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雑誌名 福井大学工学部研究報告

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(1)

アントラキノニルメラミン類の合成およびそれらの 染料としての応用

著者 本田 格, 藤井 勇治, 大島 好文

雑誌名 福井大学工学部研究報告

巻 12

号 1.2

ページ 15‑24

発行年 1964‑03

URL http://hdl.handle.net/10098/5033

(2)

アントラキノニルメラミン類の合成および そ れ ら の 染 料 と し て の 応 用

本 田

格 ・ 藤 井 勇 治 ・ 大 島 好 文

Syntheses of Anthraquinonylmelaroines and their Application for Dyes. 

Itaru HONDA

, 

Yuji FU]II

, 

Yoshibumi OSHIMA 

15 

Mono‑α‑anthraquinonylmelamine (reddish orange)

, 

mp.  389‑90 

" c  

(d)

, 

was obtained by  reaction of 2

, 

4‑diaminoイトchloro‑s‑triazinewith α‑aminoanthraquinone in phenol for 1 hr.  at  1800C. The yield was 98彪 Inthis case

, 

phenol did not react with 2

4‑diamino‑6‑chloro‑s‑ triazine, excepting the  use of  the  large  amount of  phenol.  Di‑α‑anthraquinonylmelamine  (yellowish orange), mp.  407‑8 

o c  

(d), was obtained by reaction of  2‑amino‑4,6‑dichloro‑s‑ triazine with α‑aminoanthraquinone in o‑cresol for 1 hr.  at  180oC.  The yield was 92 %.α‑

Aminoanthraquinone was added to a solution of cyanuric chloride in benzene

, 

and benzene was  distilled as the bath temperture was then raised to 350oC. After cooling

, 

the small amount of  α‑aminoanthraquinone and sodium acetate was added, and then the reaction mixture was fused  again for.1 hr.  at 350 oC. to give tri‑α‑anthraquinonylmelamine (yellowish orange), mp. >450  oC. The yield was 90 %. Besides, tri‑α‑anthraquinonylmelamine was obtained by reaction of  melamine with (トchloroanthraquinonein the presence of cuprous iodide in nitrobenzene for 20  hrs.  at 210 oC. The yield was 78 %. The products that contained more than two anthraquinone  nucleus in one molecule were used in vat dyeing of cotton in to bright reddish yellow hues

, 

but  even the products containing only one anthraquinone nucleus in one molecule were not successful  in the disperse dyeing of  nylon. 

トリーαーアントラキノニノレメラミン (1)はすでに古く 1924年にドイツ特許1)として発表され,

黄色の建染染料として市販されていた。乙の特許では塩化νアヌル (Cy)とαーアミノアントラキ ノン (A)との反応をモノレ比をかえて行ない1 2,4ーピユーαーアントラキノニノレアミノー6ークロノレイー

トリアジン (1)および 2‑αーアントラキノニノレアミノー4,6‑i/クロノレーs‑トFアジン (1)ととも に (I)を得ていたが,いずれもその純品をとりだすには至っていなかったョそ乙で著者ら2)は10 数年前この特許を追試し,さらに新化合物であるジーαーアントラキノニルメラミン〈町〉およびモ

ノーαーアントラキノニノレメラミン (v)を合成し,とれらの化合物を純粋にとり出す乙とに努力し たが,当時は原料の (Cy)の入手が困難であったり,またアリーノレメラミン類に関する基礎知識 が不足したりして十分にその目的を達し得ず,分析値の良好な試料を得るに至らなかった。しかし 最近では (Cy)が量産されるようになり,また sートリアジンおよびメラミン誘導体に関する知見 も豊富になってきており.その上にく1)のメラミン (M)を原料とする新しい合成法的が発表さ れ た り , ま た (1 )4)および (V)5)が可塑化ポリ塩化ピニノレ樹脂用の顔料として日光およびマイグ レ

‑v

ョンにきわめて優秀な堅ロワ度を示す乙とが知られるようになり,その重要性が再認識され つつある。

そこで著者らは本研究において,より確実な合成法を採用し,とれらの化合物を収率よくかっ純 脅 助 教 授 学生(現在呉羽化学KK) 州 勢 教 授

(3)

16  福井大学工学部研究報告第12在 第12号

粋な形で合成することを目的とし,またそうして得られたものの染料としての適用性について検討 した。

1 .  

モノーαーアントラキノニルメラミン (V)の合成

著者ら2)は前に, (1II)と t‑トノレエンスノレホアミドとを縮合し,それを硫酸によって加水分解し てはじめて (v)を合成したが,純粋なものを得る乙とはできなかったD また後 l乙イギリユ特許5)

では(][)のニトロベンゼン熱溶液中 lこアンモニアガスを吹き込んでくv)を合成しているがp 著 者ら2)の経験ではこの反応はかなり困難であり,純粋なものを合成する方法に適しているとは考え

られないq

そこでモノアリーノレメラミン類の一般的な合成法である 2,4‑i/アミノー6ークロノレーsート Pアジン (CI‑T)と (A)との縮合による方法でくv)の合成を試みた。乙の反応は一般には水を媒体と してその沸点で反応させて,十分にその目的が達せられるのであるが,くA)のような水に不溶で かつ反応性の小さいアミンでは水を使用したのでは反応は全然進行しなかったO そこで種々の有機 溶媒についてこの反応を試みた結果,ジオキナ~, i/メチルホノレムアミドおよびニトロベンゼン中 では反応せず,ブエノーノレ系の溶媒を用いた場合だけ目的の反応がお乙ることを見出した。ただし ジメチノレホノレムアミドの場合は,文献6)にあるとおり, (CI‑T)は一部ジメチルホルムアミドと反 応して

