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新規な含イオウ活性種を鍵とする炭素-炭素結合形成反応の開発

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Academic year: 2021

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Title 新規な含イオウ活性種を鍵とする炭素-炭素結合形成反応の開発( はしがき ) Author(s) 村井, 利昭 Report No. 平成15年度-平成16年度年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2) 課題番号15550088) 研究成果報告書 Issue Date 2004 Type 研究報告書 Version URL http://hdl.handle.net/20.500.12099/743 ※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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はしがき 新しい有機合成反応の開発は合成化学に於ける重要な課題の一つである。な かでも前例のない新しい型の結合形成反応を設計する、あるいは発見すること は、基盤的な合成素反応から新規な実用的合成プロセスを展開できる端緒とな る。さらに新反応の達成は、従来合成困難とされてきた化合物群を提供できる 手法ともなり、機能性分子の開拓や生理活性を示す新規な候補分子の提供も可 能となる。このような観点からこれまで莫大な数の新反応の開発が行われてき た。それでも有機分子や反応剤の組合せの多様性を考慮すれば、さらに莫大な 数の新反応系が創出されることが大いに期待される。これらを開拓するために 本研究では、反応性官能基として炭素とカルコゲン原子(イオウ、セレン、テ ルル原子)との二束結合(チオ、セレノ、テルロカル ポニル基)に着目した。 カルポニル基は有機化学における最も重要な官能基の一つである。その酸素 原子を同族の元素で置き換えることで、分子の極性は低下し、分子のHOMOの 上昇と LUMOの低下による反応性の向上に基づき、特異な性質を示すことが期 待される。実際、アルデヒド、ケトンに対応するカルコゲン同族体は、高い反 応性のため、嵩高い置換基を導入しない限り、空気中室温での単離は困難であ る。そこで空気中、室温でも取り扱い可能な分子として、窒素原子による共鳴 安定化の寄与が存在するアミドのカルコゲン同族体(チオ、セレノ、テルロア ミド)を基盤分子とする反応開発、基盤分子から導かれる活性化学種の性状の 解明を行った。その結果、新しい型のアニオン種、カチオン種の創製や効率由 な炭素一成素結合形成反応を開発することができた。

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