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初期ジャイナ教の教理 -- bandhaについて --

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Academic year: 2021

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ジャイナ教において、富且富︵結縛︶は、教理上重要 な概念を荷っている。この用語は一般に、七つあるいは 九つの概念から成立している根本真理︵冨洋く餌︶の一つに 数えられている。 弓員ごミ碁ミミ署§畠ミ§︵以下弓堅壁eは、学僧己日学 2乱威︵ご日脚匡乱目︶の手になる、白衣・空衣の両派か ら権威ある綱要害と見なされているが、その第一章第四 スートラには七つの菌茸ぐゅ︵以下﹃国ヰぐP︶が次のよう に述需へられている。 声くい︲ど弓P︲四閏ゆぐいざ四目ぽゅ︲の色目ぐゅ国︲日ご間色︲目○厨︲ 儲冨まく四日︵閂﹄堅固︲と活命と非命と漏入と結縛と 遮と減と解脱とが︹七つの︺根本真理である。

初期ジャィナ教の教理

lg邑冨についてI

ところで、q目儲乱陸は、この綱要害をまとめる時、 ① 初期ジャイナ聖典から大きな影響を受けているが、﹁ 冨洋ぐゅの構成についても同様である。 さて、初期ジャイナ聖典では根本真理は、九つの句義 ② ︵冨目員昏四、以下や意目片目P︶として述今へられている。例 えば、目冒冒一磧亀第九章には3号園ご沙︲冨勵時昏四とし ③ て次のように見える。 国璽ぐゅ8昏冒q名昌四詐圖富国ロ鼻国︾日日一目脚l 芦くい︾凹豈ぐPもこ唇邑四ロンや色ぐpH旨﹀ゆゆ四ぐ○︺の包尉恒くいHP ご基一四門いずppq冒色、口︺○局丙丘○、︵閂雪国畠魯函争e ④冒目儲昏四と﹃冨洋ぐ四とを比較して、その相違点 を明らかにすれば、宮月騨︵冒昌四善︶と園ぐP︵制冨 悪︶が多いわけであるが、この二つは理論的に漏入︵開︲ ④ 3ぐ四︶の中に含めて考えられるということである。さら

岡信行

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根本真理﹃苗倖ぐぃにおいてg且冨は、どのよう

に位置付けられているのであろうか。すなわち、我々衆

生はlすでに輪廻的存在の中にあり、それゆえI身

口意の三つの行為寺○忠︶をすると、それに応じて空間 菌茸ぐ四においてはウ堕口Qぽゅま、− に、g目冨の位置に異同が確認される。すなわち、司 11ゆめ吋四ご色’とめい目︺ぐpH口ル﹂ の間に位置するが、④冒勵吋昏Pでは昌言3と目鼻丙冒 との間に位置している。 この相違をいかに受取ればよいであろうか。司冨茸ぐ四 ものg目算gも概念相互の次第性が尊重される理論で あると考えられるので、g且冨の順位の異同は、その 概念の意味性にも差異が予想されるかもしれない。 本論は、初期ジャイナ聖典圏首唱§鳧邑の第一篇と 第二篇︵以下吻魯目とめ魯昌とする︶とから主な資料を

