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分散確率遺伝的アルゴリズムを用いたトラス構造物最適化

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Academic year: 2021

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60回 月例発表会(200307月) 知的システムデザイン研究室 分散確率遺伝的アルゴリズムを用いたトラス構造物最適化 下坂久司

1 はじめに

本研究では構造物最適化問題に遺伝的アルゴリズム (Genetic Algorithm:GA) を適用する.構造物最適化問 題は一般に大規模で複雑な制約付き最適化問題である. そのため,構造物最適 化問題を効率的に解くためには, 探索性能の優れた GA と効率的 に制約条件を扱う機構が 必要となる.本研究では,構造物最適化問題を効率的に解 くために,確率モデル遺伝的アルゴリズム (Probabilistic Model-Building Genetic Algorithm : PMBGA) の 1 つ である分散確率モデル遺伝的アルゴリズム (Distributed PMBGA:DPMBGA) に,制約条件を外れた個体を最も 近い実行可能領域に引き戻す手法を適用する.またペナ ルティ法との比較によって,引き戻し法の有効性を検討 する.

2 制約条件を扱うメカニズム

2.1 ペナルティ法 ペナルティ法は満たされない制約条件を罰金化した項 を目的関数と組み合わせた関数を最適化するという方法 である.例えば,式 (1) に示す制約条件付きの最適化問 題があるとする. min f(x) (1) such that gj(x) ≥ 0 j = 1..m この時,ペナルティ関数法では式 (2) に示す関数を定 義し,最適化を行う.ただし,ρ>0 である.ρ は,ペナ ルティパラメータと呼ばれる. min Fρ(x) = f (x) + ρ(Σm i=1max{0, −gj(x)}) (2) 2.2 引き戻し法 引き戻し法は,GA の解探索中にある個体が制約条件 を外れた場合,その個体を最も近い実行可能領域に引き 戻すという操作である.例えば,式 (1) に示す最適化問 題があるとする.その時,ある個体 (xout) が 1 つ以上 の制約条件を満たさない場合,式 (3) を解くことを考え る.ただし,d = x − xoutである. min Fpb(d) =d ∗ d (3) such that ∇gj(xout)d + gj(xout)≥ 0

, j = 1, .., h

Table 1 Number of Times that the Optimum is Found(2-Stage Truss)

Number of Island Penalty Function Pulling Back

1 0 25 2 6 25 4 14 25 8 18 25 16 22 25 32 25 25

Table 2 Number of Times that the Optimum is Found(3-Stage Truss)

Number of islands Penalty Function Pulling Back

1 0 24 2 1 19 4 4 24 8 4 19 16 5 5 32 12 0 目的関数は,制約を外れた個体 (xout) と実行可能領 域までの距離の最小化である.この式 (3) を解くことに より求められたd から制約条件を満たす新しい点 x が 得られる.

3 数値実験

6 節点 10 部材のトラス構造物 (2-Stage Truss) およ び 8 節点 15 部材のトラス構造物 (3-Stage Truss) を対 象とし,DPMBGA にペナルティ法および引き戻し法を 適用して,両手法の性能を比較する.最適解発見回数を Table. 1 および 2 に示す.両手法の最適解の発見回数よ り,ペナルティ法は DPMBGA の島数を増やすことで 安定した探索を行えることがわかる.一方で引き戻し法 は少ない島数でも安定した探索を行うことができること がわかる.また問題が複雑になった場合,ペナルティ法 よりも引き戻し法の方が安定した探索を行える可能性が あることも示された. しかしながら,引き戻し法は島数を増やすほど,最適 解を発見するのに多くの評価計算回数を必要とすること がわかっている.これらの結果から,比較的簡単な問題 においては,島数を増やしたペナルティ法が有効であり, 複雑な問題においては,引き戻し法が有効であることが わかった. 1

Table 1 Number of Times that the Optimum is Found(2-Stage Truss)

参照

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