N

N‑

i/メチノレメラミンを生成することを確めた。

ブエノーノレを溶媒として使用する場合には, (CI‑T)がまずプエノーノレと反応し2,4ージアミノー6‑ ブエノキi/

‑ s

ート

P

アジン (Ph‑T)を生じ,これがさらにくA)と反応して (v)となることも文 献7)から考えられたので,実際に (Ph‑T)を合成し, (A)と反応させたと乙ろ,この反応はかな り困難であることを知ったので,この場合ブエノーノレは~に溶媒として作用しているものと考えた。

(CI‑T)とくA)とをブエノーノレ中で所定の条件で反応させた後,内容物をカセイカリ水溶液と 煮沸して未反応の (CI‑T)を加水分解して溶解除去し,その残留物をキVレンで熱時抽出し未反

応の (A)を溶解除去し,残 表 1

留物として粗製の (v)を得 I~L Iモノレ比│フエノ

l f F i l f i l l │

反応

l

反応

l

(V) 

│ ( A ) │  

た。粗製品をoークレゾーノレお INoIc/~ J‑Iール量│時Il'¥i制 度 [ 時 間 「 一 一 │収率│回収率 1̲̲I(Cl‑TtI~~ I工壁tli~2J (~~Li (hr) mp (OC) I (男LI~鈎 よびジメナノレホノレムアミドか I‑‑!---=---=-~-~~~~ I~--I--"=~-i- 一一 l 一一一一 ---~--~i~1

1  1:  1  100  1 1  I 180!  2  1 366‑8 (d)  i 40  1 57  ら 再 結 晶 し て 純 粋 な (V) ,  2 I 1: 1. 5  1/  I //  //  I ~~ I 366‑9 

)  59  I 68 

i 3  1:  2  1 1/  I //  1/ /1  I 364‑6 (d)  I 70  I  mp 389‑90 oC (めを得た

4

I 1: 1. 5  /1  I /~ /1  I 1 

3

7 e  d )   5 8   7 2  

種々の合成条件の場合の結果!

6

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  1

3

58 

3 i

z  

は表 1のとおりであるD │ 71 

11/3│ 

1361‑35d)│48│75  8 i  /1  I 4  I 1  I 1/  /1  I 374‑6 (d)  I 98  57  ただしブエノールの量は, I ̲ ~ 1/  ~Q 1/  /1 ~~~-70Ç ~

~Q ~~

1 10  1  1/  50  I I/1  //  1 363‑4 (d)  68  1 75  (CI‑T)の重量に対する倍率, I 11  1/  I 100  I  I 100  I 1/  I 358‑9 (d)  33  I 粗 (v)の収率は (CI‑T)に │12 I  1/ 11  140  I /1  I 363‑8 (d)  I 58  75  対する理論収率,また (A)の回収率はくv)の生成に使用されなかった計算量l乙対する回収率で 表わした。

表 1の No.1‑‑‑3からわかるとおり, (A)を過剰に使用した場合に収率は向上しs また (A)の 回収も比較的容易であったので,以後の実験においてはモノレ比を1:1.5として実験を行なった3

NO.2,4,5から反応時間は 1hrで←

l '

分であり,また No.4, 6,7から反応温度lこ達するまでの時間す なわち昇温時間は1hrを必要とすることがわかった口ついで溶媒であるブエノーノレの量について検 討した結果が No.4,8,9,10 であり,この悶子がきわめて大きな影響を与えていることがわかるQ す な わ ち プ エ ノ ー ル の 量 が 増 加 す る と く り の 収 率 は 急 激 に 減 少 し たD 乙れは (Cl‑'η が一部ブ エノーノレと反応しくPh‑T)を副生するためであり,事実ブエノーノレを多量に使用した場合には,

(4)

アントラキノニルメラミン類の合成およびそれらの染料としての応用 17 

カセイカリ処理の際の熱ロ液を放冷すると沈殿として

( P h ‑ T )

を得たD 乙の化合物の確認は常法8)

により合成したものとの混融試験によって行なった。副生した

( P h ‑ T )

がく

A)

と反応してく

V )

となる可能性は前述のとおり少ないのでP これが副生すればそれだけ (v)の収率を低下させる原 因となるわけであるO また以上の実験はいずれもフエノーノレの沸点(l800C)で行なった結果であ るが, NO.ll‑‑12では反応温度を下げた場合を試みたoNo.4と比較すれば,反応はlOQOCでは不 表 十分であるが, 1400Cではすでに十分進行して

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│  |一一卜 ~I 他の条件は表1のNO.9と全く同じ条件で行な

13  ークレゾーノレ I370‑2 (d)  I 88  I 69 

14  mークレプール I368‑70 ( d ) 95  79  った結果は表2のとおりであるD

15ρークレゾール 1 369ー70(d )  98  80 

1  1  ̲1 ̲‑̲‑̲1  表 1のNo.90)ブエノ‑)レの場合も加えて比 較すると,溶媒として最もよいのは

I

トクレゾーノレであり,ついでmークレゾーノレ,ブエノーノレ ,0‑

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のとおりであるO

ただしブエノー ノレの量は (CI2‑T)

(5)

18  福井大学工学部研究報告第12巻 第72号

行なった結果,反応はl000Cで十分進行していることを知ったo

つぎに溶媒としてクレゾーノレ 表 4 

類を用い,その他の条件は表3 I  (町) 粗 (旧)" (A): 

のNo.10と全く同じ条件で行tJ No1 │一一一一一 │官事 I~~ (Or'¥ 1収率 i回収率!

