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効率を2倍にする熱光起電力装置の設計

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Academic year: 2021

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2011.5 Laser Focus World Japan

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 太陽光からエネルギーを抽出する光 起電力(PV)セルが大いに注目されて いるが、これと異なるタイプのPV装置 も極めて有望である。半導体熱光起電 力(TPV)装置は太陽電池に似ているが、 バンドギャップが小さいため、発電所、 自動車、ソーラパワー源の廃熱などの 熱源からもエネルギーを抽出すること ができる。TPV装置が、その効率を上 げることができれば、めったに利用さ れない珍重品から世界中のエネルギー 抽出効率を増大させる重要なツールへ と変身できるはずだ。  米ボストン大学のジェン・イン氏とロ ベルト・ペイエラ氏は、量子カスケー ド(QC)半導体構造におけるサブバン ド間遷移を使って、広い赤外(IR)帯域 の光子からエネルギーを捕捉する研究 を行っている(1)。それぞれ異なるバン ドギャップをもつ多重接合を含むこの 種の構造は、カスケードステージが同 一形式のより簡単ないくつかのIR光検 出器ですでに使われている。 ボストン大学のこの2人の研究者は、 QC TPV構造の最終効率を決定するた めの性能解析を終え、この構造を利用 することで現在のTPV装置の出力電 力を2倍にできることを見出した。

4段階装置

 彼らが選択した構造は、In0.83Ga0.17As/ AlAs0.65Sb0.35量子井戸に基づく一連の 異なるQC段階を統合したバンドギャ ップ0.6eVのヒ化インジウムガリウム (In0.67Ga0.33As)p-n 接合で構成されて いる。QC段階の元素比率をp-n 接合の それに近づけることによって、全歪み 蓄積とそれに随伴する欠陥形成を抑制 した。このデバイスはそのままでは TM偏光だけを吸収するため、TE偏 光光子も吸収されるように埋め込み 2D反射回折格子を使ってそれらを散 乱させた。  モデルでは、四つの異なるQC構造を 含むデバイスが温度1300Kの黒体放射 を受けたと仮定した。この4構造を合わ せたことによる高い吸収バンドは、0.2 eVを少し超えた値から0.6eVを僅かに 下回る値までに至り、1300Kの黒体放 射スペクトルの良好な領域と一致する。  4段階全てにおける電流密度は、設 計と一致する4A/cm2であった。この モデルは、このTPV装置の短絡回路 電流、開回路電圧、曲線因子がそれぞれ 4.9A/cm2、0.92V、63%であることを示 した。特に重要なことは、最大出力電 力密度が2.8W/cm2以上になることで あった。研究チームは、彼らのモデル を使って、既存の最良TPV装置、すな わち実験で約0.8W/cm2のエネルギー変 換を生み出したフォトダイオードの1300 Kにおけるエネルギー変換も計算した。 このモデルは、検出器のp-n 接合そのも のであり、その変換効率はQC設計の半 分に相当する1.4W/cm2であった。 (John Wallace)

効率を2倍にする熱光起電力装置の設計

太陽光発電

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参考文献

(1) J. Yin and R. Paiella, Appl. Phys. Lett.,

98, 041103(2011).

LFWJ

p層 層 層 成長テンプレート QC領域 入射光 接合部 p 接合部 n n n 図1 QC TPV構造はTMとTE偏光の吸収を最大化するために光を散乱させる埋め込み格子を含む。

参照

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