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1.背景と目的 地盤改良工法の一種としてサンドコンパクションパ

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月). Ⅰ‑350. SCP 工法による地盤改良の常時微動を用いた評価法 芝浦工業大学大学院 学生会員 ○川口 頌太 芝浦工業大学. 正 会 員. 紺野 克昭. 飛島建設. 正 会 員. 池田 隆明. Y. 自由地盤要素 ダンパー要素. 1.背景と目的 地盤改良工法の一種としてサンドコンパクションパ. X. O. イル(以下 SCP)工法がある。これは、緩い砂質地盤内. 地盤改良範囲. 側方:粘性境界. に砂等を圧入し、砂杭を造成することで周辺地盤を締め. 164m. 固める工法である。SCP 工法による地盤改良の評価は、 底面:粘性境界. 標準貫入試験やボーリング調査の結果から検討される. 350m. ことが一般的である。しかし、これらの方法は局所的な. 図1. 改良後の解析断面モデル Y. 評価をしており、高コストであるという懸念がある。一 砂杭. 方、常時微動観測は広い範囲の地盤の影響を受ける表面. X. O. 波の観測しているため、大局的な評価をすることができ 24m. る可能性がある。また、低コストで簡便な方法で地盤の 調査ができる。過去の論文では、実際に行った常時微動. 50m. 観測と動的解析の結果で改良の効果の結びつけられる. 図2 改良部分のモデル 表1 数値解析で用いた物性値. 可能性を示した 1)。本論文では常時微動観測で観測され た表面波から求められる H/V スペクトル、位相速度か ら伝達関数の改良前後の比を推測することを目的とす る。 2.解析方法. 上端深度 層厚 単位体積重量 S波速度 P波速度 A.P.(m) (m) Vs (m/s) Vp(m/s) γ (kN/m3) 1層 -12 12 17.64 110 786 2層 -50 38 17.64 200 1429 3層 -112 62 18.62 300 2144 4層 -164 18.62 540 3858 砂杭 -24 25.48 270 1926 砂杭周辺 -24 24.50 270 1928 10. 解析は地震応答解析プログラム(Soil Plus Dynamic). 1.0. 図1に改良後の解析断面モデル(メッシュ分割図)を、. 0.8. 後/前. 解析を行う。. 伝達関数. 0.9. を用いて、有限要素法による全応力での 2 次元線形動的. 1 改良前 改良後. 0.7 0.6 0.5 0.4. 図2に改良部拡大図を示す。物性値は表1のとおりであ. 0.1 0.1. 1. 5. る。なお、改良前のモデルは、砂杭とその周辺地盤を元 の物性値に戻したものである。既存の地盤調査結果より、. 10. 境界条件は側方境界として粘性境界、底面境界として. 1.2. 1.6. 1.5. 1.0. 0.5 1. (a) 改良の前後 図5. た。. 後/前. 改良前 改良後. 0.1. 周期(sec). 入力波として中心周期 0.1 秒の ricker wavelet を使用し. 0.8. 周期(sec). 2.0. 1. 0.01 0.1. も粘性境界を使用した。. 0.4. 2.5. H/Vスペクトル. 果、一般的な経験式等を参考に設定した。. 0.0. (b) 改良前後比の移動平均 (a) 改良の前後 図4 伝達関数の改良前後の比較. S 波速度 540m/sの層を基盤とし、基盤以浅を解析領域 とした。物性値はボーリングデータや既存の地盤調査結. 0.3. 周期(sec). 5. 0.0. 0.4. 0.8. 1.2. 1.6. 周期(sec). (b) 改良前後比の移動平均. H/V スペクトルの改良前後の比. キーワード 常時微動観測,SCP 工法,H/V スペクトル,レイリー波の位相速度,伝達関数 連 絡 先 〒135-8548 江東区豊洲 3-7-5 芝浦工業大学工学部土木工学科 地震防災研究室 TEL 03-5859-8357. ‑699‑.