っ た 場 合 の 闘 技4の ふ │ 〕 ‑ ‑13 

J‑ 竺 平 山 竺 巴 l i Z L E

0ークレゾーノレ 1403‑6 (d)  I 92  I  1 0 ~

である。 141mークレゾーノレ i394‑8 (d)  1 72  1 278‑84;  7 64 

1 5 ρ日クレゾ‑)レ 1390‑4 (d)  1 85  1 263‑8 5  25  (V1γ) は2ーアミノー4‑αーアン │  一ーム一一一一一一 1~~ -~~ ~

トラキノニノレアミノー6ーブエノキ V‑sート PアUン(V1)のブエノキV基のかわりにメチルブエノキ

ν

基が置換された化合物を示す。

表3のNO.I0のブエノーノレの場合を加えて比較すると溶媒として最もよいのはoーク Vプールで,

ついでブエノーノレ,

ρ

ークレゾーノレ m‑クレゾーノレの順であったD この順序はモノ置換体 (v)の 場合とかなり異なっているが, (C12‑T)の2乙の塩素のうちまず1乙がクレゾーノレ類と反応し,つ いで後の1乙が (A)と反応してくV1)/を生成するものと仮定した場合,第1の 塩 素 と の 反 応 性 が重要な役割を果しているものと考えられる口したがって反応性の最も小さいと推定されるトクレ

プールの場合が最もよい結果を示したものと考えられるO

なおジ置換体(lV)の場合,表3のNO.llからわかるとおり, 1000Cでも十分反応が進行してお り,他の低沸点溶媒でもとの反応が進行する可能性もあると考えられたので, トノレエンを用い 100 OCで行なった結果,反応は全然おこらず (A)をほとんど定量的に回収したロ

3 .  

トリーαーアントラキノニルメラミン (1)の合成〈その

1) 

前述のとおり, (1)はすでに1924年1)に くCy)と (A)とを:触媒の塩化第一銅の存在の下にニ トロベンゼン中で加熱して合成されており,また著者ら2)も乙れを追試し合成したが純粋な形で得 るととができなかった。

ζで再度との特許1)を追試するとともに,溶媒としてブエノーノレを使用するアメリカ特許9) も 追試してみたが,いずれも反応生成物中には未反応の塩素を残した不純物が存在していた。この結

表 5  果を表5!ζ示す口

N o.  Jレ比 (Cy):(A) 

割高高!組

(I)l

椿 煤 触 媒 収(%率〉

(OC) 1̲

生!L竺

p

己 主 L

そ乙で一般のトリアリ ールメラミ y類の合成方 法 で あ る 直 接 溶 融 法 を (Cy)と (A)と の 場 合 に用いてく1)の合成を 1 1  1  3  ニ ト ロ ベ ン ゼ ン [ 塩 一

2  "  フ ヱ ノ ー J し 111500   3 5│ │ 〉450 85 

試みた。すなわち (Cy)のベンゼン溶液中に (A)を加えよく混合し,加熱してベンゼンを留去し,

その残留物を所定の温度まで加熱した後,ーたん冷却し内容物をよく粉砕混合し.さらに前と同じ 温度に所定の時間加熱し反応させたD 冷却後,内容物を粉砕しキ

ν

レンで熱時抽出し,その残留物 として粗製の (1)を得た。これを濃硫酸に冷時溶解し,水中に注ぎ再沈殿させ,さらにニトロベ ン ゼ ン か ら 再 結 品 し て 純 粋 な (1  ,) 表 6 

mp>4500C,を得た。いろいろな条件 で 行 な っ た 結 果 は 表6の と お り で あ

o

ただし塩素含有率はセミミクロカY

ヲユ法によって行なった結果であるD

No.3の実験はベンゼンを留去し終

No.  工 『 三 ノι VUム 長時、温│出 反温応度 反時応間 (Cy):(A)I (hr) 1 (OC) 1 (hr)  3  1 1  3 1 0.5  1 150  1 0  4 I  //  1 2. 5 I 280 I 0  5 1 1 1   11135010  6  "  //  "  6  7  /1  //  11 

mp (OC) 収(%率) 

>

〉〉〉〉44岨4届5田岡000 (877田37 9 91 ) 

ったと乙ろで反応を中止したもので,未反応の塩素の含有率は高く,ほぽ 2ーαーアントラキノニル

(6)

アミノー

4

6

ージクロノレートトリアジン(1II)の塩素含有率(1

8.0%)

に等しく,乙の状態ではく

C y )

の塩素はまだ1こだけ反応しているに過ぎないと考えられた。 NO.3の収率は (1)に対する理論 収率で示した。 NO.4とNo.5の実験からは,昇温時聞が異なるため正確な比較は困難であるがF

3500Cの場合の方が塩素含有率が少なし純粋に近いものが得られており,高温が必要である乙と が認められた。またNO.6のように反応時聞を6hrとすれば,さらに塩素含有率は減少し,収率も やや向上している口しかし高温のため, (A)が昇華して反応系外に逃げるので乙れを改善する必 要が認められた口そこで反応の途中において粉砕混合する際, (A)を最初に使用した量の12%だ け追加し,さらに脱酸剤として酢酸ナトリクムを少量添加して行なった結果がNo.7であり,

場合には反応時間1hrで高収率の上に塩素を全く含まないものを得ることができた口

なお比較のために文献1)に 従って, 2,4‑ピ只ーαーアント

ラキノニノレアミノー6ークロノレ ーsートリアジン (11)お よ び 2‑αーアントラキノニノレアミ

ノー4,6ージクロノレーsートリアジ 19 

この アントラキノニJレメラミン類の合成およびそれらの染料としての応用

1¥

~モノレ比

│ 反 応 │ 反 応 し 人 製 品

N o .  