提出し、その分析を通して盲目目が、かかる﹃国寸

さ煙あるいはや冒尉誹冨の一概念を荷うまでの過程に ついて、そのアウトラインを描くことにある。なお、初 期ジャイナ聖典は、特にことわりのない限り、旨ミ倉︲ 捨軍蚤倉︲幹息、“版宙ogg己を使用する。 に存在する業物質合且彊旨などで非命に属する︶が、活 命含ぐ煙︶に漏入宙の国ぐP︶し、活命と一体となって業 ︵冨尉日沙目︶を形成する。この活命の中の業の形成がgご︲ 号画︵結縛︶である。業は相続するので、それを断ち切る ためには、苦行︵39の︶によって新たな漏入を遮り︵の騨昌︲ ぐ胃凹︶、古い結縛を減︵昌曽国︶するのである。そうすれ ば、活命は本来の精神性のみを発揮し、自由になる。そ れが解脱︵日○冨沙︶である。 さて、弓堅﹄の第八章は、gagについての章である が、ここにも初期ジャイナ聖典からの影響が認められる ⑥ と言われている。その第四スートラには業の四部門につ いて明示されている。 己H⑳丙伺武1,岸彦詳﹃’四ロロヴロ画く四︲勺H餌。①の画印詳PQぐ目色写四目沙]︺ ︵目陰陰吻函lら この部門は、本質と止住と威力と微点︵の四種であ 一○︶O この四部門については初期聖典にも述令へられている。 例えば、曽ミミ署第四章には次のようにある。 。P旨くぐ箇胃9口目のロ四国ロ凹詐①︾菌且呂画l冒魑陣︲ 丘ppqロ①斧ぽ岸︼ず四口・黒冒①包己ロずぽ画く四ウ四国ロロの己凹Q①、四︲ ず色ロQ丘①、

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とか恥あるいはまた聯 8口ぐぐ己胃菌目白①冨口pP耳①︶苗旦四ロ脚l層悪日︲ 丙四属国H口①︶存ロ詳冒丙色間口罠ロ①.p口巨ウ曰働く四声④黒目民巨①︶己包口のmP1 丙四円目員︺①、 ﹄ とある。 また、第八章の第五スートラには、業の本質︵冒鳥日︶ であるいわゆる業の八分類が示されてある。 凶。ぐ○]己⑳邑四lQ色門の凹昌働くP周秒pPIぐ①Q色pH﹃四︲寓再○ロ四国Hくゅ︲ ■ q 1 r l 延 鴫 く ゆ﹃ロ畑丙騨︲昌四員冒四1m○甘口︲色口与四局画く胸骨 第一番目︵の本質︶とは、智と見の覆障と、感受と 愚痴と寿量と個性と類性と障碍︵の業︶とである。 これら業の八分類についても初期聖典には、散見され る。同じく弓ミミミ言曹第八章には、 豈くいロ四時目色守一彦四丙pHpHp四も四m四口洋○○﹄ロ貝国の巨ぐゅロロ︲ 画国威ぐ勵・旨届困口は乱︾冨日で画倒l昌切ごゆぐ胃眉昌胃浄 Qゆロの四口ゆくpHPpH]]四HPぐ①討口巳﹄ごpH渥曹HpOロ色唇二一四︻漫 ppくゅHPpPHpp員]︶ぬ○詳包時蝉四口↑四吋駒井洋PH糧、 少旨兄︾える。 雲 以上の例からだけでも、弓堅堅のに示されている富国︲ 目色の内容と、初期ジャイナ聖典に散見されるそれとは 密接な関係にあることが理解されよう。 さて慰司冨洋ぐゅの七つの概念からなる用語順位につ いては一般に認められるところである。それではや層︲ 3H昏四には順位ということが意識されていたのであろ うか。順位とは、すなわち、㈲弓四○各ぐ騨白眉目四

四風ぐ騨国儲騨ぐ四㈹、閏冒胃四㈹且茜3㈹9目冒

切目○房gの順位である。先にとりあげた肖言冨侭s 第九章は、白衣派所伝の初期聖典であった。空衣派所伝 の聖典においても②恩目鼻富の順位の意識はあったで あろうか。 三世紀ごろの空衣派の学僧ぐP#鳥①国のミミミミs は、同派の権威ある聖典である。この聖典の第五章の第 六偶には次のように述べられてある。 ヴロロQP芹詐彦①唇働ずぽ甘函沙包画芦ぐ倒昔ぐ働司④もロ口唇四︲も鱒ぐぃ尉恒 ○色 凹のゆくP、四︻ロくゆ片四唇ご一色Hいす四口Q旨○門口○屏丙旨○︼mいいHロー 目算国目︵ミミ胃§亀甲e 一から九の順位については曽g一ミ誓第九章の場合 と同じことが確認された。この順位については、他の聖 典・諭書においても確認され、その順位が厳格に守られ ⑧ ていることが知られる。よって我々は、垣冒目鼻菌に

