目次
Ⅰ. ミャンマー少数民族問題
Ⅱ. ロヒンギャ民族と差別
Ⅲ. 国籍法の本来的意義
Ⅳ. ミャンマーの国籍法
1. 1948年国籍法
2. 1982年国籍法
Ⅴ. ロヒンギャ民族問題の支援の現状
1. 隣国による支援
2. 国連機関による支援
3. 国際機関による支援
4. 日本のODAによる支援
Ⅵ. 国内法からの法整備
Ⅶ. 国際法からの法整備
Ⅷ. 日本が行う法整備支援として
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Ⅰ
. ミャンマー少数民族問題
1.民族構成
135の民族が存在する
内訳:ビルマ族7割、少数民族3割
2.民族と宗教
ビルマ族の殆どは仏教徒であるのに対し、少数民族は、精霊崇拝、
キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教等を信仰している
(右下表1参照) 【表1】
宗教 割合
仏教
89.4%
キリスト教 4.9%
イスラム教
3.9%
ヒンドゥー教
0.5%
JETRO BOPビジネス 潜在ニーズ調査報告書(2012)
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2. ロヒンギャ民族が国際的に注目された問題
ボートピープル
09年に入り、漂着したロヒンギャ族をタイ軍が暴行のうえ海上に
放置したとして問題化。
Ⅱ
. ロヒンギャ民族と差別
5. ミャンマー政府による強制退去政策
1978 年
ナガミン(ドラゴン王)作戦
20万人がバングラデシュへ追放された
殺人的な民族浄化作戦であり、バングラデシュ当局の
食料支援停止による飢餓と質病によりうち1万人が死亡。
1991-92 年
政府によるロヒンギャの大規模な排斥
25万人以上がバングラデシュへと逃れた
国軍は数百人を殺害し、村落を破壊、焼き討ちした。
Ⅱ
. ロヒンギャ民族と差別
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国民登録証の記載事項
7. 国民登録証の差別
様々な行政手続きにおいて差別される理由が国民登録証である。
ミャンマーにおいては就学や就労、居住移転など様々な手続きの
際に必要となる。
Ⅱ
. ロヒンギャ民族と差別
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Ⅲ
. 国籍法の本来的意義
1. 国籍とは
2. 意義
「個人が特定の国家の構成員である資格」であり、また、「個人を特
定国家に所属 せしめる法的紐帯」である。
個人: 国家と結びつくことで様々な権利利益を保障される
国家: 自国の国籍を持つ人々を基本的な単位とすることにより、
自国の統治システムの安定を図る
→現行の国際社会が、主権国家を基本的単位として
成り立っていることが前提
国家は、国籍を何らかの形で定めている
・・・それが国籍法である
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Ⅲ
. 国籍法の本来的意義
3. 国籍法とは何か
その国の国籍および市民権に関して、その付与、取得、喪失
を定義している法
国家によっては、国籍法は、制定法だけでなく、慣
習法や判例によっても存在している
≪日本の場合≫
憲法10条
「日本国民たる要件は、法律でこれを定める。」
国籍法1条
「日本国民たる要件は、この法律の定めるところによる。」
→憲法の委任を受ける形で国籍法が定められている
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Ⅲ
. 国籍法の本来的意義
4. 無国籍とはなにか
無国籍とは、先に定義された国籍を有しないこと
→国際法上は、
「その国の法律の適用によりいずれの国によっても国民と
認められないもの」といわれる
5. 無国籍となることの意味
→現行の社会から遮断されることを意味する
個人側:権利利益の保障を受けることができない
国家側:統治の安定を図る障害となる
社会にとって、無国籍者が存在することは好ましい
状態ではない
→そこで、国際社会は無国籍者への対応を迫られてきた
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Ⅲ
. 無国籍に対する国際的な取組
【原則
国籍の決定は、各国の国内管轄事項に属している
⇔しかし、国家の内部決定事項を適用できるかについては、他国の同様の行
動及び国際法による制約を受ける
① 国籍法抵触条約(1930年)
② 世界人権宣言(1948年)
③ 難民条約(1951年)
④ 無国籍者条約(1954年)
⑤ 無国籍削減条約(1961年)
※その他、無国籍への対応の趣旨が見られる国際法規として、「既婚女性の国籍に関する
条約」、「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約」、「市民的及び政治的権利に
関する国際規約」、「女子差別撤廃条約」、「児童の権利に関する条約」等が挙げられる
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Ⅳ.ミャンマーの国籍法
1. 1948年連邦国籍法
①両親のいずれもがビルマの先住民族に属していること
②過去2世代以上に渡って連邦領域内に家を建てて永
住した者の子孫であり、その者自身と両親とが連邦領
域内で出生した者
→ これらの要件に基づき、国籍申請を行う
非国民
(国籍なし)
1947年憲法
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Ⅳ.ミャンマーの国籍法
2.
1982年ビルマ国籍法
①「・・諸民族及び
1823年以前から
領土内に定住していた少数民族」
②両親が国民若しくは国籍法発効
日時点ですでに国民であった者
※いかなる少数民族が国民である
かについては、国家評議会に実質
無制限の決定権
1948年連邦国籍
法の下で申請を
行い、その手続き
が新法発布時に
進行中であった者
とその子供
※国家評議会が、
国民としての権利
を奪う実質無権限
の裁量(帰化国民
も同様)
先住民族とは認め
られない少数民族
の内、
1948年1月4
日以前に領域内に
入り居住してきた
者と、領内で出生
したその子孫
上記の事実を証明
する確実な証拠を
用意の上、申請
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Ⅴ.ロヒンギャ民族問題の支援の現状
4. 日本のODAによる支援の現状
2012年2月 少数民族との交渉を担うアウン・ミン鉄道大臣より
カレン州を初めとした少数民族居住地域への支援要請
農業分野
シャン州北部 「麻薬大害作物の普及・流通等の支援
を通じた農村開発支援(技術支援)」
【2013.3〜2018.8】
シャン州南部 「循環型農業による生産・流通支援」
【2012.4〜2015.4】(NPO 地球市民の会との連携)
技術協力
ラカイン州、カレン
「道路建設機材整備計画」
【開始へ向けて現在現地調査中】
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Ⅴ.ロヒンギャ民族問題の支援の現状
地域開発
カレン州
,モン州
「少数民族支援のための南部地域統合計画支援」
・難民の帰還・再定住計画支援
・先行プロジェクトの実施(コミュニティ、インフラ、生活向上支援)
【今後実施予定】
国連機関を通した支援金提供
ラカイン、シャン州等6州
WEPとの連携による
無償資金協力 (8.14億円)
UNHCRを通じた国内避難民支援 (2億円)
タイ側難民キャンプ9か所の建設支援 (1,400万円) など
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Ⅶ
. 国際法からの法整備支援
国籍法改正へ向けて
1.
国際条約加盟による国籍法改正の事例
ex) タイ 1985 年 女子差別撤廃条約の批准
以後国際人権諸条約の批准を進めるようになった。
これらの変化は国籍法の改正につながり、1965年国籍法が1992年
に改正され、その後2008年には革命団布告第337 号に基づき
国籍を剥奪された者、国籍を取得できなかった者、1992 年国籍法第
7 条の2 によって国籍を取得できなかった者に対し、国籍取得の道を
開くこと、また、国籍の付与・剥奪等に関する審査手続を明確にする
ために、国籍審査のための委員会を設置することが定められた
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