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学会創立100 周年記念論文特集の発行にあたって

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電子情報通信学会論文誌 C Vol. J100-C No. 10 pp. 388-389 © 一般社団法人電子情報通信学会 2017 388

特集

学会創立 100 周年記念論文特集の発行にあたって

学会創立 100 周年記念論文特集編集委員会 委員長  

高  橋  浩

電子情報通信学会は2017年5月1日に創立100周年を 迎えた.創立時は電信電話學會であり,1937年に電気 通信学会,1967年に電子通信学会と改称し,1987年に 電子情報通信学会となり現在に至っている.音声を電 気(電圧)変化として電線で伝える単純な方式からス タートし電波や光を用いた高速の伝送系への進化,リ レー式の回線交換からデジタル信号処理を用いた多重 化・交換方式への進化,音声信号だけの伝送からイン ターネットのパケット転送への移行,放送や銀行など 業務用の専用線ネットワークの構築など,100年間の 間に技術は大きく進歩した. その進歩には,信号処理・符号化・トラフィック制 御等の数学的研究に加え,交換機・ルータ・コンピュ ータに代表されるデジタル機器や,無線通信や光通信 に使用される送受信機などのハードウェアの研究が大 きく貢献している.エレクトロニクスソサイエティは この分野の研究に邁進している研究者の集まりであ り,私自身もその一員として先輩方の功績に深く感銘 を受けている.同時に日本のお家芸と言われるエレク トロニクスを後輩研究者に引き継ぐ責務を感じる.近 年,産業構造の変化(ソフトウェア志向)により世の 中全体に対するエレクトロニクスの貢献度は相対的に 下がっているのは事実であるが,コンピュータ/ソフ トウェア技術の進歩とそれを生かした情報サービスの 爆発的な普及により,通信トラフィックも増え続けて いる.そのため,情報を運ぶためのハードウェア(エ レクトロニクス)の進歩も引き続き必要である. 幸いにも和文論文誌は,母国語である日本語で執筆 が可能であることから,日本人の研究者にとって投稿 の敷居が低いこと,筆者から読者へ微妙なニュアンス を伝えることができる.筆者であれ読者であれ若手研 究者のスキルアップに本誌が役立ち,彼らが次世代の エレクトロニクスを担ってくれることを期待している. このような背景のもと,創立100周年を迎えるにあ たり,温故知新を意識し,通信を支えるエレクトロニ クス技術の中でも特に重要な技術を取り上げて,その 分野の著名な研究者の方々に執筆を依頼して解説招待 論文を特集することとした.特に,若手研究者へのエ ールとなることを期待して,技術そのものの話だけで なく,研究開発時に苦労した点,競合技術との戦いや 開発競争の話,最終的に実用化に成功した事例の紹介 などを含めて執筆して頂いた.以下簡単に紹介する (括弧内は著者名,敬称とご所属は割愛させて頂いた). 無線伝送に関連して,高周波トランジスタ(本城, 高山),低損失フィルタ(小林),マイクロ波フィルタ (大嶋)の3編と,光通信に関しては,単一モードレー ザ(末松)と光ファイバ(伊澤)の2編を掲載した. ま た, デ バ イ ス 類 に 関 連 し て, リ レ ー( 青 木 ), HEMT(三村),DRAM(神力),集積回路(亀山) の4編,エンドユーザに近い技術として,磁気記録(岩 崎),イメージセンサ(須川),液晶ディスプレイ(苗 村)の3編である. ご多忙にもかかわらず執筆を快くお引き受け頂いた 著者の皆様に,この場を借りて深く感謝の意を表した い.また,特集を企画するにあたり協力頂いたエレク トロニクスソサイエティの研究専門委員会の方々,本 特集の編集委員会の委員の方々と校閲者の方々,編集 全般のとりまとめに御尽力頂いた学会事務局の江藤氏 にお礼申し上げる. 平成29年9月12日web公開

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389 電子情報通信学会論文誌 2017/10  Vol. J100–C No. 10 高 たかはし   浩ひろし(正員:フェロー)  1988年東北大学大学院博士前 期課程修了,同年NTT研究所入所.以来,光導波路,光集積回路, 光ファイバ通信の研究に従事.2013年より上智大学理工学部. この間,アレイ導波路回折格子(AWG)の発明と研究により, 全国発明表彰(2000年),本会業績賞(2013年),前島密賞(2014 年),文部科学大臣表彰(2015年),Rank賞(2016年)などを受賞. 博士(工学),IEEEフェロー. 学会創立100周年記念論文特集編集委員会 委 員 長 高 橋   浩 庄 司 雄 哉 ・ 久 我 宣 裕 赤 池 宏 之 ・ 井 幡 光 詞 ・ 大 島 直 樹 ・ 北   智 洋 鴻 野 晃 洋 ・ 瀬 川   徹 ・ 関 川 純 哉 ・ 堤   恒 次 出 口 博 之 ・ 西 山 延 昌 ・ 廣 瀬 哲 也 ・ 藤 崎 清 孝 藤 代 博 記 ・ 松 永 高 治 ・ 本 山   靖 ・ 山 口 正 樹 山 本 直 克 ・ 吉 田 俊 幸

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