おいてはg且冨が、昌号風と昌○鳫冨との間に位

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幻逗晶ミミ署は、第一篇と第二篇との二部構成にな っているが、その第一篇は、淫首曽鍔s第一篇などと共 に古層に属する聖典と見なされている。この章以下では、

吻魯Hとめご目とからgagに関連する資料をと

りあげて、g邑冒の起源がどこまで遡り得るかを試み るものである。 吻昌目の第二章と第七章とには、④層目算富の成立 に至る直前の状態を示すと思われる資料がある。それは、 沙門に付き随う優婆塞達︵の§goぐ四協私︶が心得ている 尋へき教義の内容となっている。 ゆず丘︺ぬ②目色芦ぐPl︾芦ぐ倒口ぐゆ罠PQQぽい℃ロロロ四1℃ゆくppmゆくpl mp員胃ぐゅ民凹︲ぐ①討色伺いl恒二一PH色1戸﹄己日脚︲﹀ロ﹄丙四HPロ四︲ ⑨ ご凹口Q彦P︲瞬口○丙丙屋四戸口、沙﹄脚︵m詞廷目閂1画郡ご 活命と非命とを了知し、善と悪とを認識し、漏入と 遮と感受と減と行為と工具と結縛と解脱とに通暁し たる者は⋮⋮ これから先ず言えることは、資料では十二の用語から 成り立っているが、ぐ遇四目︵く①83︶と置己制︵胃ご巴 置していることを確認する。 一’ とP巨丙肖色昌四︵幽号房胃鯉口四︶との三つの用語を除けば、 のg目算gとなり、その順位も一致を見る。次に気づ くことは、これら十二の用語が三つの語群を形成してい ることである。すなわち、冒四と昌くいの群、宮9回 と目ぐゅの群、そして閉ゆぐ四から白鳥丙冒までの群 とである。おそらく、十二の用語としては全体で次第的 でありながら、冒凹とP弓pの群、眉目四と園ぐゅの 群の独立的要素が残存しているかもしれない。 さて、﹃苗詳くいも④冨尉H普煙も共に奇数個の用語 から成り立ち、順位も尊重されていた。ところが、この 資料をさらに注意深く見ると、偶数個の用語の中、冒色 は霊魂を意味し、精神性を有する。一方、当ぐゅは霊魂 に非ざるもので、非精神性・物質性を有する。そうすれ ⑩ ぱ、弓四、p芽四の組は、反対概念をもつ用語が組にな ったと考えられる。また、層月色、目ぐゅの組について は、前者は善性を有し、後者は不善性を有している。こ れもまた、反対概念の用語が組をつくっていると考えら れる。そこで、このような反対概念の用語が一組をつく っているものを、﹁概念対﹂と呼ぶことにすると、閉ゆく色、 ⑪ $白くP3とぐ皇眉煙へ邑号国とgpgP青己○房富等 の組も概念対の可能性がでてくる。