‑ C  / V  .I‑L溶 媒 │ 温 度 j1m

1̲̲ 収率

(Cy): (A)  (OC) (min) I 叫jJ(OC) (労)

1  2:ニトロベンゼン(則 45 I (II) I >必

o

82 

9  1  1  /1  110 I(1lI) I >450  I 76 

ン(1II)を合成した。その結果を表7に示す口

4.  トリーαーアントラキノニルメラミン (1)の合成〈その2)

前述のとおり,最近メラミン (M)を原料とする'(1 )の合成3)が知られるようになり,この方 法は,量産されているため比較的安価な (M)を原料とできる上に,毒性の強い

( C y )

を使用しな くてもよい点で注目に値する方法であったので,乙の文献を追試検討してみた。すなわち (M)と αーハログノアントラキノン (A‑X)とを触媒の存在の下にニトロベンゼン中または溶媒なしの直

接溶融法によっ 表 8

て 加 熱 反 応 さ せ 一 一 「 一 一 一 一 一 一 一 │ 一一丁一一 .-~

l¥̲  Iモル比│置換基.l'T .frlj #',f,  ‑I.t.r反応│反応! 粗 ( I )  た結果は表8の

l N o l l  xlt

媒 ( 触 媒 │ 制 度 │ 同 町 一

l

収率 とおりである。 I-i盟企空l_~_I____一一一一|一

巳fL l ( h r ) J 土主回 lJi

L

NO.lの 実 験

11  1 1 : 3 0 9 i  

cl 

l

ニトロベンゼン

1

r

イじ第堅銅

2 1 0 1

では触媒として~ /1  I ::̲̲  I  1I ヨウ化第一銅

2 1 0

JJ  Br  IJ  IJ  210  市販のものを用~ 1 : 3.7 

Cl な し │ 臭 化 第 一 銅 1~~2

1:  1  JJ  Iニトロベンゼン│ヨウ化第一銅 I210  い た 結 果 , 収 率 」 ー │

が低かった上に,得られた粗製のく1)からはジメチノレホノレムアミドおよびoークレゾーノレによる抽 出によって粗 (1)の重量の25%にあたるジ置換体(町〉が得られた。そ乙で触媒のヨヲ化第一銅 を新しく調製してとれを用いて行なった結果はNO.2のとおりであり,乙の場合,収率は向上しま た溶媒抽出によっても〈町〉は得られずほぽ純粋な(1 )が得られた。 No.3は原料の (A‑X)と

して αークロノレアジトラキノンのかわりに αープロムアントラキノンを使用した場合で,との場合は 文 献3)には記載がなかったが, No.2とほぼ同様の結果が得られた。 No.2およびNo.3の結果を表 6のNo.7の

( C y )

からの合成法に比較すると,やや収率が低いのが欠点であると考えられるO ま た NO.4の結果から直接溶融法は収率が低くよい方法とは考えられない。 NO.5の実験は文献3)で は試みられていないものであり,モノレ比を1:1としモノ置換体 (v)の合成を目的として行なった が,得られたものはトリ置換体 (1)(収率23%)とU置換体(町) (収率19務)であり,モノ置 換 体 (v)は得られなかった。

5 .  

アントラキノニルメラミン類の染料としての適用性 前述のとおり,乙乙で合成したアントラキノニノレメラミン類は,

qooOOOq3

6 7 7 5 2  

もともとは建染染料。として考

>450 

>450 

>450 

>450 

>450 

o o o l o  

J

(7)

20  福井大学工学部研究報告第12巻 第7・2号

えられていたものであるが,最近ではモノ置換体系統のものが分散染料10)として使用されるように なってきたので,こ乙で合成した一連の化合物について,この両染料としての適用性を検討した3

その結果を表9に示す臼

表 9

建 染 染 料 モ メ ン 染 分 散 染 料 ナ イ ロ ン 染

│ 

│  色 [ 沈 タ ク 旧 光 堅 │.ì'-I-~ ~ー「一一一トー

│ 

色 │ 洗 タ ク ! 日 光 堅

晶 lz! 

逸話も│ロウ度 lZ1

4U 

2 1 誌 J L E i ロ ウ 度

( 1 ) 良 !明るい黄だいだい I>5 

(ll)  良 ! 明 る い 赤 味 黄 I4‑5 >5 やや良│ 黄 5 5  3  (ill) I ‑ I 一 │ ー │ や や 良 │ 赤 味 黄 5 5  1‑2  ( 町 良 │ 責 だ い だ い 5 >5 I 1 ←  │ ー │

(V)  I  ‑ I I ‑ Iやや良│ うすだいだい 5 

4‑5'  4‑5  (VI)  Iやや良!赤 味 黄 5I 4  >5 Iや や 良 │ 黄 だ い だ い 5 4 建染染料は染料3

(0. w. f)でIN法によって染色し.また分散染料では通常の分散方法では分 散がよくなかったので,ーたんアルカリ性ハイドロサノレファイトで還元溶解した後,硫酸で中和し さらに30箔 酢 酸10%(0. w. f)を加えた浴で850Cで1hr染色し,ソーピングした口染料2 %(0.  w.f)を使用した。また染色物の色相は日本色彩研究所「色の標準

J

(1951)により,また洗タク 堅ロワ度は]ISL 1045 M C  3法(1959),日光堅ロワ度は JISL 1044 (1959)によりブエドオメー ター20hr照射によって測定した口