(2) 土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月). Ⅰ‑350. 3.解析結果. 1.2. 1000 800. 速度から伝達関数が推定することが出来るかを検討す る。今回の解析は原点において行った。. 1.1 1.0. 600. 0.9. 前/後. 位相速度(m/s). 常時微動観測から求められる H/V スペクトルと位相. 400. 200. 0.8 0.7. 改良前 改良後. 0.6 0.5. 100 0.1. (1)伝達関数. 1. 0.4. 5. 0.0. 0.4. 周 期 (sec). 地盤改良前後のモデルで各々の伝達関数を求め比較. 均を出したものである。図4(b)からすべての周期におい て改良効果が見られる。. 1.0. 1.0. 0.9. 0.9. 伝達関数の比. 伝達関数の比. 改良前と改良後の比をとり前後の周期 0.05 秒の移動平. 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3. (2)H/V スペクトル. 0.5. 1.0. 1.5. 2.0. め比較する。この結果を図5(a)に示した。図5(b)は図4 (b)と同じ方法でグラフにしたものである。図5(b)から周. 空間自己相関法を使い地盤改良前後のモデルでレイ リー波の位相速度を求める。この結果を図6(a)に示した。 図6(b)は図4(b)と同じ方法でグラフにしたものである。. B 100 150 100 100. 0.5. 0.6. 0.7. 0.8. 0.9. 1.0. 1.1. 1.2. 1.4 1.2. 伝達関数の比. 伝達関数の比. D E F G H 100 50 100 100 100 100 100 50 100 100 100 100 100 50 100 150 100 100 100 50. A B C D. 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4. 1.0. E F G H. 0.8 0.6 0.4 0.2. 0.3 0.4. 0.8. 1.2. 1.6. 2.0. 2.4. 2.8. 0. 3.2. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. H/Vスペクトルの比. H/Vスペクトルの比. (b) モデル E~H (a) モデル A~D 図8 H/V スペクトルと伝達関数との関係性 1.4. 1.0. し 0.1 秒刻みで 1.0 秒まで線で結んでいる。図7(a)にお. A B C D. 伝達関数の比. 0.8. 0.6. 0.4. 4. パラメータ変更による検証. 1.2 1.0. 伝達関数の比. が図7(b)とした。また、白抜きの印は周期 0.1 秒に対応. 0.8 0.6. E F G H. 0.4 0.2. 0.4. は表2に示した。これは表1の Vs、Vp を 100 としたと. C 100 100 150 100. 0.9. ものが図7(a)、位相速度と伝達関数の関係を示したもの. 様々な条件から検討していく。パラメータの変更した値. 0.4. ※数字は表1のVs、Vpを100とした割合(%). 平均を使い H/V スペクトルと伝達関数の関係を示した. 解析モデルのパラメータを変更することによって. 0.5. H/Vスペクトルの比. 1.0. 数を推定できるか検証する。解析結果の中で求めた移動. とからわかる。. A 150 100 100 100. 1層 2層 3層 4層. (3)位相速度. いて周期 0.6 秒から右上がりになっていることがこのこ. 0.6. モデル名. 期 0.4~0.9 秒で改良効果が見られる。. 解析結果から H/V スペクトルと位相速度から伝達関. 0.7. (b) 位相速度 (a) H/V スペクトル 図7 伝達関数との関係性 表2 検討に用いた解析モデル. 地盤改良前後のモデルで各々の H/V スペクトルを求. (4)H/V スペクトル、位相速度と伝達関数との関係. 1.6. 0.8. 0.3 0.4. 2.5. H/Vスペクトルの比. る。. 1.2. (a) 改良の前後 (b) 改良前後比の移動平均 図6 位相速度の改良前後の比較. する。この結果を図4(a)に示した。図4(b)は伝達関数の. 図6(b)から周期 0.1~0.5 秒のときに改良効果が見られ. 0.8. 周 期 (sec). 0.8. 1.2. 1.6. 0.0. 0.5. 位相速度の比. 1.0. 1.5. 2.0. 2.5. 3.0. 3.5. 位相速度の比. (b) モデル E~H (a) モデル A~D 図9 位相速度と伝達関数との関係性 5.結論 解析モデルを使用し H/V スペクトル、位相速度から. きの割合を示したものである。 図8、図9に H/V スペクトル、位相速度と伝達関数. 伝達関数の推定について検討した。解析結果から H/V. の関係を示した。このとき図7と同じ方法でグラフにし. スペクトルと伝達関数に関係性がみられた。これより常. た。図8の H/V スペクトルとの関係は右上がりの関係. 時微動観測で観測された表面波から伝達関数を推測で. 性がみられるグラフも見られる。. きる可能性を示すことができた。. 参考文献. 1) 矢部有紀,紺野克昭. 他;土木学会第 64 回年次学術講演会,Ⅰ部門,2009.. ‑700‑.

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