれば, 限界AN
含有率 をよ り大き くできる と考 えた。 ラ ウ リル ア ミンがAN
とHTPB
の混和性 を改善に最 も有効 で あっ た と報 告 され て い る ))。 そ こで, コーテ ィングされたAN
とHTPB
の混和物 にラ ウ リル ア ミンを添加 してせ ん断応 力 を測 定 した。それ らの
AN
含有率 とせ ん断応力の関係 はFi g.2
とほぼ 同 じとな った。 この こ とは, コー テ ィン グされたAN
とHTPB
の濡れ は,界面活性 剤 を添 加 して も, 更 に改 善 され な い こ とを示 して い る。rJ・S
・
lMLIJo
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0 . 5
1Pr e s s u r el hI Pa ]
→ 1 0
3.2
コーテ ィング され た川 を用 いた推進薬の 限界AN含有率的項において, コ‑テ ィングされ た
AN
を用い た推進薬の限界AN
含有率は86‑91m888 %
の範囲 内 に あ る と推 定 され た。 前轍
川 )と同様 の 方法 で, コーテ ィングされ たAN
を用いた推進薬 の限 界AN
含有率 を求めることとす る。p‑0.1AN
とE‑0.1 AN
を用いて.AN
含有率86m88 8 %
以上の推 進 薬 を魁造 し, それ らの燃 焼速度 を測 定 した。それ らの結果の一例を
Fi g.3
に示す。 同図によれ ば,AN
含有率の増加 に したがって,燃焼速度 は 増加 してい る。
いずれ の コーテ ィン グされ たAN
を用いた場合で も,AN
含有率が91ma88%
以下で は,圧 力 と燃 焼 速度 の関係 はそれ ぞれ 一本 の 直 線で衆 され るが,AN
含有率が92ma88 %
ではば ら つ き一・本 の直線 で は袈 され なか った。 これ は,AN
含有率が92ma88 %
では.推進薬中に空隙が生 じたた めに,燃 焼速度 は ば らつ いた と考 え られ る・')。 以 上の こ とか ら,p‑0.1AN
またはE‑
0. 1AN
を用 い た推 進 薬 の限 界AN
含 有 率 は91ma88 %
と判断 され る。Tabl e
lに示 され る他のAN
を用いて同様 の実験 をお こなった ところ,そ れ らの限界AN
含有率は91m888%
と判断 された。本実験の範囲内では
,PVAc
またはEC
でコーテ ィ ングされ たAN
を用いた推進薬の限界AN
含有率 は, コーテ ィン グ剤 の種類 と添加 丑 に影響 され な い こ とがわ か った。コーテ ィング していない
AN
を用 いたAN
含有 率81ma88 %
の推進薬の燃焼速度 をFi g.3
に併せ示 す. なお. コーテ ィング していないAN
を用 いた 推進薬の限界AN
含有率は8lma88%
であった。一 般 的 に.推 進 薬 IIlの酸 化剤 含有 率 の増加 に したI‑.S
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Pr e s s ur et MPa]
Fi g・ 3Bur ni ngr at ec har ac t er i8 t i c 80f
AN/HTPBpr opel l ant
Sc La n dTe c h . E n O r E e t i cMa t e r i a l s . Vo I . 6 4 . No .1 . 2 0 0 3 1 3
lI.S・uM.TTP'J
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一t・T。
JL?・ J
L・]...!LM一L]・≡au ! . ( ヽ
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0. 5 t Pr e s s ur el hlP p.]
、1 0
︻..S・
u)u J] a tt L L S u!
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Pr e s s ur el MPa]
Fi g. 4Bur ni ngr at ec har ac t
eristicsofpropellantcontainedat91ma88%AN 1
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ence of c o a
tinga
gento
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ingra te
がい燃焼速度は大きくなる
。 AN/HTPB
系推進薬が完全燃焼するための丑姶比は94ma8
8%であり,その組成において燃焼速度は最大値になると考 えられる
。Fig.3
によれば,コーティングしていないANを用いた AN含有率 81ma88%
の推進薬の燃焼速度は.p‑0.1ANまたは
E‑0.1AN
を用いたAN
含有率
87m888%の推進薬のそれとほぼ同じであっ
た。このことは.AN
粒子表面にあるコーティン
グ剤は.燃焼速度を減少させることを示している。一・方.コーティングされていない
ANを用い
た場合.2 . 5MPa以下では燃焼を持続できなかっ
たが,コー テ1 4 Sc La n dTe c h . E n e r E 8 t i cMa t e r i a l s . Vo l . 6 4 . No .1 . 2 0 0 3