表9の結果から建染染料としては分子中にアントラキノン核を2乙以上もつものが良好である乙 とがわかるD すでに市販されていることからもわかるとあり,特に(1 )および(][)が良好であ った。また〈亜〉の2この塩素を1乙ブエノキV基で置換したくVl)はアントラキノン核は1乙で あるが,モメンlこ対する親和性が増しているととがわかる。

つぎに分散染料としては分子量がある程度小さいととが必要であり,アントラキノン核が 1この ものがほぼ良好であったが,一般に染着性が悪く十分な染色濃度が得られなかった。また塩素を残 しているく1)および (1)は反応性染料とも考えられ,いずれも洗タク堅ロワ度は良好であった が,日光堅ロワ度は一般に悪かった。同じ染料でありながら基賀および染法の相異による染着状態 のちがいから日光堅ロウ度に大きな莱があらわれたものと考えられる口乙の系統の化合物の分散染 料としての適用性は,染料の分散化が悪く染着性が卜分でないから良好とは言えず,分散性を向上

させるような置換基を導入して改良する必要が認められた。

実 験

1.  モノーαーアントラキノニ)[..メラミン (V)の合成

1 .

1 原料の合成および精製

2,4‑;)'アミノー6ークロノレーsートリアジン (CI‑T)は 既 報11)の方法によって合成した。 (CI‑T)は 4500Cまで加熱しでも溶融しなかったO

また αーアミノアントラキノン (A)は試薬一級品を文献12)の方法によって精製した。すなわち くA)をベンゼン中で塩化チオニルと反応させ,不純物を不溶物として除去し,ベンゼンによく溶 けるaーチオニノレアミノアントラキノン, C14H702NSO, mp 138‑90C,として分離し,加水分解し て純粋なくA),mp 245‑6 oC,を得た。

1.2  7エノール中での反応 (No.8)

(CI‑T), 0.50 gと (A),1.16g (モノレ比1:1. 5)とをブエノーノレ 2cc中で混合し,徐々に加熱 し1hr後に

i

弗点(180OC)まで昇温し,この温度で1hrかくはんし反応させた。反応後,内容物 を冷却し, 1 %カセイカP水溶液100ccを加え 1hr煮沸して未反応の (CI‑T)を加水分解し溶解 させ熱ロ過して除去し,残留物, m p 264‑8 C, 1. 47 gを得た。カセイカ p溶液のロ液を冷却した

(8)

アントラキノニルメラミン類の合成およびそれらの染料としての応用 21 

が何も沈殿は得られなかった。つぎに残留物にキi/Vン60ccを加えて煮沸し未反応の (A)を溶 解させ熱ロ過して除去し,残留物として組(

 ,) m p 374‑6 C (d), 1. 12 g (収率98%)を得た。

またキ

ν

レン抽出ロ液を濃縮して未反応 (A),mp 242‑3 oC, 0.20 g (( V)の生成に使用されな かった計算量に対する回収率57%)を回収した。粗 (V)を4回キVレン処理して不純物を除いた 後,0‑クレゾーノレから3回,さらにジメチルホノレムアミドから2回再結品して, mp 389‑90 oC (d)  の赤とう色徴針晶の精製品 (N実験値24.83%,計算値25.30箔〕を得たD

1.3  7エノール中での反応〈多量のブエノーノレを使用した場合, No.4) 

1.2の実験の場合のブエノーノレを 50ccとし同様に反応させ,減庄濃縮して大部分のブエノーノレ を除いた後, 1 %カセイカリ水溶液で同様に処理して,残留物, mp 330‑40 oC (d), 1. 37 gを得,

またカセイカリロ液を放冷し沈殿として, 2,4‑ジアミノー6‑ブエノキi/‑sートリアジY (Ph‑T). 

mp 206‑10 oC, 0.10 gを得た。残留物を熱キVレンで抽出し.残留物として粗 (V),mp 365‑7  oC (d), 0.66 g (収率58%). および抽出物として未反応 (A),mp 240‑1 oC, 0.51 g (回収率 72%)を得た口

1.4  2,4ージアミノーSーフエノキシ‑8【トリアジン (Ph‑T)の合成

文献8)i乙従って合成したD ブエノーノレ 2.97g,水30cc,炭酸ナトリウム, 1. 26 gの溶液中に (CI‑T), 4.34 g (モノレ比1.05:り を 加 え , 室 温 で 30minかくはんした後,徐々に加熱して 1hr  で沸点まで昇温し, 4hr還流反応させた。内容物を熱ロ過し残留物として,粗 (Ph‑T), mp 244‑

5 oC, 4.19 g (収率72%)を得, とれをメチノレセロソlレプから再結晶して, mp 242‑30Cの精製 品を得た。1.3の実験でカセイカリロ液から得た沈殿, mp 206‑210 oCをここで得たくPh‑T)と 混融してその化学構造を確認した。

1 .   5 

2,4ージアミノー5‑フエノキシ‑8‑トリアジン (Ph‑T)と αーアミノアントラキノン (A)と の反応

(Ph‑T), 0.70 gと (A),1.16g(モノレ比 1:1. 5)とをブエノーノレ 5cc中で混合し, 1. 2の実 験の場合と同様に反応させ,カセイカリ処理して残留物, mp 240‑1 oC, 1.17 gおよび可溶物〈未 反 応 の (Ph‑T)), mp 239‑40C, O. 33 g (回収率 55%)を得,残留物をキ

ν

レン処理して残留 物(組 (V)):mp 320‑35 oC (d), 0.13 g (収率 11%)および可溶物〈未反応 (A)),mp 244‑

50C, 0.86 g (回収率 80労)を得た。ととで得られた粗 (V)は混融試験によってその化学構造 を確認したD

1 . 6  

pークレゾー)(..中での反応 (No.15)