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ここではぐの﹃四目、且苗圃の一対をとりあけてみよ う。まず、ぐの制目︵ぐの83︶の語義であるが、ふつう ︹感︺受と訳され、苦と楽の両極の感受を意味している。 しかし、特にジャイナ教でぐのg目を言うとき、苦痛の ⑫ 感受を指す場合がよくあり、ここでは苦痛の意味である と思われる。一方で、且署働︵国且騨国︶は、ふつう減と 訳され、﹃国まく色の中では、すでに結縛している業の 減を意味する。そして、業滅の場合は苦痛の減につい ては明言されていない。しかし、この一対の場合は、 ぐ①制目が苦痛であれば、昌一茜勵はその減を意味する と考えることができ、ぐの冨目、且窟働の一対は概念対 として成り立っている。 以上のことがもし認められるとすれば、④圃目旦冒 では、︹苦の︺感受の減としての巳言風であり、司冨す きゆでは業滅としての昌旦P風であり、両者の概念に 差異が存することになる。 ところで、ぃ宮門の第十二章第二十一偶は、留煙ぐゅ、 3日ぐ胃騨と昌言風、ぐの菌目の概念対を支持する偶文 だと思われる。 己5a、自国ロ四ぐご#画目目3︾も四mゆく色目両目丘 、色Hごぐゆ副騨︻口○四、 。匡丙丙ずゅ目○画言一目秒武目二目p日・色の○ず丘開詳匡日甲 旦冨言冨国怠ぐ胤四冒迂匂魯甲届︲巴︶ 下方で衆生に拷問を加えることや漏と遮とを知って おり、苦と減とを知っている者は、行為論者と呼ば れるにふさわしい。 ここでは働困くいと闇目ぐ胃四とが対になっており、 また、目丙巨Pと貝忌日とが対になっている。合一烏冒

を苦痛のぐの§目と解釈すれば、旨嶌冒、己署国は

概念対の可能性がでてくる。開騨ぐ餌、笛日ぐ胃騨の一対は、 それぞれが業に無関係であったとしても概念対であると 言えよう。いずれにせよ、右のような偶文が、凹冒目︲ 醇司のような資料の根拠となったかもしれないことは 予想される。 尊さ目の第五章の第十三偶と第十五偶から第十九偶 までは、前章でとりあげた十二の用語から成る六つの概 念対が見られる。では、第十三偶の耳四、昌ぐ四の概念 対から成る資料を見てみようp ロ②含味宮昌言く画四]程ぐぃくいロのぐゆ円巨の四口ご騨員﹄口胃ぐ①、色のく ゅI’ 四苛苛ロ︼言ぐ助四]]くPくゆ①くゆ園冒の四国ロ色Rご邑異ぐ①印画①、、︵の蟄篁 三 58

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HHlml程い︶ ⑬ 命と非命がなければ、かくのごとく想念もない。 活命と非命とがあれば、かくのごとく想念もある。 このような形式で、 9口目ミ日○冨冨︵第十五偶︶

宮月旦目ぐ①︵第十六偶︶

閣僅ぐミの騨昌ぐ胃①︵第十七偶︶ ぐ①冨目、aごP国︵第十八偶︶ 宮国司、鳥冒鼠︵第十九偶︶ が順次述べられてある。 ところで、インドのジャイナ学者嵐.園.ロ買詳は、 このような形式の一連の表現は、ゅ己①圃口国︲乱§︵不定 ⑭ 性諭︶の初期の先駆と見なされるとする。 かかる四口①圃己菌︲38が具体的に何を意味していた のか、今は詳かにしないが、我々が扱って来た五つの概 念対がまとまった形で存在することは確認される。 さて、ここで一つ注目しておきたいことは、盲目ぽゅ、 日○房目の概念対が最後には位置せず、首曾、各ぐゆの 対と宮月色、風ぐ色の対との間に位置しているという事 実である。この事実は、他の初期ジャイナ聖典にも散見 ⑮ されるところである。 この章では、曽冒習曾員s第一篇からず四口目四に関 係する資料をいくつかとりあげ、g且冒がジャイナ教 の用語として取り込まれると思われる経緯を見てみたい。 まず、mご胃の第八章から次なる資料をとり上げる。 Qゆく肘ご宙ロロロ⑳ロ匡澤ごHロロ屍丙①いゆくぐ色合○○ず﹄己ごゆウ四国Qぼぃ︲ ロ①、 ℃秒唇巳﹄四己倒ぐゆ函四員︺丙四員貝己四昌冒の凹匡四局目戸四目岸色蝕ゅ口︲ 苗ぃ。受a魯甲平ら︶ 統御者は、束縛から解放され、一切の拘束を断ち切 り、悪業を消散させ、最後に︹煩悩の︺雛を抜き取 マ︵︾O ここではず四口。ぽゅではなく、g己ぼゅ目という用語 が使われている。g目冒国沙︲屋目白晨冨という複合語と 。ごロロ四︲g且富国沙という複合語における、それぞれの gag目に語義の差異が存在するのか否かについては 詳かにしない。しかし、いずれにせよここでのg且冨︲ 息の語義は、悪業︵忌冨冨冒︺目§︶の語義に等しいか、 あるいは園目色等の煩悩の隠嚥︵旨①冨嘗oH︶と考えられ る鍼︵切巴篭︶に等しい語義を有しているかもしれない。 四