は.燃 焼 速 度 は ほ ぼ 同 じにな った。 コー チ イン I/剤 の 添加 畳が小 さ くなれ ば
,AN
粒 子 表 面 の コーテ ィン グ剤の厚 さは減 少す る。7MPa
にお け る燃 焼 速 度 と コー テ ィ ン グ剤 の 輝 きの 関 係 をFi g.5
に示す。PVAc
で コ‑テ ィングされ たAN
を 用いた場 合5.9nm
以 上,EC
で コーテ ィン グされ たAN
を用 いた場合6.6mm
以上では, コーテ ィン グ剤 の 惇 さが 燃 焼 速 度 に 影 響 を 及 ぼ し, コー テ ィン グ剤 の厚 さの増 加 に した が い燃 焼 速 度 は 低 下す る こ とが わ か っ た 。 以 下 の 実 験 で は . コーテ ィング され たAN
試料 と して,p‑0.05AN
とE‑0.05AN
を用い ることとす るoAN
粒子表 面上 の コーテ ィング剤 に よって.固相 での
AN
の熱分解性 が低 下, または熱 分解 し たAN
の気相 ‑の拡 散が妨 害 され た場 合,推 巡 薬 の燃 焼 速 度 は低 下 す る と考 え られ る。 コー テ ィ ングされ たAN
の勲 分解性 を調べ るために,示 差 熱 分析 及 び熱 重 畳分 析 をお こな った。 それ らの 結 果 , コー テ ィン グ され たAN
の 熱 分節 性 は, コーテ ィン グされ ていないAN
のそれ とほぼ同 じ であった。 この こ とは, コー テ ィン グ剤 はAN
の 熱 分 解 性 に影 響 を及 ぼ さな い こ とを示唆 して い る。 コー テ ィン グ剤 に よ る燃 焼 速 度 の低 Fは,AN
粒 子 表 面 上 の コー テ ィン グ剤 が 熱 分 郎 したAN
の気相 ‑ の拡散 を妨 害 して い るた め と推 測 さ れ る。3.4 ホ ウ素 添加 に よ る燃焼 速 度 増加 の拭 み
PVAc
またはEC
で コーテ ィン グされ たAN
を用 い る こ とに よ って 限 界AN
含 有 率 を増 加 で き た が , これ らの コー テ ィン グ剤 は推 進 薬の燃 焼 速 度 を低 下 させ た。AN
系推進 薬 にホ ウ索 を愈属燃 料 と して添 加 した場 合 , 比推 力 を 向 上 させ るだ けで な く,燃 焼速 度 も高 くで き る と報 告 され て い る・ n
。 コー テ ィン グ され たAN
の 一部 をホ ウ素 に 厭 き換 え る こ とに よ って, 比推 力 と燃 焼 速 度 の 向上 を試 み た。本 実 験 で 用 い た ホ ウ素 は 微 粒 子 で あ る た め に
,AN
のlma88%
以 上 をホ ウ素 と殿 き換 えた場 令 . 未 硬 化推 進 薬 の 流 動性 が 著 し く低 下 し.推 進薬 を製造す るこ とが で きなか った。 なお .AN
のIm888%
をホ ウ素 に置換 した推進 薬の燃 焼速度 は, ホ ウ素 無 添加 の推 進 薬 の それ とほぼ 同 じで あ り, ホ ウ素 に よ る燃 焼 速 度 増 加 効 果 は得 られ なか った。 ホ ウ素 の 含 有 率 を 大 き くす るた め に は,AN
の添加 率 を減 少 させ なけれ ば な らない。は じめに
,AN/B/HTPB
系推進薬 にお いて.Ta bl e 2Wei g h tf r ac t i onof AN/ B/ HTPB pr o pel ・ l ant
f
rac t i onl m a8 8 %】 Spe c i r I Ci mpu1 8 e 早 HTPB L N8 kg
‑ ' ] 一一 J l 6. 7 1 6. 1
2350 1 2. 7 1
4. 3 2430 1 4. 3 1 2. 8 2 46 0
0∩ .
.S・
luu] a
lL' ・L
S
S c La n dTe c h . E n e r g e t i cMa t e r i a l s . Vo l . 6 4 . No .1 . 2 0 0 3 1 5
ブタジェ ン
( HTPB)
の滞れ をよく し.
混和性 を改 善す るこ とに よって.推進 薬 中にWtt:入 可能 なAN
含 有率 の 上限 を増加 させ る とと もに, 金 属燃 料 で あ るホ ウ素 を添加 す る こ とに よ っ て,AN
/HTPB
系推進 薬の燃焼速度 と比推 力の向上を就み た。 その結 果 .以 下の こ とがわか った。 1)高分 子で コー テ ィン グされ たAN
を用 い るこ とに よっ て.推進薬 中に混入 可能 なAN
含有率 を10m888 %
増加 できた。2
)本実験 で用 いた コー テ ィング剤 は推 進 薬 の燃 焼 速度 を低 下 させ たb 燃 焼 速 度 の 低 下故は,AN
粒 子表 面にあ るコー テ ィング剤 の 厚 さに依存す る ことが わ か った。3)燃焼 速度 と 比推 力の 向 上の た め に, ホ ウ素 を金 属燃 料 と し て用いた ところ,AN/ B/ HTPB=7 2. 9 /1 4 . 3 /1 2. 8 lma88%
】で斜 道 され た推 進 薬 の燃 焼速 度 は,7M Pa
にお い て5.2mm・8
t,理 論 比推 力 は2460N8kg‑ '
となった。文 献
1)荒川洋 一, 甲胡乱 都 筑寛達,萩原 豊 ; 硝酸
ア ンモ ニ ウム推進薬 (第
2
報 ), 火薬学会誌 .5 8,2,pp. 83 ‑8 8 ( 1 997)
2)中 島 千 香 子 . 山 谷 寿 夫 , 霜 田正 隆 , 督 藤 猛 男 ;