(Cl‑T), 0.50 gとくA),1.16 g (モノレ比 1:1. 5)とを

P

ークレゾーノレ5cc中で混合し徐々に加 熱して1hr 後に 1800Cまで昇温し,乙の温度で1hrかくはん反応させ, 1. 2の実験の場合と同様 にカセイカリ処理して残留物, mp 360‑2 oC (d), 1. 51 gを得,さらに乙れをキVレン処理して残 留物として,粗 (V),mp 369‑70 oC (d), 1. 12 g (収率98%)を,また可溶物から未反応 (A), mp 242‑3 oC, 0.30g (回収率80%)を得たロ

1 . 7 

ジメチルホ)(..ムアミド中での反応の試み

(CI‑T), 0.50 gと (A),0.77g (モノレ比 1:1)とをジメチノレホルムアミド40cc中で混合し,

徐々に加熱し 40min後に沸点 (155OC)まで昇温し, 2hrかくはん還流し反応させたD 内容物を 冷却し沈殿〈アンメリン).m p >420 C, O. 10 gを除き,減圧濃縮して大部分の溶媒を除き,カ セイカリ処理して残留物, m p 235‑7 C, O. 86 gを得,またそのロ液を濃縮して沈殿 (N,N‑i/メ チノレメラミン), mp 301‑3 oC.  0.21 gを得た。カセイカリ処理の残留物からはキVレン処理によ

り未反応 (A),mp 240‑2 oC, 0.59 g (回収率77%)が得られたのみであったD

N,N‑i/メチノレメラミンの生成については文献6)に記載があるのでとれを追試し確認した。すな

(9)

22  福井大学工学部研究報告弟;12{g第 十2号

わちくCI‑T), 0.80 gをすメチノレホノレムアミド36cc中で5hr煮沸還流した後,内容物を冷却しロ 過して沈殿, mp >350 oC, 0.25 gを除き,ロ液を減圧濃縮して沈殿, mp 250‑60 oC, 0.69 gを 将,とれをエタノーノレから再結品して無色針晶の N,Nージメチルメラミン, mp 302‑4 oC, 0.41 g 

(収率48%)を得た。乙のもののピクラートはmp263‑4 oC (d),塩酸塩はmp275‑6oC (のであ ったD またはじめの沈殿, mp >350 oC,をピクラートにした結果, mp 263‑4 oC (のであり,混 融試験の結果,アンメ日ンピクラートである乙とを確認した。また

N

N‑

i/メチノレメラミンを(Cl‑ T)とU メチノレアミンとから合成した場合は, mp 298‑3020Cのものが収率 63箔で得られ,ジメ チノレホJレムアミドから得られたものとの混融試験の結果,同一物であることを確認し,またはじめ に (v)の合成を試みた際に得られた mp301‑3 oCのものも同一物であることを確認した。

2 .  

ジーαーアントラキノニルメラミン

( I V )

の合成

2.1 原 料 の 合 成

2‑アミノー4,6‑i/クロノレーsートリアジン (Clz‑T)は既報13)の方法に従って合成した(lmp 232‑3 oCo 

2 . 2  

フエノー)(..中での反応 (No.8)

(Clz‑T), O. 30 gと (A),0.82g (モノレ比1:2)とをブエノーノレ20cc中で混合し,徐々に加熱 し100min後に沸点く1800C)まで昇温し, 1 hrかくはん還流し反応させた。内容物を減圧濃縮し 大部分のプエノーノレを除き, 1 %カセイカリ水溶液100ccを加え 1hr煮沸して未反応 (Cl

z ‑

T)を 加水分解し溶解させ熱ロ過して除き,残留物, mp 390‑4 oC (d), 1. 01 gを得,乙れをキVレン 35 ccとともに煮沸し熱ロ過し残留物として粗 (IV),mp 400‑20C (d), 0.88 g (収率 90%)を得,

またキVレン処理のロ液を冷却し沈殿として2ーアミノー4‑αーアントラキノニノレアミノー6ーブエノキ

i/‑s‑トリアジン(V1), mp 286‑90 oC, 0.03 g (収率4%)を得たD 未反応 (A)は回収できなか った。粗(lV)を 6回キVレン処理して不純物を除いた後,0‑クνゾーノレから 4回再結晶して, mp  407‑8 oC (d)の黄とう色徴針品の精製品 (N実験値14.93%,計算値15.60%)を得た。

2.3 

2 ‑

アミノ

‑ 4

ーαーアントラキノニルアミノー

6‑7

エノキシーsートリアジン

( V I )

の合成

まず文献8)によって2ーアミノー4ークロノレー6‑ブエノキi/‑SートリアUンを合成した。すなわちブエ ノール1.88 g,水25cc.炭酸ナトリワム1.00 gの溶液中に (C12T), 1. 65 g (モノレ比2:1)を加 え, 650Cに加温, 3hrかくはんし反応させた後,内容物をロ過し水洗して沈殿として粗製の2ーア ミノ‑4ークロノレー6ーブエノキ

ν

‑s‑トリアジシ, mp 223‑6 oC (文献値8) 224‑7 OC), 2.11 g (収率95

F

め を 得 た 司 ま た 同 じ 文 献8)によって比較のために2ーアミノー4,6‑i/ブエノキi/‑Sト PアUンも合 成した。すなわちプエノーノレ0.94g,水5cc,カセイソーダ, 0.40gの溶液中に (C12T), O. 83 g 

〈モノレ比 2:り を 加 え , 室 温 で 2hrかくはんした後, 950C Iζ4hr加熱かくはんし反応させた。

内容物をロ過水洗して粗製の2ーアミノー4,6ージブエノキi/‑sート Pアジン, mp 178‑80 oC (文献値8)

