KCR1,a Membrane Protein That Facilitates
Functional Expression of Non‑inactivating K[+]
Currents Associates with Rat EAG Voltagedependent K[+] Channels
著者 星 直人
著者別名 Hoshi, Naoto journal or
publication title
博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査 結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科
volume 平成11年7月
year 1999‑07‑01
URL http://hdl.handle.net/2297/15490
学位授与番号 学位授与年月曰 氏名 学位論文題目
医博乙第1467号 平成11年1月20曰 星直人
KCR1,amembraneproteinthatfacilitatesfunctionalexpressionofnon-inactivating
K+currentsassociateswithratEAGvoltage-dependentK+channels論文審査委員 主査 副査
教授 教授 教授
福田龍二 加藤聖 狩野方伸
内容の要旨及び審査の結果の要旨
カリウムチャンネルは,興奮性,非興奮性細胞の形質膜上にある重要な構成要素の一つである。電位依存性非不活 化カリウム電流の生理学的意義は,これまでに精力的に研究され明らかになったが,そのチャンネルの分子機構はほ
とんど知られていない。
ラット小脳のmRNAをアフリカツメガエル卵母細胞に注入し,発現したカリウム電流を測定すると,小脳穎粒細 胞のso電流によく似た非不活化電流(1K(、i))が測定できた。そこでこの電流を研究対象とし,チャンネル機能発現 に必要な遺伝子をサプレッションクローニング法により単離する実験を行った。得られた結果は以下のように要約さ れる。
1.1K(、,のチャンネル機能発現に必要なクローンを得,全長cDNAをkcrl(K+channelreguratorl),コードする蛋 白をKCR1と名付けた。
2.kcrlは,12ケの膜貫通部位と思われる高疎水性部位を持つ474アミノ酸をコードしていた。網状赤血球溶血液と 小胞体を用いた試験管内翻訳を行い,KCR1が膜蛋白質であることを示唆する結果を得た。
3.kcrlの機能をアフリカツメガエル卵母細胞に発現させ調べた。KCR1単独では機能的カリウムチャンネルは発現 せず,KOR1はチャンネル制御分子であろうと考えられた。
4.小脳で発現しているカリウムチャンネルと共発現させ,チャンネル動態を変化するものを検索したところ,唯一 EAGチャンネルが修飾された。
5.eag遺伝子を用いIK(、Dへの影響を観察し,この電流にEAGチャンネルも関っていることを示唆する結果を得た。
6.ファーウェスタンブロッティングを行い,両蛋白質のC末端領域を含む融合蛋白間の結合を検出し,また蛋白質 欠損解析からEAGチャンネルとKCR1の結合部位を同定した。
以上の結果から,アフリカツメガエル卵母細胞への小脳mRNAの注入により観察された1K(ni)の発現には,EAGと 本研究でクローニングされたKCR1が複合体を形成して機能していると考えられ,小脳でみられるso電流に対して
も同じ複合体が関与していることが強く示唆された。
以上,本論文はカリウムチャンネルの調節の分子機構の研究に価値ある貢献をしたものであり,学位授与に値する と評価された。
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