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エントロピー最大化基準に基づく重み付きボロノイ領域の構成とその応用

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Academic year: 2021

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2003年日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会 1−H−7 エントロピ∵最大化基準に基づく

重み付きポムノイ領域の構成とその応用

02005315

岡山県立大学 *小野 勉

ONO

Tsutomu

OllO7215

岡山県立大学

金川明弘

KANAGAWA Akihiro

01602404

岡山大学 宮崎茂次

MImZAKI Shigqji

を考えると,これは重み付きポロノイ領域と呼ばれる 町.叫を全て等しくとると,(3)式での領域は(2) 式で与えられる領域と等しくなり,この点において重 み付きボロノイ図は通常のボロノイ図の一種の拡張 といえる.叫が等しくないとき,重み付きボロノイ 図の境界線は双曲線となる.

1 はじめに

距離をコストと考えた最適施設配置問題などにお いてはボロノイ剛1】を適用することサニより,有効な 解に到達することが多い.ボロノイ図は,与えられた 母点の勢力範囲を示すボロノイ領域を図示したもの であり,その形状は近接する母点間の垂直二等分線か ら構成される凸多角形である. このボロノイ図の一種の拡張として重み付きボロ ノイ図が提案されている.これは各母点が異なる重み をもっているとの仮定の下で勢力範由を構成するもの で,より一般性が高い.本研究では2次元平面上に分 布させた多くの散布点とそれとは異なる少数の母点 に関して,構成した領域がほぼ均等に散布点を含め るような重みを算出する方法について述べる.また, 提案法を複数のデポをもつ車両配送問題へ応用した ときの解法を示す.

3 エントロピー最大化基準

今,平面上に母点蔦(豆=1,2,‥.,m)とは異なるⅣ 個の点ご1,訂2,…,ごⅣを考える.ここで,彗を母点 とするある重み付きボロノイ領域町に包含される エj(ブ=1,2,…,〃)の個数をm豆とする・このとき

ml主m2主…主mれ

(4) となるような,重み付きボロノイ領域の重みを決定す る問題を考える.

2 重み付きボロノイ領域・

今,平面上に互いに位置の異なる乃個の点貧,為,…, J㌔を考える.この平面上の任意の点をPとし,点P と点彗の距離をd(P,彗)とするとき,以下の条件

d(P,彗)≦d(考ろ)

(1) を満たす点Pの集合 Ⅵ=(Pld(ろ彗)≦d(考ろ)) (2) 豆≠J,J=1,2,…,れ を,点彗のボロノイ領域と呼び,点彗を母点と呼ぶ. ボロノイ領域の全体Ⅵ,鴨,…,仇で平面を分割す ると,各領域は母点を核とした多角形となり,これを ボロノイ図と呼んでいる.

各母点に重み叫,び芦,‥.,ぴmを与え,正数壬を用い

て別の領域 町=(PIwi十トd(君昂)≦叫+t・d(ろろ))(3) 慮≠ブ,ブ=1,2,…,m 叩Il αi= ̄ 訂 とすると,このαiは 0≦αi≦1か?∑αi=1を

満たすので,離散確率事象のエントロピー

Tl ガ=−∑αilogα‘ 壷=1 (5) を最大化する問題に帰結できる.目的関数の見通しを 考慮し,相村エントロピー ∑彗 _

log cri

茸月(ひ1,ぴ2,…,ぴm,り= (6) 〟mα。 log†l を最大化しても良い.ただ,ガ月もぴ1,ぴ2,…,Wれ,f に村して連続ではないため,勾配情報を用いる極値探 索法は使えない. そこで,初期状態として (7) ぴ1=ひ2=‥.=ぴれ=0 −172− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

とする.ここから, mα=maX(ml,m2,…,m」) mむ 、 とおき,ある刻み幅△wより 、 ぴα主ぴα+△w÷ 祝ル=乱仏−△u 表1ミュントロピ丁最大化重みによる各領埠に含まれ る散布点数 にて,.重みを更新する.以上の手順を重みの変化に

ょり,■エントロピーめ改善がみられなくなるまで繰り

返す.

4 実行結果

ランダムに生成した散布点と母点に対し,エント ロピー最大化のように母点を中心として散布点をグ ル⊥プに料ナる(図1参照). 従畢は,デポ数が多い場合の解法は「般的に知ら

れていない.しかしながら提案した重み付きボロノ

イ領域で,デポを母点として,配送地点を分けると, あとは各領域ごとに単「デポの解法であ . ▼00 TO . 00 ■ 50 抑 20 旺 ⊂ □ >( ● ロ ロ 【⊃[⊃ ロ ロ 【コ 弓:】 複 × × >く >く >〈 × × × ● )# 米 ■㌻ + 十

6・ぁわりに

エントロピー最大化基準に基づく,重み決定法によ り得られる重み付きボロノイ領域の構成方法を提案 した.この重み付きボロノイ領域は.,同平面的に与え られた点をほぼ均等に含む. 、 課題としてはfを含めた最適な重みを求めるために効 率良いアルゴリズムの研究が望まれ■る. ◆また,提案の重み付きボロノイ領嘩Ⅰ享,GIS【3】に おけるエリアマーケティングの新規出店計画や,駅や 酪線道路を中心としキ公示地価の分布の分析等の適

用事例が考えられえ,

・l一 一÷+− 」− ♯十 ×¥ ×× + 十 一ト ー⊥ 10 20 30 ■0 50 G0 70 00 ∞ 100 図1:重み付きボロノイ図による散布点の分割 以下の組み合わせについて ・分割(母点)数 れ‥3}4:5

1総散布点数 ル‥1叫200,300,500,10b.0

実行結果を小数第4位で也捨五入して表1に示す. ただし,亡=1,△ぴ=10 ̄4とした.

5

巡回セールスマン問題(nave11ingSalesmanProb− 1ern:TSP)は組合せ最適化問題の一典型であ・るが実琴 の経路問題として扱われる疇は,複数のセールスマシ (車両)に えば,車両配送問題(VehicleRoutingProblem:VRP) においてはデポと呼ばれる・配送拠点から凝数の畢両 がある制約条件を満たしつつ,目的関数を最小化する 経路を希求する.今, 考える.ただし,名デポには担当セきる配送先の数に は上限があるものとする.このとき,なるべく効率の 良い各デポの搬送経路を求める問題を考える.

参考文献

【1】岡部篤行,鈴木敦夫‥ 最適配置の数理,朝倉書 店(1992) 【2】E・L・Lふふ1et,J・K・Lenstra,A・H・G・Rinnooy.Kan,

・andD,B.Shmoys:THETRAVELINGSALES−

MAN PROBLEM,JOHN・WILEY&SONS事 (l9甲) 【3]伊理正夫監修,腰壕武志編集‥ 計算幾何学と地 理情報処理第2版,共立出版(1993) ー173− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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