173‑70C), 1. 14 g (収率81%)を得た。

つぎに2ーアミノ4ークロノレー6ーブエノキi/‑sートリアジン 0.56gと (A),0.84g (モノレ比1:1. 5)  をブエノーノレ5cc中で混合し,徐々に加熱してlhrで沸点 (1800C)まで昇温し, 2hrかくはん還 流して反応させた。内容物を冷却し水100ccを加えて煮沸熱ロ過して残留物, mp 260‑8C,1. 22  gを得,これをキi/Vンから再結晶して黄とう色徴針品の(V1), mp 276‑8 oC, 0.91 g (収率88%) を得,また母液から未反応 (A),mp 242‑4C,0.15 g (回収率 44諸〉を得た。 2.2の実験で得

られたmp286‑900Cのものを,ここで得られた (VI)と混融試験をしてその化学構造を確認した。

2 . 4  

0ークレゾー}(..中での反応 (No.15)

(Cl

z ‑

T), 

O .  

30 gと (A),0.82g(モノレ比 1:2)とを 0‑クレゾーノレ 10cc中で混合し,徐々に 加熱し 100min後に 1800Cに昇温し,この温度で1hrかくはんし反応させ, 2.2の実験の場合と 同様にカセイカリ処理して残留物, mp 390‑20C (d), 1. 01 gを得,これをキV Vン35ccととも

(10)

アントラキノニルメラミン類の合成およびそれらの染料としての応用 23  に煮沸し熱ロ過し残留物として粗

( W )

,m p  403‑6 OC(d), 0.90 g (収率92箔〉を得た。キVレジ ロ液を冷却および濃縮したが 2‑アミノー4‑αーアントラキノニノレアミノー6‑0ーメチルブエノキV‑sート

ジアジン (W)"および未反応 (A)は得られなかった。

3.  トリーαーアントラキノニルメラミン (1)の合成くその1) 

3 .   1 

ニトロベンゼン中での反応 (Nb.1)

文献1)の方法に従って行なった。すなわち塩化Vアヌノレ (Cy), m p  143‑50C (試薬一級品), 0.62  g, (A), 2.23 g (モノレ比 1:3)および塩化第一銅 (Org.Synthese Col

.   l

0

  . 1

1, p. 176 (1932)の 方法で調製), 0.05 gをニトロベンゼン 20cc中で混合し,徐々に加熱し1hr後に沸点 (2100C) まで昇温し, 12 hrかくはん還流し反応させた後,熱ロ過しベンゼンおよびメタノーノレで洗浄し,

残 留 物 と し て 粗 (1), m p  >450oC, 2.19 g (収率88%)を得た。乙の生成物の中には未反応の 塩素をもっ化合物が含まれていた。粗 (1)をキVレンで熱時抽出して不純物を溶解除去し,さら にアノレカリおよび酸で熱時洗浄し,つぎに濃硫酸に冷時溶解し7.k!己注ぎ再沈殿させて塩素の検出さ れないもの, 1.39 gを得た。これをニトロベンゼンから再結晶して m p>450oCの黄とう色徴針 品の精製品 (N実験値10.58%,計算値11.38 %)を得た。

3.2  7エノーJ[..中での反応 (No.2)

文献9)の方法l乙従って行なった。すなわち (Cy), 0.50 gと (A),1.81g (モノレ比 1:3)とをブ エノール 27cc中で混合し,加熱し 1100Cで5hr,さらに 1500Cで3hrかくはんし反応させたD

内容物にピリジン 27ccを加え冷却しロ過しエタノーノレで洗浄して粗(1  ,) m p  >450 oC, 1. 70 g 

〈収率85%)を得た。乙の生成物中にも未反応の塩素をもっ不純物を検出した。

3.3  置接連融法による合成 (No.7)

(Cy) , 0.50 gと (A), 1. 81 g (モノレ比1:3)とをベンゼン8cc中で混合し,徐々に加熱して 1 hr後に 3500Cまで昇温した口この聞にベンゼンは留去され,溶融反応となった。乙こでーたん 内容物を冷却しよく粉砕し, (A), 0, 22g (はじめの使用量の12%)および無水酢酸ナトリワム0.12 gを加え混合し再び 3500Cに加熱, 1 hr溶融反応させた。冷却後,内容物に水を加えて粉砕しロ 過して残留物, 2.03gを得,これをキVレンとともに煮沸し不純物を溶解除去し残留物として粗

( 1  ,) m p  >450 oC, 1. 81 g (収率 90%)を得た。この生成物中には塩素は検出されなかった。

粗 (1)を濃硫酸に冷時溶解し水に注ぎ再沈殿させてロ過し,乙の沈殿をニトロベンゼンから2回 再結品して m p>450 oCの黄とう色徴針晶の精製品 (N実験値 11.37箔,計算値 11.泊施〉を得 T

4 .  