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もしそうであるなら、この偶文におけるg且冨目は、 特に悪業の語義に近い場合、活命における業の結縛の概 念に近いところにあるかもしれない。しかし、決定の根 拠はまだない。 次にとりあげる偶文は、吻魯胃の第四章S善曾ミミミ と名付られている︶からのものである。ところで、この章 ⑰ には、故旧・ど巴○風の校訂研究があり、そのテキスト を使用する。 の目凹昌雷p画く四戸臣日日の昌倒ロザワぽゅ目四日①咽○四円p日 武も国の①伺倒、 ①ぐ岸昏弓習ずゅロロロ四口陣3日ぐ巨。P目①盟曼秒日四口い︲

魁日日受命魯甲や〒聖

恰も肉︹のかたまり︺によって、怖れを知らぬ単独 の獅子を罠で︹捕獲する︺のように、そのように、 女性たちは、制御した単独の非家︹の修行︺者を誘 惑する。 表現は直嚥︵の目号︶である。制御した単独の非家の修 行者は、恐怖を知られ単独の獅子に照応している。女性 達は、そのような修行者を誘惑し︵動詞く割引刺︶たの であろう。それは、ちょうど肉の餌をしかけてある罠 ︵箇箇︶で獅子を捕獲する︵く副副刺︶ようなものである。 この偶文に使用されているく割引国司は、描写対象にも 比較の基準にも共通して使用されている。いくらりっぱ に見える主体であっても、一度、煩悩による行為に移れ ば、取り返しのつかないことになるという隠れた意味を く副引創刊は含んでいるように思われる。 もう一偶、直嶮表現から成る詩頌をとりあげる。 話①圃日唇倒ずぽ両ロ四国陸日旨8口。B耳目P恒胃ご駒、 ⑱ H毎﹄ぬいく帥も勵叩ゆず四QQp四計①函置倒言色嶽目①、色ロ汁﹄口凹口庁いの○、、 竜へ ︵m圏廷H1胃1画l]い︶ この︹理︺を承知せざる邪見の異端者は、無限に死 に赴くであろう、恰も罠によって捕獲された鹿のご とくに。 邪見の異端者は、愚かな鹿に照応する。﹁この︹理︺﹂ というのは、この偶文の直前にある偶文で示されたジャ イナのある教理のことであるが、それを知らざるがゆえ の無智で、無限に死に赴く輪廻状態から脱出できない。 それはちょうど罠によって捕縛された鹿のようであると 言うのであろう。 直嶮の比較の基準の中にあるg目ぽい︲は、く罰副国刺 の過去受動分詞である。これは、描写対象の中の胆目︲ 忌日の3自蔵︵死に赴くであろう︶という動詞句に照応し 60

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g且冨の成立と起源については、前章で扱ったよう な直嚥表現であるとか動詞形の語句にその発端があると 考えている。直嚥から隠愉へ移行する間に術語としての 成立があると考える。

