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出資団体監査《堺市住宅供給公社》事前調査報告事項

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Academic year: 2021

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堺市監査委員公表第 56 号 地方自治法第 199 条の規定に基づき出資団体監査を執行したので、その結果に 関する報告を次のとおり公表する。 平成 28 年 12 月 22 日 堺市監査委員 池 田 克 史 同 池 尻 秀 樹 同 藤 坂 正 則 同 小 杉 茂 雄

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監査結果報告

第1 監査の種類 出資団体監査 第2 監査の対象 地方独立行政法人堺市立病院機構 第3 監査の対象期間 平成 27 年度(平成 27 年 4 月 1 日~平成 28 年 3 月 31 日) ただし、必要に応じて他年度を含む。 第4 監査の実施期間 平成 28 年 8 月 1 日~平成 28 年 12 月 22 日 第5 団体の概要 1 設立年月日 平成 24 年 4 月 1 日 2 設立目的 地方独立行政法人法に基づき、医療の提供、医療に関する調査及び研究並 びに医療に従事する者に対する研修、地域医療の支援等の業務を行うことに より、堺市の医療施策として求められる救急医療及び高度医療等を提供し、 医療水準の向上を図り、市民の健康の維持及び増進に寄与することを目的と する。 3 資本金 303,592,310 円 (本市出資額 303,592,310 円、資本金に占める割合 100%) 4 所管部局 健康福祉局 健康部 健康医療推進課 5 役員及び職員数(平成 28 年 3 月 31 日現在) 理事長 1 人 副理事長 1 人 理事 5 人 監事 2 人

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職員 1,207 人(副理事長が院長を、理事 3 人が副院長、法人本部長、 職員支援センター長を兼務) うち常勤職員 942 人(堺市からの派遣 6 人含む。)、 研修医等 49 人、契約職員 120 人、その他 96 人 6 事業状況 地方独立行政法人堺市立病院機構(以下「病院機構」という。)の事業は、 次のとおりである。 (1) 医療を提供すること。 (2) 医療に関する調査及び研究を行うこと。 (3) 医療に従事する者に対する研修を行うこと。 (4) 医療に関する地域への支援を行うこと。 (5) 人間ドック、健康診断等の予防医療を提供すること。 (6) (1)から(5)までに掲げる業務に附帯する業務を行うこと。 7 財政状態及び経営成績 病院機構の平成 27 年度の貸借対照表及び損益計算書は、別紙参考資料のと おりである。 第6 堺市との関係 堺市(以下「市」という。)は、資本金 303,592,310 円を全額出資している。 病院機構に対する運営費負担金として、平成 27 年度に 1,837,951,000 円交 付している。 市からの長期借入金の残高は、20,259,650,000 円(平成 27 年度末時点) である。 なお、市からの派遣職員は 6 人(平成 28 年 3 月 31 日現在)である。 第7 監査の項目及び結果 病院機構において事務事業が設立目的(出資目的)に沿って執行されてい るか、財務諸表は基礎となる会計帳簿に基づいて適正に作成されているかな どに留意し、出納その他の事務について監査を実施した。 なお、事前調査の一部を監査法人に委託した。 監査の項目及び結果は、以下のとおりである。 1 規程等について 定款及び経理規程等の諸規程は整備されているかについて、関係書類を調 査した結果、特に指摘すべき事項はなかった。

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2 経理について 会計経理は適切になされ、財務諸表は法令等に準拠し、財政状態及び収支 状況を適正に表示しているか、会計帳簿の整備及び記帳は適切か、また、証 拠書類の整備及び保存は適切になされているかについて、関係書類を調査し た結果、指摘すべき事項等として次のようなものがあったので、適切な処理 をする必要がある。 (1) 病院機構会計規程実施細則では、小口現金による支払で30,000円を超え る場合は経理責任者(法人本部長)の承認が必要であるとされている。 平成26年度出資団体監査において、30,000円を超える支払であるにもか かわらず法人本部長が承認を行っていないものがあったが、今回の監査で も、30,000円を超える支払で法人本部長が承認を行っていないものがあっ た。 (2) 病院機構会計規程では、経理責任者(法人本部長)は毎月1回以上小口 現金の残高と現金出納簿の照合・確認をしなければならないとされている。 しかし、病院機構は、総務人事室及び医事課で保管している小口現金に ついて、法人本部長による現金残高と現金出納簿の照合・確認を年度末以 外に行っていなかった。 [交際費の支出について(意見)] 小口現金出納簿によると、病院機構は、手土産代又は歳暮代の外に、病 院移転時の退職者への記念品代、契約期間終了の委託業者への御礼品代を 交際費として支出していた。 退職者への記念品代は、通常退職者には記念品を渡していないにもかか わらず特定の時期の退職者にのみ渡しており、委託業者への御礼品代は、 業者との関係について第三者に疑念を抱かれるおそれがあることから、社 会通念上その支出の必要性、妥当性に疑問が残る。 また、病院機構では、交際費支出の具体的な基準が作成されておらず、 所属長の個人の判断でいつでも支出できることに問題の根本がある。特定 の個人の判断に基づいて安易に支出することがないよう、組織として必要 性、妥当性を十分検討した上で、品物を渡す相手方、金額等の基準を定め られたい。 [委託業務における仕様書の記載内容について(意見)] 病院機構は、平成27年3月に堺市立総合医療センター院内保育所等運営 業務を受託する事業者を募集し、公募型プロポーザル方式により事業者を 選定している。 事業者選定時の仕様書では、院内保育所等の施設の整備に必要な費用は