トリーαーアントラキノニルメラミン (1)の合成〈その

2 )

4.1 原 料 の 合 成

メラミン (M) は試薬一級品を水から再結晶し, m p  347 oC (めのものを得た。 αークロノレアント ラキノン (A‑Cl)14), m p  158‑60 oC,およびrプロムアントラキノン (A‑Br)15) , m p  186‑7 oC,  は文献の方法に従い,それぞれアントラキノンーα一月ノレホン酸カリワムから合成した。またヨク化 第一銅は試薬ー紐品および合成品を使用した。合成品は結晶硫酸銅8.3g,ヨヲ化カリワム5.5g, 水50ccの溶液中ζl亜硫酸水素ナトリワム 7.2g,水50ccの溶液を加え, 50‑60oC に加温した後,

静置放冷しロ過水洗して調製したD 収量 6.0g(収率 94%)。臭化第一銅は結品硫酸銅 2.5g,臭 化カリクム1.2 g,水 50ccの沸騰液に亜硫酸水素ナトリヲム 2.1g,水50ccの溶液を加え,静置 放冷しロ過し水洗して調製したD 収量1.3 g (収率90箔)。乙れらのハロゲン化第一銅は調製後た だちに使用した。

4 . 2  

トリーαーアントラキノニルメラミン (1)の合成 (No.2)

(M), 0.42g, (A‑Cl) , 2.48g (モノレ比1:3. 09),炭酸ナトリクム1.63gおよびヨク花第一鋼

(11)

24  福井大学工学部研究報告第12在 第12号

く合成品)0.11 gを ニ ト ロ ベ ン ゼ ン 20cc中 で 混 合 し , か く は ん し な が ら 20hr煮 沸 還 流 し て 反 応 させた。反応後, 1200C に 冷 却 ロ 過 し 残 留 物 を 水 中 に 入 れ 煮 沸 し 付 着 し て い る ニ ト ロ ベ ン ゼ ン を 留 去 し ロ 過 し , つ ぎ に3労 塩 酸100ccと と も に 煮 沸 し ロ 過 し 水 洗 し て 残 留 物 と し て 粗 (1),黄とう 色, mp >450 oC, 1. 95 g (収率 78蕗 〉 を 得 た 。 乙 の 粗 製 品 を oークレゾーノレで熱時抽出したが,

mp >450 oCのものが徴量抽出されたのみであった口

4 . 3  

モノーαーアントラキノニルメラミン (V)の 合 成 の 試 み (No.5)

(M), 1. 00 g, (A‑Cl) , 1. 93 g (モノレ比1:1),炭酸ナトリワム1.20gお よ び ヨ ク 化 第 一 銅 〈 合 成 品 )0.09 gを ニ ト ロ ベ ン ゼ ン20cc中 で 混 合 し か く は ん し な が ら20hr煮沸還流し反応させ, 4.2  の 実 験 の 場 合 と 同 様 に 処 理 し て mp>450 oCのもの, 2.24 gを 得 た ロ こ れ を oーク Vゾーノレととも に 煮 沸 し 熱 ロ 過 し 残 留 物 と し て 粗 (1),mp >450oC, 1.37g (収率 2396)を 得 , ま た ロ 液 を 冷 却し沈殿として粗(lV), mp 393‑40C (d), 0.79 g (収率 19% ) を 得 た が , モ ノ 置 換 体 (V)は 得られなかった。

5 .

染 色 法

5 .   1

建 染 染 料 染 色

IN法 に よ っ た 。 す な わ ち モ メ ン 布3.8gを 染 料114mg (3 % o. w. f.), 696カ セ イ ソ ー ダ5cc, ハイドロサノレファイト 0.4g,タモーノレ系分散期u0.2 cc, 浴 比1:20か ら な る 染 浴 で50oC,1 hr染 色 し た 後 , 炭 酸 ナ ト リ ヲ ム3gjl, マノレセノレセッケン 3gjl, 浴 比1:50の 浴 で 100o

C

,30 minソー ピ ン グ し 水 洗 乾 燥 し たD

5.2分 散 染 料 染 色

染 料60mg (2搭 o.w. f.),  6 % カ セ イ ソ ー ダ3.8cc,ハイドロナノレファイト 0.15g,タモーノレ 系 分 散 剤0.15cc, 浴 比1:50とし40‑500Cで 還 元 溶 解 さ せ た 後 , 希 硫 酸 で 中 和 し , さ ら に30%酢 酸 0.3ccを 加 え 染 浴 を 調 製 し たD こ の 浴 に ナ イ ロ ン 布 3.0gを入れ, 1 hr後 に 850Cとし,さら に こ の 温 度 で 1hr染 色 し た 。 染 色 後 , 炭 酸 ナ ト リ ワ ム 1gjl, マノレセノレセッケン 1gjl, 浴 比 1:50 の 浴 で650

C

に お い て 30minソーピングし,水洗乾燥した口

付記本研究の一部は日本化学会第16年会 (1963)で講演したものである。また染色堅ロウ度の測定について 街l使宜を戴いた福井県織維工業試験場斉藤渥美氏に謝意を表する。

文 献 1)  D. R. P., 390,201 (1924) 

2)  本田,大島,福井大工, 1, 5 (1952)  3)  USSRP, 120,625 (1959) 

4)  BP, 874,620 (1957)  5 ) BP, 897,488 (1962) 

6)  E. P.  Taylor, J.  Pharmacy Pharmacol, 11, 374  (1959)  7)  J. T.  Thurston et.  a.l, 

J .  

Am. Chem.  Soc., 73, 2995 (1951)  8 )  F. C. Schaefer et.  al.,よ Am. Chem.  Soc., 73, 2992 (1951)  9)  USP, 1,994,602 (1935) 

10)  BP, 897,489 (1962) 

11)  本111,大島,有合化, 20, 379 (1962)  12)  USP, 2,479,943  (1949) 

13)  本国,有合化, 20, 460 (1962) 

14)  A.  Davidson, Intermediates for Dyestu万es,p.229 (1926) Ernest Benn. 

15)  D. R. P., 205,195 (1908) 

(受翌五年且日 昭和38年9)j19日)

表 1の No.1‑‑‑3からわかるとおり, (A) を過剰に使用した場合に収率は向上し s また (A) の 回収も比較的容易であったので,以後の実験においてはモノレ比を 1 : 1

参照

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