成立について、資料をめご目とgミロとに限った

のはクロノロジカルな線を出さんがためであった。吻魯 胃に散見された9口目眉Pという用語については、外 教の資料をも考盧にいれて別稿を期す。 く罰引劃判に関する語句はないことになる。 ていると考えられる。したがって、描写対象の中には、 註 ①普圃目○○寓目﹄己紹.﹄留善暑呉目ミ昌嵐言いミミ昌尋 国冨運邑︺§尋ぽい恩皇甸ミミミミご陰昌言受墨巷s菖包ロミ、ゞ 陽ぽゅ目①。いずい具詞切﹄ぬ. ②苗斥ぐゅを別に句義忌&耳目と称する場合があること については、金倉円照、一九四四、﹁印度精神文化の研究﹄ 一○○頁。 ③印○匡国︶邑駕.勺認. ④金倉円照、一九四四、一○○頁。い○匡国︾己篭、や引. など。 五 ⑤国慧曽ご言菖暗l雪に、このあたりの業論をコンパクト にした表現が見える。 沙]○ぬ胃憧色員肖碧ぐ①口四ぐゅ農ご丙pH目国営煙口︺口ゆず四︺]全彦四国ロロぐl .ぐゅずいQQぽいH壱口昼一四H①甘く、 ⑥印○三国・己総︾やつ筐.ではg言曽ござ旨第三十三章 がそのソースであるとする。 ⑦園ご○四宮○百§ゞ忌引︾国ミロ侭争言言員︲ロ侭ミミ啓己目 、尋謹竪計圏己童亀ご○畠蜀宮廷亀野恥皇国.の﹄邑園罰○割賢愚琴$、急震い恥、恥、︾や震 ト シ岸とpQz①早月ロ昌普①⑳言日①口勗︾言尉骨ゆ。①pい雪. ③民巨且四冒口§の作である、昌昌§ぎぐ急]畠や国P風︲ g且国︲閨凰の作と言われる、竜鼠軍ミミミ]篭や、崎儲○︲ 号ぐ四のご§急閂§ごsの冒頭部分には④層目鼻gがみ られるが、いずれも順位に異同はない。なお、直前の状態 を示す資料として冒さ爵ご愚曽第九章も考察される、へき てあろう。谷川泰教、尼路、﹁房ご目のご倒昌第九章の研 究﹂﹁高野山大学論叢﹄第二三巻参照。 ⑨パラレルが他の初期ジャイナ聖典に散見される。罰旨︲ 尋圏、s雷電急迂蕩慧辻邑画l②﹄﹀昌吟l胃]騨杓く詞廷詞包吾亀富言争野急琴詞C胃l卸 国愚曽恥急包忌凰o弔望︺認↑麗にある。 ⑩ずゅ、各くいは、ジャイナ教の開祖マハーヴィーラに先 だつこと二五○年といわれるバーサ︵。︿−ルシ手Cの創 始になるという伝承がある。 、開ゆく色房普冒間色が互いに対立概念であることを、次の 論文参照。榎本文雄、ご己司の国ぐP︵漏︶の成立について l主にジャイナ古層経典におけるl﹂﹃仏教史学研究﹂ 第二二巻第一号、八七頁。

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⑫長崎法潤、一九七四、﹁ジャイナの業思想﹂﹃仏教学セミ ナー﹂第二○号、四一二頁等参照。 ⑬想念︵、g目︾ぬ閣且目︶のこ|﹂での意味は、覚智とか信 仰などである。 ⑭民・属.目〆晨岳認﹄岡ミ菅、ミミ匂冒.や$. ⑮曽冒亀畠急例えば、第一章の冒頭部分。ただし、ヨミ 昌くPの対はない。同じく第二章の冒頭部分参照。 ⑯の凹冒︵3与四︶については、杉岡信行︵旧姓煎本︶、一九 八七、﹁3与四と、昌旨について﹂﹃宗教研究﹂第六○巻第 四輯、二七一号、一六六’’六七頁参照。 ⑰旧且昌侭筐色○罠︾岳認.岸昏5閏冒目.唇。冒冒①Hg ]四旨冨○口儲は○吋○騨昌・門ごいい瞳や弓P ⑬同様の直職は、mご甲や﹄わにg目胃目①ぐゅ冨印の︲ ごゆ日とか爵等言いミミミ曽凸にH昌租ご旦言四自陣も開①旨昌 などとある。また、仏教文献でも曽誉畠曾冨患に日﹄︲ 咽⋮⋮§且目。と逆の場合がみられる。 62

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