変異ラス導入線維芽細胞に内在するRas‑GTPase活性 タンパク質1のノックダウンによるイノシトール4リ ン酸依存的な受容体作働性Ca[2+]流入の抑制
著者 高橋 博人
著者別名 Takahashi, Hiroto
雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査
結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科
巻 平成13年7月
ページ 5
発行年 2001‑07‑01
URL http://hdl.handle.net/2297/15602
、
学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論1文題目
医博甲第1431号 平成12年5月31日 高橋博人
変異ラス導入繊維芽細胞に内在するras-GTPase活性タンパク質1のノックダウンによ るイノシトール4リン酸依存的な受容体作動`性Ca2+流入の抑制
論文審査委員 主査 副査
教授 教授 教授
東田陽博 加藤聖 狩野方伸
内容の要旨及び審査の結果の要旨
細胞外からのCa2+流入は、細胞内Ca2+シグナルとしての重要な役割を担っている。
Ca2+流入経路の非容量`性Ca2+流入は、受容体刺激後に生産されるイノシトール1,3,4,5-四リン 酸[Ins(1,3,4,5)P,,]がCa2+貯蔵庫の状態とは無関係にCa2+流入を引き起こす。最近、Ins(1,3,4,5)
P,結合タンパク質としてRas-GTPase活性タンパク質(GAP)1がラットのGAPIIIやヒトの
GAP11MBl'として脳や血球細胞から単雑ざれた。そこで今回、受容体刺激によるIns(1,3,4,5)PI
依存的で非容量`性Ca2+流入にGAP1が関与しているか否かを検討した。
‐実験には、ブラジキニン刺激やIns(1,3,4,5)Bの細胞内導入によるCa2+流入が確認 きれているマウスNIH/3T3細胞を用いた。ざらに、NIH/3T3細胞を癌化変異rasで形質転換 したりT細胞も用いた。GAPIIIをクローニングし、ざらにアンチセンスDNAを作製した。こ れらDNAをトランスフェクシヨンに使用した。得られた結果は以下のように要約される。
LGAPIIIアンチセンスおよびセンス導入株細胞DTGIIIAS-16とDTGIIIS-2細胞を樹
立した。2,DTCIIIAS-16細胞のGAPIII転写産物とGIPase活性はの減少していた。
3.DTGIIIAS-16細胞ではブラジキニン刺激によるCa2+オシレーションやCa2+流入が抑
制された
4.この細胞株ではIns(1,3,4,5)日の細胞内注入によるCa2+流入の抑制が確認された。
5.GAPIIIとGFPの融合タンパク質を、T細胞内に発現させるとGFPの蛍光は、T細 胞の細胞膜表面に限局していた。
6.DTGIIIAS-16細胞は正常NIH/3T3細胞に近い形態を示した
以上のことから、Ins(1,3,4,5)P,受容体としてのGAPIIIは細胞膜表面に存在し Ins(1,3,4,5)E,をセカンドメッセンジャーとした受容体作働|生Ca2+流入経路(カスケード)の中 にあって重要な役割を担っていることが明らかになった。
本研究はホルモンや神経伝達物質受容体刺激により産生されるIns(1,3,4,5)P4の下流にGAPⅢ力
率肋先はホルモンや押潤云達物質党容体刺激により産生きれるIns(1,3,4,5)P4の下流にGAPmが存在
することを実証したはじめての報告で、細胞遺伝子学なかでも、シグナル伝達研究上極めて価値ある
論文と評価きれた。
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