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事業者において負担することとされているが、選定後、月額54万円の施設 整備費を病院機構が負担する旨の契約を締結し代金を支払っていた。 病院機構によると、プロポーザルへの参加を申請した複数の事業者との 間では、選定時から契約金額に施設整備費を含めるという認識で一致して いたとのことであるが、仕様書ではそのことが認識できるような記載にな っていない。 仕様書の作成に当たっては、事業者が同じ認識を持つことができるよう 正確で詳細な記載に努められたい。 3 財産管理について 資金の運用は適切に行われているか、また、財産管理は適切に行われてい るかについて、関係書類を調査した結果、以下のとおり意見を付す。 [医薬品の管理について(意見)] 病院機構は、棚卸資産として医薬品を保有しており、病院機構たな卸資 産管理要綱に基づき年度末に実地棚卸しを行い、たな卸結果報告書を作成 している。 平成27年度末に行った実地棚卸しの結果報告書によると、現品の数量と たな卸資産管理簿に記帳している在庫の数量に差異が生じており、差異の あ っ た 医 薬 品 は 年 度 末 時 点 で 保 有 し て い る 1,752 品 目 の う ち 272 品 目 (15.5%)に上る。そのうち、現品が帳簿上の在庫を上回っているものが 75品目で2,468,202円、現品が帳簿上の在庫を下回っているものが197品目 で10,209,158円となっていた。 平成27年度に生じた差異は、通常では考えられない程度のものであり、 医薬品の管理体制に問題があると言わざるを得ない。管理が不十分であれ ば盗難などの事故や不正につながるおそれがあることから、適正な管理に 向けて管理体制を抜本的に見直されたい。 4 事業運営について 出資者としての権利行使は適切に行われているか、出資団体の財政状態及 び収支状況を把握し、適切な指導監督を行っているか、設立目的に沿った事 業運営が適切に行われているか、また、委託契約に基づく義務の履行は適切 に行われているかについて、関係書類を調査した結果、指摘すべき事項等と して次のようなものがあったので、適切な処理をする必要がある。 (1) 病院機構就業規則では、職員は出退勤時に所定のカードを使って出退勤 の記録をしなければならないとされている。 しかし、勤務台帳を抽出で確認した職員 13 人のうち 7 人において、出 勤時刻又は退勤時刻を記録していないものがあった。

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[将来の損益見通しについて(意見)] 病院機構の平成 27 年度決算では、21 億 3,781 万円の純損失となってお り、年度末の資産合計は 295 億 2,524 万円、負債合計は 301 億 6,071 万円 で債務超過の状態となっている。 平成 27 年度予算の収支計画では、16 億 6,700 万円の純損失と見込んで いたが、決算ではそれを 4 億 7,081 万円上回る純損失となっている。平成 28 年度予算の収支計画でも、純損失を 4 億 5,900 万円と見込んでおり、欠 損金が更に増える状況である。安定した経営に向けて、現状の損益構造を 分析し、今後の損益に影響を与える要因を把握しながら、必要な対策を講 じることにより債務超過の改善・解消に取り組まれたい。 また、病院機構は、平成 27 年度から平成 31 年度までの病院機構第 2 期 中期計画において、5 か年の収支計画を策定している。しかし、計画初年 度の平成 27 年度に見込額を上回る純損失を計上し、計画と実績が乖離し ていることから、適時適切に収支計画の見直しも行われたい。 5 堺市立総合医療センターの開設について 堺市立総合医療センターの開設に伴う経理及び財産管理は適切に行われ ているかについて、関係書類を調査した結果、指摘すべき事項として次のよ うなものがあったので、適切な処理をする必要がある。 (1) 市は、病院機構が所有する土地に堺市こども急病診療センターを建設し、 同センターを運営する公益財団法人堺市救急医療事業団に当該土地 と建 物を平成 27 年 6 月 1 日から貸し付ける内容の覚書を締結して貸付料を収 入している。 しかし、市は、病院機構から当該土地を借り受ける賃貸借契約を締結し ておらず、土地借上料を支払っていなかった。

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